JP3418785B2 - 生海苔洗浄機及び生海苔洗浄方法 - Google Patents

生海苔洗浄機及び生海苔洗浄方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生海苔と水(海水又
は真水を意味し、実施図では海水を示す)を混合した生
海苔液を洗浄して異物を除去する生海苔洗浄機及び生海
苔洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の生海苔洗浄機は、実公平7−53
518号公報に記載されているように、浄タンク内に小
孔を有する仕切板によって仕切られている中心側の洗浄
室と外周側の排出室を設け、洗浄室内に回転可能な攪拌
羽根を設け、排出室に排出手段を設け、洗浄室内に海苔
原藻を荒切りした生海苔液を供給し、その生海苔液を攪
拌羽根の回転により攪拌し、生海苔液内の異物を仕切板
の小孔から排出室に排出して洗浄するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の生海苔洗浄
機にあっては、生海苔液を攪拌羽根の回転により攪拌
し、生海苔液内の異物を仕切板の小孔から排出室に排出
するので、仕切板の小孔より小さな小エビや糸くず等の
小異物を除去することはできるが、仕切板の小孔より大
きなロープや小貝等の大異物は除去することができない
問題がある。その為、生海苔洗浄機とは別に大きな異物
であっても除去可能な異物除去装置を設置しているが、
海苔製造作業場に広いスペースを必要とし、狭い作業場
に設置できない問題がある。また、従来の生海苔洗浄機
にあっては、洗浄室内に水を供給すると共に排出室から
溢水排出しながら、生海苔液を攪拌して異物を排出室に
排出しているので、排出室内の底部付近に異物が貯留
し、洗浄室内の異物が排出室に排出されることなく洗浄
室内に滞留し、生海苔を充分に洗浄できない問題もあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来装置の問
題を解決し、比較的小さな異物や比較的大きな異物を共
に効率良く除去できる生海苔洗浄機を提供するもので、
生海苔洗浄機(原藻洗い機)に内部の分離室が隙間を介
して洗浄室内に開口する異物分離器を備え、攪拌羽根に
よって攪拌して洗浄した生海苔液を隙間に通し、小さな
異物も大きな異物も共に除去可能にしたことを特徴とし
ている。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、洗浄タンク内に小孔を
有する有底四角筒状の通水内槽を配設して中心側の洗浄
室と外周側の排出室を設け、洗浄室内に駆動モータによ
って回転可能な攪拌羽根を設け、排出室に排出手段を設
け、洗浄室内に水を供給する水供給手段を備えて成る生
海苔洗浄機において、内部の分離室が隙間を介して洗浄
室内に開口する異物分離器を備え、異物分離器の分離室
前記駆動モータが駆動して洗浄作業を所定時間行った
後に作動する吸引ポンプを連結し、吸引ポンプの作動に
より分離室に吸引力を作用させて洗浄後の生海苔液を隙
間に通して異物を除去可能にしている(請求項1)。ま
た、洗浄室の底部に駆動モータによって回転可能な攪拌
羽根を回転可能に設け、攪拌羽根を利用して異物分離器
を構成し、隙間の一方の壁を攪拌羽根にて構成して成る
こと(請求項2)、排出室内の水を強制排出可能な強制
排出手段を備えること(請求項3)を特徴としている。
【0006】また、洗浄タンク内に小孔を有する有底四
角筒状の通水内槽を配設して中心側の洗浄室と外周側の
排出室を設け、洗浄室内に回転可能な攪拌羽根を設け、
内部の分離室が洗浄室内に隙間を介して開口する異物分
離器を備え、異物分離器の分離室に吸引ポンプを連結し
ておき、先ず洗浄室内に海苔原藻を荒切りした生海苔液
を供給した後、洗浄室内に水を供給すると共に排出室か
ら排出しながら、生海苔液を攪拌羽根の回転により攪拌
して異物を仕切板の小孔から排出室に排出して所定時間
洗浄し、次に吸引ポンプを作動させて洗浄室内の生海苔
液を異物分離器の隙間から分離室に吸引し、異物を隙間
に係止して洗浄室に残して洗浄すること(請求項4)、
生海苔液を攪拌羽根の回転により攪拌して異物を仕切板
の小孔から排出室に排出除去して洗浄すること(請求項
5)を特徴としている。
