JP3387187B2 - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP3387187B2
JP3387187B2 JP34847993A JP34847993A JP3387187B2 JP 3387187 B2 JP3387187 B2 JP 3387187B2 JP 34847993 A JP34847993 A JP 34847993A JP 34847993 A JP34847993 A JP 34847993A JP 3387187 B2 JP3387187 B2 JP 3387187B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性エラストマー組
成物に関し、特に、オレフィン系重合体、芳香族ビニル
系重合体、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロ
ックと共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックと
からなるブロック共重合体などの相溶化剤、または柔軟
性、成形性、永久歪、機械的強度に優れた熱可塑性エラ
ストマー組成物に関するもので、衛生用品用途、雑貨用
途、玩具・運道具用途、文具用途、自動車内外装用途、
土木・建築用途、AV・家電機器用途、O.A.・事務
機器用途、衣料・履き物用途、テキスタイル用途、医療
用機器用途、化学・鉱工業用資材、包装輸送用資材、農
・畜・水産資材などに利用可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、上記分野において使用されている
オレフィン系重合体に、柔軟性、機械的強度を付与する
方法として、柔軟で、高弾性な性質を持つポリマーを配
合し、基材となるポリマーの物性を改質する技術が知ら
れている。
【0003】一方、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体などのス
チレン系エラストマーは、柔軟性、強度に優れるととも
に高弾性である。スチレン系のエラストマーは、ポリス
チレンなどのスチレン系樹脂との相溶性に優れるので、
これらの樹脂の優れた改質材として用いられている。
【0004】オレフィン系重合体もスチレン系エラスト
マーにより改質することが期待されるが、両者の間には
相溶性がなく、十分な柔軟性が得られず機械的な強度も
低下するという問題を有する。
【0005】そこで、オレフィン系重合体と相溶する、
スチレン系エラストマーを含む組成物が要望されている
が、いまだに得られていない。したがって、スチレン系
エラストマーによるオレフィン系重合体の改質も困難で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、オレフィン系重合体を改質
するスチレン系エラストマーの組成物、または、柔軟、
高弾性および耐薬品性のある新規なエラストマー組成物
を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、研究の結
果、前記したスチレン系エラストマーに、オレフィン系
重合体に良好に相溶する水添ジエン系共重合体を相溶化
剤として配合することにより、オレフィン系重合体と良
好に相溶するエラストマー組成物が得られること、さら
に、この組成物によりオレフィン系重合体を改質するこ
とにより、柔軟性および耐薬品性に優れ、高弾性なエラ
ストマー組成物が得られるという驚くべき事実を見いだ
し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は、 (イ)ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
と共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックとから
なる非水添ブロック共重合体1〜99重量%、および
【0009】(ロ)下記(ロ−1)および(ロ−2)か
ら選ばれた少なくとも1種の水添ジエン系共重合体99
〜1重量%、からなる熱可塑性エラストマー組成物を提
供するものである。
【0010】(ロ−1);(A)−(B)ブロック共重
合体、(A)−(B)−(C)ブロック共重合体または
(A)−(B)−(A)ブロック共重合体〔ただし、
(A)はビニル芳香族化合物重合体ブロック、(B)は
共役ジエン重合体ブロックもしくはビニル芳香族化合物
−共役ジエンランダム共重合体ブロック、(C)はビニ
ル芳香族化合物が漸増するビニル芳香族化合物−共役ジ
エンテーパーブロックを示し、これらのブロック共重合
体は、カップリング剤残基を介して重合体分子鎖が延長
または分岐されていてもよい〕であって、 ビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合が重量比で5
