JP2007323947A - リモコン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数個のスイッチをカバーに覆われた状態のまま操作することができるリモコン装置を提供する。
【解決手段】リモコン装置1aにおいて、リモコン本体2と、リモコン本体2の前面を覆うカバー3と、を設け、リモコン本体2には、押圧されることによって切り替わる複数個のスイッチ6を設ける。そして、カバー3がリモコン本体2に向けて押圧されることにより、カバー3の上パネル8が付勢手段9の付勢力に打ち勝ってリモコン本体2に向けて変位し、この変位によりカバー3の上パネル8に取り付けられた突起11が、スイッチ6を押圧する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リモコン装置に関し、例えば、トイレ装置に搭載された衛生洗浄装置等の電子機器を操作するためのリモコン装置に関する。
一般に、電子機器を操作するためのリモコン装置には、液晶パネル等からなる表示部、及び複数個の操作釦等からなる操作部が設けられている。近年、トイレにおいても、使用者の「おしり」などを洗浄する衛生洗浄装置等の電子機器が設けられ、また、便器内の排水及び便蓋の開閉等も電子的に制御するようになっている。このため、これらの電子機器を操作するリモコン装置が、トイレルームの壁等に設置されている。
このようなリモコン装置として、リモコン本体に設けられた種々の設定及び操作を行うための釦のうち、使用頻度が高い主要な釦のみを露出させ、それ以外の釦をカバーで覆ったものが広く知られている。
例えば、特許文献1においては、リモコン装置の天面に、3個の便座開閉スイッチを相互に隣接して配置し、この3個のスイッチを覆うカバーを設け、このカバーの内面における1個のスイッチに整合する位置にのみ局所的に突起を形成する技術が開示されている。特許文献1には、これにより、カバーを閉じた状態でカバーを押圧することにより、前述の3個の便座開閉スイッチのうち、最も使用頻度が高いスイッチ、具体的には便蓋のみを開状態とするスイッチに前記突起が当接し、このスイッチのみを操作することができると記載されている。
特開平06−093642号公報
しかしながら、上述の従来の技術には、以下に示すような問題点がある。すなわち、特許文献1に記載のリモコン装置においては、最も使用頻度が高いスイッチだけはカバーを閉じたまま操作することができるものの、他のスイッチはカバーを閉じたまま操作することができない。具体的には、便座及び便蓋の双方を開状態とするスイッチ、並びに便座及び便蓋の双方を閉状態とするスイッチは、カバーを開かなければ操作することができない。つまり、カバーを閉じた状態で、複数個のスイッチを目的に応じて押し分けることができない。
本発明の目的は、複数個のスイッチをカバーに覆われた状態のまま操作することができるリモコン装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、電子機器を操作するためのリモコン装置であって、リモコン本体と、前記リモコン本体の前面を覆うカバーと、前記リモコン本体及び前記カバーの少なくとも一方に設けられ、押圧されることによって切り替わる複数個のスイッチと、を備え、前記カバーが前記リモコン本体に向けて押圧されることにより、前記カバーの一部が前記リモコン本体に向けて変位し、この変位により前記カバー又は前記リモコン本体が前記複数個のスイッチのうちの一部を押圧することを特徴とするリモコン装置が提供される。
本発明によれば、複数個のスイッチをカバーに覆われた状態のまま操作することができるリモコン装置を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。
本実施形態に係るリモコン装置1aは、例えば、トイレ装置に搭載された衛生洗浄装置等の電子機器を操作するためのリモコン装置であり、トイレルームの壁に固定的に設置されている。
図1に示すように、本実施形態に係るリモコン装置1aにおいては、リモコン本体2と、カバー3とが設けられている。カバー3の一端部は、リモコン本体2の下端部に設けられたヒンジ4を介して、リモコン本体2に対して回動自在に連結されている。これにより、カバー3は、その一端部を回動中心として約180度の範囲で回動可能とされており、上位置にあるときにはリモコン本体2を覆い、下位置にあるときにはリモコン本体2を露出させる。また、リモコン装置1が取り付けられた壁面(図示せず)に垂直な方向から見て、例えば、リモコン本体2の外形とカバー3の外形とは略一致しており、両方とも例えば正方形である。以下、カバー3が閉じているときに、リモコン本体2からカバー3に向かう方向を「前方」といい、カバー3からリモコン本体2に向かう方向を「後方」という。
リモコン本体2の内部には、制御基板5が設けられており、制御基板5の前面上に、複数個のスイッチ6が設けられている。スイッチ6は、押圧されることにより操作されるスイッチである。また、スイッチ6は、例えば、リモコン本体2の4ヶ所の角部に配置されている。スイッチ6には、衛生洗浄装置の操作のうち使用頻度が高い操作、例えば、局部洗浄用水の吐出の開始及び停止等の操作が割り当てられている。また、リモコン本体2には、操作内容を表す制御信号を衛生洗浄装置等の電子機器に対して送信する送信部(図示せず)が設けられている。
なお、リモコン本体2の前面には、スイッチ6の他に、衛生洗浄装置の操作のうち使用頻度が低い操作、例えば、局部洗浄用水の温度設定及び便座の温度設定等の操作が割り当てられたスイッチ(図示せず)が設けられていてもよい。また、カバー3により覆われないリモコン本体2の上面には、使用者が立った状態で操作する頻度が高いスイッチ、例えば、便器内の排水及び便蓋の開閉等を制御する電子機器を操作するためのスイッチ(図示せず)が設けられていてもよい。更に、リモコン本体2の前面には、スイッチ6等による操作内容、現在時刻及びバッテリの残量等の情報を表示する表示部(図示せず)が設けられていてもよい。この表示部は光らせることができてもよい。
一方、カバー3は、カバー3を閉じたときにリモコン本体2側に配置される下パネル7と、リモコン本体2の反対側に配置される上パネル8とが重ねられて構成されている。下パネル7はリモコン本体2に回動可能に連結されており、カバー3を閉じたときに、リモコン本体2に対して位置決めされる。また、上パネル8は下パネル7に支持されている。
また、カバー3においては、下パネル7と上パネル8との間に、下パネル7と上パネル8とを相互に離れる方向に付勢する付勢手段9が設けられている。付勢手段9は、例えば、ばね、ゴム等からなる弾性部材又は相互に反発する1対の磁石等により構成されている。更に、上パネル8の外縁部は、一旦後方に屈曲した後、相互に近づく方向に屈曲して、コ字形状となっている。これにより、付勢手段9によって上パネル8が下パネル7から離れる方向に付勢されると、下パネル7の外縁部が、この上パネル8のコ字形状の外縁部に係止される。すなわち、下パネル7の外縁部及び上パネル8の外縁部は、下パネル7と上パネル8との相互に離れる方向への移動を規制する規制手段10として機能する。そして、付勢手段9及び規制手段10により、下パネル7と上パネル8との間の距離を一定に保っている。
更に、上パネル8における背面上には、複数の突起11が形成されている。更にまた、下パネル7における突起11に整合する位置には、孔12が形成されている。突起11は、下パネル6の孔12を挿通し、カバー3を閉じたときに、リモコン本体2のスイッチ6に整合する位置に配置されている。
次に、本実施形態に係るリモコン装置1aの動作について説明する。
リモコン装置1aは、通常、カバー3が閉じた状態で使用される。このとき、リモコン本体2の前面は、カバー3により覆われている。そして、リモコン装置1aが操作されていないときは、付勢手段9が下パネル7及び上パネル8を相互に離れる方向に向けて付勢し、一方、規制手段10が下パネル7及び上パネル8の相互に離れる方向への移動を規制する。これにより、上パネル8は、下パネル7に対して例えば平行な姿勢で保持される。このとき、上パネル8の突起11は、下パネル7の孔12を挿通しているが、スイッチ6は押圧していない。
スイッチ6はリモコン本体2に固定的に設けられており、一方、下パネル7はリモコン本体2に対して位置決めされており、突起11は上パネル8に固定的に形成されている。このため、付勢手段9は、下パネル7及び上パネル8を相互に離れる方向に向けて付勢することにより、スイッチ6と突起11とを相互に離れる方向に付勢する。また、規制手段10は、下パネル7及び上パネル8の相互に離れる方向への移動を規制することにより、スイッチ6と突起11との相互に離れる方向への移動を規制する。この結果、付勢手段9及び規制手段10により、スイッチ6と突起11との間の距離が一定に保たれる。
