JP3090032U - 異物除去装置 - Google Patents

異物除去装置

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保 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、生海苔をミンチにかけてから清
水に混入して異物を除去することを目的としたものであ
る。 【解決手段】 この考案は、生海苔をミンチにかけて細
断した後、真水と混合し、洗浄槽で撹拌洗浄して微小異
物を除去し、ついで生海苔を拡げた状態で減圧吸引によ
り微細隙を通過させ、分離異物及び付着異物を除去し、
更に海苔製品の品質が向上することを特徴とした異物除
去装置により目的を達成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、生海苔を細断すると共に、水を入れて撹拌し、葉を拡げ、微細 隙による異物分離を行うことを目的とした異物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来生海苔の異物除去については幾多の発明が開示され、夫々成果をあげてい る。例えば、異物中微小異物の分離には洗浄槽が使用されている(特公平4−4 6104)。また、比較的大きな異物の分離として、生海苔と海水(塩水)との 混合液を微細隙から、減圧吸引する発明が提案された(特許第3061181号 )。
【0003】
【考案により解決しようとする課題】
前記微小異物の分離については、各種構造の洗浄機が提案され、夫々優れた効 果を示しているが、洗浄では、比較的大きな異物及び生海苔葉に付着した異物が 除去できない問題点があった。
【0004】 前記微細隙利用の異物分離によれば、比較的大きな異物を効率よく分離するこ とができるので、現に多用されているが、異物皆無又は異物を極めて少なくする ために、微細隙を狭く(例えば0.05mm〜0.2mm位)すると、能率が低 下する問題点があった。例えば、微細隙を0.3mmにすると1時間6000枚 (乾のり枚数)処理できる機械でも、微細隙を0.15mmにすると、1時間3 000枚に半減することが判明した。
【0005】 また、微細隙を0.2mm程度にしても、生海苔葉の葉面に付着した異物(例 えば硅藻等)は除去不十分になる問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前記従来の発明は、採取された原藻を荒切り後、異物分離しているが、この処 理により生海苔葉をいためないために、初期処理には総て海水(又は塩水)を生 海苔と混合し、この混合液で行っている。前記のように海水を使用していると、 生海苔は鮮度良好に保持される反面、葉が十分拡げられないことがあり、葉面異 物の分離が不十分になることもあることが判明した。
【0007】 そこでこの考案は、生海苔をミンチにかけた後、調合器の直前に、異物分離機 を介装し、この細断生海苔を清水(真水)と混合した所、微細隙を更に小さく( 例えば0.05mm〜0.2mm)した異物分離機でも、分離効率の向上と高能 率(1時間3000枚以上)を保つのみならず、葉面異物の分離が確実にできる 効果もあって、前記従来の問題点を解決したのである。
【0008】 即ち、この考案は、生海苔(原藻)の細断装置と、水を供給混合し、洗浄槽で 撹拌洗浄して微小異物を除去する装置と、該生海苔と水との混合液を減圧吸引に より微細隙を通過させ異物を分離する異物分離装置とを、順次組み合わせたこと 特徴とした異物除去装置である。また、微細隙は0.05mm〜0.2mmとす るものであり、異物は硅藻、あお海苔、海苔根茎、ちぢれ海苔、藁屑、網糸その 他の異物としたものである。
