JP3513746B2 - 生海苔の異物除去方法及び装置 - Google Patents

生海苔の異物除去方法及び装置

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JP3513746B2
JP3513746B2 JP19658299A JP19658299A JP3513746B2 JP 3513746 B2 JP3513746 B2 JP 3513746B2 JP 19658299 A JP19658299 A JP 19658299A JP 19658299 A JP19658299 A JP 19658299A JP 3513746 B2 JP3513746 B2 JP 3513746B2
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佳成 渡邊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生海苔と水との
混合液中から、該混合液中に混入した大小の固形異物を
分離し、生海苔と固形異物とを別々に取出すことを目的
とした生海苔の異物除去方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来生海苔と水との混合物から異物を分
離するには、固定細隙による濾過方式(特許第2654
10号)と、移動細隙による濾過方式(特開平8−28
0362号)とが知られている。
【0003】また海苔槽の底部に設置した環状枠板部の
内側に回転板を内し、前記環状枠板部と、回転板の外
周縁とのクリアランスに生海苔を通過させて、比較的大
きい異物を分離するようにした提案もある(特許第26
62538号)。
【0004】
【発明により解決しようとする課題】前記固定細隙によ
る濾過方式は、目詰りを生じ易いのみならず、細隙幅の
大きさの調節ができないので、生海苔の生育状態に合せ
た調節が出来ない問題点があった。また移動細隙による
濾過方式は、優れた性能を有するが、作業後の洗浄に時
間が掛る問題点があった。更に回転板を利用する場合
は、環状枠板部と、回転板との細隙の調節が出来ないの
で、外径の異なる回転板を複数準備する必要があり、取
換えに多大の時間労力が掛るのみならず、無段階的調節
ができず、かつ減圧吸引方式でないので生海苔が通過し
にくく、工業的利用が困難であり、すぐに目詰りを生じ
る問題点があった。
【0005】また前記各装置は、生海苔と大きい異物と
の分離を主目的としているので、小さい異物を分離する
洗浄にいては配慮がない問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、槽底へ環状
溝を有する固定盤を設置すると共に、前記環状溝と共同
して生海苔の通過間隙を広狭調節可能に形成する環状突
条を有する回転盤を、前記固定盤に対し昇降自在に対向
設置することにより、生海苔の品質、状態に応じて、前
記通過間隙の広狭を無段階に調節できるようにし、かつ
減圧吸引及び逆洗によって、前記従来の問題点を解決し
たのである。
【0007】また従来の異物分離装置は、取扱い中の生
海苔の洗浄については配慮がなかったが、この発明は、
洗浄槽により小異物を分離し、洗浄槽底に大きい異物
分離間隙を形成することにより、前記問題点を解決した
のである。
【0008】更に間隙に詰まった固形物の排除について
も、逆洗手段の付与などにより改善したものである。
【0009】即ち方法の発明は、生海苔と水との混合液
を洗浄槽内に供給し、前記混合液を撹拌し乍ら、微細な
異物を洗浄槽外へ分離排水すると共に、前記洗浄槽の底
部に設けた固定盤の環状溝に、該環状溝と対向する回転
盤の環状突条を挿入して形成する間隙であって、随時清
掃すると共に回転盤を昇降することにより広狭調節でき
る間隙から、生海苔と水とを上方から下方へ減圧吸引す
ることにより、生海苔と比較的大きい異物とを分離し、
