JP2004124070A - エラストマー管状体 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた柔軟性、耐キンク性、クセ付き性及び耐熱性を有するエラストマー管状体を提供する。
【解決手段】(イ)下記一般式
A−(B−A)   (1)
及び/又は
(A−B)      (2)
(式中、Aはビニル芳香族炭化水素由来の重合体ブロック、Bはエラストマー性重合体ブロックを表し、nは1〜5の整数を表す。)
で表される重量平均分子量12万〜50万のブロック共重合体及び/又はその水素添加ブロック共重合体:15〜70重量%
(ロ)重量平均分子量300〜2000の炭化水素系ゴム用軟化剤:20〜60重量%
(ハ)オレフィン系樹脂:5〜60重量%
を含有する熱可塑性エラストマー組成物より製造され、縦振動での動的粘弾性測定における20℃での損失正接が0.05〜0.7であることを特徴とするエラストマー管状体。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用部品や食品用部品等に利用することができる柔軟性、透明性、クセ付き性、耐キンク性及び耐熱性に優れたエラストマー管状体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
医療用又は食品用のチューブやパイプ等の管状体には、耐キンク性に優れる軟質塩化ビニル樹脂が広く用いられている。しかしながら、塩化ビニル樹脂を用いた製品には、環境に十分配慮して廃棄しなければならないという制約があるため、非塩化ビニル樹脂を用いることが望まれている。
【0003】
そこで、低密度ポリエチレン、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン及び流動パラフィンからなる非ポリ塩化ビニル樹脂を用いた医療用チューブが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、非ポリ塩化ビニルである高分子材料から成形されるカテーテルであって、縦振動での動的粘弾性測定における25℃での損失正接が0.15以上であり、且つ、長さ70mmにおける耐キンク性が室温乾燥状態において25mm以上であるカテーテルが提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。そして、その具体的な高分子材料としてポリウレタン;1,2−ポリブタジエン、エチレンと他の単量体との共重合体;プロピレンと他の単量体との共重合体;ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAと共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBからなるブロック重合体;前記ブロック重合体の重合体ブロックBを水素添加したブロック共重合体が記載されている。
【0004】
しかしながら、これらの公報に記載された管状体は、柔軟性に劣るか、又は柔軟性には優れていても耐熱性に劣るため加熱滅菌処理を施すことができないものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−104473号公報
【特許文献2】
特開2002−11091号公報
【特許文献3】
特開2002−11092号公報
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、優れた柔軟性、透明性、耐キンク性、クセ付き性、及び耐熱性を有するエラストマー管状体を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の分子量と1,4結合量を持ったビニル芳香族炭化水素に由来する重合体ブロックとエラストマー性重合体ブロックとからなるブロック共重合体及び/又はその水素添加ブロック共重合体、炭化水素系ゴム用軟化剤、並びにオレフィン系樹脂を含有する熱可塑性エラストマー組成物から製造される管状体が、優れた柔軟性、透明性、耐キンク性及び耐熱性を示すことを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明の要旨は、(イ)下記一般式
【化4】
A−(B−A)   (1)
及び/又は
【化5】
(A−B)      (2)
(式中、Aはビニル芳香族炭化水素由来の重合体ブロック、Bはエラストマー性重合体ブロックを表し、nは1〜5の整数を表す。)
で表される重量平均分子量(以下Mwと略記する)12万〜50万のブロック共重合体及び/又はその水素添加ブロック共重合体:15〜70重量%
(ロ)重量平均分子量300〜2000の炭化水素系ゴム用軟化剤:20〜60重量%
(ハ)オレフィン系樹脂:5〜60重量%
を含有する熱可塑性エラストマー組成物より製造され、縦振動での動的粘弾性測定における20℃での損失正接が0.05〜0.7であることを特徴とするエラストマー管状体に存する。
