JP4978793B2 - 浴室用リモコン - Google Patents

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Description

本発明は、浴室用リモコンに係り、特に浴室で用いられる様々なオプション装置を遠隔操作する浴室用リモコンに関する。
近年、生活レベルの向上に伴って、一般家庭における浴室においても、より快適に入浴を楽しめるよう様々な装置が追加されるようになってきた。例えば、気泡を混入させた湯水を、浴槽内に臨んで設けた噴射ノズルから勢いよく噴射させる浴槽水循環装置がある。或いは、エアポンプからの空気を、浴槽の底面から気泡として発生させる気泡発生装置がある。また、設置されたアンプ及びスピーカにより音楽を聞くことができるオーディオ装置がある。さらに、浴槽内に照明器具を設けて、様々な色により浴室内の雰囲気を変化させる水中照明装置もある。
ところで、これらの装置は、オプションとして提供されることから、これらの装置を操作するリモコンも、一体的なリモコンとして生産すると品番が増えてしまい製品管理上好ましくないため、それぞれ別体で構成されるのが一般的である。そのため従来は、それぞれの装置に専用のリモコンが浴室内の壁面に設置されていた。
図15に、オプションとして、気泡発生装置と、オーディオ装置と、水中照明装置とを備える浴室の一例を示す。浴槽101の底面には複数の気泡キャップ102が配設され、浴槽101の側面には、水中照明の照射部103が設置されている。他方、浴室の壁面104には浴室照明105が、また、天井106にはスピーカ107が取設されている。そして、浴槽長手方向に隣接する壁面104には、給湯器リモコン108の他、気泡リモコン109、オーディオ・リモコン110、水中照明リモコン111が配設されている。
浴槽101に背をもたれて操作できると、入浴姿勢を変えたり、浴槽101から出たりしなくてもよく、使い勝手がよいので、これらのリモコン109〜111はこのように略同じ箇所に取り付けられることが望ましい。
しかしながら、浴槽101長手方向に隣接する壁面104には、手摺り112や出窓113なども設置されるため、リモコン設置可能な場所も限られる。そのせいもあって、これらのリモコン109〜111は、極力浴室の意匠性を損ねないよう、コンパクトな大きさ、シンプルな表示部となるよう設計される。
図16は、これら気泡リモコン109、オーディオ・リモコン110、水中照明リモコン111の表示部を示すものである。気泡リモコン109には、運転の開始/停止を操作する「運転」ボタン109a、気泡の強弱を調整する「+」ボタン109b/「−」ボタン109c、気泡の強弱を表示する、「強」109d、「中」109e、「弱」109fの各インディケータ、及び配管内の残水を排出する「掃除」ボタン109gが設けられる。
オーディオ・リモコン110には、運転の開始/停止を操作する「運転」ボタン110a、音量を調整する「+」ボタン110b/「−」ボタン110c、及び音量の大小を表示する複数のインディケータ110dが設けられる。
そして、水中照明リモコン111には、水中照明の運転を停止する「止」ボタン111a、水中照明をつけるとともに水中照明の色を順次自動的に変えていく「シーン」ボタン111b、水中照明をつけるとともに水中照明の色を好みの色に固定する「色」ボタン111c、及び浴室照明の明るさを調節する「調光」ボタン111dが設けられる。
このように、各リモコンのボタン類は、必要最小限に抑えられているので、表示部もシンプルとなり、また、各リモコンの表示部も相互に似た配列とすることにより、全体の統一感が出るように工夫されている。
しかしながら、複数のリモコンが浴室の壁面に散在していると、煩雑で見苦しく、操作性が悪いという問題がある。そこで、浴室内の意匠性を低下させないために、どのように複数のリモコンを配置するかについて、種々の提案がなされている。
まず、浴室内の複数の機器をそれぞれ操作可能な複数のリモコン本体を並設するために、各リモコン本体の操作面のみを表面に露出させて嵌め込むための開口が所定間隔で並設されてなる化粧カバーで、複数のリモコン本体を覆蓋した浴室リモコンの設置構造がある(例えば、特許文献1参照。)。