この状態で、使用者(図示せず)が、カバー3の上パネル8における突起11が設けられている部分を押圧すると、この部分が付勢手段9の付勢力に打ち勝ち、対応する規制手段10を支点として下パネル7に近づく方向に変位し、上パネル8が下パネル7に対して傾斜する。そうすると、この押圧された部分に位置する突起11が、孔12を介してこの領域に配置されたスイッチ6に当接し、このスイッチ6を押圧する。この結果、このスイッチ6が操作される。このように、カバー3が閉じているときに、カバー3がリモコン本体2に向けて押圧されることにより、カバー3の少なくとも一部がリモコン本体2に向けて変位し、この変位により突起11がスイッチ6を押圧する。この場合、使用者が印加した力の流れは、上パネル8→突起11(伝達手段)→スイッチ6となる。このとき、この押圧された部分以外の部分に配置された突起11は、対向するスイッチ6を押圧しない。
この操作内容は送信部(図示せず)に伝達され、送信部がこの操作内容を表す制御信号を衛生洗浄装置等に向けて送信する。これにより、衛生洗浄装置等が要求された動作を実行する。なお、このとき、表示部(図示せず)がこの操作内容を表示してもよい。そして、使用者が上パネル8から手を離すと、付勢手段9の付勢力によって上パネル8の姿勢が元の状態に戻り、スイッチ6が元の状態に戻る。
次に、本実施形態の効果について説明する。
上述の如く、本実施形態によれば、カバー3が複数個のスイッチ6を覆った状態のまま、カバー3の上パネル8における各スイッチ6に相当する領域を押圧することにより、複数個のスイッチ6を押し分けることができる。この結果、スイッチ6を直接押圧する場合と比較して、押圧可能な領域の面積を極めて大きくすることができるため、操作性が極めて良好である。また、本実施形態に係るリモコン装置は、特許文献1に記載された従来のリモコン装置と比較して、カバーを閉じた状態で複数個のスイッチを操作することができるため、操作性が高い。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係るリモコン装置1bは、前述の第1の実施形態に係るリモコン装置1a(図1参照)と比較して、スイッチ6の配設位置及び向きが異なっている。すなわち、リモコン装置1bにおいては、カバー3の上パネル8の背面、すなわち、リモコン本体2側の面上に制御基板13が設けられている。この制御基板13は、接続線14を介して、リモコン本体2内の制御基板5に接続されている。そして、複数個のスイッチ6は、この制御基板13の背面上に設けられている。また、スイッチ6の操作面は、後方、すなわち、リモコン本体2側に向いている。更に、下パネル7におけるスイッチ6に相当する領域には孔12が形成されており、リモコン本体12の前面には複数個の突起15が形成されている。突起15は、カバー3を閉じたときに、スイッチ6に整合する位置に配置されている。
これにより、使用者が、上パネル8におけるスイッチ6が設けられている部分をリモコン本体12に向けて押圧すると、上パネル8における押圧された部分が付勢手段9の付勢力に打ち勝ち、対応する規制手段10を支点として下パネル7に近づく方向に変位する。これにより、この押圧された部分に位置するスイッチ6が、孔12を介して突起15に当接し、突起15により押圧される。この場合、使用者から印加された力の流れは、上パネル8→スイッチ6→突起15(伝達手段)となる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。
図3は、本変形例に係るリモコン装置を例示する断面図である。
図3に示すように、本変形例に係るリモコン装置1cは、前述の第2の実施形態に係るリモコン装置1b(図2参照)と比較して、リモコン本体2の前面上に突起15(図2参照)が設けられていない点が異なっている。この場合、上パネル8が押圧されたときに、スイッチ6に当接する部分は、リモコン本体2の前面の一部となる。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第2の実施形態と同様である。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図4は、本実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。
図4に示すように、本実施形態に係るリモコン装置1dは、前述の第1の実施形態に係るリモコン装置1a(図1参照)と比較して、スイッチ6の配設位置が異なっている。すなわち、リモコン装置1dにおいては、カバー3の下パネル7の前面、すなわち、上パネル8側の面上に制御基板13が設けられている。この制御基板13は、接続線14を介して、リモコン本体2内の制御基板5に接続されている。そして、複数個のスイッチ6は、この制御基板13の前面上に設けられている。また、上パネル8の背面上におけるスイッチ6に相当する領域には、突起16が形成されている。そして、付勢手段9は、下パネル7と上パネル8との間に配置されている。更に、リモコン装置1dの下パネル7には、孔12(図1参照)が形成されていない。
本実施形態においては、使用者が、上パネル8における突起16が設けられている部分を、リモコン本体12に向けて押圧すると、上パネル8における押圧された部分が付勢手段9の付勢力に打ち勝ち、対応する規制手段10を支点として下パネル7に近づく方向に変位する。これにより、この押圧された部分に位置する突起16が、スイッチ6に当接し、これを押圧する。
本実施形態によれば、スイッチ6、付勢手段9及び制御基板13が、下パネル7及び上パネル8によりある程度密閉された空間内に内包されているため、これらの部材に水分が付着して劣化したり、汚れたりすることを防止できる。この結果、故障が少なく、信頼性が高いリモコン装置を得ることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、第3の実施形態の変形例について説明する。
図5は、本変形例に係るリモコン装置を例示する断面図である。
図5に示すように、本変形例に係るリモコン装置1eは、前述の第3の実施形態に係るリモコン装置1d(図4参照)と比較して、上パネル8の背面上に突起16(図4参照)が設けられていない点が異なっている。この場合、上パネル8が押圧されたときに、スイッチ6に当接する部分は、上パネル8の一部となる。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同様である。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係るリモコン装置1fは、前述の第3の実施形態に係るリモコン装置1d(図4参照)と比較して、スイッチ6及び突起16の配設位置が逆になっている。すなわち、リモコン装置1fにおいては、カバー3の上パネル8の背面上に制御基板13が設けられており、この制御基板13の背面上にスイッチ6が設けられている。また、下パネル7の前面におけるスイッチ6に相当する領域に、突起16が形成されている。
これにより、使用者が、上パネル8におけるスイッチ6が設けられている部分をリモコン本体12に向けて押圧すると、上パネル8における押圧された部分が付勢手段9の付勢力に打ち勝ち、対応する規制手段10を支点として下パネル7に近づく方向に変位する。これにより、この押圧された部分に位置するスイッチ6が、下パネル7の突起16に当接し、押圧される。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、第4の実施形態の変形例について説明する。
図7は、本変形例に係るリモコン装置を例示する断面図である。
図7に示すように、本変形例に係るリモコン装置1gは、前述の第4の実施形態に係るリモコン装置1f(図6参照)と比較して、下パネル7の前面上に突起16(図6参照)が設けられていない点が異なっている。この場合、上パネル8が押圧されたときに、スイッチ6に当接する部分は、下パネル7の一部となる。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第4の実施形態と同様である。
なお、前述の第1乃至第4の実施形態においては、複数個のスイッチ6が同一面上に配置されているものとして説明した。すなわち、第1の実施形態では、全てのスイッチ6がリモコン本体2の前面(制御基板5の前面上)に配置され、第2及び第4の実施形態では、全てのスイッチ6が上パネル8の背面上に配置され、第3の実施形態では、全てのスイッチ6が下パネル7の前面上に配置されている例を示した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、一のスイッチ6を一の面上に配置し、他のスイッチ6を他の面上に配置してもよい。例えば、一部のスイッチ6をリモコン本体2の前面に配置して、カバー3を押圧したときに、カバー3の一部がこのスイッチ6に当接するようにし、残りのスイッチ6を上パネル8の背面に配置して、カバー3を押圧したときに、リモコン本体2の一部がこのスイッチ6に当接するようにしてもよい。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図8は、本実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。
