JPH11318399A - 海苔異物除去装置 - Google Patents

海苔異物除去装置

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JPH11318399A
JPH11318399A JP10153778A JP15377898A JPH11318399A JP H11318399 A JPH11318399 A JP H11318399A JP 10153778 A JP10153778 A JP 10153778A JP 15377898 A JP15377898 A JP 15377898A JP H11318399 A JPH11318399 A JP H11318399A
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foreign matter
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laver
seaweed
screw portion
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JP10153778A
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Tsukasa Takebe
司 建部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】除去する異物の大きさを変更可能な処理能力の
大きな異物除去装置を提供すること。 【解決手段】海苔供給タンク1内に、回転可能な中間環
状体11の両側に固定的な端環状体12、14を僅かな
隙間13を有するように併設して筒状体7を設け、筒状
体の端部を塞いで閉鎖室16を形成し、閉鎖部材の外周
に設けたねじ部8b、9bに端環状体の内周に設けたね
じ部12a、14aを螺合させ、操作機構50により端
環状体を回動させると端環状体が互いに軸線方向の逆方
向へ移動可能にし、2つの環状の隙間の大きさを海苔の
種類の応じて変更して異物除去能力を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生海苔と水(海水を
含む)を混合した海苔混合液から異物を除去するための
海苔異物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の海苔異物除去装置は、特開平8−
140637号公報に記載されているように、タンクの
底部に連設した環状枠板部の内周縁内に回転板を略面一
の状態で僅かな隙間を空けて内嵌し、その回転板を回転
可能に設けて異物分離器を構成し、タンクの隅底部に異
物排出口を設け、回転板を回転させながらタンク内の生
海苔と水を隙間から異物分離器内に通過させ、タンク内
の異物をタンク隅底部の異物排出口から排出するように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の異物分離器
にあっては、環状枠板部の内周縁内に回転板を僅かな隙
間を空けて回転可能に設け、回転板を回転させながらタ
ンク内の生海苔と水を環状隙間から異物分離器内に通過
させ、隙間より大きい異物を異物分離器外に残して異物
を分離除去するようにしているので、環状隙間の大きさ
が1種類の大きさに特定され、隙間の大きさを変更でき
ない問題がある。また、隙間全体の開口面積が小さいの
で、隙間を小さくして小さな異物を除去するようにする
と、異物除去の処理能力が低下して実用し難くなる問題
があり、異物除去の処理能力を大きくするために異物分
離器の数を増やすと構造が複雑になってコストが高くな
る問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来装置の問
題を解決し、隙間の大きさを生海苔の厚みや性質等に応
じて容易に変更できる装置を提供するもので、中間環状
体の両側に端環状体を僅かな隙間を有するように並設
し、端環状体を夫々筒軸線方向へ移動可能に設け、端環
状体を互いに逆方向へ移動可能な操作機構を設け、操作