【0009】 次に他の考案は、ミンチの出口側下方に洗浄槽を臨ませ、該洗浄槽に給水手段 、排水手段及び撹拌手段を設置し、前記洗浄槽に異物除去手段を連設したことを 特徴とする異物除去装置であり、排水手段は、洗浄槽の外側にオーバーフロー槽 と外槽とを設け、前記洗浄槽の側壁を透過した排水がオーバーフロー槽に入り、 その上縁をオーバーフローして外槽に入り、排水される構成としたものである。 更に、撹拌手段は、洗浄槽の下部に設けたリブ付回転板、又は洗浄槽に設けた撹 拌羽根付回転軸としたものである。
【0010】 更に、異物除去手段は、海苔と水との混合物を微細隙から減圧吸引すると共に 、前記微細隙の目詰り防止手段を付加したものであり、目詰り防止手段は、微細 隙内へ挿入した清掃片を相対移動させたものである。
【0011】 この考案においては、生海苔をミンチにかけてから異物分離をするので、比較 的狭い微細隙(例えば0.05mm〜0.2mm)であっても、能率よく生海苔 を通過し、かつ異物を分離することができる。
【0012】 また異物分離の際に水(真水又は薄い塩水)を使用するので、生海苔の葉は拡 げられた状態になっており、葉の表裏に付着した異物(例えば硅藻)を、生海苔 が微細隙を通過するときに削り取ることができる。従って、微細隙によって大小 の異物分離のみならず、葉の表裏の付着異物も除去できる利点があり、全体とし て異物分離率を飛躍的に向上させることができる。
【0013】 従来は、荒切り、異物分離、洗浄、ミンチ(細断)の順序に処理されるために 、生海苔葉に包み込まれた異物はもとより、表裏面に付着している異物も除去不 十分になる場合があったが、この考案により更に踏み込んだ異物分離処理が可能 となり、分離効率の一層の向上ができた。また、従来は異物分離処理の微細隙を 狭くすると能率低下のおそれがあったが、この考案によれば、生海苔をミンチに かけた後、異物分離処理するので、生海苔が細断され、微細隙の通過が容易とな り、能率の低下を防止できるようになった。例えば、微細隙を0.15mmにし た場合でも1時間4000枚以上の能率が認められた(従来は、微細隙を0.1 5mmにした場合には、1時間3000枚以下)。
【0014】 前記考案における微細隙は、0.2mm以下であって生海苔が通過できれば、 狭い程良いが、0.05mm以下になると、能率の低下が著しくなったり、目詰 り防止が効果的にできなかったりするおそれがある。また、0.2mmを超えて も、異物分離は有効にできるが、生海苔と共に異物も細断されているので、異物 の通過を生じるおそれがあり、異物分離効率の低下を来すおそれがある。
【0015】 従って、生海苔が通常の固さの場合には、0.2mm未満が好ましい。即ち、 分離効率の低下を防止するために上限を0.2mmにしたもので、微細隙が0. 25mmの場合には使用に耐えないというものでもなく、相当の分離効率は保持 される。然し乍ら、ミンチで分断された異物も通過するおそれがあるので、異物 の種類によっては分離効率が低下するおそれがある。
【0016】
【考案の実施の形態】
この考案によれば、生海苔をミンチにかけて必要な大きさに細断し、ついで清 水で洗浄した後、異物分離機に導き、微細隙を吸引通過させる。次に、分離異物 は別に排除し、分離した生海苔は脱水機に送って脱水し、ついで調合器に送り、 以下従来と同様に処理する。
【0017】 前記において、ミンチにより細断した生海苔に清水を送り込むと共に撹拌する と、硅藻、藁屑、エビ虫その他の微小化された異物は、パンチングメタルの小孔 を、排水と共に通過してオーバーフロー槽に入り、更にオーバーフローして外槽 に入り、ついで排水されるので、生海苔と共に異物分離機にかけられる異物は極 めて少なくなり、この点からも合理的に異物除去ができる。
