JPH11313643A - 生海苔の異物除去方法と装置 - Google Patents
生海苔の異物除去方法と装置Info
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- JPH11313643A JPH11313643A JP10122427A JP12242798A JPH11313643A JP H11313643 A JPH11313643 A JP H11313643A JP 10122427 A JP10122427 A JP 10122427A JP 12242798 A JP12242798 A JP 12242798A JP H11313643 A JPH11313643 A JP H11313643A
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- rotating drum
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生海苔混合液から異物を確実に除去するとと
もに容易な構成で製作できる生海苔の異物除去装置を提
供すること。 【解決手段】 装置1は分離室2と生海苔収納室3と生
海苔供給室5とを有して構成され、分離室2には回転軸
22を介してモータ35で駆動される回転ドラム10が
配置され、回転ドラム10の上部にセパレータ15が配
置されている。回転ドラム10とセパレータ15との間
に僅かな隙間Sが形成され、供給管24から供給された
生海苔混合体は、回転ドラム10の回転で遠心力によっ
て回転ドラム10の側壁部12の内周面に張り付くよう
に当接され、側壁部12のテーパ面によって上昇され隙
間Sより外部に排出される。分離された異物は回転ドラ
ム10内からポンプ39によって外部に排出される。
もに容易な構成で製作できる生海苔の異物除去装置を提
供すること。 【解決手段】 装置1は分離室2と生海苔収納室3と生
海苔供給室5とを有して構成され、分離室2には回転軸
22を介してモータ35で駆動される回転ドラム10が
配置され、回転ドラム10の上部にセパレータ15が配
置されている。回転ドラム10とセパレータ15との間
に僅かな隙間Sが形成され、供給管24から供給された
生海苔混合体は、回転ドラム10の回転で遠心力によっ
て回転ドラム10の側壁部12の内周面に張り付くよう
に当接され、側壁部12のテーパ面によって上昇され隙
間Sより外部に排出される。分離された異物は回転ドラ
ム10内からポンプ39によって外部に排出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生海苔に付着す
る小貝・小エビ・網糸等の固形異物を自動的に除去する
方法と装置に関する。
る小貝・小エビ・網糸等の固形異物を自動的に除去する
方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】海中から採取した生海苔には、通常、小
貝・子エビ・網糸等の異物が多く混入されている。生海
苔は洗浄工程・裁断工程・脱水工程・乾燥工程等の各工
程を経て味付け海苔や板海苔等の製品として製造される
ので、製品になった時に異物が混入されているとその製
品価値を低下させてしまう。そのために生海苔を裁断す
る前に、生海苔に付着した異物の除去が一般的に行なわ
れる。従来の簡易な異物除去方法は、目の細かい網目状
の除去装置に生海苔を通過させるものであり、この方法
では生海苔を傷めたりまた目づまりするため異物を十分
に除去できない問題があった。そのため、各種の改良さ
れた異物除去装置が、例えば、特開平6−197742
号や特開平8−280362号あるいは特許第2662
538号によって提案されている。
貝・子エビ・網糸等の異物が多く混入されている。生海
苔は洗浄工程・裁断工程・脱水工程・乾燥工程等の各工
程を経て味付け海苔や板海苔等の製品として製造される
ので、製品になった時に異物が混入されているとその製
品価値を低下させてしまう。そのために生海苔を裁断す
