JP2006246723A - 生海苔の異物分離装置 - Google Patents

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Yoshinari Watanabe
佳成 渡邊
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Abstract

【課題】 この発明は、生海苔と水の混合物を加圧して加圧室に給送し、回転円板の外縁と円形孔とにより形成した環状間隙により異物分離することを目的としたものである。
【解決手段】 この発明は、機体上に加圧室と、海苔の処理済槽とを隔壁を介して連設し、前記隔壁に円形孔を設け、該円形孔に微小の環状間隙を保って回転円板を回転自在に遊嵌すべく架設し、前記加圧室には、加圧海苔液の送入手段と、分離異物の排出手段を設け、前記回転円板の外周側壁と、前記円形孔の内壁との間に、環状間隙の清掃手段を設けたことを特徴とする生海苔の異物分離装置により、目的を達成した。
【選択図】 図1

Description

この発明は、海上から採取した原藻を切断し、水と混合して得た生海苔混合液に混入された異物を分離することを目的とした生海苔の異物分離装置に関する。
食用海苔は、海上に網を張って養殖されているが、近来海水の汚濁に伴い、前記養殖海苔に異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、又は海苔以外の海藻)などが混入し、乾海苔の品質低下を来たすおそれがある。
そこで生海苔の処理工程において、大小の異物を分離除去しているが、生海苔と異物とは付着状態(又は絡みつき状態)にあることが多いから、洗浄脱水のみでは異物を分離できなくなった。
前記において生海苔より小さい微細な異物は、パンチングメタルその他を介し、濾過方式で分離できるが、生海苔より大きい異物は、生海苔のみ通過できる微小間隙を減圧吸引により強制通過させることにより分離除去している。
特開2000−139425 特開2001−112447
前記従来の発明は、減圧によって、間隙から生海苔と水との混合液を強制通過させて、間隙より大きい異物を分離する技術思想である。この場合においても、通常の間隙(例えば0.2mm)ならば効率よく分離できるが、0.15mm〜0.1mmともなると、効率の低下がみられる問題点があった。
前記効率の低下は、間隙を小さくして、分離効率をよくしようとすると、通過する生海苔の摩擦力が増大し、減圧吸引力で通過する通過効率が悪くなる為と考えられる。
また生海苔の状態(例えば比較的厚い葉の場合)によっては、間隙を通過する場合に抵抗が大きくなり、吸引のみで比較的早く通過させることが難しい場合もある。更に生海苔が大きい為に詰るおそれがあり、間隙に生海苔その他が付着して、間隙が狭くなり、通過不能になるおそれがあった。
この出願の出願人は、前記問題点を解決すべく、新装置を開発したのであるが(特願2004−123215)、前記を更に改良すべく、目詰りを防止すると共に、分離効率を向上させるべく、この発明を完成したのである。
この発明は、生海苔と水との混合液を加圧し、又は加圧に吸引を付加して、間隙を通過させると共に、間隙内に清掃手段を設け、詰った物を切断し付着物を除去して清掃作用を付与することにより、前記従来の問題点を解決することに成功したのである。
即ちこの発明は、機体上に加圧室と、海苔の処理済槽とを隔壁を介して連設し、前記隔壁に円形孔を設け、該円形孔に微小の環状間隙を保って回転円板を回転自在に遊嵌すべく架設し、前記加圧室には、加圧海苔液の送入手段と、分離異物の排出手段を設け、前記回転円板の外周側壁と、前記円形孔の内壁との間に、環状間隙の清掃手段を設けたことを特徴とする生海苔の異物分離装置であり、機体上に加圧室と、海苔の処理済槽とを隔壁を介して連設し、前記隔壁に円形孔を設け、該円形孔に微小の環状間隙を保って回転円板を回転自在に遊嵌すべく架設し、前記加圧室には、加圧海苔液の送入手段と、分離異物の排出手段を設けると共に、前記回転円板の外周側壁と、前記円形孔の内壁との間に、環状間隙の清掃手段を設け、前記処理済槽に減圧手段を付与したことを特徴とする生海苔の異物分離装置である。
