JP2007327027A - 流体輸送用チューブ - Google Patents

流体輸送用チューブ Download PDF

Info

Publication number
JP2007327027A
JP2007327027A JP2006295964A JP2006295964A JP2007327027A JP 2007327027 A JP2007327027 A JP 2007327027A JP 2006295964 A JP2006295964 A JP 2006295964A JP 2006295964 A JP2006295964 A JP 2006295964A JP 2007327027 A JP2007327027 A JP 2007327027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
styrene
thermoplastic elastomer
transport tube
graphite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006295964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007327027A5 (ja
JP5164364B2 (ja
Inventor
Ryosuke Sano
良介 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2006295964A priority Critical patent/JP5164364B2/ja
Priority to US12/300,217 priority patent/US9493645B2/en
Priority to PCT/JP2007/059724 priority patent/WO2007132759A1/ja
Priority to CN2007800172523A priority patent/CN101443589B/zh
Publication of JP2007327027A publication Critical patent/JP2007327027A/ja
Publication of JP2007327027A5 publication Critical patent/JP2007327027A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5164364B2 publication Critical patent/JP5164364B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L53/02Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L11/00Hoses, i.e. flexible pipes
    • F16L11/04Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • Y10T428/1372Randomly noninterengaged or randomly contacting fibers, filaments, particles, or flakes

Abstract

【課題】熱可塑性エラストマーを基材とし、その基材に炭素系充填剤を含有させることによって、水蒸気透過度が低く、耐空気透過性及び柔軟性に優れた流体輸送用チューブを提供すること。
【解決手段】(A)熱可塑性エラストマー100質量部に対して、(B)炭素系充填剤を1〜500質量部含む組成物からなる液体輸送用チューブである。
【選択図】なし