分離した異物を前記洗浄槽内から外部へ排出し、前記間
隙は、前記回転盤の下方から逆洗することを特徴とした
生海苔の異物除去方法であり、逆洗は、固定盤の環状溝
と、回転盤の突条とにより形成した間隙から、洗浄槽内
へ加圧水を送流することによって行うものである。
【0010】次に装置の発明は、外槽の内部に、周側壁
に多数の微小通水孔を設けた洗浄槽を設置し、該洗浄槽
の底部へ複数の環状溝を有する固定盤を設置すると共
に、該固定盤の上方に、前記環状溝内に挿入して生海苔
の通過間隙を形成する為の環状突条を有する回転盤を対
向し、前記回転盤に下端を固定した回転軸の上端部に、
昇降軸を連結して、該昇降軸をナットに螺合して昇降自
在に架設することにより、前記通過間隙を広狭調節可能
にし、前記環状溝壁及び環状突条壁の清掃の為に摺接板
を設け、前記固定盤の下面を匣体で被覆し、該匣体には
減圧吸引手段及び逆洗手段を連結し、前記洗浄槽の底部
には異物排出手段を付設し、前記洗浄槽内への給水手段
及び生海苔供給手段を設置し、前記洗浄槽の周側壁を透
過した排水の排水手段を付設したことを特徴とする生海
苔の異物除去装置である。また、外槽と、洗浄槽との間
に適宜高さの仕切筒を設置したものであり、減圧吸引手
段は、匣体に連結した生海苔排出パイプ及び該排出パイ
プを連結したポンプとしたものであり、また逆洗手段
は、匣体内へ加圧水を給送する送水パイプと、該送水パ
イプへ加圧水を給送する送水ポンプとしたものである。
【0011】従って洗浄作用の比較的少ない外槽の場合
と、外槽内に洗浄槽を設置し、通常の洗浄装置と同様の
洗浄能力を有する場合の両方が、この発明の方法に属す
ることになる。
【0012】前記発明における減圧吸引とは、排出パイ
プに排出ポンプを介装した場合は勿論、排出ポンプの外
に減圧の為の真空ポンプを付設した場合も含むことは当
然である。要は間隙の上下における液体に掛る圧力差を
大きくして、生海苔の通過を容易にすることである。但
し匣体内を減圧しないと効力がない。
【0013】前記発明の間隙清掃手段としては、環状溝
と環状突条に摺接できる清掃板(例えばウレタンゴム
板)を介在させることにより、環状溝及び環状突条の壁
面を清掃し、間隙の目詰りを未然に防止している。環状
溝又は環状突条の壁面に生海苔が付着すると、間隙が狭
くなり、又は目詰りを生じるので、これを未然に防止す
る。
【0014】前記発明における仕切筒は、洗浄槽内の水
位を規制するもので、前記仕切筒の上縁の高さが一定な
らば、水位が一定であり、上縁の高さを可変にすれば水
位を可変にすることができる。
【0015】前記発明において、洗浄槽内への補給水と
して排水を利用すれば、洗浄水の循環利用ができる。特
に海水を使用する場合には、消費海水の節減になる利点
もある。排水の補給系の一部に濾過用のフィルターなど
をつけることにより、排水を清浄化することは一層好ま
しい。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明は、生海苔の通過間隙
(異物の分離間隙)を可変とし、かつ間隙の一側壁を移
動させたので、生海苔の品質に応じ、前記間隙を広狭調
節して適応させ、異物の分離効率の向上と、能率の増大
を図ることができる。
【0017】また洗浄槽底へ環状溝を有する固定盤を固
定し、前記環状溝と共同して生海苔の通過間隙を形成す
る環状突条を有する回転盤を、前記固定盤に対向して昇
降自在に設置したので、前記間隙を無段階高精度に広狭
調節することができる。
【0018】更に前記間隙の清掃手段と、生海苔の減圧
吸引手段を付設したので、間隙は常時清掃されて設定時
の寸法を正確に保ち、生海苔は減圧吸引によって比較的
容易に通過し、通過困難な異物は回転盤のリブ及び突条
で排除される。即ち間隙の目詰りを生じない状態で連続
運転できる。
【0019】
【実施例1】この発明の方法の実施例を図1に基づいて
説明する。採取した原藻を荒切りして洗浄槽内へ供給す
ると共に、適量の水を補給する。この場合に洗浄槽内で
