JP5029267B2 - 洗浄水タンク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄水タンク装置に関する。
従来から、洗浄水タンク装置として、貯水タンクの壁面に穿設した取付孔にボス部を嵌着し、このボス部を回動可能に貫通したスピンドルに操作用レバーハンドルを設け、この操作用レバーハンドルを操作して排水弁を引き上げ操作することにより、同排水弁を貯水タンクの底部に設けた排水孔から離反して、貯水タンクに貯留した洗浄水を水洗便器へ供給するものが広く知られている。通常、このような操作用レバーハンドルは、操作後に使用者の手から解放されると、何らの操作も受けていない操作前の中立位置に復帰するように構成されている。
例えば、特許文献1に記載の洗浄水タンク装置では、一端を操作用レバーハンドルの下部に連結し、他端を貯水タンクの外側面に固定したバネを備え、バネの弾性力により、操作用レバーハンドルを操作前の中立位置に向けて回転復帰させている。一方で、かかる洗浄水タンク装置では、操作用レバーハンドルの内部と貯水タンクに固定したボス部とにそれぞれストッパを設け、操作用レバーハンドルの内部のストッパをボス部のストッパに当接させることにより、操作用レバーハンドルの中立位置を規定している。
特開2003−336903号公報
ところが、洗浄水タンク装置では、貯水タンクが、通常陶器で構成されていることから、焼成により貯水タンクの側面に穿設した取付孔が歪み、結果として、ボス部のストッパ位置がずれることがある。
ボス部のストッパ位置がずれると、各洗浄水タンク装置の操作用レバーハンドルの中立位置にバラツキを生じるという問題がある。また、操作用レバーハンドルを中立位置に回転復帰させるためのバネ等が貯水タンク外に露出することは、見栄えの面で好ましくない。
そこで、本発明は、貯水タンクの取付孔に歪みがあっても、見栄えを損ねることなく、操作用レバーハンドルの中立位置を一定の位置に保持することのできる洗浄水タンク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、水洗便器への供給洗浄水を貯留する貯水タンクと、前記貯水タンクの底部に設けた排水孔の開閉を行う排水弁と、前記貯水タンクの壁面に穿設した取付孔に嵌着したボス部と、前記ボス部を回動可能に貫通したスピンドルと、前記貯水タンク内の前記スピンドルの先端に前記スピンドルの回動軸と直交するように突設し、前記排水弁に一端が接続された可撓性の連結部材の他端を接続したブラケットと、前記貯水タンク外の前記スピンドルの基端に前記スピンドルの回動軸と直交するように突設した操作用レバーハンドルと、を備え、前記操作用レバーハンドルを操作して前記排水弁の引き上げ操作を行う洗浄水タンク装置において、前記ブラケット又は前記連結部材に、一定重量の重錘を取付けて、前記スピンドルの回動軸を中心とした前記操作用レバーハンドル側の重量モーメントと前記ブラケット側の重量モーメントとのバランスにより、前記操作用レバーハンドルの操作後の復帰時に前記操作用レバーハンドルが所定の位置に定置するように構成されると共に、前記重錘は、着脱自在に取り付けられ、変位自在に構成することにより、前記ブラケット側の重量モーメントを変換可能に構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作用レバーハンドルの復帰位置において、前記重錘の位置は、前記スピンドルの回動軸を中心として、前記操作用レバーハンドルの突設方向と反対側にオフセットしたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記所定の位置は、前記操作用レバーハンドルが略水平に突設される位置であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、前記操作用レバーハンドルの復帰作動の慣性に基づく過復帰を一定範囲に規制するためのストッパーを、前記スピンドルに連動する前記操作用レバーハンドルの内部と前記貯水タンクに固定した前記ボス部との間に介在したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、水洗便器への供給洗浄水を貯留する貯水タンクと、貯水タンクの底部に設けた排水孔の開閉を行う排水弁と、貯水タンクの壁面に穿設した取付孔に嵌着したボス部と、ボス部を回動可能に貫