【0007】
【実施例】図は生海苔洗浄機の実施例を示し、1は生海
苔を貯留可能な洗浄タンク(以下タンク1と記す。)
で、底板を有する四角筒状に形成されている。このタン
ク1は支持枠2に支持されてその下方に収容空間3が形
成されている。タンク1内には、3mm程度の多数の小さ
な小孔(連通孔)4aを有する複数枚の仕切板(パンチ
ングプレート)4から成る有底四角筒状の通水内槽5が
支柱6によって固定的に配設され、中心側の洗浄室Aと
外周側の排出室Bに区分している。両端壁を構成する2
枚の仕切板4Kは支柱6に上方へ抜き差し自在に挿着さ
れ、小孔4aの大きさが異なる仕切板4Kと交換できる
ようになっている。
【0008】タンク1の一対の側板1aには、外側に溢
水受槽7が設けられ、その溢水受槽7に対向する部分に
排出手段8を構成する溢水口9が設けられている。溢水
口9には、溢水板10が上下動可能に付設され、溢水板
10の高さを調節できるようにしてある。溢水受槽7の
底部には排出ホース11が連結されている。また、タン
ク1の外側には、図3に示すように底部が連通管13に
よってタンク1の底部に連通されている水位検出タンク
14が設置されている。水位検出タンク14には、上限
センサー15と下限センサー16が設けられている。上
限センサー15の信号によって後述の供給手段70の供
給ポンプ72の作動をOFF制御し、下限センサーの信
号によって供給手段70の供給ポンプ72の作動をON
制御する。
【0009】次に、洗浄室Aの底部には、一対の傘形の
攪拌羽根20が互いに逆方向へ例えば矢印で示す方向へ
回転可能に配設されている。攪拌羽根20は、図4に示
すように上面に攪拌用の複数の羽根片20aが形成さ
れ、内部には後述の分離室を構成する空間20bが形成
されている。攪拌羽根20は、タンク1の底板1bに固
着された軸受筒21によって軸受22を介して回転自在
に支承されている回転軸23の上端部に自体の嵌合孔2
0cが嵌合され、回転軸23の上面に螺合された締付ね
じ25によって固着されている。軸受筒21には、上部
に羽根台21aが一体に形成され、羽根台21aが通水
内槽5の底板下面に固着されている。また、攪拌羽根2
0は、回転軸23の上部近くのフランジ23aに植設し
た係止駆動ピン27に自体の係止孔20aが嵌合される
と共に、フランジ23aとの間にスペーサ28が介在さ
れ、スペーサ28を厚みの異なるものに交換することで
攪拌羽根20の高さを変更できるようになっている。攪
拌羽根20は、傘形に限るものではなく、円盤状等他の
形状であっても良い。回転軸23の下端部には、Vプー
リ30が固着され、このVプーリ30が支持枠2に固着
された駆動モータ31の駆動プーリ32によりベルト3
3を介して回転されるようにしてある。
【0010】前記攪拌羽根20は、攪拌羽根20下方に
おいて通水内槽5の底板を介して前記羽根台21aに固
着された受皿35と協同して異物分離器40を構成して
いる。受皿35は中央のボス部36の孔がメカニカルシ
ール37を介してシールされている。受皿35の上側に
は空間35aが形成され、この空間35aと攪拌羽根2
0の空間20bとで異物分離器40の分離室41を構成
している。受皿35の周壁35dと攪拌羽根20の周壁
20dは上下に対向されて異物分離器40の分離壁42
を構成し、周壁35dと周壁20dによって異物分離用
の隙間43を構成している。周壁35dと周壁20dの
隙間43部分の形状は、断面円形状に形成され、隙間4
3の断面形状が半径外方向に向けて拡開すると共に半径
内方向に向けても拡開するようにしてある。受皿35と
通水内槽5の底板には、一対の連通孔44a、44bが
設けられ、これらの連通孔44a、44bに羽根台21
aに螺着された排出管45と供給管46が連結されてい
る。なお、受皿35は羽根台21aと一体に成形しても
良い。
【0011】周壁35dと周壁20d間の隙間43は、
生海苔の厚みより僅かに大きい孔幅の細長い環状の分離
孔を構成している。隙間43の大きさは、生海苔の厚み
や大きさが採取時期や切断の仕方によって異なるので、
前記スペーサ28の交換によって適切な大きさに調整さ
れ、例えば生海苔が一般に0.02mm〜0.6mm程
度の厚みであるので、約0.3mmに調節される。。な
お、攪拌羽根20を回転軸23に上下移動可能に螺合さ