Description

本発明は流体輸送用チューブ、さらに詳しくは、熱可塑性エラストマーを基材とし、その基材に炭素系充填剤を含有させることによって、水蒸気透過度が低く、耐空気透過性及び柔軟性に優れた流体輸送用チューブに関する。
耐空気透過性に優れた材料は環境保全、品質保持等の観点より多くの産業分野において求められている。例えば、空調システムの冷媒輸送用チューブにおいては、環境問題の観点から、冷媒ガスの透過の抑制が重要である。その他、ガス輸送用、化学薬品用、医療用、飲料輸送用等に用いられる輸送用チューブは、安全性等の観点から、同様に高い耐空気透過性が求められる。その他、耐水蒸気透過度、耐ガス性、耐腐食性、耐薬品性が求められる上、これらの輸送用チューブは耐屈曲性等の柔軟性が要求され、振動吸収性や組み付け作業性にも優れた高性能のものが求められている。
こうしたチューブ体の素材としては、これまで塩化ビニル樹脂系やシリコーン樹脂系などが用いられてきたが、これらは、いずれもなんらかの欠点を有しており、必ずしも充分に満足し得るものではない。例えば、塩化ビニル樹脂系チューブでは、可塑剤がブリードする問題があり、また耐久性が低いという問題があった。また、シリコーン樹脂系のチューブは、耐久性や耐薬品性等の性能は優れているものの、機械的強度(特に引き裂き強度)が低く、また価格が高いという問題があった。
近年、スチレン−エチレン/プロピレン−ブロック共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)に代表されるポリスチレン系熱可塑性エラストマーが、チューブ材料として開発されている。
しかしながら、これらは、機械的強度、柔軟性に優れるが、耐水蒸気透過性及び耐ガス透過性については、必ずしも十分ではないという問題があった。
一方、ゴムホースの耐ガス透過性を向上させる方法として、例えば(1)ゴムホース内面にナイロン膜をコーティングする方法(例えば、特許文献1参照)、(2)ナイロン製の内管にゴムを被せてホースを形成する方法(例えば、特許文献2参照)などが開示されている。
しかしながら、これらの方法は、いずれも耐ガス透過性が十分ではなく、特に(1)の方法ではゴムホースを連続的に製造することは困難であるなどの問題があった。
また、ゴムホースではないが、プラスチックフィルムの耐ガス透過性を向上させるため、オルガノシランのコーティング膜をガスバリア膜として利用する方法(例えば、特許文献3及び4参照)が知られている。
しかしながら、この方法は、オルガノシランコーティング膜をガスバリア膜として、大きな変形を伴うホース用途などに応用することは困難であった。
他方、高分子、特に包装用フィルム材料の分野において、バリア性向上を図る方法として、高分子の分子構造の改良、接着剤を使用するドライラミネーション及び溶融接着法による押出ラミネーション等の多層化、高分子中に無機化合物をナノオーダーで微細分散するナノコンポジット化、樹脂コーティング(エマルジョン法、レジン法)及び無機材料コーティング(蒸着)等の表面改質法などが知られている。
しかしながら、この多層化やナノコンポジット化の手法を、例えば、前述のポリスチレン系熱可塑性エラストマー基材に適用する場合、該熱可塑性エラストマーが有する柔軟性が損なわれてしまうこと、樹脂コーティングでは、塗布しようとする樹脂が、該熱可塑性エラストマー基材表面に定着しにくいことが判明した。
また、液体インクを安定供給することを目的に、内面に耐空気透過性の高いダイヤモンドライクカーボン(DLC)を成膜した液体供給チューブが提案されている(特許文献5、請求項7参照)。また、液体供給チューブの材質として熱可塑性合成樹脂を用いることも開示されている(特許文献5、請求項9参照)。
しかしながら、ここでは熱可塑性樹脂について具体的な開示がないため、DLC膜の密着性については不明であり、DLC膜が剥離する可能性がある。しかも、DLC膜が液体供給チューブの内面に用いられているために、液体供給チューブ内での圧力変化によって、DLC膜が剥離し、流体内に流入する可能性がある。
いずれにしても、上述のようにある一部の性能は改良することは可能であるが、諸性能を改良のための手段及び工程が煩雑であり、より簡便な方法によって液体供給用チューブの性能、例えば耐空気透過性、耐水蒸気透過度、及び柔軟性等の諸性能を同時に満足することができる液体供給用チューブの開発が望まれている。
特開昭59−123661号公報 特開昭60−11388号公報 特開昭62−112635号公報 特開平2−286331号公報 特開2005−319608号公報
本発明は、熱可塑性エラストマーを基材とし、その基材に炭素系充填剤を含有させることによって、水蒸気透過度が低く、耐空気透過性及び柔軟性に優れた流体輸送用チューブを提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の熱可塑性エラストマーを基材とし、該基材に特定の炭素系充填剤を含有せしめた組成物を用いてなる液体輸送用チューブが、その目的を達成し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1) (A)熱可塑性エラストマー100質量部に対して、(B)炭素系充填剤を1〜500質量部含む組成物からなることを特徴とする液体輸送用チューブ、
(2) (B)成分の炭素系充填剤が、粉末形状及び/又は扁平形状の黒鉛である上記(1)の液体輸送用チューブ、
(3) (B)成分の炭素系充填剤が扁平形状の黒鉛である上記(2)の液体輸送用チューブ、
(4) 前記粉末形状の黒鉛の平均粒径が、1〜500μmである上記(2)の液体輸送用チューブ、
(5) 前記扁平形状の黒鉛の平均粒径が、1〜500μmであり、かつ扁平率が、1<扁平率≦1000である上記(2)又は(3)の液体輸送用チューブ、
(6) (A)成分の熱可塑性エラストマー及び(B)成分の炭素系充填剤を含む組成物が、該熱可塑性エラストマー100質量部に対して、さらにポリオレフィン樹脂0.1〜50質量部を含む組成物である上記(1)の流体輸送用チューブ、
(7) (A)成分の熱可塑性エラストマーが、ソフトセグメントの主鎖が飽和結合からなるポリスチレン系熱可塑性エラストマーである上記(1)又は(6)の液体輸送用チューブ、
(8) 前記、(A)成分のポリスチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)及びスチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)からなる群から選ばれる少なくとも一種である上記(7)の液体輸送用チューブ、
(9) 空気透過度が、厚さ0.5mmのシート基準で、120×10-5cm3/m2・24hr・Pa以下である上記(1)〜(8)のいずれかの液体輸送用チューブ、及び
(10) 水蒸気透過度が、厚さ0.5mmのシート基準で、1.2cm3/m2・24hr以下である請求項1〜9のいずれかの液体輸送用チューブ、
を提供するものである。
本発明によれば、水蒸気透過度が低く、耐空気透過性、屈曲性及び柔軟性に優れた、流体輸送用チューブを得ることができる。
先ず、本発明の液体輸送用チューブは、(A)熱可塑性エラストマー100質量部に対して、(B)炭素系充填剤を1〜500質量部含む組成物からなることを特徴とする。
本発明に用いられる(A)成分の熱可塑性エラストマーとしては、特に制限はなく、従来公知の熱可塑性エラストマーの中から、高分子複合体の用途に応じて適宜選択されるが、耐屈曲性の観点からは柔軟性の高い材料が好ましい。この熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリジエン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、フッ素樹脂系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
本発明において、これらの熱可塑性エラストマーは、一種を単独で用いてもよいし、また二種以上を組み合わせて使用してもよいが、物性及び加工性のバランスなどの点から、特にポリスチレン系熱可塑性エラストマーが好ましい。
ポリスチレン系熱可塑性エラストマーは、芳香族ビニル系重合体ブロック(ハードセグメント)とゴムブロック(ソフトセグメント)とを有し、芳香族ビニル系重合体部分が物理架橋を形成して橋かけ点となり、一方、ゴムブロックが弾性を付与する。
芳香族ビニル系重合体ブロックを形成する芳香族ビニル系化合物の例としては、スチレン;α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレン等のα−アルキル置換スチレン;o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、o−t−ブチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−シクロヘキシルスチレン等の核アルキル置換スチレン;o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、p−ブロモスチレン、2−メチル−4−クロロスチレン等の核ハロゲン化スチレン;1−ビニルナフタレン等のビニルナフタレン誘導体;インデン誘導体;ジビニルベンゼンなどが挙げられる。
これらの中で、スチレン、α−メチルスチレン、及びp−メチルスチレンが好ましく、特にスチレンが好適である。
これらの芳香族ビニル化合物は、一種を単独で用いてもよいし、また二種以上を組み合わせて使用してもよい。
このポリスチレン系熱可塑性エラストマーは、その中のソフトセグメントの配列様式により、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−ブロック共重合体(SEPS)、ポリブタジエンとブタジエン−スチレンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して得られる結晶性ポリエチレンとエチレン/ブチレン−スチレンランダム共重合体とのブロック共重合体、ポリブタジエン又はエチレン−ブタジエンランダム共重合体とポリスチレンとのブロック共重合体を水添して得られる、例えば、結晶性ポリエチレンとポリスチレンとのジブロック共重合体などがある。
これらの中で、機械的強度、耐ガス透過性、耐熱安定性、耐候性、耐薬品性、耐劣化性、柔軟性、加工性などの点から、ソフトセグメントに二重結合を含まないもの、すなわち、ソフトセグメントも主鎖が飽和結合からなるものを用いることが好ましい。具体的には、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、及びスチレン−エチレン/プロピレン−ブロック共重合体(SEPS)が好ましい。これらのスチレン系エラストマーにおけるスチレンブロックの含有量は、10〜70質量%であることが好ましく、さらには20〜40質量%の範囲が好ましい。