図8に示すように、本実施形態に係るリモコン装置1hは、前述の第1の実施形態に係るリモコン装置1a(図1参照)と比較して、カバーの構成が異なっている。すなわち、リモコン装置1hにおいては、リモコン本体2及びカバー3hが設けられており、カバー3hは、主として1枚の樹脂板により形成されている。カバー3hにおいては、例えば、ABS樹脂(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene copolymer樹脂:アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹脂)からなり、厚さが1.5ミリメートルである樹脂板17が設けられており、この樹脂板17の背面上に、同じ樹脂からなるリブ18が形成されている。また、リモコン本体2においては、スイッチ6の先端がリモコン本体2の前面から僅かに突出している。なお、前方から見て、リブ18は、複数のスイッチ6間の領域に配置されている。本実施形態に係るリモコン装置1hにおける上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
本実施形態においては、使用者が、樹脂板17におけるスイッチ6に相当する部分を、後方、すなわち、リモコン本体2に向かう方向に押圧すると、図8に二点鎖線で示すように、樹脂板17が後方に向けてたわむ。このとき、樹脂板17は、リモコン本体2の前面に当接したリブ18を支点として湾曲する。そして、樹脂板17におけるたわんだ部分が、リモコン本体2に設けられたスイッチ6に当接し、これを押圧する。その後、使用者が樹脂板17から手を離すと、樹脂板17がその弾性力によって元の形状に戻り、スイッチ6から離隔する。
このとき、スイッチ6間にはリブ18が設けられているため、このリブ18によって樹脂板17の後方への変位が局所的に規制され、樹脂板17はリブ18を支点として変形する。これにより、樹脂板17の変形領域がリブ18によって区画され、樹脂板17における一部分の押圧により、2個以上のスイッチ6が操作されてしまうことがない。従って、使用者は、複数個のスイッチ6をカバー3hの上から押し分けることができる。
本実施形態によれば、前述の第1の実施形態と比較して、カバーの構成を簡略化することができる。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
なお、本実施形態においては、樹脂板17の背面におけるスイッチ6に当接する領域に、突起が形成されていてもよい。これにより、少ないたわみ量でスイッチ6をより確実に押圧することができる。この場合は、スイッチ6の先端は、必ずしもリモコン本体2の前面から突出していなくてもよい。また、リブ18は、樹脂板17の背面ではなく、リモコン本体2の前面上に設けられていてもよい。
以下、本実施形態に係るリモコン装置を具現化するための具体例について説明する。
先ず、第1の具体例について説明する。本第1の具体例は、前述の第1の実施形態の具体例である。
本具体例に係るリモコン装置は、トイレ装置に搭載された衛生洗浄装置、便器内の排水を制御する制御装置、及び便蓋の開閉を制御する制御装置、並びにトイレルームの暖房装置の制御装置等の電子機器(以下、総称して「衛生洗浄装置等」という)を操作するためのリモコン装置であり、トイレルームの壁に固定的に設置されている。
先ず、本具体例に係るリモコン装置の外観上の特徴について説明する。
図9は、本具体例に係るリモコン装置を例示する斜視図である。なお、図9は、カバーが開いた状態を示しており、表面シートは図示を省略されている。
図10は、本具体例に係るリモコン装置のリモコン本体を例示する正面図及び上面図であり、
図11は、本具体例に係るリモコン装置を例示する平面図であり、カバーが閉じた状態を示し、
図12は、本具体例に係るリモコン装置を例示する背面図である。
図9に示すように、本具体例に係るリモコン装置21においては、リモコン本体22と、カバー23とが設けられている。リモコン装置21が設置されている壁面(図示せず)に垂直な方向から見て、例えば、リモコン本体22の外形とカバー23の外形とは略一致しており、両方とも例えば角が丸められた正方形である。そして、カバー23の一端部は、ヒンジ24を介して、リモコン本体22の下端部に回動自在に連結されている。これにより、カバー23は、ヒンジ24を回動中心として約180度の範囲で回動可能である。この結果、カバー23は、上位置にあるときにはリモコン本体22の前面を覆い、下位置にあるときにはリモコン本体22の前面を露出させる。
図9及び図10に示すように、リモコン本体22の前面の4ヶ所の角部には、それぞれスイッチ25が設けられている。スイッチ25は、押圧されることにより操作されるスイッチである。スイッチ25には、衛生洗浄装置の操作のうち使用頻度が高い操作、例えば、局部洗浄用水の吐出の開始及び停止等の操作が割り当てられている。また、リモコン本体22の前面の中央部には表示部26が設けられている。表示部26は、衛生洗浄装置等の操作内容の少なくとも一部、並びに現在時刻及びバッテリの残量等の情報を表示し、スイッチ25、並びに後述するスイッチ27及びスイッチ28のうちいずれかのスイッチを押すと光るものである。
更に、リモコン本体22の前面における表示部26の周囲には、表示部26を囲むように、複数個のスイッチ27が設けられている。スイッチ27は、押圧されることにより操作されるスイッチである。スイッチ27は例えば7個設けられており、表示部26の上方に1個、左方、右方及び下方にそれぞれ2個配置されている。スイッチ27の前面は、リモコン本体22の前面に対して傾斜しており、その外周側、すなわち表示部26から遠い側の端縁は、その内周側、すなわち、表示部26側の端縁より前方に位置している。そして、各スイッチ27の内周側の端部は表示部26の保護板26d(図13参照)の端部に乗り上げており、スイッチ27の前面は表示部26の前面と略連続的な面をなしている。一方、各スイッチ27の外周側の端縁はリモコン本体22の前面よりも前方に位置している。従って、スイッチ27はリモコン本体22の前面における他の領域よりも前方に突出している。
スイッチ27には、例えば、衛生洗浄装置の操作のうち、スイッチ25に割り当てられた操作に次いで使用頻度が高い操作が割り当てられている。一例では、表示部26の向かって左側に配置された2個のスイッチ27は、局部洗浄用水の勢いを制御するものであり、この2個のスイッチ27のうち上側のスイッチ27の前面には「+」、下側のスイッチ27の前面には「−」の文字がそれぞれ表記されている。また、表示部26の向かって右側に配置された2個のスイッチ27は、局部洗浄用水の吐出位置を制御するものであり、この2個のスイッチ27のうち上側のスイッチ27の前面には「▲」、下側のスイッチ27の前面には「▼」の記号がそれぞれ表記されている。これらのスイッチ27を操作して局部洗浄用水の勢い及び位置を制御するときには、表示部26の向かって左側の領域には、「水勢」の文字及び局部洗浄用水の勢いを示す図形が表示され、表示部26の向かって右側の領域には、「洗浄位置」の文字及び局部洗浄用水の吐出位置を示す図形が表示される。これにより、使用者は、表示部26の表示を見ながら、この表示に隣接したスイッチ27を操作することにより、局部洗浄用水の勢い及び吐出位置を容易に制御することができる。
更に、表示部26の上側に配置された1個のスイッチ27は、衛生洗浄装置の乾燥機能、すなわち、使用者の局部に温風を噴射する機能を操作するものであり、このスイッチ27の前面には「乾燥」の文字が表記されている。更にまた、表示部26の下側に配置された2個のスイッチ27は、それぞれ衛生洗浄装置のムーブ機能及びマッサージ機能を操作するものであり、これらのスイッチ27の前面には、それぞれ「ムーブ 入/切」及び「マッサージ 入/切」の文字が表記されている。
更にまた、リモコン本体22の前面における表示部26及びスイッチ27が配置されている領域の周囲には、複数個のスイッチ28が設けられている。スイッチ28も、押圧されることにより操作されるスイッチである。これらのスイッチ28には、比較的使用頻度が低い操作が割り当てられている。例えば、スイッチ28には、室内暖房機能の操作、衛生洗浄装置のモード設定、時刻設定、並びに局部洗浄用水、乾燥用温風、便座及び室内暖房の温度設定等の操作が割り当てられている。なお、この領域には軟質な表面シート29が設けられており、スイッチ28は表面シート29に設けられた孔から臨むように配設されている。