機構により隙間の大きさを簡易迅速に変更できるように
したことを特徴としている
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、海苔供給タンク内に中
間環状体の両側に端環状体を僅かな隙間を有するように
並設して成る筒状体を設け、筒状体の端部を塞いで閉鎖
室を形成し、筒状体の両端環状体を夫々筒軸線方向へ移
動可能に設け、両端環状体を互いに逆方向へ同期移動可
能な操作機構を設けたことを特徴としている(請求項
1)。また、筒状体の端部を塞ぐ閉鎖部材の外周又は内
周にねじ部を設け、端環状体の内周又は外周にねじ部を
設け、閉鎖部材のねじ部に端環状体のねじ部を螺合させ
たこと(請求項2)、両方の端環状体を回動可能な回動
操作部を設け、その回動操作部を端環状体に、回動操作
部の回動により端環状体を互いに逆方向へ移動可能に連
結して操作機構を構成したこと(請求項3)、中間環状
体を端環状体に対して回転可能に設けたこと(請求項
4)、閉鎖室に隙間に対して水を海苔混合液の吸引方向
とは反対方向へ噴射する水噴射手段を設けたこと(請求
項5)を特徴としている。また、海苔供給タンク内に中
間環状体の側方に端環状体を僅かな隙間を有するように
並設して成る筒状体を設け、筒状体の端部を閉鎖部材で
塞いで閉鎖室を形成し、閉鎖部材の外周又は内周にねじ
部を設け、閉鎖部材のねじ部に端環状体の内周又は外周
に設けたねじ部を螺合させ、端環状体を回動可能な操作
機構を設け、その操作機構に隙間の大きさを表示する表
示部を設けたことを特徴としている(請求項6)。
【0006】
【実施例】図1〜図5は海苔異物除去装置の実施例を示
し、1は海苔混合液を貯留可能な海苔供給タンク(以下
タンク1と記す。)で、箱型に形成されている。このタ
ンク1は支持枠2に支持されてその下方に収容空間3が
形成されている。タンク1内には、多数の小さな連通孔
4aを有するパンチングプレートから成る仕切壁4が固
定的に配設され、内側の供給室1aと外側の異物貯留室
1bに区分している。仕切壁4内の供給室1aには、底
部から適当量離れた中央部付近に閉鎖されている海苔異
物分離器5(異物分離器5とも記す。)が配設されてい
る。異物分離器5は、円筒状の筒状体7とその筒状体7
の両端部を閉鎖する閉鎖部材8、9から成り、内部に分
離室16を有する分離容器10を備えている。
【0007】閉鎖部材8、9は、円形皿状に形成され、
所定の間隔を保って上下に対向するように配置されてい
る。下側の閉鎖部材8は、外周の中間高さ位置に取付鍔
部8aが形成され、タンク1の底板に設けた嵌合孔1c
に嵌合されて取付鍔部8aが底板に水密に当接された状
態で取着されている。閉鎖部材8の外周の上端部には、
上下方向の筒軸線を中心とするねじ部8bが設けられて
いる。閉鎖部材8の中心部には、排出孔36が形成され
ている。また、閉鎖部材8の中心部には、支承孔28a
を有する軸受部28が4本の支持腕30によって一体に
設けられている。前記取付鍔部8aには、図5に示すよ
うに周囲を4等分する位置に支持孔8cが設けられてい
る。
【0008】上側の閉鎖部材9には、周囲を4等分する
位置の外周に支持腕9aが形成され、支持腕9aの先端
部に前記閉鎖部材8の支持孔8cに対向する支持孔9c
が設けられている。閉鎖部材8、9の3個所の支持孔8
c、9cには、支柱18の両端部が夫々嵌着され、閉鎖
部材8、9が全周に亘って均一な間隔を保って一体に結
合されている。また、閉鎖部材9の外周の下端部には、
上下方向の筒軸線を中心とするねじ部9bが設けられ、
閉鎖部材9の中心部には、支承孔29aを有する軸受部
29が設けられている。閉鎖部材9のねじ部9bは、閉
鎖部材8のねじ部8bとねじの向きが逆になっている。
【0009】前記筒状体7は、中間環状体11とその中
間環状体11の両側に全周に亘って略同じ大きさの僅か
な隙間13を有するように並設されている端環状体1
2、14とで構成されている。中間環状体11と端環状
体12、14は、平面形状が円環状に形成され、同芯に
配設されている。また、中間環状体11と端環状体1
2、14の隙間13部分の形状は、断面円形状に形成さ
れ、隙間13の断面形状が半径外方向に向けて拡開する