る前に、生海苔に付着した異物の除去が一般的に行なわ
れる。従来の簡易な異物除去方法は、目の細かい網目状
の除去装置に生海苔を通過させるものであり、この方法
では生海苔を傷めたりまた目づまりするため異物を十分
に除去できない問題があった。そのため、各種の改良さ
れた異物除去装置が、例えば、特開平6−197742
号や特開平8−280362号あるいは特許第2662
538号によって提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の各装置におい
て、例えば、特開平6−197742号においては、異
物が混入した生海苔を水噴射手段を用いて生海苔を分離
させる方法であり、分離室の回りに配設された噴射ノズ
ルを回転させ、分離室に形成される分離孔に向かって噴
射ノズル殻水を噴射することにより分離室に生海苔を挿
入するように構成されている。しかし、分離孔が分離室
の分離壁に複数形成され、その分離孔に生海苔が水の圧
力で通過するため、生海苔が1枚づつ広がらない状態で
は、生海苔が分離室に挿入されにくい。また、噴射ノズ
ルを配置する構成を別に設置しなければならず装置その
ものを複雑にする。
て、例えば、特開平6−197742号においては、異
物が混入した生海苔を水噴射手段を用いて生海苔を分離
させる方法であり、分離室の回りに配設された噴射ノズ
ルを回転させ、分離室に形成される分離孔に向かって噴
射ノズル殻水を噴射することにより分離室に生海苔を挿
入するように構成されている。しかし、分離孔が分離室
の分離壁に複数形成され、その分離孔に生海苔が水の圧
力で通過するため、生海苔が1枚づつ広がらない状態で
は、生海苔が分離室に挿入されにくい。また、噴射ノズ
ルを配置する構成を別に設置しなければならず装置その
ものを複雑にする。
【0004】また、特開平8−280362号において
は、微小間隔を有して交叉回転する円盤軸の一方から他
方へ水と生海苔を通過させて生海苔と異物を分離させる
方法であって、分離室内で立設された円筒内に生海苔の
混合液を挿入し、ブラシが植設されたブラシ筒を回転さ
せ大きな異物を除去した後、生海苔を前記分離室内に送
給する。分離室内の生海苔は攪拌棒で攪拌されながら、
交叉する複数の円盤軸間の細隙から生海苔だけが排出さ
れ異物は下方の異物室に落下するように構成されてい
る。しかし、生海苔は、通常、除去装置に送給する前に
ある程度裁断して行なわれるが、円盤軸に挿通するため
には細かく裁断する必要があり、細かく裁断すればする
ほど異物も細かく裁断され、生海苔が円盤軸に挿通する
際に異物も同時に挿通することになり品質の低下を招い
てしまう。さらに、この装置は円盤軸で異物を分離する
前にブラシを回転することで異物を除去するように2段
階で行なわれるため、装置そのものが複雑に構成されて
いる。
は、微小間隔を有して交叉回転する円盤軸の一方から他
方へ水と生海苔を通過させて生海苔と異物を分離させる
方法であって、分離室内で立設された円筒内に生海苔の
混合液を挿入し、ブラシが植設されたブラシ筒を回転さ
せ大きな異物を除去した後、生海苔を前記分離室内に送
給する。分離室内の生海苔は攪拌棒で攪拌されながら、
交叉する複数の円盤軸間の細隙から生海苔だけが排出さ
れ異物は下方の異物室に落下するように構成されてい
る。しかし、生海苔は、通常、除去装置に送給する前に
ある程度裁断して行なわれるが、円盤軸に挿通するため
には細かく裁断する必要があり、細かく裁断すればする
ほど異物も細かく裁断され、生海苔が円盤軸に挿通する
際に異物も同時に挿通することになり品質の低下を招い
てしまう。さらに、この装置は円盤軸で異物を分離する
前にブラシを回転することで異物を除去するように2段
階で行なわれるため、装置そのものが複雑に構成されて
いる。
【0005】さらに、特許第2662538号において
は、異物を遠心力で排出する方法であり、筒状混合液タ
ンクの底部周端縁に環状枠板部の外周縁を連接し、この
環状枠板部の内周縁内に第1回転板を僅かなクリアラン
