JP2007306832A - 生海苔の異物分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液を回転させつつ狭いクリアランスを介して強制的に吸引し、クリアランスを通過できない異物を分離する生海苔の異物分離装置において、より微小な異物をも除去しつつ効率的で大量の異物分離処理を可能にする。
【解決手段】クリアランスは円形孔の内周壁と、当該円形孔内に回転自在に遊嵌される転円板の外周壁とが対向している区間に対応する奥行きをクリアランスの入口側と出口側との間に有し、円形孔の内周壁は大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって傾斜するテーパー面を、回転円板の外周壁は円形孔の内周壁のテーパー面に対応する傾斜角度で大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって傾斜するテーパー面をそれぞれ備え、回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁が円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁よりも上側に位置している。
【選択図】図1

Description

この発明は、海中から採取した海苔の原藻(生海苔)を切断し、海水と混合して得た生海苔と海水との混合液に混入している異物を分離することを目的とした生海苔の異物分離装置に関する。
食用に供される乾海苔は、海中に網を張って養殖した海苔の原藻(生海苔)を切断、洗浄、脱水、等した後、所定の形状、大きさに乾燥する、等により製造されている。
前記の場合、養殖した海苔の原藻(生海苔)には異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)などが付着、混入しているので、海苔の原藻(生海苔)を切断、洗浄、脱水、等するのみでは、このような異物が乾海苔に混入するおそれが高い。
乾海苔にほんの少しの異物が混入しているだけでも商品のとしての価値が低下するため、海苔の原藻を切断、洗浄、脱水、等する生海苔(海苔の原藻)の処理工程において、大小の異物を分離・除去するようにしているが、生海苔(海苔の原藻)と異物とは付着状態(又は絡みつき状態)にあることが多いため、生海苔(海苔の原藻)の切断、洗浄、脱水、等のみでは異物をより確実に分離・除去することが難しい。
そこで、パンチングメタルその他を介して、前述した異物を分離・除去する方法や、異物分離槽に投入した生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液を回転させつつ、間隔が0.1mm〜0.2mm程度の狭いクリアランスを介して当該生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液を強制的に吸引し、当該クリアランスを通過する生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液から当該クリアランスを通過できない異物を分離する生海苔の異物分離装置などが提案されている。
特開2000−139425 特開2003−325142
異物分離槽に投入した生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液を回転させつつ、間隔が0.1mm〜0.2mm程度の狭いクリアランスを介して当該生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液を強制的に吸引し、当該クリアランスを通過する生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液から当該クリアランスを通過できない異物を分離する従来の生海苔の異物分離装置では、より微小な異物をも除去するためにクリアランスの間隔、サイズをより狭くすると、生海苔(海苔の原藻)がクリアランスに詰まりやすくなるので、より微小な異物をも除去するという目的と、より大量の生海苔(海苔の原藻)からより効率よく異物を除去するという目的を両立させることは容易ではなかった。
そこで、この発明は、異物分離槽に投入した生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液を回転させつつ、間隔が0.1mm〜0.2mm程度の狭いクリアランスを介して当該生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液を強制的に吸引し、当該クリアランスを通過する生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液から当該クリアランスを通過できない異物を分離する生海苔の異物分離装置において、より微小な異物をも、より確実に除去するという目的を達成しつつ、より短い時間で、より多くの量の生海苔(海苔の原藻)からより効率よく異物を除去することを可能ならしめる、すなわち、効率的で大量の生海苔の異物分離処理を可能ならしめる生海苔の異物分離装置を提案することを目的にしている。
