JP4352427B2 - 目詰りを解除できる生海苔の異物分離方法及び目詰り解除装置を有する生海苔の異物分離装置並びにプレートバルブ - Google Patents

目詰りを解除できる生海苔の異物分離方法及び目詰り解除装置を有する生海苔の異物分離装置並びにプレートバルブ Download PDF

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この発明は、少なくとも一方の壁が移動する微小環状隙間に海苔液を通過させて、海苔液中に混在した異物を分離すると共に、前記微小環状隙間の目詰りを解除し、かつバルブ切り替えにより、異なる流体を流動させることを目的とした目詰りを解除できる生海苔の異物分離方法及び目詰り解除装置を有する生海苔の異物分離装置並びにプレートバルブに関する。
従来固定隔壁の円形孔へ微小環状隙間を介して回転円板を回転自在に嵌挿し、前記固定隔壁の下流側を減圧して、海苔液を減圧吸引し、前記環状隙間によって海苔液中に混在する異物を分離しようとする技術が知られており、実用化されている。
この場合に、微小環状隙間の目詰りは、吸引側から加圧水を給送し、目詰りとなった物を、逆流除去している。
特開2000−139425 特開2001−112447
前記引用文献の発明は、実施化され、多大の成功を収めたのであるが、減圧吸引力は、減圧力に制約があり(例えば1kg/cm以上の減圧力にならない)、かつ通過面積を増大(効率向上の為)すると、却って吸引力が低下する問題点があった。
即ち前記発明の実施機は、日本全国の業界において好評を博し、採用されたのであるが、同一盤における環状溝数を増加すると、吸引力の低下による分離効率の低下のおそれがあり、吸引ポンプの能力アップについても限界があるなど、実用上も改善すべき点が表われた。また海苔液の供給、清水又は海水の供給、異物の排除などは夫々別々のホースによって行われているので、ホース等が多く並ぶ問題点があった。更に、出願人は微小隙間から海苔を押し出し、異物を分離する発明を完成させたが、目詰り解除について問題点があった。
この発明は、生海苔と水との混合液を加圧し、又は加圧に吸引を付加して、隙間を通過させると共に、任意に加圧ポンプを逆転させて、加圧室を減圧して詰った物を吸い取り、かつ隙間内に清掃手段を設け、詰った物を切断し付着物を除去して、目詰り防止と、清掃作用を付与することにより、前記従来の問題点を解決させることに成功したのである。
また海苔処理槽に複数のホースを並べ、海苔液の供給、清水又は海水の供給、或いは目詰り解除の際の排水などに夫々ホースが必要の為に、わずらわしさがあったが、この発明は、プレート切替バルブを介装したので、1つの海苔液供給口を利用して、海苔液の供給、清水又は海水の供給、又は排気(排水)などができるようにして前記従来の問題点を解決したのである。
従ってこの発明を採用すれば、海苔処理に際し、複数のホースは1本となり、前記従来の問題点を解決したのである。
即ち方法の発明は、固定円形孔縁と、回転円板の周縁とにより構成した微小環状隙間を介し、加圧室側で海苔液を加圧し、前記微小環状隙間を通過させて、海苔液に混入した異物を分離する方法において、前記加圧室を減圧することにより、前記微小環状隙間の目詰りを解消させることを特徴とした目詰りが解除できる生海苔の異物分離方法であり、加圧室の減圧は、海苔液移送ポンプを逆転させるものであり、加圧室の減圧により、回転円板を加圧室側へ後退させて微小環状隙間に変化を与え、目詰りを解除するものである。
また装置の発明は、機体上に加圧室と、海苔の処理済槽とを隔壁を介して連設し、前記隔壁に円形孔を設け、該円形孔に微小の環状隙間を保って回転円板を回転自在に遊嵌すべく架設し、前記加圧室には、加圧海苔液の送入手段と、分離異物の排出手段を設けると共に、前記回転円板の外周側壁と、前記円形孔の内壁との間に、環状隙間の清掃手段を設け、前記加圧室に減圧による目詰り解除手段を付与したことを特徴とする目詰り解除装置を有する生海苔の異物分離装置であり、回転円板は、加圧室への減圧手段の付加により、加圧室側へ後退可能に弾性支持して、後退時に環状隙間を変化させたものである。
