JP2002253435A

JP2002253435A - 洗面カウンター

Info

Publication number: JP2002253435A
Application number: JP2001054198A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Kaneda; 剛金田
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 2001-02-28
Filing date: 2001-02-28
Publication date: 2002-09-10

Abstract

(57)【要約】【課題】空間を無駄無く利用して、備品を隠蔽して収
納するスペースと、露出しているが飛散水がかからない
収納スペースとを十分に確保して、洗面カウンター上の
使い勝手と見栄えの双方を向上させて快適な洗面空間を
創造することができる洗面カウンターを提供することを
目的とする。【解決手段】洗面ボウル部とカウンターとを有する洗面
カウンターにおいて、前記洗面ボウル部の少なくとも一
端部に該洗面ボウル部よりも高い位置にカウンター平面
部を連設し、かつ、前記カウンター平面部の後部上方に
収納棚を設け、さらに、前記収納棚の前面に洗面ボウル
部側に向かい側方にスライドする収納扉を設けた洗面カ
ウンターとしたこと。さらに、洗面ボウル部の後部上方
に鏡を設け、かつ前記収納扉の前面に鏡を設けたこと。
また、カウンター平面部の下部にカウンター下収納部を
設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗面化粧台等に使
用される洗面カウンターに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の洗面カウンターとその上方に設置
される扉付きの収納棚は、図７に示すようにカウンター
上面と収納扉の下端との間にに空間を設けていた。

【０００３】特開平１０−１９２０６９においてはミラ
ーキャビネットの扉が前方に開くスペースを省略する
為、スライド機構を持つ側方開閉扉を有している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の洗面化粧台で
は、図７に示すように、洗面カウンターと扉付の収納棚
とをスペースを空けて設けているのは、カウンター上に
備品を置いた場合に、収納棚の扉の開閉時に備品と干渉
するのを避けるためである。この場合、このように収納
棚の扉の開閉に関係なくカウンター面上に備品を置ける
一方、、カウンター面上に置かれる備品を隠蔽する事は
できずに、乱雑に見えたりまた洗面ボウル部で使用した
飛散水がかかったりして備品が濡れたり汚れたりしてし
まうという問題があった。

【０００５】また、特開平１０−１９２０６９に示すよ
うに側方スライド開閉式により扉前方の扉開閉スペース
を省くも、従来の洗面カウンターでは、洗面カウンター
と水栓金具の取付位置が同じ高さにあるために、側方ス
ライド開閉扉は水栓金具などの設備器具等と干渉してし
まう。したがって、カウンターと扉下端の間に空間を設
ける必要が有り、デットスペースを生じ、空間を十分に
利用するまでには至っていない。

【０００６】そこで本発明では、上記の問題点を解決す
るため、空間を無駄なく利用して、備品を隠蔽して収納
するスペースと、露出しているが飛散水がかからない収
納スペースとを十分に確保して、洗面カウンター上の使
い勝手と見栄えの双方を向上させて、快適な洗面空間を
創造することができる洗面カウンターを提供することを
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成する為に第１の発明では、洗面ボウル部とカウ
ンターとを有する洗面カウンターにおいて、前記洗面ボ
ウル部の少なくとも一端部に該洗面ボウル部よりも高い
位置にカウンター平面部を連設し、かつ、前記カウンタ
ー平面部の後部上方に収納棚を設け、さらに、前記収納
棚の前面に洗面ボウル部側に向かい側方にスライドする
収納扉を設けたことを特徴とする洗面カウンターとした
ことである。

【０００８】これにより、カウンター平面部上方に備品
を隠蔽可能な部分と露出の部分ができ、両部位の使い分
けが可能になる為、使い勝手向上するとともに隠蔽部が
有ることにより通常使用時の見栄えを向上する。また、
カウンター平面部は洗面ボウル部よりも高く位置してい
るので、洗面ボウル部で使用した水がカウンター平面部
まで飛散することはほとんどなくなる。そのため、カウ
ンター平面部に備品を置いても、濡れたり汚れたりする
ことはない。