この浴室リモコンの設置構造によれば、複数のリモコン本体の操作面のみを表面に露出させて嵌め込むための開口が所定間隔で並設されてなる化粧カバーで、複数のリモコン本体を覆蓋したことにより、複数のリモコン本体を1枚の化粧カバーで一体化させて、あたかも1個のリモコンのように構成することができ、浴室内の見栄え性が向上するものとなる。
また、浴室の壁面の調度品に、リモコン装置を直列に収納するための収納部が形成され、この収納部にリモコン装置が操作面を浴室内に向けて設置され、このリモコン装置が設置された収納部の浴室内に開口する窓状の開口部がカバーで覆われ、このカバーがリモコン装置の配列方向に沿ってスライド自在に形成されている浴室用リモコン装置の設置構造も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
この浴室用リモコン装置の設置構造によれば、リモコン装置を調度品と関連付け、リモコン設定をするときはカバーをスライドさせて収納部の開口部を開き、不使用時はカバーを逆方向にスライドさせて開口部を閉じ、リモコン装置を隠蔽可能に構成しているので、リモコン装置の操作性を低下させることなく、しかもリモコン装置が調度品と一体化し、不使用時はカバーで隠されるから、これによると浴室のインテリアに違和感を与えず、当初の浴室設計上のインテリア性、意匠性、浴室雰囲気を損なわせることがない。
特開2001−327427号公報 特開2005−152280号公報
しかしながら、特許文献1に記載の浴室リモコンの設置構造では、図16に示した例のように、各リモコンのボタン類が常時露出しているので、ボタンだらけのようになってしまい見た目が複雑そうに見えてしまう。また、所望のボタンを探すのに迷うこともある。
またリモコンは、入浴時操作しやすい場所に設置されるため視界にも入り易い。このため、ボタンや文字だらけのものがあると、うるさく感じることもあり、浴室の意匠性がよいとはいえない。
この点、特許文献2に開示された浴室用リモコン装置の設置構造では、不使用時にはカバーを逆方向にスライドさせて開口部を閉じるのでこのような問題は生じないものの、使用に際して一々カバーをスライドさせることは面倒である。その結果開口部が開けっ放しになれば、特許文献1の場合と同様の問題が生じる。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、リモコンの操作性を維持しつつ、浴室の意匠性を阻害するボタンや文字ができるだけ目立たないように構成した浴室用リモコンを提供することを目的とするものである。
本発明に係る浴室用リモコンは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、浴室で用いられる装置を遠隔操作する浴室用リモコンであって、該浴室用リモコンは、上記装置の運転の開始と停止とを切り換えるメイン操作部と、上記リモコンによって制御される装置本体の運転モードを切り換えるサブ操作部とを備え、上記メイン操作部は、メイン基板と、浴室内に面して光を透過するメイン透光板と、該メイン透光板の背面側に配置され上記メイン透光板に向けて光を照射するメイン投光部と、上記メイン透光板上に該メイン透光板とは異なる色でプリントされたメイン印刷部とを有し、上記サブ操作部は、サブ基板と、浴室内に面して光を透過するサブ透光板と、該サブ透光板の背面側に配置され上記サブ透光板に向けて光を照射するサブ投光部と、上記サブ透光板上に、上記サブ発光部が発光していない状態で上記メイン印刷部より薄く視認されるようプリントされたサブ印刷部とを有し、上記メイン発光部及び上記サブ発光部は、通常使用時において、上記メイン操作部が上記装置を運転状態に切り換えている間のみ発光するものである。
ここで、前記メイン印刷部は、好適には、請求項2に記載したように、前記サブ印刷部より大きいことが望ましく、前記メイン透光板及び前記サブ透光板は、好適には、請求項3に記載したように、面一に配置されていることが望ましい。
そして、前記サブ操作部は、好適には、請求項4に記載したように、通常使用時において、前記サブ発光部が光っている間のみ操作可能に構成することができる。
また、前記サブ操作部は、好適には、請求項5に記載したように、前記メイン操作部を人差し指で操作しながら、同じ手の親指または中指で操作可能な位置に配置してもよい。