次に、隙間清掃手段は、回転板の外周側壁又は円形孔の内側壁へ設けた回転板の軸と平行な小溝又は小突条としたものであり、加圧海苔液の送入手段は、ポンプの吐出側と、加圧室とを連結した送入パイプとし、処理済槽の減圧手段は、処理済槽を密封して吸引パイプを接続し、又は処理済槽の強制排水としたものであり、回転円板の周縁は、回転板の軸に直角な平面と微小角度をなして変化するように形成したものである。
次に他の発明は、海苔処理装置へ海苔液を給送する給送パイプに介装するバルブであって、複数の流入接続口を有する流入側プレートと、1つの流出接続口を有する流出側プレートの間へ、前記流入接続口の1つと、流出接続口を連結する回転プレートを回動自在に介装し、自動制御できるようにしたことを特徴とするプレートバルブであり、流入接続口は2〜6個としたものであり、流入接続口は、海苔液タンクのホース、清水タンクのホース(海水タンク)及び減圧排気のホースとしたものである。
前記発明における回転円板の回転数は、直径によって異なるが、毎分100回以上回転させることにより、生海苔の微小隙間通過を容易にしている。
即ち、異物の通過は、微小隙間(例えば0.15mm以下)で確実に阻止することができるが、生海苔は加圧によって微小隙間を通過しなければならない。しかし生海苔の通過摩擦が大きいと、前記加圧力を削減するおそれがある。
そこで回転円板の回転によって通過生海苔に若干の捻りを付与し、これにより滑り摩擦を転がり摩擦に変え、比較的小さい圧力で生海苔を通過させ異物分離ができるようにする。前記加圧力の大きさは微小隙間との相互関係で異なるが、例えば微小隙間が0.15mm以下の場合1kg/cm以上の圧力とすることが多い。
前記回転円板には加圧力が掛るので、その変形を防止する為に、中央部側の肉厚をより大きくさせる。例えば中央部を厚く、周縁部を薄くし、又は一面又は両面に放射状リブを設け、或いは放射状補強リブを有する補助板を当接するなどの手段を付与すれば、変形を防止することができる。
前記において、生海苔が比較的長い場合(例えば20mm以上)には、微小隙間に詰り易く、通過効率を低下させる場合がある。
即ち生海苔が比較的長い場合には、微小隙間に詰り、そのまま回転円板が回転するので、その目詰り部分からの生海苔の通過量が少なくなり、通過効率を低下させる。例えば1時間4000枚の能力を有する異物分離装置において、その10%が目詰りを生じると、処理数は3600枚となり、効率低下を来す。
前記のように、微小隙間に大きい生海苔が詰っても、回転円板の回転により切断されて間もなく目詰りは解消されるが、解消までの10秒とか20秒は目詰りの為に通過量が少なくなるので、そのような目詰りを瞬時に解消する為である。
前記において、流入側プレートバルブへ設ける接続口は通常2〜6個であるが、使用上3〜4個が好適である。また5〜6個も必要する場合は特別であって、通常4個以下である。
特に海苔処理槽では、海苔液、海水、清水が主であって、これに排水、排気が加わるが、これは1つにできるので、2〜4個が最も多くなる。
この発明は、回転円板の外周縁と隔壁の円形孔縁との微小隙間から生海苔と水との混合液を押し出すと共に、目詰りを生じた場合には加圧室を減圧して、目詰り物を加圧室側へ吸い出し、かつ微小隙間が小さくなり、抵抗が増加すれば、これに見合うように加圧力を増大させることができるので、効率よく異物分離ができる効果がある。
また回転円板の回転によって、混合液の通過摩擦を軽減し、生海苔に作用する外力を可及的に軽減する効果がある。また回転円板の周側壁と、円形孔の内側壁へ小溝又は小突条を設けるので、微小隙間が清掃され、生海苔の通過を容易にする効果がある。
また加圧室を減圧することによって、回転円板を加圧室側へ後退させることにより、目詰りの解消を容易にする効果がある。
次に回転円板の外周縁と摺接する摺接片を設ける(又は弾力的に当接する)ことにより、詰った物を切断して目詰りを解消し得る効果がある。