前記目的を達成するため、本発明は、異物分離槽に投入した生海苔(海苔の原藻)と水(例えば、海水)との混合液を回転させつつ、クリアランスを介して当該生海苔(海苔の原藻)と水との混合液を強制的に吸引することにより、当該クリアランスを通過する生海苔(海苔の原藻)と水との混合液から当該クリアランスを通過できない異物を分離する生海苔の異物分離装置において、以下の特徴的構造を有するものを提案する。
本発明の生海苔の異物分離装置においては、前記異物分離槽の底面に円形孔が形成されていると共に、当該円形孔の内側に回転円板が回転自在に遊嵌されている。
そして、前記クリアランスは、前記円形孔の内周壁と、当該円形孔の内周壁に対向する前記回転円板の外周壁との間に形成され、前記円形孔の内周壁と前記回転円板の外周壁とが対向している区間に対応する奥行きをクリアランスの入口側と出口側との間に有するものとなっている。
更に、前記円形孔の内周壁は、大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって傾斜するテーパー面を備えていると共に、前記回転円板の外周壁は、前記円形孔の内周壁のテーパー面に対応する傾斜角度で、大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって傾斜するテーパー面を備えている。
そして、前記回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁が、前記円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁よりも上側に位置するように、前記円形孔の内側に回転円板が回転自在に遊嵌されているものである。
本発明の生海苔の異物分離装置においては、前述したように、そこを介して生海苔と海水との混合液が強制的に吸引されることにより、そこを通過する生海苔と海水との混合液から、そこを通過できない異物を分離する役割を果たすクリアランスは、異物分離槽の底面に形成されている円形孔の内周壁と、当該円形孔の内側に回転自在に遊嵌されている回転円板の、当該円形孔の内周壁に対向する外周壁との間に形成されている。
そして、このクリアランスは、円形孔の内周壁と回転円板の外周壁とが対向している区間に対応する奥行きをクリアランスの入口側と出口側との間に有している。
更に、円形孔の内周壁は、大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって傾斜するテーパー面を、前記回転円板の外周壁は、前記円形孔の内周壁のテーパー面に対応する傾斜角度で、大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって傾斜するテーパー面をそれぞれ備え、回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁が、円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁よりも上側に位置している。
そこで、対向している円形孔の内周壁のテーパー面と、回転円板の外周壁のテーパー面との間の間隔によって定められるクリアランスの大きさ(サイズ)、間隔(S)を0.1mm〜0.2mm程度に設定し、回転板を(回転板の直径によって異なるが)毎分100回以上の回転速度で回転させつつ、クリアランスを介して生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液を強制的に吸引することにより、より微小な異物をも、より確実に分離・除去しつつ、クリアランスへの目詰まりをより少なく抑えて、より大量の生海苔(海苔の原藻)からより効率よく異物を分離、除去することができる。
発明者等の検討によれば、本発明の生海苔の異物分離装置におけるこのように優れた作用・効果は、前記のクリアランスが、円形孔の内周壁と回転円板の外周壁とが対向している区間に対応する奥行きをクリアランスの入口側と出口側との間に有していることと、回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁が、円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁よりも上側に位置しているという本発明の装置に特有の構造・形態によって発揮されているものと認められた。
発明者等は本発明を完成させるにあたって、図8(a)〜(d)図示の構造・形態と、図3(a)、(b)図示の本発明の構造・形態との間で比較、検討を行なった。
図8(a)、(b)図示の構造・形態は、異物分離槽の底面110に形成されている円形孔100内に回転自在に遊嵌されている回転円板101の外周縁と、円形孔100の内周壁との間に形成されるクリアランスが線状である(クリアランスの入り口側と出口側との間に奥行きがない)ものである。
図8(c)、(d)図示の構造・形態は、異物分離槽の底面110に形成されている円形孔100内に回転自在に遊嵌されている回転円板101の外周縁と、円形孔100の内周壁との間に形成されるクリアランスが、クリアランスの入り口側と出口側との間に奥行きがあるものである。
そして、図8(a)、図8(c)図示の構造・形態は、円形孔100の内周壁の上端周縁110aが、回転円板101の上端周縁101aよりも上側に位置しており、図8(b)、図8(d)図示の構造・形態は、回転円板101の上端周縁101aが、円形孔100の内周壁の上端周縁110aよりも上側に位置しているものである。