【0018】 前記における水は通常清水であるが、要は生海苔の葉を拡げるための清水加入 であるから、薄い塩水であっても差し支えはない。元来生海苔は、海から採取し 、海水(又は塩水)タンクに入れてから、必要量宛取り出して荒切り、洗浄その 他の処理を行うので、清水を加入した場合であっても混合液中には塩分を含んで いる。但し、海水より濃度が淡くなる。生海苔の性質上、海水(濃度の濃い塩水 )であれば生海苔葉はよく締まっており、葉も拡がらないが、海水の塩分濃度が 低下したり、清水を多く混入すると、葉が十分拡げられる。そこで、微細隙を強 制的に通過(異物分離)させると、葉内に包み込まれた異物が露出し、葉の表裏 に付着した異物と共に確実に除去される。
【0019】
【実施例1】 この考案の実施例を図1に基づいて説明する。荒切りして洗浄した生海苔をミ ンチに送り込んで細断し(例えば1mm〜10mmに細断)、清水と混合し、撹 拌洗浄して、微細異物を分離した後、生海苔と水との混合物を異物除去装置に給 送して、0.15mmの微細隙から生海苔を吸引して、異物を微細隙分離する。 この異物は取り出して排出し、生海苔と水との混合液は洗浄脱水機に送り、つい で調合器に入れる。この場合に、前記異物除去処理を終了した生海苔を一旦貯留 タンクに収容し、その後必要量宛洗浄脱水機に送る場合もある。前記実施例にお いて、1時間4000枚程度の処理能率が認められた。
【0020】 前記において、生海苔はミンチにかけてから異物除去装置にかけるので、微細 隙が0.05mm〜0.2mmであっても、生海苔を容易に通過させることがで きる。そこで、藁屑、網糸、ちぢれ海苔、海苔根茎、あお海苔、硅藻その他の異 物の通過できないほどの微細隙(例えば0.05mm〜0.2mm)にしても、 生海苔は容易に通過し、能率を著しく低下させるおそれはない。
【0021】 また、通常清水を使用するので、撹拌洗浄時に生海苔葉が十分拡げられて包み 込んだ異物を露出し、微細隙通過時には葉の表裏面に付着した異物と共に除去す ることができる。従って、製品の品質を一層向上させることができる。
【0022】
【実施例2】 この考案の装置の実施例を図2、3、4について説明する。この考案で使用す る異物除去装置は、円筒状の分離槽1の上部にボス2から放射状リブ3、3を等 間隔に設け、該リブ3、3の下面へ分離板4を固定して、前記分離槽1の上部を 塞ぐ(図3)。
【0023】 前記分離板4には、回転軸5と同心円状に2本の環状溝6、6を穿設する。該 環状溝6、6は、幅0.15mmの微細隙としてある(環状溝は2本以上の場合 が多い)。
【0024】 前記回転軸5には、回転筒7が同心19状に固定され、回転筒7の外壁には、 直径対称的に撹拌羽根8、8が放射状かつ縦に突設され、各撹拌羽根8、8の外 縁8aは若干屈曲してある。前記分離板4は、微細隙の異なる数板がセットして 準備される。例えば、0.2mm、0.15mm、0.12mm、0.1mmな どをセットしておき、必要に応じて取り換え使用する。例えば、普通時には微細 隙は0.15mmを使用するが、生海苔の軟らかいときは0.12mmを使用し 、硬いときは0.2mmとするなどであって、生海苔の状態に応じ選定する(図 3の場合には微細隙の寸法毎に分離板4を取り換える)。
【0025】 前記分離槽1の下部側壁には、混合液を送入する為にバルブ9a付の給送パイ プ9が開口し、ホース10が連結してある。また分離槽1の上部側壁には、洗浄 水の給送パイプ11の一端が連結開口し、給送パイプの他端にホース12が連結 してある。また、分離槽1の底板13に排出口14が開口し、該部にバルブ15 a付の排出パイプ15が連結してある。前記分離板4の上方には、逆漏斗状の蓋 16が気密に被冠固定され、該蓋16の中央部に混合液の排出パイプ17が連結 され、該排出パイプ17は吸引ポンプ(図示してない)の吸入口に連結してある 。前記回転筒7の上端部には頂板18が固定してあり、該頂板18に直径的に固 定した固定板19には、前記環状溝6、6に挿入できる清掃片20、20が固定 してある。