と共に半径内方向に向けても拡開するようにしてある。
中間環状体11は、端環状体12、14に対して回転す
るように構成され、端環状体12、14は、通常は回動
しないように固定的に配設されている。固定的な端環状
体12、14は、図3に示すように中心部にボス部3
1、32を備え、そのボス部31、32が周囲を4等分
する位置に設けたステー33、34によって支持されて
いる。端環状体12、14の内周には、閉鎖部材8、9
のねじ部8b、9bに螺合可能なねじ部12a、14a
が設けられ、端環状体12、14の外回動操作用のねじ
部12b、14bが設けられている。端環状体12のね
じ部12aは、閉鎖部材8のねじ部8bに螺合され、端
環状体14のねじ部14aは、閉鎖部材9のねじ部9b
に螺合され、端環状体12,14が同じ方向に回動され
ることにより端環状体12,14が筒軸線方向の逆方向
へ移動されるようになっている。ボス部31、32の支
承孔31a、32aは、軸受31b、32bを介して後
述の回転軸26に嵌合されている。
【0010】回転可能な中間環状体11は、図3に示す
ように中心部にボス部23を備え、そのボス部23が周
囲を4等分する位置に設けたステー24によって支持さ
れている。中間環状体11は、ボス部23の挿通孔23
aが中空管から成る回転軸26に嵌挿されると共に止め
ピン27によって回転軸26に固着され、端環状体1
2、14の間に僅かな隙間13をあけて回転可能に配設
されている。回転軸26は、閉鎖部材8、9の支承孔2
8a、29aに設けた軸受28b、29bによって回転
自在に支承されている。中間環状体11と端環状体1
2、14は、海苔異物分離器5の内外を区切る分離壁を
構成し、中間環状体11と端環状体12、14間の隙間
13は生海苔の厚みより僅かに大きい孔幅の細長い環状
の分離孔を構成している。隙間13の大きさは、生海苔
の厚みや大きさが採取時期や切断の仕方によって異なる
ので、次に示す操作機構50により調整できるようにな
っている。
【0011】操作機構50は、閉鎖部材8、9の残りの
1個所の支持孔8c、9cに軸受51、52を介して回
動可能に支承されている回動軸55を備え、その回動軸
55に端環状体12、14のねじ部12b、14bに螺
合する歯車56、57が固着されている。回動軸55の
下端部はタンク1の底板を貫通してタンク1外に突出
し、その突出部にウオームホイール58が固着されてい
る。また、操作機構50は、回動軸55を回転させるた
めの操作軸60を備えている。操作軸60は、タンク1
の底板に固着した支持片61、62によって支持され、
一端部にウオームホイール58に螺合するウオーム65
が固着され、他端部に回動操作部を構成する操作ハンド
ル66が固着されている。一方の支持片62に設けたね
じ孔68には、操作軸60の回転を阻止するためのロッ
クレバー69が螺合されている。操作ハンドル66を回
転させると、歯車56、57が端環状体12、14を回
動させ、その結果端環状体12、14が筒軸線方向(上
下方向)へ互いに逆方向へ移動されて隙間13の大きさ
が無段階に変更される。上記隙間13の大きさは、生海
苔が一般に0.02mm〜0.6mm程度の厚みである
ので、例えば約0.3mmに調節される。オームホイー
ル58とウオーム65の代わりにベベルギヤ等にて連結
しても良い。上側の閉鎖部材9の外周面には、隙間13
の大きさを示す表示部として例示する目盛70が刻設等
によって表示され、上側の端環状体14に設けた指標7
1が指示する目盛位置によって隙間13の大きさを認識
できるようになっている。なお、表示部は、操作軸60
の回転によって回転される表示円盤を設け、そのる表示
円盤に隙間13の大きさを示す目盛を設け、タンクに指
示針を設けても良い。
【0012】次に、38はタンク1内に前工程から海苔
混合液を供給する供給手段で、図6に示すように、海苔
調合タンクTと供給管39と供給ポンプP1等によって
構成され、予め所定濃度に調合されている海苔原料液を
供給するようにしてある。海苔調合タンクTには攪拌機
K1が設置され、海苔原料液の濃度が均一濃度になるよ
うにしてある。図6において、Mは原藻液を貯蔵する原
