JP2006177050A - 便器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 頻繁に行われる便座装置の取り外しや便座制御部の保守、点検の際に、誤って便器側カバーを取り外してしまったり、またいたずらで便器側カバーが便器側ケース本体から取り外されてしまうことを防止する。
【解決手段】 便器2に便器洗浄手段1を設ける。便器2に便器洗浄手段1を制御する便器制御部7を内装したケース21を設ける。ケース21を、便器2に設けたケース本体21aと、ケース本体21aに内装した便器制御部7を覆うカバー21bとで構成する。カバー21bをケース本体21aに着脱自在に取り付ける。カバー21bのケース本体21aに着脱自在に取り付けられる部分を着脱取り付け部とする。着脱取り付け部を便器2に着脱自在に取り付けた便座装置3によって覆い隠される位置に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 便器2に便器洗浄手段1を設ける。便器2に便器洗浄手段1を制御する便器制御部7を内装したケース21を設ける。ケース21を、便器2に設けたケース本体21aと、ケース本体21aに内装した便器制御部7を覆うカバー21bとで構成する。カバー21bをケース本体21aに着脱自在に取り付ける。カバー21bのケース本体21aに着脱自在に取り付けられる部分を着脱取り付け部とする。着脱取り付け部を便器2に着脱自在に取り付けた便座装置3によって覆い隠される位置に設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は便座装置及び便器洗浄手段を備えた便器装置に関する。
従来から便器に便座装置を設けた便器装置としては例えば特許文献1に示すものが知られている。この便器装置は、局部洗浄手段等の機能部を備えた便座装置と便器洗浄手段とが一つの装置ブロックとして便器に組み込んだものであるが、便器洗浄手段と便座装置とが一つの装置ブロックとして便器に組み込まれているため、便座装置のみを形状、色、機能等が異なる他の便座装置と交換することができず、多様な顧客のニーズに対応できないという問題がある。また便座装置は汚れやすいので取り外して掃除等する必要があるが、上記のような一体型のものは便座装置部分を取り外して簡単に掃除することができないという問題があり、更に便座装置は長期間の使用により損傷しやすいのだが、この場合でも便座装置のみを交換することができず、局部洗浄手段等の機能部と便器洗浄手段とが備わっている装置ブロック全体を交換する必要があり、交換に要するコストが高くなってしまうという問題がある。
そこで例えば便器洗浄手段を備えた便器2に便器洗浄手段の制御部を内装する便器側ケース21を設け、図11に示すように便器2とは別体の便座装置3を着脱自在に取り付け、便器洗浄手段を便器2から取り外すことなく便座装置3のみを便器2から取り外せるようにすることが考えられる。なお図11の35は便座装置3の制御部等を内装する便座側ケースである。
またこの場合、便器側ケース21内を保守、点検できるようにするには、例えば便器側ケース21を、便器2に設けた便器側ケース本体と、便器側ケース本体に内装した便器制御部を覆う便器側カバー21bとで構成し、便器側カバー21bの側面部や後面部をねじ具70により便器側ケース本体に着脱自在に取り付け、ねじ具70による固着を解除することで便器側カバー21bを便器側ケース本体から取り外せるようにすることが考えられる。
しかしこのように便器側カバー21bのケース本体にねじ具70によって着脱自在に取り付けられる部分(側面部や後面部)を便座装置3によって覆い隠されない露出部分に設けた場合、便座装置3を便器2から取り外すことなく便器側カバー21bを簡単に取り外すことができてしまい、掃除等の理由で頻繁に行われる便座装置3の取り外しや便座制御部の保守、点検の際に、誤って便器側カバー21bを取り外してしまい作業に時間がかかったり、またいたずらで便器側カバー21bが便器側ケース本体から取り外されてしまうという問題が生じる。