【0026】 前記回転軸5の下端にはハンドル21が固定され、ハンドル21の回転によっ て前記回転筒7の頂板18を前記分離板4の下面へ当接し、頂板18の上面が分 離板4の下面と摺接回転できるようにしてある。図中32は覗き窓、33はモー タ、59はギヤーボックスである。
【0027】 前記実施例において、給送パイプ9から混合液を矢示22のように給送すると 共に、回転軸5を回転すると(例えば20〜50rpm)、回転筒7も同方向へ 回転するので(図4−(c)中矢示28)、撹拌板8も同方向へ回転し、混合液 を矢示29、29の方向へ分散させる。一方吸引ポンプを始動すると、混合液は 、矢示23、24のように吸引されるので(図3−(a))、分離槽1内の混合 液は撹拌されつつ、吸引されて分離板4の環状溝6、6を通過し、紐その他の異 物を分離することができる。この場合に、紐30等は撹拌羽根8、8などにまつ わりついているので、適宜時間毎(例えば30分毎)にポンプを駆動し、洗浄水 を矢示25の方向へ供給すると、洗浄水は矢示26、27のように移動し、紐等 を洗除して分離槽1の底板13上へ集め、排水と紐等の混合物として排出口14 、排出パイプ15から矢示31のように排出される。
【0028】 前記回転筒7の回転につれて清掃片20(ウレタン片)が環状溝6内を清掃す るので、目詰まりを生じるおそれはない。前記清掃片20は、環状溝6内を摺接 して目詰まりを解消するのみならず、環状溝6に引掛っている生海苔なども切断 して目詰まりを未然に防止する。前記実施例においては、環状溝6を2条にした が、環状溝6は2条以上(2条〜5条)設けて使用するのが普通である。
【0029】 この考案で使用する洗浄装置75を図2について説明する。この洗浄装置75 には、ミンチにかけた生海苔と清水とを適度の濃度の混合液として供給される。 洗浄装置75は、外槽35の内側へ洗浄槽36を設置し、前記外槽35と洗浄槽 36の間へオーバーフロー槽37を設置する。洗浄槽36の側壁はパンチングメ タルよりなり、底板38(外槽35の底板と兼用)には、生海苔の送出パイプ3 9及び排水パイプ40が設けてあり、前記オーバーフロー槽37の底板38aに は、ドレインパイプ42が設けてあり、外槽35の側壁には排水パイプ43が設 けられ、底板38bには、ドレインパイプ44が設けてある。
【0030】 前記洗浄槽36の底板38には、回転軸45が突出され、回転軸45に撹拌翼 46が固定してある。図中41はモータのプーリー(図示していない)と連動す るプーリである。
【0031】 前記実施例において、生海苔を矢示47のように、ミンチ34のホッパー34 aに供給すると、生海苔は細断されて矢示48のように洗浄槽36内へ入る。そ こで回転軸45により、撹拌翼46を回転すると、生海苔と水との混合液は矢示 49のように回転し、パンチングメタル壁の小孔を矢示50のように透過してオ ーバーフロー槽37へ入り、堰板76の上部を矢示51のようにオーバーフロー して外槽35の排水パイプ43から、矢示52のように排水される。
【0032】 前記堰板76は、オーバーフロー槽37の側壁に縦設した案内片77、77へ 、昇降自在に取り付けられているので、その昇降により、水位を規制することが できる。
【0033】 一方、生海苔を十分洗浄したならば、送出パイプ39から矢示53のように吸 引排出され、前記異物除去機に入り異物は前記のように除去される。また、洗浄 槽36のドレインは、ドレインパイプ40から矢示54のように排出され、オー バーフロー槽37のドレインは、ドレインパイプ42から矢示55のように排出 され、外槽35のドレインは、ドレインパイプ44から矢示56のように排出さ れる。
【0034】
【実施例3】 この考案の他の実施例を図5について説明する。前記実施例2は、分離板4に 環状溝6を設けたので、微細隙は調節不能であり、微細隙の幅を変えるときには 、分離板4を取り換える方式であった。この実施例は、同心円状の環状溝57、 57を有する固定盤60に、テーパー状の環状突条58、58を有する回転盤6 1を、昇降回転可能に架設し、前記回転盤60の環状溝57、57に前記回転盤 61の環状突条58、58を挿入し、回転盤61を昇降させることにより、微細 隙の幅を調節できるようにしたものである。