通したスピンドルと、貯水タンク内のスピンドルの先端にスピンドルの回動軸と直交するように突設し、排水弁に一端が接続された可撓性の連結部材の他端を接続したブラケットと、貯水タンク外のスピンドルの基端にスピンドルの回動軸と直交するように突設した操作用レバーハンドルと、を備え、操作用レバーハンドルを操作して排水弁の引き上げ操作を行う洗浄水タンク装置において、ブラケット又は連結部材に、一定重量の重錘を取付けて、スピンドルの回動軸を中心とした操作用レバーハンドル側の重量モーメントとブラケット側の重量モーメントとのバランスにより、操作用レバーハンドルの操作後の復帰時に操作用レバーハンドルが所定の位置に定置するように構成したので、貯水タンクの取付孔に歪みがあっても、この取付孔に嵌着したボス部に操作用レバーハンドルの中立位置を当接規定するためのストッパ等を設けることなく、操作用レバーハンドルの中立位置を一定の位置に保持することができる。しかも、重錘が貯水タンク内に設けられていることから、外部から視認されることがなく、見栄えを損ねることもない。また、重錘は、着脱自在であるので、仮に操作用レバーハンドルの形状が変更された場合であっても、適宜重錘を交換することにより、ブラケット側の重量モーメントを容易に調整することができる。また、重錘は、変位自在に構成することにより、ブラケット側の重量モーメントを変換可能に構成したので、操作用レバーハンドルの形状のバラツキ等に起因して操作用レバーハンドル側の重量モーメントにバラツキのある場合であっても、重錘を交換することなくブラケット側の重量モーメントを容易に調整することができる。
請求項2に記載の発明によれば、操作用レバーハンドルの復帰位置において、重錘の位置は、スピンドルの回動軸を中心として、操作用レバーハンドルの突設方向と反対側にオフセットしたので、スピンドルの回動軸を中心とした操作用レバーハンドル側の重量モーメントと反対方向に作用するブラケット側の重量モーメントを生起させ、操作用レバーハンドルの中立位置を一定の位置に保持することができ、そのバラツキを回避することができる。
請求項に記載の発明によれば、所定の位置は、操作用レバーハンドルが略水平に突設される位置であるので、操作用レバーハンドルに対して重力方向に力を加えて回転させるという人間の手にとって極めて容易な動きによって操作可能な位置である略水平位置を、操作用レバーハンドルの中立位置とすることができる。
請求項に記載の発明によれば、操作用レバーハンドルの復帰作動の慣性に基づく過復帰を一定範囲に規制するためのストッパーを、スピンドルに連動する操作用レバーハンドルの内部と貯水タンクに固定したボス部との間に介在したので、操作用レバーハンドルの復帰作動の慣性に基づく操作用レバーハンドルの過復帰を防止することができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る洗浄水タンク装置を備えたトイレ装置を示す斜視図、図2は、本発明の実施形態に係る洗浄水タンク装置の内部構成を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る洗浄水タンク装置1は、トイレブース内に設置された水洗便器2へ洗浄水を供給するものであり、この洗浄水タンク装置1は、水洗便器2への供給洗浄水を貯留する貯水タンク10と、貯水タンク10内に水を供給、貯留するための給水装置20と、貯水タンク10の底部に設けた排水孔10bの開閉を行う排水弁34と、排水弁34の引き上げ操作を行うための排水操作ハンドル装置30と、を備えている。なお、図中、39は、排水孔10bに連通立設したオーバーフロー管であり、オーバーフロー管39は、その下部において排水弁34を回動自在に支持し、またその上端開口から貯水タンク10内の過剰な水を排水孔10bから排水する。
貯水タンク10は、略矩形箱形状に形成されている。貯水タンク10は、給水源WSから給水された水を貯留し、この貯留水を洗浄水として貯水タンク10の底部に設けた排水孔10bから排水弁34を開口して排水し、水洗便器2に洗浄水を供給する。
給水装置20は、給水源WSからの水を貯水タンク10内に導入するための給水管21と、給水管21に連通連結し、給水管21から貯水タンク10内への吐水と止水を切替えるべく設けられたボールタップ弁装置からなる給水バルブ22と、貯水タンク10内の水位の上下動による浮力の変動を利用して給水バルブ22の吐水と止水の切替え操作を行うフロート23とを備えている。