さらに、好適には、請求項6に記載したように、前記メイン透光板及びサブ透光板は板体であり、前記メイン基板及びサブ基板にそれぞれ配置されたスイッチは、板体である上記メイン透光板及びサブ透光板を介して押されるようにしてもよい。
他方、複数の前記装置に対応する複数の浴室リモコンは、好適には、請求項7に記載したように、それぞれ隣接して設置されることが望ましい。
そして、前記浴室用リモコンは、好適には、請求項8に記載したように、正面視四角形状であり、一方の対角位置でのみ浴室壁面にネジ止め固定されるよう形成することができる。
また、前記メイン印刷部は、好適には、請求項9に記載したように、前記メイン投光板より表面側に配置されており、前記サブ印刷部は、前記サブ投光板より裏面側に配置されるようにしてもよく、或いは、請求項10に記載したように、前記メイン印刷部は、前記メイン透光板と異なる色からなる表示がプリントされており、前記サブ印刷部は、前記サブ透光板と略同一色からなる表示がプリントされているようにしてもよい。
なお、前記メイン印刷部及びサブ印刷部は、好適には、請求項11に記載したように、ピクトグラムが印刷されていることとすることもできる。
本発明に係る浴室用リモコンによれば、リモコンの操作性を維持しつつ、浴室の意匠性を阻害するボタンや文字ができるだけ目立たないようにすることができる。
本発明に係る浴室用リモコンの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る浴室用リモコン1の全体的な概要を示す斜視図であり、図1は運転停止時における表示の状態を、図2は運転時における表示の状態をそれぞれ示している。
この浴室用リモコン1は、基板等のリモコン本体を覆う扁平な箱状のカバー4と、その表面にフック固定されたメインキー2及びサブキー3が浴室内に露出する。
メインキー2及びサブキー3は、ともに乳白色の板状に形成され、その表面は両者が面一になるよう配置されている。そして、この板状のメインキー2及びサブキー3を押すことにより、基板上に配置されたスイッチがON/OFFされる。
この浴室用リモコン1は、気泡発生装置に係るものであり、そのことはメインキー2上に印刷された、浴槽内に気泡が発生している湯水が溜められたピクトグラムP1により明かである。このピクトグラムP1は、目立つように、比較的大きく、またメインキー2とは異なる色、例えばグレーで印刷されている。
メインキー2を一度押すと、気泡発生装置の運転が開始されるとともに、ピクトグラムP1の裏面に配置されたLEDが点灯してピクトグラムP1を明るく照らし、気泡発生装置が運転状態にあることを表示する。メインキー2をもう一度押すと、気泡発生装置の運転が停止する。
メインキー2のピクトグラムP1が点灯すると同時に、サブキー3の裏面に配置された3カ所のLEDも点灯し、サブキーに印刷された「+」L1、「−」L2及び「掃除」L3の文字を浮き上がらせる。
このLEDが点灯した状態で、サブキー3の「+」L1部分を押せば、気泡の勢いが強くなり、サブキー3の「−」L2部分を押せば、気泡の勢いが弱くなる。また、サブキー3の「掃除」L3部分を押すと、配管内の残水を排出することができる。すなわち、サブキー3は、3点が反応するシーソーキーになっている。逆に、サブキー3のLEDが点灯していない状態では、このような運転モードを実行することはできない。
これら「+」L1、「−」L2及び「掃除」L3の文字は、比較的小さく、またサブキー3の色と近似の色若しくはメインキー2のピクトグラムP1より薄く視認される色で印刷されるので、裏面のLED消灯時、すなわち気泡発生装置が運転停止状態にある時は、見え難くなっている。このように、「+」L1、「−」L2及び「掃除」L3の文字は、気泡発生装置運転時、すなわち、押すことが必要な場合のみ浮き上がり、気泡発生装置停止時、すなわち、押すことが不必要な場合には目立たないので、気泡発生装置停止時には、浴室の意匠性を損なわない。
なお、メインキー2のピクトグラムP1と、サブキー3の「+」L1、「−」L2及び「掃除」L3の文字とは、図3に示すように、例えば、メインキー2のピクトグラムP1を右手の人差し指で押した場合、サブキー3の「+」L1を親指で、「−」L2を中指で押せるような位置関係に配置される。これにより、浴室用リモコン1の操作性が向上する。
