JPH0723498U - 尿飛散防止カバーおよび同カバー付き便座 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 便座を有する便器は、子女が排尿する際、便
器本体と便座との間から尿が外部に飛散することがあ
り、床や便器を汚し不潔な匂いを発し、その都度清掃し
なければならない不便がありこれをなくすため、尿が外
部に飛散しないようにする。 【構成】 便座３に着座した際、その前方の排尿方向の
範囲を覆うとともに便器本体１と便座３との間隙５を覆
う尿飛散防止壁体７に、これと直交して水平面をなす便
座３に取付け可能とした便座取付け部９を設けた尿飛散
防止カバー、および便座３に着座した際、その前方の排
尿方向の範囲である便座３の裏面の開口８の前方縁に沿
って少し外側に、ほぼ半楕円形をなし便器本体１の上面
より下縁までの便座３との間隙５を覆う尿飛散防止壁体
７を便座３と一体に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、洋式または和式の便座を有する便器において、便器本体と便座と の間から尿が外部に飛散しないようにした尿飛散防止カバーおよび同カバー付き 便座に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洋式または和式を改造した便座を有する便器においては、図３（Ａ）に 示すように便器本体１１と便座１２との間は便座１２を開閉可能に枢着１３され ているため、排尿の際着座するために便座１２を下ろしたとき便器本体１１の上 面と便座１２の下面との衝撃を緩和するために便座１２に設けたクッション１４ の厚さだけ隙間１５が存在するようになっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の便座を有する便器は、小児特に女子が排尿する際に、便座に設けたクッ ションの厚さだけ便器本体との間に存在する間隙から尿が外部に飛散し、床や便 器を汚し、かつそのため不潔な匂いを発したり、その度に清掃を行わなければな らない不便があった。

【０００４】 この考案は、前記の欠点を解消するようにした尿飛散防止カバーおよび同カバ ー付き便座を提供することを課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、前記の課題を解決するために、便座に着座した際、その前方の排 尿方向の範囲を覆うとともに便器本体と便座との間隙を覆う尿飛散防止壁体に、 これと直交して水平面をなす便座に取付け可能とした便座取付け部を設けた尿飛 散防止カバー、および便座に着座した際、その前方の排尿方向の範囲を覆うとと もに便器本体と便座との間隙を覆う尿飛散防止壁体を便座と一体に設けた尿飛散 防止カバー付き便座、ならびに便座の裏面の開口の前方縁に沿って少し外側に、 ほぼ半楕円形をなすとともに便器本体の上面より下縁までを覆うようにした尿飛 散防止壁体を便座と一体に設けた尿飛散防止カバー付き便座からなる手段を講じ るものである。

【０００６】

【実施例】

この考案の実施例について図面を参照して説明する。 図１（Ａ）において、１は便器本体であって、その右端部に軸２によって便座 ３が開閉自在に枢着されている。便座３の裏側には図１（Ｂ）に示すように左端 の着座時の前方を除いて数個のクッション４が固着されているため、便座３を便 器本体１上に下ろして閉じた時、便器本体１の上面と便座３の下面との間に１５ ｍｍ程度の間隙５が生じるようになっている。便座３の右端の上部には蓋６が軸 ２によって枢着されている。 図２に示すように、７は便座３に着座した時の前方の排尿方向の範囲を覆うよ うに、かつ便器本体１と便座３との間隙５を便器本体１の上面からその下縁を覆 うように便座３の裏面の開口８の前方縁に沿って少し外側に、ほぼ半楕円形に設 けられた尿飛散防止壁体であって便座３とは別体のものであり、尿飛散防止壁体 ７はその上方に、これと直交して水平面をなす便座３に取付け可能とした便座取 付け部９が設けられ、便座取付け部９はこれに設けた取付け孔１０を通してねじ （図示しない）等によるか、または接着剤等により便座３に取付けられるもので ある。 これに対して、図１（Ａ）、（Ｂ）に示された尿飛散防止壁体７は前記尿飛散 防止壁体７の便座取付け部９を除いてその他の構造は同一であり、便座取付け部 ９がない尿飛散防止壁体７が直接便座３と一体となるように構成され、軸２によ って便座３を回動させることにより、尿飛散防止壁体７が便座３と便器本体１の 間隙５を塞ぐようになり、子女が便座３に着座して排尿した場合、尿飛散防止壁 体７のために便器本体１と便座３との間隙５から尿が外部に飛散することがない ようになっている。

【０００７】

【考案の効果】

この考案は、便座の着座時の前方に尿飛散防止壁体が設けられているので、子 女であっても、便器本体と便座の間隙から尿が外部に飛散することがないため、 床や便器を汚すことがない。そのためその都度便器を清掃する必要がなく、また 不潔な匂いを生じることがないため、便所内における不快感がなくなり、常に清 潔に保つことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の１実施例を示すもので、（Ａ）は便
器全体の縦断側面図、（Ｂ）は便座の裏側の平面図であ
る。

【図２】この考案の他の実施例を示すもので、斜視図で
ある。

【図３】（Ａ）は従来の便器全体の縦断側面図、（Ｂ）
は同じく便座の裏側の平面図である。

【符号の説明】

１ 便器本体 ３ 便座 ５ 間隙 ７ 尿飛散防止壁体 ８ 開口 ９ 便座取付け部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 便座（３）に着座した際、その前方の排
   尿方向の範囲を覆うとともに便器本体（１）と便座
   （３）との間隙（５）を覆う尿飛散防止壁体（７）に、
   これと直交して水平面をなす便座（３）に取付け可能と
   した便座取付け部（９）を設けた尿飛散防止カバー。
2. 【請求項２】 便座（３）に着座した際、その前方の排
   尿方向の範囲を覆うとともに便器本体（１）と便座
   （３）との間隙（５）を覆う尿飛散防止壁体（７）を便
   座（３）と一体に設けた尿飛散防止カバー付き便座。
3. 【請求項３】 便座（３）の裏面の開口（８）の前方縁
   に沿って少し外側に、ほぼ半楕円形をなすとともに便器
   本体（１）の上面より下縁まで覆うようにした尿飛散防
   止壁体（７）を便座（３）と一体に設けた尿飛散防止カ
   バー付き便座。