一方、本発明の実施形態・構造である、図3(a)、(b)図示のものは、クリアランス3が、円形孔の内周壁20と回転円板5の外周壁15とが対向している区間に対応する奥行きをクリアランス3の入口側3aと出口側3b(図3(b))との間に有し、回転円板5の外周壁15に備えられているテーパー面の上端周縁15aが、円形孔の内周壁20のテーパー面の上端周縁20aよりも上側に位置しているものである。
図3(a)、(b)、図8(a)〜(d)の形態・構造のものについて、異物分離処理を行なう対象となる生海苔(海苔の原藻)と海水との混合液として同一のものを用い、回転円板101の最大外径と、回転円板5の上端周縁15aにおける径とが同じ大きさの回転円板を使用し、クリアランス103、クリアランス3の大きさ・間隔がいずれも0.15mm、回転円板101、回転円板5の回転速度及び、吸引ポンプによる図3(b)中、矢印31、32方向への吸引力を同じにして比較、検討を行なった。なお、図3(a)、(b)図示の実施形態のものでは、図3(b)に符号(H)で示す高さの相違が0.5mmになるように、回転円板5の外周壁15に備えられているテーパー面の上端周縁15aが円形孔の内周壁20のテーパー面の上端周縁20aよりも上側に位置しているものを使用した。
その結果、本発明の実施形態・構造である、図3(a)、(b)図示のものが、総合的に判断すると、より微小な異物をも、より確実に分離・除去しつつ、クリアランスへの目詰まりをより少なく抑えて、より大量の生海苔(海苔の原藻)から、より効率よく異物を分離、除去する上でもっとも優れていた。
前述したように、より微小な異物をも、より確実に分離・除去しつつ、クリアランスへの目詰まりをより少なく抑えて、より大量の生海苔(海苔の原藻)からより効率よく異物を分離、除去するという優れた作用・効果を発揮させる上で、円形孔の内周壁のテーパー面と、回転円板の外周壁のテーパー面との間の間隔によって定められるクリアランスの大きさ(サイズ)・間隔(S)を0.1mm〜0.2mmに設定するときには、前記の、円形孔の内周壁と回転円板の外周壁とが対向している区間に対応するクリアランスの入口側とクリアランスの出口側との間の奥行き(L)を、少なくとも2mm以上にし、回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁と、円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁との間の間隔(H)が少なくとも0.5mm以上になるように、前記回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁が、前記円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁よりも上側に位置するように、前記円形孔の内側に回転円板を回転自在に遊嵌することが望ましい。
前記円形孔の内周壁と前記回転円板の外周壁との間に形成される前記クリアランスの間隔(S)の大きさ及び、前記円形孔の内周壁と前記回転円板の外周壁とが対向している区間に対応する前記クリアランスの奥行き(L)の大きさ、並びに、回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁と、円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁との間の間隔(H)については、例えば、回転円板をその回転軸が延びる方向に上下動可能にしておき、回転円板をその回転軸が延びる方向に上下動させることによって、前記間隔(S)の大きさ及び、前記クリアランスの奥行き(L)の大きさ、ならびに前記間隔(H)を、所望の大きさに調節可能にすることができる。
なお、前述した本発明の生海苔の異物分離装置において、前記回転円板の外周縁または、前記円形孔の内周縁の所定箇所に、上側方向に突出する突起部が設けておくことができる。
回転円板の外周縁の所定箇所(例えば、円周方向の1箇所)または、円形孔の内周縁の所定箇所(例えば、円周方向の1箇所)に、上側方向に突出する突起部を設けておくと、クリアランスへの目詰まりを防止する上で有効である。
なお、発明者等の実験によれば、前記の突起部を、円形孔の内周縁の所定箇所(例えば、円周方向の1箇所)に設けておいた方が、回転円板の外周縁の所定箇所(例えば、円周方向の1箇所)前記の突起部を設けておくよりも、クリアランスへの目詰まりを防止する上で有効であった。
また、前述した本発明の生海苔の異物分離装置において、前記回転円板の外周壁の所定箇所(例えば、円周方向の1箇所)に、上下方向(すなわち、回転板の回転軸が延びる方向)に延びる切り欠き溝が形成されている形態にすると、クリアランスへの目詰まりを防止する上で有利である。
この切り欠き溝は、前記回転円板の外周壁に備えられている、前記円形孔の内周壁のテーパー面に対応する傾斜角度で、大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって傾斜するテーパー面の、上下方向(すなわち、回転板の回転軸が延びる方向)全体にわたって延びるものとすることができる。