は回転盤を回転すると共に、排出ポンプを駆動して、前
記回転盤と対向する固定盤の下面を覆う匣体内を減圧す
るので、環状溝と環状突条で形成された間隙の上下部の
液に圧力差を生じる。従って間隙の上方の液は、間隙の
下方に向って吸引され、液に混入した生海苔は、間隙の
上方から下方へ通過し、更に吸引パイプを経て貯槽へ移
行する。
【0020】一方間隙の幅と同等又は厚い異物は、間隙
に入ることができないので、回転盤のリブと環状突条に
より遠心力を受けて(跳ね飛ばされ)洗浄槽の底部外周
に集められる。そこで自動又は手動により排出バルブを
適宜開き、補給水を注入すると、水と異物を排出パイプ
から外界へ取出すことができる。 前記分離した生海苔
は、吸引パイプを経て貯槽に入り、該部で適宜攪拌され
つつ保留され、適量宛次行程(例えば脱水行程)へ送ら
れる。
【0021】次に間隙の一部が目詰を生じた際には(又
は一定時間毎に)、匣体内に加圧水を送入し、匣体側か
ら間隙を介して洗浄槽内へ加圧水を圧入し、間隙に詰っ
ている生海苔などを洗浄槽内に押し戻す。
【0022】前記のようにして、間隙は常時正しい寸法
に保たれているので、吸引により効率よく生海苔を通過
させ、異物を分離することができる。
【0023】前記において、生海苔葉は表面が滑り易い
ので、間隙と同一厚さであっても容易に通過することが
できるが、異物(例えば甲殻類の殻とか、えび虫その
他)は比較的滑りが悪い上に変形し難いので、仮に間隙
と同一の厚さの異物であっても、通過抵抗が大きく、間
隙の入口で停滞し、ついで水流及び環状突条の遠心力に
より、洗浄槽の底部外周側へ跳ね飛ばされることにな
り、効率よく異物を分離することができる。
【0024】この発明の間隙が、回転盤の軸に対し円弧
状である点からしても、変形のむつかしい異物は、間隙
に入りにくくなり、生海苔との分離効率は良好となる。
【0025】
【実施例2】この発明の装置の実施例を図2、3、4、
5に基づいて説明する。平面多角形の外槽1内に所定の
間隔を保って平面外槽1と相似形の洗浄槽2を設置し、
前記外槽1と、洗浄槽2との間に、平面外槽1と相似形
の仕切筒3を設置する。前記洗浄槽2の底板4の中央部
へ、固定盤5を固定し(図5)、該固定盤5の下面に漏
斗状の匣体6を設置して、その下端に吸引パイプ7の一
端を連結する。前記固定盤5の周縁部に環状溝8、8を
同心円状に穿設する。前記固定盤5の上面側には、下面
に前記環状溝8、8と共同して間隙Sを形成する環状突
条9を有する回転盤10を昇降自在に対向して架設す
る。前記回転盤10は、回転軸11の下端部へ固定され
て、その下端は、固定盤5の中央部に軸承され(図
5)、前記回転軸11の上端部にスプロケットホイール
12が固定され、該スプロケットホイール12とモータ
13のスプロケットホイール14にはチェイン15が装
着してある。
【0026】前記吸引パイプ7の他端は、吸引ポンプ1
6の吸入口に連結し、吸引ポンプ16の吐出口には排出
ホース17の一端が連結され、排出ホース17の他端は
貯槽18上に開口させてある。前記洗浄槽2の上部に
は、生海苔と水との混合液を移送する送入ホース19
と、不足水を補う補水ホース20の夫々の一端が開口さ
れ、前記送入ホース19の他端は荒切器54を介してポ
ンプ50に連結し、補水ホース20の他端は、貯水槽2
1内の水中ポンプ22に連結している。
【0027】前記匣体6の下端に送水パイプ23の一端
を連結し、送水パイプ23にはバルブ24を介して貯水
槽21内の水中ポンプ25と連結してある。図中26は
貯槽18内の攪拌羽根、27はその回転軸、28はモー
タ、29、30は排水パイプ、31は異物排出パイプ、
32はそのバルブ、33、34は各底板4a、4bに設
けた排水口、35は底板4に設けた排出漏斗35a内の
排出口である(図2、3)。
【0028】前記回転軸11の上端部には、昇降軸46
の下端を連結具51により回転自在に連結し(回転方向
自由、昇降方向拘束)、前記昇降軸46は、外槽1上の
