JP2005273227A - 洋風便器 - Google Patents
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Abstract
【課題】汚水の飛散を確実に防止できて、便座のずれを極力少なくできる洋風便器を提供する。
【解決手段】便器本体1と便座3とを備えており、便器本体1の上端部にリム6が設けられている洋風便器において、床面と略水平方向におけるリム6の幅が、床面と略水平方向における便座3の幅に対して半分以下であるものであって、便座3の便器本体1側には脚5が設けられており、脚5は便座3の便器本体1側に対して下向きに凹形状となっており、脚5は便座3前面部に亘って連続しており、便座3を倒伏した時に脚5がリム6と係合されることを特徴とする洋風便器。
【選択図】 図1
【解決手段】便器本体1と便座3とを備えており、便器本体1の上端部にリム6が設けられている洋風便器において、床面と略水平方向におけるリム6の幅が、床面と略水平方向における便座3の幅に対して半分以下であるものであって、便座3の便器本体1側には脚5が設けられており、脚5は便座3の便器本体1側に対して下向きに凹形状となっており、脚5は便座3前面部に亘って連続しており、便座3を倒伏した時に脚5がリム6と係合されることを特徴とする洋風便器。
【選択図】 図1
Description
本発明は便器本体と便座を有する洋風便器に関するものである。
図4は従来の洋風便器の便器本体の上端部を示した断面図である。
便座の便器本体側に複数個の脚を設けて、該脚は便座を倒伏させた時に便器本体のリム上面に接地するものであって、脚における便座上面との接触面が平面であるものが知られている。
すなわち、便座11の便器本体13側には脚12が複数個設けられていて、便座11を倒伏させた時に便器本体13に設けられているリム14の上面に接地される。便座11とリム14上面との間には脚12が介在されているため隙間が開いている。また、脚12は便座11の便器本体13側に複数個断続的に設けられているため、便座11を倒伏させた時に、便座11とリム14上面との間における脚が設けられていない場所には空間ができているものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−210356号公報
しかし、特許文献1には以下のような問題点がある。
すなわち、便座11を倒伏させて使用者が着座姿勢で用を足す時、汚水が飛散する場合があるが、便座11における便器本体13側の面の脚12が設けられていない空間から飛散した汚水が浸入して、リム14上面を汚したり、便器外の床面にまで達したりする時がある。例え便座11とリム14上面との空間を少なくしたとしても、飛散した汚水が隙間から浸入する事態が完全になくなるとは言えない。また、例えば男子が着座姿勢で小便をした時に、小便が誤ってリム14付近にかかってしまうことがある。その場合、便座11とリム14上面との間は脚12がリム14に接地しているだけであるので、便座11とリム14との間に隙間があり、リム14上面に小便が達した場合は該隙間を伝ってリム14上面から便器外に流出してしまうことがある。
また、便座11における便器本体13側に設けられた脚12が便器本体13のリム14上面に乗っかっている状態であるので、使用者が座り直したり、繰り返し何度も着座している内に、便座11が床面方向と略平行方向にずれを起こしてしまう可能性がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなしたもので、その目的は、汚水の飛散を確実に防止できて、便座のずれを極力少なくできる洋風便器を提供することにある。
請求項1に係る発明の洋風便器は、便器本体と便座とを備えており、便器本体の上端部にリムが設けられている洋風便器において、床面と略水平方向における前記リムの幅が、床面と略水平方向における前記便座の幅に対して半分以下であるものであって、前記便座の前記便器本体側には脚が設けられており、前記脚は前記便座の便器本体側に対して下向きに凹形状となっており、前記脚は前記便座前面部に亘って連続しており、前記便座を倒伏した時に前記脚が前記リムと係合されることを特徴とする。
請求項2に係る発明の洋風便器は、請求項1の洋風便器において、前記便座の前面部における前記便器本体側に、前記便座の外縁側から前記便器の内部側に向けてへこみ部が設けられており、前記脚が前記へこみ部に設けられていて、前記便器本体の前面部における内壁面上端部が前記脚によって覆われていることを特徴とする。
請求項1に係る発明の洋風便器によれば、リム上部に凹形状の脚が係合されることで、これまで便座とリム上面との間に生じていた隙間をなくすることができて、汚水の飛散を確実に防止できる。また、便座のずれを極力少なくできる。
さらに、床面と略水平方向におけるリムの幅が、床面と略水平方向における便座の幅に対して半分以下である厚さであることにより、リムの幅が便座の幅に対して半分以上の厚さすなわち、比較的幅の大きなリムの場合に、リム上面の幅に合わせて便座の脚を係合する時よりも、脚の設置面積が少なくて済んで、脚が係合されやすくなる。さらに、見た目がすっきりとする。
請求項2に係る発明の洋風便器によれば、へこみ部に脚が設けられていることにより、便座における便器本体側の面からの脚の突出高さが低くなる。便座を上げた時に便座における便器本体側の面の見た目がすっきりとする。また、便座を倒伏した時に、床面に対して略垂直方向における便座とリム上面との隙間がより少なくなって見栄えがよくなる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。ここで、前とは洋風便器使用者側にあたる方向を言い、後とは水洗タンクが備えられている方向を言う。また、便座における前部とは便座を便器本体に倒伏した時の前面部のことを言う。さらに、便座裏面とは便座における便器本体側の面のことを言う。また、本発明における凹形状とは鉤型のようなものも含む。
図1は本発明の洋風便器の斜視図である。便所の床面に便器本体1が設けられていて、便器本体1の上面後方には便器本体1内を洗浄するための水が貯留されている水洗タンク2が設けられている。また、水洗タンク2の前面側であり、便器本体1の上面にあたる場所には便座3が備えられていて、便座3を倒伏させた時に上部から便座3を覆い隠す蓋4が設けられている。さらに便器本体1の開口部縁にはリム6が設けられている。