この発明において、海苔処理槽の海苔液給送パイプにプレートバルブを介装し、プレートバルブの流入側プレートの接続口へ海苔液供給ホース、清水供給ホース(海水供給ホース)又は排水ホースを接続し、前記プレートバルブを切り替えれば、海苔処理槽へ1つの接続口を設ければ、前記海苔液、海水(又は清水)又は排水を1つの接続口で行うことができるので、ホース等が整理され、簡易になる効果がある。
この発明は、生海苔と水との混合液中から、混入している異物を除去するに際し、混合液を加圧して回転円板の外周壁と、その外側の円形孔壁との間の微小隙間から押し出し、適時加圧室内を減圧して目詰りを解除すると共に、微隙間を清掃して、生海苔と異物とを分離する方法と装置である。
生海苔と水との混合液中に含まれる異物は、生海苔に付着し、又は混合液中に浮遊しているので、前記微小隙間により、生海苔の通過時に恰もしごくような力を与えて付着異物を分離し、又は濾過状態にして浮遊異物を除去する。この場合に、回転円板の回転によって、微小隙間を通過する生海苔の通過抵抗を軽減し、分離効率を良好にすると共に、作業能率を向上させるのである。また生海苔に掛る外力を滑り摩擦から転がり摩擦に変えて、総摩擦力を可及的に小さくし、生海苔の損傷を小さくする。更に溝又は突条による隙間の清掃手段を設け、又は回転板の外周下面と摺接する摺接片を設けて、目詰りを防止する。然して、海苔液を給送する加圧ポンプを逆転させて、加圧室内を減圧すれば、目詰り物を加圧室側へ吸引して目詰りを解除することができる。
この発明の装置によって、生海苔と水との混合液は、加圧室から、処理済槽へ強制加圧流動させられ、前記微小隙間通過時に異物は分離され、加圧室の下方へ集積する。従って加圧室内の異物が多くなる毎に加圧室内を清掃し、異物を排出する。
前記異物の排出回数は、混合液の汚れの程度により異なるが、通常20分〜60分に一回程度で目的を達成できる。例えば30分毎に設定して自動清掃することもできる。
前記微小隙間は0.1mm〜0.20mmで十分目的を達成することができる。例えば直径300mmの回転円板を使用し、微小隙間を0.1mm〜0.20mmにした際には、1時間3000枚〜4000枚の処理ができる。前記回転円板の直径を300mm以上にすれば、更に効率を向上することができると共に、前記分離装置で回転円板を2セット設置し、又は回転円板を2枚設置すれば、1時間に6000枚以上の異物処理能力とすることもできる。
前記において、回転板の周側壁又は、円形孔の内側壁へ小溝又は小突条を設け、隙間清掃手段とした。前記小溝又は小突条の凹入量又は突出量を規制する為には、別部材(小片)を固定する構造が良いけれども、これに制約するものではない。
要は、小突条などによる目詰り防止と、ポンプの逆転による目詰り物の吸引除去により、生海苔その他の異物によって環状隙間に目詰りを生じる問題点を解決すれば目的を達成するものである。
前記において、海苔処理槽の海苔液給送パイプにプレートバルブを介装し、プレートバルブの流入側プレートの接続口に海苔液供給ホース、海水供給ホース及び排水ホースを接続し、前記プレートバルブを切り替えるようにすれば、前記海苔処理槽には、海苔液給送パイプのみを連結する。これにより海水供給、又は排水は自由にできるので、海水供給ホース又は排水ホースなどを海苔処理槽付近におく必要がなくなり、近辺が整理され、結果的に作業性を良好にすることができる。
この発明による分離動作を図1に基づいて説明すると、生海苔と海水との混合液を給送中に荒切りし(例えば50mm〜300mmの生海苔を20mm〜50mm位に荒切り)、これを加圧ポンプで加圧して加圧室に送り、分離隙間から生海苔と海水とを押し出し、生海苔を通過させ、異物を分離する。そこで、処理生海苔は処理済槽に入れた後、貯留槽に入れて撹拌し、必要量宛次工程に送る。一方加圧室に残った異物は、適宜洗浄して排出する。
前記洗浄に際しては、混合液に代えて清水を給送し、加圧室内に生海苔が殆んどなくなった段階で加圧室に連結した排出パイプを開いて異物を排出する。その後排出パイプを閉じれば、再び前記分離を続行することができる。
