JP2005120639A - トイレユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 水洗大便器やキャビネット本来の機能性を損なうことなく、床面積の狭いトイレにも設置することができるトイレユニットを提供する。
【解決手段】 本発明のトイレユニット(1)は、水道直結式の水洗大便器本体(2)と、この水洗大便器本体後部に回動可能に取付けられた便座(4)と、この便座を覆うように回動可能に取付けられた便蓋(6)と、水洗大便器本体の後部上方に設けられた局部洗浄装置(8)と、この局部洗浄装置の少なくとも一部を収納するキャビネット(10)と、を有する。便蓋は、その回動軸線がキャビネットの前面よりも2乃至100mm前方に位置し、便蓋を開いて自立させたとき、便蓋の全長の1/3以上がキャビネットの上端よりも上に突出するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トイレユニットに係り、特に、水洗大便器本体後部にキャビネットが設けられたトイレユニットに関する。
特開2000−54465号公報(特許文献1)及び特開平10−159149号公報(特許文献2)には、水洗大便器の後方にトイレ用品等の物品を収納するためのキャビネットを備えたトイレユニットが記載されている。これらのキャビネットを備えたトイレユニットでは、水洗大便器後方の洗浄水タンクや排水配管等をキャビネットで覆い隠すことができるので外観上好ましく、また、高級感があるため、近年、特に需要が高まっている。
特開2000−54465号公報 特開平10−159149号公報
しかしながら、このようなキャビネットを備えたトイレユニットは、その設置に大きなスペースを必要とするので、床面積の大きなトイレでなければ設置できないという問題がある。この問題は、水洗大便器本体の後部に局部洗浄装置を備えている局部洗浄装置付きの水洗大便器では、水洗大便器全体の奥行きが大きくなるため、特に顕著になる。
ここで、水洗大便器全体の奥行きを小さくする方法として、その奥行きの大部分を占める便鉢部の奥行きを小さくすることも考えられるが、これは、十分な着座面積の確保、汚物を受けるために十分な大きさの確保、便鉢の洗浄性能等、水洗大便器の基本的な機能を損なうので好ましくない。また、水洗大便器本体後部の局部洗浄装置をキャビネット内に納めてしまうことでトイレユニット全体の奥行きをある程度縮小することは可能である。しかし、局部洗浄装置と便鉢部の間にある便座及び便蓋の回転中心軸のすぐ後ろにキャビネットの前面が位置するようにキャビネットを設計すると、便蓋を開いたときキャビネットが邪魔になって便蓋が後方側に倒れないので、開いている便蓋が偶発的に前方に倒れ、便蓋が閉まってしまう恐れがあるという問題がある。さらに、キャビネット自体の奥行きを小さくすることも考えられるが、キャビネットの奥行きをあまりに小さくしすぎると、物品を収納するというキャビネット本来の機能が損なわれてしまうという問題がある。
従って、本発明は、水洗大便器やキャビネット本来の機能性を損なうことなく、床面積の狭いトイレにも設置することができるトイレユニットを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明のトイレユニットは、水道直結式の水洗大便器本体と、この水洗大便器本体後部に回動可能に取付けられた便座と、この便座を覆うように回動可能に取付けられた便蓋と、水洗大便器本体の後部上方に設けられた局部洗浄装置と、この局部洗浄装置の少なくとも一部を収納するキャビネットと、を有し、便蓋の回動軸線がキャビネットの前面よりも2乃至100mm前方に位置し、便蓋を開いて自立させたとき、便蓋の全長の1/3以上がキャビネットの上端よりも上に突出することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、便蓋の全長の1/3以上がキャビネットの上端よりも上に突出するようにキャビネットが低く形成されているので、キャビネットが便蓋を開くことの邪魔にならず、このため便蓋の回動軸線をキャビネットの前面に近接して配置することが可能になり、その結果、トイレユニットを小型化することができる。