【0035】 前記固定盤60は、分離槽62の底板63に固定され、前記固定盤60の下面 を覆う漏斗状匣64の下部中央に連結したホース65を介して矢示66のように ポンプで吸引されると、前記分離槽62内の生海苔と水との混合物は、微細隙S を介して矢示67、68のように吸引され、微細隙Sにより異物を分離すること ができる。前記回転盤61を矢示69、70のように昇降すれば、環状溝57と 環状突条58の対向面(テーパー部)によって微細隙が広狭調節される。図中7 1、72はリブ、73は回転軸、73aは昇降軸、Sは微細隙である。前記リブ 71、72は、数本放線状に設けられている。
【0036】 前記実施例によれば、環状溝57、57と、環状突条58、58により微細隙 を決めるので、回転盤61の昇降(従って環状突条の昇降)によって、微細隙は 、0.2mm〜0.05mmの何れであっても正確に決めることができる。また 回転盤61の昇降度合を規制すれば、微細隙を容易に再現することができる。ま た前記分離槽62の側壁面に多数の微小孔を設ければ、洗浄槽(図2)を兼用さ せることができる。
【0037】
【実施例4】 この考案の他の実施例(特に清掃片について)を図6、7について説明する。
【0038】 図6は、前記実施例2の図3と同一種類に属する異物除去装置で、分離板4に 環状溝6、6を同心円状に6本設けて、この分離板4を分離槽74の底板80の 固定リング78に固定する。前記分離板4上へ回転軸79の放射状アーム81の 下面を当接し、前記放射状アーム81には、前記環状溝6、6の夫々に対応して 、ウレタン片82、82(清掃片)の下端を当接し、前記ウレタン片82、82 の上端面へ、前記アーム81(例えば平面十字状に設けてある)へ螺合したボル ト83、83の下端を当接し、前記ボルト83、83の締付けによって、ウレタ ン片82、82の下端面と、環状溝6、6の上端面との当接圧力を調節している 。この場合に、前記ウレタン片82の一部が、前記環状溝6の上端部へ若干入り 込むので、該部を清掃することができる。図中84は分離板4の下方を閉ぐ漏斗 状匣体である。
【0039】 前記実施例において、漏斗状匣体84の中空部を減圧すれば(矢示85のよう に吸引)、分離槽74内の混合液は、矢示86のように、環状溝6、6を通過し 、矢示85のように吸引されて、次工程へ運ばれる。この場合に環状溝6、6の 通過時に環状溝幅より大きい異物を分離することができる。
【0040】 前記において、ウレタン片82は、前記環状溝6、6の上面に当接しつつ摺動 するので、環状溝6、6に掛止している海苔片を切断又は除去してその目詰りを 防止することができる。
【0041】 次に図7の実施例は、前記図5の実施例の別型を示すものである。
【0042】 即ち環状溝57、57を有する固定盤60を分離槽74の固定リング78へ固 定する。前記固定盤60上へ環状突条58、58を有する回転盤61の回転軸7 9に固定する。前記回転軸61のリブ72の下面の、各環状突条58、58の間 へ嵌るように、ウレタン片87、87をビス88で固定し、前記ウレタン片87 によって、前記環状溝57、57の上縁部を清掃するようにしてある。図中71 は固定盤のリブ、79は回転軸、79aは昇降軸、84は固定盤の下面を覆う漏 斗状匣体であって、分離槽74の側壁に多数の微小孔を設けて洗浄槽兼用とする ことができる。
【0043】 前記実施例により、固定盤60の下部匣体内を減圧すれば、分離槽74内の混 合液は、矢示89、90のように環状溝57、57と環状突条58、58とによ り形成した微細隙を通過し、ついでに漏斗状匣体内を流下して次工程へ運ばれる 。前記における微細隙通過時に、微細な異物を分離することができる。前記ウレ タン片87は環状溝57の上端縁を清掃し、目詰まりを防止することができる。