上記熱可塑性エラストマーの硬度は、JIS−A規格で80度以下が好ましい。硬度が80度以下であると、成形体としての十分な柔軟性が得られる。以上の点から、硬度がJIS−A規格で70度以下がさらに好ましく、60度以下が特に好ましい。
また、上記熱可塑性エラストマーの重量平均分子量については特に制限はないが、耐ガス透過性、機械的特性、及び成形性などの面から、40,000〜120,000の範囲であることが好ましく、さらには60,000〜100,000の範囲が好ましい。
また、熱可塑性エラストマーを含む組成物(以下「エラストマー組成物」と称することがある。)としては、熱可塑性エラストマー以外の成分として、種々のものを配合することができるが、該エラストマー組成物の加工性、耐熱性の向上を図る点から、ポリオレフィン樹脂やポリスチレン樹脂などの樹脂成分(以下、単に「樹脂成分」という場合がある。)を好適に挙げることができ、特にポリオレフィン樹脂が好ましい。
ポリオレフィン樹脂としては特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、アイソタクティックポリプロピレン、プロピレンと他の少量のα−オレフィンとの共重合体(例えば、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン/4−メチル−1−ペンテン共重合体)、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリブテン−1などを挙げることができる。ポリオレフィン樹脂としてアイソタクティックポリプロピレン又はその共重合体を用いる場合、そのMFR(JIS K7210)が0.1〜50g/10分、特に0.5〜30g/10分の範囲のものが好適に使用できる。
なお、エラストマー組成物中に含まれる熱可塑性エラストマーは、一種単独で、また二種以上を組み合わせて使用することができる。
次に、ポリスチレン樹脂としては、従来公知の製造方法で得られたもの、例えば、ラジカル重合法、イオン重合法のいずれで得られたものも好適に使用できる。
ここで使用するポリスチレン樹脂の数平均分子量は、好ましくは5,000〜500,000、より好ましくは10,000〜200,000の範囲から選択でき、分子量分布は5以下のものが好ましい。
ポリスチレン樹脂としては、例えば、ポリスチレン、スチレン単位含有量60質量%以上のスチレン−ブタジエンブロック共重合体、ゴム補強ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン、ポリp−t−ブチルスチレンなどが挙げられ、これらは一種または二種以上を併用してもよい。
更に、これらポリマーを構成するモノマーの混合物を重合して得られる共重合体も用いることができる。
また、上記ポリオレフィン樹脂とポリスチレン樹脂とを併用することもできる。
例えば、エラストマー組成物にこれらの樹脂を添加する場合、ポリオレフィン樹脂単独を添加する場合に比較してポリスチレン樹脂を併用すると、得られる成形体の硬度が高くなる傾向にある。
従って、これらの配合比率を選択することにより、得られる成形体の硬度を調整することもできる。
この場合、ポリオレフィン樹脂/ポリスチレン樹脂の比率は95/5〜5/95(質量比)の範囲から選択することが好ましい。
エラストマー組成物中の樹脂成分の配合量は、熱可塑性エラストマー100質量部に対して、0〜100質量部程度であることが好ましく、例えば、ポリオレフィン樹脂の場合は、特に0.1〜50質量部がより好ましい。
樹脂成分の配合量が100質量部以下であると、得られる成形体の硬度が高くなり過ぎることがなく好ましい。
本発明に係わるエラストマー組成物は、(A)成分の熱可塑性エラストマー100質量部に対して、(B)成分である炭素系充填剤を1〜500質量部含有していることが必要である。より好ましい(B)成分の含有量は、1〜100質量部である。
(A)成分に対する(B)成分の含有量を上記範囲にすることによって、チューブの柔軟性を維持し、耐空気透過性及び耐水蒸気透過度を改良することができる。
(B)成分の炭素系充填剤については、特に制限はなく、カーボンブラック、黒鉛粉、粉砕された無煙炭及び焙焼無煙炭、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボン短繊維、グラッシーカーボンなど及びこれらの2種類またはそれ以上の複合物を用いることができる。これらの中で黒鉛粉を用いることが好ましい。
黒鉛は、天然黒鉛及び人造黒鉛があり天然黒鉛には結晶性の高い燐片状黒鉛、塊状黒鉛、また結晶性のややの低い土壌黒鉛や、無定形炭素を2500〜3000℃に加熱(黒鉛化)して得られる人造黒鉛や、例えば、炭化水素雰囲気中で黒鉛の基材を高温(2100℃)に加熱することにより、炭化水素の分解重合などで基材面に沈積することによって得られる結晶性の高い熱分解黒鉛等が挙げられる。
黒鉛の結晶は層状構造を持ち、層面内部は共有結合により炭素原子が結合された平面となっており、これに対して層間の結合はファン・デル・ワールズ力による結合であり、その結果黒鉛結晶は面と面が積み重なった形状であり、黒鉛は方向によって著しく形状が異なるという異方性を有している。層間はファン・デル・ワールズ力で結ばれているだけであるため、層間の結合力が弱く自己潤滑性を示す。この自己潤滑性のために樹脂と黒鉛とを混練した場合、層間が外れて扁平状の形で樹脂中に分散することによって耐空気透過性や耐水蒸気透過度が向上する。
また、黒鉛粉は、自己潤滑性のほかに、電気及び熱伝導性、耐薬品性、耐摩耗性及び耐熱性に優れ、熱可塑性エラストマー等との親和性があり、加工性に優れているので好ましい。
黒鉛の形状については特に限定されず、粉末形状及び/又は扁平形状のものが好ましく用いられが、なかでも扁平形状のものが好ましい。
上記粉末形状の黒鉛の平均粒径は、1〜500μmであることが好ましく、より好ましくは、1〜100μmである。
また、上記扁平形状の黒鉛の平均粒径は、1〜500μmであることが好ましく、より好ましくは、1〜100μmである。さらに、扁平形状の黒鉛の扁平率は、1<扁平率≦1000、より好ましくは、1<扁平率≦500である。
それぞれの黒鉛の平均粒径を上記範囲にすることによって、エラストマー組成物の破断強度(TB)や破断伸び(Eb)等の機械的特性を維持すると共に、熱可塑性エラストマーに対する黒鉛の優れた分散性を確保することができる。
また、扁平形状の黒鉛の扁平率を上記範囲にすることによって、より耐空気透過性や耐水蒸気透過度が改良される。
上記エラストマー組成物中には、さらに軟化剤を添加することができる。軟化剤としては、通常、室温で液体又は液状のものが好適に用いられる。
このような性状を有する軟化剤としては、例えば、鉱物油系,合成系などの各種ゴム用又は樹脂用軟化剤の中から適宜選択することができる。
ここで、鉱物油系としては、ナフテン系、パラフィン系などのプロセス油が挙げられ、なかでも、非芳香族系オイル、特に鉱物油系のパラフィン系オイル、ナフテン系オイル又は合成系のポリイソブチレン系オイルから選択される一種又は二種以上であって、その数平均分子量が450〜5,000であるものが好ましい。
なお、これらの軟化剤は一種を単独で用いてもよく、互いの相溶性が良好であれば二種以上を混合して用いてもよい。
軟化剤の配合量は、特に制限はないが、(A)成分100質量部に対し、通常1〜1000質量部、好ましくは1〜500質量部の範囲で選ばれる。
配合量が、1質量部以上であると低硬度化することができ、流体輸送用チューブの成形体とした場合に十分な柔軟性が得られる。一方、1,000質量部以下であると軟化剤のブリードが抑えられ、また、成形体の十分な機械的強度が得られる。
なお、この軟化剤の配合量は、熱可塑性エラストマーの分子量及び該熱可塑性エラストマーに添加される他の成分の種類に応じて、上記範囲で適宜選定することができる。
また、当該エラストマー組成物には、得られる成形体の圧縮永久歪みを改善するなどの目的で、所望によりポリフェニレンエーテル樹脂を配合することができる。
ポリフェニレンエーテル樹脂としては、公知のものを用いることができ、具体的には、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)などが挙げられ、又、2,6−ジメチルフェノールと1価のフェノール類(例えば、2,3,6−トリメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノール)との共重合体の如きポリフェニレンエーテル共重合体も用いることができる。
なかでも、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)や2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体が好ましく、更に、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)が好ましい。
ポリフェニレンエーテル樹脂の配合量は、(A)成分100質量部に対して10〜250質量部の範囲で好適に選択することができる。
この配合量が250質量部以下であると得られる成形体の硬度が高くなりすぎず適度のものとなり、10質量部以上であると得られる成形体の圧縮永久歪みの改善効果が十分となる。
また、当該エラストマー組成物には、本発明効果を損なわない範囲において、必要に応じて、クレー、珪藻土、シリカ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、金属酸化物、マイカ、グラファイト、水酸化アルミニウムなどのりん片状無機系添加剤、各種の金属粉、ガラス粉、セラミックス粉、粒状あるいは粉末ポリマー等の粒状あるいは粉末状固体充填剤、その他の各種の天然または人工の短繊維、長繊維(各種のポリマーファイバー等)などを配合することができる。
また、中空フィラー、例えば、ガラスバルーン、シリカバルーンなどの無機中空フィラー、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン共重合体などからなる有機中空フィラーを配合することにより、軽量化を図ることができる。
更に、軽量化などの各種物性の改善のために、各種発泡剤を混入することも可能であり、また、混合時等に機械的に気体を混ぜ込むことも可能である。