本発明において、好ましくは、局部洗浄装置が、断面積が縮小する段部を備えたケースカバーを有し、キャビネットの前面の前板にはケースカバーの断面積が縮小した部分を受け入れる切取り部が形成され、この切取り部の縁の少なくとも一部が段部の断面積が大きい部分の背面に隠れる。
このように構成された本発明においては、切取り部の縁がケースカバーの段部によって隠されるので、トイレユニットの外観を良くすることができる。
本発明において、好ましくは、局部洗浄装置が、ほぼ鉛直方向に立ち上がった鍔部を設けた、局部洗浄装置を覆うケースカバーを有し、キャビネットの前面の前板にはケースカバーを受け入れる切取り部が形成され、この切取り部の縁の少なくとも一部が鍔部の背面に隠れる。
このように構成された本発明においては、切取り部の縁がケースカバーの縁部によって隠されるので、トイレユニットの外観を良くすることができる。
本発明において、好ましくは、キャビネットの天板の前縁が面取りされ、又は、Rがつけられている。
このように構成された本発明においては、面取り、又は、Rをつけることによって、同一の奥行き寸法を有するキャビネットであっても、便蓋を後方により大きく回転させ、倒すことができる。
本発明において、好ましくは、キャビネットは、その水洗大便器本体の後部上方の空間に物品の収納が可能である。
このように構成された本発明においては、トイレ室内の空間を有効に活用することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、キャビネットの側方の壁に設けられたキャビネットと略同一の高さの手洗いカウンターを有し、キャビネットの床面からの高さが650乃至750mmである。
このように構成された本発明においては、手洗いカウンターを、便座に座る人の肘掛けとして利用することができる。
本発明において、好ましくは、キャビネットは、その奥行きが、水洗大便器本体後部以外の部分において大きくなっている。
このように構成された本発明においては、トイレユニット全体の前出寸法を縮小しながら、キャビネットの収納力を向上させることができる。
本発明のトイレユニットによれば、水洗大便器やキャビネット本来の機能性を損なうことなく、床面積の狭いトイレにもトイレユニットを設置することができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1乃至3を参照して、本発明の第1実施形態のトイレユニットを説明する。図1は本実施形態のトイレユニットの側面図であり、図2は正面図、図3は上面図である。
図1乃至3に示すように、本発明の第1実施形態のトイレユニット1は、水洗大便器本体2と、水洗大便器本体2の便鉢部の周囲に配置される便座4と、便座4を上から覆う便蓋6と、水洗大便器本体2の後部上方に配置された局部洗浄装置8と、この局部洗浄装置8の一部及び水洗大便器本体2の後部を受け入れるキャビネット10と、を有する。
水洗大便器本体2は、床面F上に配置され、汚物を排出し、便鉢を洗浄する洗浄水を溜めておくための洗浄水タンクを備えていないタイプの、洗浄水が水道から直接供給される水道直結式の水洗大便器である。本実施形態においては、水洗大便器本体2は、水洗大便器の排水管路(図示せず)が床面Fに設けられた排水配管(図示せず)に接続される床上配管タイプの水洗大便器である。しかしながら、排水管路を壁面Wに設けられた排水配管(図示せず)に接続する壁配管タイプの水洗大便器本体を使用して本発明を構成することもできる。
便座4は、水洗大便器本体2の便鉢部の周囲に配置されるドーナツ状の形態を有し、その後端部が回転軸線4aを中心に回動可能に支持されている。便座4の後部は、図1に示すように、斜め上方に折れ曲がっており、その先端部が回転軸線4aを中心に回動可能に支持されている。本実施形態においては、便座上面前縁の便器上面からの高さは40mm、回転軸線4aから便座4先端までの距離は440mmであり、回転軸線4aは、水洗大便器本体2の上端面から105mm、床面Fから485mm上方に位置している。好ましくは、回転軸線4aの水洗大便器本体2の上端面からの高さは80乃至120mm、床面からの高さは430乃至500mmである。これは、回転軸線4aの高さが高すぎると、便座4の屈曲が大きくなり過ぎて便座4の外観が悪くなり、また、低すぎると、後述する局部洗浄装置8に十分なスペースがとれないためである。また、本実施形態においては、回転軸線4aのキャビネット10の前面からの距離は、40mmである。