本発明の別の要旨は、上記成分(イ)の配合割合が15〜50重量%であるエラストマー管状体に存する。
本発明のもう一つの要旨は、エラストマー性重合体ブロックの1,4結合比率をZとしたときに下記式
【化6】
Mw × Z/1000      (3)
の範囲が60〜120であり、且つ、Mwが15万〜26万である上記ブロック共重合体及び/又はその水素添加ブロック共重合体(イ)30〜70重量%と、重量平均分子量300〜2000の炭化水素系ゴム用軟化剤(ロ)15〜50重量%と、オレフィン系樹脂(ハ)10〜35重量%とを含有する熱可塑性エラストマー組成物より製造されるエラストマー管状体に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係るエラストマー管状体の製造に用いる熱可塑性エラストマー組成物は、(イ)ビニル芳香族炭化水素由来の重合体ブロックとエラストマー性重合体ブロックとからなるブロック共重合体及び/又はその水素添加ブロック共重合体、(ロ)炭化水素系ゴム用軟化剤、並びに(ハ)オレフィン系樹脂の各成分を含有するものである。
ビニル芳香族炭化水素由来の重合体ブロックとエラストマー性重合体ブロックとからなるブロック共重合体としては、下記一般式(1)及び/又は(2)で表される熱可塑性エラストマーが挙げられる。
【0009】
【化7】
A−(B−A)   (1)
【0010】
【化8】
(A−B)      (2)
【0011】
(式中、A、B及びnは前記と同義である。)
ビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン及び1,3−ジメチルスチレン等のスチレン化合物;ビニルナフタレン;ビニルアントラセンなどが挙げられる。このうち、スチレン化合物、特にスチレンが好ましい。
エラストマー性重合体ブロックとしては、ブロック共重合体がエラストマー性を発現できるものであれば任意のものを用いることができる。このうち、炭素数4〜8の共役ジエンからなるものが好ましい。共役ジエンとしては、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられ、これらを併用することもできる。このうち、ブタジエン若しくはイソプレン、又はブタジエン/イソプレンの重量比2/8〜6/4の混合物が好ましい。
ブロック共重合体に占めるビニル芳香族炭化水素に由来する構成単位の含有量は、10〜50重量%が好ましい。なかでも含有量が15〜45重量%であるものが好ましく、20〜40重量%のものが最も好ましい。10重量%未満では、得られるエラストマー管状体の機械的強度及び耐熱性が低下する。一方、50重量%を超えると、管状体の柔軟性が低下すると共に、後述する炭化水素系ゴム用軟化剤のブリードが生じやすくなる。
ブロック共重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定したポリスチレン換算の重量平均分子量が12万〜50万となるように調製する。好ましくは14万〜45万、更に好ましくは15万〜26万、特に好ましくは17万〜25万である。重量平均分子量が12万未満では、管状体の耐キンク性、耐熱性及び機械的強度が低下する。一方、50万を超えると、押出成形加工性が低下する。
エラストマー性重合体ブロックの1,4結合比率は、ブロック共重合体の重量平均分子量が大きいときは小さい方が好ましく、ブロック共重合体の重量平均分子量が小さいときは1,4結合比が高い方が好ましい。従って、下記式
【0012】
【化9】
Mw×Z/1000             (3)
の値が60〜120であることが好ましく、特に65〜110が好ましい。このとき、Mwは特に15万〜26万であることが好ましい。この値が60未満、又は120を越えると耐キンク性、クセ付き性が劣る傾向となる。
尚、本発明において、ブロック共重合体におけるブタジエン重合体ブロックまたはブタジエン・イソプレン共重合体ブロックまたはイソプレン共重合体ブロックの結合単位、水素添加率はNMRを測定し、J.C.Randall J.Polym.Sci.,Polym.Phs.Ed.Vol.13,901(1975)を参考にして信号を帰属し求めたものである。
【0013】
ブロック共重合体中には、共役ジエンに由来する炭素−炭素二重結合が存在することがある。二重結合が存在すると耐候性や耐熱性が低下することがあるので、ブロック共重合体中の二重結合の30%以上を水素添加するのが好ましい。50%以上、特に90%以上水素添加するのが更に好ましい。水素添加率が30%未満では、管状体の耐候性や耐熱性が劣ることがある。
【0014】
ブロック共重合体の製造には、公知の任意の製造方法を用いることができる。例えば、特公昭40−23798号公報に記載された製造方法が挙げられる。また、ブロック共重合体の水素添加方法としては、特公昭42−8704号公報、特公昭43−6636号公報、特開昭59−133203号公報又は特開昭60−79005号公報に記載された方法が挙げられる。なお、「KRATON−G」(シェル・ケミカル社製)、「セプトン」(株式会社クラレ製)、「タフテック」(旭化成株式会社製)として市販されているブロック共重合体を用いることもできる。