また、当該エラストマー組成物には、他の添加剤として、必要に応じて、難燃剤、抗菌剤、ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、シリコーンオイル、シリコーンポリマー、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェノールテルペン樹脂、石油系炭化水素、ロジン誘導体などの各種粘着付与剤(タッキファイヤー)、レオストマーB(商品名:リケンテクノス(株)製)などの各種接着性エラストマー、ハイブラー(商品名:(株)クラレ製、ビニル−ポリイソプレンブロックの両末端にポリスチレンブロックが連結したブロック共重合体)、ノーレックス(商品名:日本ゼオン(株)製、ノルボルネンを開環重合して得られるポリノルボルネン)などの他の熱可塑性エラストマー又は樹脂などを併用することができる。
上記シリコーンポリマーは、重量平均分子量が10,000以上、好ましくは100,000以上であるものが望ましい。上記シリコーンポリマーは、当該エラストマー組成物を用いた成形体の表面粘着性を改善する。
該シリコーンポリマーは、取扱い性を良くするために、汎用の熱可塑性ポリマー、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどに高濃度で配合されたものを用いることができる。
特に、ポリプロピレンとの配合品が作業性、物性ともに良好である。
このような材料は、例えば、東レダウコーニングシリコーン(株)より市販されている、シリコーンコンセントレートBY27シリーズ汎用タイプとして容易に入手できるものを使用してもよい。
当該エラストマー組成物の製造方法は、特に限定されず、公知の方法を適用することができる。
例えば、上記の各成分及び所望により用いられる添加剤成分を加熱混練機、例えば、一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、プラベンダー、ニーダー、高剪断型ミキサーなどを用いて溶融混練し、更に、所望により有機パーオキサイドなどの架橋剤、架橋助剤などを添加したり、又はこれらの必要な成分を同時に混合し、加熱溶融混練することにより、容易に製造することができる。
また、高分子有機材料と軟化剤とを混練した熱可塑性材料を予め用意し、この材料を、ここに用いたものと同種か若しくは種類の異なる一種以上の高分子有機材料に更に混ぜ合わせて製造することもできる。
更に、当該エラストマー組成物においては、有機パーオキサイドなどの架橋剤、架橋助剤などを添加して架橋することも可能である。
本発明の液体輸送用チューブは、前述のエラストマー組成物を用い、従来公知の方法、例えば、押出成形、射出成形、インフレーションなどによりチューブ状の成形体を製造することができる。
このようにして得られた液体輸送用チューブは、以下の性状を有している。
該チューブの内径は、用途により適宜選択されるが、通常0.1〜3mm程度、好ましくは0.5〜2mmである。
また、その肉厚は、内径にもよるが、通常0.1〜2mm程度、好ましくは0.5〜1.5mmである。
また、厚さ0.5mmのシートを用いて測定した空気透過度[JIS K7126;A法(差圧法)、40℃]が、120×10-5cm3/m2・24hr・Pa以下であり、優れた耐空気透過性を有している。
該空気透過度は、好ましくは100×10-5cm3/m3・24hr・Pa以下、より好ましくは80×10-5cm3/m2・24hr・Pa以下、更に好ましくは50×10-5cm3/m2・24hr・Pa以下である。
更に、厚さ0.5mmのシートを用いて測定した水蒸気透過度〔JIS Z0208;40℃、90%RH〕が、通常、2.0g/m2・24hr以下であり、水蒸気に対するバリア性にも優れている。
該水蒸気透過度は、好ましくは1.2g/m2・24hr以下、より好ましくは1.0g/m2・24hrである。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
(評価方法)
(1)剛性;第1表に示した各組成物からなるチューブを曲げ半径10mmで屈曲させた場合キンクの発生の有無で評価した。評価は以下の基準で行った。測定結果を第1表に示す。
○ ; キンクの発生無し
× ; キンクの発生有り
(2)水蒸気透過度;JIS Z0208に準じ、0.5mmのシートを用いて測定した。測定結果を第1表に示す。
(3)耐ガス透過性;JIS K7126 A法(差圧法)40℃に準じ、0.5mmのシートを用いて測定した。測定結果を第1表に示す。
(4)扁平率(アスペクト比);層状又は板状無機充填材を電子顕微鏡で観察し、任意の粒子50個について長径と短径を測定し、平均長径aと平均短径bよりa/bの式より求められる。
(5)破断強度(Tb)、破断伸び(Eb)および100%モジュラス(M100);JIS K 7113(プラスチックの引張試験方法)に従い破断強度(Tb)、破断伸び(Eb)及び100%モジュラス(M100)を測定した。測定結果を第1表に示す。
(6)硬度;JIS K6253に準拠して測定した。測定結果を第1表に示す。
(7)メルトフローレート(MFR);JIS K7210に準拠し190℃×5.325kg条件での10分間の流量(g)を測定した。測定結果を第1表に示す。
実施例1
スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体〔SIBS:(株)カネカ製「SIBSTAR073T」重量平均分子量Mw=約70,000、スチレンブロック含有量30質量%〕100質量部に対してポリプロピレン〔出光興産(株)製「H−700」〕5質量部及び扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−10」〕を5質量部配合した組成物を用い、金型温度80℃、樹脂温度180℃の製造条件にて、内径1.0mm、厚さ0.5mm、長さ100mm、外径2mmのチユーブを加熱プレス法によって、また、厚さ0.5mm×100mm×100mmのシートを押出成形によって作製した。なお、水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
実施例2
扁平黒鉛を20質量部配合した以外は実施例1と同様に行なった。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
実施例3
扁平黒鉛を50質量部配合した以外は実施例1と同様に行なった。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
実施例4
扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−10」〕5質量部を扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−3」〕5質量部に替えた以外は実施例1と同様に行った。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
実施例5
扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−10」〕20質量部を扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−3」〕20質量部に替えた以外は実施例1と同様に行った。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
実施例6
扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−10」〕50質量部を扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−3」〕50質量部に替えた以外は実施例1と同様に行った。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
実施例7
扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−10」〕5質量部を扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−100」〕5質量部に替えた以外は実施例1と同様に行った。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
実施例8
扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−10」〕20質量部を扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−100」〕20質量部に替えた以外は実施例1と同様に行った。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
実施例9
扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−10」〕50質量部を扁平黒鉛〔(株)エスイーシー社製「SGP−100」〕50質量部に替えた以外は実施例1と同様に行った。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
比較例1
ポリプロピレン20質量部、ポリブテン「HV300」23質量部配合し、扁平黒鉛を配合しなかった以外は実施例1と同様に行なった。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
比較例2
扁平黒鉛を配合しなかった以外は実施例1と同様におこなった。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
比較例3
クレー〔クニミネ工業(株)社製「スメクタイトF」、扁平率50〕を20質量部配合し扁平黒鉛を配合しなかった以外は実施例1と同様におこなった。水蒸気透過度、耐空気透過性についてはシートを用い、剛性についてはチューブを用いて測定した。結果を第1表に示す。
Figure 2007327027
注」
*1.スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体;〔SIBS:(株)カネカ製「SIBSTAR073T」重量平均分子量Mw=約70,000、スチレンブロック含有量30質量%〕
*2.ポリプロピレン;〔出光社製「H-700」〕
*3.ポリブテン;〔出光社製「HV300」〕
*4.扁平黒鉛;〔(株)エスイーシー社製「SGP−3」〕平均粒径:3μm、扁平率5
*5.扁平黒鉛;〔(株)エスイーシー社製「SGP−10」〕平均粒径:15μm、扁平率5
*6.扁平黒鉛;〔(株)エスイーシー社製「SGP−100」〕平均粒径:100μm、扁平率5
*7.クレー;〔クニミネ工業(株)社製「スメクタイトF」〕平均粒径:5μm、扁平率50
本発明の流体輸送用チューブは、熱可塑性エラストマーにカーボン系充填剤である黒鉛を配合するという簡便な方法により、柔軟性に富み、優れた水蒸気透過度、耐空気透過性(耐空気透過性)を同時に改良した、冷媒輸送用・ガス輸送用・化学薬品用・医療用・飲料輸送用、インク搬送用等の流体輸送用チューブなどの用途に好適である。