好ましくは回転軸線4aのキャビネット10の前面からの距離は2乃至100mmである。これは、この距離が2mmよりも小さいと、便座を十分に後方に倒すことができずに便座4が偶発的に前方に倒れてしまうことがあるからであり、100mmよりも大きいと、便座4の全長を縮めたり、便座4の屈曲を大きくしない限りはトイレユニット1全体が大型化してしまうからである。回転軸線4aの水洗大便器本体2の上端面からの高さが約100mmの場合、より好ましくは回転軸線4aのキャビネット10の前面からの距離は30乃至90mmであり、さらに、キャビネット高さを740mmまで高くする場合には、最も好ましいのは40乃至90mmである。なお、本実施形態においては、ドーナツ状の便座4が使用されているが、便座の前端部が2つに分かれた略U字形の便座を使用して本発明を構成することもできる。
便蓋6は、便座4の上に、便座4を覆うように配置され、その後端部が回転軸線4aを中心に回動可能に支持されている。便蓋6は、トイレを使用する際に上方に回動させて開かれる。本実施形態においては、便蓋6が完全に閉じられた位置から便蓋6を約100゜上方に回動させたとき、便蓋6の重心が回転軸線4aの真上に位置するようになるので、便蓋6を100゜以上回動させることにより便蓋6が自立できるようになる。本実施形態では、便蓋6が完全に閉じられた位置から約108゜回動する位置まで便蓋6を開くことが可能である。好ましくは、便蓋6は、約95乃至105゜回動した位置でその重心が回転軸線4aの真上に位置するように構成し、約105乃至110゜回動した位置まで開くことができるように構成する。また、男性がトイレを小便に使用する場合には、便座4も便蓋6と共に開く必要があるので、同様に、便座4は、約95乃至105゜回動した位置でその重心が回転軸線4aの真上に位置するように構成し、約105乃至110゜回動した位置まで開くことができるように構成するのが好ましい。
局部洗浄装置8は、水洗大便器本体2の後部上方に配置されており、その全体がケースカバー8aで覆われている。ケースカバー8aは、水洗大便器本体2の上方後端部から回転軸線4aよりも前方まで、斜め上方に折れ曲がった便座4の下に食い込むように延びている。また、ケースカバー8aの内部には、用便の済んだ人の局部を洗浄するための洗浄ノズル、ノズル駆動機構、熱交換器、制御装置(以上図示せず)等が格納されている。また、ケースカバー8aの周囲には、ほぼ鉛直方向に立ち上がった鍔部8bが設けられている。
キャビネット10は、水洗大便器本体2の後方に、局部洗浄装置8の後部及び水洗大便器本体2の後部を受け入れて格納するように配置されている。キャビネット10は、その上端面を構成する天板12及び天板蓋14、及び、その前面を構成する上前板16、下前板18及び側部扉20を、トイレユニット1を設置するトイレの壁面Wに固定された枠部材22及び側枠部材23に取付けて組立てることによって構成される。上前板16の下辺には、局部洗浄装置8を受け入れる切取り部が形成されており、上前板16は、局部洗浄装置8のケースカバー8aに合わせて切取り部を配置し、ケースカバー8aの鍔部8bの背面側に当接させることによりを位置決めされる。また、天板12の中央部には長方形の穴12aが設けられ、この穴に天板蓋14が落とし込まれている。
本実施形態においては、上前板16は、トイレユニット1を設置するトイレの後ろ側の壁面Wから約195mmの位置に上前板16の前面が位置するように位置決めされている。好ましくは、後ろ側の壁面Wから150乃至300mmの位置に上前板16の前面が位置するように、上前板16を位置決めする。これは、キャビネット10の奥行きが150mmよりも小さいと、キャビネットの収納力がなくなって、通常キャビネットの中に収納されるトイレットペーパーや掃除ブラシ等が収納できなくなり、300mmよりも大きいと、トイレユニット1全体が大型化すると共に、キャビネット10の視覚的なバランスが悪くなるからである。より好ましくは、後ろ側の壁面Wから180乃至300mmの位置に上前板16の前面が位置するように、上前板16を位置決めする。キャビネット10の奥行きを180mmよりも大きくすることで、汚物入れやトイレ掃除用使い捨て雑巾等も収納可能になるからである。また、本実施形態においては、天板12は、床面Fから約700mmの位置に天板12の上面が位置するように位置決めされている。