〜60/95〜40、 ブロック共重合体を構成する全モノマーに対して、
(A)ブロック中のビニル芳香族化合物の結合含量が3
重量%以上、(A)ブロックおよび(C)ブロック中の
合計ビニル芳香族化合物の結合含量が50重量%以下、 (B)ブロック中の共役ジエン部分のビニル結合含量
が30%を超える、ブロック共重合体が水素添加され
て、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%が飽
和した、数平均分子量が5万〜60万である水添ジエン
系共重合体。
【0011】(ロ−2);重合体ブロック(D)、
(E)および(F)をそれぞれ分子中に1個以上有する
ブロック共重合体〔ただし、(D)はビニル芳香族化合
物が90重量%以上のビニル芳香族化合物を主体とする
重合体ブロック、(E)はビニル結合含量が30〜90
%の共役ジエン重合体ブロック、(F)はビニル結合含
量が25%未満のポリブタジエン重合体ブロックを示
し、これらのブロック共重合体は、カップリング剤残基
を介して重合体分子鎖が延長または分岐されていてもよ
い〕であって、ブロック共重合体中の重合体ブロック
(D)の含量が5〜50重量%、重合体ブロック(E)
の含量が30〜80重量%、重合体ブロック(F)の含
量が5〜50重量%〔ただし、(D)+(E)+(F)
=100重量%〕である、ブロック共重合体が水素添加
されて、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%
が飽和した、数平均分子量が4万〜70万である水添ジ
エン系共重合体。
【0012】さらに、本発明は、(イ)および(ロ)か
らなる組成物1〜99重量%および、エチレン系重合
体、プロピレン系重合体、ブテン−1系重合体の中から
選ばれる少なくとも1種のオレフィン系重合体99〜1
重量%、からなる熱可塑性エラストマー組成物を提供す
るものである。
【0013】本発明の(イ)成分は、ビニル芳香族化合
物を主体とする重合体ブロックと共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックとからなる非水添ブロック共重
合体である。該非水添ブロック共重合体は、ビニル芳香
族化合物を好ましくは5〜60重量%、さらに好ましく
は10〜50重量%、特に好ましくは10〜45重量%
含むものであって、その構造は直鎖状、分岐状、放射状
のいずれであってもよく、特に限定されない。
【0014】ブロック共重合体(イ)は、具体的には一
般式: (A−B)n、(A−B)−nA、(A−B)−nX (式中、Aはビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブ
ロック、Bは共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ック、Xはカップリング剤残基、nは1以上の整数であ
る。)で表される。
【0015】上記一般式中、ビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックAとは、ビニル芳香族化合物ブロ
ックがビニル芳香族化合物単独、あるいはビニル芳香族
化合物を60重量%以上、好ましくは80重量%以上含
有するビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物との共重
合体ブロック構造を有するものである。
【0016】また、共役ジエン化合物を主体とする重合
体ブロックBとは、共役ジエン化合物ブロックが共役ジ
エン化合物単独、あるいは共役ジエン化合物を60重量
%以上、好ましくは80重量%以上含有する共役ジエン
化合物とビニル芳香族化合物との共重合体ブロックであ
る。
【0017】上記ビニル芳香族化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニル
キシレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、モ
ノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フルオロスチレ
ン、p−ターシャリーブチルスチレン、エチルスチレ
ン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、これらは単独で
または2種以上組み合わせて使用される。これらのうち
特に好ましいものは、スチレンである。
【0018】上記共役ジエン化合物としては、1,3−
ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−
ブタジエン、2−ネオペンチル−1,3−ブタジエン、
2−クロロ−1,3−ブタジエン、2−シアノ−1,3
−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖およ
び側鎖共役ヘキサジエンなどが挙げられる。これらのう
ち特に好ましいものは、イソプレンである。
【0019】ブロック共重合体(イ)全体の重量平均分
子量は、好ましくは10,000〜500,000、さ
らに好ましくは20,000〜300,000である。
ブロック共重合体(イ)は、1種だけでなく、異なる構
造、異なるビニル芳香族化合物含量のものを組み合わせ
て用いてもさしつかえない。
【0020】次に、(ロ)成分である水添ジエン系共重
合体を説明する。(ロ)成分は、上記(ロ−1)および
(ロ−2)から選ばれた少なくとも1種のジエン系
(共)重合体(ロ)を主成分とするものである。ここ
で、水添ジエン系(共)重合体(ロ)を、さらに(ロ−
1)および(ロ−2)に分けて説明する。
【0021】(ロ−1)成分 (ロ−1)成分は、(A)ビニル芳香族化合物重合体ブ
ロック(以下「(A)ブロック」ともいう)と、(B)
共役ジエン共重合体ブロックもしくはビニル芳香族化合
物−共役ジエンランダム共重合体ブロック(以下
「(B)ブロックともいう)と、(C)ビニル芳香族化
合物が漸増するビニル芳香族化合物−共役ジエンテーパ
ーブロック(以下「(C)ブロック」ともいう)とが、
(A)−(B)、(A)−(B)−(C)、または
(A)−(B)−(A)のように配列されたブロック共
重合体を水素添加することにより得られるものである。
【0022】ここで、(ロ−1)成分を得るために用い
られるビニル芳香族化合物としては、スチレン、t−ブ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、
N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレン、N,N
−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジ
ンなどが挙げられ、特にスチレン、α−メチルスチレン
が好ましい。また、(ロ−1)成分を得るために用いら
れる共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプ
レン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3
−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、
1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オ
クタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロ
ロプレンなどが挙げられるが、工業的に利用でき、また
物性の優れた水添ジエン系共重合体を得るには、1,3
−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが好
ましく、より好ましくは1,3−ブタジエンである。
【0023】水素添加されるブロック共重合体において
は、これを構成するビニル芳香族化合物/共役ジエンの
好ましい重量比は、5〜60/95〜40であり、さら
に好ましくは7〜50/93〜50である。ビニル芳香
族化合物が5重量%未満(共役ジエンが95重量%を越
える)では、強度、加工性、耐熱性が劣り、また得られ
る水添ジエン系共重合体をペレット化した場合、ブロッ
キングしやすくなる。ビニル芳香族が60重量%を越え
る(共役ジエンが40重量%未満)と、樹脂状となり、
耐衝撃性、低温特性が劣る。
【0024】また、水素添加されるブロック共重合体に
おいては、(A)ブロック中のビニル芳香族化合物の結
合含量が、ブロック共重合体を構成する全モノマーに対
して3重量%以上、好ましくは5〜15重量%、かつ
(A)ブロックおよび(C)ブロック中の合計ビニル芳
香族化合物の結合含量が、ブロック共重合体を構成する
全モノマーに対して50重量%以下、好ましくは5〜4
0重量%、さらに好ましくは5〜25重量%である。ブ
ロック共重合体に占める(A)ブロック中のビニル芳香
族化合物の結合含量が3重量%未満では、(ロ−1)成
分の力学的性質が劣る。また、ブロック共重合体に占め
る(A)ブロックおよび(C)ブロック中の合計ビニル
芳香族化合物の結合含量が50重量%を超えると、ゴム
的性質が失われ好ましくない。
【0025】さらに、水素添加されるブロック共重合体
においては、(B)ブロック中の共役ジエン部分にビニ
ル結合含量が30%を超えることが必要で、好ましくは
35%以上である。このビニル結合含量が30%以下の
場合、樹脂成分とブレンドしても、柔軟性の改良効果が
十分に発現されない。
【0026】なお、上記(A)−(B)ブロック共重合
体、(A)−(B)−(C)ブロック共重合体、あるい
は(A)−(B)−(A)ブロック共重合体は、カップ
リング剤残基を介して下記式〜で表されるような、