更にまた、カバー23により覆われないリモコン本体22の上面には、使用者が立った状態で操作する頻度が高いスイッチ、例えば便器内の排水及び便蓋の開閉等を制御する制御装置を操作するためのスイッチ30が設けられている。例えば、スイッチ30は5個設けられており、それぞれのスイッチ30の上面には、向かって左側から順に、大用の排水を行うことを示す「大」の文字及び図形、小用の排水を行うことを示す「小」の文字及び図形、便座及び便蓋の双方を閉じることを示す図形、便座を閉じ便蓋を開くことを示す図形、並びに、便座及び便蓋の双方を開くことを示す図形が表記されている。スイッチ30は表面シート29の上面側に設けられた切欠き部から臨むように配置されている。これにより、スイッチ30の前後方向の幅を、リモコン本体22の前後方向の幅と等しくすることができるため、スイッチ30の幅を最大限広くとることができる。この結果、スイッチ30の操作面積が広くなり、操作性が向上する。
更にまた、リモコン本体22の上面の左右両端部には、操作内容を表す制御信号を衛生洗浄装置等に対して送信する送信部31が設けられている。送信部31は、例えば赤外線を発信するものである。なお、衛生洗浄装置等には、この赤外線を受信する受信部が設けられている。
一方、カバー23は、カバー23を閉じたときにリモコン本体22側に配置される下パネル41と、リモコン本体22の反対側に配置される上パネル42とが重ねられて構成されている。ヒンジ24は下パネル41に連結されており、従って、カバー23を閉じたときに、下パネル41はリモコン本体22に対して固定され、上パネル42は下パネル41により支持されている。
図11に示すように、カバー23には、カバー23を閉じたときにリモコン本体22の表示部26及びスイッチ27を露出させる1つの開口部45が形成されている。前方から見て、開口部45はカバー23の中央部に配置されており、その形状は例えば正方形である。開口部45は、カバー23の下パネル41及び上パネル42にそれぞれ形成された開口部により構成されている。これにより、カバー23を閉じたときに、表示部26及びスイッチ27が開口部45内に配置され、開口部45を介して外部に露出される。
そして、カバー23の前面の高さは、スイッチ27の外周側、すなわち、表示部26から遠い側の端縁の高さと略等しくなっている。一方、前述の如く、スイッチ27の内周側、すなわち、表示部26側の端部は、表示部26の端部に乗り上げており、スイッチ27の前面と表示部26の前面とは略連続的な面を構成している。従って、カバー23の前面、スイッチ27の前面及び表示部26の前面は、略連続的な面を構成している。これにより、カバー23を閉じると、リモコン装置21の前面は、全体的に略連続的な面となる。
また、カバー23の前面における角部であって、カバー23を閉じたときに、リモコン本体22のスイッチ25の前方に相当する領域には、皿状の凹部46が形成されている。各凹部46には、それぞれ対応するスイッチ25の操作内容を示す表記が印刷されている。一例では、向かって上左側の凹部46には、局部洗浄用水の吐出停止を表す「■」の記号が印刷され、その近傍には「止」の文字が印刷されている。また、向かって上右側の凹部46には、通常の局部洗浄用水の吐出開始を表す図形が印刷され、その近傍には「おしり」の文字が印刷されている。更に、向かって下右側の凹部46には、泡状の局部洗浄用水の吐水開始を表す図形が印刷され、その近傍には「やわらか」の文字が印刷されている。更にまた、向かって下左側の凹部46には、ビデ用水の吐出開始を表す図形が印刷され、その近傍には「ビデ」の文字が印刷されている。
なお、カバー23の各押圧領域を識別するために、凹部46の替わりに凸部を形成してもよく、凹凸部を形成してもよい。また、これらの凹部、凸部又は凹凸部は、カバー23の押圧領域の一部に形成してもよく、押圧領域全体に形成してもよい。
一方、図12に示すように、リモコン本体22の背面板47(図13参照)には、リモコン本体22を壁面に取り付けるためのハンガー48が設けられている。
次に、本具体例に係るリモコン装置の内部構造の特徴について説明する。
図13乃至図25は、本具体例に係るリモコン装置の内部構造を例示する図である。
すなわち、図13は、本具体例に係るリモコン装置を例示する鉛直方向及び前後方向の双方に平行な断面斜視図である。なお、図13においては、表面シートは図示を省略されている。
また、図14は、本具体例に係るリモコン装置の下パネルを例示する斜視図であり、
図15は、この下パネルに形成されたリブを例示する一部拡大斜視図である。
更に、図16は、本具体例に係るリモコン装置を例示する平面図であり、
図17(a)及び(b)は、それぞれ図16に示すA−A’線による断面図及び断面斜視図であり、
図18(a)及び(b)は、それぞれ図16に示すB−B’線による断面図及び断面斜視図であり、
図19(a)及び(b)は、それぞれ図16に示すC−C’線による断面図及び断面斜視図である。
更にまた、図20は、本具体例に係るリモコン装置を例示する平面図であり、
図21は、図20に示すD−D’線による断面斜視図であり、
図22は、図20に示すD−D’線による一部拡大断面斜視図であり、
図23は、図20に示すE−E’線による断面斜視図であり、
図24は、図20に示すE−E’線による一部拡大断面斜視図であり、
図25は、図20に示すF−F’線による一部拡大断面斜視図である。
図13に示すように、リモコン本体22においては、背面板47の前面上に、制御基板を兼ねた支持架台50が設けられており、この支持架台50の前方には、リモコン本体22の前面を構成するトッププレート49が設けられている。そして、この支持架台50及びトッププレート49により、スイッチ25、27及び28並びに表示部26等のリモコン本体22を構成する各部品が支持されている。
表示部26においては、光源としてLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)26aが設けられており、LED26aの出射光が到達する位置に、導光板26bが設けられている。導光板26bは、その側面から入射された光を、その前面から均一な面状に出射するものである。導光板26bの前方には、液晶表示パネル26cが設けられており、液晶表示パネル26cの前方には、保護板26dが設けられている。これにより、LED26aから出射した光が、導光板26bの側面に入射し、導光板26bの前面から前方に向けて面状に出射し、液晶表示パネル26cを通過することにより画像が付加され、保護板26dを透過して、表示部26から前方に出射する。
また、図13及び図16乃至図19に示すように、スイッチ27においては、リモコン本体22の前面に露出したキートップ27aと、キートップ27aの後方に配置されリモコン本体22の支持架台50に取り付けられた接点部27bとが設けられている。キートップ27aにおいては、スイッチ27の前面を構成する前面板27cと、前面板27cの外周側の幅方向中央部から後方に延びた押圧部27dと、前面板27cの外周側の幅方向両端部から後方に延びた2対の係止部27eと、が一体的に形成されている。押圧部27dの先端部(後方側部分)は根元部(前方側部分)よりも薄くなっており、これにより、押圧部27dの外周側の面には、段差27fが形成されている。また、前面板27cの内周側の端部27gは、表示部26の保護板26dの前面上に乗り上げている。さらに、キートップ27aの外周面の前部は、前方に向かうにつれて表示部26側に湾曲している。
一方、トッププレート49には、各対の係止部27e間に位置するようにスイッチ27の幅方向に延びた円柱状の延出部49aと、キートップ27aが押下されたときに段差27fが係合する張出部49bと、が設けられている。
これにより、キートップ27aは、係止部27eがトッププレート49の延出部49aと係合することにより案内されて、前面板27cの内周側の端部27gを回動軸として、前後方向に回動可能とされている。そして、係止部27eが延出部49aにより係止されることによって、キートップ27aの移動域の前方側の端が規定され、段差27fが張出部49bに当接することにより、キートップ27aの移動域の後方側の端が規定される。
図13に示すように、前方から見て、上パネル42の外形は下パネル41の外形よりも一回り大きく、また、上パネル42の両側端縁及び上端縁における両端付近は、一旦後方に折り曲げられた後、内側に折り曲げられて、コ字状部43となっている。コ字状部43は、上パネル42全体で8ヶ所形成されている。このコ字状部43は、下パネル41の端部に形成された係合部44(図14参照)を包み込むことによって、上パネル42の下パネル41から離れる方向への移動を規制する規制手段として機能する。