スを有して内嵌している。そして回転板を回転させて混
合液を渦巻状にし異物を遠心力によって環状枠板部の底
隅から排出し、生海苔を僅かなクリアランスから排出す
るように構成されている。回転板を回転させて混合液を
遠心力で回転させることについては注目される。これに
より生海苔の葉を広げて異物を除去しやすくするととも
に、僅かなクリアランス内を挿通しやすくなる。しかし
本装置においては、遠心力で異物を環状枠板部の底隅か
ら排出しようとしているため、遠心力で振り回される最
長部に位置する枠板部の底隅には異物だけでなく、遠心
力で渦の外側を回る一部の生海苔や、環状枠板部と第1
回転板との間に形成される僅かなクリアランスを通り越
した一部の生海苔自体も排出される可能性がある。そし
て、クリアランスを通過する生海苔は結局ポンプで吸引
されなければならず、生海苔の排出を制限されるおそれ
を生じる。
は、異物を遠心力で排出する方法であり、筒状混合液タ
ンクの底部周端縁に環状枠板部の外周縁を連接し、この
環状枠板部の内周縁内に第1回転板を僅かなクリアラン
スを有して内嵌している。そして回転板を回転させて混
合液を渦巻状にし異物を遠心力によって環状枠板部の底
隅から排出し、生海苔を僅かなクリアランスから排出す
るように構成されている。回転板を回転させて混合液を
遠心力で回転させることについては注目される。これに
より生海苔の葉を広げて異物を除去しやすくするととも
に、僅かなクリアランス内を挿通しやすくなる。しかし
本装置においては、遠心力で異物を環状枠板部の底隅か
ら排出しようとしているため、遠心力で振り回される最
長部に位置する枠板部の底隅には異物だけでなく、遠心
力で渦の外側を回る一部の生海苔や、環状枠板部と第1
回転板との間に形成される僅かなクリアランスを通り越
した一部の生海苔自体も排出される可能性がある。そし
て、クリアランスを通過する生海苔は結局ポンプで吸引
されなければならず、生海苔の排出を制限されるおそれ
を生じる。
【0006】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、異物を除去する際生海苔の葉を広げて異物を除去
しやすくするとともに、確実に生海苔を外部へ排出する
ことのできる生海苔の異物除去方法と装置を提供するこ
とを目的とする。
あり、異物を除去する際生海苔の葉を広げて異物を除去
しやすくするとともに、確実に生海苔を外部へ排出する
ことのできる生海苔の異物除去方法と装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる生海
苔の異物除去方法では、上記の課題を解決するために以
下の方法で行なうものである。即ち、生海苔に付着する
異物を除去する方法であって、生海苔を回転させ、その
遠心力で生海苔の葉を広げ、生海苔が僅かな隙間を通っ
て外部に排出させることによって異物を除去することを
特徴とする方法である。
苔の異物除去方法では、上記の課題を解決するために以
下の方法で行なうものである。即ち、生海苔に付着する
異物を除去する方法であって、生海苔を回転させ、その
遠心力で生海苔の葉を広げ、生海苔が僅かな隙間を通っ
て外部に排出させることによって異物を除去することを
特徴とする方法である。
【0008】また、この発明にかかわる生海苔の異物除
去装置は、生海苔に付着する異物を除去するものであっ
て、回転ドラムと、前記回転ドラムを駆動する駆動装置
と、前記回転ドラムに生海苔混合液を供給する管路と、
前記回転ドラムから排出される生海苔を収納する生海苔
収納室と、を有し、前記回転ドラムに、前記回転ドラム
と僅かな隙間を有するように固定蓋を配置するととも
に、前記回転ドラムの回転により生じた遠心力で生海苔
を前記隙間から外部に排出することによって異物を除去
するように構成されることを特徴とするものである。
去装置は、生海苔に付着する異物を除去するものであっ
て、回転ドラムと、前記回転ドラムを駆動する駆動装置
と、前記回転ドラムに生海苔混合液を供給する管路と、
前記回転ドラムから排出される生海苔を収納する生海苔