重合体分子鎖が延長または、分岐されたブロック共重合
体であってもよい。 [(A)―(B)]n―X、 [(A)―(B)―(C)]n―X [(A)―(B)―(A)]n―X (式中、(A)、(B)および(C)は前記に同じ。n
は2〜4の整数、Xはカップリング剤残基を示す。) この際のカップリング剤としては、例えばアジピン酸ジ
エチル、ジビニルベンゼン、テトラクロロケイ素、ブチ
ルトリクロロケイ素、テトラクロロスズ、ブチルトリク
ロロスズ、ジメチルクロロケイ素、テトラクロロゲルマ
ニウム、1,2−ジブロムエタン、1,4−クロロメチ
ルベンゼン、ビス(トリクロスシリル)エタン、エポキ
シ化アマニ油、トリレンジイソシアネート、1,2,4
−ベンゼントリイソシアネートなどが挙げられる。
【0027】なお、ブロック共重合体中の(A)ブロッ
ク、(B)ブロックおよび(C)ブロックの含量は、通
常、(A)ブロック3〜20重量%、好ましくは5〜1
5重量%、(B)ブロック33〜95重量%、好ましく
は48〜93重量%、(C)ブロック2〜47重量%、
好ましくは2〜37重量%〔ただし、(A)+(B)+
(C)=100重量%〕である。また、(A)〜(C)
ブロックの数平均分子量は、(A)ブロックが0.5万
〜15万、(B)ブロックが2.5万〜40万、(C)
ブロックが1万〜15万の範囲が好ましい。
【0028】以上のブロック共重合体が水素添加される
ことにより、該ブロック共重合体の共役ジエン部分の二
重結合が飽和されることによって、水添ジエン系共重合
体である(ロ−1)成分が得られる。ここで、共役ジエ
ン部分の二重結合は、その80%以上、好ましくは90
%以上、さらに好ましくは95〜100%が飽和されて
いることが必要で、80%未満では熱可塑性エラストマ
ー組成物の熱安定性、耐久性が劣るものとなる。(ロ−
1)成分のの数平均分子量は5万〜60万であり、好ま
しくは8万から50万である。5万未満では耐熱性、強
度、流動性、加工性が低下し、60万を越えると流動
性、加工性、柔軟性が劣る。本発明に使用される(ロ−
1)成分は、例えば特開平3−72512号公報に開示
されている方法によって得ることができる。
【0029】(ロ−2) (ロ−2)水添ジエン系共重合体(以下「(ロ−2)成
分」ともいう)は、(D)ビニル芳香族化合物が90重
量%以上のビニル芳香族化合を主体とする重合体ブロッ
ク(以下「(D)ブロック」ともいう)、(E)ビニル
結合量が30〜90%の共役ジエン重合体ブロック(以
下「(E)ブロック」ともいう)、および(F)ビニル
結合含量が25%未満のポリブタジエン重合体ブロック
(「以下「(F)ブロック」ともいう)を、それぞれ分
子中に1個以上有するブロック共重合体を水素添加する
ことにより得られるものである。
【0030】ここで、(ロ−2)成分を得るために用い
られるビニル芳香族化合物、共役ジエンは、上記(ロ−
1)成分を得るために用いられるものと同様である。
(ロ−2)成分を得るためのブロック共重合体を構成す
る(D)ブロックは、ビニル芳香族化合物が90重量%
以上のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
であり、具体的には、ビニル芳香族化合物90〜100
重量%と、共役ジエン10〜0重量%との共重合体ブロ
ックである。(D)ブロックの芳香族ビニル化合物含量
が90重量%未満では、強度、耐候性が低下する。ブロ
ック共重合体に占める重合体ブロック(D)の好ましい
含量は10〜50重量%、さらに好ましくは15〜45
重量%である。10重量%未満では耐熱性の改良が不十
分であり、強度が劣る。一方50重量%を越えると、柔
軟性が劣る。また、(ロ-2)成分を得るためのブロッ
ク共重合体を構成する(E)ブロックは、ビニル結合含
量が30〜90%、好ましくは30〜80%、さらに好
ましくは35〜70%の共役ジエン重合体ブロックであ
る。ビニル結合含量が30重量%未満では、ゴム的性質
が劣り、90重量%を超えるとゴム的性質が失われる。
(ロ-2)成分中の(E)ブロックの含量は30〜80
重量%、好ましくは35〜70重量%であり、30重量
%未満ではゴム的性質が失われ、一方80重量%を超え
ると力学的性質が失われる。
【0031】さらに、(ロ−2)成分を得るためのブロ
ック共重合体を構成する(F)ブロックは、ビニル結合
含量が25%未満、好ましくは3〜20のポリブタジエ
ン重合体ブロックである。ビニル結合含量が25%以上
では、水素化されると樹脂的性質が失われ、またブロッ
ク共重合体としての熱可塑性エラストマーの性質が失わ
れる。上記ブロック共重合体中における(F)ブロック
の含量は、5〜50重量%、好ましくは5〜30重量%
である。(F)ブロックの含量が5重量%未満では、
(ロ−2)成分の力学的性質が劣り、一方50重量%を
超えると、ゴム的性質が失われ好ましくない。
