JP2006230888A - 便座 - Google Patents
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Abstract
【課題】 便器の大きさに関係なく小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる便座を提供する。
【解決手段】 温水洗浄便座1は、便器2の上面2aの後方に固定され、回動可能に枢支された座部5を有する。この座部5を使用状態に回動させた状態で、その座部5の反枢支側たる前方側の底面9と便器2の上面2aとの間に、これらの間をカバーするガード11が前後方向に位置変更可能に設けられている。
この構成によれば、便器2に備えつけられる温水洗浄便座1の寸法が便器2の寸法と合致しない場合であっても、前記ガード11を前後方向に位置変更させることによって、ガード11が適正な位置で、座部5の前方側の底面9と便器2との間をカバーするよう設けることができるので、小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 温水洗浄便座1は、便器2の上面2aの後方に固定され、回動可能に枢支された座部5を有する。この座部5を使用状態に回動させた状態で、その座部5の反枢支側たる前方側の底面9と便器2の上面2aとの間に、これらの間をカバーするガード11が前後方向に位置変更可能に設けられている。
この構成によれば、便器2に備えつけられる温水洗浄便座1の寸法が便器2の寸法と合致しない場合であっても、前記ガード11を前後方向に位置変更させることによって、ガード11が適正な位置で、座部5の前方側の底面9と便器2との間をカバーするよう設けることができるので、小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、トイレの便器に備え付けられる便座に関する。
従来より、便器に備え付けられ回動可能に枢支された座部を有する便座において、座部を使用状態に回動させたとき、この座部の底面と便器の上面との衝撃を緩和するように、座部の底面に適当個数のクッションが配設される。このため、座部の底面と便器の上面との間にはクッションの厚みによる間隙が生じる。ところが、男性が座部に着座した状態で小便を行なった場合、小水が前部間隙、特に、座部の反枢支側たる前方側の底面と便器の上面との隙間から外部に洩れ出して、床や該便器を汚すことがある。
そこで、この種の便座においては、座部の前方側の底面に前記間隙を便器の内方側から覆う尿飛散防止壁体を有する尿飛散防止カバーを固定して小水が外部へ飛散しないようにしたものが供されている。(例えば、特許文献1参照)
実開平07−23498号公報
そこで、この種の便座においては、座部の前方側の底面に前記間隙を便器の内方側から覆う尿飛散防止壁体を有する尿飛散防止カバーを固定して小水が外部へ飛散しないようにしたものが供されている。(例えば、特許文献1参照)
トイレに設置されている便器は、建屋の事情により大きさ(開口寸法)が様々異なるものであり、前述したように前方側の底面に尿飛散防止カバーを固定した便座を便器に装着したときに尿飛散防止壁体が間隙を適正に覆うことができなくなる事態が発生する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、便器の大きさに関係なく小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる便座を提供することにある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、便器の大きさに関係なく小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる便座を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、便器に備え付けられ回動可能に枢支された座部を有する便座において、
前記座部を使用状態に回動させた状態で、その座部の反枢支側たる前方側の底面と前記便器との間に、これらの間をカバーするガードを前後方向に位置変更可能に設けるようにしたことを特徴としている。
この構成によれば、便器に備えつけられる便座の寸法が該便器の寸法と合致しない場合であっても、前記ガードを前後方向に位置変更させることによって、該ガードが適正な位置で、座部の前方側の底面と便器との間をカバーするよう設けることができるので、小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる。
前記座部を使用状態に回動させた状態で、その座部の反枢支側たる前方側の底面と前記便器との間に、これらの間をカバーするガードを前後方向に位置変更可能に設けるようにしたことを特徴としている。
この構成によれば、便器に備えつけられる便座の寸法が該便器の寸法と合致しない場合であっても、前記ガードを前後方向に位置変更させることによって、該ガードが適正な位置で、座部の前方側の底面と便器との間をカバーするよう設けることができるので、小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる。
以上のように、本発明の便座によれば、便器の大きさに関係なく小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる効果を得られる。