前記において、分離隙間に目詰りを生じた場合には、加圧ポンプを逆転させることにより、加圧室を減圧して、分離隙間に詰った物を吸引除去し、目詰りを解消することができる。
この発明のプレートバルブの実施例を図12、図13、図14、図15に基づいて説明すると、台盤51上へポンプ側の接続口52を有する後側プレート61と、切り替えプレート53と、海苔液ホース54の接続口55、海水ホース56の接続口57と、排出ホース58の接続口59を有する前側プレート60とを、順次重ね合わせて、前記後側プレート61と、前側プレート60とをボルト73で固定すると共に、切り替えプレート53を回転軸62と固定して、前記前後側プレート60、61へ回転自在に挟着する。図中78はスプリング、79は防水カバーである(図14)。
前記回転軸62には、カム板63を固定すると共に、モータ64の軸65と連結してある。またカム板63には各接続口55、57、59と対応するリミットスイッチ66の接片66aがカム板63の突部63a、63b、63cに当接できるようにしてあり、切り替えプレート53の接続孔53aと、前側プレート60の接続孔55a、57a、59aとの接続又は解除を正確に規制している(図15)。
前記切り替えプレート53の接続孔53aは、後側プレート61に設けた弧状溝67と連通し、該弧状溝67は、後側プレート61の接続口52aと連通させてある(図15)。
前記切り替えプレート53の接続孔53aが、前記前側プレート60の接続孔55a、57a、59aと連通する場合には、前記切り替えプレート53の接続孔53aと、前記弧状溝67とが常時連通できる形状と長さになっているので、回転軸62を回転し、リミットスイッチ66が働く場合には、後側プレート61の接続孔52aは、前記前側プレート60の接続孔55a、57a又は59aの何れか1つと連通することになっているので、海苔液その他の供給を正しく規制することができる。
前記接続口52に一端を連結したホース50の他端は、ポンプ68の吸入口69に連結してある。図中70はポンプ68の吐出口、71は吐出口70に連結したホースであって、このホース71の他端は、海苔処理槽(例えば加圧室2)の海苔液供給口40に連結してある。図中80はモータである。
この発明の装置の実施例を図2、3、4、5に基づいて説明すると、機体1上に加圧室2を設置し、該加圧室2の上部へ隔壁3を介して処理済槽4を設置する。前記隔壁3に円形孔5を穿設し(図2)、この円形孔5に回転円板6を、小隙間Sを保って回転自在に架設する。
前記において隔壁3と、回転円板6の軸7とは直角にしてあり、回転円板6の外周部下縁に摺接片34が当接してある(図2、図9)。前記処理済槽4には、堰板8を立設して排出槽9と区分し、該排出槽9の底部口に連設した排出筒9bに排出ホース10を連結し、排出ホース10は貯留槽11に臨ませて、この発明の異物分離装置15を構成した(図2(a)(b))。前記排出槽9と処理済槽4は、その隔壁9aに設けた連通口12で連通している。
前記回転円板6の外周側壁6aに、軸7と平行な微小溝6bを直径対称的に2本設ける。前記微小溝6bは、深さ0.2mm〜1mmで、幅1〜2mmとする。前記微小溝6bの目的は、円形孔壁に付着した生海苔その他の付着物を除去することを目的としている。
また円形孔壁にも同様の微小溝(図示してない)を設け、又は弾性摺接突条(図示してない)を1〜2個設け、前記回転円板6の外周側壁6a面を清掃し、微小隙間(例えば、0.1mm〜0.15mm)を確保する。
前記実施例において、荒切りした生海苔を海水と混合し、ポンプ13により加圧して、給送パイプ14から矢示16のように加圧室2へ送り、ついで異物分離される生海苔の混合液は、回転円板6と、円形孔5との隙間Sから、矢示17のように処理済槽4内に入り(図2(b))、堰板8の上部を経て矢示18のように排出槽9に到り、排出ホース10を矢示19のように通過して貯溜槽11に入る。貯溜槽11では撹拌翼11aにより撹拌され、給送パイプ20により矢示21のように次工程へ送られる(図3)。