図15は、図14に示す領域60を拡大して示す図である。図14及び図15に示すように、下パネル41の中央部には、カバー23の開口部45を構成する開口部51が形成されている。また、下パネル41の上パネル42側の面における各辺部の中央であって、開口部51に近接する領域には、下パネル41の中央から周辺に向かって延びるリブ52が設けられている。すなわち、下パネル41の上パネル42側の面においては、4本のリブ52が放射状に配置されている。リブ52は、上パネル42の下パネル41に向かう方向への移動を規制するものである。なお、本具体例においては、リブ52を下パネルに設けているが、上パネルに設けてもよい。更に、下パネル41の4ヶ所の角部には、孔53が形成されている。更にまた、下パネル41の端部における上パネル42のコ字状部43に係合する部分には、係合部44が設けられている。
図20及び図21に示すように、下パネル41には、上パネル42を下パネル41から離れる方向に向けて付勢する付勢手段としてのバネ54が設けられている。そして、バネ54が上パネル42を下パネル41から離れる方向に付勢し、前述のコ字状部43(図25参照)が係合部44(図25参照)を係合して上パネル42の下パネル41から離れる方向への移動を規制することにより、上パネル42の下パネル41に対する姿勢を一定に保っており、例えば、上パネル42を下パネル41に対して平行に保持している。
また、図13に示すように、上パネル42の中央部には、開口部57が形成されている。この開口部57及び下パネル41の開口部51により、カバー23の開口部45が構成されている。更に、図22乃至図24に示すように、上パネル42の4ヶ所の角部には、後方に向かって突出した突出部56が形成されている。突出部56は、下パネル41の孔53を挿通し、カバー23を閉じたときに、リモコン本体22のスイッチ25に整合する位置に配置されている。なお、突出部56は、バネ54内を挿通する位置に配置されている。
更に、例えば図17及び図18に示すように、上パネル42の開口部57の側面の前部は、前方に向かうにつれて表示部26側に湾曲している。これにより、開口部57の側面は、キートップ27aの外周面に沿ってこの外周面を覆うように張り出し、開口部57の側面とキートップ27aの外周面との間には、略均一な隙間が形成されている。この隙間の大きさは、上パネル42及びキートップ27aの動作軌跡を考慮して、カバー23とキートップ27aとが接触しない範囲で、極力小さく設計されている。
次に、本具体例に係るリモコン装置21の動作について説明する。
リモコン装置21は、通常、カバー23が閉じた状態で使用される。このとき、リモコン本体22の中央部に設けられた表示部26及びスイッチ27は、カバー23の開口部45を介して外部に露出され、リモコン本体22の前面におけるそれ以外の部分は、カバー23により覆われる。従って、スイッチ25及び28はカバー23により隠蔽されて見えない状態にある。また、リモコン本体22の上面に配置されたスイッチ30は、リモコン装置21の上面において露出している。そして、使用者は、カバー23が閉じた状態において、スイッチ25、スイッチ27及びスイッチ30を操作することができ、また、表示部26を視認することができる。一方、使用者は、カバー23を開くことにより、スイッチ28を操作することができる。この場合にも、表示部26を視認することができ、スイッチ27、28及び30を操作することができる。
次に、スイッチ25を操作する際の動作について説明する。
使用者がカバー23に触れていないときは、カバー23の下パネル41のバネ54が、上パネル42を前方に向けて付勢し、一方、上パネル42のコ字状部43が下パネル41の係合部44に係合して、上パネル42の前方への移動を規制する。これにより、上パネル42は、下パネル41に対して例えば平行に保持される。このとき、上パネル42の突出部56は、下パネル41の孔53を挿通しているが、スイッチ25は押圧していない。
この状態で、使用者がカバー23の上パネル42の角部に形成された凹部46又はその周辺領域を押圧すると、上パネル42の角部がバネ54の付勢力に打ち勝って下パネル41に近づき、上パネル42が下パネル41に対して傾斜する。そうすると、この押圧された凹部46の後方に位置する突出部56が、下パネル41の孔53を介して、その後方に配置されたスイッチ25を押圧する。この結果、このスイッチ25が操作される。このとき、この押圧された角部以外の角部に配置された突出部56は、対応するスイッチ25を押圧しない。このようにして、使用者は、カバー23を閉じた状態でスイッチ25を操作することができる。そして、使用者が凹部46から手を離すと、バネ54の付勢力によって上パネル42の姿勢が元の状態に戻り、スイッチ25が元の状態に復帰する。
一方、使用者がカバー23の辺部の中央付近を押圧した場合は、上パネル42が下パネル41のリブ52に当接することにより、上パネル42の後方への移動が規制される。このため、いずれのスイッチ25も押圧されない。これにより、使用者がカバー23の辺部の中央付近を押圧したときに、この辺部を挟む2個のスイッチ25が操作されてしまうといった誤動作を防止することができる。
このように、使用者はカバー23の角部周辺の広い部位をスイッチ25の操作が可能な領域として取り扱うことができるので、スイッチ操作可能な押圧領域が格段に広くなり、リモコン装置の操作性が向上する。
以下、使用者がカバー23の角部(凹部46)を押圧した場合と、辺部を押圧した場合との動作の違いを、数値例を挙げて定量的に説明する。
図26は、本具体例に係るリモコン装置における各部の寸法を模式的に例示する図である。
図27(a)及び(b)は、カバーの角部が押圧されたときの動作を例示する図であり、(a)は下パネルの寸法を模式的に示す平面図であり、(b)は上パネルが傾斜したときの各位置の変位量を示す図である。図27(b)は、上パネルを図27(a)に示す方向61に対して直交する方向から見た図である。
図28(a)及び(b)は、カバーの辺部が押圧されたときの動作を例示する図であり、(a)は下パネルの寸法を模式的に示す平面図であり、(b)は上パネルが傾斜したときの各位置の変位量を示す図である。図28(b)は、上パネルを図28(a)に示す方向62に対して直交する方向から見た図である。
図26に示すように、上パネル42がバネ54(図21参照)によって下パネル41から離れる方向に付勢されているときは、例えば、下パネル41のリブ52と上パネル42との間のクリアランスは1.15mmであり、下パネル41の係合部44と上パネル42のコ字状部43との間のクリアランスは1.50mmであるとする。また、図27(a)に示すように、前方から見て、下パネル41の中心と孔53の中心までの距離は84.48mmであるとする。
図27(a)及び(b)に示すように、使用者が上パネル42(図26参照)の角部を押圧すると、上パネル42は、反対側に配置された係合部44(位置p)を支点として、方向61に沿って傾斜する。このとき、上パネル42は、押圧された角部側の係合部44に当接する。従って、上パネル42における係合部44に当接する位置aの変位量は1.50mmである。これにより、突出部56が設けられている位置bの変位量は1.37mmとなる。なお、リブ52に相当する位置cの変位量は1.00mmであり、この位置のクリアランス(1.15mm)よりも小さいため、上パネル42はリブ52には当接しない。
一方、図28(a)及び(b)に示すように、使用者が上パネル42(図26参照)の辺部の中央部を押圧すると、上パネル42は、反対側に配置された係合部44(位置p)を支点として、方向62に沿って傾斜する。このとき、上パネル42は、下パネル41のリブ52に当接する。従って、上パネル42におけるリブ52に当接する位置cの変位量は1.15mmである。これにより、突出部56が設けられている位置bの変位量は1.19mmとなる。なお、係合部44に相当する位置aの変位量は1.31mmであり、この位置のクリアランス(1.50mm)よりも小さいため、上パネル42は係合部44には当接しない。
このように、上パネル42における突出部56が設けられている位置bの変位量は、上パネル42の角部を押圧した場合には1.37mmであり、辺部を押圧した場合には1.19mmであり、角部を押圧した場合の方が大きい。また、上パネル42の角部を押圧した場合は、辺部を押圧した場合よりも、カバー23全体のたわみ量が大きい。このため、使用者が上パネル42の角部を押圧した場合には、突出部56がスイッチ25を押下して切替えるが、辺部を押圧した場合には、スイッチ25を切替えない。これにより、辺部を押圧した場合の誤動作を防止できる。なお、上述の寸法は一例であり、各部の寸法は上述の動作が実現できるような関係になっていればよい。