また、間隙清掃手段は、回転板の外周側壁又は円形孔の内側壁へ設けた回転板の軸と平行な小溝又は小突条としたものであり、加圧海苔液の送入手段は、ポンプの吐出側と、加圧室とを連結した送入パイプとし、処理済槽の減圧手段は、処理済槽を密封して吸引パイプを接続し、又は処理済槽の強制排水としたものであり、回転円板の周縁は、回転板の軸に直角な平面と微小角度をなして変化するように形成したものである。
前記発明においては、微小の環状間隙の内(加圧)、外(吸引)において圧力が掛るので、通過抵抗が著しく軽減され、微小間隙の通過が容易になる。また、微小間隙の目詰りがなくなるので、効率の低下がない。
前記発明における回転円板の回転数は、直径によって異なるが、毎分100回以上回転させることにより、生海苔の微小間隙通過を容易にしている。
即ち、異物の通過は、微小間隙(例えば0.15mm以下)で確実に阻止することができるが、生海苔は加圧によって微小間隙を通過しなければならない。しかし生海苔の通過摩擦が大きいと、前記加圧力を削減するおそれがある。
そこで回転円板の回転によって通過生海苔に若干の捻りを付与し、これにより滑り摩擦を転がり摩擦に変え、比較的小さい圧力で生海苔を通過させ異物分離ができるようにする。前記加圧力の大きさは微小間隙との相互関係で異なるが、例えば微小間隙が0.15mm以下の場合1kg/cm以上の圧力とすることが多い。
前記回転円板には加圧力が掛るので、その変形を防止する為に、中央部側の肉厚をより大きくさせる。例えば中央部を厚く、周縁部を薄くし、又は一面又は両面に放射状リブを設け、或いは放射状補強リブを有する補助板を当接するなどの手段を付与すれば、変形を防止することができる。
前記における回転円板の周縁の変化軌跡は、外周縁において、前記回転円板の厚さ(例えば2mm〜3mm)以内に止め、回転円板6の外周縁が円形孔壁(例えば厚さ4mm〜5mm)の外縁から外側(生海苔の排出側)へ突出しないことが望ましい(図6(b)(c))。
前記において、生海苔が比較的長い場合(例えば20mm以上)には、微小間隙に詰り易く、通過効率を低下させる場合がある。
即ち生海苔が比較的長い場合には、微小間隙に詰り、そのまま回転円板が回転するので、その目詰り部分からの生海苔の通過量が少なくなり、通過効率を低下させる。例えば1時間4000枚の能力を有する異物分離装置において、その10%が目詰りを生じると、処理数は3600枚となり、効率低下を来す。
前記のように、微小間隙に大きい生海苔が詰っても、回転円板の回転により切断されて間もなく目詰りは解消されるが、解消までの10秒とか20秒は目詰りの為に通過量が少なくなるので、そのような目詰りを瞬時に解消する為である。
この発明は、回転円板の外周縁と隔壁との微小間隙から生海苔と水との混合液を押し出すと共に、吸い出すので、微小間隙が小さくなり、抵抗が増加すれば、これに見合うように加圧力を増大させることができるので、効率よく異物分離ができる効果がある。
また回転円板の回転によって、混合液の通過摩擦を軽減し、生海苔に作用する外力を可及的に軽減する効果がある。また回転板の周側壁と、円形孔の内側壁へ小溝又は小突条を設けるので、微小間隙が清掃され、生海苔の通過を容易にする効果がある。更に、回転円板の外縁を回転軸に直角な方向に微小角変化させると、混合液の通過を一層容易にさせる効果がある。
次に回転円板の外周縁と摺接する摺接片を設ける(又は弾力的に当接する)ことにより、詰った物を切断して目詰りを解消し得る効果がある。
この発明は、生海苔と水との混合液中から、混入している異物を除去するに際し、混合液を加圧して回転円板の外周壁と、その外側の円形孔壁との間の微小間隙から押し出し、吸い出すようにし、かつ微間隙を清掃して、生海苔と異物とを分離する装置である。