せてロックし、回転軸23に対する攪拌羽根20の回動
位置を目印等を見ながら調整することで隙間43の大き
さを無段階に変更できるようにしても良い。
【0012】洗浄室Aの底板中央部には、異物回収用の
凹部47が形成され、その凹部47に排出管48が連結
され、その排出管48に通常閉鎖状態の手動又は電動の
バルブ49が設けられ、洗浄室A底部に溜まった異物を
排出する際にバルブ49が開放されるようにしてある。
なお、バルブ49に代えて吸引ポンプを設け、所定時に
吸引ポンプが作動して異物を自動排出するようにすると
良い。排出室Bの底板中央部には、排出室B底部に溜ま
る汚水と異物を強制排出する為の強制排出手段58を構
成する排出管50が連結されている。排出管50は、排
出ホース51を介して吸引ポンプ52の吸引口に連結さ
れ、吸引ポンプ52の吐出口に連結された排出ホース5
3の他端が水還流タンク55の上部に設けた金網56付
の着脱自在な濾過器57の上方に配設されている。
【0013】次に、異物分離器40の排出管45には、
排出ホース61を介して吸引ポンプ62の吸引口に連結
され、吸引ポンプ62の吐出口に連結された排出ホース
63の他端が商品名「良品タンク」と称される貯留タン
ク65の上方に配置されている。吸引ポンプ62は、所
定時間例えば30秒作動した後僅かな所定時間例えば5
秒停止するようになっているが、連続作動でも良い。貯
留タンク65は簡略な図で示しているが、周知のものな
ので説明を省いている。異物分離器40の供給管46に
は、供給ホース66を介して供給ポンプ67の吐出口に
連結され、供給ポンプ67の吸引口に連結された供給ホ
ース68の他端が水還流タンク55の底部に連結されて
いる。連通孔44b、供給管46、供給ホース66、供
給ポンプ67、供給ホース68及び水還流タンク55
は、異物分離器40の隙間43の詰まりを清掃する清掃
装置を構成し、分離室41に水を一時的に供給して隙間
43に外側に向けて水を間欠的に逆流させるようにして
ある。供給ポンプ67は、吸引ポンプ62が作動を停止
した時に僅かな所定時間作動するようになっている。
【0014】次に、70はタンク1内に前工程から海苔
混合液を供給する供給手段で、図示しない原海苔貯蔵タ
ンクから原藻液を供給ホース71及び供給ポンプ72を
介して荒切り機73に供給し、荒切り機73によって荒
切りされた生海苔がタンク1の洗浄室A内に供給される
ようになっている。なお、荒切りされた生海苔を海苔調
合タンクで所定濃度にした後タンク1内に供給しても良
い。80はタンク1内に水を供給する水供給手段で、水
還流タンク55の水を供給ホース81及び供給ポンプ8
2を介してタンク1内に還流するようになっている。な
お、水供給手段80は、新たな水をタンク1内に供給す
るようにしても良い。
【0015】上記生海苔洗浄機の運転に際しては、供給
手段70の供給ポンプ72によって原海苔貯蔵タンクか
ら原藻液を荒切り機73に供給し、荒切り機73によっ
て荒切りされた生海苔液をタンク1の洗浄室A内に供給
する。洗浄室A内の生海苔液の水の一部は隙間43を通
して異物分離器40の分離室41内に入り、生海苔液の
水と小さな異物は仕切板4の小孔4aを通して排出室B
に入る。タンク1内の液面が高くなり、上限に達したこ
とを上限センサー15が検出すると、その信号によって
供給手段70の供給ポンプ72の作動が停止し、生海苔
液の供給が停止される。
【0016】この状態で水供給手段80の供給ポンプ8
2を作動させ、水還流タンク55の水をタンク1の洗浄
室A内に供給し、また、攪拌手段の駆動モータ31を駆
動させ、一対の攪拌羽根20を矢印で示す逆方向へ高速
回転させる。攪拌羽根20の高速回転により、洗浄室A
内の生海苔液が攪拌され、生海苔が洗浄され、生海苔に
付着している異物が分離され、小孔4aよりも小さな異
物や柔らかい異物は生海苔液の攪拌により通水内槽5の
各仕切板4の小孔4aから排出室Bに押し出される。水
供給手段80によって洗浄室A内に水が供給されると、
タンク1内の水位が高くなるので、排出室Bの水が溢水
口9から溢水して排出され、その結果排出室Bに押し出
された軽い異物や泡はタンク1外に排出除去される。
【0017】また、前記洗浄作業の際に、強制排出手段
58の吸引ポンプ52を作動させると、、排出室B底部