【0032】なお、(D)〜(F)ブロックの数平均分
子量は、(D)ブロックが1万〜30万、(E)ブロッ
クが3万〜30万、(F)ブロックが0.5万〜30万
の範囲が好ましい。
【0033】また、(ロ−2)成分を構成するブロック
共重合体は、カップリング剤残基を介して重合体ブロッ
ク(D)、(E)または(F)のうち、少なくとも1つ
の重合体ブロックからなる重合体単体と結合し、例えば
下記式〜で表されるような、重合体分子鎖が延長ま
たは分岐されたブロック共重合体であってもよい。 〔(D)−(E)−(F)〕n−X 〔(D)−(E)−(F)〕X〔(D)−(E)〕 〔〜式中、nは2〜4の整数、Xはカップリング剤
残基を示し、使用されるカップリング剤も、(ロ−1)
成分で使用されるものと同様である〕
【0034】以上のブロック共重合体が水素添加される
ことにより、該ブロック共重合体の共役ジエン部分の二
重結合が飽和されることによって、水添ジエン系共重合
体である(ロ−2)成分が得られる。ここに、共役ジエ
ンの二重結合は、その80%以上飽和されていることが
必要であり、好ましくは90%以上、さらに好ましくは
95〜100%である。共役ジエン部分の二重結合の飽
和率が80%未満では、熱可塑性エラストマー組成物の
熱安定性、耐久性が劣る。(ロ−2)成分の数平均分子
量は4万〜70万であり、好ましくは5万から50万で
ある。4万未満では耐熱性、強度、流動性、加工性が低
下し、70万を越えると流動性、加工性、柔軟性が劣
る。(ロ−2)成分は、例えば特開平2−133406
号公報に開示されている方法によって得ることができ
る。
【0035】本発明で用いる水添ジエン系共重合体は、
官能基で変性してもよく、酸無水物基、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシアネート基およ
びエポキシ基から選ばれた少なくとも1種の官能基を有
する不飽和化合物を用いて、ニーダー、ミキサー、押出
機などで変性することができる。
【0036】本発明は、上記特定の水添ジエン系(共)
重合体(ロ)を(イ)の相溶化材として用いることによ
り、本発明の目的が達成される。ビニル芳香族化合物を
主体とする重合体ブロックと共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックからなるブロック共重合体(イ)、
および水添ジエン(共)重合体(ロ)との配合割合は、
1〜99重量%/99〜1重量%、好ましくは5〜95
/95〜5重量%、さらに好ましくは10〜90/90
〜10重量%である。また、好ましい水添ジエン系
(共)重合体(ロ)は(ロ−1)であり、これにより一
段と優れた本発明の目的の効果が得られる。
【0037】次に、(ハ)成分であるオレフィン系重合
体は公知技術により重合されるエチレン系、プロピレン
系および/またはブテン−1系の重合体である。
【0038】エチレン系重合体としては、公知技術によ
り、高圧法または低圧法で重合される低密度または高密
度のポリエチレン単独重合体および/またはエチレンと
炭素数4〜8のα−オレフィンとの共重合体が用いられ
る。
【0039】プロピレン系重合体としては、プロピレン
の単独重合体、および/またはプロピレンと炭素数2〜
8(ただし、炭素数3を除く。)のα−オレフィンとの
共重合体が用いられる。 プロピレンの単独重合体、およ
び/またはプロピレンと炭素数2〜8(ただし、炭素数
3を除く。)のα−オレフィンとの共重合体としては、
公知技術によりチーグラー・ナッタ型触媒を用いて合成
されるポリプロピレン、またはランダムあるいはブロッ
クのポリプロピレン共重合体が用いられる。
【0040】ブテン−1系重合体としては、ブテン−1
の単独重合体、および/またはブテン−1と炭素数2〜
8(ただし、炭素数4を除く。)のα−オレフィンとの
共重合体が用いられる。 ブテン−1の単独重合体、およ
び/またはブテン−1と炭素数2〜8(ただし、炭素数
4を除く。)のα−オレフィンとの共重合体としては、
公知技術によりチーグラー・ナッタ型触媒を用いて合成
されるポリブテン−1、またはポリブテン−1の共重合
体が用いられる。
【0041】共重合体中のα−オレフィンとしては、エ
チレン、プロピレン、ヘキセン−1、オクテン−1など
が挙げられる。
【0042】上記のオレフィン系重合体で、好ましいの
はプロピレン系重合体であり、さらにに好ましいのは、
α−オレフィンの割合が30重量%のランダムタイプの
ポリプロピレン、特に好ましいのは、α−オレフィンの
割合が0.1〜10重量%のランダムタイプのポリプロ
ピレンである。ブロック共重合体(イ)および水添ジエ
ン(共)重合体(ロ)と、オレフィン系重合体(ハ)と
の配合割合は、1〜99/99〜1(重量%)、好まし
くは5〜95/95〜5(重量%)、さらに好ましくは
10〜90/90〜10(重量%)である。