図4に、斯かる浴室用リモコン1の分解斜視図を示す。浴室用リモコン1は、上述したカバー4、メインキー2、サブキー3の外、ロアケース5、基板6、アッパーケース7、表面シート8を備える。
ロアケース5は、浴室用リモコン1の最も裏面側に位置し、浴室の壁面に当接する部材であり、パッキン9及びパイプパッキン10を介して浴室壁面に水密に取り付けられる。
基板6は、この浴室用リモコン1の主要構成部材であり、図5に拡大して示すように、メインキー2の裏面側には、メインLED6a及びメインスイッチ6cが、サブキー3の裏面側には、+スイッチ6d、−スイッチ6e、掃除スイッチ6f、及びこれらに対応する3個のサブLED6bが配設される。サブLED6bは、例えば青、赤、緑と色分けすることもできる。
上述したように、メインキー2を押すごとにメインスイッチ6cがON/OFFし、気泡発生装置を運転/停止させるとともに、メインLED6aが点灯/消灯する。また、これと同時に、サブLED6bも点灯/消灯する。そして、サブLED6bの点灯状態においてサブキー3の「+」L1、「−」L2及び「掃除」L3の文字部分を押せば、+スイッチ6d、−スイッチ6e、掃除スイッチ6fがそれぞれONになり、それぞれの運転モードが作動する。
アッパーケース7は、ロアケース5と一体となって基板6を水密に保護するものであり、メインLED6a及びサブLED6bの光を透過させるように、透明な例えばABS樹脂により形成される。アッパーケース7には、各スイッチ6c〜6fを挿通させる挿通孔7aが設けられる。
表面シート8は、表面に遮光印刷が施された例えばPETフィルムであり、アッパーケース7に貼着される。表面シート8には、各スイッチ6c〜6fをPETフィルムを介して押下させるエンボス加工部8a及び各LED6a,6bの光を透過させる遮光印刷を施さない透光部8bが設けられる。
図6に、これらエンボス加工部8a及び透光部8bの位置関係を示す。透光部8bのうち、メインLED6aの光を透過させるものは、比較的大きなメインキー2のピクトグラムP1を照射するため大きなものとなっている。これに対し、サブLED8bの光を透過させる透光部8bは、比較的小さな文字を照射するので、その開口も小さいものとなっている。なお、ロアケース5及びアッパーケース7の一方の対角にのみ設けられた一対の孔は、浴室用リモコン1を浴室の壁面に取り付けるための取付孔5a,7bである。
同様に、カバー4にも、各スイッチ6c〜6fを押下させる押下孔4a及び各LED6a,6bの光を透過させる透光孔4bが設けられる。なお、メインキー2及びサブキー3とカバー4との間には、キーのガタツキ防止のためにラバー11が介装される。また、メインキー2及びサブキー3には、各スイッチ6c〜6fを押下するための突起部2a,3aが設けられている。
本実施の形態に係る浴室用リモコン1は上記のように構成されており、以下ピクトグラムP1と各文字L1〜L3との見え方の違いについて、図7を参照して説明する。
メインキー2のピクトグラムP1は、同図に示すように、メインキー2の表面側に、メインキー2とは異なる色、例えばグレーで印刷されている。したがって、メインLED6aによるバックライトの有無にかかわらずピクトグラムはP1視認される。
他方、サブキー3の文字L1〜L3は、サブキー3の裏面側に印刷されている。そして、サブキー3は乳白色なので、サブLED6bによるバックライトがなければ、表面からは見難いものとなっている。
ここで、サブLED6bからの光は、透明なアッパーケース7を透過し、表面シート8の透光部8b及びカバー4の透光孔4bを通過して、サブキー3に至る。そうすると、文字印刷されていない部分については、光は乳白色のサブキー3を透過するものの、文字印刷された部分では、光は透過することができない。これにより、サブLED6b点灯時には、明るく照射された周囲の中に印刷された文字L1〜L3の影を見ることができる。
上述した本実施形態に係るメインキー2は、本発明のメイン透光板を構成し、ピクトグラムP1はメイン印刷部を構成する。また、メインLED6aはメイン投光部を構成し、これらメインキー2やメインLED6a、メインスイッチ6c等が一体となって、メイン操作部を構成する。