海苔貯蔵タンクで、攪拌機K2によって均一濃度に攪拌
するようにしてある。原海苔貯蔵タンクMの原藻液は、
供給管Qと供給ポンプP2によって海苔切断機Rに供給
され、海苔切断機Rによって粗切り(又は細かく切断)
された生海苔が供給管Sと供給ポンプP3によって海苔
調合タンクTに供給されるようにしてある。また、Wは
水(海水又は真水)を貯蔵する水タンクで、水タンクW
内の水が供給管Uと給水ポンプP4によって海苔調合タ
ンクTに供給されるようにしてある。前記生海苔を供給
する給水ポンプP3と水を供給する給水ポンプP4の作
動は、海苔調合タンクTに設置した図示しない濃度検出
器によって制御され、海苔調合タンクT内の海苔原料液
が所定濃度になるようにしてある。濃度検出器の構成は
従来公知のもので良く、ここでの説明を省略する。
【0013】40は海苔異物分離器5内の海苔混合液を
強制排出する排出手段で、モータ付吸引ポンプ41と、
吸引ポンプ41の吸引口41aと前記排出孔36を連結
する配管42等によって構成されている。45は海苔異
物分離器5の隙間13の詰まりを清掃する清掃装置とし
て例示する噴射装置で、前記中空の回転軸26と、回転
軸26に嵌着された中間環状体11のボス部23に固着
されて放射方向に突出している一対の噴射ノズル47
と、回転軸26の上端部に回転継手48を介して連結さ
れている給水ポンプ等の給水手段49とを備えている。
一対の噴射ノズル47は、回転軸26の中空孔に連通さ
れ、先端部には対応する隙間13に向かうノズル孔47
aが形成されている。噴射ノズル47は周囲を複数等分
(例えば3等分)する位置に夫々設けると良い。なお、清
掃装置としては、噴射ノズル47に代えて、筒状体7の
外周に接触して回動するブラシ手段や、閉鎖室5aに水
を一時的に供給して内側から外側に向けて水を間欠的に
逆流させる手段で構成しても良い。
【0014】回転軸26の上部はタンク1に設けた支持
枠50によって回転自在に支持され、その上部にスプロ
ケット92が固着され、タンク1に設けられている駆動
モータ94によってスプロケット96とチェーン97を
介して低速回転されるようにしてある。回転軸26の下
部は、栓99によって閉鎖されている。なお、タンク1
内の液面の高さを検出する図示しない検出スイッチを備
え、検出スイッチの信号によって供給手段38の供給ポ
ンプP1の作動をON、OFF制御し、図示しない後工
程のタンク内の液面の高さを検出する図示しない検出ス
イッチの信号によって排出手段40の吸引ポンプ41の
作動をON、OFF制御するようになっている。
【0015】上記海苔異物除去装置は、海苔製造工程に
おける原藻洗い工程と原藻切断工程の間や原藻切断洗浄
工程と海苔切断洗浄脱水工程の間等に組み込んで使用す
る。使用に際しては、供給手段38の供給管39によっ
て前工程から所定濃度の海苔混合液をタンク1の供給室
1aに供給する。供給室1a内の海苔混合液の生海苔の
一部と水の一部は隙間13を通して異物分離器5内に入
り、海苔混合液の水と小さな海苔くず等の異物は分離壁
4の連通孔4aを通して異物貯留室1bに入る。タンク
1内の液面が高くなり、上限に達したことを図示しない
検出スイッチが検出すると、その信号によって供給手段
38による海苔混合液の供給が停止される。この状態で
駆動モータ94を駆動させ、回転軸26を一方向へ回転
させ、また、排出手段40の吸引ポンプ41を作動させ
ると共に、回転軸26の中空孔26aに給水して噴射ノ
ズル47のズル孔47aから水を噴出させる。吸引ポン
プ41の作動により、異物分離器5の排出口36に吸引
力が作用し、異物分離器5内の海苔混合液が強制吸引さ
れる。なお、吸引ポンプ41の作動を断続させたり、切
換バルブ等を利用して所定時間おきに所定時間づつ間欠
的に強制吸引するようにしても良い。異物分離器5内の
海苔混合液が強制吸引されると、タンク1内の海苔混合
液が上、下2つの環状の隙間13から異物分離器5内に
強制吸引される。
【0016】隙間13は、生海苔の厚みより僅かに大き
な寸法の孔幅を有する細長い形状に設けてあるので、海
苔混合液の生海苔は水と共に隙間13から分離室16内