Claims (10)

  1. (A)熱可塑性エラストマー100質量部に対して、(B)炭素系充填剤を1〜500質量部含む組成物からなることを特徴とする液体輸送用チューブ。
  2. (B)成分の炭素系充填剤が、粉末形状及び/又は扁平形状の黒鉛である請求項1に記載の液体輸送用チューブ。
  3. (B)成分の炭素系充填剤が扁平形状の黒鉛である請求項2に記載の液体輸送用チューブ。
  4. 前記粉末形状の黒鉛の平均粒径が、1〜500μmである請求項2に記載の液体輸送用チューブ。
  5. 前記扁平形状の黒鉛の平均粒径が、1〜500μmであり、かつ扁平率が、1<扁平率≦1000である請求項2又は3に記載の液体輸送用チューブ。
  6. (A)成分の熱可塑性エラストマー及び(B)成分の炭素系充填剤を含む組成物が、該熱可塑性エラストマー100質量部に対して、さらにポリオレフィン樹脂0.1〜50質量部を含む組成物である請求項1に記載の流体輸送用チューブ。
  7. (A)成分の熱可塑性エラストマーが、ソフトセグメントの主鎖が飽和結合からなるポリスチレン系熱可塑性エラストマーである請求項1又は6に記載の液体輸送用チューブ。
  8. 前記、(A)成分のポリスチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)及びスチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)からなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項7に記載の液体輸送用チューブ。
  9. 空気透過度が、厚さ0.5mmのシート基準で、120×10-5cm3/m2・24hr・Pa以下である請求項1〜8のいずれかに記載の液体輸送用チューブ。
  10. 水蒸気透過度が、厚さ0.5mmのシート基準で、1.2cm3/m2・24hr以下である請求項1〜9のいずれかに記載の液体輸送用チューブ。
JP2006295964A 2006-05-12 2006-10-31 流体輸送用チューブ Expired - Fee Related JP5164364B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295964A JP5164364B2 (ja) 2006-05-12 2006-10-31 流体輸送用チューブ
US12/300,217 US9493645B2 (en) 2006-05-12 2007-05-11 Tube for fluid transportation
PCT/JP2007/059724 WO2007132759A1 (ja) 2006-05-12 2007-05-11 流体輸送用チューブ
CN2007800172523A CN101443589B (zh) 2006-05-12 2007-05-11 流体输送用管