生海苔と水との混合液中に含まれる異物は、生海苔に付着し、又は混合液中に浮遊しているので、前記微小間隙により、生海苔の通過時に恰もしごくような力を与えて付着異物を分離し、又は濾過状態にして浮遊異物を除去する。この場合に、回転円板の回転によって、微小間隙を通過する生海苔の通過抵抗を軽減し、分離効率を良好にすると共に、作業能率を向上させるのである。また生海苔に掛る外力を滑り摩擦から転がり摩擦に変えて、総摩擦力を可及的に小さくし、生海苔の損傷を小さくする。更に溝又は突条による間隙の清掃手段を設け、又は回転板の外周下面と摺接する摺接片を設けて、目詰りを防止する。
この発明の装置によって、生海苔と水との混合液は、加圧室から、処理済槽へ強制加圧流動させられ、前記微小間隙通過時に異物は分離され、加圧室の下方へ集積する。従って加圧室内の異物が多くなる毎に加圧室内を清掃し、異物を排出する。
前記異物の排出回数は、混合液の汚れの程度により異なるが、通常20分〜60分に一回程度で目的を達成できる。例えば30分毎に設定して自動清掃することもできる。
前記微小間隙は0.1mm〜0.20mmで十分目的を達成することができる。例えば直径300mmの回転円板を使用し、微小間隙を0.1mm〜0.20mmにした際には、1時間3000枚〜4000枚の処理ができる。前記回転円板の直径を300mm以上にすれば、更に効率を向上することができると共に、前記分離装置を2セット設置し、又は回転円板を2枚設置すれば、1時間に6000枚以上の能力とすることもできる。
前記における混合液の加圧は、一つの加圧ポンプで十分である。即ち同一密閉槽内の流体の圧力は、位置の如何に拘らず同一圧力を保つからである。
前記において、回転板の周側壁又は、円形孔の内側壁へ小溝又は小突条を設け、間隙清掃手段とした。前記小溝又は小突条の凹入量又は突出量を規制する為には、別部材(小片)を固定する構造が良いけれども、これに制約するものではない。
要は、生海苔その他によって環状間隙に目詰りを生じる問題点を解決すれば目的を達成するものである。
この発明による分離動作を図1に基づいて説明すると、生海苔と海水との混合液を給送中に荒切りし(例えば50mm〜300mmの生海苔を20mm〜50mm位に荒切り)、これをポンプ加圧して加圧室に送り、分離間隙から生海苔と海水とを押し出すと共に、処理済槽内を減圧し、生海苔を通過させる。そこで、処理生海苔は処理済槽に入れた後、貯留槽に入れて撹拌し、必要量宛次工程に送る。一方加圧室に残った異物は、適宜洗浄して排出する。前記処理済槽内の減圧は、該処理済槽内の排気又は通過生海苔と水との混合液を強制排出することにより達成できる。
前記異物の洗浄・排出時間は、原藻の汚染度によって異なるが、通常1時間に1〜3回の洗浄排出で十分であり、異物分離の効率に支障を生じるおそれはない。
前記洗浄に際しては、混合液に代えて清水を給送し、加圧室内に生海苔が殆んどなくなった段階で加圧室に連結した排出パイプを開いて異物を排出する。その後排出パイプを閉じれば、再び前記分離を続行することができる。
この発明の装置の実施例を図2、3、4、5に基づいて説明すると、機体1上に加圧室2を設置し、該加圧室2の上部へ隔壁3を介して処理済槽4を設置する。前記隔壁3に円形孔5を穿設し(図2)、この円形孔5に回転円板6を、小間隙Sを保って回転自在に架設する。
前記において隔壁3と、回転円板6の軸7とは直角にしてあり、回転円板6の外周部下縁に摺接片34が当接してある(図2、図11)。前記処理済槽4には、堰板8を立設して排出槽9と区分し、該排出槽9の底部口に連設した排出筒9bに排出ホース10を連結し、排出ホース10は貯留槽11に臨ませて、この発明の異物分離装置15を構成した(図2(a)(b))。前記排出槽9と処理済槽4は、その隔壁9aに設けた連通口12で連通している。
前記回転円板6の外周側壁6aに、軸7と平行な微小溝6bを直径対称的に2本設ける。前記微小溝6bは、深さ0.2mm〜1mmで、幅1〜2mmとする。前記微小溝6bの目的は、円形孔壁に付着した生海苔その他の付着物を除去することを目的としている。
また円形孔壁にも同様の微小溝(図示してない)を設け、又は弾性摺接突条(図示してない)を1〜2個設け、前記回転円板6の外周側壁6a面を清掃し、微小間隙(例えば、0.1mm〜0.15mm)を確保する。