【0044】 前記実施例によれば、環状溝57内へ環状突条を挿入することにより微細隙を 形成するので、例えば0.2mm〜0.05mmのような微細隙であっても容易 に形成することができる。前記図6の実施例のように、分離板へ微細隙を設ける 場合には、隙間を削り出さなければならないので、切削工具の関係上0.1mm 以下というような微細隙を設けることは困難である。従って、分離板を薄くする のであるが、それでも0.1mmが限度である。
【0045】
【考案の効果】
この考案によれば、生海苔をミンチにかけてから清水と混合して異物除去装置 に入り、異物を除去するので、異物除去効率を著しく向上させることができる効 果がある。また、この考案は、清水を使用するので、生海苔の葉が拡がり、これ に付着している異物も有効に除去することができるから、製品の品質を向上させ る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例のブロック図。
【図2】同じく洗浄装置の実施例の断面図。
【図3】同じく異物分離装置の実施例の一部を断面した
正面図。
【図4】(a) 同じく分離板の一部を切断した正面
図。 (b) 同じく平面図。 (c) 同じく回転筒の一部を省略した平面図。
【図5】(a) 同じく他の実施例の断面拡大図。 (b) 同じく図(a)の一部断面拡大図。
【図6】同じく他の実施例の一部断面拡大図。
【図7】同じく他の実施例の一部断面拡大図。
【符号の説明】
1 分離槽 4 分離板 5 回転軸 6 環状溝 7 回転筒 8 撹拌羽根 9、11 給送パイプ 10.12 ホース 19 固定板 20 清掃片

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生海苔(原藻)の細断装置と、水を供給
    混合し、洗浄槽で撹拌洗浄して微小異物を除去する装置
    と、該生海苔と水との混合液を減圧吸引により微細隙を
    通過させ異物を分離する異物分離装置とを、順次組み合
    わせたこと特徴とする異物除去装置。
  2. 【請求項2】 微細隙は0.05mm〜0.2mmとす
    ることを特徴とした請求項1記載の異物除去装置。
  3. 【請求項3】 異物は硅藻、あお海苔、海苔根、茎、ち
    ぢれ海苔、藁屑、その他の異物としたことを特徴とする
    請求項1記載の異物除去装置。
  4. 【請求項4】 ミンチの出口側下方に洗浄槽を臨ませ、
    該洗浄槽に給水手段、排水手段及び撹拌手段を設置し、
    前記洗浄槽に異物除去手段を連設したことを特徴とする
    異物除去装置。
  5. 【請求項5】 排水手段は、洗浄槽の外側にオーバーフ
    ロー槽と外槽とを設け、前記洗浄槽の側壁を透過した排
    水がオーバーフロー槽に入り、その上縁をオーバーフロ
    ーして外槽に入り、排水される構成としたことを特徴と
    する請求項4記載の異物除去装置。
  6. 【請求項6】 撹拌手段は、洗浄槽の下部に設けたリブ
    付回転板、又は洗浄槽に設けた撹拌羽根付回転軸とした
    ことを特徴とする請求項4記載の異物除去装置。
  7. 【請求項7】 異物除去手段は、海苔と水との混合物を
    微細隙から減圧吸引すると共に、前記微細隙の目詰り防
    止手段を付加したことを特徴とする請求項4記載の異物
    除去装置。
  8. 【請求項8】 目詰り防止手段は、微細隙内へ挿入し又
    は当接した清掃片を相対移動させたことを特徴とする請
    求項7記載の異物除去装置。
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