収納室と、を有し、前記回転ドラムに、前記回転ドラム
と僅かな隙間を有するように固定蓋を配置するととも
に、前記回転ドラムの回転により生じた遠心力で生海苔
を前記隙間から外部に排出することによって異物を除去
するように構成されることを特徴とするものである。
【0009】また好ましくは、前記回転ドラムの側部内
周面が、前記固定蓋側に向かって大径になるようなテー
パ状に形成され、前記固定蓋を高さ調整可能に形成する
ことを特徴とするものであればよい。
周面が、前記固定蓋側に向かって大径になるようなテー
パ状に形成され、前記固定蓋を高さ調整可能に形成する
ことを特徴とするものであればよい。
【0010】さらに好ましくは、前記固定蓋の外周部付
近に、前記固定蓋に付着する生海苔を落下させる落下ガ
イドを配設することを特徴とするものあればよい。
近に、前記固定蓋に付着する生海苔を落下させる落下ガ
イドを配設することを特徴とするものあればよい。
【0011】また、前記回転ドラムの中央下面に排水口
が形成され、前記異物排出孔から半径方向に向かって複
数個の溝を形成することを特徴とするものであればなお
よい。
が形成され、前記異物排出孔から半径方向に向かって複
数個の溝を形成することを特徴とするものであればなお
よい。
【0012】さらに、前記回転ドラムに形成された排水
口と前記回転ドラムに海水を補充する海水管路とを有し
て、前記回転ドラムが自動清掃可能に構成されることを
特徴とするものであってもよい。
口と前記回転ドラムに海水を補充する海水管路とを有し
て、前記回転ドラムが自動清掃可能に構成されることを
特徴とするものであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0014】本発明の生海苔の異物除去装置(以下、装
置という)1は生海苔を遠心力で回転させて外部に排出
するように構成するものであり、図1に示すように、生
海苔と海水を含む混合液(以下、生海苔混合液という)
と異物を分離する分離室2は、床面上に配置する生海苔
収納室3に支持され上部に生海苔供給室4を有して生海
苔供給室4から供給される生海混合液を受け入れる。
置という)1は生海苔を遠心力で回転させて外部に排出
するように構成するものであり、図1に示すように、生
海苔と海水を含む混合液(以下、生海苔混合液という)
と異物を分離する分離室2は、床面上に配置する生海苔
収納室3に支持され上部に生海苔供給室4を有して生海
苔供給室4から供給される生海混合液を受け入れる。
【0015】分離室2は、上面が開口され円筒状に形成
された固定ドラム21と、固定ドラム21内に配置され
るとともに上方が開口された回転ドラム10とを有し、
回転ドラム10の開口部には上下方向に移動調節可能な
固定蓋(以下、セパレータという)15が配置されてい
る。また、回転ドラム10中央下部にはパイプ状の回転
軸22が取り付けられ生海苔収納室3内に装着された後
述のモータによって回転駆動され、セパレータ15は固
定ドラム21の上面に取着される支持板23を挿通して
配置される生海苔混合液供給管(以下、供給管という)
24に固着されている。供給管24の下部はセパレータ
15の下方まで達し、後述の濾過槽からパイプ(あるい
はホース)25に配管されて海水を回転ドラム内15を
清掃するシャワー26を配置する。さらに、回転ドラム
10とセパレータ15との間に向かって海水を噴水する
ためのクリーニング管27が後述の濾過槽から配管され
て固定ドラム21内に挿通される。
された固定ドラム21と、固定ドラム21内に配置され
るとともに上方が開口された回転ドラム10とを有し、
回転ドラム10の開口部には上下方向に移動調節可能な
固定蓋(以下、セパレータという)15が配置されてい
る。また、回転ドラム10中央下部にはパイプ状の回転
軸22が取り付けられ生海苔収納室3内に装着された後
述のモータによって回転駆動され、セパレータ15は固
定ドラム21の上面に取着される支持板23を挿通して
配置される生海苔混合液供給管(以下、供給管という)