前記実施例において、荒切りした生海苔を海水と混合し、ポンプ13により加圧して、給送パイプ14から矢示16のように加圧室2へ送り、ついで異物分離される生海苔の混合液は、回転円板6と、円形孔5との間隙Sから、矢示17のように処理済槽4内に入り(図2(b))、堰板8の上部を経て矢示18のように排出槽9に到り、排出ホース10を矢示19のように通過して貯溜槽11に入る。貯溜槽11では撹拌翼11aにより撹拌され、給送パイプ20により矢示21のように次工程へ送られる(図3)。
前記実施例において、図2中処理済槽4と、排出槽9に蓋50を被蓋し、内部空気を排気パイプ51、排気ポンプ52で吸引すれば、処理済槽4及び排出槽9内を減圧するので、生海苔を間隙Sから容易に通過させることができる。
前記排気ポンプ52に代えて、排出ホース10へ排水ポンプ(図示していない)を連結しても同様の効果がある。
一方加圧室2に溜まった異物を排出するには、まずポンプ13を止め、混合液の給送を中止してから、清水パイプ22を介し、矢示23のように加圧室2内へ清水を給送し、加圧室2内の生海苔を押し出す。ついで加圧室2内の生海苔がなくなったならば、排出パイプ24のバルブ25を開き、前記清水の給水に伴って、排出パイプ24、24aから矢示26のように異物を排出する。この排出には1分〜2分かかるが、能率に影響なく、かつ全自動(又は手動)で操作される。
前記回転円板6はモータ27により適当な回転数(例えば200rpm〜600rpm)で回転する。前記回転数は、回転円板6の周縁の線速度により異なるので、回転円板6の直径を考慮し、回転数をきめる。例えば直径200mmの回転円板を毎分200回転すれば線速度はほぼ2.3m/secであり、毎分600回転すれば線速度はほぼ6.3m/secである。
前記のように、微小溝6b又は弾性摺接突条は、小間隙を構成する対向壁面の清掃を目的とし、これにより小間隙の目詰り又は小間隙の更なる微小化を防止し、常時0.15mm〜0.1mmを保つことができるので、異物を正確に分離し、かつ目詰まりを防止することができる。
前記実施例は、回転円板6を平板とした場合であるが、回転円板に微小の傾きを付与すれば(図6(a))、図6(b)のように円形孔壁と、回転円板の周壁とは周期的に偏向するので、生海苔の通過を円滑にすることができる。
前記実施例は、回転円板6を傾斜させたが、回転円板6の周縁をプレス加工により回転円板の外周部へ所定の角度を付与することもできる(図8)。
次にこの発明の他の実施例を図7に基づいて説明すると、加圧室2aと処理済槽4aの垂直の隔壁3aに円形孔5aを設け、この円形孔5aに回転円板6aを、微小間隙を介して回転自在に架設し、この発明の異物分離装置15aを構成した。図中53は処理済槽4a上へ被冠した蓋である。
前記実施例においては、給送パイプ14aから矢示28のように混合液を給送すれば、加圧室2aを経て間隙Sから生海苔と海水との混合液を矢示45のように押し出し、生海苔は処理済槽4aに入るので、加圧室2a内に分離した異物が残留する。図中29はドレンパイプ、30はバルブ、31は清水パイプである。前記における堰板8aの上縁は、回転円板6aの最高の高さより高い方が異物分離が円滑にできる。
前記実施例において、加圧室2a内を清掃するには、給送パイプ14aからの混合液の給送を中止すると共に、バルブ44を開いて清水パイプ31から矢示41のように清水を加圧室内2aへ給送し、清水と、加圧室2aに残留した生海苔とを処理済槽4aに送る。このようにして1分間位で加圧室2a内の生海苔は殆んどなくなる。そこで清水を継続して送水すると共に排出ホース32のバルブ42を開いて、排水ホース32から、矢示43のように異物を排出すると、短時間(1分以内)で加圧室2a内を清掃することができる。そこでバルブ42を閉じると共に、バルブ44を閉じて清水の給水を中止し、混合液を送水すれば、再び異物分離は続行されることになる。
前記のように処理された混合液は堰板8aを矢示33のように越して排出口から排出ホース10aを経て貯溜槽ヘ送られる。図中32は排出ホースである。