<第1実施例>
以下、本発明を温水洗浄式に適用した第1実施例について図1乃至図5を参照して説明する。
図2は、温水洗浄便座を便器と共に示す斜視図である。温水洗浄便座1は、便器2の上面2aの後方に固定される本体3を備える。この本体3は、その左右両側に枢支部4を有し、この枢支部4には、座部5及び便蓋6が図示しないピンにより回動可能に枢支されている。本体3の一側部には、張出部7が固定されており、この張出部7には操作部7aが一体的に設けられている。本体3内には、図示はしないが、給水弁、ヒータにより加熱された温水を貯留するタンク、ポンプ及びノズル機構並びにこれらを制御する制御回路等が配設されている。
以下、本発明を温水洗浄式に適用した第1実施例について図1乃至図5を参照して説明する。
図2は、温水洗浄便座を便器と共に示す斜視図である。温水洗浄便座1は、便器2の上面2aの後方に固定される本体3を備える。この本体3は、その左右両側に枢支部4を有し、この枢支部4には、座部5及び便蓋6が図示しないピンにより回動可能に枢支されている。本体3の一側部には、張出部7が固定されており、この張出部7には操作部7aが一体的に設けられている。本体3内には、図示はしないが、給水弁、ヒータにより加熱された温水を貯留するタンク、ポンプ及びノズル機構並びにこれらを制御する制御回路等が配設されている。
操作部7aが操作されると、ポンプが駆動されてタンク内の温水が、ノズル8(図3参照)に供給されて、この温水が、周知のように、ノズル8から噴射されて使用者の局部を洗浄するようになっている。
前記座部5は便器2の上面2aの形状に合わせて全体が略O字状をなし、その底面9には適当個数、例えば4個の便座クッション10(図4参照)が固着されている。
さらに、図1(a)の拡大断面図に示すように、座部5の反枢支側たる前方側の底面9には、ガード11が一対の固定板12により取り付けられている。尚、図4は、この座部5を底面から見た斜視図、図5(a)は、ガード11及び固定板12の斜視図、(b)は、A−A線に沿う拡大断面図、(c)は、B−B線に沿う拡大断面図を示す。
前記座部5は便器2の上面2aの形状に合わせて全体が略O字状をなし、その底面9には適当個数、例えば4個の便座クッション10(図4参照)が固着されている。
さらに、図1(a)の拡大断面図に示すように、座部5の反枢支側たる前方側の底面9には、ガード11が一対の固定板12により取り付けられている。尚、図4は、この座部5を底面から見た斜視図、図5(a)は、ガード11及び固定板12の斜視図、(b)は、A−A線に沿う拡大断面図、(c)は、B−B線に沿う拡大断面図を示す。
ガード11は、抗菌性材質の薄板状のもので構成され、その表面には撥水性塗料が塗布されている。
ガード11の前方側(図5(a)中、矢印F方向)の先端部14は、座部5の外周の形状に合うように略円弧状に形成されている。他方、後方側(図5(a)中、矢印R方向)の後端部は、便器2内方に向けて突出するリブ15として形成され、このリブ15は座部5の内周の形状に合うように略円弧状形成されている。
ガード11の前方側(図5(a)中、矢印F方向)の先端部14は、座部5の外周の形状に合うように略円弧状に形成されている。他方、後方側(図5(a)中、矢印R方向)の後端部は、便器2内方に向けて突出するリブ15として形成され、このリブ15は座部5の内周の形状に合うように略円弧状形成されている。
このリブ15は、その上面から前方に向け傾斜(角度α)した状態で突出しており、リブ15の中央部15bは、便器2の上面2aよりも内方の位置まで突出している(図1(a)参照)。リブ15の突出量は、中央部15bから左右方向の両端に向うに従い小さくなっており、両端部15a、15aにおいては、突出量が零になるように構成されている(図5(a)参照)。さらに、このリブ15の後方側の表面には、多数の半球状若しくは角錐状の小突起16が設けられている。
ガード11の左右方向の両端部には幅狭な取付片部17が形成され、この取付片部17には、二箇所に係合凸部17aが形成されている(図5(b)参照)。
前記取付片部17を覆うように、ガード11の両端には、一対の固定板12が設けられている。この固定板12は、取付片部17を支持する支持部13を有し、その支持部13には五箇所に前記係合凸部17aと係合する係合凹部13aが形成されている。固定板12は、座部5の底面9に螺子18によって固定される。
前記ガード11は、その取付片部17が座部5の底面9と支持部13との間に収容され、且つ係合凸部17aと係合凹部13aとが嵌合することにより位置決めされた状態で取り付けられる。即ち、ガード11は螺子18を緩めることで座部5の底面9に対して前後方向に位置変更可能、例えばスライド可能になっている。
前記取付片部17を覆うように、ガード11の両端には、一対の固定板12が設けられている。この固定板12は、取付片部17を支持する支持部13を有し、その支持部13には五箇所に前記係合凸部17aと係合する係合凹部13aが形成されている。固定板12は、座部5の底面9に螺子18によって固定される。
前記ガード11は、その取付片部17が座部5の底面9と支持部13との間に収容され、且つ係合凸部17aと係合凹部13aとが嵌合することにより位置決めされた状態で取り付けられる。即ち、ガード11は螺子18を緩めることで座部5の底面9に対して前後方向に位置変更可能、例えばスライド可能になっている。
