JPH0515836Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） この考案は、洋式便器に付属させる補助便座に
関する。

（従来技術） 本考案者は、これまでにこれに類する技術手段
を見たことがないので他と比較することはできな
い。

従来の洋式便器は、便槽本体と、開閉式の便座
と、便蓋とから構成されるが、使用によつて小水
が便槽縁や便座裏側に掛かつて汚れ、またこれに
より悪臭を放つようになる。そのため定期的ない
し随時の掃除を強いられる。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、このような実情に鑑みてなされたも
ので、便槽の縁と便座との間に着脱自在に介在さ
せることにより、便槽縁と便座裏側を小水から護
る、補助便座を提供しようとするものである。

［考案の構成］ （実施例） 以下図面の実施例によつて説明すると、第１図
及び第２図において１が便座形状にマツチさせる
ように略馬蹄形状に形成した板本体で、その裏面
１ａの内側辺縁１ｂより稍々外側寄りに沿つて所
定高さの垂直囲壁２を回設する。

そしてさらにその裏面１ａの谷部の外側辺縁に
沿つて所定幅と高さの垂直止め壁３を設けて構成
される。

なお本考案の補助座板は、比較的軽量で且つ耐
水性のものであればその材質を問わない。軽金
属、プラスチツクなどが望ましいであろう。

（使用法） 今これを使用するには、第３図と第４図に示す
ように便蓋４、便座５を跳ね上げて、本案補助便
座を便槽６の縁に掛ける。より詳しくは、板本体
１の垂直囲壁２を便槽６の縁の内側に嵌入させ、
谷部においては垂直囲壁２と垂直止め壁３とで縁
を挟むようにして載せる。そしてその上から便座
５を被せて用便するものとする。

（作用） すると便槽６の内側上縁部にかかる小水は、前
記垂直囲壁２に遮られて撥ね返り、縁に掛つたり
外部へまわることなく、さらにその垂直囲壁２は
板本体１の裏面１ａの内側辺縁１ｂより稍々外側
寄りに沿つて設けられているから板本体１表面側
にまわることもなく、その結果その表面上に載置
されている便座５の裏側を汚すことがない。

なお前記垂直止め壁３は、前記垂直囲壁２と協
働して便槽６の縁を挟むことにより主として前後
のガタを防止する。

［考案の効果］ 以上のように、本考案によれば便槽縁と便座と
を共に小水から護もり、常に衛生的且つ快適に用
便を果たせる。

着脱自在であるから本案補助便座自体が汚れた
場合は、簡単に取外して総体の水洗いが可能であ
り、便器総体の掃除の手間が省ける。

安価に量産できることも大きな利点である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は裏側斜視図、第３図は便器に装置し
た状態の斜視図、第４図は同上一部縦断側面図。 １……略馬蹄形を成す板本体、１ａ……その裏
面、１ｂ……その内側端縁、２……垂直囲壁、３
……垂直止め壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 便槽本体の縁と便座との間に介在させるため略
   馬蹄形を成す板本体１の裏面１ａの内側端縁１ｂ
   より稍々外側寄りに沿つて所定高さの垂直囲壁２
   を回設し、また裏面１ａの谷部の外側辺縁に沿つ
   て所定幅と高さの垂直止め壁３を設けたことを特
   徴とする洋式便器における補助便座。