また、クリアランスへの目詰まり防止を目的としているので、円形孔の内周壁と回転円板の外周壁とが対向している区間に対応するクリアランスの入口側と出口側との間の奥行き部分において、回転円板の外周壁に備えられているテーパー面に切り欠き溝が存在するように、回転円板の外周壁のテーパー面の大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって上下方向に所定の長さ延びているものであってもよい。
この発明の生海苔の異物分離装置によれば、そこを介して生海苔と海水との混合液が強制的に吸引されることにより、そこを通過する生海苔と海水との混合液から、そこを通過できない異物を分離する役割を果たすクリアランスを、異物分離槽の底面に形成されている円形孔の内周壁と、当該円形孔の内側に回転自在に遊嵌されている回転円板の、当該円形孔の内周壁に対向する外周壁との間に形成し、このクリアランスが、円形孔の内周壁と回転円板の外周壁とが対向している区間に対応する奥行きをクリアランスの入口側と出口側との間に有し、回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁が、円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁よりも上側に位置していることにより、より微小な異物をもより確実に分離・除去しつつ、クリアランスへの目詰まりをより少なく抑えて、より大量の生海苔(海苔の原藻)からより効率よく異物を分離、除去することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
本発明の生海苔の異物分離装置1は、異物分離槽2に投入した生海苔(海苔の原藻)と水(例えば、海水)との混合液を回転させつつ、クリアランス3を介して生海苔(海苔の原藻)と水(例えば、海水)との混合液を強制的に吸引することにより、クリアランス3を通過する生海苔(海苔の原藻)と水(例えば、海水)との混合液から、クリアランス3を通過できない異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)を分離・除去するものである。
図2に図示されているように、周囲を隔壁8で区画されている異物分離槽2の底面10aに、図1図示のように円形孔4が形成されており、モータ49に駆動される回転軸6により回転する回転円板5が、図1、図3図示のように、円形孔4の内側に、回転自在に遊嵌されている。
図3図示の実施形態では、円形の孔が設けられている異物分離槽2の底面10aの当該円形の孔部に金属製のリング10bをネジ止め等によって取り付け、このリング10bの内側に円形孔4が形成されている。
クリアランス3は、円形孔4の内周壁、すなわち、図3の実施形態では、リング10bの内周壁20と、これに対向する回転円板5の外周壁15との間に形成される。
そして、このクリアランス3は、円形孔4の内周壁、すなわち、図3の実施形態では、リング10bの内周壁20と、回転円板5の外周壁15とが対向している区間に対応する奥行きを、クリアランス3の入口側3a(図3(b))と、出口側と3b(図3(b))との間に有している。
円形孔4の内周壁、すなわち、図3の実施形態では、リング10bの内周壁20は、大径の上端周縁20a(図3(b))から小径の下端周縁20b(図3(b))に向かって傾斜するテーパー面になっている。
回転円板5の外周壁15は、円形孔4の内周壁のテーパー面、すなわち、図3の実施形態では、リング10bの内周壁20に対応する傾斜角度で、大径の上端周縁15a(図3(b))から小径の下端周縁15b(図3(b))に向かって傾斜するテーパー面になっている。
そして、回転円板5の外周壁15からなるテーパー面の上端周縁15aが、円形孔4の内周壁、すなわち、図3の実施形態では、リング10bの内周壁20からなるテーパー面の上端周縁20aよりも上側に位置するように、円形孔4の内側に回転円板5が回転自在に遊嵌されている(図1、図3(a)、(b))。
図示の実施形態では、円形孔4の内周壁、すなわち、リング10bの内周壁20に備えられているテーパー面と、回転円板5の外周壁15に備えられているテーパー面との間の間隔によって定められるクリアランス3の大きさ(サイズ)・間隔(S)(図3(b))は、0.1mm〜0.2mm、円形孔4の内周壁20と回転円板5の外周壁15とが対向している区間に対応するクリアランス3の入口側3aと出口側3bとの間の奥行き(L)(図3(b))は、少なくとも2mm以上、回転円板5の外周壁15に備えられているテーパー面の上端周縁15aと、円形孔4の内周壁、すなわち、リング10bの内周壁20に備えられているテーパー面の上端周縁20aとの間の間隔(H)(図3(b))は、少なくとも0.5mm以上に設定されている。
なお、回転軸6の上端側に着脱自在に取り付けている回転円板5を回転軸6に対して矢印60a、60b(図3(a))方向に上下動させ(すなわち、回転円板5をリング10bに対して矢印60a、60b(図3(a))方向に上下動させ)、クリアランス3の大きさ(サイズ)・間隔(S)(図3(b))の大きさ及び、円形孔4の内周壁20と回転円板5の外周壁15とが対向している区間に対応するクリアランス3の入口側3aと出口側3bとの間の奥行き(L)(図3(b))の大きさ、並びに、回転円板5の外周壁15に備えられているテーパー面の上端周縁15aと、円形孔4の内周壁20のテーパー面の上端周縁20aとの間の間隔(H)の大きさを任意に調整することが可能である。