次に、上記のように構成された温水洗浄便座1の作用について説明する。
まず、ガード11は使用前において、適正な位置に設定される。即ち、温水洗浄便座1の寸法が便器2(A)の寸法と合致する図1(a)の場合、ガード11は、座部5の底面9の通常の位置に取り付けられていることにより、リブ15が便器2(A)の内方に突出して便器2(A)の上面2aと座部5の底面9との間の間隙Gを便器2(A)の内側から覆う(カバーする)ようになって、適正位置になる。
まず、ガード11は使用前において、適正な位置に設定される。即ち、温水洗浄便座1の寸法が便器2(A)の寸法と合致する図1(a)の場合、ガード11は、座部5の底面9の通常の位置に取り付けられていることにより、リブ15が便器2(A)の内方に突出して便器2(A)の上面2aと座部5の底面9との間の間隙Gを便器2(A)の内側から覆う(カバーする)ようになって、適正位置になる。
これに対して、図1(a)の場合と異なり、例えば、便器2(B)の寸法が温水洗浄便座1の寸法より小さい図1(b)の場合、ガード11は後方側に移動される。
この時、ガード11の移動は、リブ15が便器2(B)の内方に位置して間隙Gを内側から覆い、且つ係合凸部17aと係合凹部13aとが係合することにより固定される位置までスライドさせることにより行われる。
この時、ガード11の移動は、リブ15が便器2(B)の内方に位置して間隙Gを内側から覆い、且つ係合凸部17aと係合凹部13aとが係合することにより固定される位置までスライドさせることにより行われる。
続いて、座部5のみを使用状態に回動させた状態(図3参照)で、使用者は、座部5の上面に着座して小便を行なう。ここで、座部5の底面9と便器2の上面2aとの間の間隙G側に小水が飛散しても、その間隙Gはガード11のリブ15によってカバーされている。これにより、該小水はリブ15の後方側の表面で反射するが、この表面の多数の小突起16により小水の反射が抑えられると同時に、リブ15の傾斜(角度α)により小水は下方へ流下する。
以上のように本実施例によれば、ガード11を取り付けたことで、殊に着座した男性の小水が、座部5の底面9と便器2の上面2aとの間の間隙Gより外部に洩れ出るのを遮ることができるので、床や便器2の汚れを防止できる。
また、ガード11は、前後方向にスライド移動により位置変更可能に構成されているので、便器2の大きさに関係なく小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる。
また、小突起16により、リブ15における小水の反射飛散を抑えることができるので、着座している使用者の身体や衣服への小水による汚れを極力抑えることができる。
また、ガード11は、前後方向にスライド移動により位置変更可能に構成されているので、便器2の大きさに関係なく小水が外部に洩れ出ることを確実に防止できる。
また、小突起16により、リブ15における小水の反射飛散を抑えることができるので、着座している使用者の身体や衣服への小水による汚れを極力抑えることができる。
さらに、リブ15は傾斜するように形成されているので、リブ15に反射した小水が、リブ15が垂下するように形成される場合よりも、鉛直下方へ流下し易くなる。よって、着座している使用者の身体や衣服への小水による汚れを極力抑えることができる。
また、ガード11は、抗菌性材質で、且つその表面には撥水性塗料が塗布されているので、ガード11の表面を衛生に保ちつつ、ガード11の汚れを防止できる。
リブ15は、その左右方向の両端部15a、15aにおいて中央部15bの突出量よりも突出量が小さくなるよう構成されている。よって、座部5を使用状態に回動させた場合、温水洗浄便座1と便器2との間に(左右に)若干のズレが生じていたり、ガード11と座部5の底面9との間に若干の遊びが生じていても、リブ15と便器2とが接触することなく、スムーズに座部5を使用状態に位置させることができる。
また、ガード11は、抗菌性材質で、且つその表面には撥水性塗料が塗布されているので、ガード11の表面を衛生に保ちつつ、ガード11の汚れを防止できる。
リブ15は、その左右方向の両端部15a、15aにおいて中央部15bの突出量よりも突出量が小さくなるよう構成されている。よって、座部5を使用状態に回動させた場合、温水洗浄便座1と便器2との間に(左右に)若干のズレが生じていたり、ガード11と座部5の底面9との間に若干の遊びが生じていても、リブ15と便器2とが接触することなく、スムーズに座部5を使用状態に位置させることができる。
リブ15の形状は、座部5の内周の形状に合うように形成されているので、リブ15が図1(a)の状態に位置する場合、リブ15は座部5の内周側にはみ出すことがなく、使用者が用をたすときの邪魔にならない。また、リブ15が、図1(b)の状態に位置する場合であっても、使用者の邪魔にならないよう、便器2内のスペースを極力確保することができる。
<第2実施例>
図6乃至図8は、本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と異なるところを説明する。図6は座部を底面から見た斜視図、図7はガード及びの斜視図、図8はC−C線に沿う拡大断面図を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付している。