に流入するが、隙間13の孔幅より大きな寸法の小エビ
や小貝等の異物は隙間13の孔縁によって係止されて異
物分離器5外の供給室1a内に残される。隙間13の孔
幅は生海苔の厚みより僅かに大きな大きさ例えば0.3
mm程度に形成してあるので、異物分離器5内に入った
海苔混合液の中には0.3mm程度以上の異物が全く無
くなる。供給室1aには、所定濃度の海苔混合液が供給
されるので、海苔混合液を隙間13に効率よく通すこと
ができ、異物除去作動を安定させることができる。タン
ク1内の海苔混合液が隙間13から異物分離器5内に積
極的に吸引されることによって、海苔混合液の生海苔が
筒状体7外周に付着して隙間13を塞ぐ現象を示すが、
隙間13を形成する中間環状体11が端環状体12、1
4に対して回動しているので、環状体11、12、14
に付着した生海苔が環状体の回動により環状体に沿う方
向へ移動されて隙間13の長手方向に延ばされ、その結
果生海苔が隙間13に入り易くなり、生海苔が隙間13
に作用する吸引力により隙間13に効率良く吸引され、
単位時間当りの海苔異物除去能力が向上する。
【0017】また、回動する噴射ノズル47の噴射孔4
7aから隙間13の全周に亘って連続的に水が噴射され
ているので、隙間13に詰まった生海苔や異物は噴射ノ
ズル47からの水噴射によって剥がされ、隙間13の詰
まりが効率良く清掃されて生海苔の流入が良くなる。し
かも、隙間13に作用する吸引力が断続される場合、隙
間13に詰まった生海苔や異物が吸引力の作用しないと
きに噴射ノズル47からの水噴射によって効率的に剥が
され、単位時間当りの海苔異物除去能力を大幅に向上さ
せる。また、海苔混合液を隙間13に吸引する場合、環
状体11、12、14の隙間部分の断面形状が丸く形成
され、隙間13の断面形状が半径外方向に向けて拡開す
るようにしてあるので、生海苔が隙間13の最も狭い部
分に向けてスムーズに案内され、生海苔が隙間13に効
率良く吸引される。しかも、各環状体12の断面形状が
円形状に形成され、環状体間の隙間13の断面形状が半
径内方向に向けても拡開するようにしてあるので、隙間
13の最も狭い部分を通過した生海苔が隙間13に引っ
掛かることなく隙間13からスムーズに離れ、生海苔が
隙間13から効率良く吸引される。
【0018】供給室7内の海苔混合液が少なくなり、下
限になったことを図示しない検出スイッチが検出する
と、供給手段38の供給ポンプP1を再び運転させ、海
苔混合液をタンク1の供給室1aに供給する。なお異物
貯留室1b内の水に浮かぶ泡や軽いごみは、液面が上限
近くになったときにタンク1の側壁に設けた溢水口80
から異物排出室81に入り、排出ホース82から排出さ
れる。供給室1の底部に溜まった異物は、供給室1の海
苔混合液が少なくなった状態で、必要に応じて自動的に
又は手動で、底部の図示しない排出口(通常は閉鎖され
ている。)から排出ポンプにより排出される。なお、中
間環状体11を断続回転するようにしたり、正逆回転さ
せるようにしても良い。
【0019】次に、隙間13の大きさを変更したい場合
には、ロックレバー69を緩めた状態で、操作ハンドル
66を右又は左に回転させて端環状体12、14を右又
は左に回動させる。端環状体12、14の回動により端
環状体12、14はねじ部12a、14aとねじ部8
b、9bの螺合により筒軸線方向へ互いに逆方向へ移動
され、隙間13の大きさが変更される。例えば、端環状
体12、14が1回転すると筒軸線方向へ1mm移動す
る場合には、端環状体12、14を10分の1回転させ
ることで隙間13の大きさを0.1mm大きくしたり小
さくできる。その場合、端環状体14に指標71を設
け、閉鎖部材9に隙間13の大きさを示す目盛り70を
設けてあるので、端環状体14の回動により指標71が
回動して指示する目盛70の数値等を見ながら隙間13
の大きさを所望の大きさに調節することができる。隙間
13の大きさを変更した後は、再びロックレバー69を
締め付けて操作軸60の回転を阻止する。なお、ウオー
ムを用いる場合はロックレバー69を省略しても良い。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、端環状体を筒軸