この給水装置20は、貯水タンク10内の洗浄水の水位が低下したときにフロート23が下降することにより給水バルブ22を開いて、貯水タンク10へ給水し、一方、貯水タンク10内への給水により水位が上昇したときにフロート23が上昇することにより給水バルブ22を閉じる。この給水バルブ22の作動によって、給水バルブ22の下方に連通連結した下向きの吐出管27から洗浄水が貯水タンク10内に吐水あるいは止水される。この吐水、止水作用により貯水タンク10内に満水時の水位が維持される。なお、図2中、28は、一端が給水バルブ22に連通連結され、他端がオーバーフロー管39の上部に連通連結されたリフィール管である。
(排水操作ハンドル装置の構成について)
次に、排水操作ハンドル装置30の具体的な構成について図3〜図5を参照して説明する。図3(a)は、排水操作ハンドル装置30の分解斜視図、図3(b)は、排水操作ハンドル装置30の組立斜視図である。図4は、排水操作ハンドル装置30の正面図、図5は、排水操作ハンドル装置30の側断面図である。
図3〜図5に示すように、排水操作ハンドル装置30は、貯水タンク10の壁面10cに穿設した取付孔10dに嵌着したボス部31と、ボス部31を回動可能に貫通したスピンドル32と、貯水タンク10内のスピンドル32の先端にスピンドル32の回動軸32aと直交するように突設し、排水弁34(図2参照)に一端が接続された可撓性の連結部材である玉鎖35の他端を接続したブラケット33と、貯水タンク10外のスピンドル32の基端にスピンドル32の回動軸32aと直交するように突設した操作用レバーハンドル36と、ブラケット33に取り付けられた後述の重錘60とを備えており、操作用レバーハンドル36を回動操作して排水弁34の引き上げ操作を行うように構成されている。なお、図2中、37は、玉鎖35を貫通し玉鎖35の絡まりを防止するためのスリーブ、38は、玉鎖35の所定位置に装着されたフロートである。
ボス部31は、スピンドル32の回動軸32a方向に延びた筒状を成すボス本体部31aの操作用レバーハンドル36側の端部に、取付孔10dの周縁部に当接する傾斜フランジ31bを設け、同傾斜フランジ31bのブラケット33側に位置するボス本体部31aの外周面に取付孔10dに嵌着される嵌着部31cを設け、同嵌着部31cのブラケット33側に位置するボス本体部31aの外周面に雄ネジ部31dを螺刻している。このボス部31は、貯水タンク10の壁面10cに穿設された取付孔10dに対し貯水タンク10の外側から嵌着部31cを嵌着し、貯水タンク10の内側から雄ネジ部31dに傾斜ワッシャ52を環装し、六角ナット51を締め付けて傾斜ワッシャ52を取付孔10dの周縁部に押圧状態で当接させ、傾斜フランジ31bと傾斜ワッシャ52との間に壁面10cを狭持することによって壁面10cに対して固定される。
スピンドル32の基端側、すなわち、スピンドル32の操作用レバーハンドル36側には、筒状のボス本体部31aの内部を回動自在に貫通する断面視円筒状の軸心部53が設けられている。軸心部53の先端部は、筒状のボス本体部31aの内部を貫通して貯水タンク10の側外方に延出しており、この軸心部53の先端部に、表面に複数の楔を形成した係合凸部53aが設けられている。
一方、操作用レバーハンドル36の内部に形成された筒状軸部40aの内側には、表面に係合凸部53aに対応する楔を形成した係合凹部40bが設けられている。係合凸部53aが、係合凹部40bに嵌入係合されることにより、スピンドル32と操作用レバーハンドル36とが回動軸32a周りに一体回転できるように連結される。なお、図5中、42は、固定ネジ、53bは、軸心部53の内部に螺刻された雌ネジ部であり、筒状軸部40a内に挿入した固定ネジ42を雌ネジ部53bに螺着することによって、操作用レバーハンドル36がスピンドル32に対して抜け止め固定される。
操作用レバーハンドル36は、略円柱状のハンドル本体部40と、ハンドル本体部40の側面から突設された板状のレバー部41とを備えている。ハンドル本体部40の内部中央には、筒状軸部40aが形成されている。そして、板状のレバー部41が正面視で略水平方向に突設された位置(以下、操作用レバーハンドル36の略水平位置とも言う。)となるように、操作用レバーハンドル36がスピンドル32に連結される。これにより、操作用レバーハンドル36が何ら操作されていない中立位置にあるときは、レバー部41は、図4に示すような略水平位置に定置される。このため、操作用レバーハンドル36のレバー部41に対して重力方向に力を加えて回転させるという人間の手にとって極めて容易な動きによって操作可能な位置を、操作用レバーハンドル36の中立位置とすることができる。