【0015】
(ロ)の炭化水素系ゴム用軟化剤としては、鉱物油系炭化水素及び合成樹脂系炭化水素等が挙げられる。
鉱物油系炭化水素は、通常、芳香族系炭化水素、ナフテン系炭化水素及びパラフィン系炭化水素の混合物であり、パラフィン系炭化水素が全炭化水素中の50重量%以上を占めるパラフィン系オイル、ナフテン系炭化水素が全炭化水素中の30〜45重量%を占めるナフテン系オイル及び芳香族系炭化水素が全炭化水素中の30重量%以上を占める芳香族系オイルが挙げられる。このうち、40℃の動粘度が20〜800cSt、特に50〜400cStのものが好ましい。流動点は−50〜0℃、特に−45〜0℃であるものが好ましい。引火点は200〜400℃、特に215〜350℃であるものが好ましい。
【0016】
合成樹脂系炭化水素としては、ポリブテン系及びポリブタジエン系の低分子量の炭化水素が挙げられる。
炭化水素系ゴム用軟化剤としては、鉱物油系炭化水素、特にパラフィン系オイルが好ましい。
炭化水素系ゴム用軟化剤の重量平均分子量は300〜2000、特に350〜1000が好ましい。重量平均分子量が300未満では、軟化剤のブリードが生じやすくなる。一方、2000を超えると、耐キンク性が低下する。
【0017】
(ハ)のオレフィン系樹脂としては、プロピレン系樹脂、エチレン系樹脂、結晶性ポリブテン−1樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、及びエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のエチレン系樹脂が挙げられる。これらのうち、プロピレン系樹脂が好ましい。 プロピレン系樹脂としては、プロピレンの単独重合体、プロピレンを主成分とするプロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂及びプロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂等が挙げられる。このうち、メルトフローレート(JIS−K7210、230℃、21.2N荷重)が0.05〜200g/10分、特に0.1〜100g/10分のものが好ましい。上記範囲外のメルトフローレートのものを用いると、管状体の加工時に成形性が低下することがある。
【0018】
また、プロピレン系樹脂の重合に用いる触媒としては、狭い分子量分布の重合体を与えるメタロセン系触媒及び広い分子量分布の重合体を与えるチーグラー系触媒及びクロム系触媒が挙げられる。分子量分布が広い重合体の方が、耐キンク性が向上する傾向にあるので、チーグラー系触媒又はクロム系触媒、特にチーグラー系触媒を用いて重合したプロピレン系樹脂が好ましい。
また、オレフィン系樹脂として、特開平6−25367号公報、特開平8−27238号公報、特開平9−324022号公報等に記載の多段重合法により製造されたオレフィン系熱可塑性エラストマー、いわゆるリアクターTPOが好ましく使用される。リアクターTPOとしては曲げ弾性率100MPa〜600MPaのものが好ましく、上記範囲未満ではやわらか過ぎて耐キンク性が劣ることがあり、上記範囲超過では、硬度が高くなりクセ付き性が低下する場合がある。
【0019】
熱可塑性エラストマー組成物は、(イ)ブロック共重合体、(ロ)炭化水素系ゴム用軟化剤及び(ハ)オレフィン系樹脂を、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー又はV型ブレンダー等により均一に混合した後、ミキシングロール、ニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダープラストグラフ、一軸又は二軸押出機等の混練装置を用いて溶融混練して製造することができる。
【0020】
熱可塑性エラストマー組成物は、(イ)ブロック共重合体15〜70重量%、(ロ)炭化水素系ゴム用軟化剤20〜60重量%、及び(ハ)オレフィン系樹脂5〜60重量%の組成となるように混合する。
(イ)のブロック共重合体の量が15重量%未満では、得られるエラストマー管状体の耐キンク性が低下すると共に、(ロ)の軟化剤がブリードしやすくなる。一方、70重量%を超えると、管状体の柔軟性及び押出成形加工性が低下する。(イ)のブロック共重合体の量の下限は20重量%以上、特に25重量%以上が好ましく、上限は65重量%以下、特に60重量%以下が好ましい。
さらに(イ)のブロック共重合体は、異なる分子量のものを2種類以上組み合わせることが好ましい。さらに好ましくは、重量平均分子量が15万〜26万の範囲で、分子量の差が大きいものを2種類組み合わせることが好ましい。高分子量のブロック共重合体成分と低分子量のブロック共重合体成分を組み合わせることによって、強度と柔軟性のバランスをとることができる。