支枠47上のナット41へ螺合してある。前記昇降軸4
6にはハンドル68と目盛盤48を上下に固定し、前記
支枠47の一部に目盛用の指針49を固定してある。
【0029】前記実施例において、ロックハンドル72
により昇降軸46のロックナット52を弛め、目盛盤4
8の目盛53を指針49で読み乍らハンドル68を所定
の回転角だけ回転すれば、間隙Sを微調整することがで
きる。例えば目盛盤48を一回転した場合に、間隙Sを
1mm調整できるとすれば、目盛盤48を90度回転す
れば0.25mm調整できる。
【0030】前記において、回転軸11と、昇降軸46
とは、回転方向自由に連結してあるので、この装置を運
転中であっても間隙Sを調節することができる。従って
原藻の品質又は汚染度が変った場合には、間隙Sを標準
値にセットして運転し、異物の除去状態を見乍らハンド
ル68を回転して間隙Sを調節すれば、常時原藻の品質
に対応して異物を効率よく除去することができる。然し
て目盛盤48の所定の目盛53を指針49に合せること
によって、間隙Sを容易に同一間隙に再現することがで
きる。
【0031】前記実施例において、回転軸11を回転し
て、回転盤10を回転させると共に、吸引ポンプ16を
運転させると、匣体6内が減圧されるので、洗浄槽2の
底部の混合液は、環状溝9a、9aを通過し、ついで環
状溝8と環状突条9により形成した間隙Sを矢示36の
ように通過し(図8)、矢示37のように吸引され(図
5)、矢示38のように吸引パイプ7を経て、矢示39
のように排出ホース17から貯槽18内へ落下する。一
方間隙Sを通過できない異物は、環状突条9とリブ10
aの遠心力及びこれによる水流により跳ね飛ばされて、
洗浄槽2の底部外周側へ集められる。そこで異物が或程
度溜ったならば、バルブ32を開き(又は一定時間毎に
自動バルブを開き)、排出パイプ31から、矢示40の
ように異物を取出す。前記異物は比較的硬く、しかも滑
かでないので、仮に間隙Sの幅と同等厚さの異物でも吸
引通過し難く、又は吸引抵抗が大きい為に間隙S付近に
残るので、分離効率が良好となり容易に分離される。
【0032】前記実施例における環状溝8と、環状突条
9との関係は、図5、8、9の関係であるから、回転盤
10が図2中矢示65のように下降すれば、間隙Sが小
さくなり、同図中矢示66のように上昇すれば、間隙S
は大きくなる。
【0033】前記実施例において、貯槽18と、貯水槽
21との隔壁の一部は、パンチングメタル61により形
成されているので、貯槽18と、貯水槽21の水は矢示
62、63のように通過し、両槽の水位は同一である。
【0034】前記洗浄槽2の水位は、仕切筒3の上縁で
定まるが、排水パイプ29のバルブ64を開いて全部排
水することもできる。また排水パイプ30は、仕切筒3
のオーバーフローした排水を排出するが、貯水槽21内
へ排水して補給水に使用することもできる。例えば異物
を排出する場合には、排水パイプ29から排水すると共
に、洗浄槽2内の生海苔は全部間隙から匣体6内へ吸い
込み、然る後補水ホース20から給水し、その水と、異
物とを、異物排出パイプ31から排出することにより、
生海苔の排出をより少なくすることができる。また貯槽
18及び洗浄槽2内の水位は検知棒(電気的)により調
整することができる。
【0035】前記実施例において、水中ポンプ22を始
動すれば、貯水槽21の水を補水パイプ20により矢示
67のように送水し、矢示55のように洗浄槽2内へ補
給する。また原藻はポンプ50により矢示69のように
吸入し、給送パイプ70中を矢示71のように移送し、
荒切器54を経て送入パイプ19から矢示56のように
洗浄槽2に入る。
【0036】一方ポンプ16を停止し、バルブ24を開
き水中ポンプ25を始動すると、加圧水は送水パイプ2
3内を矢示57のように送られるので、前記間隙Sの逆
方向(匣体側)から加圧水が通過し、間隙Sを逆洗す
る。
【0037】前記固定盤5と回転盤10の夫々のリブ5