ブラケット33は、貯水タンク10内のスピンドル32の先端に係合する略円柱状のスピンドル係合部54と、スピンドル係合部54から垂下状態で連設され下端部に玉鎖35の一端を係止する板状の玉鎖係止部55とを備えている。スピンドル係合部54の内部には、断面視略十字状の嵌合孔54aが設けられている一方、スピンドル32の先端側、すなわち、スピンドル32のブラケット33側には、対応する断面視略十字状の嵌合部56が設けられている。また、スピンドル係合部54の外周面には、係合窓54b及び係合溝54cが設けられている一方、嵌合部56の上部には、切欠56aが設けられている。そして、嵌合部56が、嵌合孔54aに嵌入係合されると共に、係合窓54bと切欠56aとを一致させた状態で、別途設けた三又形状を成す止輪57が係合窓54b及び係合溝54cに上方から挿入係合されることによって、スピンドル32とブラケット33とが回動軸32a周りに一体回転できるように連結されている。
このように、スピンドル32と操作用レバーハンドル36、及び、スピンドル32とブラケット33がそれぞれ回動軸32a周りに一体回転できるように連結されることによって、使用者の操作用レバーハンドル36の回動操作にスピンドル32を介してブラケット33が連動するようになっている。これにより、操作用レバーハンドル36が回転操作されると、スピンドル32の回転を介してブラケット33も回転し、ブラケット33に係止された玉鎖35が上方に引き上げられ、これによって排水弁34が上方に引き上げられて排水孔10bが開放される。すると、貯水タンク10内の水が排水孔10bから排水され、配管により水洗便器2に導かれるようになっている。
図4に示すように、ブラケット33、より詳しくは、ブラケット33の玉鎖係止部55の前面(操作用レバーハンドル36側の面)には、一定重量の重錘60が取り付けられている。重錘60は、操作用レバーハンドル36の回転操作方向に作用する重量モーメントと反対方向に作用する重量モーメントをブラケット33に対して生起させる。なお、重錘60は金属(黄銅製)の棒材であり、ブラケット33を構成する合成樹脂よりも比重が大きく、その重錘60の占める容積が小さくても必要とする重量を得ることが可能であり、効率的に重量モーメントを発生させることが可能である。
特に、本実施形態では、ブラケット33に、一定重量の重錘60を取付けて、スピンドル32の回動軸32aを中心とした操作用レバーハンドル36側の重量モーメントとブラケット33側の重量モーメントとのバランスにより、操作用レバーハンドル36の操作後の復帰時に操作用レバーハンドル36が略水平位置に定置するように構成している。
言い換えると、図4中実線で示す操作用レバーハンドル36の中立位置で、スピンドル32の回動軸32aを中心とした、時計方向に作用する操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML1と、反時計方向に作用するブラケット33側の重量モーメントMB1とが等しくなるように、重錘60がブラケット33に取付けられる。
ここで、操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML1としては、操作用レバーハンドル36のレバー部41により発生する重量モーメント等が含まれ、ブラケット33側の重量モーメントMB1としては、重錘60、ブラケット33、及びブラケット33に接続された玉鎖35により発生する重量モーメント等が含まれる。
そして、操作用レバーハンドル36の復帰位置、すなわち、操作用レバーハンドル36の中立位置において、重錘60の位置は、スピンドル32の回動軸32aを中心として、操作用レバーハンドル36の突設方向、すなわち、レバー部41の延在方向と反対側にオフセットしている。この重錘60のオフセットにより、スピンドル32の回動軸32aを中心とした操作用レバーハンドル36側の重量モーメントと反対方向に作用するブラケット33側の重量モーメントをブラケット33に生起させることができる。