【0021】
(ロ)の軟化剤の量が20重量%未満では、管状体の柔軟性及び押出成形加工性が低下する。一方、60重量%を超えると、得られるエラストマー管状体の耐キンク性が低下すると共に、軟化剤がブリードしやすくなる。(ロ)の軟化剤の量の下限は25重量%以上、特に30重量%以上が好ましく、上限は55重量%以下、特に50重量%以下が好ましい。
【0022】
(ハ)のオレフィン系樹脂の量が5重量%未満では、エラストマー管状体の押出成形加工性が低下する。一方、60重量%を超えると、柔軟性が低下する。(ハ)のオレフィン系樹脂の量の下限は10重量%以上、特に15重量%以上が好ましく、上限は55重量%以下、特に50重量%以下が好ましい。
また、(イ)としてMw × Z/1000の値が60〜120のブロック共重合体を用いる場合は、その配合割合は(イ)ブロック共重合体30〜70重量%、(ロ)炭化水素系ゴム用軟化剤15〜50重量%、及び(ハ)オレフィン系樹脂10〜35重量%の組成となるように混合するのが好ましい。この配合割合とすることで、クセ付き性の優れた(キンク閉塞状態まで折り曲げても、折り曲がり部分が殆ど変形せず、段差、折れ目が確認し難い)エラストマー管状体を得ることが出来る。
【0023】
本発明の熱可塑性エラストマー組成物から得られる厚さ1mmのプレスシートのHAZEが50%以下であるものが好ましい。また、熱可塑性エラストマー組成物のJIS−A硬度は55〜85が好ましい。55未満では、得られるエラストマー管状体の強度、耐キンク性が低下する場合がある。一方、85を越えるとキンク直後の管状体にキンクのあと(クセ)が残ってしまうことがある。
【0024】
本発明に係るエラストマー管状体は、上記熱可塑性エラストマー組成物を公知の押し出し成形法で成形することにより製造することができる。押し出し成形温度は、組成によって異なるが、130〜220℃、特に150〜200℃とするのが好ましい。管状体は、多層押し出し成形により成形される多層構造とすることもできる。また、管状体を、更に発泡体、織布、不織布、綿布、又は紙等からなる層を有する構造としてもよく、管状体の表面にコート層を塗布してもよい。上記の方法により製造されるエラストマー管状体は、縦振動での動的粘弾性測定における20℃での損失正接が0.05〜0.7である。損失正接が0.05未満では、管状体のキンクを緩和できないため、耐キンク性が低下する。一方、0.7を超えると、管状体が過度に柔軟となるため、耐キンク性が低下する。損失正接は、0.1〜0.6であるのが好ましい。
【0025】
本発明に係る管状体は、外径が1〜100mm、内径/外径の比率が0.01〜0.99であるものが好ましい。
本発明に係る管状体に用いる組成物には、本発明の効果を損わない範囲内で、必要に応じ、各種樹脂やゴム;ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、タルク、マイカ、シリカ、チタニア、炭酸カルシウム、カーボンブラック等の充填剤;熱安定剤;光安定剤;紫外線吸収剤;中和剤;滑剤;防曇剤;ブロッキング防止剤;帯電防止剤;分散剤;難燃剤;導電性付与剤;着色剤等を含有させていてもよい。これらは、成分(イ)、(ロ)及び(ハ)のいずれかに予め含有させておくか、又は各成分の混合時、溶融混練時若しくは動的熱処理時に配合してもよい。
【0026】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例で用いた(イ)、(ロ)、及び(ハ)の各成分を以下に示す。
【0027】
(イ)成分
イ−1;スチレンブロック−ブタジエンブロック−スチレンブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量33重量%、水素添加率98%以上、1,4結合比0.63、重量平均分子量245,000、MwZ/1000=154)
イ−2;スチレンブロック−ブタジエンブロック−スチレンブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量32重量%、水素添加率98%以上、1,4結合比0.30、重量平均分子量235,000、MwZ/1000=71)
イ−3;スチレンブロック−ブタジエンブロック−スチレンブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量29重量%、水素添加率98%以上、1,4結合比0.63、重量平均分子量110,000、MwZ/1000=69)
イ−4;スチレンブロック−ブタジエンブロック−スチレンブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量31重量%、水素添加率98%以上、1,4結合比0.63、重量平均分子量170,000、MwZ/1000=107)