線方向へ移動可能な操作機構を設け、操作機構により端
環状体を筒軸線方向へ移動させて隙間の大きさを変更で
きるようにしたので、環状隙間の大きさを簡易迅速に変
更でき、隙間の大きさを生海苔の厚みや性質に適した大
きさにでき、種々の異物を効率良く除去できて海苔品質
を良くできる。また、2つの環状隙間から生海苔を水と
共に閉鎖室内に吸引するようにしたので、2つの環状隙
間から生海苔を効率良く吸引でき、海苔異物の除去能力
を大きくできると共に海苔異物分離器を小さくできて、
異物除去装置を小型にできる。また、本発明は、海苔混
合液を隙間に通過させる方向とは反対方向に向けて水を
逆流させる手段を備えているので、隙間に付着した生海
苔を水によって清掃でき、隙間から海苔を効率良く吸引
できて海苔異物除去能力を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の海苔異物除去装置の第1実施例
を示す縦断面図である。
【図2】図2は図1の一部を省略して示す平面図であ
る。
【図3】図3は図2の海苔異物分離器を示すA−A線拡
大断面図である。
【図4】図4は図3の海苔異物分離器の中間環状体を示
す平面図である。
【図5】図5は図3の海苔異物分離器の上側の端環状体
を示す平面図である。
【図6】図6は海苔異物除去装置の前工程を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 海苔供給タンク、5 海苔異物分離器、7 筒状
体、8、9 閉鎖部材 8b、9b ねじ部、11 中間環状体、12、14
端環状体 12a、14a ねじ部、12b、14b ねじ部、1
3 隙間、16 分離室 41 吸引ポンプ、41a 吸引口、45 水噴射ノズ
ル(清掃手段) 50 操作機構、66 操作ハンドル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海苔混合液を吸引ポンプにより隙間に通
    して異物を分離除去する海苔異物除去装置において、海
    苔供給タンク内に中間環状体の両側に端環状体を僅かな
    隙間を有するように並設して成る筒状体を設け、筒状体
    の端部を塞いで閉鎖室を形成し、筒状体の両端環状体を
    夫々筒軸線方向へ移動可能に設け、両端環状体を互いに
    逆方向へ同期移動可能な操作機構を設けて成る海苔異物
    除去装置。
  2. 【請求項2】 筒状体の端部を塞ぐ閉鎖部材の外周又は
    内周にねじ部を設け、端環状体の内周又は外周にねじ部
    を設け、閉鎖部材のねじ部に端環状体のねじ部を螺合さ
    せて成る請求項1記載の海苔異物除去装置。
  3. 【請求項3】 両方の端環状体を回動可能な回動操作部
    を設け、その回動操作部を端環状体に、回動操作部の回
    動により端環状体を互いに逆方向へ移動可能に連結して
    操作機構を構成して成る請求項2記載の海苔異物除去装
    置。
  4. 【請求項4】 中間環状体を端環状体に対して回転可能
    に設けて成る請求項1記載の海苔異物除去装置。
  5. 【請求項5】 閉鎖室に隙間に対して水を海苔混合液の
    吸引方向とは反対方向へ噴射する水噴射手段を設けて成
    る請求項1記載の海苔異物除去装置。
  6. 【請求項6】 海苔混合液を隙間に通して異物を分離除
    去する海苔異物除去装置において、海苔供給タンク内に
    中間環状体の側方に端環状体を僅かな隙間を有するよう
    に並設して成る筒状体を設け、筒状体の端部を閉鎖部材
    で塞いで閉鎖室を形成し、閉鎖部材の外周又は内周にね
    じ部を設け、閉鎖部材のねじ部に端環状体の内周又は外
    周に設けたねじ部を螺合させ、端環状体を回動可能な操
    作機構を設け、その操作機構に隙間の大きさを表示する
    表示部を備えて成る海苔異物除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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