24に固着されている。供給管24の下部はセパレータ
15の下方まで達し、後述の濾過槽からパイプ(あるい
はホース)25に配管されて海水を回転ドラム内15を
清掃するシャワー26を配置する。さらに、回転ドラム
10とセパレータ15との間に向かって海水を噴水する
ためのクリーニング管27が後述の濾過槽から配管され
て固定ドラム21内に挿通される。
【0016】生海苔収納室3は中空状の筐体31を有
し、筐体31内の下部に生海苔混合液を収納する溜槽3
2を配置するとともに、上部に回転ドラム10の回転軸
22を支持する軸受34と、回転軸22を回転駆動する
モータ35を取り付けている。回転軸22をプーリ36
・37とベルト38を介してモータ35に連結すること
により回転軸22及び回転ドラム15を回転駆動するこ
とになる。
し、筐体31内の下部に生海苔混合液を収納する溜槽3
2を配置するとともに、上部に回転ドラム10の回転軸
22を支持する軸受34と、回転軸22を回転駆動する
モータ35を取り付けている。回転軸22をプーリ36
・37とベルト38を介してモータ35に連結すること
により回転軸22及び回転ドラム15を回転駆動するこ
とになる。
【0017】回転軸22の下部には回転軸22の内部を
通る異物及び海水の一部を排水するための管路が配管さ
れ、生海苔収納室3内に装着されたポンプ39で異物と
海水を外部に排出する。
通る異物及び海水の一部を排水するための管路が配管さ
れ、生海苔収納室3内に装着されたポンプ39で異物と
海水を外部に排出する。
【0018】さらに、生海苔収納室3の上部には固定ド
ラム21から接続される生海苔排出ガイド28が装着さ
れ、生海苔排出ガイド28から流入された生海苔混合液
を溜槽32に収納する。溜槽32には、多孔状の仕切り
板33が立設されて一部に濾過槽32aが形成されると
ともに攪拌棒32bが配設され、生海苔混合液の必要以
外の海水を分離するとともに、溜槽32から管路が配管
され生海苔収納室3内に配置されるポンプ40により溜
槽32の生海苔混合液を次工程に送給し、また、濾過槽
32aから海水を装置1内のシャワー26及びクリーニ
ング管27にポンプ41により送給する。
ラム21から接続される生海苔排出ガイド28が装着さ
れ、生海苔排出ガイド28から流入された生海苔混合液
を溜槽32に収納する。溜槽32には、多孔状の仕切り
板33が立設されて一部に濾過槽32aが形成されると
ともに攪拌棒32bが配設され、生海苔混合液の必要以
外の海水を分離するとともに、溜槽32から管路が配管
され生海苔収納室3内に配置されるポンプ40により溜
槽32の生海苔混合液を次工程に送給し、また、濾過槽
32aから海水を装置1内のシャワー26及びクリーニ
ング管27にポンプ41により送給する。
【0019】生海苔供給室5は、両側部が開口された枠
体51を有し、枠体51内を挿通するとともに装置1の
外部に設置された後述の攪拌槽から配管された生海苔の
混合液を送給する管路52が配管金具54で接続され、
配管金具54の一方の口から分岐され分離室2に挿通さ
れる供給管24が軸受55で支持されている。供給管2
4の上部外周面に雄ねじが形成されセパレータ15を上
下方向に微調整するためのナット56が螺合されてい
る。さらに、配管金具54の上部にはエアシリンダ57
が連結され、エアシリンダ57によってもセパレータ1
5の上下移動を可能にしている。ナット56によるセパ
レータ15の上下移動は主に回転ドラム10との隙間を
微調整するために行ない、エアシリンダ57によるセパ
レータ15の上下移動は主に異物を清掃するために大ま
かな移動を行なう。なお、エアシリンダ57はなくても
構わない。
体51を有し、枠体51内を挿通するとともに装置1の
外部に設置された後述の攪拌槽から配管された生海苔の
混合液を送給する管路52が配管金具54で接続され、
配管金具54の一方の口から分岐され分離室2に挿通さ
れる供給管24が軸受55で支持されている。供給管2
4の上部外周面に雄ねじが形成されセパレータ15を上