図7は、回転円板5がその回転軸6が延びる方向に上下動可能になっていて、回転円板5をその回転軸6が延びる方向に上下動させることによって、円形孔4の内周壁20と回転円板5の外周壁15との間に形成されるクリアランス3の間隔(S)の大きさ及び、円形孔4の内周壁20と回転円板5の外周壁15とが対向している区間に対応するクリアランス3の奥行き(L)の大きさ、並びに、回転円板5の外周壁15に備えられているテーパー面の上端周縁15aと、円形孔4の内周壁20のテーパー面の上端周縁20aとの間の間隔(H)を所望の大きさに調節可能になっている構造の一例を説明するものである。
回転軸6の上端側に着脱自在となっている回転円板5は、キー結合により回転軸6に対して回転軸6が延びる方向(上下方向)に摺動自在になっており、回転円板5の上端部80から図中、下側に向かって延びるネジ部81を、回転軸6の上端側に螺合することによって回転軸6の上端側に取り付けられる。
この状態で、回転円板5の上端部側に取り付けられている間隙調整回転板82を39a方向あるいは39b方向に回転させることにより、回転円板5を両方向矢印66で示すように上下動させることができる。間隙調整回転板82の下側は、回転円板5に設けてある孔内に図7中、上下方向に摺動可能に配置されている砲弾型ピン83の上端に常に当接している。この実施形態では、砲弾型ピン83は、図7図示のように、回転円板5に設けてある孔内で、スプリング84の内側に配置されている。このスプリング84により、間隙調整回転板82の回転に応じて、回転円板5が両方向矢印66で示すように上下動する大きさ(位置)が定められる。例えば、間隙調整回転板82を回転させることによって、回転円板5を0.01mmずつ上昇、あるいは下降する大きさ(位置)を定める役割をスプリング84が果たしている。
そこで、回転円板5を回転軸6の上端側に取り付けた状態で、間隙調整回転板82を39a方向あるいは39b方向に回転させるだけで、回転円板5を、スプリング84によって位置決めされる大きさずつ上昇、あるいは下降させ、簡単に、クリアランス3の間隔(S)の大きさ及び、クリアランス3の奥行き(L)の大きさ、並びに、回転円板5の外周壁15に備えられているテーパー面の上端周縁15aと、円形孔4の内周壁20のテーパー面の上端周縁20aとの間の間隔(H)を所望の大きさに微調整できる。
なお、回転円板5の上端部80を回転させてネジ部81を回転軸6の上端側から取り外すと共に、回転円板5を回転軸6の上端側から抜き取ることにより、回転円板5を回転軸6の上端側から取り外すこともできる。
図1は、本発明の生海苔の異物分離装置1が配備されている生海苔処理装置の全体構成の一例を説明するものである。
異物分離槽2の底面10aには図2図示のように4個の円形孔が設けられており、ここにそれぞれ回転円板5a、5b、5c、5d(総称して「回転円板5」ということがある)が、回転自在に遊嵌されている。
回転円板5は、モータ49によって回転される回転軸6の上端側に図3(a)図示のようにそれぞれ取り付けられている。
4個の円形孔の下側にはそれぞれ吸引室7a、7b、7c、7d(総称して「吸引室7」ということがある)が配備されており、この吸引室7a、7b、7c、7dには、それぞれ、吸引パイプ51a、51b、51c、51d、51eを介して吸引ポンプ50が接続されている。
異物分離槽2内に生海苔(海苔の原藻)と水(例えば、海水)との混合液を投入した後、モータ49によって回転板5a、5b、5c、5dを矢印30a、30b、30c、30d(総称して「矢印30」ということがある)のように回転させ、回転円板5a、5b、5c、5d上の混合液を同じように回転流動させつつ、吸引ポンプ50による吸引を開始すると、混合液は、矢印32、31(図3(b))のように、クリアランス3を介して吸引室7a、7b、7c、7d内にそれぞれ強制的に吸引され、さらに、吸引パイプ51a、51b、51c、51d、51eを介して、矢印37e、矢印38のように貯留タンク52内に投入される。
生海苔(海苔の原藻)と水(例えば、海水)との混合液がこのように回転力を受けつつ、強制的にクリアランス3を通過することにより、クリアランス3を通過する生海苔(海苔の原藻)と水(例えば、海水)との混合液からクリアランス3を通過できない異物が分離・除去されて、異物分離槽2内に残る。
この工程を更に詳しく説明すると、次のようになる。
前処理工程から矢印33(図1)のように供送されてきた生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液は、ポンプ41により供送パイプ42中を矢印34のようにミンチ機43へ送られる。ミンチ機43には供送パイプ42中を移動する生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液の流れに直交するように回転切断刃が配備されており、混合液がここを通過することにより生海苔(海苔の原藻)は細かく切断される。例えば、50mm〜300mm程度の長さを有する生海苔(海苔の原藻)が、20mm〜50mm程度の長さに切断される。