前記において回転円板を縦型(回転軸水平)にしたので、異物は加圧室2aの下部へ収容される。この場合には、加圧室2aの清掃が容易である。
この発明の他の実施例を図9、10、11について説明すると、機体1上に加圧室2を設置し、該加圧室2の上部へ隔壁3を介して処理済槽4を設置する。前記隔壁3に円形孔5を穿設し、この円形孔5に回転円板6を、小間隙Sを保って回転自在に架設する。
前記において隔壁3と、回転円板6の軸7とは直角にしてあり、回転円板6の外周部下縁に加圧室2の側壁へ取り付けたスプリング35により支持した摺接片34が当接してある。前記処理済槽4には、堰板8を立設して排出槽9と区分し、該排出槽9の底部口の排出筒9bに排出ホース10を連結し、排出ホース10は貯留槽に臨ませて、この発明の異物分離装置15を構成した(図10(a))。前記排出槽9と処理済槽4は、その隔壁9aに設けた連通口12で連通している。前記摺接片34は、加圧室2の側壁に支持されたスプリング35に加圧されて、前記回転円板6に加圧当接しており、隙間Sにまたがっているので、隙間Sに詰った物を排除(削除)する機能を有する。前記スプリング35は、収容匣36に収容され、その先端により、摺接片34を支持している。
前記スプリング35の形状、支持形態は一例であって、要は摺接片34を回転円板6の外周縁の隙間にまたがって設置し、目詰り物を排除し(又は切除)することができるものであれば、形状、構造に制約はない。
また加圧室2の側壁へ弾性片39の先端部39aを回転円板6の外周壁下面へ当接させることにより、前記摺接片34と同様に目詰りを防止することができる(図11(d))。
前記円形孔5の孔縁には、硬質リング板3aが隔壁3に固着してあって、前記孔縁部の摩耗を防止している。前記硬質リング板3aの内縁を下向き傾斜部3b又は上向き傾斜部3cとし、回転円板6の外周壁6aを回転円板の回転軸の中心と平行に形成してあると、回転円板6の位置を矢示37のように移動させると、間隙Sは、図10(b)中SからSまで拡大する。また回転円板6の位置を矢示38のように移動させると、間隙Sは、図10(c)中SからSまで拡大する(図10(b)(c))。
前記のように、回転円板6の固定高さを変えるには、締付け固定時の座金39の厚さを変えたり、スプリングワッシャーを介装して固定する場合には、ナットの締付け力を変えることにより高さ調節することができる。
前記実施例により異物を分離するには、荒切りした生海苔を海水と混合し、ポンプにより加圧し、給水パイプ14から矢示16のように加圧室2へ給送する。そこで混合液は回転円板6と、円形孔5との間隙Sから矢示17のように処理槽4内に入り(図10)、堰板8の上部を越え、矢示18のように隔壁9aの連通孔12を経て排出槽9に入り、排出槽9の排出筒9bと、ホース10を矢示19のように通過して貯留槽に入る(貯留槽は図示していない)。また、前記間隙Sにより分離された異物は、加圧室2内へ残る。
前記加圧室2内の異物を排出するには、混合液の給送を一時中止し、給水パイプ14から矢示16のように清水を送って1分間位分離動作を続けると、加圧室内の生海苔が殆んどなくなる。そこで前記清水を給送しつつ、バルブ25を開くと、加圧室内の異物は清水と共に排出パイプ24から矢示26のように排出されるので、容易に清掃できる。加圧室の清掃は、生海苔の汚染度によっても異なるが、30分〜60分毎に行なえば十分であり、清掃時間は1分〜2分でよいから、自動化しておけば、異物分離処理の効率を低下するおそれはない。
この発明の小間隙Sの清掃手段の実施例を図12、13について説明する。前記清掃手段は、回転円板6の周側壁に小溝又は小突条を設け、又は円形孔の内壁へ小溝又は小突条を設けるものである。
即ち回転円板6の外周部へ、直径対称的に小片46、46を固定し、小片46の外端は、前記回転円板6の外周縁より突出させる(突出量0.1mm位)。前記において、小片46の先端46aを、間隙S側へ突入させ、隔壁3の孔壁3bに近接(例えば0.05mm)させる。
前記実施例は小片46(小突条)を設ける場合を示す。小溝を示す場合については、図6(a)についての説明で明らかにした。