下方向に微調整するためのナット56が螺合されてい
る。さらに、配管金具54の上部にはエアシリンダ57
が連結され、エアシリンダ57によってもセパレータ1
5の上下移動を可能にしている。ナット56によるセパ
レータ15の上下移動は主に回転ドラム10との隙間を
微調整するために行ない、エアシリンダ57によるセパ
レータ15の上下移動は主に異物を清掃するために大ま
かな移動を行なう。なお、エアシリンダ57はなくても
構わない。
【0020】回転ドラム10とセパレータ15との構成
は本発明の特徴部分を示しているため、図2〜3に示す
ように、ここでさらに詳細に説明する。
は本発明の特徴部分を示しているため、図2〜3に示す
ように、ここでさらに詳細に説明する。
【0021】回転ドラム10は底部11と側壁部12か
らなり、底部11は中央部に排水口13を有するととも
に排水口13に向かって下傾するテーパ面11aが全周
にわたって形成されている。テーパ面11aは3°前後
に傾斜されるとともに、底部11には平面視十字型の溝
11b(4個の溝)が形成されている。テーパ面の傾斜
角度は3°に限らず分離された異物が落下できる程度の
ものであればよく、また、溝11bの形成本数は4個に
限らず2〜3個でも5個以上でもよい。
らなり、底部11は中央部に排水口13を有するととも
に排水口13に向かって下傾するテーパ面11aが全周
にわたって形成されている。テーパ面11aは3°前後
に傾斜されるとともに、底部11には平面視十字型の溝
11b(4個の溝)が形成されている。テーパ面の傾斜
角度は3°に限らず分離された異物が落下できる程度の
ものであればよく、また、溝11bの形成本数は4個に
限らず2〜3個でも5個以上でもよい。
【0022】側壁部12はその内周面に上方に向かって
広がるテーパ面12aが形成され、回転ドラム10が回
転して、その遠心力で生海苔が側壁部12に当接すると
同時に、生海苔はテーパ面12aによりテーパ面12a
を伝わって上昇することになる。テーパ面12aの傾斜
角度は6°前後に形成しているが。これに限るものでは
ない。
広がるテーパ面12aが形成され、回転ドラム10が回
転して、その遠心力で生海苔が側壁部12に当接すると
同時に、生海苔はテーパ面12aによりテーパ面12a
を伝わって上昇することになる。テーパ面12aの傾斜
角度は6°前後に形成しているが。これに限るものでは
ない。
【0023】一方、セパレータ15は外周縁部に下方に
向かって突起する環状縁部15aが形成され、回転ドラ
ム10の側壁部12のテーパ面12aとの間に僅かな隙
間Sを形成する。この隙間Sは生海苔の厚みより僅かに
大きい0.2〜0.5くらいに設定される。隙間Sが小
さ過ぎると生海苔が外部に排出されず、大き過ぎると異
物が通過してしまう。また、セパレータ15の外周縁の
2か所の対称位置に下向きに矩形の生海苔落下ガイド1
6がそれぞれ取り付けられ、回転ドラム10の側面部1
2内を上昇する生海苔が外部に排出されずにセパレータ
15の下面側に移動した時に、生海苔落下ガイド16で
遮られて下方に落下するようにしている。従って、回転
ドラム10により回転された異物を含む生海苔混合液
は、生海苔と海水の一部が回転ドラム10から隙間Sを
通過して回転ドラム10の外に排出され、一定時間経過
後に異物と海水の一部は排水口13から回転軸24の内
部を通って降下するとともにポンプ39で吸引されて外
部に排出される。
向かって突起する環状縁部15aが形成され、回転ドラ
ム10の側壁部12のテーパ面12aとの間に僅かな隙
間Sを形成する。この隙間Sは生海苔の厚みより僅かに
大きい0.2〜0.5くらいに設定される。隙間Sが小
さ過ぎると生海苔が外部に排出されず、大き過ぎると異
物が通過してしまう。また、セパレータ15の外周縁の
2か所の対称位置に下向きに矩形の生海苔落下ガイド1
6がそれぞれ取り付けられ、回転ドラム10の側面部1
2内を上昇する生海苔が外部に排出されずにセパレータ
15の下面側に移動した時に、生海苔落下ガイド16で
遮られて下方に落下するようにしている。従って、回転