座部5の前方側の底面9には、図8に示すように凹部19が形成され、この凹部19には、ガード20が設けられている。このガード20は前記ガード11と同材質である。
ガード20は、その左右方向の両端部に、前後方向に延びる長孔21、21を有し、この長孔21、に螺子22が挿通されることによって前記凹部19に取り付けられている。
図6乃至図8は、本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と異なるところを説明する。図6は座部を底面から見た斜視図、図7はガード及びの斜視図、図8はC−C線に沿う拡大断面図を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付している。
座部5の前方側の底面9には、図8に示すように凹部19が形成され、この凹部19には、ガード20が設けられている。このガード20は前記ガード11と同材質である。
ガード20は、その左右方向の両端部に、前後方向に延びる長孔21、21を有し、この長孔21、に螺子22が挿通されることによって前記凹部19に取り付けられている。
このガード20の取り付けは、例えば、便器2の寸法が温水洗浄便座1の寸法より小さい場合(図1(b)参照)、便器2の寸法に応じて行われる。即ち、ガード20の取り付けは、凹部19とガード20とを当接させながらリブ15が便器2の内方に位置するまでスライドさせ、その位置で螺子22を締め付けることにより行われる。従って、ガード20は、螺子22を緩めることにより、凹部19によりガイドされながら前後方向にスライドすることによって、その位置が変更可能である。
このような構成によれば、ガード20の取り付けにおいて、凹部19はガード20のガイドとして機能するので、ガード20の位置調整が容易となり、便器2の寸法に応じてガード20を簡単に取り付けることができる。また、凹部19の存在により、螺子22の頭部が底面9より突出することはない。
また、ガード20は、単に螺子22により直接座部5に固定されることで取り付けられるので、確実にガード20を固定することができ、又、コストを抑えることもできる。
<第3実施例>
図9は、本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と異なるところを説明する。図9は、図8に相当する拡大断面図を示すものであり、第2実施例と同一部分には同一符号を付している。
また、ガード20は、単に螺子22により直接座部5に固定されることで取り付けられるので、確実にガード20を固定することができ、又、コストを抑えることもできる。
<第3実施例>
図9は、本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と異なるところを説明する。図9は、図8に相当する拡大断面図を示すものであり、第2実施例と同一部分には同一符号を付している。
ガード20に代わるガード23は、第1実施例のガード20とは、以下の点について相違する。即ち、図9に示すように、ガード23のリブ15の後方側の表面には、樹脂製の樹脂クッション24が設けられている。この樹脂クッション24は抗菌性及び撥水性を有する。
このような構成によれば、樹脂クッション24により、リブ15における小水の反射飛散を抑えることができるので、着座している使用者の身体や衣服への小水による汚れを極力抑えることができる。
このような構成によれば、樹脂クッション24により、リブ15における小水の反射飛散を抑えることができるので、着座している使用者の身体や衣服への小水による汚れを極力抑えることができる。
<第4実施例>
図10乃至図12は、本発明の第4実施例を示すものであり、第1実施例と異なるところを説明する。図10は便器2及び温水洗浄便座1の前方側の拡大断面図、図11は座部5を底面から見た斜視図、図12は図11のD−D線に沿う拡大断面図を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付している。
座部5の前方側の底面9には、図10に示すように、ガード25が設けられている。
抗菌性を有する樹脂により構成されたガード25は、厚板状に構成され、その表面には撥水性塗料が塗布されており、ガード25の高さ寸法は、便器2の上面2aから座部5の底面9の高さ寸法と同じになるように構成されている。
図10乃至図12は、本発明の第4実施例を示すものであり、第1実施例と異なるところを説明する。図10は便器2及び温水洗浄便座1の前方側の拡大断面図、図11は座部5を底面から見た斜視図、図12は図11のD−D線に沿う拡大断面図を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付している。
座部5の前方側の底面9には、図10に示すように、ガード25が設けられている。
抗菌性を有する樹脂により構成されたガード25は、厚板状に構成され、その表面には撥水性塗料が塗布されており、ガード25の高さ寸法は、便器2の上面2aから座部5の底面9の高さ寸法と同じになるように構成されている。