【０００９】第２の発明では、前記洗面ボウル部の後部
上方に鏡を設け、かつ前記収納扉の前面に鏡を設けたこ
とである。

【００１０】これにより、収納扉を開き、洗面ボウル部
の上方にその収納扉がせり出した時でも、収納扉に設け
た鏡が使用者の前方に位置するため、常に使用者は鏡を
使用することができ、鏡の機能を損なうことがない。ま
た、収納扉を開いた状態とすれば、洗面器前方の使用者
の立ち位置から、より近距離で鏡を使用することが可能
となる。

【００１１】第３の発明では、前記カウンター平面部の
下部にカウンター下収納部を設けたことである。これに
より、収納量を増大させることが可能となる。従来のよ
うに、カウンターと収納棚との間に空間を設けた場合、
デットスペースとなってしまうが、本発明では、このデ
ットスペースを無くし、収納量を増大させることが可能
となるのである。

【００１２】第４の発明では、前記洗面ボウル部の後方
をボウル部に向かって下り勾配に傾斜させて水栓金具取
付部を形成したことである。

【００１３】これにより、水栓金具取付部周辺に水滴が
ついたとしてもその水滴はボウル部へ流れ落ち、水滴が
残ることがない。また、傾斜させた水栓金具取付部に水
栓金具を取付けることができ、水栓金具の最上端部が洗
面ボウル部の前方に位置することになる。そのため、収
納扉を開閉するときに水栓金具と収納棚との干渉を避け
ることが可能となり、また、洗面カウンター平面部の高
さを低く抑えることも可能となり、外観上すっきりとし
た洗面カウンターを提供することができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の洗
面カウンター１をより具体的に説明する。図１において
洗面カウンター１は、少なくとも手洗いや洗顔のための
洗面ボウル２ａと水栓金具６を取付ける水栓金具取付部
１１とを有する洗面ボウル部２と、カウンター平面部３
とから構成されている。また、カウンター１平面と洗面
ボウル部２とに段部が形成するように、この洗面ボウル
部２の側端部に上方に向けて立壁部１２が設けられ、そ
の立壁部１２の上端から更に側方に向けてカウンター平
面部３を設けることで、洗面ボウル部２よりも高い位置
にカウンター平面部３を連設している。

【００１５】また、洗面ボウル部２の後方にバックガー
ド９を有し、側方段差の立壁部１２の上端と略同一高さ
で形成される。さらに、カウンター平面部３の後部上方
に室内壁面と接する収納棚４を設け、収納棚４の前面に
は、収納棚４の上部よりカウンター１上面部まで延設し
た収納扉５を設ける。そして、この収納扉５は、洗面ボ
ウル部２側に向い側方にスライド可動する。

【００１６】図１において、水栓金具取付部１１は洗面
ボウル部２の後方にフラットに形成され、かつ、扉５の
軌道と水栓金具６とが干渉しないように、カウンター平
面部３と洗面ボウル部２との段差高さを確保している。

【００１７】なお、図１に示される扉５の前面に鏡７を
設け可動鏡とすることが好ましい。また、洗面ボウル部
２の後部上方の壁面（室内壁面もしくは収納棚４と一体
的に形成されたパネル壁面、などの壁面）にも鏡８を設
ける。前記構成により、扉５の開時には扉５の鏡７を、
扉５の閉時には洗面ボウル部２の後部上方の鏡８を使用
することで、洗面ボウル部２を使用するにあたり使用者
は常に鏡を使用することができる。

【００１８】また、カウンター平面部３の段差下部のス
ペースにカウンター下収納部１０を設ける。この時のカ
ウンター下収納部１０の形態は、引き出し式もしくは開
き扉式の物が好ましい。

【００１９】次に、図２に、洗面ボウル２ａの部分断面
と収納棚４の部分断面を表している。カウンター平面部
３上方に備品を隠蔽可能な部分（収納棚４）と露出の部
分が形成される。また、カウンター平面部３と収納扉５
との間隙は、収納扉５をスライド開閉するために、３ｍ
ｍから５ｍｍ空けておくことが好ましい。なお、洗面カ
ウンター１は、例えば人造大理石などの樹脂や陶器等か
ら形成することができる。また、洗面ボウル部２とカウ
ンター平面部３とは一体成形としても、別体として成形
してもよい。

