JP4422060B2 - フラッシュバルブ装置 - Google Patents
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Description
近年、かかるフラッシュバルブ装置として、便器洗浄水の給水と給水停止とを行う下部のバルブユニットと、バルブユニットを動作制御する上部のコントローラユニットと、それらコントローラユニット及びバルブユニットを覆う状態に外側から被せられるカバーとを備えたフラッシュバルブ装置が提案されている。
ところでフラッシュバルブ装置の設置されている現場によって、かかるフラッシュバルブ装置に対し右側から給水用配管が接続される右給水の場合と、左側から給水用配管が接続される左給水の場合とがあり、従って既存のフラッシュバルブ装置をコントローラユニット付のフラッシュバルブ装置にて置換する場合(置換ではなくて新規に設置する場合であっても同様)、その何れにも対応できることが望ましい。
また現場でフラッシュバルブ装置を設置施工する際、本来右給水のフラッシュバルブ装置であるべきところを誤って左給水のフラッシュバルブ装置を持ち込んだり、或いは本来左給水のフラッシュバルブ装置であるべきところを右給水のフラッシュバルブ装置を持ち込んだりしたとき、現場でのフラッシュバルブ装置の設置施工ができなくなってしまう。
図12はその具体例を示している。
同図において200はコントローラユニット付のフラッシュバルブ装置で、202はカバーである。
カバー202は分割位置Pで上カバー204と、下カバー206とに分割されている。
また下カバー206の内部にはバルブユニット207が収容され、且つこのバルブユニット207が下カバー206に固定されている。
上カバー204は、その内部のコントローラユニットとともに下カバー206に対する相対的な取付けの向きを左右に逆転可能とされている。
尚このフラッシュバルブ装置200には、手動にて弁を開操作するための手動操作部214が備えられている。
しかしながらこのフラッシュバルブ装置200では、そのためにカバー202を上カバー204と下カバー206とに分割しているため、上カバー204と下カバー206との繋ぎ目に分割ライン(分割位置P)が生じてしまい、設置状態において外観を損ねてしまう問題が内在する。
かかる本発明によれば、カバーを上カバーと下カバーとに分割することによって生ずる分割ラインをカバーに生ぜしめるといったことがなく、設置状態での外観を良好に保持することができる。
このようにしておけば、カバーの左右の側面に切欠を設けた場合においても、その切欠によってフラッシュバルブ装置の外観が損なわれるのを防止することができる。
この場合において底プレートは上記カバーと同配色となしておくことができる。
図1〜図4において、10は本実施形態のフラッシュバルブ装置で、下部のバルブユニット12(図4参照),上部のコントローラユニット14(図4参照)、及びこれらを外側から覆うカバー16を有している。
バルブユニット12は、図4中左側面に接続口18が設けられており、そこに給水用配管の一部を成す継手管20が接続され、かかる継手管20が図1,図2にも示しているようにバルブユニット12の左側面から左方に突出している。
尚この継手管20には止水栓22が一体に構成されている。
この手動操作部24は、停電時等の非常時においてこれを図中左向きに押込操作することで、バルブユニット12の弁部を開いて便器洗浄水を流出させるためのものである。
他方バルブユニット12の底面には排水用配管の接続口が設けられており、そこに排水用配管の一部を成す継手管25が図中下向きに突出する状態で接続されている。
ここで図4中前側の2つの固定ねじ28と、後側の2つの固定ねじ28とは、それぞれ左右の間隔が同じ間隔とされており、また図中左側の2つの固定ねじ28と、右側の2つの固定ねじ28とは何れも左右方向の同じ位置に設けられている。
そしてこれら4箇所の固定ねじ28によって、上部のコントローラユニット14が固定部26、即ちバルブユニット12に取付プレート30を介して取付固定されるようになっている。
これら締結部34には、固定ねじ28を挿通するためのU字状の切欠36が設けられており、取付プレート30は固定ねじ28の軸部をこれらU字状の切欠36に挿通させ、その状態で固定ねじ28を図4及び図6中下向きに締め込むことによって、バルブユニット12の固定部26に固定される。
尚U字状の切欠36は何れも同方向、即ち図4及び図5中右向きに開口するように形成されている。
このコントローラ38は透明なケースを有しており、その内部に正面の人体を検知するための人体検知センサ42と制御基盤とが内蔵されている。
この人体検知センサ42は正面の人体(使用者)を検知し、その検知時間の長短に応じて大便か小便かを判断し、これに応じて便器洗浄水の流出量を決定するためのものである。
ここで取付プレート48は、その基端が固定ねじ50にてコントローラ38に固定されている。
また他端には軸部の長いねじ51が螺合されている。
このねじ51の軸部且つボス部54と取付プレート48との間にはコイルスプリング56が嵌装されており、センサユニット44に対し図中上向きの付勢力を及ぼしている。
即ちセンサユニット44は、このコイルスプリング56によって下側から弾性支持されている。