好ましくは、床面Fから約650乃至740mmの位置に天板12の上面が位置するように天板12を位置決めする。これは、局部洗浄装置8の上面の高さが約500mmであり、キャビネット10の高さを650mmよりも大きくすることで、キャビネット10の水洗大便器本体2後部上方の空間にもトイレットペーパー等の物品を収納することが可能となるからである。また、キャビネット10の高さを740mmよりも小さくすることで、開いた便座4及び便蓋6の1/3以上がキャビネット10の上端から上方に突出するので、回転軸線4aをキャビネット10の前面の近くに配置しても便座4及び便蓋6を十分な角度回動させることができ、便座4及び便蓋6が偶発的に閉じるのを防止することができるからである。また、好ましくは、図1に示すように、天板12の前縁には面取り12bを施し、或いはRを付けて形成する。
本実施形態においては、上記の構成を採ることにより、水洗便器本体2及び便座4に十分な大きさを確保しながら、水洗便器本体2後方の壁面Wから便蓋6の先端までの前出寸法を約680mmまで小型化している。
次に、図4乃至9を参照して、本発明の実施形態のトイレユニット1の設置方法を説明する。まず、図4に示すように、キャビネット10の枠部材22を、トイレの背面側の壁面Wに木ネジ(図示せず)等で固定する。次に、図5に示すように、水洗大便器本体2を、その排水管路(図示せず)が床面に設けられた排水配管Dに接続されるように、所定の位置に設置する。次いで、図6に示すように、枠部材22の前方に突出したアーム部22aと、上前板16の後方に設けられた棚板16aから下方に延びる板部材16bとをネジ止めして、上前板16を枠部材22に固定する。このとき、上前板16に設けられた切取り部16cが局部洗浄装置8のケースカバー8aを受け入れ、上前板16の前面がケースカバー8aの鍔部8bと当接するように、上前板16の取付け位置を調整する。また、切取り部16cはケースカバー8aよりも大きく形成されているので、水洗大便器本体2の取付位置等に誤差があっても切取り部16cはケースカバー8aを受け入れることができる。さらに、鍔部8bは、切取り部16cよりも大きく形成されているので、切取り部16cの縁は鍔部8bの後ろに隠れて外からは見えなくなる。さらに、上前板16の下側に、2枚の下前板18を金具24を介して夫々固定する。また、下前板18の下端をL字形金具26を介して床面Fに夫々固定する。このとき、下前板18の水洗大便器本体2側の辺が、水洗大便器本体2に当接するように、下前板18の固定位置を調整する。なお、鍔部8bは、ケースカバー8aとは別体で製作した後、ケースカバー8aに接合する形態としても良い。
次に、図7に示すように、側枠部材23を、トイレの側方の壁Wに夫々L字形金具27を介して夫々固定する。さらに、図8に示すように、2枚の側部扉20を、蝶番28を介して側枠部材23に夫々取付ける。このとき、側部扉20は、上前板16及び下前板18の前面側に重なり合うように取付けられるので、この重なりしろが変化することにより、水洗大便器本体2の取付位置等の誤差を吸収することができる。なお、側部扉20の一辺を切断して側部扉20の幅寸法を調整することで対応すれば、側部扉20の開口寸法を広くすることができ好適である。また、側部扉20は蝶番28によって開閉自在であるため、側部扉20の後ろの空間を収納スペースとして活用することができる。最後に、トイレの側方の壁Wの間隔及び組み上げられたキャビネット10の奥行きに合わせて天板12の寸法を調整し、図9に示すように、天板12を枠部材22及び側枠部材23の上に固定してキャビネットを完成させる。天板12に設けられた穴12aには、天板蓋14が着脱自在に落とし込まれており、天板12と棚板16aの間の空間を、収納スペースとして活用することができる。
本発明の第1実施形態のトイレユニット1によれば、便蓋6を開いて使用する際、便蓋6が完全に開かれると便蓋6の重心が回転軸線4aを越えて水洗大便器本体の背面側に倒れるので、一旦開いた便蓋6は、偶発的に前方に倒れて閉まることがない。また、本実施形態のトイレユニット1によれば、男性が小用をする際に便座4及び便蓋6を完全に開くと、便座4は便蓋6の中に収まり、便座4の重心が回転軸線4aを越えて水洗大便器本体の背面側に倒れるので、一旦開いた便座4及び便蓋6は、偶発的に前方に倒れて閉まることがない。さらに、本実施形態のトイレユニット1によれば、キャビネット10の天板12の前縁に面取り12bが施されているので、便蓋6が天板12にぶつかることなく、便蓋6をより後方まで倒すことが可能になる。