次に、スイッチ27を操作する際の動作について説明する。
図16乃至図19に示すように、使用者がキートップ27aに触れていないときは、押圧部27dが接点部27bの反力によって押し上げられると共に、係止部27eが延出部49aにより係止され、キートップ27aは移動域の前方側の端部に位置している。この状態では、接点部27bは押下されていない。一方、使用者がキートップ27aを押圧すると、キートップ27aが接点部27bの反力に逆らって下方に移動し、押圧部27dの段差27fが張出部49bに当接することにより、移動域の後方側の端部で停止する。このとき、押圧部27dが接点部27bを押下し、接点部27bの接続状態が切り替わる。その後、使用者がキートップ27aから手を離すと、接点部27bの反力によりキートップ27aが前方側の端部に戻る。なお、このとき、表示部26における操作しているスイッチ27に隣接する領域に、スイッチ27による操作結果を表示することができる。
そして、スイッチ25、27、28及び30による操作内容は送信部31に伝達され、送信部31がこの操作内容を表す制御信号を衛生洗浄装置等に向けて送信する。これにより、衛生洗浄装置等が要求された動作を実行する。なお、このとき、表示部26がこの操作内容を表示してもよい。
次に、本具体例の効果について説明する。
本具体例によれば、カバー23を閉じた状態で、4個のスイッチ25を押し分けることができる。このため、リモコン本体22の上面に設けられた5個のスイッチ30と合わせて、合計9個のスイッチをカバー23を閉じたまま操作することができる。これにより、リモコン装置の主要な操作をカバー23を閉じたまま行うことができ、便利であると共に、カバー23を開く頻度が少なくなるため、リモコン本体22の前面及びカバー23の背面が汚れることを抑制できる。
また、本具体例によれば、カバー23を閉じたときに、カバー23に設けられた1つの開口部45により表示部26及びスイッチ27を露出させており、また、スイッチ25はカバー23を介して操作することができるため、使用頻度が高い操作は、カバー23を閉じたままで行うことができる。更に、カバー23には開口部を1つだけ形成すればよいため、開口部内に埃が溜まることが少なく、また、開口部内の清掃が容易であるため、清浄性が優れている。
更にまた、スイッチ27の端部が表示部26の端部に乗り上げており、スイッチ27の前面がリモコン本体22の前面に対して傾斜しているため、表示部26の前面、スイッチ27の前面及びカバー23の前面が略連続的な面を構成する。これにより、カバー23を閉じると、リモコン装置21の前面は、全体的に略連続的な面となる。この結果、リモコン装置21を拭き掃除する際に、引っ掛かりが少なく、清掃作業性が優れている。また、見た目がすっきりしており、意匠性が優れている。
更にまた、本具体例においては、使用者がスイッチ27を操作する際に、表示部26は、操作しているスイッチ27に隣接する領域に、スイッチ27による操作内容を表示することができる。これにより、使用者は、表示部26の表示内容を見ながら、スイッチ27を操作することができる。このとき、スイッチ27の表示部26側の端部が表示部26上に乗り上げているため、スイッチ27が表示部26に極めて近い位置に配置され、また、スイッチ27と表示部26との間に他の部品が介在していないため、使用者に、表示部26とスイッチ27との間に強い連続感を想起させることができる。これにより、使用者は、表示部26の表示領域及びスイッチ27を一体的に認識することができるため、スイッチ27の操作性が極めて良好になる。
次に、本具体例の変形例について説明する。
先ず、第1の変形例について説明する。
図29(a)は本変形例に係るリモコン装置を例示する平面図であり、(b)はそのリモコン本体を例示する平面図である。
図29(a)に示すように、本変形例においては、カバー23の前面において、角部ではなく辺部の中央に凹部46が形成されている。また、カバー23にはリブ52(図15参照)が設けられていない。なお、図29(b)に示すように、スイッチ25は、リモコン本体22の角部に設けられている。
本変形例においては、カバー23の辺部を押圧したときに、この辺部を挟む2ヶ所の角部に設けられた2個のスイッチ25が操作される。また、カバー23の角部を押圧したときには、この角部に配置された1個のスイッチ25のみが操作される。これにより、4個のスイッチ25に8通りの操作を割り当てることができる。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の具体例と同様である。
なお、本変形例においては、カバー23の角部及び辺部の双方に凹部46を形成し、それぞれの凹部46に、その操作内容を表す図形又は文字等を表示してもよい。これにより、操作性がより向上する。
次に、本具体例の第2の変形例について説明する。
図30(a)は本変形例に係るリモコン装置を例示する平面図であり、(b)はそのリモコン本体を例示する平面図である。
図30(a)に示すように、本変形例においては、カバー23の前面において、角部ではなく辺部の中央に凹部46が形成されている。また、カバー23にはリブ52(図15参照)が設けられていない。更に、図30(b)に示すように、スイッチ25は、リモコン本体22の辺部の中央に設けられている。
本具体例においては、カバー23の辺部を押圧したときに、この辺部に配置された1個のスイッチ25が操作される。また、カバー23の角部を押圧したときには、この角部を挟む2ヶ所の辺部に配置された2個のスイッチ25が操作される。これにより、4個のスイッチ25に8通りの操作を割り当てることができる。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の具体例と同様である。
なお、本変形例においては、カバー23の角部にリブ52を形成してもよい。これにより、カバー23の角部を押圧することにより2個のスイッチ25を操作することはできなくなるが、スイッチ25の誤動作を確実に防止することができる。
次に、本具体例の第3の変形例について説明する。
図31は、本変形例に係るリモコン装置を例示する平面図である。
図31に示すように、本変形例においては、カバー23の前面が、それぞれがカバー23の各角部を含む4つの領域63に色分けされている。各領域63は、押圧することによりこの領域63内に配置された突出部56にスイッチ25を押圧させることが可能な押圧領域に相当する。そして、各領域63は、カバー23の前面におけるこの領域63に接する領域とは異なる色で色分けされている。色分けの方法としては、着色剤を用いる方法や、光源を用いる方法、蓄光材を用いる方法などがある。これにより、使用者が特定のスイッチ25を操作したいときに、カバー23における押圧すべき領域を一目で認識することができ、操作性が向上する。この効果は、特に高齢者等及び視力が弱い使用者に対して有効である。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の具体例と同様である。なお、図31においては、領域63同士が接触している例を示しているが、領域63の間の領域を他の色で色分けしてもよい。
次に、本具体例の第4の変形例について説明する。
図32は、本変形例に係るリモコン装置を例示する平面図である。
図32に示すように、本変形例においては、前方から見て、カバー23における角部に相当する部分が、リモコン本体22の外縁からはみ出している。これにより、前方から見て、カバー23の前面における押圧領域、すなわち、押圧されることにより各突出部56にスイッチ25を押圧させることが可能な領域64の一部が、リモコン本体22から張り出した位置に設定されている。また、図32に示す例では、領域64は、カバー23における領域64以外の領域とは異なる色で色分けされている。
この結果、使用者が特定のスイッチ25を操作したいときに、カバー23における押圧すべき領域が広くなり、操作性が向上する。この効果は、特に高齢者等及び視力が弱い使用者に対して有効である。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の具体例と同様である。
なお、図32においては、領域64の形状を三角形としているが、これに限定されず、領域64の形状は、例えば、四角形若しくは五角形等の多角形若しくは角を丸めた多角形、円若しくは楕円、又はハート形等、意匠的にデザインされた形状としてもよい。
次に、第2の具体例について説明する。
本第2の具体例は、前述の第5の実施形態に係るリモコン装置、すなわち、カバーがたわんで変位するタイプのリモコン装置の具体例である。
図33は、本具体例に係るリモコン装置を例示する正面図であり、カバーが開いている状態を示し、