こうして細かく切断された生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液は、引き続き供送パイプ44中を矢印35のように移送され、異物分離槽2内に矢印36のように投入される。
異物分離槽2を区画している隔壁8はパンチングメタル製で、微小径の透孔8aが多数穿設されているものである。そこで、異物分離槽2内に投入された生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液中の異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)であって、ミンチ機43を通過することにより、隔壁8に多数穿設されている透孔8aの微小径より細かく切断されている異物は、水(海水)とともに、透孔8aから外槽45内に入り、仕切り壁46を超えて、排出パイプ47へと流れ出していく。
一方、異物分離槽2内に滞留している生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液に対しては、モータ49が駆動されて回転軸6が適宜な回転速度、例えば、200rpm〜600rpmで回転されることにより、回転板5が矢印30のように回転し、回転力が付与される。
同時に、吸引ポンプ50が作動して吸引を開始することにより、回転板5が回転することによって矢印30方向への回転運動を行っている生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液がクリアランス3を介して矢印31(図3(b))方向に強制的に吸引される。
これによって、異物分離槽2内の生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液も矢印32(図3(b))のように、クリアランス3内に強制的に吸引されて、吸引室7内に吸引され、更に、吸引パイプ51a、51b、51c、51d、51eを介して、矢印37eのように吸引されて、貯留タンク52内に矢印38のように投入される。
前記において、回転円板5の外周壁15に備えられているテーパー面の上端周縁15aが、円形孔4の内周壁20に備えられているテーパー面の上端周縁20aより少なくとも0.5mm以上高い位置に配置されている回転円板5が矢印30方向に回転しつつ、吸引ポンプ50による吸引によって生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液が、入口側3aと出口側3bとの間の奥行き(L)(図3(b))が少なくとも2mm以上あり、0.1mm〜0.2mmの大きさ(サイズ)・間隔(S)(図3(b))を有するクリアランス3を介して、矢印32、31のように強制吸引されるので、微小な異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)は、このクリアランス3を通過することができず、生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液から効果的に分離・除去されると共に、クリアランス3に生海苔(海苔の原藻)や異物が詰まって回転円板5の回転運動が困難になる、あるいはクリアランス3を介した矢印32、31方向への吸引が困難になるといった事態が発生しにくくなる。
貯留タンク52内に矢印38のように投入された異物分離除去後の生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液は、貯留タンク52内において攪拌羽根53の回転により矢印61のように緩徐に回転されつつ、貯留タンク52内に貯留され、その後、矢印62のように次工程に吸引等によって移送されていく。
一方、所定の時間異物分離処理を継続することにより異物分離槽2内に分離された異物などが多く残留するようになったならば、異物分離槽2内への生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液の投入を中止し、次いで、回転円板5の回転、吸引ポンプ50による吸引を中止する。そして、異物分離槽2の底面10aに設けられている異物排出口9(図2)を開け、清浄な洗浄液を矢印63のように異物分離槽2内に投入し、異物分離槽2内に残存している異物などを異物排出口9から外部に排出する。
この際、外槽45内にも清浄な洗浄水を矢印64のように投入し、外槽45内に残存している異物などを排出パイプ47、48を介して、矢印65のように排出する。
この洗浄工程は、生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液の汚れの程度により異なるが、通常20分〜60分に一回程度で目的を達成できる。例えば、30分毎に設定して、連続した異物分離処理工程の間に、30分間隔で、自動的に洗浄工程を入れることもできる。
洗浄工程が終了したならば、洗浄水の投入を終了し、異物排出口9を閉鎖して、異物分離槽2内への生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液の投入を再開し、引き続いて回転円板5の回転、吸引ポンプ50による吸引を開始し、異物分離処理を行なう。