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態のトイレユニットを説明する。図10(a)は本発明の第2実施形態のトイレユニットの上面図であり、(b)は正面図である。第2実施形態のトイレユニットは、局部洗浄装置及び水洗大便器本体に断面積が縮小した段部が設けられている点が、第1実施形態とは異なる。従って、ここでは同様の構成要素には同一の参照番号を付し、第1実施形態と異なる点のみを説明する。
図10に示すように、本発明の第2実施形態のトイレユニット50は、水洗大便器本体2(図10には図示せず)と、水洗大便器本体2の便鉢部の周囲に配置される便座4と、便座4を上から覆う便蓋6と、水洗大便器本体2の後部上方に配置された局部洗浄装置8と、この局部洗浄装置8の一部及び水洗大便器本体2の後部を受け入れるキャビネット10と、を有する。
局部洗浄装置8のケースカバー8a及び水洗大便器本体2の後部には、断面積が縮小した段部52が設けられ、この段部52にキャビネット10の前板が受け入れられる。キャビネットの前板54は、逆U字形の切取り部54aが形成されており、この切取り部54aの中に段部52を受け入れている。切取り部54aの寸法は、段部52の断面積が縮小した部分よりも大きく形成されているので、水洗大便器本体2の設置位置等に誤差がある場合にもそれを吸収することができる。また、切取り部54aの寸法は、段部52よりも前方の断面積が縮小していない部分よりも小さく形成されているので、切取り部54aの縁は、水洗大便器本体2及びケースカバー8aに隠されて見えなくなる。
本発明の第2実施形態のトイレユニット50によれば、ケースカバー8aに鍔部を設けることなく、前板54に形成された切取り部54aを隠し、水洗大便器本体2の取付位置等の誤差を吸収することができる。
上述した本発明の第2実施形態では、水洗大便器本体2及びケースカバー8aに段部52として凹部を形成して断面積を縮小させていたが、変形例として、図10(a)に二点鎖線で示すように、水洗大便器本体2及びケースカバー8aの段部の後ろ側全体の断面積を縮小させても良い。
また、別の変形例として、上述した第2実施形態では、水洗大便器本体2及びケースカバー8aの両方に段部を設け、その段部に一体の前板を挿入していたが、図10(b)に二点鎖線で示すように、段部はケースカバー8aのみに設けておき、前板は第1実施形態と同様に上前板と下前板に分割して、下前板を水洗大便器本体2に合わせて位置決めするようにしても良い。
次に、図11を参照して、本発明の第3実施形態のトイレユニットを説明する。図11は本発明の第3実施形態のトイレユニットの上面図である。第3実施形態のトイレユニットは、水洗大便器本体の側方の壁Wに、キャビネット10と略同一の高さの手洗いカウンターが設けられている点が、第1実施形態とは異なる。従って、ここでは同様の構成要素には同一の参照番号を付し、第1実施形態と異なる点のみを説明する。
図11に示すように、本発明の第3実施形態のトイレユニット60は、水洗大便器本体2(図11には図示せず)と、水洗大便器本体2の便鉢部の周囲に配置される便座4(図11には図示せず)と、便座4を上から覆う便蓋6と、水洗大便器本体2の後部上方に配置された局部洗浄装置8と、この局部洗浄装置8の一部及び水洗大便器本体2の後部を受け入れるキャビネット10と、水洗大便器本体2の側面の壁に設けられた手洗いカウンター62と、を有する。
手洗いカウンター62は、キャビネット10と略同一の高さに形成され、手洗い器62a、トイレットペーパーホルダー(図示せず)、タオル掛け(図示せず)を備えている。本実施形態においては、キャビネット10及び手洗いカウンター62の高さは、床面Fから約700mmである。好ましくは、キャビネット10及び手洗いカウンター62の高さを床面Fから約650乃至750mmにする。一般的な広さのトイレにおける便座4から手洗いカウンター62までの横方向の距離、及び、便座4に平均的な体格の大人が座ったときの肩の高さから計算することができるように、手洗いカウンター62の高さをこの範囲とすると、手洗いカウンター62を便座4に座った人の肘掛けとして好適に利用することができる。