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006134228 2006-05-12
JP2006134228 2006-05-12
JP2006295964A JP5164364B2 (ja) 2006-05-12 2006-10-31 流体輸送用チューブ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007327027A true JP2007327027A (ja) 2007-12-20
JP2007327027A5 JP2007327027A5 (ja) 2009-12-24
JP5164364B2 JP5164364B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=38693853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006295964A Expired - Fee Related JP5164364B2 (ja) 2006-05-12 2006-10-31 流体輸送用チューブ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9493645B2 (ja)
JP (1) JP5164364B2 (ja)
CN (1) CN101443589B (ja)
WO (1) WO2007132759A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107258A (ja) * 2010-06-16 2012-06-07 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン系樹脂組成物
JP2013016647A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Hitachi Chem Co Ltd 熱伝導シート及び放熱装置
EP2330358A4 (en) * 2008-09-22 2015-05-06 Lee Hi Gon PREFABRICATED THERMO-INSULATION PANEL WITH DUAL HOT WATER FLOW PATH
JP2015187501A (ja) * 2010-08-25 2015-10-29 ダイキン工業株式会社 ホース
JP2017057861A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 株式会社クラベ ホース及びその製造方法
US10047219B2 (en) 2010-06-16 2018-08-14 Sekisui Chemical Co., Ltd. Polyolefin-based resin composition
KR20200064200A (ko) * 2018-11-27 2020-06-08 주식회사 화승알앤에이 고내열성/고내구성 냉각계 고무 호스
WO2022185779A1 (ja) * 2021-03-01 2022-09-09 横浜ゴム株式会社 冷媒輸送ホース用熱可塑性樹脂組成物および冷媒輸送ホース