【００２０】次に、図３の別の実施形態である洗面カウ
ンター１について説明する。この洗面カウンター１は、
図１における洗面カウンター１の洗面ボウル部２の後方
に位置する水栓金具取付部１１を、洗面ボウル部２に向
かって下り勾配に傾斜させたものである。ここでは、水
栓金具取付部１１の内部に水栓金具６本体を埋設し、吐
水口部と流量調整部（温度調整機能含む）とを露出させ
ている。そのため、吐水口部が斜め上方に吐出するだけ
なので、収納扉５との干渉を抑えることができ、ひいて
は、カウンター平面部３の高さを低く抑えることもでき
る。なお、図４は、図３の洗面カウンター１における洗
面ボウル２ａの部分断面と収納棚４の部分断面を表して
いる。

【００２１】次に、図５および図６は、本発明の洗面カ
ウンター１を備えた洗面化粧台１３である。図５は、図
１に示した洗面カウンター１を用い、その洗面カウンタ
ー１をキャビネット１４上に取付けて洗面化粧台１３を
形成したものである。図６に示す洗面カウンター１は、
洗面ボウル部２の左右端部に洗面ボウル部２よりも高い
位置にカウンター平面部３を連設し、各カウンター平面
部３の後部上方に収納棚４を設けたものである。そし
て、各収納棚４の前面に洗面ボウル部２側に向かい側方
にスライドする収納扉５をそれぞれ設けている。また、
洗面ボウル部２の後部上方に鏡８を設け、収納扉５の前
面に鏡７を設けている。さらに、カウンター平面部３の
下部にカウンター下収納部１０を設けている。そして、
この洗面カウンター１をキャビネット１４上に取付けて
洗面化粧台１３を形成している。

【００２２】

【発明の効果】本発明は上記構成により、空間を無駄無
く利用して、備品を隠蔽して収納するスペースと、露出
しているが飛散水がかからない収納スペースとを十分に
確保することができる。そのため、洗面カウンター上の
使い勝手と見栄えの双方を向上させて快適な洗面空間を
創造することができる洗面カウンターを提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本件発明の一実施の形態である洗面カウンター
を示す。

【図２】図１の側面図を示す。

【図３】本件発明における別の一実施の形態である洗面
カウンターを示す。

【図４】図２の側面図を示す。

【図５】図１の洗面カウンターを備えた洗面化粧台を示
す。

【図６】本件発明における別の一実施の形態である洗面
カウンターを備えた洗面化粧台を示す。

【図７】従来の洗面化粧台を示す。

【符号の説明】

１洗面カウンター２洗面ボウル部２ａ洗面ボウル３カウンター平面部４収納棚５扉６水栓金具７扉に固定した鏡（可動鏡）８鏡９バックガード１０カウンター下収納部１１水栓金具取付部１２立壁部１３洗面化粧台１４キャビネット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ａ４７Ｂ 67/02 ５０２Ａ４７Ｂ 67/02 ５０２Ｊ５０２ＭＡ４７Ｋ 1/02 Ａ４７Ｋ 1/02 ＥＢ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗面ボウル部とカウンターとを有する洗
面カウンターにおいて、前記洗面ボウル部の少なくとも一端部に該洗面ボウル部
よりも高い位置にカウンター平面部を連設し、かつ、前記カウンター平面部の後部上方に収納棚を設
け、さらに、前記収納棚の前面に洗面ボウル部側に向かい側
方にスライドする収納扉を設けたことを特徴とする洗面
カウンター。
【請求項２】前記洗面ボウル部の後部上方に鏡を設
け、かつ前記収納扉の前面に鏡を設けたことを特徴とす
る請求項１に記載の洗面カウンター。
【請求項３】前記カウンター平面部の下部にカウンタ
ー下収納部を設けたことを特徴とする請求項１に記載の
カウンター。
【請求項４】前記洗面ボウル部の後方をボウル部に向
かって下り勾配に傾斜させて水栓金具取付部を形成した
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１つに記載
の洗面カウンター。