次に図13について説明すると、隔壁3の孔壁3bに、小溝47を設け、該小溝47に嵌入片48を嵌入し、ボルト49で固定する。
前記小溝47は、例えば幅5mmとし、これに嵌入片48を嵌入し、嵌入片48の内壁48aは、孔壁3bより微少量(例えば0.5mm)引き込ませてある。
前記実施例においては、嵌入片48の内壁48aを引き込ませたけれども、これを微少量(例えば0.1mm)突出させても同様の作用効果が期待できる。何故ならば、前記嵌入片48は、その内壁48aによって、回転円板6の周側壁を清掃する為に、その引掛け部として、微小量引き込ませ(図13(b))たからである。前記のように嵌入片48の目的は清掃にあるので、引き込みと、突出とはほぼ同様の作用を奏する。
この発明の実施例のブロック図。 (a)同じく装置の実施例の平面図、(b)同じく一部を省略した縦断正面図。 (a)同じく側面図、(b)同じく一部を省略した断面図。 同じく回転円板の架設状態を示す一部を省略した断面拡大図。 同じく一部を省略した拡大平面図。 (a)同じく回転円板の傾斜を示す図、(b)同じく回転円板の周縁部の移動軌跡の展開図。 同じく縦型の実施例の一部を省略した断面図。 (a)同じく回転円板の外周縁の変形例を示す拡大端面図、(b)同じく円形孔壁と回転円板の高さ(高い時)を示す図、(c)同じく円形孔壁と回転円板の高さ(低い時)を示す図、(d)同じく変形部の展開軌跡を示す図。 同じく他の実施例の一部を省略した拡大平面図。 (a)同じく一部を省略した縦断拡大正面図、(b)同じく回転円板の周縁と、円形孔の孔縁との形状の関係に基づく間隙Sの調節の説明図、(c)同じく他の説明図。 (a)同じく摺接片の取付状態を示す一部拡大平面の説明図、(b)同じく拡大側面の説明図、(c)同じく拡大断面の説明図、(d)同じく他の摺接片の説明図。 (a)同じく回転板の裏面図、(b)同じく回転板の断面図、(c)同じく一部断面拡大図。 (a)同じく隔壁の斜視図、(b)同じく一部拡大斜視図。
符号の説明
1 機体
2 加圧室
3 隔壁
4 処理済槽
5 円形孔
6 回転円板
8 堰板
9 排出槽
10 排出ホース
11 貯溜槽
12 連通口
13 ポンプ
14 給送パイプ
15、15a 異物分離装置
20 給送パイプ
22、31 清水パイプ
24 排出パイプ
25 バルブ
34 摺接片
47 小溝
48 嵌入片

Claims (5)

  1. 機体上に加圧室と、海苔の処理済槽とを隔壁を介して連設し、前記隔壁に円形孔を設け、該円形孔に微小の環状間隙を保って回転円板を回転自在に遊嵌すべく架設し、前記加圧室には、加圧海苔液の送入手段と、分離異物の排出手段を設け、前記回転円板の外周側壁と、前記円形孔の内壁との間に、環状間隙の清掃手段を設けたことを特徴とする生海苔の異物分離装置。
  2. 機体上に加圧室と、海苔の処理済槽とを隔壁を介して連設し、前記隔壁に円形孔を設け、該円形孔に微小の環状間隙を保って回転円板を回転自在に遊嵌すべく架設し、前記加圧室には、加圧海苔液の送入手段と、分離異物の排出手段を設けると共に、前記回転円板の外周側壁と、前記円形孔の内壁との間に、環状間隙の清掃手段を設け、前記処理済槽に減圧手段を付与したことを特徴とする生海苔の異物分離装置。
  3. 間隙清掃手段は、回転板の外周側壁又は円形孔の内側壁へ設けた回転板の軸と平行な小溝又は小突条としたことを特徴とする請求項1又は2記載の生海苔の異物分離装置。
  4. 加圧海苔液の送入手段は、ポンプの吐出側と、加圧室とを連結した送入パイプとし、処理済槽の減圧手段は、処理済槽を密封して吸引パイプを接続し、又は処理済槽の強制排水としたことを特徴とする請求項2記載の生海苔の異物分離装置。
  5. 回転円板の周縁は、回転板の軸に直角な平面と微小角度をなして変化するように形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の生海苔の異物分離装置。
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