に溜まる汚水や重い異物が排出管50及び排出ホース5
1を介して濾過器57内に積極的に排出除去される。濾
過器57で異物除去された水は水還流タンク55内に供
給されて再利用される。排出室B内の汚水や異物が積極
的に排出されるので、洗浄室A内の異物は仕切板4の小
孔4aから排出室Bに効率良く排出され、小孔4aに通
過する程度の小さな異物がきれいに除去される。なお、
必要に応じて、仕切板4Kを小孔4aの大きさの異なる
仕切板4Kに交換し、除去すべき異物の大きさや種類を
選定する。
【0018】前記洗浄作業を所定時間例えば5分程度行
った後、タイマー等の制御装置により、攪拌手段の駆動
モータ31を低速回転に減速し、攪拌羽根20を生海苔
を傷めない程度にゆっくり回転させ、また、必要に応じ
て水供給手段80による洗浄室A内への水の供給と、強
制排出手段58による排出室Bからの汚水の強制排出を
停止する。なお、水供給手段80による水供給と強制排
出手段58による水排出は継続させておいても良い。ま
た、場合によっては、一方の攪拌羽根20を停止し他方
の攪拌羽根20を高速回転させておいても良い。前記状
態で、異物分離器40による異物除去の為の吸引ポンプ
62を作動させ、異物分離器40の分離室41に吸引力
を作用させ、分離室41内の生海苔液を強制吸引して貯
留タンク65に供給する。分離室41内の生海苔液が強
制吸引されると、洗浄室A内の生海苔液が環状の隙間4
3から分離室41内に強制吸引される。前記吸引ポンプ
62は、制御装置により、所定時間例えば30秒間作動
した後僅かな所定時間例えば5秒間停止するように制御
される。なお、吸引ポンプ62は、断続運転させること
なく連続運転させても良い。
【0019】隙間43は、生海苔の厚みより僅かに大き
な寸法の孔幅を有する細長い形状に設けてあるので、生
海苔液の生海苔は水と共に隙間43から分離室41内に
流入するが、隙間43の孔幅より大きな寸法の小エビや
小貝等の異物は隙間43の孔縁によって係止されて洗浄
室A内に残され、分離室41に入った生海苔液中には隙
間43の孔幅より大きな異物が無くなる。隙間43から
生海苔液を吸引する場合、生海苔が周壁20d、35d
に付着して隙間43を塞ぐ現象を示すが、隙間43を
成する周壁20dが周壁35dに対して回動しているの
で、周壁20d、35dに付着した生海苔が周壁20d
の回動により周壁20dに沿う方向へ移動されて隙間4
3の長手方向に延ばされ、その結果生海苔が隙間43に
入り易くなり、生海苔が隙間43に効率良く吸引されて
単位時間当りの異物除去能力が良くなる。
【0020】前記供給ポンプ67の作動が僅かな時間停
止されると、その間に、清掃装置の供給ポンプ67が僅
かな時間例えば4秒間作動し、分離室41に水を供給し
て隙間43に内側から外側に向けて水を一時的に逆流さ
せ、隙間43の詰まりが効率良く清掃されて次の吸引の
際に生海苔の流入が良くなる。また、生海苔液を隙間4
3から吸引する場合、隙間部分の断面形状が半径外方向
に向けて拡開するようにしてあるので、生海苔が隙間4
3の最も狭い部分に向けてスムーズに案内され、生海苔
が隙間13に効率良く吸引される。
【0021】吸引ポンプ62の断続運転により洗浄室A
の生海苔液が異物分離器40の隙間43から排出される
ことにより、洗浄室A内の生海苔液が少なくなり、下限
になったことを下限センサー16が検出すると、その信
号により供給手段70の供給ポンプ72を再び運転さ
せ、生海苔液を洗浄室A内に供給し、上記作動を繰り返
す。洗浄室A内の底部には、隙間43に通らない比較的
大きな異物が溜まるので、洗浄室A内の生海苔液が少な
くなった状態で、毎回又は何回か毎に自動的に又は手動
でバルブ49を開放し、排出管48からタンク1外に異
物およぼ汚水を排出する。なお、図では、攪拌羽根を利
用した異物分離器を示しているが、例えば図1に仮想線
Qで示すように、攪拌羽根とは別個に特開平8−317
778号公報等に開示の海苔異物分離器を複数又は1つ
配設しても良い。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、洗浄作
業を所定時間行った後に洗浄室内の生海苔液を異物分離
器の隙間を介して分離室に強制吸引するようにしたの
で、攪拌羽根の高速回転により比較的小さな異物が除去