尚センサユニット44のケースは、人体検知センサ46に対応した部分が透光性の材料で構成されており、且つその上面が前方に向けて斜め下向きに傾斜した面とされている。
このカバー16の前面には、図1に示しているように上記人体検知センサ42に対応したセンサ窓58が設けられており、またその頂面には手かざし用の人体検知センサ46に対応したセンサ窓60が設けられている。
ここでカバー16の頂面は、前方に向って斜め下向きに傾斜した面とされており、センサ窓60もまた同様の傾斜面をなしている。
ここで各切欠64R,64Lは図11(イ)に示しているように前後方向(カバー16の奥行方向で図11(イ)中の左右方向)の中央部に設けられており、且つ切欠64R,64L自体の形状も中心線Qに対して前後対称形状とされている。
更にこれら切欠64R,64Lはカバー16の各下端に連続して設けられている。
これら切欠64R,64Lは給水用配管、ここでは継手管20をカバー16内からカバー16外に挿通可能な形状で形成されている。
図8に詳しく示しているようにこの底プレート66は、カバー16の底面の開口をカバー16の内側で閉鎖する本体部68と、その両端の起立部70,72とを備えている。
一方の起立部70は、カバー16の切欠64R,64Lよりも僅かに大きく形成されており、カバー16の切欠64R,64Lを内側から閉鎖可能な形状とされている。
他方の起立部72は給水用配管、即ちここでは継手管20の挿通空間を残して切欠64R,64Lをカバー16の内側から閉鎖する形状となしてあり、その上端に継手管20の外周に沿った半円形状の切欠74を有している。
尚この底プレート66はカバー16と同配色とされている。
これにより便器洗浄水が便器に向けて給水され、便器洗浄が自動的に行われる。
尚この実施形態のフラッシュバルブ装置10では、使用者がセンサ窓60の上方に手をかざし忘れた場合であっても、即ち使用者が洗浄操作をし忘れた場合であっても、使用者が便器から立ち去ることによって人体検知センサ42による人体検知、具体的には人体が立ち去ったことを検知して、コントローラ38から弁開信号が発せられ、これを受けてバルブユニット12が弁部を開いて自動的に便器洗浄水を便器に向けて給水する。
図1〜図4はフラッシュバルブ装置10を左給水に対応させた場合を表しているが、バルブユニット12の取付けの向きを左右及び前後に逆転させることで、容易に右給水に対しても対応することができる。
図9及び図10は、その右給水に対応させた場合を表している。
この場合バルブユニット12から図中右向きに突出した給水用配管、具体的には継手管20がカバー16の右側面の切欠64Rを挿通して図中右向きに突出した状態となる。
左給水の場合には、カバー16の右側面の切欠64Rを内側から閉鎖していたU字状の底プレート66の起立部70が、今度は図中左側に位置した状態となって、カバー16の左側面の切欠64Lを内側から閉鎖した状態となる。
また他方の起立部72は、図1〜図4の左給水の場合にはカバー16の左側面の切欠64Lを、継手管20の挿通空間を残した状態で内側から閉鎖した状態となるが、図9及び図10の右給水の場合には、この起立部72が図中右側に位置して、カバー16の右側面の切欠64Rを継手管20の挿通空間を残した状態で、かかる切欠64Rをカバー16の内側から閉鎖した状態となる。
従って本実施形態によれば、カバーを上カバーと下カバーとに分割することによって生ずる分割ラインをカバー16に生ぜしめるといったことがなく、設置状態での外観を良好に保持することができる。
例えば上例では左右の切欠64R,64Lが図11(イ)に示しているようにカバー16の前後方向の中央位置に形成してあるが、左右の切欠64R,64Lを図11(ロ)に示すように平面視においてカバーの中心位置Oに対して点対称となる位置T1,T2に形成することも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
12 バルブユニット
14 コントローラユニット
16 カバー
20 継手管(給水用配管)
64R,64L 切欠
66 底プレート
70,72 起立部
Claims (2)
- (a)左右何れか一方の側面から給水用配管を突出させる下部のバルブユニットと、(b)該バルブユニットを動作制御する、該バルブユニットに対する相対的な左右の取付けの向きを逆転可能な上部のコントローラユニットと、(c)それらコントローラユニット及びバルブユニットを覆う状態に外側から被せられるカバーと、を有し、且つ該カバーは底面が開口形状の一体構造をなしていて、前記コントローラユニット及びバルブユニットに対し上から下向きに被せられるものであり、左右の側面のそれぞれには前記給水用配管を挿通可能な切欠が設けられていることを特徴とするフラッシュバルブ装置。
- 請求項1において、前記バルブユニットの底部に固定されて前記カバーの底面の開口を該カバーの内側で閉鎖する底プレートが備えてあり、該底プレートは左右端のそれぞれに起立部を有していて、一方の起立部は前記一対の切欠の一方を内側から閉鎖する形状に、他方の起立部は前記給水用配管の挿通空間を残して他方の切欠を閉鎖する形状に形成してあることを特徴とするフラッシュバルブ装置。
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