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101421432B1 (ko) 2009-12-29 2014-07-22 생-고뱅 퍼포먼스 플라스틱스 코포레이션 가요성 튜브 재료 및 그 형성 방법
KR20120112728A (ko) * 2010-01-29 2012-10-11 우베-니토 카세이 가부시키가이샤 케이블 가이드
US9200152B2 (en) * 2011-01-25 2015-12-01 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Elastomeric nanocomposites, nanocomposite compositions, and methods of manufacture
WO2012140875A1 (ja) * 2011-04-12 2012-10-18 マイコール株式会社 発熱体
EP2858813A4 (en) 2012-06-06 2016-02-10 Saint Gobain Performance Plast THERMOPLASTIC ELASTOMER TUBE AND METHOD FOR MANUFACTURING AND USING SAME
ITUB20153918A1 (it) * 2015-09-25 2017-03-25 Manuli Rubber Ind Spa Tubo flessibile multistrato
JP2021046490A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 横浜ゴム株式会社 冷媒輸送配管用熱可塑性樹脂組成物および冷媒輸送配管
JP7425213B2 (ja) * 2020-02-18 2024-01-30 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 荷電粒子システムにおける流体移送システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003286384A (ja) * 2002-01-22 2003-10-10 Riken Technos Corp 熱可塑性エラストマー組成物及びそれを用いた熱可塑性樹脂組成物
JP2004018806A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Mitsui Chemicals Inc バリアフイルム用材料
JP2004339288A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2005264139A (ja) * 2004-02-20 2005-09-29 Riken Technos Corp 熱可塑性エラストマー組成物及びそれを用いた熱可塑性樹脂組成物
WO2005103146A1 (ja) * 2004-04-22 2005-11-03 Bridgestone Corporation 樹脂組成物及びその製造方法
JP2006175631A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 輸送用積層チューブおよびその製造方法

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59123661A (ja) 1982-12-29 1984-07-17 株式会社ブリヂストン 積層物の製造方法
JPS6011388A (ja) 1983-07-01 1985-01-21 Chuo Process Insatsu Kogeisha:Kk 凝似エツチング文字模様形成方法
US4501842A (en) * 1983-12-27 1985-02-26 Uniroyal, Inc. Adhesive for bonding cured EPDM rubber
JPS62112635A (ja) 1985-11-11 1987-05-23 Terumo Corp 合成樹脂製包装袋
US5118748A (en) * 1989-03-07 1992-06-02 Mitsubishi Cable Industries Ltd. Phenylene oxide polymer composition
US5077135A (en) 1989-04-12 1991-12-31 Energy Sciences Inc. Siloxane polymers and copolymers as barrier coatings and method of producing barrier coating properties therewith
US5498372A (en) * 1992-08-14 1996-03-12 Hexcel Corporation Electrically conductive polymeric compositions
JPH0827305A (ja) * 1994-07-13 1996-01-30 Fuji Photo Film Co Ltd 写真感光材料の包装材料用着色マスターバッチ樹脂組成物及びその製造方法並びに写真感光材料用包装材料及びその製造方法
JPH08118394A (ja) * 1994-10-27 1996-05-14 Fuji Photo Film Co Ltd 写真感光材料用射出成形品及びその成形方法並びにそれを用いた包装体
DE19507025A1 (de) * 1995-03-01 1996-09-05 Huels Chemische Werke Ag Mehrschichtrohr mit elektrisch leitfähiger Innenschicht
WO1998020068A1 (fr) * 1996-11-06 1998-05-14 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Compositions elastomeres thermoplastiques, tuyau fabrique a partir de ces compositions et procede de fabrication de ce dernier
US6410109B1 (en) * 1997-01-10 2002-06-25 Kuraray Co., Ltd. Resin composition and usage thereof
JP4398591B2 (ja) * 1998-12-22 2010-01-13 電気化学工業株式会社 クロス共重合化オレフィン−スチレン−ジエン共重合体、その製造方法及びその用途
AT408759B (de) * 2000-03-07 2002-03-25 Dsm Fine Chem Austria Gmbh Intumeszierende, dreiseitig ummantelte brandschutzstreifen und kombinierte kalt- heissgasdichtungen
DE10025707A1 (de) * 2000-05-26 2001-11-29 Degussa Mehrschichtiges, verstärktes Kunststoffanbindungselement mit antistatischen Eigenschaften
US6395199B1 (en) * 2000-06-07 2002-05-28 Graftech Inc. Process for providing increased conductivity to a material
US20030181584A1 (en) * 2002-02-07 2003-09-25 Kraton Polymers U.S. Llc Elastomeric articles prepared from controlled distribution block copolymers
DE50207999D1 (de) * 2002-05-07 2006-10-12 Ems Chemie Ag Gewellter Mehrschicht-Polymer-Schlauch- oder Rohrleitung mit reduzierter Längenänderung
JP4351832B2 (ja) * 2002-08-05 2009-10-28 テルモ株式会社 バルーンカテーテル
US20040127621A1 (en) * 2002-09-12 2004-07-01 Board Of Trustees Of Michigan State University Expanded graphite and products produced therefrom
FR2847902B1 (fr) * 2002-11-29 2007-02-16 Rhodia Eng Plastics Srl Composition a base de matrice thermoplastique
JP4360848B2 (ja) * 2003-06-30 2009-11-11 Hoya株式会社 内視鏡用可撓管および内視鏡
US20050003180A1 (en) * 2003-07-01 2005-01-06 Kondos Constantine A. Moisture barrier compositions
JP2005027717A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Pentax Corp 内視鏡用可撓管および内視鏡
EP1650609B1 (en) * 2003-07-25 2013-09-18 Mitsubishi Chemical Corporation Endless belt for image forming devices and image forming device
US7245955B2 (en) * 2004-02-23 2007-07-17 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Electrophysiology/ablation catheter having deflection assembly
JP4466168B2 (ja) * 2004-03-31 2010-05-26 豊田合成株式会社 燃料チューブ
JP2005319608A (ja) 2004-05-06 2005-11-17 Seiko Epson Corp 液体カートリッジおよび液体供給チューブ
WO2006067943A1 (ja) * 2004-12-02 2006-06-29 Kaneka Corporation チューブ用樹脂組成物およびチューブ
US7604049B2 (en) * 2005-12-16 2009-10-20 Schlumberger Technology Corporation Polymeric composites, oilfield elements comprising same, and methods of using same in oilfield applications
US8110026B2 (en) * 2006-10-06 2012-02-07 The Trustees Of Princeton University Functional graphene-polymer nanocomposites for gas barrier applications