特開平9−195356号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、頻繁に行われる便座装置の取り外しや便座制御部の保守、点検の際に、誤って便器側カバーを取り外してしまったり、またいたずらで便器側カバーが便器側ケース本体から取り外されてしまうことを防止できる便器装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る便器装置は、便器2に、便器洗浄手段1と、該便器洗浄手段1を制御する便器制御部7を内装したケース21を設け、該ケース21を、便器2に設けたケース本体21aと、該ケース本体21aに内装した便器制御部7を覆うカバー21bとで構成し、カバー21bをケース本体21aに着脱自在に取り付け、カバー21bのケース本体21aに着脱自在に取り付けられる部分を着脱取り付け部とし、該着脱取り付け部を便器2に着脱自在に取り付けた便座装置3によって覆い隠される位置に設けて成ることを特徴とする。このようにカバー21bのケース本体21aに着脱自在に取り付けられる部分である着脱取り付け部を便器2に着脱自在に取り付けた便座装置3によって覆い隠されて外部に露出しない位置に設けることで、便座装置3を便器2から取り外さない限り、カバー21bの着脱取り付け部をケース本体21aから取り外すことができなくなって、カバー21bをケース本体21aから容易に取り外すことができないようになり、誤ってあるいはいたずらでカバー21bがケース本体21aから取り外されることを防止できる。
また上記ケース本体21aを便器2に着脱自在に取り付け、ケース本体21aの便器2に着脱自在に取り付けられる部分をケース本体着脱取り付け部とし、該ケース本体着脱取り付け部を便器2に取り付けた便座装置3によって覆い隠される位置に設けることも好ましい。これにより便座装置3を便器2から取り外さない限り、ケース本体21aのケース本体着脱取り付け部を便器2から取り外すことができなくなって、ケース21を便器2から容易に取り外すことができないようになり、誤ってあるいはいたずらでケース21が便器2から取り外されることを防止できる。
また上記便座装置3に、着座・離座検出手段4と、着座・離座検出手段4で検出した着座・離座情報を無線信号で送信する送信手段5とを設け、便器2側に前記送信手段5により送信された無線信号を受信する受信手段6を設け、上記便器制御部7を受信手段6により受信した無線信号に基づいて便器洗浄手段1を制御するものとすることも好ましい。便座装置3の着座・離座検出手段4の検出結果に基づいて便器2側の便器洗浄手段1を制御することができる。また現場施工の際に便器洗浄手段1を備えた便器2側と、着座・離座検出手段4を備えた便座装置3側とを配線で接続する工事が必要でなく現場施工を簡略化できる。また便座装置3を掃除する際に便座装置3側と便器2側とを接続する配線がないので配線に邪魔されることなく掃除ができる。また便座装置3の保守、点検や掃除のために便座装置3を便器2から取り外した際に、便座装置3を移動したり、床等に置いたり、触ったりして着座・離座検出手段4により誤った着座・離座検出が行われて送信手段5から送信されたとしても、この際には送信手段5と受信手段6とが向かい合わないため受信手段6に受信されることがなく、よって便座装置3を取り外して掃除などをしている際に、誤った着座・離座検出結果に基づいて便器洗浄手段1により誤って便器2を洗浄をすることがない。さらには便座装置3を便器2から取り外さない限り、ケース21を便器2から取り外すことができないようになっているため、誤ってあるいはいたずらで便器2からケース21を取り外して受信手段6の位置が変更されて、送信手段5及び受信手段6の相対位置が変わることを防止でき、これにより受信手段6による送信手段5から送信された無線信号の受信精度が低下することを防止できる。
また上記便座装置3に、着座・離座検出手段4と、着座・離座検出手段4で検出した着座・離座情報を送信する送信手段5と、送信手段5を内装した便座側ケース35とを設け、便器2側に前記送信手段5により送信された信号を受信する受信手段6を設け、上記便器制御部7を受信手段6により受信した信号に基づいて便器洗浄手段1を制御するものとした便器装置であって、前記便座側ケース35を、便器2に着脱自在に取り付けた便座側ケース本体35aと、便座側ケース本体35aに内装した送信手段5を覆う便座側カバー35bとで構成し、便座側カバー35bを便座側ケース本体35aに着脱自在に取り付け、便座側カバー35bの便座側ケース本体35aに着脱自在に取り付けられる部分を便座側カバー着脱取り付け部とし、該便座側カバー着脱取り付け部を上記便器制御部7を内装するケース21によって覆い隠される位置に設けることも好ましい。上記構成により便座装置3の着座・離座検出手段4の検出結果に基づいて便器2側の便器洗浄手段1を制御することができる。また便座装置3を便器2から取り外さない限り、便座側カバー35bの便座側カバー着脱取り付け部を便座側ケース本体35aから取り外すことができず、便座側カバー35bを便座側ケース本体35aから取り外すことができないようになり、誤ってあるいはいたずらで便座側カバー35bが便座側ケース本体35aから取り外されることを防止できる。
本発明では便座装置を便器から取り外さない限り、便器洗浄手段の制御部を内装したケース本体からカバーを取り外すことができないようになり、誤ってあるいはいたずらで便器洗浄手段の制御部を覆うカバーがケース本体から取り外されることを防止できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図2に示す本実施形態の便器2はボウル部15を水で洗浄するための便器洗浄手段1を備えた水洗便器であって、便器2の後部の内部にターントラップブロック16を設け、便器2の後部上面にターントラップブロック16を配設した部分の上方に位置するように便器側ケース21を設けている。また便器2には便器洗浄用管路18を設けてあり、該便器洗浄用管路18の一端が水道管のような水供給管25に止水詮20を介して接続してある。
ターントラップブロック16のケース内には図3に示すような変形性を有する材料で形成した可動自在なターントラップ17を設けてあり、ターントラップ17の一端部をボウル部15の出口26に接続してある。ターントラップ17はターントラップブロック16のケース外面側に設けた駆動モータ19によりターントラップ17の他端が上を向く姿勢と下を向く姿勢との間で可動自在となっている。
図4に示すように便器側ケース21内においては、便器洗浄用管路18の途中に便器洗浄弁22を設けると共に該便器洗浄弁22及び上記駆動モータ19を制御するための便器制御部7を設けてあり、本実施形態では前記便器洗浄弁22とターントラップ17を駆動する駆動モータ19とで便器洗浄手段1を構成している。また便器側ケース21内には赤外線信号のような無線信号を受信する受信手段6を設けてあり、更に図5に示すように上記受信手段6とは別の便器側リモコン信号受信部11が設けてある。便器側リモコン信号受信部11は便器側リモコン装置10からの送信信号を受信するもので、便器制御部7は後述する受信手段6で受信した信号に基づいて行う便器2の洗浄の他に、便器側リモコン信号受信部11にて受信した受信信号に基づいて便器洗浄手段1を制御して便器2の洗浄を行えるようになっている。
図2等に示すように便器側ケース21は便器2の後部上面に着脱自在に取付けた下部の便器側ケース本体21a(以下ケース本体21aという)と、ケース本体21aに着脱自在に取り付けた上部の便器側カバー21b(以下カバー21bという)とで構成されている。上方に開口する箱状のケース本体21aには、前述の便器洗浄弁22、便器制御部7、受信手段6、便器側リモコン信号受信部11を内装してあり、これらはケース本体21aに取り付けた下方に開口する箱状のカバー21bによりに覆われている。
上記便器側ケース21は前部の上部が前方に向けて突出した張り出し部31となり、張り出し部31の下方が凹段部32となっている。図1に示すように張り出し部31の前面部はカバー21bの前壁部23で構成され、凹段部32の奥面部及び上底面部の夫々はケース本体21aの前壁部24と該前壁部24の上端から前方に突設した係止突部52で構成されている。また便器側ケース21の下部の前面部(つまり凹段部32の奥面部)には前述の受信手段6と前後に対向する位置に受信側窓30を設けている(図7等参照)。
ここで上記カバー21bのケース本体21aに着脱自在に取り付けられる部分を便器側カバー着脱取り付け部と定義すると、本実施形態の便器側カバー着脱取り付け部は前述の係止突部52が係止されるカバー21bの前壁部23の下端部の内面に形成した凹状の係止溝部53からなる。つまりカバー21bはケース本体21aの係止突部52を係止溝部53内に嵌め込んで係止することでケース本体21aに取り付け固定されるものである。また前記カバー21bの係止溝部53を形成した前壁部23の下端からは下方に向けて指掛け部54を一体に突設してあり、該指掛け部54を前方に引くように操作してカバー21bの前壁部23を弾性変形させることで前記係止突部52と係止溝部53の係止を解除ができるようになっている。なお例えばカバー21bの前壁部23以外の露出する壁部である側壁部や後壁部に上記便器側カバー着脱取り付け部と同様の被係止部を設けると共に、ケース本体21aの前記カバー21bの側壁部や後壁部に設けた被係止部に対応する部分に係止部を設け、該係止部を前記被係止部に係止する等して、カバー21bの便器側カバー着脱取り付け部とは別の箇所を取り付け固定しても良い。但しこの場合は、カバー21bの側壁部や後壁部に設けた被係止部とこの被係止部に対応する係止部との係止は、カバー21bの便器側カバー着脱取り付け部をケース本体21aから取り外さない限り解除できないようになっているものとする。
またここでケース本体21aの便器2に着脱自在に取り付けられる部分をケース本体着脱取り付け部と定義すると、本実施形態のケース本体着脱取り付け部は取り付けねじ50による固着によって便器2に取り付けられる部分であるケース本体21aの前壁部24からなる。具体的に説明すると、ケース本体21aの下面部の前端部には差し込み孔57を形成してあり、更にケース本体21aの前壁部24には前後方向に貫孔58を貫設している。そして便器2の上面に載設したL字状の固定金具51の縦片部51bをケース本体21aの差し込み孔57からケース本体21a内に挿入し、ケース本体21aの前壁部24の貫孔58に取付けねじ50を前方から挿入し、該取り付けねじ50の先端部をケース本体21a内に挿入された縦片部51bに形成したねじ孔59に螺合することで、ケース本体21aが便器2に取り付け固定されている。ここでケース本体21aの前壁部24を便器2に設けた固定金具51から取り外す際に操作される部分である取り付けねじ50の頭部はケース本体21aの前壁部24の前面に露出してある。なお前記固定金具51は縦片部51bの下端から前方に突設した横片部51aをボルト55及びナット56により便器2の上壁部2aに締結することで、便器2に固定されているものである。
図6、図7等に示すように便器2の後部上面の上記便器側ケース21を設けた部分より前位置の中央部には便座固定金具33を取り付けている。この便座固定金具33には図8に示すように前方に開口する断面コ字状の前後方向に長いガイドレール34aを設けてあり、該ガイドレール34aの底面部上面の前後に離れた2箇所には下方に凹没する係合凹部34bを設けている。また図6に示すように便座固定金具33の左右両側部には上下方向に貫通して前後方向に長い長孔60を形成している。
上記便座固定金具33は上記便器側ケース21を便器2の後部上面に取付けた後に便器2に取付けられるものであって、その取り付けにあたっては例えば図6に示すように上下に貫通する雌ねじ孔61aを備えた雌ねじ部材61と、雌ねじ部材61の雌ねじ孔61aに螺合する固定ねじ62と、左右方向における中央部を下方に突曲した断面逆ハット状の押さえ板63とを用いる。これらを用いて便座固定金具33を便器2に固定するにあたっては、例えばまず便器2の上壁部2aに左右に間隔を介して穿設した嵌め込み孔64の夫々に雌ねじ部材61を嵌め込み挿入する。次に便座固定金具33の各長孔60と各雌ねじ部材61の雌ねじ孔61aの左右方向の位置を合わせつつ、便座固定金具33を便器側ケース21を基準にして前後方向の位置を調整し、この後、固定ねじ62の先端部を押さえ板63の中央突曲部63aの下面部に穿設した貫通孔63bに通して各雌ねじ部材61の雌ねじ孔61aに螺合し、押さえ板63の両側の鍔部63cと便器2の上壁部2aとの間に便座固定金具33を挟持固定する。なお本例では固定ねじ62を便器2に設けた雌ねじ部材61の雌ねじ孔61aに螺合することで便座固定金具33を便器2に固定したが、例えば図8に示すように固定ねじ62の先端を便器2の上壁部2aに設けた孔65に通して便器2の上壁部2aの下面側に位置するナット66に螺合し、該ナット66と固定ねじ62により便器2に便座固定金具33を締結する等、便座固定金具33の便器2への固定手段は上記に限定されるものではない。
上記便器2の上面に取り付けられる便座装置3は装置の主体を構成する便座側ケース35に便座36と便蓋37とを回動自在に取付けて構成してある。
便座側ケース35は後面が便器側ケース21の前面に近接対向するように便器2の後部上面に設けてあり、該便座側ケース35内には図9の制御ブロック図に示すように、人体の局部を洗浄するための局部洗浄手段8a及び人体の局部洗浄をした後に温風又は冷風により人体の局部を乾燥させるための乾燥手段8b及び便器2内の脱臭を行うための脱臭手段8cとで構成される便座側機能部8と、前述の便器2側に設けた受信手段6に赤外線信号のような無線信号を送信する送信手段5と、便座制御部9とを設けている。なお便座側機能部8は上記局部洗浄手段8a及び乾燥手段8b及び脱臭手段8cのうち少なくとも一つ以上の手段で構成されていれば良いものとする。また便座側ケース35には操作部38、前述の便器側リモコン装置10とは別体の便座側リモコン装置12からのリモコン信号を受信するための便座側リモコン信号受信部13が設けてある。更に便座装置3には着座・離座検出手段4を設けてあり、この着座・離座検出手段4は例えば便座36に設けてある。そして、操作部38や便座側リモコン装置12や着座・離座検出手段4からの信号が便座制御部9に入力されることで便座側機能部8を制御するようになっている。なお上記局部洗浄手段8aの配管には図5に示すように水供給管から洗浄水を供給するためのフレキシブル管29が接続してある。
上記便座側ケース35は、便器2の後部上面に着脱自在に取り付けられる下部の便座側ケース本体35a(以下ケース本体35aという)と、ケース本体35aに着脱自在に取り付けた上部の便座側カバー35b(以下カバー35bという)とで構成してある。上方に開口する箱状のケース本体35aには、前述の便座側機能部8、便座制御部9、送信手段5を取付けて内装してあり、これらはケース本体35aに取り付けた下方に開口する箱状のカバー35bによりに覆われている。
図7及び図10に示すように上記便座側ケース35のカバー35bの後端部の下部は後方に向けて突出する後方突出部40となっており、この後方突出部40の突出端面には前述の送信手段5と前後方向に対向する位置に送信側窓41が設けてある。
ここで上記カバー35bのケース本体35aに着脱自在に取り付けられる部分を便座側カバー着脱取り付け部と定義すると、本実施形態では便座側カバー着脱取り付け部を止めねじ42による固着によってケース本体35aに取り付けられる部分であるカバー35bの後方突出部40の上面部からなる。具体的に説明すると、カバー35bの後方突出部40の上面部の左右両端にはねじ通し孔67を穿設してあり、またケース本体35aの後端部の左右両端部には雌ねじ孔部68を形成している。そして各ねじ通し孔67に上方から止めねじ42を通し、該止めねじ42の先端部をケース本体35aに設けた雌ねじ孔部68に螺合することで、カバー35bの後方突出部40の上面部がケース本体35aに取り付け固定される。ここでカバー35bの後方突出部40の上面部をケース本体35aから取り外す際に操作される部分である止めねじ42の頭部は後方突出部40の上面に露出してある。
また便座側ケース35のケース本体35aの下面部には図8に示すように後端から便座固定金具33の前後長さに対応する範囲にわたって凹部69が形成され、該凹部69の上底面には前述の便座固定金具33に設けたガイドレール34aに前方より差し込まれる水平片部39aを有する係合部材39を下方に向けて突設している。また係合部材39の水平片部39aの前後両端部には係合突部39bが設けてある。そして図8のように前記係合部材39の水平片部39aを便座固定金具33に設けたガイドレール34aに前方から後方に向けて差し込むと共に、各係合突部39bを各係合凹部34bに係合することで、ケース本体35aは前後左右上下の全ての方向に位置決めされた状態で便器2に取り付け固定され、これにより便座装置3は便器2に着脱自在に取り付け固定されている。なお便座装置3のケース本体35aの取外しに当たっては便座装置3を上方に持ち上げて係合突部39bと係合凹部34bとの係合を外した状態でガイドレール34a内から水平片部39aを前方に引き抜くことで便座装置3を取り外すことができるようになっている。
上記のように便座装置3を便器2に取付けた状態では便座側ケース35が便器側ケース21の前方位置で隣接するように配され、便座装置3の便座側ケース35の後方突出部40が便器2の後部上面に取付けてある便器側ケース21の前部の下部の凹段部32に嵌まり込む。
この状態では前述の便器側ケース21のケース本体21aの係止突部52、カバー21bの係止溝部53、指掛け部54が、便座側ケース35のカバー35bの上部の前面(後方突出部40の上方に形成された段部の奥面)に近接対向する位置に配され、またケース本体21aの前壁部24、取付けねじ50の頭部は、便座側ケース35のカバー35bの下部の前面(後方突出部40の突出端面)に近接対向する位置に配されている。つまり係止突部52、係止溝部53、指掛け部54、ケース本体21aの前壁部24、取付けねじ50の頭部は、いずれもが便座側ケース35のカバー35bによって覆い隠される位置に配されている。
またこの便器側ケース21及び便座側ケース35を便器2に取り付けた状態にあっては、前述のカバー35bの後方突出部40の上面部及び止めねじ42の頭部が、便器側ケース21の凹段部32の上底面に近接対向する位置に配されており、つまり後方突出部40の上面部及び止めねじ42の頭部はともに便器側ケース21によって覆い隠される位置に配されている。
またこの場合、凹段部32の奥面に設けた受信側窓30と、後方突出部40の突出端面に設けた送信側窓41とが互いに近接対向し、送信側窓41、受信側窓30を介して便座側ケース35内に設けた送信手段5と便器側ケース21内に設けた受信手段6とが一直線状に対向し、送信手段5から送信された赤外線信号のような無線信号を受信手段6にて受信できるようになっている。ここで凹段部32の奥面に設けた受信側窓30と、後方突出部40の突出端面に設けた送信側窓41とが互いに近接対向するので、外光などの外乱が受信側窓30から受信手段6に入るのを防止でき、受信手段6や送信手段5側に埃等が浸入し難く、送信手段5から送信された赤外線信号を受信手段6で確実に受信できるようになっている。
以下、図9に示す便器装置の制御ブロック図に基づいて便器装置の制御動作につき説明する。
使用者が便座装置3の便座36に着座すると、着座・離座検出手段4により着座が検出され、着座後離座すると離座が検出される。着座・離座検出手段4により着座、離座が検出されると、便座制御部9に着座信号や離座信号が入力され、この着座信号や離座信号により便座制御部9により便座側機能部8の1以上の手段が制御される。一例を挙げると、着座信号が入力されると便座側機能部8の一つである脱臭手段8cがオンとなって脱臭を開始し、その後、離座信号が入力されると、離座信号の入力後一定時間経過後に脱臭手段8cがオフとなるように制御される。また、着座信号が入力されると局部洗浄手段8aの動作受け付け可能モードとなり、その後、離座信号が入力されると局部洗浄手段8aの動作受け付け可能モードが終了するように制御されるものであり、便座側ケース35に設けた操作部38や便座側リモコン装置12を操作して局部洗浄手段8aをオンさせる信号が便座制御部9に入力した場合、便座制御部9により上記動作受け付け可能モードの間だけ(つまり着座している期間だけ)局部洗浄手段8aを動作させるように制御し、上記動作受け付け可能モードでない時(つまり着座していない時)は局部洗浄手段8aを動作させないようになっている。これにより着座していない時に誤って局部洗浄手段8aが動作して温水のような洗浄水を誤噴出することがないようにしている。
更に、着座・離座検出手段4により着座、離座が検出されると送信手段5により赤外線信号のような信号が送信される。送信手段5から送信された着座信号や離座信号は便器側ケース21内に設けた受信手段6で受信され、受信手段6で受信した信号は便器制御部7に入力され、この入力された信号に基づいて便器制御部7は便器洗浄手段1を制御してボウル部15内に水を流して便器洗浄を行う。
便器制御部7は例えば離座を検出した後の一定時間以内(例えば10秒)に着座信号を受信しない場合に便器洗浄手段1をオンとなるように制御して便器洗浄を行うものであって、この便器洗浄手段1による便器洗浄の動作は以下のように行われる。
図3(f)は便器洗浄手段1がオフの状態、つまり溜め水復帰状態(待機状態)であり、この状態ではターントラップ17の他端の開口部が上を向いてターントラップ17及びボウル部15内に水が溜まっている。この状態で便器洗浄手段1がオンとなって便器洗浄が開始されると、まず、便器洗浄弁22が開となって図3(a)の矢印に示すように水がボウル部15内に流れ出す、次に、図3(b)、(c)のように駆動モータ19を正転させてターントラップ17の他端の開口が下を向くようにターントラップ17を回動してボウル部15及びターントラップ17内に溜まっている水をターントラップ17の他端から排出することで水と共に汚物を排出する。次に、駆動モータ19を逆転させて図3(d)のようにターントラップ17を回動させ、ターントラップ17の他端の開口が上を向くようにする。この間、便器洗浄弁22が開となっていて図3(e)のようにターントラップ17の他端の開口部が上を向いた状態でもボウル部15内に水が供給され、図3(f)のように他端の開口部が上を向いたターントラップ17及びボウル部15内に水が溜まると便器洗浄弁22が閉となり、図3(f)の溜め水復帰状態(待機状態)になる。
以上説明したように本発明の便器装置にあっては、便器洗浄手段1を設けた便器2とは別体の便座装置3を便器2に着脱自在に取り付けてあるので、便座装置3のみを便器2から取り外すことができ、これにより汚物が付着したり小便がかかる等の理由で汚れ易い便座装置3を簡単に取り外して掃除したり、便座装置3のみを交換したりできる。
さらにはカバー21bの便器側カバー着脱取り付け部、指掛け部54、ケース本体21aのケース本体着脱取り付け部、取り付けねじ50の頭部のいずれもが後方突出部40と凹段部32との嵌め込み部分に位置して外部に露出しないため、便座装置3を便器2から取り外さない限り(つまり、便座装置3を便器2に対して前方に移動させ、係合部材39をガイドレール34aに対して前方にスライドさせて外さない限り)、指掛け部54に指を掛けて前方に引っ張ることで係止を解除してカバー21bをケース本体21aから取り外したり、あるいは取付けねじ50を操作してケース本体21aを便器2から取り外したりすることができず、従って誤ってあるいはいたずらで、カバー21bを取り外して便器制御部7を露出させたり、ケース本体21aを便器2から取り外したりできないようになっている。
また本実施形態の便器装置は、着座・離座検出手段4と、着座・離座検出手段4で検出した着座・離座情報を送信する送信手段5と、送信手段5を内装した便座側ケース35とを設け、便器2側に前記送信手段5により送信された信号を受信する受信手段6を設け、上記便器制御部7を受信手段6により受信した信号に基づいて便器洗浄手段1を制御するものとした便器装置であるので、便座装置3の着座・離座検出手段4の検出結果に基づいて便器2側の便器洗浄手段1を制御することができる。
また上記送信手段5及び受信手段6によって送受信される信号は赤外線信号のような無線信号であるので、現場施工の際に便器洗浄手段1を備えた便器2側と、着座・離座検出手段4を備えた便座装置3側とを配線で接続する工事が必要でなく現場施工を簡略化できる。また便座装置3を便器2から取り外し、便器2から離れた位置で便座装置3の保守、点検や掃除を行うことができるようになっている。さらには便座装置3を掃除する際に便座装置3側と便器2側とを接続する配線がないので配線に邪魔されることなく掃除ができる。また上記のように便座装置3を取り外して掃除等する際に便座装置3を移動したり、床等に置いたり、触ったりして着座・離座検出手段4により誤った着座・離座検出が行われて送信手段5から赤外線信号が送信されたとしても、送信手段5と受信手段6とが向かい合わないため受信手段6で赤外線信号が受信されることがない。このため、便座装置3を取り外して掃除などをしている際に、誤った着座・離座検出結果に基づいて便器洗浄手段1により誤って便器洗浄をすることがない。
また本実施形態では便座装置3を便器2から取り外した後、便器2から便器側ケース21のケース本体21aを取り外すことで、便器2の後部の上壁部2aに形成されたターントラップブロック16及び駆動モータ19の収納部に連通する点検用開口を外部に露出させることができ、これによりターントラップブロック16の保守、点検を行えるようになっている。さらにはこの場合便座装置3を便器2から取り外さない限り、便器側ケース21を便器2から取り外すことができないようになっているため、誤ってあるいはいたずらで便器2から便器側ケース21を取り外して受信手段の位置が変更されることを防止でき、送信手段5から送信された赤外線信号を受信手段6で確実に受信できる。
さらにカバー35bの後方突出部40の上面部及び止めねじ42の頭部がともに便器側ケース21によって覆い隠されて外部に露出しないため、便座装置3を便器2から取り外さない限り、止めねじ42を操作してカバー35bをケース本体35aから取り外すことができず、従って誤ってあるいはいたずらでカバー35bを取り外して便座制御部9を露出させたりすることがないようになっている。
なお本実施形態では便器2にターントラップ17を設けて封水をし、ターントラップ17を駆動することで排水するようにした便器装置の例を示したが、ターントラップ17を設けることなく、サイホン式の便器でも設置可能で、ロータンクを設けてロータンク内の排水口を開閉する便器洗浄弁を開としてロータンク内の水をボウル部15内に流して便器洗浄を行うもの、あるいは水道直結式で便器洗浄弁を開として水道水を直接ボウル部内に流して便器洗浄を行うものとしても良い。
1 便器洗浄手段
2 便器
3 便座装置
4 着座・離座検出手段
5 送信手段
6 受信手段
7 便器制御部
8 便座側機能部
8a 局部洗浄手段
8b 乾燥手段
8c 脱臭手段
21 便器側ケース
21a 便座側ケース本体
21b 便座側カバー
35 便座側ケース
35a 便座側ケース本体
35b 便座側カバー
2 便器
3 便座装置
4 着座・離座検出手段
5 送信手段
6 受信手段
7 便器制御部
8 便座側機能部
8a 局部洗浄手段
8b 乾燥手段
8c 脱臭手段
21 便器側ケース
21a 便座側ケース本体
21b 便座側カバー
35 便座側ケース
35a 便座側ケース本体
35b 便座側カバー
Claims (4)
- 便器に、便器洗浄手段と、該便器洗浄手段を制御する便器制御部を内装したケースを設け、該ケースを、便器に設けたケース本体と、該ケース本体に内装した便器制御部を覆うカバーとで構成し、カバーをケース本体に着脱自在に取り付け、カバーのケース本体に着脱自在に取り付けられる部分を着脱取り付け部とし、該着脱取り付け部を便器に着脱自在に取り付けた便座装置によって覆い隠される位置に設けて成ることを特徴とする便器装置。
- 上記ケース本体を便器に着脱自在に取り付け、ケース本体の便器に着脱自在に取り付けられる部分をケース本体着脱取り付け部とし、該ケース本体着脱取り付け部を便器に取り付けた便座装置によって覆い隠される位置に設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の便器装置。
- 上記便座装置に、着座・離座検出手段と、着座・離座検出手段で検出した着座・離座情報を無線信号で送信する送信手段とを設け、便器側に前記送信手段により送信された無線信号を受信する受信手段を設け、上記便器制御部を受信手段により受信した信号に基づいて便器洗浄手段を制御するものとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の便器装置。
- 上記便座装置に、着座・離座検出手段と、着座・離座検出手段で検出した着座・離座情報を送信する送信手段と、送信手段を内装した便座側ケースとを設け、便器側に前記送信手段により送信された信号を受信する受信手段を設け、上記便器制御部を受信手段により受信した信号に基づいて便器洗浄手段を制御するものとした便器装置であって、前記便座側ケースを、便器に着脱自在に取り付けた便座側ケース本体と、便座側ケース本体に内装した送信手段を覆う便座側カバーとで構成し、便座側カバーを便座側ケース本体に着脱自在に取り付け、便座側カバーの便座側ケース本体に着脱自在に取り付けられる部分を便座側カバー着脱取り付け部とし、該便座側カバー着脱取り付け部を上記便器制御部を内装するケースによって覆い隠される位置に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の便器装置。
Priority Applications (1)
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JP2004371459A JP2006177050A (ja) | 2004-12-22 | 2004-12-22 | 便器装置 |
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Family Applications (1)
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JP2004371459A Withdrawn JP2006177050A (ja) | 2004-12-22 | 2004-12-22 | 便器装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006177050A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017214742A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 株式会社Lixil | 便器装置 |
-
2004
- 2004-12-22 JP JP2004371459A patent/JP2006177050A/ja not_active Withdrawn
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