されている洗浄室内の生海苔液から隙間に通らない比較
的大きなロープや小貝等の異物を生海苔洗浄の際に確実
に除去でき、海苔製品の品質を良くできる。また、生海
苔洗浄機によって比較的小小さな異物も比較的大きな異
物も共に除去できるので、別途異物除去専用機を設置す
る必要性をなくすことができ、海苔製造に要する機械設
備費用を少なくできると共に作業場に要する機械据付ス
ペースを小さくでき、狭い作業場にも容易に設備でき
る。また、生海苔洗浄用の攪拌羽根を大きな異物除去用
の異物分離器に兼用でき、構成を簡易にできて安価に提
供できる。また、本発明にあっては、排出室内の水を強
制排出可能な強制排出手段を備え、洗浄室内に水を供給
すると共に排出室の水を強制排出しながら生海苔液を攪
拌して洗浄するので、洗浄室内の異物を効率良く排出室
に排出でき、しかも排出室内に溜まる比較的重い異物を
タンク外に排出でき、洗浄室内の小さな異物を確実に除
去できて海苔品質を良くできる。また、一対の攪拌羽根
を利用した一対の隙間から生海苔を吸引して異物除去す
るときは、2つの環状隙間から生海苔を効率良く吸引で
き、大型にすることなく異物除去能力を大きくできて便
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の生海苔洗浄機を示す平面図であ
る。
【図2】図2は図1の縦断面図である。
【図3】図3は生海苔洗浄機の作動を示す説明図であ
る。
【図4】図4は図2の異物分離器を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 洗浄タンク、4 仕切板、4a 小孔、A 洗浄
室、B 排出室、8 排出手段、20 攪拌羽根、40
異物分離器、41分離室、43 隙間、62 吸引ポ
ンプ、58 強制排出手段、80 水供給手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄タンク内に小孔を有する有底四角筒
    状の通水内槽を配設して中心側の洗浄室と外周側の排出
    室を設け、洗浄室内に駆動モータによって回転可能な攪
    拌羽根を設け、排出室に排出手段を設け、洗浄室内に水
    を供給する水供給手段を備えて成る生海苔洗浄機におい
    て、内部の分離室が隙間を介して洗浄室内に開口する異
    物分離器を備え、異物分離器の分離室に前記駆動モータ
    が駆動して洗浄作業を所定時間行った後に作動する吸引
    ポンプを連結し、吸引ポンプの作動により分離室に吸引
    力を作用させて洗浄後の生海苔液を隙間に通して異物を
    除去可能にして成る生海苔洗浄機。
  2. 【請求項2】洗浄室の底部に駆動モータによって回転可
    能な攪拌羽根を回転可能に設け、攪拌羽根を利用して異
    物分離器を構成し、隙間の一方の壁を攪拌羽根にて構成
    して成る請求項1記載の生海苔洗浄機。
  3. 【請求項3】排出室内の水を強制排出可能な強制排出手
    段を備えて成る請求項1記載の生海苔洗浄機。
  4. 【請求項4】洗浄タンク内に小孔を有する有底四角筒状
    の通水内槽を配設して中心側の洗浄室と外周側の排出室
    を設け、洗浄室内に回転可能な攪拌羽根を設け、内部の
    分離室が洗浄室内に隙間を介して開口する異物分離器を
    備え、異物分離器の分離室に吸引ポンプを連結してお
    、先ず洗浄室内に海苔原藻を荒切りした生海苔液を供
    給した後、洗浄室内に水を供給すると共に排出室から排
    出しながら、生海苔液を攪拌羽根の回転により攪拌して
    異物を仕切板の小孔から排出室に排出して所定時間洗浄
    し、次に吸引ポンプを作動させて洗浄室内の生海苔液を
    異物分離器の隙間から分離室に吸引し、異物を隙間に係
    止して洗浄室に残して洗浄する生海苔洗浄方法。
  5. 【請求項5】洗浄室内に水を供給すると共に排出室の底
    部から水を吸引ポンプにより強制排出しながら、生海苔
    液を攪拌羽根の回転により攪拌して異物を仕切板の小孔
    から排出室に排出除去して洗浄することを特徴とする請
    求項4記載の生海苔洗浄方法。
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