a、10a(放射状に設置してある)には、前記環状溝
8に嵌挿し得るウレタンゴム板42と、環状突条9に嵌
装し得るウレタンゴム板43が夫々リブ5a、10aに
ピン44、45により固定されてあって、回転盤10の
回転により、環状溝8及び環状突条9の壁面を清掃する
ことができる。また固定盤5の外周上部に押片60がボ
ルト59で固定され、押片60にウレタンゴム片58が
取付けられ、ウレタンゴム片58が回転盤10の最外部
の突条側壁を清掃している。
【0038】前記実施例においては、清掃の為にウレタ
ンゴム板42、43、ウレタンゴム片58を用いたが、
この材質には限定はない。然し乍ら弾性かつ耐摩性であ
って強靭であり、回転盤10の回転に伴って環状溝8の
内壁又は環状突条9の外壁と摺接しても、耐久性がある
材質が好ましい。
【0039】前記ウレタンゴム板42、43、ウレタン
ゴム片58は、環状溝8又は環状突条9の壁面清掃の他
に、該部に付着した生海苔などを切断して目詰りを防止
することができる。
【0040】前記実施例において、回転盤10で攪拌
し、洗浄槽内で洗浄されるので、生海苔葉に付着した珪
藻その他の異物が分離し、微細な異物は排水と共に、洗
浄槽の通水孔を経て排出され、比較的大きい固形異物
は、間隙Sによって効率よく分離されて洗浄槽底に残る
ので、貯槽には綺麗な生海苔のみが集ることになる。特
に生海苔葉の表面に異物が付着している為に間隙を通過
できない生海苔がなくなり、歩留りを向上させることが
できる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、生海苔葉の品質に対
応した間隙に調整して異物を除去することができるの
で、生海苔の生育期間又は海面の状況(風波の多寡な
ど)に関係なく、異物を高率で除去できる効果がある。
次に分離された異物は、間隙S付近に停滞することな
く、洗浄槽内の周壁下部へ移動させられるので、間隙S
を塞ぐおそれもなく、同一効率で連続分離ができる効果
がある。
【0042】またこの発明の装置によれば、洗浄槽内で
撹拌洗浄して微小固形物比較的大 きい異物の分離除去
が一工程で終了するので、異物の分離除去効率を高める
のみならず、作業能率を向上できるなどの諸効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法の実施例のブロック図。
【図2】同じく装置の実施例の一部を省略した断面図。
【図3】同じく一部を省略した横断平面図。
【図4】同じく回転軸の昇降構造を示す一部拡大図。
【図5】同じく回転盤と固定盤の設置状態の夫々のリブ
部分における一部断面拡大図。
【図6】(a)同じく回転盤の平面拡大図。 (b)同じく一部を断面した斜視図。
【図7】同じく固定盤の平面拡大図。
【図8】同じく環状溝と環状突条とによる間隙Sを示す
説明図。
【図9】同じく回転盤と、固定盤と、匣体との関係を示
し、夫々のリブ部分における一部断面拡大図。
【図10】(a)同じく環状突条のウレタンゴム板の説
明図。 (b)同じく環状溝のウレタンゴム板の説明図。
【図11】(a)同じく環状溝のウレタンゴム板の嵌装
時の一部横断拡大平面図。 (b)同じく環状突条のウレタンゴム板の嵌装時の一部
横断拡大平面図。
【図12】(a)同じく環状溝のウレタンゴム板の取付
け状態の説明図。 (b)同じく環状突条のウレタンゴム板の取付け状態の
説明図。