また、変形例として、図11に二点鎖線で示すように、キャビネット10の水洗大便器本体2の後方部以外の範囲の奥行きが大きくなるように、キャビネット10を構成しても良い。キャビネット10をこのように構成することで、キャビネットの収納力を確保しながら、トイレユニット全体を小型化することができる。また、この変形例は、本発明の第1、第2実施形態と組合せて実施することもできる。
本発明の第3実施形態のトイレユニットによれば、手洗いカウンター62がキャビネット10と同一の高さを有するので、トイレユニットにすっきりした外観を与えることができる。また、水洗大便器本体2の側面にある手洗いカウンター62の高さは約700mmであり、手洗いカウンター62を便座4に座った人の肘掛けとしても利用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。
本発明の第1実施形態のトイレユニットの側面図である。 本発明の第1実施形態のトイレユニットの正面図である。 本発明の第1実施形態のトイレユニットの上面図である。 本発明の第1実施形態のトイレユニットの設置方法を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のトイレユニットの設置方法を示す側面図である。 本発明の第1実施形態のトイレユニットの設置方法を示す側面図である。 本発明の第1実施形態のトイレユニットの設置方法を示す正面図である。 本発明の第1実施形態のトイレユニットの設置方法を示す正面図である。 本発明の第1実施形態のトイレユニットの設置方法を示す正面図である。 本発明の第2実施形態のトイレユニットの上面図及び正面図である。 本発明の第3実施形態のトイレユニットの上面図である。
符号の説明
F 床面
W 壁面
1 本発明の第1実施形態のトイレユニット
2 水洗大便器本体
4 便座
6 便蓋
8 局部洗浄装置
10 キャビネット
12 天板
14 天板蓋
16 上前板
18 下前板
20 側部扉
22 枠部材
23 側枠部材
50 本発明の第2実施形態のトイレユニット
52 段部
54 前板
60 本発明の第3実施形態のトイレユニット
62 手洗いカウンタ

Claims (7)

  1. 水道直結式の水洗大便器本体と、
    この水洗大便器本体後部に回動可能に取付けられた便座と、
    この便座を覆うように回動可能に取付けられた便蓋と、
    上記水洗大便器本体の後部上方に設けられた局部洗浄装置と、
    この局部洗浄装置の少なくとも一部を収納するキャビネットと、を有し、
    上記便蓋の回動軸線が上記キャビネットの前面よりも2乃至100mm前方に位置し、上記便蓋を開いて自立させたとき、便蓋の全長の1/3以上が上記キャビネットの上端よりも上に突出することを特徴とするトイレユニット。
  2. 上記局部洗浄装置が、断面積が縮小する段部を備えたケースカバーを有し、上記キャビネットの前面の前板には上記ケースカバーの断面積が縮小した部分を受け入れる切取り部が形成され、この切取り部の縁の少なくとも一部が上記段部の断面積が大きい部分の背面に隠れる請求項1記載のトイレユニット。
  3. 上記局部洗浄装置が、ほぼ鉛直方向に立ち上がった鍔部を設けた、上記局部洗浄装置を覆うケースカバーを有し、上記キャビネットの前面の前板には上記ケースカバーを受け入れる切取り部が形成され、この切取り部の縁の少なくとも一部が上記鍔部の背面に隠れる請求項1記載のトイレユニット。
  4. 上記キャビネットの天板の前縁が面取りされ、又は、Rがつけられている請求項1記載のトイレユニット。
  5. 上記キャビネットは、その上記水洗大便器本体の後部上方の空間に物品の収納が可能である請求項1記載のトイレユニット。
  6. さらに、上記キャビネットの側方の壁に設けられた上記キャビネットと略同一の高さの手洗いカウンターを有し、上記キャビネットの床面からの高さが650乃至750mmである請求項1記載のトイレユニット。
  7. 上記キャビネットは、その奥行きが、上記水洗大便器本体後部以外の部分において大きくなっている請求項1記載のトイレユニット。
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