前記において、回転円板5の上端周縁15aの径が190mm、回転円板5の下端周縁15bの径が189mmの回転円板5を使用し、クリアランス3の大きさ(サイズ)・間隔(S)(図3(b))を0.1mm、クリアランス3の奥行き(L)を2mm、回転円板5の外周壁15に備えられているテーパー面の上端周縁15aと、円形孔4の内周壁20に備えられているテーパー面の上端周縁20aとの間の間隔(H)を0.5mmに設定して、回転円板5を400rpmで回転させると、前述したように、4個の回転円板5a、5b、5c、5d、4個の吸引室7a、7b、7c、7dが備えられている形態で、1時間に6000枚以上の乾海苔に相当する量の生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液を異物分離処理することができる。
こうして異物分離処理が完了した後には、回転円板5を回転軸6の上端側から取り外し、クリアランス3に詰まっているものがあるならばそれを取り除いたり、吸引室7内に残っているものを、図1中、上側から吸引室7内に手を差し入れて取り除くことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において、種々の形態に変更することができる。
例えば、回転円板5の外周縁または、円形孔の内周縁(図示の実施形態ではリング10b)の所定箇所に、上側方向に突出する突起部を設けておくことができる。
図4図示の実施形態は、リング10bの一箇所に、金属製の突起部70を設けたもので、図5図示の実施形態は、回転円板5の外周縁の一箇所に、金属製の突起部71を設けたものである。突起部70、突起部71がリング10b、回転円板5の上側面に突出する高さは3〜6mm程度にすることができる。
図3図示の実施形態における回転円板5に替えて、図5図示の実施形態にする、あるいは、図3図示の実施形態において、図4図示のように、リング10bの一箇所に、金属製の突起部70が形成されている形態にすると、前述した洗浄工程を行なう間隔を長くすることができる。すなわち、クリアランス3に目詰まりが生じ、回転円板5の回転が困難になったり、吸引ポンプ50による吸引が困難になるので、異物分離処理工程を中断し、洗浄工程を行わねばならなくなる間隔を長くすることができる。これによって、より効率よく、より大量の混合液に対して異物分離処理を行なうことができる。
なお、このようにしても、異物分離、除去されている状況(最終製品の乾海苔に異物が混入している度合い)には、図3図示の実施形態の場合から変動が生じないので、図4、図5図示の実施形態を採用することは、クリアランス3への目詰まりを防止する上で、有効なものと認められた。すなわち、前記の突起部70、突起部71は、クリアランス3への目詰まりを防止する目詰まり防止手段として機能するものと認められた。
更に、回転円板5の外周壁の所定箇所(例えば、円周方向の1箇所)に、上下方向(すなわち、回転円板5の回転軸6が延びる方向)に延びる切り欠き溝72が形成されている形態にすることもできる。
図6図示の実施形態は、回転円板5の外周壁の4箇所に、上下方向に延びる切り欠き溝72を形成したものである。
切り欠き溝72の深さは1mm程度にすることができる。
図3図示の実施形態における回転円板5に替えて、図6図示の回転円板5を採用すると、前述した洗浄工程を行なう間隔を長くすることができる。すなわち、クリアランス3に目詰まりが生じ、回転円板5の回転が困難になったり、吸引ポンプ50による吸引が困難になるので、異物分離処理工程を中断し、洗浄工程を行わねばならなくなる間隔を長くすることができる。これによって、より効率よく、より大量の混合液に対して異物分離処理を行なうことができる。
なお、このようにしても、異物分離、除去されている状況(最終製品の乾海苔に異物が混入している度合い)には、図3図示の実施形態の場合から変動が生じないので、図6図示の実施形態を採用することは、クリアランス3への目詰まりを防止する上で、有効なものと認められた。すなわち、前記の切り欠き溝72は、クリアランス3への目詰まりを防止する目詰まり防止手段として機能するものと認められた。
更に、図4、5図示の実施形態と、図6図示の実施形態とを併用すると、クリアランス3への目詰まりを防止する効果が一層良好になることが確認できた。
本発明の生海苔の異物分離装置が配備されている生海苔処理装置の全体構成の一例を説明する全体構成図。 本発明の生海苔の異物分離装置の一例を説明する平面図。 (a)本発明の生海苔の異物分離装置において異物分離処理が行なわれるクリアランス部が形成される状態を説明する一部を省略した断面図、(b)図3(a)のクリアランス部を拡大して説明する一部を省略した断面図。 (a)クリアランスへの目詰まりを防止する目詰まり防止手段が配備されている状態の回転円板の配置形態を説明する平面図、(b)図4(a)において目詰まり防止手段が配備されている位置における一部を省略した断面図。 (a)クリアランスへの目詰まりを防止する他の目詰まり防止手段が配備されている状態の回転円板の配置形態を説明する平面図、(b)図5(a)において目詰まり防止手段が配備されている位置における一部を省略した断面図。 (a)クリアランスへの目詰まりを防止する更に他の目詰まり防止手段が配備されている状態の回転円板を説明する平面図、(b)図5(a)図示の回転円板の側面図。 