【0043】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
必要に応じて従来公知の方法により、硫黄架橋、過酸化
物架橋、金属イオン架橋、シラン架橋などの架橋を行う
こともできる。
【0044】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物は、以上の(イ)成分、(ロ)成分と(ハ)成分のほ
かに、用途に応じ、機械的強度、柔軟性、成形性を阻害
しない程度の量の酸化防止材、帯電防止材、耐候材、紫
外線吸収材、滑剤、ブロッキング防止剤、シール性改良
剤、結晶核剤、難燃化、防菌、防かび剤、粘着付与剤、
軟化剤、可塑剤、酸化チタン、カーボンブラックなどの
着色剤、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊
維、ガラスビーズ、アスベスト、マイカ、炭酸カルシウ
ム、チタン酸カリウムウイスカー、タルク、硫酸バリウ
ム、ガラスフレーク、フッ素樹脂などの充填剤、あるい
は他のゴム質重合体、熱可塑性樹脂などを適宜配合する
ことができる。
【0045】本発明の組成物は、押出機、ニーダー、バ
ンバリーミキサーなどにより溶融混練りすることによっ
て、また各種成形機でドライブレンドすることにより得
ることができる。本発明の組成物を製造するには、各成
分を一括で混合しても良く、任意の成分をあらかじめ予
備混合した後、残りの成分を添加して混合しても良い。
最も好ましい混合装置は、一軸あるいは二軸押出機であ
り、これにより連続的に効率よく混練し、ペレット化す
ることができる。本発明の組成物は、従来公知の方法、
例えば押出成形、射出成形、中空成形、圧縮成形、カレ
ンダー成形等により、実用上有用な成形品に加工するこ
とができる。また、必要に応じて、発泡、粉末、延伸、
接着、印刷、塗装、メッキ等の加工を施すこともでき
る。
【0046】本発明の組成物を用いて得られる押出成形
品としては、シート、フィルム、チューブ、異形品、ネ
ット、ブロックなどを挙げることができ、種々の用途に
使用することができる。
【0047】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明の主旨を超えない限り、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。なお、実施例
中、部および%は、特に断らない限り重量基準である。
また、実施例中、各種の物性の評価は、次の方法で測定
した。
【0048】引張特性 試料は、2mm厚の圧縮成形シートから、JIS1号ダ
ンベルにて打ち抜き、島津製作所製オートグラフ IS
5000で引張り速度5000mm/minで測定し
た。 柔軟性 JIS K6301に準拠し、JIS A硬度を測定し
た。 永久伸び 試料は、2mm厚の圧縮成形シートから、JIS1号ダ
ンベルで打ち抜き、試験片を100%伸長した状態で1
0分間保持し、急に収縮させ10分間放置後の伸び率よ
り求めた。
【0049】実施例および比較例において用いた各ポリ
マーは、以下のものである。PP ポリプロピレン〔東ソー(株)製、E6021A〕SIS スチレン−イソプレンブロック共重合体 〔日本合成ゴ
ム(株)製、JSRSIS5000〕
【0050】水添ジエン系共重合体A 水添ブロック共重合体Aは,A−B構造(Aはポリスチ
レンブロック、Bはスチレンとブタジエンの共重合体ブ
ロックのブタジエン部の二重結合を水添したもの)を有
し、全結合スチレンは10%、A部のスチレン量が6
%、水添前のブタジエン部のビニル結合量(1,2−結
合量)が80%で、全分子量が300,000の水添ブ
ロック共重合体。 水添ジエン系共重合体B 水添ブロック共重合体Bは、D−E−F構造(Dはポリ
スチレンブロック、Eはビニル結合含有量の多いポリブ
タジエンブロック、Fはビニル結合含有量の少ないポリ
ブタジエンブロックに基ずくものであり、EおよびFは
ブタジエン部の二重結合が水添されている)を有し,E
部のビニル結合含有量が39%、F部のビニル結合含有
量が15%で、全分子量が150,000の水添ブロッ
ク共重合体。
【0051】実施例1〜50、比較例1〜9 表1、表2、表3および表4に示す組成のエラストマー
組成物の性能を評価し、同表に結果を示した。実施例1
〜18の結果よりスチレン−イソプレン共重合体と水添
ジエン系共重合体の間には、破断強度、破断伸び、永久
伸び、および硬度の加成性が成立している。したがっ
て、本発明のエラストマー組成物は、スチレン−イソプ
レン共重合体の柔軟性、機械的強度を損なわずに水添ジ
エン化合物を配合することが可能であることから、改質
剤として優れていることがわかる。実施例19〜50の
結果は比較例1〜9に示す結果と比べて、柔軟性、機械
的強度、永久伸びのバランスに優れていることがわか
る。比較例1〜9は、本発明の必須成分である(ロ)成
分を含まないので、柔軟性、機械的強度、永久伸びのバ