同様に、本実施形態に係るサブキー3、文字L1〜L3、サブLED6bは、それぞれ本発明のサブ透光板、サブ印刷部、サブ投光部を構成し、これらサブキー3やサブLED6b、サブスイッチ6d〜6f等が一体となって、サブ操作部を構成する。なお、本実施形態に係る浴室用リモコン1では、本発明のメイン基板及びサブ基板は一体化された基板6となっている。
また、本発明でいう「通常使用時」とは、一般の入浴者が普通に使用する場合のことであり、故障時に故障カ所を示すために、メイン発光部が発光していない時に、サブ発光部が単独で発光するような場合は含まない趣旨である。
次に、本実施形態に係る浴室用リモコンを複数配列した場合について、図を参照して説明する。図8は、4個の浴室用リモコン1〜1Cを並列に配置した例を示すものであり、すべての装置は停止した状態にある。
ここで、向かって左端に位置するのは、上述したものと同じ気泡発生装置用の浴室用リモコン1である。その隣に位置するのは浴槽水循環装置用の浴室用リモコン1Aであり、そのメインキー2には、噴射ノズルから勢いよく噴射させる気泡のピクトグラムP2が、気泡発生装置の浴室用リモコンと同様に印刷されていて、一目でそれが浴槽水循環装置用の浴室用リモコン1Aであることがわかる。
さらにその隣には、水中照明装置用の浴室用リモコン1Bが配置されている。このメインキー2には、電球のピクトグラムP3が、気泡発生装置の浴室用リモコン1と同様に印刷されていて、一目でそれが水中照明装置用の浴室用リモコン1Bであることがわかるようになっている。
向かって右端の浴室用リモコン1Cは、オーディオ装置用のものである。このメインキー2には、音符のピクトグラムP4が、気泡発生装置の浴室用リモコン1と同様に印刷されていて、一目でそれがオーディオ装置用の浴室用リモコン1Cであることがわかるようになっている。
このように、すべての装置が停止した状態では、サブキー3の文字印刷は殆ど視認することができず、したがって、多くの文字によりうるさく感じることもなく、浴室の意匠性が妨げられない。
図9は、気泡発生装置のみ作動させた場合の浴室用リモコン1〜1Cの状態を示すものである。この場合、気泡発生装置用の浴室用リモコン1の、メインキー2のピクトグラムP1及びサブキー3の文字L1〜L3のみが光っている。したがって、例えば気泡の勢いを強くする等運転モードを変更する場合でも、どのキーを押せばよいかを容易に知ることができる。
図10は、浴槽水循環装置及び水中照明装置を作動させた場合の浴室用リモコン1〜1Cの状態を示すものである。この場合、浴槽水循環装置用の浴室用リモコン1Aの、メインキー2のピクトグラムP2及びサブキー3の文字L4〜L6が光るとともに、水中照明装置用の浴室用リモコン1Bの、メインキー2のピクトグラムP3及びサブキー3の文字L7〜L9が光っている。
浴槽水循環装置の浴室用リモコン1Aのサブキー3には、「+」L4、「−」L5及び「モード」L6の文字が印刷されており、「+」L4近傍を押せば噴射の勢いが強くなり、「−」L5近傍を押せば噴射の勢いが弱くなるようになっている。また、「モード」L6近傍を押せば、ゆっくりした周期で噴射の強弱を繰り返す運転が行われる。
他方、水中照明装置の浴室用リモコン1Bのサブキー3には、「シーン」L7、「単色」L8及び「調光」L9の文字が印刷されている。「シーン」L7近傍を押せば、水中照明の色が順次自動的に変わり、「単色」L8近傍を押せば、水中照明の色が好みの色に固定される。そして、「調光」L9近傍を押せば、浴室照明の明るさを調節することができる。
この場合、浴槽水循環装置又は水中照明装置の運転モードを変更するときでも、浴室用リモコン1AのピクトグラムP2及び浴室用リモコン1BのピクトグラムP3が光っているので、サブキー3の選択を誤ることが防止される。
図11は、気泡発生装置及びオーディオ装置を作動させた場合の浴室用リモコン1〜1Cの状態を示すものである。この場合、気泡発生装置用の浴室用リモコン1の、メインキー2のピクトグラムP1及びサブキー3の文字L1〜L3が光るとともに、オーディオ装置用の浴室用リモコン1Cの、メインキー2のピクトグラムP4及びサブキー3の文字L10,L11が光っている。