例えば、図4に示す操作用レバーハンドル36の中立位置では、重錘60の位置は、スピンドル32の回動軸32aを中心として、レバー部41の延在方向と反対側にLだけオフセットしているため、重錘60の重量をWとすると、図中時計方向に作用する操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML1に抗する反時計方向に作用する重量モーメントW×Lをブラケット33に生起させることができる。
なお、ブラケット33に代えて玉鎖35に重錘60を取り付けて、操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML1を打ち消す重量モーメントを玉鎖35を介してブラケット33に生起させるようにしても良い。しかし、重錘60の取り付け位置としては、図4に実線にて示すバランス位置において回動軸32aからのオフセット距離Lが短い位置とし、重錘60の重量を重くすることによって操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML1を打ち消してバランスさせるように構成したほうが、操作用レバーハンドル36がバランス位置からずれた場合でもそのバランスの崩れが小さく、操作用レバーハンドル36を安定して中立位置に保持することが可能であり好ましい。
次に、本実施形態に係る排水操作ハンドル装置30の動作について説明する。
操作用レバーハンドル36が図4中実線で示す中立位置にあるときに、レバー部41が略水平位置にあるものとする。
操作用レバーハンドル36が、使用者の手によって、スピンドル32の回動軸32aを中心として、図4中実線で示す中立位置から、図4中破線で示す位置まで時計方向に回転操作されると、すなわち、レバー部41が略水平位置から下方へ押し下げ操作されると、スピンドル32の回転を介してブラケット33は、上方へ回動する。このとき、スピンドル32の回動軸32aを中心とした時計方向に作用する操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML2が、反時計方向に作用するブラケット33側の重量モーメントMB2よりも小さくなる。
その後、操作用レバーハンドル36が解放されると、ブラケット33側の重量モーメントMB2の作用によって、操作用レバーハンドル36が元の中立位置に向けて反時計方向に回動復帰しようとする。ブラケット33側の重量モーメントMB2は漸減する一方、操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML2は漸増し、最終的に両重量モーメントが等しくなる位置で操作用レバーハンドル36が停止する。
すなわち、操作用レバーハンドル36の中立位置で、スピンドル32の回動軸32aを中心とした、時計方向に作用する操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML1と、反時計方向に作用するブラケット33側の重量モーメントMB1とが等しくなるように、重錘60がブラケット33に取り付けられているため、レバー部41が略水平位置となるように、操作用レバーハンドル36が図4中実線で示す中立位置に定置する。
このように、本実施形態では、ブラケット33に、一定重量の重錘60を取付けて、スピンドル32の回動軸32aを中心とした操作用レバーハンドル36側の重量モーメントとブラケット33側の重量モーメントとのバランスにより、操作用レバーハンドル36の操作後の復帰時に操作用レバーハンドル36が略水平位置に定置するように構成したので、貯水タンク10の取付孔10dに歪みがあっても、この取付孔10dに嵌着したボス部31に操作用レバーハンドル36の中立位置を当接規定するためのストッパ等を設けることなく、操作用レバーハンドル36の中立位置を一定の位置に保持することができる。しかも、重錘60が貯水タンク10内のブラケット33に設けられていることから、外部から視認されることがなく、見栄えを損ねることもない。
なお、本実施形態では、操作用レバーハンドル36の操作後の復帰時に操作用レバーハンドル36が略水平位置に定置するように構成したが、操作用レバーハンドル36の定置位置はこれに限られず、略水平位置よりも上方又は下方に傾斜した位置でも良い。要は、ブラケット33又は玉鎖35に、一定重量の重錘60を取り付けて、スピンドル32の回動軸32aを中心とした操作用レバーハンドル36側の重量モーメントとブラケット33側の重量モーメントとのバランスにより、操作用レバーハンドル36の操作後の復帰時に操作用レバーハンドル36が所定の位置に定置するよう構成すれば良い。