一方加圧室2に溜まった異物を排出するには、まずポンプ13を止め、混合液の給送を中止してから、清水パイプ22を介し、矢示23のように加圧室2内へ清水を給送し、加圧室2内の生海苔を押し出す。ついで加圧室2内の生海苔がなくなったならば、排出パイプ24のバルブ25を開き、前記清水の給水に伴って、排出パイプ24、24aから矢示26のように異物を排出する。この排出には1分〜2分かかるが、能率に影響なく、かつ全自動(又は手動)で操作される。
前記回転円板6はモータ27により適当な回転数(例えば200rpm〜600rpm)で回転する。前記回転数は、回転円板6の周縁の線速度により異なるので、回転円板6の直径を考慮し、回転数をきめる。例えば直径200mmの回転円板を毎分200回転すれば線速度はほぼ2.3m/secであり、毎分600回転すれば線速度はほぼ6.3m/secである。
前記のように、微小溝6b又は弾性摺接突条は、小隙間を構成する対向壁面の清掃を目的とし、これにより小隙間の目詰り又は小隙間の更なる微小化を防止し、常時0.15mm〜0.1mmを保つことができるので、異物を正確に分離し、かつ目詰まりを防止することができる。
前記実施例において、ポンプ13を逆転させると、加圧室2内の液体及び気体が矢示72のように排出されるので、回転円板6の外周縁と、円形孔5の内壁との微小隙間に詰った異物は加圧室2に落下する。この場合に、減圧の為に回転円板6が矢示37のように後退するので、微小隙間Sが若干大きくなり、目詰りは容易に解消される(図8(b))。
次にこの発明の他の実施例を図6に基づいて説明すると、加圧室2aと処理済槽4aの垂直の隔壁3aに円形孔5aを設け、この円形孔5aに回転円板6aを、微小隙間を介して回転自在に架設し、この発明の異物分離装置15aを構成した。
前記実施例においては、給送パイプ14aから矢示28のように混合液を給送すれば、加圧室2aを経て隙間Sから生海苔と海水との混合液を矢示45のように押し出し、生海苔は処理済槽4aに入るので、加圧室2a内に分離した異物が残留する。図中29はドレンパイプ、30はバルブ、31は海水パイプである。
前記実施例において、加圧ポンプを逆転させると、加圧室2aは減圧されるので、微小隙間Sに挟まっている異物などは、加圧室2a側へ吸引され、加圧室2aへ留まるので、目詰りは解消される。また加圧室2aの減圧により、回転円板6は矢示37のようにスプリング35(図9)に抗して移動するので、微小隙間Sが若干広くなり(図8(b)と同じ)、目詰りを容易に解消できる。
前記実施例において、加圧室2a内を清掃するには、給送パイプ14aからの混合液の給送を中止すると共に、バルブ44を開いて海水パイプ31から矢示41のように海水を加圧室内2aへ給送し、海水と、加圧室2aに残留した生海苔とを処理済槽4aに送る。このようにして1分間位で加圧室2a内の生海苔は殆んどなくなる。そこで海水を継続して送水すると共に排出ホース32のバルブ42を開いて、排水ホース32から、矢示43のように異物を排出すると、短時間(1分以内)で加圧室2a内を清掃することができる。そこでバルブ42を閉じると共に、バルブ44を閉じて海水の給水を中止し、混合液を送水すれば、再び異物分離は続行されることになる(図6)。
前記のように処理された混合液は堰板8aを矢示33のように越して排出口から排出ホース10aを経て貯溜槽ヘ送られる。図中32は排出ホースである(図6)。
前記において回転円板6aを縦型(回転軸水平)にしたので、異物は加圧室2aの下部へ収容される。この場合には、加圧室2aの清掃が容易である。
この発明の他の実施例を図7、8、9について説明すると、機体1上に加圧室2を設置し、該加圧室2の上部へ隔壁3を介して処理済槽4を設置する。前記隔壁3に円形孔5を穿設し、この円形孔5に回転円板6を、小隙間Sを保って回転自在に架設する。