ガード25の後方側の後端部26には、その左右方向の両端部に円弧状の切欠部27、27が設けられ、後端部26においてガード25の高さ寸法は、中央部26bよりも左右方向の両端部26a、26aの方が低くなるよう構成されている。また、後端部26の形状は座部5の内周の形状に合うように形成され、且つ後端部26は、その上面から前方に向け傾斜(角度α)している。
他方、ガード25は、その左右方向の両端部に、この外周に沿う段付きの長穴28、28を有し、この長穴28より挿通された螺子29がガード25を貫通することによって座部5の底面9に取り付けられている(図12参照)。従ってガード25は、螺子29を緩めることにより、座部5の底面9を前後方向にスライド可能でその位置を変更可能である。
他方、ガード25は、その左右方向の両端部に、この外周に沿う段付きの長穴28、28を有し、この長穴28より挿通された螺子29がガード25を貫通することによって座部5の底面9に取り付けられている(図12参照)。従ってガード25は、螺子29を緩めることにより、座部5の底面9を前後方向にスライド可能でその位置を変更可能である。
この結果、図1に相当する図10に示すように、ガード25を便器2(A)、2(B)の大きさに応じて位置変更できる。
このような第4実施例によっても第1実施例と同様の効果が得られ、殊に、ガード25は、螺子29により直接座部5に固定されることで取り付けられるので、確実にガード25を固定することができ、又、コストを抑えることもできる。さらに、ガード25によって、便器2の上面2aから座部5の底面9の間を塞ぐようになるので、小水が外部に洩れ出ることをより確実に防止し、同時に座部5と便器2の上面2aの緩衝材としても機能する。
このような第4実施例によっても第1実施例と同様の効果が得られ、殊に、ガード25は、螺子29により直接座部5に固定されることで取り付けられるので、確実にガード25を固定することができ、又、コストを抑えることもできる。さらに、ガード25によって、便器2の上面2aから座部5の底面9の間を塞ぐようになるので、小水が外部に洩れ出ることをより確実に防止し、同時に座部5と便器2の上面2aの緩衝材としても機能する。
尚、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形、拡張が可能である。
本発明は、温水洗浄便座1に限られず、暖房便座、普通便座等、便器に備え付けられ回動可能に枢支された座部を有する便座全般に適用できるものである。
さらに、上記実施例において、抗菌性材質のガードに代えて、抗菌性の皮膜をガードの表面に形成してもよい。
また、上記実施例では、ガードの表面には撥水性塗料が塗布されるようにしたが、これに代えて、撥水性の材質のガードにより構成しても良い。
第1実施例において、固定板12を板ばね製とすれば、螺子18を緩めなくてもガード11を前後方向にスライドさせることができる。
本発明は、温水洗浄便座1に限られず、暖房便座、普通便座等、便器に備え付けられ回動可能に枢支された座部を有する便座全般に適用できるものである。
さらに、上記実施例において、抗菌性材質のガードに代えて、抗菌性の皮膜をガードの表面に形成してもよい。
また、上記実施例では、ガードの表面には撥水性塗料が塗布されるようにしたが、これに代えて、撥水性の材質のガードにより構成しても良い。
第1実施例において、固定板12を板ばね製とすれば、螺子18を緩めなくてもガード11を前後方向にスライドさせることができる。
図面中、1は温水洗浄便座(便座)、2は便器、4は枢支部(枢支)、5は座部、9は底面、11はガード、15はリブ(後端部)、15aは両端部、15bは中央部、16は小突起、20はガード、23はガード、25はガード、26は後端部を示す。
Claims (5)
- 便器に備え付けられ回動可能に枢支された座部を有する便座において、
前記座部を使用状態に回動させた状態で、その座部の反枢支側たる前方側の底面と前記便器との間に、これらの間をカバーするガードを前後方向に位置変更可能に設けるようにしたことを特徴とする便座。 - ガードの後端部は、便器内方に向けて突出することを特徴とする請求項1記載の便座。
- ガードの後端部は、その左右方向の両端部において中央部の突出量よりも突出量が小さくなるよう構成されていることを特徴とする請求項2記載の便座。
- ガードの後端部は、その上面から前方に向け傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の便座。
- ガードの後端部に多数の小突起を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の便座。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105433882A (zh) * | 2015-12-30 | 2016-03-30 | 陆忠诚 | 一种马桶座圈 |
JP2016108798A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 株式会社Lixil | 便器装置 |
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2005
- 2005-02-28 JP JP2005053089A patent/JP2006230888A/ja active Pending
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