イ−5;スチレンブロック−ブタジエンブロック−スチレンブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量20重量%、水素添加率98%以上、1,4結合比0.30、重量平均分子量140,000、MwZ/1000=42)
イ−6;スチレンブロック−ブタジエンブロック−スチレンブロックの共重合構造からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加物(スチレン含有量29重量%、水素添加率98%以上、1,4結合比0.63、重量平均分子量86,000、MwZ/1000=54)。
【0028】
(ロ)成分
ロ−1;パラフィン系オイル(重量平均分子量539、40℃の動粘度96cSt、流動点−15℃、引火点272℃、出光興産社製「PW90」)
ロ−2;パラフィン系オイル(重量平均分子量746、40℃の動粘度382cSt、流動点−15℃、引火点300℃、出光興産社製「PW380」)。
【0029】
(ハ)成分
ハ−1;プロピレン重合体樹脂(メルトフローレート0.9g/10分、チーグラー系触媒による重合体)
ハ−2;プロピレン重合体樹脂(メルトフローレート5.0g/10分、チーグラー系触媒による重合体)
ハ−3;プロピレン重合体樹脂(メルトフローレート22.0g/10分、チーグラー系触媒による重合体)
ハ−4;プロピレン重合体樹脂(メルトフローレート2.0g/10分、メタロセン系触媒による重合体)
ハ−5;シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン(日本合成ゴム株式会社製商品名RB810)
ハ−6; プロピレン重合体樹脂(メルトフローレート1.7g/10分、チーグラー系触媒による重合体)。
【0030】
実施例1〜15及び比較例1〜3
(熱可塑性エラストマーの製造)
表1に示す配合量(重量部)にて配合したエラストマー組成物の(イ)〜(ハ)成分の合計量100重量部に対して、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(商品名「イルガノックス1010」、チバスペシャルティーケミカルス社製)0.1重量部を添加し、圧縮比L/Dが33、シリンダー径45mmの二軸押出機を用いて200℃で溶融混練し、これをダイよりストランド状に押し出し、カッティングして熱可塑性エラストマー組成物のペレットを得た。
【0031】
【表1】
Figure 2004124070
【0032】
(エラストマー管状体の製造)
40mmφパイプ成形機(フルフライトタイプスクリュウ、L/D=28、アイ・ケー・ジー株式会社製)のパイプダイから、シリンダー温度190℃、ダイス温度190℃、スクリュウ回転数20rpmの条件で処理して、外径8mm、内径5mmのエラストマー管状体を得た。
【0033】
得られたエラストマー管状体について、以下の評価を行った。結果を表2に示す。
(1)JIS A硬度
JIS K6253に準拠してA硬度を測定した。
(2)引っ張り破断強度と引っ張り破断伸び
JIS K6251に準拠して引っ張り破断強度と引っ張り破断伸びを測定した。
(3)耐キンク性
長さ30cmのエラストマー管状体の両端を、厚さ10mmの鉄板に設けた直径24mmの穴に緩やかに曲げて通す。その後、穴に入った該管状体の端と端を引っ張って、該管状体の輪を縮めていき、キンクしたときにおける該管状体の輪の直径を測定した。なお、穴に通す前にキンクしたものは「×」と表記した。
(4)損失正接(縦振動による動的粘弾性)
測定資料として、エラストマー管状体をプレス(200℃、5分間)して厚み1mmのプレスシートを作成し、これを幅6mm、長さ3mmに切り出したものを用いた。この資料につき、動的粘弾性測定装置として東洋精機(株)製レオグラフソリッドを用い、昇温速度2℃/min、測定周波数10Hz、張力10g、歪み0.1%の条件で、動的貯蔵弾性率(E’)と動的損失弾性率(E”)とを測定し、損失正接tanδを下記式により求めた。ここでE*は複素弾性率である。
E*=E’+iE”
tanδ=E”/E’
(5)HAZE
1mmのプレスシートを作成した後、JIS K7105に準拠してHAZEを測定した。
(6)クセ付き性
耐キンク性試験後、目視でエラストマー管状体を観察し、下記に従って評価した。
A:耐キンク性試験において、一度キンクした同一場所を、再度試験し、2回目のキンク直径が、1回目のキンク直径の1.5倍以下である。且つ、耐キンク性試験を10回繰り返した後、キンク閉塞状態まで折り曲げても、折り曲がり部分が殆ど変形せず段差、折れ目が確認し難いか、又は、変形箇所の内断面が、正常部断面積の90%以上確保されている。
B:耐キンク性試験において、一度キンクした同一場所を、再度試験し、2回目のキンク直径が、1回目のキンク直径の1.5倍以下である。且つ、耐キンク性試験を10回繰り返した後、キンク閉塞状態まで折り曲げたとき、折り曲がり部分に 変形が確認され、段差、折れ目が確認し安いか、又は、変形箇所の内断面が、正常部断面積の90%未満である。