ランスが劣り、好ましくない。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、オレフィン系重合体の柔軟性、機械的強度の改善に
有効な改質剤である。また、改質されたオレフィン系の
熱可塑性エラストマー組成物は、強度、柔軟性、永久伸
びのバランスが優れており、衛生用品用途、食品用途、
日曜雑貨用途、玩具・運動用具用途、文具用途、自動車
内外装用途、土木・建築用途、AV・家電機器用途、O
A事務機器用途、医療履き物用途、テキスタイル用途、
医療用機器用途、化学・鉱工業用資材、包装輸送用資
材、農・畜・水産資材などに利用可能であり、工業的に
価値の高い材料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤永 吉久 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−72512(JP,A) 特開 平3−247646(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 53/00 - 53/02 C08L 23/00 - 23/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)ビニル芳香族化合物を主体とする重
    合体ブロックと共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
    ロックとからなる非水添ブロック共重合体1〜99重量
    %、および (ロ)下記(ロ−1)および(ロ−2)から選ばれた少
    なくとも1種の水添ジエン系共重合体99〜1重量%、
    からなる熱可塑性エラストマー組成物。 (ロ−1);(A)−(B)ブロック共重合体、(A)
    −(B)−(C)ブロック共重合体または(A)−
    (B)−(A)ブロック共重合体〔ただし、(A)はビ
    ニル芳香族化合物重合体ブロック、(B)は共役ジエン
    重合体ブロックもしくはビニル芳香族化合物−共役ジエ
    ンランダム共重合体ブロック、(C)はビニル芳香族化
    合物が漸増するビニル芳香族化合物−共役ジエンテーパ
    ーブロックを示し、これらのブロック共重合体は、カッ
    プリング剤残基を介して重合体分子鎖が延長または分岐
    されていてもよい〕であって、 ビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合が重量比で5
    〜60/95〜40、 ブロック共重合体を構成する全モノマーに対して、
    (A)ブロック中のビニル芳香族化合物の結合含量が3
    重量%以上、(A)ブロックおよび(C)ブロック中の
    合計ビニル芳香族化合物の結合含量が50重量%以下、 (B)ブロック中の共役ジエン部分のビニル結合含量
    が30%を超える、ブロック共重合体が水素添加され
    て、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも80%が飽
    和した、数平均分子量が5万〜60万である水添ジエン
    系共重合体。 (ロ−2);重合体ブロック(D)、(E)および
    (F)をそれぞれ分子中に1個以上有するブロック共重
    合体〔ただし、(D)はビニル芳香族化合物が90重量
    %以上のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロッ
    ク、(E)はビニル結合含量が30〜90%の共役ジエ
    ン重合体ブロック、(F)はビニル結合含量が25%未
    満のポリブタジエン重合体ブロックを示し、これらのブ
    ロック共重合体は、カップリング剤残基を介して重合体
    分子鎖が延長または分岐されていてもよい〕であって、
    ブロック共重合体中の重合体ブロック(D)の含量が5
    〜50重量%、重合体ブロック(E)の含量が30〜8
    0重量%、重合体ブロック(F)の含量が5〜50重量
    %〔ただし、(D)+(E)+(F)=100重量%〕
    である、ブロック共重合体が水素添加されて、共役ジエ
    ン部分の二重結合の少なくとも80%が飽和した、数平
    均分子量が4万〜70万である水添ジエン系共重合体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の組成物1〜99重量%、お
    よび (ハ)エチレン系重合体、プロピレン系重合体、ブテン
    −1系重合体の中から選ばれる少なくとも1種のオレフ
    ィン系重合体99〜1重量%、 からなる熱可塑性エラストマー組成物。
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