図34は、本具体例に係るリモコン装置を例示する正面図及び側面図であり、カバーが閉じている状態を示す。
なお、図34においては、カバーにおいて押圧されることによりたわむ領域を斜線を付して表している。また、図33及び図34においては、図を簡略化するために、リモコン装置に印刷されている各種の文字及び図形については、図示を省略している。
図33及び図34に示すように、本具体例に係るリモコン装置71においては、リモコン本体22にカバー73がヒンジ24を介して回動可能に連結されている。リモコン本体22の構成は、前述の第1の具体例(図9乃至図28参照)と同様である。
カバー73においては、例えば、ABS樹脂からなり、厚さが1.5ミリメートルの樹脂板74が設けられており、この樹脂板74の中央には、開口部75が形成されている。この開口部75は、カバー73を閉じたときに、リモコン本体22の表示部26及びスイッチ27に整合する領域に位置し、表示部26及びスイッチ27を露出させるものである。
また、樹脂板74の背面上、すなわち、カバー73を閉じたときに、リモコン本体22側となる面上の4ヶ所の角部には、ドーム形状の突起76が形成されている。突起76は、例えば、樹脂板74を形成する樹脂と同じ樹脂からなり、樹脂板74と一体的に形成されている。突起76は、カバー73を閉じたときに、リモコン本体22のスイッチ25に整合する位置に形成されている。
更に、樹脂板74の背面上における開口部75の周辺には、開口部75の近傍から樹脂板74の外縁に向かって放射状に延びる3本のリブ78が設けられている。これらの3本のリブ78はそれぞれ、開口部75の近傍から樹脂板74におけるヒンジ24が連結されている辺を除く3辺の中央部に向かって直線状に延びている。リブ78は、例えば、樹脂板74を形成する樹脂と同じ樹脂からなり、樹脂板74と一体的に形成されている。すなわち、リブ78は、突起76間の領域に設けられており、カバー73を閉じたときには、スイッチ25間に位置する。更にまた、樹脂板74の前面の角部、すなわち、突起76に相当する領域には、凹部79が形成されている。本具体例における上記以外の構成は、前述の第1の具体例と同様である。
次に、本具体例に係るリモコン装置の動作について説明する。
カバー73が閉じられており、使用者がカバー73に触れていないときには、カバー73はリモコン本体22の前面に対して略平行に配置され、カバー73の突起76は、リモコン本体22のスイッチ25を押圧しない。
この状態で、使用者が、樹脂板74における凹部79又はその近傍を後方に向けて押圧すると、図34に斜線で示す領域80のうち、押圧された凹部79を含む領域が、後方に向けてたわむ。このとき、樹脂板74のリブ78がリモコン本体22の前面に当接し、樹脂板74はこのリブ78を支点として変形する。そして、このたわんだ領域80に形成された突起76が、後方に移動して、対向するスイッチ25に当接し、これを押圧する。
このとき、突起76間にはリブ78が設けられているため、樹脂板74におけるリブ78が設けられた部分は後方への移動が規制される。また、樹脂板74におけるヒンジ24が連結されている辺にはリブ78が設けられていないが、この辺の中央部はヒンジ24によって後方への移動が規制される。これにより、1つの凹部79が押圧されたときに、この凹部79を含む領域80以外の領域80が変形することを防止できる。従って、押圧された凹部79に対応する突起76以外の突起76がスイッチ25を押圧することがなく、樹脂板74の1ヶ所の押圧により、2個以上のスイッチ25が操作されてしまうことがない。この結果、使用者は、4個のスイッチ25をカバー73の上から押し分けることができる。
一方、使用者が樹脂板74から手を離すと、樹脂板74がその弾性力によって元の形状に戻り、突起76がスイッチ25から離隔する。
本具体例によれば、前述の第1の具体例と比較して、カバーの構成を簡略化することができる。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の具体例と同様である。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
本実施形態においては、前述の各実施形態又はその具体例若しくは変形例に係るリモコン装置を、衛生洗浄装置等が搭載されたトイレ装置に適用した例について説明する。
図35は、本発明の実施形態に係るリモコン装置により操作可能なトイレ装置の外観を例示する模式斜視図である。
図35に示すように、このトイレ装置は、洋式腰掛便器800と、その上に設けられた衛生洗浄装置100と、を備える。衛生洗浄装置100は、本体部400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300は、本体部400に対してそれぞれ開閉自在に軸支されている。
本体部400には、衛生洗浄を実現するための衛生洗浄機能部が内蔵されている。すなわち、着座センサ420により使用者が便座200に座ったことを検知し、使用者のスイッチ操作などに応じて本体部400から吐水ノズル(図示せず)を便器800のボウル内に進出させ、その先端付近に設けられた吐水口から水を噴射して、便座に座った使用者の「おしり」などを洗浄可能とされている。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
本実施形態の場合、本体部400の上面には凹設部410が形成され、この凹設部410に一部が埋め込まれるように人体検知センサ500が設けられている。人体検知センサ500は、便蓋300が閉じた状態においては、その基部付近に設けられた透過窓310を介して使用者の存在を検知する。
また、本体部400には、「温風乾燥ユニット」や、「脱臭ユニット」、「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられ、その側面には、排気口440及び排出口450が適宜設けられている。また、使用者の接近を検知して便蓋300を自動的に開き、使用者がいなくなると便蓋300を自動的に閉じる「オート開閉機能」を設けることもできる。またさらに、便器800に洗浄水を流す「自動水洗機能」を、衛生洗浄装置100に付加してもよい。これは、ロータンクやフラッシュバルブの排水機構を動作させる駆動機構を設け、この駆動機構を動作させる信号を本体部400から出力して、便器800に自動的に洗浄水を流す機能である。
これらの機能は、本体部400に設けられた操作部(図示せず)を適宜操作することにより実行・設定できるが、トイレの壁面などに設置されたリモコン装置を操作することにより実行させることも可能である。そして、本実施形態においては、このリモコン装置として、図1〜図32に関して前述したリモコン装置を用いることにより、優れた清掃性、操作性、デザイン性などが得られ、快適なトイレルームを提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの実施形態及びその具体例に限定されるものではない。例えば、リモコン装置の外形は角が丸められた正方形には限定されず、任意の形状とすることができる。また、カバーに形成された開口部の形状も正方形には限定されず、また、その配設位置もカバーの中央部には限定されない。更に、カバーの開閉動作は、具体例にて説明したヒンジを中心とした開閉動作に限定されるものではなく、スライドさせて開閉するタイプのカバーなど、本発明が適応し得る形態のものであればよい。更にまた、リモコン装置と衛生洗浄装置等との間の通信は、リモコン装置から衛生洗浄装置等への一方向通信に限定されず、衛生洗浄装置等からリモコン装置への通信も可能とした双方向通信であってもよい。これにより、例えば、衛生洗浄装置等の状態をリモコン装置の表示部に表示させることができる。この場合、リモコン装置と衛生洗浄装置等との間で送受信される制御信号は、赤外線方式に限定されず、他の波長の電磁波を利用してもよく、超音波を利用してもよく、または、有線方式により電気信号を送受信してもよい。更にまた、リモコン装置を駆動するための電力は内蔵した電池により供給されてもよく、家庭用電源から供給されてもよい。
さらには、カバーを閉じた時と開いた時でスイッチ25の果たす機能を異ならせる、いわゆる「ダブルファンクション」などの技術と組合せることで、さらに多種多様なスイッチ操作を実現することができる。また、カバーを閉じている時のみカバーで押圧するスイッチを操作可能とし、カバーが開いている状態ではカバーで押圧するスイッチを無効とするような技術と組合せることもできる。