【符号の説明】 1 外槽 2 洗浄槽 3 仕切筒 4 底板 5 固定盤 6 匣体 7 吸引パイプ 8 環状溝 9 環状突条 10 回転盤 11 回転軸 12、14 スプロケットホイール 13 モータ 15 チェイン 16 吸引ポンプ 17 排出ホース 18 貯槽 19 送入ホース 20 補水ホース 21 貯水槽 22、25 水中ポンプ 23 送水パイプ 24 バルブ 25 水中ポンプ 26 攪拌羽根 27 回転軸 28 モータ 29、30 排水パイプ 31 異物排出パイプ 32 バルブ 33、34 排水口 35 排出口 42、43 ウレタンゴム板 44、45 ピン 46 昇降軸 47 支枠 48 目盛盤 49 指針 50 ハンドル 51 連結具 52 ロックナット 53 目盛 54 ロックハンドル 58 ウレタンゴム片 59 ボルト 60 押片 61 パンチングメタル 64 バルブ 68 ハンドル 70 給送パイプ 72 ロックハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−206345(JP,A) 特開 平8−280362(JP,A) 特開 平8−112081(JP,A) 特開 昭51−82458(JP,A) 特開 平3−183459(JP,A) 特開 平9−121823(JP,A) 特開 昭49−11697(JP,A) 実開 平3−41596(JP,U) スウェーデン特許第343093 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/337 103 B03B 5/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生海苔と水との混合液を洗浄槽内に供給
    し、前記混合液を撹拌し乍ら、微細な異物を洗浄槽外へ
    分離排水すると共に、前記洗浄槽の底部に設けた固定盤
    の環状溝に、該環状溝と対向する回転盤の環状突条を挿
    入して形成する間隙であって、随時清掃すると共に回転
    盤を昇降することにより広狭調節できる間隙から、生海
    苔と水とを上方から下方へ減圧吸引することにより、生
    海苔と比較的大きい異物とを分離し、分離した異物を前
    記洗浄槽内から外部へ排出し、前記間隙は、前記回転盤
    の下方から逆洗することを特徴とした生海苔の異物除去
    方法。
  2. 【請求項2】 逆洗は、固定盤の環状溝と、回転盤の突
    条とにより形成した間隙から、洗浄槽内へ加圧水を送流
    することによって行うことを特徴とした請求項1記載の
    生海苔の異物除去方法。
  3. 【請求項3】 外槽の内部に、周側壁に多数の微小通水
    孔を設けた洗浄槽を設置し、該洗浄槽の底部へ複数の環
    状溝を有する固定盤を設置すると共に、該固定盤の上方
    に、前記環状溝内に挿入して生海苔の通過間隙を形成す
    る為の環状突条を有する回転盤を対向し、前記回転盤
    下端を固定した回転軸の上端部に、昇降軸を連結して、
    該昇降軸をナットに螺合して昇降自在に架設することに
    より、前記通過間隙を広狭調節可能にし、前記環状溝壁
    及び環状突条壁の清掃の為に摺接板を設け、前記固定盤
    の下面を匣体で被覆し、該匣体には減圧吸引手段及び逆
    洗手段を連結し、前記洗浄槽の底部には異物排出手段を
    付設し、前記洗浄槽内への給水手段及び生海苔供給手段
    を設置し、前記洗浄槽の周側壁を透過した排水の排水手
    段を付設したことを特徴とする生海苔の異物除去装置。
  4. 【請求項4】 外槽と、洗浄槽との間に適宜高さの仕切
    筒を設置したことを特徴とする請求項3記載の生海苔の
    異物除去装置。
  5. 【請求項5】 減圧吸引手段は、匣体に連結した生海苔
    排出パイプ及び該排出パイプを連結したポンプとしたこ
    とを特徴とする請求項3記載の生海苔の異物除去装置。
  6. 【請求項6】 逆洗手段は、匣体内へ加圧水を給送する
    送水パイプと、該送水パイプへ加圧水を給送する送水ポ
    ンプとしたことを特徴とする請求項3記載の生海苔の異
    物除去装置。
JP19658299A 1998-09-11 1999-07-09 生海苔の異物除去方法及び装置 Expired - Lifetime JP3513746B2 (ja)

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