回転軸の上端側に着脱自在に取り付けられた回転円板を回転軸が延びる方向に上下動させてクリアランスの間隔(S)の大きさ、クリアランスの奥行き(L)の大きさ、回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁と、円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁との間の間隔(H)を任意に調節可能になっている構造の一例を説明する一部を省略した断面図。 本発明以外の生海苔の異物分離装置におけるクリアランスの構造・形態を説明する図であって、(a)、(b)は、異物分離槽の底面に形成されている円形孔内に回転自在に遊嵌されている回転円板の外周壁と、円形孔の内周壁との間に形成されるクリアランスが線状であって、(a)は、円形孔の内周壁の上端周縁が回転円板の上端周縁よりも上側に位置している構造・形態、(b)は、回転円板の上端周縁が円形孔の内周壁の上端周縁よりも上側に位置している構造・形態、(c)、(d)は、異物分離槽の底面に形成されている円形孔内に回転自在に遊嵌されている回転円板の外周壁と、円形孔の内周壁との間に形成されるクリアランスが、クリアランスの入り口側と出口側との間に奥行きがあるもので、(c)は、円形孔の内周壁の上端周縁が回転円板の上端周縁よりも上側に位置している構造・形態、(d)は、回転円板の上端周縁が円形孔の内周壁の上端周縁よりも上側に位置している構造・形態説明する図。
符号の説明
1 生海苔の異物分離装置
2 異物分離槽
3 クリアランス
3a クリアランスの入口側
3b クリアランスの出口側
4 円形孔
5(5a、5b、5c、5d) 回転円板
6 回転軸
8 隔壁
7(7a、7b、7c、7d) 吸引室
10a 異物分離槽の底面
10b 金属製のリング
20 円形孔の内周壁(金属製のリングの内周壁)
15 回転円板の外周壁
20a 円形孔の内周壁(金属製のリングの内周壁)の大径の上端周縁
20b 円形孔の内周壁(金属製のリングの内周壁)の小径の下端周縁
15a 回転円板の外周壁の大径の上端周縁
15b 回転円板の外周壁の小径の下端周縁
49 モータ
50 吸引ポンプ

Claims (5)

  1. 異物分離槽に投入した生海苔と水との混合液を回転させつつ、クリアランスを介して当該生海苔と水との混合液を強制的に吸引することにより、当該クリアランスを通過する生海苔と水との混合液から当該クリアランスを通過できない異物を分離する生海苔の異物分離装置であって、
    前記異物分離槽の底面に円形孔が形成されていると共に、当該円形孔の内側に回転円板が回転自在に遊嵌されており、
    前記クリアランスは、前記円形孔の内周壁と、当該円形孔の内周壁に対向する前記回転円板の外周壁との間に形成され、前記円形孔の内周壁と前記回転円板の外周壁とが対向している区間に対応する奥行きをクリアランスの入口側と出口側との間に有し、
    前記円形孔の内周壁は、大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって傾斜するテーパー面を備えていると共に、
    前記回転円板の外周壁は、前記円形孔の内周壁のテーパー面に対応する傾斜角度で、大径の上端周縁から小径の下端周縁に向かって傾斜するテーパー面を備えており、
    前記回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁が、前記円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁よりも上側に位置するように、前記円形孔の内側に回転円板が回転自在に遊嵌されている
    ことを特徴とする生海苔の異物分離装置。
  2. 前記回転円板の外周縁または、前記円形孔の内周縁の所定箇所に、上側方向に突出する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の生海苔の異物分離装置。
  3. 前記回転円板の外周壁の所定箇所に、上下方向に延びる切り欠き溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の生海苔の異物分離装置。
  4. 回転円板はその回転軸が延びる方向に上下動可能で、回転円板をその回転軸が延びる方向に上下動することによって、前記円形孔の内周壁と前記回転円板の外周壁との間に形成される前記クリアランスの間隔の大きさ及び、前記円形孔の内周壁と前記回転円板の外周壁とが対向している区間に対応する前記クリアランスの奥行きの大きさ、並びに、回転円板の外周壁に備えられているテーパー面の上端周縁と、円形孔の内周壁のテーパー面の上端周縁との間の間隔を調節可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の生海苔の異物分離装置。
  5. 回転円板は上下方向に延びるその回転軸の上端側に着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の生海苔の異物分離装置。
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