また、上述の実施形態、具体例及び変形例は、技術的な可能な範囲において任意に組み合わせることができ、このような組み合わせによって得られたリモコン装置についても、本発明の要旨を含む限り、本発明の範囲に包含される。更に、上述の実施形態、具体例及び変形例並びにこれらの組み合わせに係るリモコン装置に対して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の要旨を含む限り、本発明の範囲に包含される。更に、前述の各実施形態においては、リモコン装置がトイレ装置に搭載された衛生洗浄装置等の電子機器のリモコン装置である例を示したが、本発明はこれに限定されず、あらゆる電子機器のリモコン装置に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。 第2の実施形態の変形例に係るリモコン装置を例示する断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。 第3の実施形態の変形例に係るリモコン装置を例示する断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。 第4の実施形態の変形例に係るリモコン装置を例示する断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るリモコン装置を例示する断面図である。 本実施形態の具体例に係るリモコン装置を例示する斜視図である。 本具体例に係るリモコン装置のリモコン本体を例示する正面図及び上面図である。 本具体例に係るリモコン装置を例示する平面図である。 本具体例に係るリモコン装置を例示する背面図である。 本具体例に係るリモコン装置を例示する鉛直方向及び前後方向に平行な断面斜視図である。 本具体例に係るリモコン装置の下パネルを例示する斜視図である。 この下パネルに形成されたリブを例示する一部拡大斜視図である。 本具体例に係るリモコン装置を例示する平面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ図16に示すA−A’線による断面図及び断面斜視図である。 (a)及び(b)は、それぞれ図16に示すB−B’線による断面図及び断面斜視図である。 (a)及び(b)は、それぞれ図16に示すC−C’線による断面図及び断面斜視図である。 本具体例に係るリモコン装置を例示する平面図である。 図20に示すD−D’線による断面斜視図である。 図20に示すD−D’線による一部拡大断面斜視図である。 図20に示すE−E’線による断面斜視図である。 図20に示すE−E’線による一部拡大断面斜視図である。 図20に示すF−F’線による一部拡大断面斜視図である。 本具体例に係るリモコン装置における各部の寸法を模式的に例示する図である。 (a)及び(b)は、カバーの角部が押圧されたときの動作を例示する図である。 (a)及び(b)は、カバーの辺部が押圧されたときの動作を例示する図である。 (a)は第1の変形例に係るリモコン装置を例示する平面図であり、(b)はそのリモコン本体を例示する平面図である。 (a)は第2の変形例に係るリモコン装置を例示する平面図であり、(b)はそのリモコン本体を例示する平面図である。 第3の変形例に係るリモコン装置を例示する平面図である。 第4の変形例に係るリモコン装置を例示する平面図である。 第2の具体例に係るリモコン装置を例示する正面図であり、カバーが開いている状態を示す。 第2の具体例に係るリモコン装置を例示する正面図及び側面図であり、カバーが閉じている状態を示す。 本発明の実施形態に係るリモコン装置により操作可能なトイレ装置の外観を例示する模式斜視図である。
符号の説明
1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h リモコン装置、2 リモコン本体、3、3h カバー、4 ヒンジ、5 制御基板、6 スイッチ、7 下パネル、8 上パネル、9 付勢手段、10 規制手段、11 突起、12 孔、13 制御基板、14 制御線、15、16 突起、17 樹脂板 18 リブ、21 リモコン装置、22 リモコン本体、23 カバー、24 ヒンジ、25 スイッチ、26 表示部、26a LED、26b 導光板、26c 液晶表示パネル、26d 保護板、27 スイッチ、27a キートップ、27b 接点部、27c 前面板、27d 押圧部、27e 係止部、27f 段差、27g 端部、28 スイッチ、29 表面シート、30 スイッチ、31 送信部、41 下パネル、42 上パネル、43 コ字状部、44 係合部、45 開口部、46 凹部、47 背面板、48 ハンガー、49 トッププレート、49a 延出部、49b 張出部、50 支持架台、51 開口部、52 リブ、53 孔、54 バネ、56 突出部、57 開口部、60 領域、61 方向、62 方向、63 領域、64 領域、71 リモコン装置、73 カバー、74 樹脂板、75 開口部、76 突起、77 樹脂板、78 リブ、79 凹部、80 領域、100 衛生洗浄装置、200 便座、300 便蓋、310 透過窓、400 本体部、420 着座センサ、440 排気口、450 排出口、500 人体検知センサ、800 便器

Claims (11)

  1. 電子機器を操作するためのリモコン装置であって、
    リモコン本体と、
    前記リモコン本体の前面を覆うカバーと、
    前記リモコン本体及び前記カバーの少なくとも一方に設けられ、押圧されることによって切り替わる複数個のスイッチと、
    を備え、
    前記カバーが前記リモコン本体に向けて押圧されることにより、前記カバーの一部が前記リモコン本体に向けて変位し、この変位により前記カバー又は前記リモコン本体が前記複数個のスイッチのうちの一部を押圧することを特徴とするリモコン装置。
  2. 前記カバー又は前記リモコン本体における前記スイッチが押圧されたときに前記スイッチに当接する部分と前記スイッチとを相互に離れる方向に付勢する付勢手段と、
    前記当接する部分と前記スイッチとの相互に離れる方向への移動を規制して、前記付勢手段と共に、前記当接する部分と前記スイッチとの間の距離を一定に保つ規制手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
  3. 前記カバーは、前記リモコン本体に開閉自在に取り付けられており、閉じたときに前記リモコン本体の前面を覆い開いたときに前記前面を露出させることを特徴とする請求項1または2に記載のリモコン装置。
  4. 前記カバーは、
    前記カバーを閉じたときに前記リモコン本体に対して位置決めされる下パネルと、
    前記カバーを閉じたときに前記下パネルから見て前記リモコン本体の反対側に重ねられ前記下パネルに支持された上パネルと、
    を有し、
    前記付勢手段は、前記下パネルと前記上パネルとの間に配置されていることを特徴とする請求項3記載のリモコン装置。
  5. 前記スイッチが前記リモコン本体に設けられており、
    前記カバーが押圧されたときに、前記上パネルの一部が前記スイッチに当接することを特徴とする請求項4記載のリモコン装置。
  6. 前記スイッチが前記上パネルに設けられており、
    前記カバーが押圧されたときに、前記リモコン本体の一部が前記スイッチに当接することを特徴とする請求項4記載のリモコン装置。
  7. 前記スイッチが前記上パネル及び前記下パネルのうち一方に設けられており、
    前記カバーが押圧されたときに、前記上パネル及び前記下パネルのうち他方の一部が前記スイッチに当接することを特徴とする請求項4記載のリモコン装置。
  8. 前記スイッチが前記リモコン本体に設けられており、
    前記カバーが前記リモコン本体に向けて押圧されることにより、前記カバーの少なくとも一部が前記リモコン本体に向けてたわみ、このたわみにより変位した部分が前記スイッチに当接することにより前記スイッチを押圧することを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
  9. 前記カバーが押圧されたときに前記スイッチに当接する部分には、突起が形成されていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1つに記載のリモコン装置。
  10. 前記スイッチ間の領域に設けられ前記カバーの前記リモコン本体への変位を局所的に規制するリブをさらに有したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のリモコン装置。
  11. 前記カバーの前面を押圧することにより前記スイッチを押圧可能な押圧領域には、前記押圧領域を識別するための凹部、凸部又は凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のリモコン装置。
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