便座3には脚5が突出して設けられている。便座3には着座部が設けられ、便座3は排泄空間が開いているドーナツ状の形状を有している。脚5は便座3の裏面であって、便座を倒伏させた時の前面部付近の最外縁部に沿って連続している。脚5としてはゴムのような弾力のある材料を用いるのがよい。該脚5の断面形状は、便座3を倒伏させた時に便器本体1に向かって開口しているように設けられた凹形状となっている。脚5の大きさとしては、便器本体1のリム6の床面と略水平方向の厚さによって凹形状の脚5の開口幅を決めればよい。また、ゴム等で形成されている脚5の材料厚さは便座3を勢いよく倒伏した場合、便器本体1のリム6に当たって便座に倒伏時の振動が伝わった時に、便座3にひびが入ったりして便座3が壊れないような十分な厚さであるとよい。リム6は便座3裏面の脚5と係合される。そのためリム6の厚さとしては比較的薄いものがよく、床面と略水平方向におけるリム6の幅が、床面と略水平方向における便座3の幅に対して半分以下である比較的薄い幅厚であるとよい。
図2は便座3を倒伏させた時の断面図である。脚5とリム6との係合は図2のように行われる。すなわち、便座3を倒伏させて便座3裏面の凹形状の脚5をリム6とが係合される。脚5は便座3裏面の前部に亘って連続して設けられているため、リム6の前面部が脚5と係合される。このことにより、便座3のずれが小さくなり、しかも、係合部が便器本体1前面部に連続して設けられていることにより、便座3と便器本体1との間の空間がなくなる事で、特に、男子が着座姿勢で小便をした時に便座3と便器本体1との空間から便器外部に流出するといった事態を防ぐことができる。
図3は他の実施形態を示した便器本体1上部における断面図である。便座3裏面の外縁側から便器本体1の内部にかけて便座3がえぐり取られたへこみ部7が設けられており、該へこみ部7内部に脚5が設けられてリム6と係合されるといったものである。脚5の形状としては、便座3を倒伏させた時に、リム6の便器本体1内面側に接するような床面と略垂直な方向と、リム6上面に接するようなリム6と略水平方向とに伸びている鉤型の形状を有しているとよい。脚5としてはゴムのような弾力のある材料を用いるのがよい。
本発明は、リム6内部に水を流して便器本体1内部を洗浄するものであってもよいし、リム6内部に水を流さずに、トルネード方式で便器本体1内部を洗浄するタイプのものであってもよい。リム6内部に水を流さずに、便器本体1内部を洗浄するタイプのものは、水が通る水通路が必要ないため、リム6をより薄く形成することができる。以上のように、本発明はおしり用洗浄器付きのトイレ等あらゆる洋風便器に使用することができるのである。
1.便器
2.水洗タンク
3.便座
4.蓋
5.脚
6.リム
7.へこみ部
2.水洗タンク
3.便座
4.蓋
5.脚
6.リム
7.へこみ部
Claims (2)
- 便器本体と便座とを備えており、
便器本体の上端部にリムが設けられている洋風便器において、
床面と略水平方向における前記リムの幅が、床面と略水平方向における前記便座の幅に対して半分以下であるものであって、
前記便座の前記便器本体側には脚が設けられており、前記脚は前記便座の便器本体側に対して下向きに凹形状となっており、前記脚は前記便座前面部に亘って連続しており、
前記便座を倒伏した時に前記脚が前記リムと係合されることを特徴とする洋風便器。 - 前記便座の前面部における前記便器本体側に、前記便座の外縁側から前記便器の内部側に向けてへこみ部が設けられており、
前記脚が前記へこみ部に設けられていて、前記便器本体の前面部における内壁面上端部が前記脚によって覆われていることを特徴とする請求項1記載の洋風便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004086084A JP2005273227A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 洋風便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004086084A JP2005273227A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 洋風便器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005273227A true JP2005273227A (ja) | 2005-10-06 |
Family
ID=35173191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004086084A Pending JP2005273227A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 洋風便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005273227A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007191909A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Matsushita Electric Works Ltd | 洋式便器 |
JP2011231472A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 水洗便器 |
-
2004
- 2004-03-24 JP JP2004086084A patent/JP2005273227A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007191909A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Matsushita Electric Works Ltd | 洋式便器 |
JP2011231472A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 水洗便器 |
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