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003286384A (ja) * 2002-01-22 2003-10-10 Riken Technos Corp 熱可塑性エラストマー組成物及びそれを用いた熱可塑性樹脂組成物
JP2004018806A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Mitsui Chemicals Inc バリアフイルム用材料
JP2004339288A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2005264139A (ja) * 2004-02-20 2005-09-29 Riken Technos Corp 熱可塑性エラストマー組成物及びそれを用いた熱可塑性樹脂組成物
WO2005103146A1 (ja) * 2004-04-22 2005-11-03 Bridgestone Corporation 樹脂組成物及びその製造方法
JP2006175631A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 輸送用積層チューブおよびその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2330358A4 (en) * 2008-09-22 2015-05-06 Lee Hi Gon PREFABRICATED THERMO-INSULATION PANEL WITH DUAL HOT WATER FLOW PATH
JP2012107258A (ja) * 2010-06-16 2012-06-07 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン系樹脂組成物
US10047219B2 (en) 2010-06-16 2018-08-14 Sekisui Chemical Co., Ltd. Polyolefin-based resin composition
JP2015187501A (ja) * 2010-08-25 2015-10-29 ダイキン工業株式会社 ホース
US11054066B2 (en) 2010-08-25 2021-07-06 Daikin Industries, Ltd. Hose
JP2013016647A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Hitachi Chem Co Ltd 熱伝導シート及び放熱装置
JP2017057861A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 株式会社クラベ ホース及びその製造方法
KR20200064200A (ko) * 2018-11-27 2020-06-08 주식회사 화승알앤에이 고내열성/고내구성 냉각계 고무 호스
KR102119543B1 (ko) * 2018-11-27 2020-06-10 주식회사 화승알앤에이 고내열성/고내구성 냉각계 고무 호스
WO2022185779A1 (ja) * 2021-03-01 2022-09-09 横浜ゴム株式会社 冷媒輸送ホース用熱可塑性樹脂組成物および冷媒輸送ホース

Also Published As

Publication number Publication date
CN101443589B (zh) 2011-12-07
US20100233400A1 (en) 2010-09-16
US9493645B2 (en) 2016-11-15
CN101443589A (zh) 2009-05-27
JP5164364B2 (ja) 2013-03-21
WO2007132759A1 (ja) 2007-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5164364B2 (ja) 流体輸送用チューブ
US8022128B2 (en) Thermoplastic elastomer composition
WO2005103146A1 (ja) 樹脂組成物及びその製造方法
JP2008025623A (ja) 流体輸送用チューブ
WO2005111148A1 (en) Thermoplastic compositions with improved paint adhesion
US20040059042A1 (en) Underhood components
KR20190032458A (ko) 개선된 처짐 저항성을 갖는 열성형용의 다중층 시트
JP2007057067A (ja) 流体輸送用チューブ
JP2007278358A (ja) 流体輸送用チューブ及びその製造方法
WO2020235664A1 (ja) 水素添加物含有組成物、樹脂組成物、及びこれらの各種用途
JP4027771B2 (ja) 複層成形体
JP2009126170A (ja) 流体輸送用チューブの製造方法
JP4944302B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JP2007021851A (ja) 流体輸送用チューブ
JP4778269B2 (ja) 流体輸送用チューブ
WO2006120880A1 (ja) 高分子複合体及びその製造方法
JP2007021850A (ja) 熱可塑性エラストマー複合体
JP2004124070A (ja) エラストマー管状体
JP2006205395A (ja) 高分子・金属複合体
KR20210110576A (ko) 폴리스타이렌계 수지 조성물
JP2008020054A (ja) 流体輸送用チューブ及びその製造方法
JP2006206656A (ja) 高分子複合体
JP2006205406A (ja) チューブ
JP2006137152A (ja) 複合材
JP2005307049A (ja) 樹脂組成物及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5164364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees