JP2007316770A - センサ装置、センサシステム及び異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法 - Google Patents

センサ装置、センサシステム及び異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】単機能センサ同士を接続、通信可能としてセンサのみで異種計測値に基づく演算、制御が可能なセンサシステムを構築する。
【解決手段】第1の物理量を検出するための検出手段と、検出手段で検出された検出量に基づいて所定の処理を行う演算手段と、検出手段で検出された物理量と異なる第2の物理量を検出可能な他のセンサ装置と電気的に接続可能で、該他のセンサ装置とデータ通信を行うための通信インターフェース3と、通信インターフェース3に接続されている他のセンサ装置の有無、及び通信インターフェース3を介して、接続される他のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定可能な種別判定手段とを備えており、演算手段は、検出手段で検出された第1の物理量に関する検出量と、他のセンサ装置で検出された第2の物理量に関する検出量とに基づいて演算可能としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種の物理量を検出するセンサ装置に関し、特に出力回路を備えるセンサ装置に関する。
各種の物理量を検出するセンサとして、光電センサ、近接センサ、圧力センサ、流量センサ、変位センサ、温度センサ、画像センサ等が開発、利用されている。光電センサは、可視光線や赤外線などの光を投光部から信号光として被検出物に対して放出し、反射された光を受光部で受光して検出、あるいは遮光される光量の変化を検出することにより、出力信号を得る。近接センサは、非接触で被検出物の接近を検出するセンサであり、電磁誘導を利用した高周波発振型、磁石を用いた磁気型、静電容量の変化を利用した静電容量型等がある。圧力センサは、空気圧の変化を感圧素子で検出し、電気信号に変換する。流量センサは、液体や気体等の流体の流量を検出するセンサであり、被検出流体を羽根車に当てて、その回転数を流量値に換算する羽根車式や、鉛直方向に設置されたパイプ中に浮きを配置し浮きの上昇度合いで流量を検出する浮き子式、ファラデーの電磁誘導の原理を使用して流路内に可動部や障害物を配置することなく流量を測定可能な電磁式等がある。変位センサは、被検出物の移動量を測定したり、被検出物の寸法測定に利用できる。温度センサはゼーベック効果で温度差に応じて発生する電圧を利用した熱電対や、白金などを利用した測温抵抗体等で温度を検出する。画像センサは、CCDカメラ等の撮像素子で撮像した被検出物の画像をデジタル信号に変換し、演算処理を行うことで特徴量を検出するものである。
このようにセンサ装置は、何らかの物理量を検出して演算や出力を行う。このような単機能のセンサ装置は、単独で使用する他、センサ装置同士を接続して使用可能なタイプが存在する。例えば、図1に示すように流量センサ400を複数台接続してデータ通信可能とし、他の流量センサで測定した流量値を取得して加算・減算して表示したり、或いは平均値などを演算したり、演算値を所定の閾値と比較して、制御信号をON/OFFする等の制御が可能である。このような複数接続可能なセンサ装置を接続して相互に通信することにより、必要に応じてセンサ装置を増設して複数の検出対象に基づいた制御を行うことが可能となる。
しかしながら、従来のセンサ装置では、同一の物理量を検出・測定可能なセンサ同士の接続は可能であるものの、異なる物理量を検出・測定可能なセンサ同士を接続して互いのセンサ測定値を共有し、演算や処理を行うことはできなかった。例えば、上述した図1に示す流量計では、あくまでも流量計同士を接続可能であるに過ぎず、他の種類のセンサ装置、例えば温度を検出する温度センサや圧力を検出する圧力センサをそのまま接続することはできず、また検出された流量に温度や温度を組み合わせた制御を行わせることもできなかった。
一方で特にプロセス制御においては、圧力、流量、温度等の計測値を組み合わせて状態を判断する用途も多い。このような異種計測値を用いた判定、制御を行うには、各センサ装置をPLCなどのプログラミング可能なコントローラに接続して、制御システムを組む必要がある。しかしながら、PLCに複数の異なるセンサ装置を接続するには、PLCと各センサ装置とを接続するI/OユニットやA/D変換ユニット、通信ユニット等の専用のインターフェースを、センサ装置毎に用意する必要がある。またPLC自体が高価である上、プログラミング等の専門知識が要求され、システムが複雑化、大型化し、設置・運用も大掛かりとなるといった問題があった。
特開平9−64712号公報
本発明は、従来のこのような問題点を解決するためになされたものである。本発明の一の目的は、簡単且つ安価に異種計測値に基づく判定を行うセンサシステムを構築可能なセンサ装置、センサシステム及び異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法を提供することにある。
以上の目的を達成するために、第1発明に係るセンサ装置は、何らかの物理量を検出可能なセンサ装置であって、第1の物理量を検出するための検出手段と、検出手段で検出された検出量に基づいて所定の処理を行う演算手段と、検出手段で検出された物理量と異なる第2の物理量を検出可能な他のセンサ装置と電気的に接続可能で、該他のセンサ装置とデータ通信を行うための通信インターフェースと、通信インターフェースに接続されている他のセンサ装置の有無、及び通信インターフェースを介して、接続される他のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定可能な種別判定手段とを備えており、演算手段は、検出手段で検出された第1の物理量に関する検出量と、他のセンサ装置で検出された第2の物理量に関する検出量とに基づいて演算可能としている。
また第2発明に係るセンサ装置はさらに、検出手段で検出される検出量に対して所定の閾値を設定するための閾値設定部と、検出手段で検出される検出量と、閾値設定部で設定された閾値とを比較して、比較結果に基づき所定の出力を出力可能な出力部とを備える。
さらに第3発明に係るセンサ装置は、検出手段が流量を検出する流量検出手段として、被検出流体に交番磁場を印加するための磁場印加手段と、被検出流体と非接触となるよう測定管と結合される電極と、測定管を通過する被検出流体の流量を演算する演算手段とを備える。
さらにまた第4発明に係るセンサ装置は、種別判定手段が、他のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定するための判定信号を生成可能であり、判定信号が、センサ装置の起動時に通信インターフェースから他のセンサ装置に対して送信され、判定信号に対する他のセンサ装置からの応答信号に基づいて演算手段が、該センサ装置に接続されている他のセンサ装置の台数と各センサ装置の種別を判別可能に構成している。
加えて第5発明に係るセンサ装置は、さらに、演算手段を内蔵する本体ケースと、検出手段を内蔵するヘッドケースとを備えており、ヘッドケースを本体ケースと分離可能に構成している。
さらに加えて第6発明に係るセンサ装置は、本体ケースが、各々が異なる物理量を検出可能な検出手段を内蔵するヘッドケースを複数、接続可能に構成してなり、本体ケースの演算手段は、複数のヘッドケースの各々の検出手段で検出された異なる検出量に基づいて所定の演算を実行可能に構成している。
さらに第7発明に係るセンサ装置は、さらに、検出手段で検出される検出量を表示可能な表示部を備え、表示部を、本体ケースと分離可能に構成している。
一方第8発明に係るセンサシステムは、異なる物理量を検出可能な複数のセンサ装置同士を接続したセンサシステムであって、第1の物理量を検出するための検出手段と、検出手段で検出された物理量と異なる第2の物理量を検出可能な他のセンサ装置と電気的に接続可能で、該他のセンサ装置とデータ通信を行うための通信インターフェースとを備える複数のセンサ装置と、センサ装置と電気的に接続するための演算側通信インターフェースと、演算側通信インターフェースを介してデータ通信を行うための演算側通信インターフェースと、演算側通信インターフェースに接続されている他のセンサ装置の有無、及び通信インターフェースを介して、接続される他のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定可能な演算側種別判定手段と、演算側通信インターフェースに接続された複数のセンサ装置から各々送信される検出量に基づいて、所定の処理を行う演算側演算手段とを備える演算ユニットとを備える。
また第9発明に係るセンサシステムは、演算側種別判定手段が、他のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定するための判定信号を生成可能であり、判定信号が、センサシステムの起動時に演算ユニットから各センサ装置に対して送信され、判定信号に対する各センサ装置からの応答信号に基づいて演算ユニットは、該演算ユニットに接続されているセンサ装置の台数と各センサ装置の種別を演算側演算手段で判別可能に構成している。
さらに第10発明に係るセンサシステムは、複数のセンサ装置が、流量を検出可能な流量センサ、圧力を検出可能な圧力センサ、温度を検出可能な温度センサの少なくともいずれかを含む。
加えて第11発明に係る異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法は、何らかの物理量を検出可能なセンサ装置と、これとは異なる第1の物理量を検出可能な第2のセンサ装置とを接続したセンサシステムにおいて、これら異種物理量を検出可能なセンサ装置同士を接続する接続方法であって、センサ装置同士を、各センサ装置が備える通信インターフェースを介して電気的に接続する工程と、センサ装置が備える種別判定手段が、判定信号を生成して通信インターフェースから第2のセンサ装置に送信し、第2のセンサ装置から判定信号に対する応答信号の返信を待機する工程と、応答信号を受けた場合に、該応答信号に基づいて通信インターフェースに接続されている第2のセンサ装置の有無、及び該第2のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定する工程とを含む。
また第12発明に係る異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法は、判定が、センサシステムの起動時に実行される。
第1発明、第8発明、第11発明によれば、PLC等を介することなく、センサ装置同士を接続して異種計測値のデータを共有して演算、処理等を行うことができ、簡単かつ安価に異種計測値に基づく判定を行うセンサシステムを構築することができる。
第2発明によれば異種計測値を利用した演算結果で出力を制御でき、PLCなどを使用せずともセンサ装置のみで制御システムを構築できる。第4発明、第9発明によれば、複数台のセンサ装置を接続しても判定信号により接続中のセンサ装置の台数や種別を自動判別できるので、接続作業も容易となる。第12発明によれば、センサシステムの起動時に接続機器の自動認識が実行されるので、システム構築の変更などにも容易に対応できる。
第3発明によれば、特に容量式電磁流量計において流量以外の情報に基づき計測や演算が可能となる。第10発明によれば、流量や圧力、温度、又はこれらの組み合わせに基づいた高度な制御が実現される。
第5発明によれば、センサ装置の本体ケースに検出手段を有しないため、所望の位置に検出手段を含むヘッドケースを配置し易くなりレイアウトの自由度が増す。第6発明によれば、一の本体ケースに、異なる物理量を検出可能なヘッドケースを複数接続可能とすることで、各検出手段で検出された異なる検出量に基づいて演算でき、PLCなどを使用することなく簡素な構成で高度な制御を実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのセンサ装置、センサシステム及び異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法を例示するものであって、本発明はセンサ装置、センサシステム及び異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
本明細書においてセンサ装置、センサシステム、その制御装置とこれに接続される操作、制御、入出力、表示、その他の処理等のためのコンピュータ、プリンタ、外部記憶装置その他の周辺機器との接続は、例えばIEEE1394、RS−232x、RS−422、RS−423、RS−485、USB等のシリアル接続、パラレル接続、あるいは10BASE−T、100BASE−TX、1000BASE−T等のネットワークを介して電気的に接続して通信を行う。接続は有線を使った物理的な接続に限られず、IEEE802.1x、OFDM方式等の無線LANやBluetooth(登録商標)等の電波、赤外線、光通信等を利用した無線接続等でもよい。さらにセンサ装置のデータ保存や設定の保存等を行うための記録媒体には、メモリカードや磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が利用できる。
(実施の形態1 通信機能付センサ装置)
図2に、本発明の実施の形態1に係るセンサ装置300のブロック図を示す。このセンサ装置300は、検出手段と、演算手段と、種別判定手段と、通信インターフェース3と、表示部251とを含んでいる。具体的には、検出手段を含む検出ブロック1と、演算手段を含む演算ブロック2で構成される。検出ブロック1と演算ブロック2とは、接続部4を介して接続されている。検出ブロック1には、検出手段として所定の物理量を検出するセンサ部202と、センサ部202を駆動するセンサ駆動回路204と、センサ部202で検出された検出信号を検出する検出回路234とを備える。また必要に応じて、検出された検出信号を必要に応じて増幅するためのアンプ回路206や、各部材に電力を供給する電源回路208を付加する。
(検出ブロック1)
センサ部202は、現在利用可能な或いは将来開発される各種センサが適宜使用できる。センサ部202が検出可能な物理量としては、流量や温度、圧力、湿度、照度、距離、等が挙げられる。センサ駆動回路204や検出回路234は、検出すべき物理量に応じて選択される。また、検出信号の強度やノイズなどに応じて信号増幅用のアンプ部やシールド等を設けてもよい。さらに、センサ駆動回路等を検出ブロック側に設けず、演算ブロック側に設ける構成も採用できる。なおこのセンサ部は、一の物理量のみを検出可能な単機能のセンサを構成している。
電源回路は、検出ブロック側に設ける構成の他、検出ブロック側には電源回路を設けず、代わりに演算ブロック側に設けて、演算ブロック側から電源線を介して必要な電力を供給する形態としてもよい。この場合は、電源供給用の電源線を別途用意して演算ブロックと検出ブロックとを配線する。あるいは、信号線用のケーブルで電源も併せて供給する形態としてもよい。
(演算ブロック2)
一方、演算ブロック2は、制御部240と、メモリ部242と、表示部251と、通信インターフェース3と、出力部260と、入力部270と、電源回路209とを備える。制御部240は演算ブロック2側のセンサ駆動回路204Bと電気的に接続されて、センサ部202を駆動制御すると共に、センサ部202で検出された検出量を取得し、所定の演算処理を行う。なおセンサ駆動回路は、検出ブロック側のみならず、上述の通り制御ブロック側に配置することもできる。一方、検出ブロック1の検出回路234は、センサ計測回路234Bを介して制御部240と接続される。センサ計測回路234Bでは、検出信号に対する前処理などを行うことができる。またセンサ計測回路234Bは省略し、制御部240にて必要な演算を行わせることもできる。
制御部240は、センサ駆動回路204Bでセンサ部202を駆動し、さらにセンサ部202で検出した検出信号をセンサ計測回路234Bを介して受信する。この制御部240は、CPU等のマイクロプロセッサで構成され、演算手段や種別判定手段の機能を実現する。また制御部240には設定値等の必要な情報を保持するためのEEPROMなどのメモリ部242や、リセット回路237が接続される。
(表示部251)
表示部251は、センサ部202で検出された検出量や閾値等を表示したり、必要な設定を行ったり、入力・出力状態等のモニタを行うための表示画面を備える。図2の表示部251は、7セグメント式表示器251aを有している。また、液晶や有機ELなどで表示画面を構成してもよい。
またこの表示部251は、各種設定を行うための設定部280も備える。設定部280は、入力のためのキーやコンソール、スイッチなどで構成される。また、タッチパネルを使用して入力部と表示部を一体化することもできる。この設定部280は、センサ部202の検出量に対して何らかの制御を行う際の閾値を設定するための閾値設定部としても機能する。
(入力部270)
さらに演算ブロック2は、センサ装置300として要求される入力、出力を行うための入力部270と出力部260を備えており、いずれも制御部240に接続されて入出力を制御される。入力部270は、外部機器からのトリガ入力等を入力するための入力端子台であり、複数の入力回路を備える。図2の例では入力回路1〜3の3系統を備えている。
(出力部260)
出力部260は、アナログ信号出力や制御出力を行うための出力端子台であり、図2の例では出力回路1〜3の3系統を備える。また、過電流検知回路260Aを設けて出力電流が過電流とならないよう保護する。
電源回路209は、演算ブロック2を構成する各部材の電力を供給するための回路であり、外部電源を入力して必要な電力に変換し、各部材に供給する。
(通信インターフェース3)
さらにこのセンサ装置300は、異種計測値を測定する他のセンサ装置を接続可能な通信インターフェース3を備えている。通信インターフェース3は、他のセンサ装置とデータ通信を行うための通信回路であり、異なる物理量を扱うセンサ装置との間でデータ通信が行えるよう、通信仕様を共通化する。通信インターフェース3で採用する通信方式としては、仕様が公開され、多くのユーザ、メーカが共通に利用することのできるフィールドネットワークが好ましく、DeviceNet(デバイスネット)、CC-Link (シーシーリンク)、PROFIBUS(プロフィバス)、Modbus(モドバス)、LonWorks(ロンワークス)、Ethernet(イーサネット(登録商標))、Modbus-TCP Ethernet、HART(ハート)等のフィールドバスが利用できる。通信インターフェース3は制御部240で制御され、所定のタイミングで同期されて通信される。
(センサシステム)
このセンサ装置は、通信インターフェース3を介してセンサ装置と接続することで、複数の物理量に基づく演算制御が可能なセンサシステムを構築できる。特に、従来のセンサ装置では、同じ物理量を検出するセンサ装置同士を増設できるに止まり、異なる物理量に基づいた高度な制御をセンサのみで行うことはできなかった。これを実現するには、各センサ装置をI/Oユニットなどの専用インターフェースを介してPLCに接続して専用のシステムを構築せねばならず、複雑且つ高価になる。また、そもそも直接PLCに接続可能なセンサ装置が存在せず、専用インターフェースを介しても各センサ装置をPLCに接続するのみで、センサ装置同士を接続して通信、演算を行わせることはできなかった。
これに対して図2に示すセンサ装置は、他の物理量を扱う異なるセンサ装置とも接続可能な共通の通信インターフェース3を備えているため、同種のセンサ装置のみならず種別の異なるセンサ装置とも接続可能で、さらにこのような外部接続した他のセンサ装置からの検出量を利用した演算も可能であるため、センサ装置のみでセンサシステムを構築できる。
(実施の形態2 ヘッド分離型センサ装置)
上述した図2の例では、検出ブロックと制御ブロックを同一の本体ケースに一体に組み込んだセンサ装置を説明した。ただ、検出ブロックは制御ブロックと一体にする必要はなく、別体で構成して制御ブロックと分離することもできる。この例を図3に基づいて説明する。図3においては、図2と同種の部材については同一符号を付して詳細説明を省略する。図3に示すセンサ装置は、演算ブロック2を本体ケース210Bに組み込む一方、検出ブロック1を収納するヘッドケース211を本体ケース210Bと個別に構成して、これらをケーブルやコネクタなどにより電気的に接続する形態としている。本体ケース210Bは、ヘッドケース211と接続するためのヘッド接続インターフェース5を設けている。ヘッド接続インターフェース5にケーブルを接続することにより、センサ部202を内蔵したヘッドケース211と電気的に接続して検出量を演算ブロックに送出する。これにより、例えば離れた位置にヘッドケース211を配置して、本体ケース210Bと接続するケーブルを延長し、別の位置に本体ケース210Bを設置し、表示部で検出結果をモニタすることができる。
(実施の形態3 複数ヘッド接続可能なセンサ装置)
さらに、この本体ケースは、ヘッド接続インターフェースを複数備えることもできる。図4に示すセンサ装置は、本体ケース210Cに3つのヘッド接続インターフェース5Bを設けている。特に、ヘッド接続インターフェース5Bを単なるI/Oとする他、通信機能を持たせることにより、同種の物理量を検出するヘッドケース211Cのみならず、異なる物理量を検出するヘッドケース211Cを一の本体ケース210Cに混在させて接続することも可能となる。これによって、PLCを用いることなく、また本体ケースを複数用意することなく、一のセンサ装置の本体ケース210Cを利用して、複数のヘッドケース211Cを接続して、しかも各ヘッドケース211Cで検出する物理量に異なる物理量を混在させて使用できるので、システム構成を極めて単純化して、異種計測値に基づく高度な制御を安価に且つ容易に実現できる。
(実施の形態4 接続ユニット型センサ装置)
さらにヘッド接続インターフェースは、通信インターフェースと共通にすることも可能である。すなわち、図5に示すように、本体ケース210Dに備えた通信インターフェース3Dに、他のセンサ装置の本体ケースを接続することも可能であるし、また検出可能な物理量の異なるヘッドケースを接続することも可能とできる。これにより、さらに構成の自由度を増してセンサシステムを一層柔軟に構築することができる。接続方法は、図5に示すようなマルチドロップ型が採用できる。ただ、接続先毎に通信インターフェースを設けたスター型やデイジーチェーン型としてもよい。
さらにこの構成によれば、既存の通信機能を設けないセンサ装置をヘッドケースとして利用し、センサ機能を備えない本体ケースを接続ユニットとして提供することで、既存のセンサ装置に通信機能を付加することができる。すなわち、センサ装置に外付けする接続ユニットを介して、異種のセンサ装置同士を通信させることが可能となり、既存のセンサ装置を利用して、PLC等を使用することなく異種の物理量を混在させたセンサシステムを構築でき、異種計測値を用いた高度な制御も可能となる。
さらに、本体ケースと接続されるのは、物理量を検出するセンサに限られず、物理量を制御可能なコントローラを接続することも可能である。これにより、センサで検出された検出量に基づいて、所望の値となるようにフィードバック制御を行わせるようなセンサシステムを構築することも可能である。
(親機の設定)
複数のセンサ装置を接続し、これらのデータを統合した制御を行うセンサシステムを構築する場合は、制御を行う親機(マスターコントローラ)を予め決定する必要がある。また親機は、接続されている子機すなわち各センサ装置が、何台あり、どのような物理量を検出して送出してくるのかを把握しておく必要がある。以下、このような親機の設定手順や、接続先の外部機器を認識する手順について、説明する。
まず、親機の決定方法については、接続されているセンサ装置の内から、ユーザが任意のセンサ装置を指定する方法が挙げられる。親機の設定には、例えばディップスイッチや専用ボタン、或いは特定のキー操作によって指定するなどの方法が利用できる。
一方、センサシステム中のいずれのセンサ装置が親機になっても問題がないようなシステムにおいては、接続順や起動順などに従って自動的に親機を決定するように構成することもできる。また、特に親機を設定しなくとも運用できるセンサシステムにおいては、このような操作を省略しても良い。
また、複数のセンサ装置を接続したセンサシステムを構築するに際して、すべてのセンサ装置を親機として動作可能とすることができる。この場合は、任意のセンサ装置を親機として利用できるので、使い勝手がよい。例えば、接続の終端に位置するセンサ装置を親機として動作させる。
(親機の動作モード)
親機として機能するセンサ装置は、同種のセンサ装置を接続して演算処理を行う同種演算モード、異種のセンサ装置を混在させて演算処理を行う異種演算モードに加えて、子機あるいは単独のセンサとして動作する単独動作モードを備え、これらの動作モードを、接続される他のセンサ装置に応じて自動的に切り替える。親機の制御部240は、動作モードを切り替える動作モード切替手段として機能する。
あるいは、親機として動作可能なセンサ装置を限定して、センサシステムを構築することもできる。さらにまた、親機からセンサ部を省略してもよく、例えば演算ブロックを備える本体ケースを親機として動作させ、この本体ケースに接続されたヘッドケースやセンサ装置等のユニットを子機として制御することもできる。
(接続先の自動認識)
また、親機に接続されているセンサ装置(子機)の種別及び台数を、親機側で把握させるためには、ユーザが手動で親機に対して情報を入力することもできるが、親機側で接続機器と通信を行って自動的に検出する構成の方が、簡便且つ確実であり望ましい。このような、親機側で自動的に接続先のセンサ装置の種別及び台数を検出する手順を、図6のタイミングチャート及び図7のフローチャートに基づいて説明する。図6は、親機に対して3台の子機が接続されている例において、親機が子機の台数(ユニット数)及び子機の検出する検出(センサ種別)を認識するための通信シーケンスを示している。この例では親機から接続順に各々の子機に対して問い合わせを行っていく。子機からの返信を受けると、次段の子機にさらに問い合わせを行い、すべての子機に対して順次通信を確立していく。また各センサ機器は、問い合わせを受けて他のセンサ機器との通信許可を発する。最終段の子機に対する通信を終えて、返信が得られなくなった段階で問い合わせを終了し、子機の台数と各子機のセンサ種別を確定すると共に、確定されたセンサ種別に応じて親機の動作モードを確定する。また図7のフローチャートは、上記手順を示しており、親機はステップS1〜S6において、親機に接続されている子機の接続台数とセンサ種別を確認し、さらにステップS7〜S12で、接続状態に応じて親機の動作モードを決定する。
具体的には、まずステップS1で、親機は接続先のセンサ装置とのデータ通信のための準備として、接続台数に関するnをn=0に初期化する。次にステップS2に進み、nを1インクリメントする。さらにステップS3でn台目に通信許可を与え、ステップS4でn台目のセンサ装置に対して問い合わせを実行する。
この問い合わせは、種別判定手段として機能する親機の制御部240が、子機であるセンサ装置の有無及び存在する場合は自身のセンサ部202が検出する物理量を示すセンサ種別を判定するための判定信号を生成し、通信インターフェース3を介して外部の子機に対して送出される。判定信号は、例えばパケット状データのヘッダ部に、センサ種別を示すフラグなどを設けておき、子機は判定信号を受信すると、自身のセンサ種別をフラグに書き込んで応答信号として返信する。そしてステップS5では、親機はn台目のセンサ装置からの返信の有無を判定する。すなわち、子機側から、判定信号に対する応答信号の返信を待つ状態となり、応答信号の返信があった場合はステップS6に進みn台目のセンサ装置を確定する。すなわち子機は、センサ種別を応答信号に含めて返信し、親機は応答信号から子機のセンサ種別を判定して、メモリ部242に記録する。さらにステップS2に戻って、接続先のすべてのセンサ装置を確定するまで処理を繰り返す。
ステップS5でセンサ装置からの返信が無い場合、すなわち接続先のすべてのセンサ装置が確定されたか、あるいはセンサ装置が接続されていない場合は、ステップS7に進み、センサ装置の接続台数(n−1)を確定する。そしてステップS8に進み、nが1かどうかを判定する。n=1の場合は、接続台数が0すなわち親機単独での使用となるため、ステップS9に進み、親機を単独動作モードに設定して終了する。またステップS8でn=1でない場合は、複数台のセンサ装置が連結されていると判断されるため、ステップS10に進んでさらに接続先のセンサ装置のセンサ種別が親機と異種であるかどうかを判定する。異種の場合は、ステップS11に進んで異種演算モードに設定し、一方同種の場合は、ステップS12に進んで同種演算モードに設定して終了する。このようにして、親機に設定されたセンサ装置は、自身に接続されている他のセンサ装置の台数とセンサ種別を把握し、これに応じた動作モードに自動で設定できる。いいかえると、ユーザが手動で接続先のセンサ装置の種別や台数を一々入力する手間を省き、接続状態に応じた適切な背亭を自動で行わせることができるので、極めて簡単に、かつ設定ミスを無くしてセンサシステムを構築できる。
(センサシステム構築例)
以下、このようなセンサ装置で構成したセンサシステムの具体例を図8〜図10に基づいて説明する。図8は、圧力センサAと流量センサBを組み合わせたセンサシステムを構築し、配管H内流体状態の監視を行う例を示している。この例では、圧力センサAを親機とし、流量センサBで計測した流量を、圧力センサAに伝送するよう構成している。この構成において、異なる検出量である流量および圧力のそれぞれに対して適正な設定値や閾値を設けることで、配管H内を流れる流体の正常状態を検知できる。例えば、流量が適正値で、かつ圧力が適正値である場合は、配管H内が正常状態であると判定でき、一方、流量が不適正と検出されれば、流量が異常になる原因、例えば配管ポンプに異常の可能性があると判定できる。また圧力が不適正と検出されれれば、配管詰まり、配管漏れ等の異常と判定できる。このように、複数のパラメータを組み合わせたセンサシステムによって、より高度な制御が実現できる。
また別の例として、図9に示すように流量センサBに温度センサCを増設して、金型Kを冷却するための冷却水を監視するセンサシステムを構築することもできる。この例においては、流量センサBを親機とし、温度センサCで測定した温度を流量センサBに送出するよう構成している。この構成において、温度センサC及び流量センサBの計測値それぞれに対して適正な設定値や閾値を設けることで、配管H内の正常状態を検知できる。例えば、流量が適正値であり、かつ冷却水が適温であれば、冷却水は正常状態にあると判定できる。一方、流量が不適正と検出されれば、冷却機能が損なわれる可能性があると判断でき、また温度が不適正と検出されれば、冷却ができていない可能性があると判断でき、いずれの場合も異常の原因をある程度推測することが可能となる。
このように、複数のセンサを接続したセンサシステムを構築して複数の物理量を監視し、異常を判定、予測する構成の他、さらに物理量の制御が可能なコントローラを増設し、異常状態となった場合に所定の正常状態に戻すような制御を行わせることもできる。図10に示す例では、圧力センサA及び圧力コントローラDを接続して、配管H内の圧力自動制御を行うセンサシステムを構築している。ここでは、圧力コントローラDを親機として、圧力センサAで検出した圧力を圧力コントローラDに伝送可能としている。このように、用途の異なる圧力センサA及び圧力コントローラDのような、物理量の検出と制御を行う機器を組み合わせることで、柔軟に制御システムを構築することもできる。さらに図10の例において、圧力センサAに加えて温度センサCや流量センサBも増設すれば、温度や流量の計測値も織り交ぜたさらに高度な制御も可能となる。
なお本明細書において、センサシステムとは単にセンサ装置のみで構成したシステムを指すのみならず、物理量を検出するセンサ装置に加えて、物理量の制御が可能なコントローラを含むシステムも、センサシステムと呼ぶ。
以上のように、異種計測値を用いた計測や制御が可能となり、従来のような同種のセンサ装置で構築したセンサシステムよりも、さらに高度な制御システムを構築できる。また、PLCを使用した高価で複雑なシステムを構築せずとも、センサ装置同士を接続するのみで簡単にセンサシステムを構築でき、また親機が自動で接続先の子機を認識できるため設定も容易で、極めて使い勝手の良いセンサシステムの構築が実現される。
(容量式電磁流量計)
以下、本発明で利用可能なセンサ装置の一例として、容量式電磁流量計を図11〜図29に基づいて説明する。ただ、これに限らず接液式の電磁流量計をはじめ、他のセンサ装置にも適用可能であることは言うまでもない。
これらの図において、図11は容量式電磁流量計100の構成を示すブロック図、図12は本体ケースの断面図、図13は容量式電磁流量計100の回路構成のさらに詳細なブロック図、図14は容量式電磁流量計の斜視図、図15は図14の容量式電磁流量計の表示ユニットを外した分解斜視図、図16は図15の本体ケースから口金と補強板を外した分解斜視図、図17はサイドカバーを本体カバーで固定する状態の分解斜視図、図18はハウジングを本体カバーで保持する状態の断面図、図19は測定管の斜視図及び電極を外した分解斜視図、図20は図16の本体ケースの分解斜視図、図21はプリアンプモジュールの分解斜視図、図22は励磁モジュールの斜視図、図23は励磁プレートの斜視図、図24は励磁コイルの分解斜視図、図25は一体型表示ユニットの分解斜視図、図26は本体ケースに、表示ユニットを固定する様子を示す斜視図、図27は分離型表示ユニットを使用した容量式電磁流量計の斜視図、図28はこの電磁流量計のブロック図、図29は分離型表示ユニットの分解斜視図を、それぞれ示している。
(ブロック図)
図11のブロック図及び図12の本体ケース断面図に示すように、容量式電磁流量計100は、被検出流体を通過させる測定管10と、ポールピース178の周囲に巻回され、測定管10の外部から被検出流体に磁場を印加する励磁コイル22と、励磁コイル22で交番磁界を発生させるための励磁回路24と、励磁コイル22で発生される磁界中を被検出流体が通過して発生される起電力を検出するための電極30と、電極30を介して起電力を検出する検出回路34と、励磁回路24及び検出回路34を駆動制御し、さらに検出された信号から流量を演算するための制御部40と、制御部40で演算された流量を表示する表示部51とを備える。この制御部40は、流量検出手段を構成する本体ケース110で検出された被検出流体の流量に基づき、積算流量を演算可能な流量演算部として機能する。また必要に応じて、出力信号を出力するための出力部60や、外部からのリセット信号等の各種入力信号を入力するための入力部70、各種設定を行うための設定部80等を設けてもよい。これら制御部40、表示部51、出力部60、入力部70、設定部80等は、表示ユニット50として、本体ケース110と別部材のユニット状に構成される。
この容量式電磁流量計100の回路構成のさらに詳細なブロック図を図13に示す。この図では、容量式電磁流量計100を構成する本体ケース110と表示ユニット50各々について、これらを構成する部材を示している。まず本体ケース110側には、電極30とプリアンプ163を一対、測定管に配置している。そしてこれらの電極30で起電力を検出する検出回路34として、差動増幅器35と、増幅器36と、周期性リセット回路37を備える。図13の例では、プリアンプ163の出力は差動増幅器35に入力され、電極30間に発生した起電力を検出する。差動増幅器35の出力はさらに増幅器36で増幅されて、周期性リセット回路37を介して、A/D変換器38でA/D変換され、制御部40に入力される。周期性リセット回路37は、制御部40から周期的に送られるリセット信号を受けて、検出された電圧をリセットするための回路である。
一方、測定管に励磁コイル22で磁界を生じさせる励磁回路24としては、励磁用の励磁電源25、励磁コイル22と励磁電源25との間に介在され、励磁の極性を切り替える励磁極性切替回路28、及び励磁コイル22に所定の定電流を通電させるための定電流回路29を備える。この励磁回路24では、励磁極性切替回路28が励磁電源25より供給される電力をスイッチングして交流電流を励磁コイル22に供給し、交番磁界を発生させる。図13の例では、励磁電源25として、初期励磁電源26及び励磁継続電源27の2つを備えており、これらを切り替えて使用する。すなわち、励磁コイル22の立ち上げ時には高電圧が必要であるため、より高出力を得られる初期励磁電源26を使用する。そして励磁が安定すると、励磁を継続させるために必要な電圧は低くなるので、励磁継続電源27に切り替える。これにより、起動時の高電圧と安定動作時の定電圧とを供給するために、専用の電源を用意することで、電源が大型化したり電力損失が増すことを回避でき、装置の小型化や発熱防止が図られる。
さらに、励磁極性切替回路28の出力は、表示ユニット50側の制御部40に入力される。表示ユニット50は、A/D変換器38と、制御部40と、表示部51と、設定部80と、入力部70と、出力部60を備える。制御部40は、マイクロコンピュータ等で構成され、これら励磁回路24と検出回路34を同期させて駆動、制御する。また設定部80は、各種の設定や操作を行うためのスイッチやコンソールである。表示部51は、7セグメント式表示器等を備え、検出された瞬時流量や積算流量、あるいは設定値などを切り替えて、又は同時に表示する。入力部70は、外部信号を入力する入力回路である。出力部60は、制御信号等を出力するための外部出力回路61とアナログ電流出力回路62を備える。
なお、これら表示ユニットや本体ケース、あるいは励磁回路や検出回路などの区分けは一例であり、各構成部材が属するユニットや回路を適宜変更しても同様の機能が実現できることはいうまでもない。また、機能が実現される限りにおいて任意の部材を統合することも可能である。
この容量式電磁流量計100の動作原理を、図11に基づいて説明する。被検出流体を導く測定管10は、測定管10の左右に配置された一対の励磁コイル22により発生し、ポールピース178に導かれたほぼ平行な磁界と直交するよう配置されている。また、測定管10の上下面に対向して配置された一対の電極30は、励磁コイル22で発生される磁界及び被検出流体の通過方向と直交する方向に発生する起電力を検出するよう配置されている。この構成において、測定管10内に被検出流体が流れる、すなわち磁界と直交する方向に導電性流体が移動すると、ファラデーの電磁誘導の法則に従い被検出流体中には、その移動速度(流速)に比例した起電力が発生する。このとき起電力はファラデーの法則により磁束密度、流速及び測定管径の積に比例する。電極30は、誘導体からなる測定管10の管壁を介して被検出流体と対向し、静電容量結合されており、流体内部に発生した起電力を電気的に取り出す働きをする。取り出された起電力は、制御部40に伝達され、流量信号に変換されて表示部51に表示され、あるいは電気信号として出力される。
(本体ケース110)
次に、容量式電磁流量計の各部材の詳細を図面に基づき説明する。図14及び図15に示す容量式電磁流量計100は、容量式電磁流量計本体を構成する本体ケース110と、表示ユニット50とで構成される。この容量式電磁流量計は、本体ケース110の両端面に開口された流路口111から被検出流体を内部に通過させ、その流量を検出して表示ユニット50に表示する。
本体ケース110には、PPS樹脂等が利用できる。特に本体ケース110を金属でなく樹脂で形成することにより、軽量化を図ると共に複雑な形状にも容易に形成でき、安価に構成できる利点が得られる。本体ケース110の上面には、図15に示すように、表示ユニット50が固定される。また本体ケース110の側面には、図16に示すように測定管10を収納するハウジング120の前後に各々サイドカバー130を固定している。各サイドカバー130には被検出流体を流入、排出するための流路口111を開口している。
さらにサイドカバー130の上面はヨーク蓋140で、下面は補強板142で各々閉塞している。さらに補強板142を覆うように、断面コ字状の本体カバー150で被覆し、本体カバー150の両端でサイドカバー130を固定して補強している。本体ケース110を本体カバー150で被覆して、サイドカバー130同士を本体カバー150で固定する状態を図17に示す。この図に示すように、ハウジング120の前後にサイドカバー130を固定した状態で、本体カバー150の側板155を挿入できる段差を形成している。さらに本体カバー150で本体ケース110を被覆した状態で、側板155に開口された螺子孔156に螺子を挿入して、本体カバー150の両端でサイドカバー130を螺号して固定する。さらに螺子孔156は、ハウジング120とサイドカバー130との連結に兼用することもでき、これにより組み立て作業効率も向上される。
本体カバー150は、板金等剛性のある部材で構成し、両端でサイドカバー130と螺子で螺号する等して、容量式電磁流量計の筐体に強度を持たせる。これにより、容量式電磁流量計を配管する際に、容量式電磁流量計の両側に設けられた配管固定機構に応力が加えられても、十分対抗できる強度を付与できる。例えば流路口111の内面に設けられた螺子溝112を螺号すると、両端から逆向きのトルクが加えられるが、このような捻れ応力で本体ケース110が破損しないよう本体カバー150が補強する。
また、容量式電磁流量計の筐体全体を金属製とするのでなく、本体ケース110を樹脂部材とすることで軽量化も図られる。本体カバー150は金属製ではあるが比較的軽量な板金で構成することにより、全体としての軽量化が実現できる。さらに本体ケース110を複雑な形状としても、金属製の場合と比較して安価に形成でき、コスト面でも有利となる。特に金属部品は単純な板金形状とすることで、安価とできる。さらにまた、容量式電磁流量計の本体ケース110表面を板金等の本体カバー150で被覆することにより、筐体表面を保護する効果も得られる。加えて、両端のサイドカバー130同士を金属製の本体カバー150で連結することにより、両端面を導通させてアース電位を共通にできるという副次的な効果も得られる。一方、本体ケース110には液アース端子144を備えており、被検出流体の電位をサイドカバー130の接地電位とする。
本体カバー150は、上記の例では図18(a)に示すように一枚の断面コ字状本体カバー150でハウジング120全体をカバーする構成とした。特に板金を断面コ字状に折曲することで、曲げ強度を一層増すことができる。また本体カバー150一枚でサイドカバー130同士を連結できるので、部品点数も最小限とでき、組み立て作業性にも優れる。ただ、本体カバーは、上記の構成に限られず、複数枚で構成してもよい。例えば図18(b)に示すように、本体カバー151を2枚、それぞれ断面コ字状とし、これらをハウジング120の上下から覆うように構成することもできる。あるいは図18(c)に示すように、断面L字状の本体カバー152とし、これらをハウジング120の対角線方向から狭持する構成としてもよい。さらに図18(d)に示すように、2枚の平板状本体カバー153を使用して、サイドカバー同士を橋渡しする構成としても良い。
(サイドカバー130)
サイドカバー130は、流路口111を開口している。流路口111は、本体ケース110に内蔵される測定管10とで流路を構成する。流路の口径は、流路口111の一端から他端までほぼ同じ直径として、この流路に被検出流体を一方向に流す際の損失を低減する。流路口111の部分には、容量式電磁流量計を設置する工場等の外部配管(図示せず)と接続するための配管固定機構として、流路口111の内面に螺子溝112が形成されている。螺合により配管する際の機械的強度を確保するために、好ましくはサイドカバー130を金属で一体に形成する。なお外部配管と流路との他の接続方法としては、本体ケースの開口端面にボルトを植設し、他方、外部配管の端にフランジを設け、このフランジの挿通孔にボルトを通した後にナットを螺着させることによって本体ケースと外部配管とを接続するようにしてもよい。
(測定管10)
測定管10は、管状の内部に被検出流体を通過させる絶縁性ライニングである。測定管10には、被検出流体を通過させるパイプとしての優れた耐薬品性能と、コンデンサを構成するための電気的特性とが要求される。機械的特性の面からは、測定管10は、被検出流体の圧力、温度変化による配管の伸縮に基づく引張又は圧縮の力を担う強度母体とし、かつそれに耐える所要の内径、肉厚、長さを有する剛構造部材とする。一方、電気的特性の面からは、測定管10は非磁性の絶縁性部材として誘電体材料であることが望まれる。特に測定管10の周囲に貼付される電極30と被検出流体との静電容量結合を高めS/N比を改善するために、誘電率の高い材質で構成する。このような材質としてはセラミックスやプラスチック等が利用できる。一般的にはセラミックスが用いられるが、測定管の外周面に、後述する位置決めのための突起12や段差14を一体的に形成する場合、成形時の熱収縮による位置決め精度の低下や、後加工でこのような突起や段差を形成するとコスト的に高くなるおそれがある。このため、本実施の形態では比較的強度があり、且つ成形精度と高誘電性を確保できるセラミックスを混入したPPS樹脂を採用している。PPS樹脂は、耐油、耐薬品性等に優れる。本実施の形態では、ポリプラスチックス株式会社製フレクティス(登録商標)を使用した。また測定管10の内面には必要に応じてライニングが施工される。
被検出流体は、水や非腐食性の液体であり、所定の導電率を備える液体である。容量式電磁流量計は、接液式の電磁流量計と異なり、電極30を被検出流体に直接接触させないため、従来は使用できなかった電極を腐食するような液体であっても測定できる。また、測定管10の材質を選択することによって、様々な被検出流体に対応できる。特に、測定精度等に対応して要求される誘電率と、被検出流体に対する耐性に応じて、測定管10の材質を選択できる。特に本実施の形態に係る容量式電磁流量計は、測定管10を本体ケース110と別部材としているので、測定管10のみを変更し、他の構成部品を共通化して様々な仕様の容量式電磁流量計を構成でき、製品仕込みの上で有利なものとなる。
さらに測定管10には、円柱状の測定管10の回転を阻止するための回転阻止機構を設けている。すなわち、測定管10の周囲で電極30と励磁コイル22とを直交させる必要があるため、円柱状の測定管10が回転して位置ずれを生じると、正確な検出に支障を来すおそれがある。このため、図19(a)に示すように測定管10の外周に突起12を設けている。突起12を支承する孔をプリアンプモジュール160や本体ケース110等に形成することで、測定管10を所定の姿勢に位置決めし、回転を阻止する。
測定管10は、本体ケース110と別部材とする。これにより、測定管10を構成する部材にはコンデンサに適した材質を選択できる。一方で本体ケース110は、複雑な形状にも容易に成型可能な樹脂が使用できる。このように、測定管10を本体ケース110と別部材とすることにより、各々に適した部材で構成できる。特に測定管を構成する高誘電材料は一般に高価であるため、必要な部分のみを高価な部材で構成し、他の部材はより安価な材質として全体のコストを低減できる。また、容量式電磁流量計に要求される精度等に応じて、適切な材質の測定管10を選定できる。さらに、口径の異なる測定管に交換することもできる。このように、容量式電磁流量計の検出目的や用途、求められる仕様やコストに応じて、適切な材質の測定管を選定することができる。また、複数の測定管を一の容量式電磁流量計にセット可能とすることで、多品種の容量式電磁流量計の部材を共通化して、安価に提供できる。
(電極30)
測定管10の周囲には電極30が配置される。電極30は、ポリイミド等の絶縁テープに銅箔をコーティングしたものが使用できる。この電極30は、図19(b)に示すように、円筒状の測定管10の外周に沿うように湾曲された面状の導電体であり、一対の電極30を測定管10を挟んで対向するように配置する。このように一対の電極30と被検出流体との静電結合により、流体中に発生した起電力を測定管10から外部に取り出して、流量を検出できる。各電極30は、測定管10の外周に隙間なく貼付される。貼付にはテープや接着剤等が利用できる。電極30は、好ましくは可撓性部材で構成することにより、測定管10の外面に隙間なく固定できる。
また面状の導電体である電極の腐食や結露による一対の電極間の導通を防止するために、導電体は絶縁層で被覆することが好ましい。図19の例では、シリコーン樹脂等の絶縁性の接着材を介して測定管10の外周に接着することにより、絶縁層の形成と接着を同時に実現している。また、その他の構成として絶縁層としてポリイミド樹脂テープを使用し、ポリイミド樹脂テープ上に銅箔の面状導電体を予め設けた電極30を、測定管10上に配置する構成とすることもできる。測定管10の周囲には、電極30を配置する位置及び大きさに段差14を形成しており、電極30の位置決めを実現する。段差14は、測定管10外周の肉厚を薄くすることで形成している。
さらに電極30は、プリアンプモジュール160と電気接続するためのリードを設ける。図19の例では、銅箔の面状導電体の一部に切り込みを入れてリード片32とし、これを引き出している。この構成は、リードの配線等を不要とし、極めて安価且つ容易に電極30の配線を行うことができる。
なおこの例では一対の電極を使用したが、2組以上の電極を使用することも可能である。複数組の電極を使用する場合、各電極で検出する電界が磁界と直交するように、電極の位置は調整される。
(ハウジング120)
次にハウジング120の内部に収納される部材を、図20の分解斜視図に基づいて説明する。この図に示すように、ハウジング120は測定管10と、一対のプリアンプと、励磁モジュール170とを備える。またハウジング120の前後には貫通孔121が開口され、ここに測定管10が挿入される。またハウジング120内部に保持される測定管10の上下に、プリアンプが配置される。図21に示すように、電極30を装着した状態で、測定管10の上下からプリアンプモジュール160にて狭持する。
(プリアンプ)
プリアンプモジュール160は、信号増幅用のプリアンプを構成する。容量式電磁流量計においては、電極30と被検出流体との静電容量結合が一般に数十pF程度と小さいため、電気信号を通すためのフィルタを設ける際の抵抗のインピーダンスが極めて高くなっている。このため、各電極30に検出回路34としてプリアンプを接続してインピーダンスを下げる。図20に示すプリアンプは、測定管10に配置される一対の電極30と電気的に接続され、検出された電気信号を増幅して制御部40に送出する。このプリアンプは、プリアンプモジュール160を、シールドケース161に収納し、さらにシールドカバー162で閉塞し、電極30を含むプリアンプを確実にシールドして電気信号をノイズから保護する。
(プリアンプモジュール160)
プリアンプモジュール160の外観を図21に示す。この図において、図21(a)は一対のプリアンプモジュール160の斜視図を、図21(b)はプリアンプモジュール160の分解斜視図を、それぞれ示している。各プリアンプモジュール160は、図21(b)に示すように、プリアンプ基板164と、プリアンプ基板ホルダ165と、電極保護シート166とで構成される。プリアンプ基板164は、電極30で検出された電気信号増幅用の電子部品を実装する。プリアンプ基板164は、プリアンプ基板ホルダ165に保持される。図21(b)に示すプリアンプ基板ホルダ165は、上面にプリアンプ基板164を保持する開口を形成している。またプリアンプ基板ホルダ165は、下面を測定管10の側面に沿うようアーチ状に湾曲させており、この湾曲面に電極保護シート166を固定する。電極保護シート166は、ゴム等の弾性体で構成され、プリアンプ基板ホルダ165の湾曲面で押圧されて、電極30を測定管10の周囲に隙間なく押圧する。特に電極30による静電容量結合を高めるため、電極30と測定管10との間に隙間が生じないように固定する必要がある。この作業を、電極保護シート166を利用することで、プリアンプモジュール160を測定管10にセットする際に、電極30を測定管10の周囲に確実に押圧して隙間なく固定でき、信頼性を高めると共に構成を簡素化して作業能率も向上する。
(励磁モジュール170)
さらに、図20に示すハウジング120は、測定管10の左右側面を挟むように、励磁モジュール170が配置される。励磁モジュール170は、励磁コイル22を備えており、測定管10の左右から磁界を付与する。したがって、電極30により検出される電界と磁界が直交するように、励磁モジュール170とプリアンプの配置位置が設定される。
励磁モジュール170の斜視図を図22に示す。図22(a)は励磁モジュール170を斜め上方から見た斜視図、図22(b)は斜め下方から見た斜視図を、それぞれ示している。この図に示す励磁モジュール170は、励磁コイル22を保持するコイルケース172と、コイルケース172を一対、対向するように固定する励磁プレート174と、中継基板176で構成される。
(励磁プレート174)
励磁プレート174の斜視図を図23(a)、(b)に示す。励磁プレート174は、一対のコイルケース172を離間させて保持し、コイルケース172のポールピース178同士の間で磁界を生じさせる。この励磁プレート174は、ほぼ平行に離間させた対向片174aを、連結片174bの両端で連結した断面ほぼコ字状に形成され、対向片174aに各々コイルケース172を保持して、これらを平行に離間させて保持する。また励磁プレート174の上面の両端部には、ヨーク蓋固定用のヨーク片174cが各々形成される。
励磁プレート174は、励磁コイル22で発生される磁界で磁気回路を構成するため、強磁性体材料で構成する。この励磁プレート174は、金属等で一体に形成している。また対向するポールピース178同士の間で磁界が効率よく発生されるように、いいかえるとポールピース178から発される磁束が、下方向の連結片174bに向かう漏れ磁束を低減するため、励磁プレート174の一部を部分的に開口している。特に、連結片174bと対向片174aとの接合部分を大きく開口して開口部174dを形成することにより、磁気回路の短絡を防止する。このような形状の励磁プレート174を使用することで、漏れ磁場を低減し、磁気回路の効率を高めることができる。
(中継基板176)
また図22(b)に示すように、励磁プレート174の連結片174bの裏面には、中継基板176が固定される。中継基板176は、励磁コイル22の励磁する励磁回路24として、図13に示す初期励磁電源26、励磁継続電源27、励磁極性切替回路28、定電流回路29を構成する。励磁回路24でポールピース178同士の間で交番磁界を発生させるように、中継基板176には必要な電気回路が実装される。この励磁モジュール170は、商用周波数と異なる周波数で交番磁界を発生させる。好ましくは、励磁周波数は商用周波数よりも高い周波数、例えば75kHzとする。これにより、商用周波数で生じるノイズを回避することができる。
(コイルケース172)
コイルケース172は、コアを挿入し、コアの周囲に励磁コイル22を捲回する構成とする。コイルケース172の分解斜視図を図24に示す。この図に示すように、コイルケース172は中空の軸で平板172a、172bを連結した形状とし、平板172a、172b同士の間に励磁コイル22を捲回するコイル捲回空間172cが形成される。一方の平板172aには、コアとしてポールピース178を挿入するポールピース挿入口172dが開口される。またポールピース挿入口172dは中空の軸状とし、コイル捲回空間172cを貫通している。さらに他方の平板172bは矩形状とし、図22(a)に示すように励磁プレート174の対向片174aに固定される。
(ポールピース178)
励磁コイル22はポールピースコア178aの周囲に捲回される。ポールピース178は、ポールピースコア178aをなす鉄芯の一端に矩形状の平板178bを固定し、平板178bを介して磁束が出入りする。ポールピースコア178aには積層鉄心等の導電性の磁性材が好適に使用できる。またポールピースコアを使用しないで、この部分で生じる磁気回路遅れを低減する構成としてもよい。
この励磁モジュール170は、内蔵される一対の励磁コイル22を離間して配置し、中継基板176で励磁コイル22を励磁してポールピース178同士の間に磁界を生じさせる。これにより、ポールピース178の間に設置された測定管10に対して、被検出流体として導電率を有する液体を流すと、液体の運動方向と直交する方向に起電力を生じさせる。
なお図11の例では、励磁コイル22を2つ使用し、測定管10の左右に設けているが、コイルを一とすることもできる。例えば図30に示すようにコア178Bの両端で測定管10Bを挟むようにすれば、コア178Bに捲回する励磁コイル22Bを一とできる。この図に示す容量式電磁流量計も、図11等と同様に、励磁回路24Bで励磁コイル22Bを励磁し、測定管10Bを通過する被検出流体により生じる起電力を検出回路34Bが電極30Bで検出し、制御部40Bに送出して表示部51Bにて表示する。
さらに図15に戻り、容量式電磁流量計は、本体ケース110の上面に、表示ユニット50を固定している。本体ケース110の上面には、表示ユニット50を固定するための螺子孔122をハウジング120の四隅に形成している。また、サイドカバー130の上端は、本体ケース110上面に固定された表示ユニット50の表面と同一平面となるよう、窪ませた段差空間が形成されている。この段差空間は、表示ユニット50の外形及び大きさとほぼ等しいか、これよりも若干大きく形成される。
(表示ユニット50)
表示ユニット50は被検出流体の流量等の情報を表示するための部材であり、図14等に示すように表示部51として表示画面52を備える。図14の例では表示画面52に数値を表示する数値表示領域として、7セグメント式表示器を使用しており、流量等を数値で表示する。7セグメント式表示器には、検出した流量について、瞬時流量や積算流量等の数値を表示する。この図に示す表示画面52は、7セグメント式表示器を2段備えており(52a、52b)、積算流量と設定値とを同時に表示可能としている。ただ、7セグメント式表示器を1画面のみ設けて、積算流量や瞬時流量、設定値等の表示を切り替え可能とすることも可能であることはいうまでもない。
また表示画面52は、被検出流体の流速や流れ方向を示す表示灯53を備える。表示灯53は、直線状のバー型に配置されたLEDで構成される。表示灯53は、例えば流量に応じた速さでLEDを流れ方向に順次点灯、さらに消灯させ、流速と流れ方向を感覚的に表現できる。またバー状LEDに代わって、矢印形の表示灯等も利用できる。さらに、LED等を使用したセグメント式の表示画面52に代わって、液晶や有機EL等を使用した表示画面とすることも可能である。このように表示画面52には、流量等の数値のみならず矢印等の図形やイメージを併せて、あるいは択一的に表示させることができ、検出した流量等の情報をユーザに視認しやすい形で表示できる。
(設定部80)
表示ユニット50は、各種の設定を行う設定部80として操作パネル54を備えている。操作パネル54は、各種の設定を行うためのキーやボタンを備えている。図14等の例では、表示画面52に4桁の7セグメント式表示器を2段に配置し、さらに右下に操作パネル54を設け、十字方向にキーを配置している。この設定部80は、後述する積算流量の初期値や所定のリセット値を設定するためのリセット設定部等として機能する。
なお、この例では表示画面52を表示する表示回路に、検出回路34及び励磁回路24と接続されてこれらを制御する制御部40を組み込んでいる。ただ、制御回路を個別の部材で構成し、本体ケース110内に組み込むことも可能であることは言うまでもない。また制御回路や検出回路、励磁回路等を統合することも可能である。
(出力部60)
表示ユニット50は出力部60を備えている。この例では、出力部60は制御出力、アナログ出力、タイムアウト出力を備え、各々の出力に応じた外部出力端子を備えている。制御出力は、容量式電磁流量計で外部機器のON/OFF動作を直接制御するON/OFF出力として使用できる。この場合は、検出された瞬時流量が所定値に達したときにON/OFF出力を切り替えるように、HIGH/LOWの2つの状態に出力するスイッチとして機能する。スイッチ機能は、ノーマルオープン、ノーマルクローズのいずれとしてもよい。あるいは、制御出力として、検出された積算流量に応じたパルス電圧を出力することもできる。この場合は、外部の電圧入力機器に対して、積算流量で制御する用途等に利用できる。また、積算流量をリセットするリセット信号入力端子を備えてもよい。
一方、アナログ出力は、測定された瞬時流量や積算流量等に応じたアナログ電流を出力できる。この例では、瞬時流量が0〜定格値の範囲で変化すると、4〜20mAの範囲でアナログ電流を出力する。このため出力部60は、アナログ電流出力回路62を備える。アナログ電流は電圧信号に比べてノイズ耐性に優れており、これを外部に出力することで、データの記録や解析に利用できる。さらにタイムアウト出力は、後述するようにタイムアウト時にタイムアウト信号を出力する。
このように出力部60は積算値出力部や瞬時値出力部として機能できる。なお出力部は、上記の制御出力、アナログ出力、タイムアウト出力のいずれかを省略したり、あるいはさらに別の出力端子を備えてもよい。さらに、各出力端子の出力状態を示す出力表示灯を設けてもよい。
(閾値設定部)
さらに設定部80は、流体検出手段で検出された被検出流体の流量に対して所定の閾値を設定するための閾値設定部として機能する。すなわち、検出された流量を、予め閾値設定部で設定された閾値と比較し、これを上回る(或いは下回る)と出力部から出力信号を出力するセンサとして動作できる。
(入力部70)
さらに表示ユニット50は入力部70を備えることもできる。入力部70は、温度センサ等の外部機器からの入力信号や、積算値をリセットするためのリセット信号、各種設定情報等を入力するためのインターフェースである。入力部としては、データ通信可能な通信ユニットやI/O端子、メモリカード等が利用できる。
(表示ユニット50)
一方、表示ユニット50としては、本体ケース110に表示ユニット50を設ける一体型表示ユニット50と、本体ケース110とは別の位置に表示ユニットを配置する分離型表示ユニット50Bとが利用できる。図25に、一体型表示ユニット50の分解斜視図を示す。
(一体型表示ユニット50)
この図に示す一体型表示ユニット50は、フロントケース55と、電源ケーブル56と、表示基板57と、電源基板58とを備える。フロントケース55は、表示ユニット50の筐体であり、表示基板57を内部に保持すると共に、開口窓を通じて表示基板57上に設けられた7セグメント式表示器が外部に表出するように位置決めして固定する。また表示基板57の裏面には電源基板58が離間して配置される。電源ケーブル56は、容量式電磁流量計を駆動するための外部電源と接続されて、容量式電磁流量計に電力を供給する。表示基板57は、7セグメント式表示器や各種インジケータを構成するLED等の表示素子の駆動回路や、操作パネル54のスイッチ等を含む電子部品やCPU等の制御部品が実装されている。さらに、表示基板57と別に電源基板58が用意され、電源回路部品が電源基板58に実装される。表示用駆動回路を実装した表示基板57と、電源回路を実装した電源基板58とを分離することにより、電源回路の発熱を表示回路の電子部品から分離できる。
(択一固定機構)
表示ユニット50は、容量式電磁流量計の取り付け位置や姿勢に応じて、ユーザが表示画面52を目視しやすい姿勢に表示ユニット50の取り付け方向を変更可能としている。図26に、容量式電磁流量計の本体ケース110に、表示ユニット50を固定する様子を示す。図26(a)は、分離型表示ユニット50B、図26(b)は一体型表示ユニット50を固定する状態、非検出流体の流れ方向と水平に固定する状態、図26(c)は図26(b)と同じ一体型表示ユニット50を、非検出流体の流れ方向と垂直な姿勢に固定する状態を、それぞれ示している。
具体的には、表示ユニット50及び本体ケース110上面の段差空間をほぼ正方形状として、表示ユニット50の取り付け角度を90°回転させても、固定可能としている。このため、表示ユニット50を本体ケース110上面に固定するための螺子孔122は、正確に四隅に穿孔されている。これにより、表示ユニット50を90°回転させた姿勢でも本体ケース110に固定でき、表示画面52の表示方向を変更できる。すなわち、被検出流体の流れ方向(例えば上下又は左右)に沿う姿勢に測定管10を固定すると共に、この容量式電磁流量計に固定する表示ユニット50の姿勢は、ユーザが表示画面52を目視しやすい方向に固定できる。
従来、容量式電磁流量計を配管等に固定する際、容量式電磁流量計が横置きの姿勢のみならず、縦置きの姿勢で固定されることもあった。この場合、表示器が縦方向に配置されるため、横書きで表示される数値が読みづらくなるという問題があった。一方、上述した特許文献2に示すように、縦横いずれの方向でも表示画面52を視認できるよう、表示ユニット50を本体ケース110と回転させる機構を備えた流量計も存在したが、回転機構が必要となり、その分構造が複雑となり、コストアップやサイズの大型化等の問題があった。これに対し、上記の構成では、取り付け姿勢を変更してねじ止めするという極めて簡単な構成であるため、部品点数が増えることもなく、小型化を実現しつつ、表示画面52が水平となるように、すなわちユーザが直立した姿勢から目視できる姿勢に、固定することができ、視認性がよくなる。
また、必ずしもユーザが見て水平位置に固定する必要はなく、設置位置やユーザの視認方向等に応じて、適切な姿勢に固定できることは言うまでもない。このように、表示部を本体ケースに対して回転させる構造等を必要とせず、90°単位で縦、横いずれかの姿勢を選択して固定する方式のため、容量式電磁流量計の設置方向に応じて見易い方向に表示部を固定できると共に、固定位置を変更するための構造を簡素化でき、装置の小型化に寄与する。
なお、表示ユニット50を固定する方法は四隅の螺合に限られず、例えば正方形の各辺の中間に螺子孔を穿孔したり、フック等による係合や嵌合とすることもできる。
また、必ずしも一の表示ユニットの取り付け角度を変更する構成に限られず、例えば水平方向表示用の表示ユニット、垂直方向表示用の表示ユニットを個別に用意し、用途に応じて適切な表示ユニットを選択して固定するように構成してもよい。この構成であれば90°回転可能な構成とする必要がないので、本体ケースの上面形状をほぼ正方形状とする必要がなく、本体ケースの形状を長方形状等様々な形状とすることができる利点が得られる。
さらに、本体ケース110に固定する表示ユニット50を交換式とできる。これにより、本体ケース110は一体型、分離型のいずれの表示ユニット50に対しても共通に使用でき、部材の共通化を図れるという利点が得られる。
(分離型表示ユニット50B)
図26(a)は、分離型の表示ユニット50Bの一例を示している。分離型表示ユニット50Bは、図27に示すように表示画面52を本体ケース110から離間させて、本体ケース110には表示パネル50Cを配置し、ケーブル等により電気信号をやりとりして、本体ケース110と離れた位置で流量等の情報を表示画面52に表示する。表示パネル50Cは、上述した一体型表示ユニット50と同様の構成とできる。
図28に、分離型表示ユニットを使用した電磁流量計200のブロック図を示す。この図に示す電磁流量計200は、本体ケースについては、上述した図13に係る一体型表示ユニットを使用した電磁流量計の本体ケース110と同じものが使用でき、詳細説明は省略する。図28のブロック図では、表示ユニット50Bに、A/D変換器38Bと、制御部40Cと、表示部として動作表示画面52Bと、出力部としてアナログ電流出力回路62Bと、通信インターフェース3としてシリアル通信回路63を備える。シリアル通信回路63は、表示パネル50Cとデータ通信を行い、表示パネル50Cで表示すべき必要なデータを送信する。
図26(a)の例では、7セグメント式表示器に代わって、本体ケース110の上面に動作表示画面52Bとして、被検出流体の通過を示すインジケータ53Bを設けている。動作表示画面52Bは、流量を検出中であること等、容量式電磁流量計の動作状態を示す他、被検出流体の移動方向を示すことができる。図26(a)の例ではインジケータ53Bとして、測定管10の検出方向に沿って矢印状の表示灯を4つ水平に並べており、LED等によって表示灯を点灯させる。インジケータ53Bは、被検出流体の通過方向に向かってインジケータ53Bを点滅させ、光を移動させるように点灯させることによって流れ方向を視覚的に表示する。
例えば、検出方向に沿って被検出流体が流れている場合は表示灯を青色に点灯させ、一方被検出流体が逆方向に流れている場合は赤色に表示させる。また、表示灯の点滅パターンを動的に変化させて被検出流体の移動方向を表示させることで、さらに視覚的に流体の移動を容易に認識することができる。
分離型表示ユニット50Bを構成する動作表示画面52Bの分解斜視図を図29に示す。この図に示す分離型表示ユニット50Bは、フロントケース55Bと、表示基板57Bと、電源基板58Bと、電源ケーブル56Bと、温度センサケーブル59Bとを備える。フロントケース55Bは、インジケータ53Bをインサート成形している。表示基板57Bや電源基板58Bは、上述した一体型表示ユニット50と同様の部品を実装して構成できる。さらにこの例では、被検出流体の温度を検出する温度センサからの入力信号を温度センサケーブル59Bを介して入力部70に入力し、被検出流体の温度を、離間して配置した表示パネル50C側に送出して表示させることもできる。
なお、本体ケース上面の動作表示画面からインジケータを省いたり、逆に分離型表示ユニットであっても本体ケース側に流量等を表示する表示画面を設けること、すなわち表示ユニットを本体ケースと、それ以外の位置の2カ所に設けることも可能であることは言うまでもない。
なお上記では容量式電磁流量計に適用した例を説明したが、本発明はこれに限られず接液式の電磁流量計やその他の流量検出手段を備える電磁流量計、例えばタービン式、カルマン渦式、ダイヤフラム式、パドル式、超音波式等、様々な既知のセンサを適宜採用することができる。さらに、液体に限られず気体の流量を検出する流量センサにも適用できる。さらにまた、流量センサに限られず、光電センサ、近接センサ、圧力センサ、変位センサ、温度センサ、画像センサ等の各種センサ装置にも適用可能である。
本発明のセンサ装置、センサシステム及び異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法は、導電性液体の流量を検出する容量式電磁流量計として好適に適用できる。
流量センサ同士を接続した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るセンサ装置のブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るセンサ装置のブロック図である。 本発明の実施の形態4に係るセンサ装置のブロック図である。 センサ装置が接続先機器の自動認識を行う様子を示すタイミングチャートである。 センサ装置が接続先機器の自動認識を行う手順を示すフローチャートである。 センサシステムの一例を示す模式図である。 センサシステムの他の例を示す模式図である。 センサシステムのさらに他の例を示す模式図である。 電磁流量計の構成を示すブロック図である。 本体ケースの断面図である。 容量式電磁流量計の詳細なブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る電磁流量計を示す斜視図である。 図14に示す電磁流量計の表示ユニットを外した分解斜視図である。 図15の本体ケースから口金と補強板を外した分解斜視図である。 サイドカバーを本体カバーで固定する状態を示す分解斜視図である。 ハウジングを本体カバーで保持する状態を示す断面図である。る。 測定管の斜視図及び電極を外した分解斜視図である。 図16の本体ケースの分解斜視図である。 プリアンプモジュールの分解斜視図である。 励磁モジュールの斜視図である。 励磁プレートの斜視図である。 励磁コイルの分解斜視図である。 一体型表示ユニットの分解斜視図である。 電磁流量計の本体ケースに、表示ユニットを固定する様子を示す斜視図である。 分離型表示ユニットを使用した電磁流量計を示す斜視図である。 分離型表示ユニットを使用した電磁流量計を示すブロック図である。 分離型表示ユニットの分解斜視図である。 電磁流量計の他の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100、200…電磁流量計;300…センサ装置;400…流量センサ
1…検出ブロック;2…演算ブロック;3、3D…通信インターフェース
4…接続部;5、5B…ヘッド接続インターフェース
10、10B…測定管;12…突起;14…段差
22、22B…励磁コイル;24、24B…励磁回路;25…励磁電源
26…初期励磁電源;27…励磁継続電源;28…励磁極性切替回路;29…定電流回路
30、30B…電極;32…リード片;34、34B…検出回路
35…差動増幅器;36…増幅器;37…周期性リセット回路
38、38B…A/D変換器
40、40B、40C…制御部;42…メモリ部
50…表示ユニット;50B…分離型表示ユニット;50C…表示パネル
51、51B…表示部;52…表示画面
52a…上段の7セグメント式表示器;52b…下段の7セグメント式表示器
52B…動作表示画面
53…表示灯;53B…インジケータ
54…操作パネル
55、55B…フロントケース;56、56B…電源ケーブル
57、57B…表示基板;58、58B…電源基板;59B…温度センサケーブル
60…出力部;61…外部出力回路;62、62B…アナログ電流出力回路
63…シリアル通信回路
70…入力部
80…設定部
110…本体ケース;111…流路口;112…螺子溝
120…ハウジング;121…貫通孔;122…螺子孔
130…サイドカバー
140…ヨーク蓋;142…補強板;144…液アース端子
150、151、152、153…本体カバー;155…側板;156…螺子孔
160…プリアンプモジュール;161…シールドケース;162…シールドカバー
163…プリアンプ;164…プリアンプ基板;165…プリアンプ基板ホルダ
166…電極保護シート
170…励磁モジュール
172…コイルケース
172a、172b…平板;172c…コイル捲回空間;172d…ポールピース挿入口
174…励磁プレート
174a…対向片;174b…連結片;174c…ヨーク片;174d…開口部
176…中継基板;178…ポールピース
178a…ポールピースコア;178b…平板
178B…コア
202…センサ部;204、204B…センサ駆動回路;206…アンプ回路
208…電源回路;209…電源回路
210、210B、210C、210D…本体ケース;211、211C…ヘッドケース
234…検出回路;234B…センサ計測回路;237…リセット回路
240…制御部;242…メモリ部
251…表示部;251a…7セグメント式表示器
260…出力部;260A…過電流検知回路
270…入力部
280…設定部
A…圧力センサ;B…流量センサ;C…温度センサ;D…圧力コントローラ
H…配管;K…金型

Claims (12)

  1. 何らかの物理量を検出可能なセンサ装置であって、
    第1の物理量を検出するための検出手段と、
    前記検出手段で検出された検出量に基づいて所定の処理を行う演算手段と、
    前記検出手段で検出された物理量と異なる第2の物理量を検出可能な他のセンサ装置と電気的に接続可能で、該他のセンサ装置とデータ通信を行うための通信インターフェースと、
    前記通信インターフェースに接続されている他のセンサ装置の有無、及び前記通信インターフェースを介して、接続される他のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定可能な種別判定手段と、
    を備えており、
    前記演算手段は、前記検出手段で検出された第1の物理量に関する検出量と、他のセンサ装置で検出された第2の物理量に関する検出量とに基づいて演算可能としたことを特徴とするセンサ装置。
  2. 請求項1に記載のセンサ装置であって、さらに、
    前記検出手段で検出される検出量に対して所定の閾値を設定するための閾値設定部と、
    前記検出手段で検出される検出量と、前記閾値設定部で設定された閾値とを比較して、比較結果に基づき所定の出力を出力可能な出力部と、
    を備えることを特徴とするセンサ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のセンサ装置であって、
    前記検出手段が流量を検出する流量検出手段として、
    被検出流体に交番磁場を印加するための磁場印加手段と、
    被検出流体と非接触となるよう前記測定管と結合される電極と、
    前記測定管を通過する被検出流体の流量を演算する演算手段と、
    を備えることを特徴とするセンサ装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一に記載のセンサ装置であって、
    前記種別判定手段が、他のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定するための判定信号を生成可能であり、
    前記判定信号が、センサ装置の起動時に前記通信インターフェースから他のセンサ装置に対して送信され、判定信号に対する他のセンサ装置からの応答信号に基づいて前記演算手段が、該センサ装置に接続されている他のセンサ装置の台数と各センサ装置の種別を判別可能に構成してなることを特徴とするセンサシステム。
  5. 請求項1から4のいずれか一に記載のセンサ装置であって、さらに、
    前記演算手段を内蔵する本体ケースと、
    前記検出手段を内蔵するヘッドケースと、
    を備えており、
    前記ヘッドケースを、前記本体ケースと分離可能に構成してなることを特徴とするセンサ装置。
  6. 請求項5に記載のセンサ装置であって、
    前記本体ケースが、各々が異なる物理量を検出可能な検出手段を内蔵するヘッドケースを複数、接続可能に構成してなり、
    前記本体ケースの演算手段は、複数のヘッドケースの各々の検出手段で検出された異なる検出量に基づいて所定の演算を実行可能に構成してなることを特徴とするセンサ装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一に記載のセンサ装置であって、さらに、
    前記検出手段で検出される検出量を表示可能な表示部を備え、
    前記表示部を、前記本体ケースと分離可能に構成してなることを特徴とするセンサ装置。
  8. 異なる物理量を検出可能な複数のセンサ装置同士を接続したセンサシステムであって、
    第1の物理量を検出するための検出手段と、
    前記検出手段で検出された物理量と異なる第2の物理量を検出可能な他のセンサ装置と電気的に接続可能で、該他のセンサ装置とデータ通信を行うための通信インターフェースと、
    を備える複数のセンサ装置と、
    前記センサ装置と電気的に接続可能で、該センサ装置とデータ通信を行うための演算側通信インターフェースと、
    前記演算側通信インターフェースに接続されている他のセンサ装置の有無、及び前記通信インターフェースを介して、接続される他のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定可能な演算側種別判定手段と、
    前記演算側通信インターフェースに接続された前記複数のセンサ装置から各々送信される検出量に基づいて、所定の処理を行う演算側演算手段と、
    を備える演算ユニットと、
    を備えることを特徴とするセンサシステム。
  9. 請求項8に記載のセンサシステムであって、
    前記演算側種別判定手段が、他のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定するための判定信号を生成可能であり、
    前記判定信号が、センサシステムの起動時に前記演算ユニットから各センサ装置に対して送信され、判定信号に対する各センサ装置からの応答信号に基づいて前記演算ユニットは、該演算ユニットに接続されているセンサ装置の台数と各センサ装置の種別を前記演算側演算手段で判別可能に構成してなることを特徴とするセンサシステム。
  10. 請求項8又は9に記載のセンサシステムであって、
    前記複数のセンサ装置が、流量を検出可能な流量センサ、圧力を検出可能な圧力センサ、温度を検出可能な温度センサの少なくともいずれかを含むことを特徴とするセンサシステム。
  11. 何らかの物理量を検出可能なセンサ装置と、これとは異なる第1の物理量を検出可能な第2のセンサ装置とを接続したセンサシステムにおいて、これら異種物理量を検出可能なセンサ装置同士を接続する接続方法であって、
    センサ装置同士を、各センサ装置が備える通信インターフェースを介して電気的に接続する工程と、
    センサ装置が備える種別判定手段が、判定信号を生成して通信インターフェースから第2のセンサ装置に送信し、第2のセンサ装置から判定信号に対する応答信号の返信を待機する工程と、
    応答信号を受けた場合に、該応答信号に基づいて前記通信インターフェースに接続されている第2のセンサ装置の有無、及び該第2のセンサ装置が検出する第2の物理量の種別を判定する工程と、
    を含むことを特徴とする異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法。
  12. 請求項11に記載の異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法であって、
    前記判定が、センサシステムの起動時に実行されることを特徴とする異種物理量を検出可能なセンサ装置の接続方法。
JP2006143322A 2006-05-23 2006-05-23 センサ装置及びセンサシステム Active JP4919702B2 (ja)

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