ところで、本実施形態では、重錘60は、ブラケット33に対して着脱自在に構成している。すなわち、図4及び図5に示すように、ブラケット33の玉鎖係止部55には、複数の貫通孔61が穿設されている一方、略六角柱状の重錘60の底部には、雌ネジ孔62が穿設されている。重錘60は、その底面を玉鎖係止部55の前面(操作用レバーハンドル36側の面)に当接させた状態で、玉鎖係止部55の後面から別途設けた雄ネジ63を雌ネジ孔62に螺着することによって玉鎖係止部55に着脱自在に固定される。したがって、仮に操作用レバーハンドル36の形状が変更された場合であっても、適宜重錘60を交換することにより、スピンドル32の回動軸32aを中心とした操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML1とブラケット33側の重量モーメントMB1とのバランスを容易に調整することができる。
また、重錘60は、ブラケット33に対して変位自在に構成することにより、ブラケット33側の重量モーメントMB1を変換可能に構成している。すなわち、図4及び図5に示すように、玉鎖係止部55に穿設された複数の貫通孔61を、玉鎖係止部55の上下左右方向に微小な距離だけずらした状態で配置している。重錘60の位置を複数の貫通孔61ごとに付替えると、重錘60とスピンドル32の回動軸32aとの間の距離が変更され、重錘60によりブラケット33に生起される重量モーメントが変換される結果、ブラケット33側の重量モーメントMB1が変換される。したがって、操作用レバーハンドル36の形状のバラツキ等に起因して操作用レバーハンドル36側の重量モーメントにバラツキのある場合であっても、重錘60を交換することなくブラケット33側の重量モーメントを容易に調整することができる。
ところで、本実施形態では、操作用レバーハンドル36の復帰作動の慣性に基づく過復帰を一定範囲に規制するためのストッパを、スピンドル32に連動する操作用レバーハンドル36の内部と貯水タンク10に固定したボス部31との間に介在している。以下、ストッパの具体的な構成について説明する。
図6は、ストッパの構成を示す説明図であり、説明の便宜上、操作用レバーハンドル36の正面断面図を示している。
すなわち、図3及び図6に示すように、ボス部31の傾斜フランジ31bの操作用レバーハンドル36側の面には、断面円弧形状をなすボス部側突起64が操作用レバーハンドル36に向かって突設されている一方、操作用レバーハンドル36内部には、中央の筒状軸部40aを扇形状に切り欠いた空間である操作用レバーハンドル側空間65がボス部側突起64を係合できるように凹設されており、ボス部側突起64と操作用レバーハンドル側空間65とでストッパが構成されている。
扇形状の操作用レバーハンドル側空間65は、リブ65aが突設された始端面65bと、始端面65bから筒状軸部40aを中心として所定の角度だけ離間した位置に配設された終端面65cとを有している。
次に、ストッパの作用を説明する。
図6(a)は、操作用レバーハンドル36が何ら操作されていない中立位置、すなわち、レバー部41が略水平位置にある状態を示している。この状態では、操作用レバーハンドル側空間65の始端面65bに突設されたリブ65aとボス部側突起64の右端とは、所定の距離だけ離間しており、互いに当接していない。即ち、上述したように、操作用レバーハンドル36側の重量モーメントML1(操作用レバーハンドル36のレバー部41により発生する重量モーメント)と、ブラケット33側の重量モーメントMB1(重錘60、ブラケット33、及びブラケット33に接続された玉鎖35により発生する重量モーメント)とのバランスにより、操作用レバーハンドル36に設けられたリブ65aとボス部31に設けられたボス部側突起64とは当接することなく、所定の距離だけ離間状態となっている。
この状態から、図6(b)に示すように、操作用レバーハンドル36を図中時計方向に90°まで回動させると、操作用レバーハンドル側空間65の終端面65cがボス部側突起64の左端面に当接して回動規制される。そして、このときの操作用レバーハンドル36の回動操作によって、排水弁34が引き上げられ、貯水タンク10内の水が水洗便器2に導かれる。