オーディオ装置の浴室用リモコン1Cのサブキーには、「+」L10及び「−」L11の文字が印刷されており、「+」L10近傍を押せば音量が大きくなり、「−」L11近傍を押せば音量が小さくなるようになっている。
この場合、気泡発生装置又はオーディオ装置の運転モードを変更するときでも、浴室用リモコン1のピクトグラムP1及び浴室用リモコン1CのピクトグラムP4が光っているので、サブキー3の選択を誤ることが防止される。
図12は斯かる4連の浴室用リモコン1〜1Cのカバー4を外した状態を示す図である。各リモコン1〜1Cの取付孔5a,7bは、上述したように、平面視長方形のロアケース5及びアッパーケース7の対角の一方に一対あるのみである。そのため、このように浴室用リモコンを並設する場合であっても、隣り合う浴室用リモコンの取付孔5a,7bが近接することはない。これにより、取付孔が接近している場合に生じる壁仕上げ材の欠損等が防止される。
ここまで、本実施形態に係る浴室用リモコンを複数配列した場合として、4個の浴室用リモコン1〜1Cを並設した場合を例にとって説明したが、並設する個数は4個に限らず、3個でも、或いは図13に示すように、2個であってもよい。この場合であっても上述した4個を並設する場合と同様の効果を得ることができる。
続いて、本実施形態に係る浴室用リモコンの変形例について、図14を参照して説明する。本変形例の浴室用リモコンは、同図に示すように、サブキー3に印刺される文字L1〜L3が、メインキー2に印刷されるピクトグラムP1同様、サブキー3の表面側に印刷される点で、実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
この場合、サブキー3に印刷される文字L1〜L3は、サブキー3と略同一色とされる。これにより、サブLED6b消灯時には、文字L1〜L3と地(サブキー3)との見分けがつき難くなり、したがって、多くの文字があることの煩わしさがなくなり、実施形態に係る浴室用リモコン1同様、浴室の意匠性が損なわれることが防止される。
また、サブLED6b点灯時には、文字印刷されていない部分については、光は乳白色のサブキー3を透過するものの、文字印刷された部分では、光は透過することができない。これにより、サブLED6b点灯時には、明るく照射された周囲の中に印刷された文字L1〜L3を見ることができ、実施形態に係る浴室用リモコン1と同様の効果を得ることができる。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
例えば、本実施形態では、メインキー2及びサブキー3の色を乳白色として説明したが、メインキー2及びサブキー3の色はこれに限られない。例えば、黒半透明塗装を施すことにより、地色を黒とし、これに白色の印刷を施すようにしてもよい。
本発明に係る浴室用リモコンの一実施形態を示す斜視図であり、運転停止時における表示を示す図。 本実施形態に係る浴室用リモコンの運転時における表示を示す図。 本実施形態に係る浴室用リモコンの操作方法の一例を示す図。 本実施形態に係る浴室用リモコンの分解斜視図。 本実施形態に係る浴室用リモコンの基板、アッパーケース及び表面シートの斜視図。 図5に示されたA矢視図。 本実施形態に係る浴室用リモコンを中央で切断した縦断面を模式的に示す図。 本実施形態に係る浴室用リモコンを複数配列した状態を示す図であり、すべての浴室用リモコンが運転停止時における表示を示す図。 図8に示された浴室用リモコンのうち、気泡発生装置のみ運転状態にある場合の表示を示す図。 図8に示された浴室用リモコンのうち、浴槽水循環装置及び水中照明装置が運転状態にある場合の表示を示す図。 図8に示された浴室用リモコンのうち、気泡発生装置及びオーディオ装置が運転状態にある場合の表示を示す図。 図8に示された浴室用リモコンの取付方法を示す図。 本実施形態に係る浴室用リモコンを複数配列した他の状態を示す図であり、気泡発生装置用及びオーディオ装置用のみを配列した場合を示す図。 本実施形態に係る浴室用リモコンの変形例を示す図であり、中央で切断した縦断面を模式的に示す図。 従来の浴室用リモコンを備える浴室の一例を示す図。 図15に示された浴室用リモコンの表示例を示す図。
符号の説明
1,1A,1B,1C 浴室用リモコン
2 メインキー
2a 突起部
3 サブキー
3a 突起部
4 カバー
4a 挿通孔