前記において隔壁3と、回転円板6の軸7とは直角にしてあり、回転円板6の外周部下縁に加圧室2の側壁へ取り付けたスプリング35により支持した摺接片34が当接してある。前記処理済槽4には、堰板8を立設して排出槽9と区分し、該排出槽9の底部口の排出筒9bに排出ホース10を連結し、排出ホース10は貯留槽に臨ませて、この発明の異物分離装置15を構成した(図8(a))。前記排出槽9と処理済槽4は、その隔壁9aに設けた連通口12で連通している。前記摺接片34は、加圧室2の側壁に支持されたスプリング35に加圧されて、前記回転円板6に加圧当接しており、隙間Sにまたがっているので、隙間Sに詰った物を排除(削除)する機能を有する。前記スプリング35は、収容匣36に収容され、その先端により、摺接片34を支持している。
前記スプリング35の形状、支持形態は一例であって、要は摺接片34を回転円板6の外周縁の隙間にまたがって設置し、目詰り物を排除し(又は切除)することができるものであれば、形状、構造に制約はない。
また加圧室2の側壁へ弾性片39の先端部39aを回転円板6の外周壁下面へ当接させることにより、前記摺接片34と同様に目詰りを防止することができる(図9(d))。
前記円形孔5の孔縁には、硬質リング板3aが隔壁3に固着してあって、前記孔縁部の摩耗を防止している。前記硬質リング板3aの内縁を下向き傾斜部3b、回転円板6の外周壁6aを回転円板6の回転軸の中心と平行に形成してあると、回転円板6の位置を矢示37のように移動させると、隙間Sは、図8(b)中SからSまで拡大する。
前記のように、回転円板6の固定高さを変えるには、締付け固定時の座金39の厚さを変えたり、スプリングワッシャーを介装して固定する場合には、ナットの締付け力を変えることにより高さ調節することができる。
前記実施例により異物を分離するには、荒切りした生海苔を海水と混合し、ポンプにより加圧し、給水パイプ14から矢示16のように加圧室2へ給送する。そこで混合液は回転円板6と、円形孔5との隙間Sから矢示17のように処理槽4内に入り(図8(a))、堰板8の上部を越え、矢示18のように隔壁9aの連通孔12を経て排出槽9に入り、排出槽9の排出筒9bと、ホース10を矢示19のように通過して貯留槽に入る(貯留槽は図示していない)。また、前記隙間Sにより分離された異物は、加圧室2内へ残る。
前記加圧室2内の異物を排出するには、混合液の給送を一時中止し、給水パイプ14から矢示16のように清水を送って1分間位分離動作を続けると、加圧室内の生海苔が殆んどなくなる。そこで前記清水を給送しつつ、バルブ25を開くと、加圧室内の異物は清水と共に排出パイプ24から矢示26のように排出されるので、容易に清掃できる。加圧室の清掃は、生海苔の汚染度によっても異なるが、30分〜60分毎に行なえば十分であり、清掃時間は1分〜2分でよいから、自動化しておけば、異物分離処理の効率を低下するおそれはない。
この発明の小隙間Sの清掃手段の実施例を図10、11について説明する。前記清掃手段は、回転円板6の周側壁に小溝又は小突条を設け、又は円形孔の内壁へ小溝又は小突条を設けるものである。
即ち回転円板6の外周部へ、直径対称的に小片46、46を固定し、小片46の外端は、前記回転円板6の外周縁より突出させる(突出量0.1mm位)。前記において、小片46の先端46aを、隙間S側へ突入させ、隔壁3の孔壁3bに近接(例えば0.05mm)させる。
前記実施例は小片46(小突条)を設ける場合を示す。小溝を示す場合については、図6(a)についての説明で明らかにした。
次に図11について説明すると、隔壁3の孔壁3bに、小溝47を設け、該小溝47に嵌入片48を嵌入し、ボルト49で固定する。
前記小溝47は、例えば幅5mmとし、これに嵌入片48を嵌入し、嵌入片48の内壁48aは、孔壁3bより微少量(例えば0.5mm)引き込ませてある。
前記実施例においては、嵌入片48の内壁48aを引き込ませたけれども、これを微少量(例えば0.1mm)突出させても同様の作用効果が期待できる。何故ならば、前記嵌入片48は、その内壁48aによって、回転円板6の周側壁を清掃する為に、その引掛け部として、微小量引き込ませ(図11(b))たからである。前記のように嵌入片48の目的は清掃にあるので、引き込みと、突出とはほぼ同様の作用を奏する。