一方、この状態から、操作用レバーハンドル36が使用者の手から解放されると、図6(c)に示すように、操作用レバーハンドル36が図中反時計方向に回動復帰作動を行い、その慣性によって、中立位置、すなわち、レバー部41の略水平位置よりも上方へ所定角度だけ過復帰しようとする。このとき、操作用レバーハンドル側空間65の始端面65bに突設されたリブ65aがボス部側突起64の右端面に当接することによって、操作用レバーハンドル36が回動規制される。その後、操作用レバーハンドル36は、図6(a)に示す中立位置まで回動し復帰する。
このように、本実施形態では、ストッパを、スピンドル32に連動する操作用レバーハンドル36の内部と貯水タンク10に固定したボス部31との間に介在したので、操作用レバーハンドル36の復帰作動の慣性に基づく操作用レバーハンドル36の過復帰を防止することができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、排水操作ハンドル装置30の貯水タンク10への取り付け位置としては、貯水タンク10の前面の壁面に限られるものではなく、側面の壁面であっても構わない。
本発明の実施形態に係る洗浄水タンク装置を備えたトイレ装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る洗浄水タンク装置の内部構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る洗浄水タンク装置が備えた排水操作ハンドル装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る洗浄水タンク装置が備えた排水操作ハンドル装置の正面図である。 本発明の実施形態に係る洗浄水タンク装置が備えた排水操作ハンドル装置の側断面図である。 ストッパの作用を示す説明図である。
符号の説明
1 洗浄水タンク装置
2 水洗便器
10 貯水タンク
10b 排水孔
10c 壁面
10d 取付孔
30 排水操作ハンドル装置
31 ボス部
32 スピンドル
32a 回動軸
33 ブラケット
34 排水弁
35 玉鎖(連結部材)
36 操作用レバーハンドル
60 重錘

Claims (4)

  1. 水洗便器への供給洗浄水を貯留する貯水タンクと、
    前記貯水タンクの底部に設けた排水孔の開閉を行う排水弁と、
    前記貯水タンクの壁面に穿設した取付孔に嵌着したボス部と、
    前記ボス部を回動可能に貫通したスピンドルと、
    前記貯水タンク内の前記スピンドルの先端に前記スピンドルの回動軸と直交するように突設し、前記排水弁に一端が接続された可撓性の連結部材の他端を接続したブラケットと、
    前記貯水タンク外の前記スピンドルの基端に前記スピンドルの回動軸と直交するように突設した操作用レバーハンドルと、を備え、前記操作用レバーハンドルを操作して前記排水弁の引き上げ操作を行う洗浄水タンク装置において、
    前記ブラケット又は前記連結部材に、一定重量の重錘を取付けて、前記スピンドルの回動軸を中心とした前記操作用レバーハンドル側の重量モーメントと前記ブラケット側の重量モーメントとのバランスにより、前記操作用レバーハンドルの操作後の復帰時に前記操作用レバーハンドルが所定の位置に定置するように構成されると共に、前記重錘は、着脱自在に取り付けられ、変位自在に構成することにより、前記ブラケット側の重量モーメントを変換可能に構成したことを特徴とする洗浄水タンク装置。
  2. 前記操作用レバーハンドルの復帰位置において、前記重錘の位置は、前記スピンドルの回動軸を中心として、前記操作用レバーハンドルの突設方向と反対側にオフセットしたことを特徴とする請求項1に記載の洗浄水タンク装置。
  3. 前記所定の位置は、前記操作用レバーハンドルが略水平に突設される位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄水タンク装置。
  4. 前記操作用レバーハンドルの復帰作動の慣性に基づく過復帰を一定範囲に規制するためのストッパーを、前記スピンドルに連動する前記操作用レバーハンドルの内部と前記貯水タンクに固定した前記ボス部との間に介在したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄水タンク装置。
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