4b 透光孔
5 ロアケース
5a 取付孔
6 基板
6a メインLED
6b サブLED
6c メインスイッチ
6d +スイッチ
6e −スイッチ
6f 掃除スイッチ
7 アッパーケース
7a 挿通孔
7b 取付孔
8 表面シート
8a エンボス加工部
8b 透光部
9 パッキン
10 パイプパッキン
11 ラバー
P1,P2,P3,P4 ピクトグラム
L1 +
L2 −
L3 掃除
L4 +
L5 −
L6 モード
L7 シーン
L8 単色
L9 調光
L10 +
L11 −

Claims (11)

  1. 浴室で用いられる装置を遠隔操作する浴室用リモコンであって、
    該浴室用リモコンは、
    上記装置の運転の開始と停止とを切り換えるメイン操作部と、
    上記リモコンによって制御される装置本体の運転モードを切り換えるサブ操作部と、
    を備え、
    上記メイン操作部は、メイン基板と、浴室内に面して光を透過するメイン透光板と、該メイン透光板の背面側に配置され上記メイン透光板に向けて光を照射するメイン投光部と、上記メイン透光板上に該メイン透光板とは異なる色でプリントされたメイン印刷部と、を有し、
    上記サブ操作部は、サブ基板と、浴室内に面して光を透過するサブ透光板と、該サブ透光板の背面側に配置され上記サブ透光板に向けて光を照射するサブ投光部と、上記サブ透光板上に、上記サブ発光部が発光していない状態で上記メイン印刷部より薄く視認されるようプリントされたサブ印刷部と、を有し、
    上記メイン発光部及び上記サブ発光部は、通常使用時において、上記メイン操作部が上記装置を運転状態に切り換えている間のみ発光することを特徴とする浴室用リモコン。
  2. 前記メイン印刷部は、前記サブ印刷部より大きいことを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
  3. 前記メイン透光板及び前記サブ透光板は、面一に配置されていることを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
  4. 前記サブ操作部は、通常使用時において、前記サブ発光部が光っている間のみ操作可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
  5. 前記サブ操作部は、前記メイン操作部を人差し指で操作しながら、同じ手の親指または中指で操作可能な位置に配置されたことを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
  6. 前記メイン透光板及びサブ透光板は板体であり、前記メイン基板及びサブ基板にそれぞれ配置されたスイッチは、板体である上記メイン透光板及びサブ透光板を介して押されることを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
  7. 複数の前記装置に対応する複数の浴室リモコンは、それぞれ隣接して設置されることを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
  8. 前記浴室用リモコンは、正面視四角形状であり、一方の対角位置でのみ浴室壁面にネジ止め固定されるよう形成されたことを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
  9. 前記メイン印刷部は、前記メイン投光板より表面側に配置されており、前記サブ印刷部は、前記サブ投光板より裏面側に配置されることを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
  10. 前記メイン印刷部は、前記メイン透光板と異なる色からなる表示がプリントされており、前記サブ印刷部は、前記サブ透光板と略同一色からなる表示がプリントされていることを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
  11. 前記メイン印刷部及びサブ印刷部は、ピクトグラムが印刷されていることを特徴とする請求項1記載の浴室用リモコン。
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