この発明の他の実施例を図16について説明すると、ホース71を加圧室2の給送パイプ40に連結する。そこで異物を分離するには、ホース54から矢示74のように、海苔液を圧送すると、海苔液は矢示75のように、隙間Sを経て処理済槽4内へ入り、異物は加圧室2に残留する。次にポンプ68を逆転すると共に、プレートバルブ53を回転して、加圧室内を矢示76のように吸引して減圧すると、微小隙間に詰っている異物が外れて目詰りを解消することができる。
次にプレートバルブ53を回転して、加圧室2へ海水(又は清水)を矢示74のように圧送すると、海水により加圧室2を清掃し、かつ処理済槽4内も清掃することができる。
即ち、プレートバルブ53の切り替えによって、異物分離、目詰りの解消又は加圧室及び処理済槽内の清掃ができることになる。この場合にホース71内を海苔液、海水(又は清水)が通ることになる。
この発明の実施例のブロック図。 (a)同じく装置の実施例の平面図、(b)同じく一部を省略した縦断正面図。 (a)同じく側面図、(b)同じく一部を省略した断面図。 同じく回転円板の架設状態を示す一部を省略した断面拡大図。 同じく一部を省略した拡大平面図。 同じく縦型の実施例の一部を省略した断面図。 同じく他の実施例の一部を省略した拡大平面図。 (a)同じく一部を省略した縦断拡大正面図、(b)同じく回転円板の周縁と、円形孔の孔縁との形状の関係に基づく隙間Sの調節の説明図。 (a)同じく摺接片の取付状態を示す一部拡大平面の説明図、(b)同じく拡大側面の説明図、(c)同じく拡大断面の説明図、(d)同じく他の摺接片の説明図。 (a)同じく回転板の裏面図、(b)同じく回転板の断面図、(c)同じく一部断面拡大図。 (a)同じく隔壁の斜視図、(b)同じく一部拡大斜視図。 (a)同じく切り替えバルブ装置の概略図、(b)同じくカム板の側面図。 同じく切り替えバルブの拡大正面図。 同じく図13中A−A断面拡大図。 (a)同じく後側プレートの内側正面図、(b)同じく切り替えプレートの正面図、(c)同じく前側プレートの一部を省略した正面図。 同じく他の実施例の一部を省略した説明図。
符号の説明
1 機体
2 加圧室
3 隔壁
4 処理済槽
5 円形孔
6 回転円板
8 堰板
9 排出槽
10 排出ホース
11 貯溜槽
12 連通口
13 ポンプ
14 給送パイプ
15、15a 異物分離装置
20 給送パイプ
22、31 清水パイプ
24 排出パイプ
25 バルブ
34 摺接片
47 小溝
48 嵌入片

Claims (5)

  1. 固定円形孔縁と、回転円板の周縁とにより構成した微小環状隙間を介し、加圧室側で海苔液を加圧し、前記微小環状隙間を通過させて、海苔液に混入した異物を分離する方法において、前記加圧室を減圧することにより、前記微小環状隙間の目詰りを解消させることを特徴とした目詰りが解除できる生海苔の異物分離方法。
  2. 加圧室の減圧は、海苔液移送ポンプを逆転させることを特徴とした請求項1記載の目詰りが解除できる生海苔の異物分離方法。
  3. 加圧室の減圧により、回転円板を加圧室側へ後退させて微小環状隙間に変化を与え、目詰りを解除することを特徴とした請求項1記載の目詰りが解除できる生海苔の異物分離方法。
  4. 機体上に加圧室と、海苔の処理済槽とを隔壁を介して連設し、前記隔壁に円形孔を設け、該円形孔に微小の環状隙間を保って回転円板を回転自在に遊嵌すべく架設し、前記加圧室には、加圧海苔液の送入手段と、分離異物の排出手段を設けると共に、前記回転円板の外周側壁と、前記円形孔の内壁との間に、環状隙間の清掃手段を設け、前記加圧室に減圧による目詰り解除手段を付与したことを特徴とする目詰り解除装置を有する生海苔の異物分離装置。
  5. 回転円板は、加圧室への減圧手段の付加により、加圧室側へ後退可能に弾性支持して、後退時に環状隙間を変化させたことを特徴とする請求項4記載の目詰り解除装置を有する生海苔の異物分離装置。
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