C:耐キンク性試験において、一度キンクした同一場所を、再度試験した際、適切な円弧状の変形とならず、2回目のキンク直径の値が不明確であり、且つ、同一カ所を1回、キンク閉塞状態まで折り曲げると、折り曲がり部分に変形が確認され、段差、折れ目が確認し安い。
D:一度、キンク状態に変形すると、復元しない、または、閉塞したままである。あるいは、キンク測定において、キンク直径の測定が不可能なもの。
【0034】
【表2】
Figure 2004124070
【0035】
(7)耐熱性
成形した管状体を1ヶ月間、120℃のギヤオーブン中に静置した後の成形体の外観を目視にて評価した。結果を表3に示す。なお、成形体の形を維持していた場合を「○」、成形体が変形していた場合を「×」で表した。
【0036】
【表3】
Figure 2004124070
【0037】
<結果の評価>
1)比較例1、3は、(イ)成分として分子量が本発明範囲外のものを使用してお り、耐キンク性が劣る。
2)比較例2は、(ロ)成分を含有していないので、耐熱性が劣る。
【0038】
【発明の効果】
本発明に係るエラストマー管状体は、柔軟性、透明性、耐キンク性、クセ付き性、及び耐熱性に優れているので、カテーテル類、輸液用チューブ、腹膜透析用チューブ、輸血用チューブ、人工心肺用の血液回路や血液透析用の血液回路などに用いられる回路用チューブ類、その他医療分野において物質を移送するのに用いられるチューブ類等の医療用部品;温冷水混合水栓用ホース、ドリンク用自動販売機に使われているチューブ及び食品工場内で使用されるチューブ類等の食品用部品;ウォッシャーチューブ等の工業用部品;又は雑貨用部品等として使用することができる。
より具体的には、耐キンク性、クセ付き性に優れているため、エラストマー管状体自体が、固定されず柔軟に動くことが求められ、しかも輸送される液体、気体、粉体等が閉塞によって重体な機能障害となる用途、即ち、医療用の輸液、輸血チューブ 自動車のウォッシャー液用チューブ、フェールチューブ、ブレーキチューブ等の用途に用いることが出来る。クセ付き性をそれほど必要としない用途、即ち、エラストマー管状体を設置すれば、使用の際には殆ど移動することがなく、施工時、設置時、組立時等、または、修理点検における部品交換時のみに変形を受ける用途、即ち、機器内の固定チューブ、食品自動販売機内等機器の飲料水輸送チューブ、コネクターチューブ等に使用することができる。

Claims (7)

  1. (イ)下記一般式
    Figure 2004124070
    及び/又は
    Figure 2004124070
    (式中、Aはビニル芳香族炭化水素由来の重合体ブロック、Bはエラストマー性重合体ブロックを表し、nは1〜5の整数を表す。)
    で表される重量平均分子量(以下Mwと略記する)12万〜50万のブロック共重合体及び/又はその水素添加ブロック共重合体:15〜70重量%
    (ロ)重量平均分子量300〜2000の炭化水素系ゴム用軟化剤:20〜60重量%
    (ハ)オレフィン系樹脂:5〜60重量%
    を含有する熱可塑性エラストマー組成物より製造され、縦振動での動的粘弾性測定における20℃での損失正接が0.05〜0.7であることを特徴とするエラストマー管状体。
  2. 上記成分(イ)の配合割合が15〜50重量%である請求項1に記載のエラストマー管状体。
  3. エラストマー性重合体ブロックの1,4結合比率をZとしたときに下記式
    Figure 2004124070
    の範囲が60〜120であり、且つ、Mwが15万〜26万である上記ブロック共重合体及び/又はその水素添加ブロック共重合体(イ)30〜70重量%と、重量平均分子量300〜2000の炭化水素系ゴム用軟化剤(ロ)15〜50重量%と、オレフィン系樹脂(ハ)10〜35重量%とを含有する熱可塑性エラストマー組成物より製造される請求項1に記載のエラストマー管状体。
  4. ビニル芳香族炭化水素が、スチレン化合物であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエラストマー管状体。
  5. エラストマー性重合体ブロックが、共役ジエンに由来する重合体ブロックであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエラストマー管状体。
  6. 共役ジエンが、ブタジエン及び/又はイソプレンであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエラストマー管状体。
  7. ブロック共重合体が、ビニル芳香族炭化水素由来の重合体ブロックを10〜50重量%含有するものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のエラストマー管状体。
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