ドラム10により回転された異物を含む生海苔混合液
は、生海苔と海水の一部が回転ドラム10から隙間Sを
通過して回転ドラム10の外に排出され、一定時間経過
後に異物と海水の一部は排水口13から回転軸24の内
部を通って降下するとともにポンプ39で吸引されて外
部に排出される。
【0024】上記のように構成された装置1は、図4に
示すように、一形態の生海苔の製造工程の一つとして設
置されている。
示すように、一形態の生海苔の製造工程の一つとして設
置されている。
【0025】海中から採取された生海苔はまず海水と混
合した状態で攪拌槽100に収納されて攪拌される。攪
拌された生海苔混合液は攪拌ポンプ101で吸引されて
粗切りミンチ102で大まかに裁断された後、装置(異
物除去装置)1に送給され、異物を除去された生海苔混
合液は脱水機104で海水を脱水し、混成機105でミ
ンチ化されると図示しない乾燥機に送られて乾燥された
後、味付けのりや板海苔として製品化される。
合した状態で攪拌槽100に収納されて攪拌される。攪
拌された生海苔混合液は攪拌ポンプ101で吸引されて
粗切りミンチ102で大まかに裁断された後、装置(異
物除去装置)1に送給され、異物を除去された生海苔混
合液は脱水機104で海水を脱水し、混成機105でミ
ンチ化されると図示しない乾燥機に送られて乾燥された
後、味付けのりや板海苔として製品化される。
【0026】この各工程の中における装置1において
は、攪拌槽100から粗切りミンチ102を通り、生海
苔供給室5に配管された管路52から送給された生海苔
混合液は、図1に示すように、供給管24から分離室2
の回転ドラム10内に供給される。
は、攪拌槽100から粗切りミンチ102を通り、生海
苔供給室5に配管された管路52から送給された生海苔
混合液は、図1に示すように、供給管24から分離室2
の回転ドラム10内に供給される。
【0027】回転ドラム10は、モータ35によって回
転軸22を介して約300〜500SPMで回転してい
る。この際、回転ドラム10とセパレータ15との隙
間、つまり回転ドラム10の側壁部12のテーパ面12
a上部とセパレータ15の環状縁部15aとの外周面に
形成される隙間Sが約0.2になるように、生海苔供給
室5内のナット56の微調整により設定している。
転軸22を介して約300〜500SPMで回転してい
る。この際、回転ドラム10とセパレータ15との隙
間、つまり回転ドラム10の側壁部12のテーパ面12
a上部とセパレータ15の環状縁部15aとの外周面に
形成される隙間Sが約0.2になるように、生海苔供給
室5内のナット56の微調整により設定している。
【0028】回転している回転ドラム10に生海苔混合
液が供給されると、生海苔混合液は回転ドラム10の中
で渦巻くように回転し、生海苔はその遠心力で異物を分
離するとともに1枚ごと葉を広げながら回転ドラム10
の側壁部12の内周面に張り付くように当接する。生海
苔は海中から採取される際に各生海苔が重なり合って固
まりになっていたり、各種の異物が付着して丸まったり
している。この状態を前工程の攪拌機で生海苔の葉を広
げるようにするものの、回転ドラム10に供給する時点
においても確実には葉が広がっていない。生海苔を遠心
力で回転することにより生海苔の葉は確実に1枚ごと広
げるように作用され、生海苔に付着していた異物は大部
分除去される。
液が供給されると、生海苔混合液は回転ドラム10の中
で渦巻くように回転し、生海苔はその遠心力で異物を分
離するとともに1枚ごと葉を広げながら回転ドラム10
の側壁部12の内周面に張り付くように当接する。生海
苔は海中から採取される際に各生海苔が重なり合って固
まりになっていたり、各種の異物が付着して丸まったり
している。この状態を前工程の攪拌機で生海苔の葉を広
げるようにするものの、回転ドラム10に供給する時点
においても確実には葉が広がっていない。生海苔を遠心
力で回転することにより生海苔の葉は確実に1枚ごと広
げるように作用され、生海苔に付着していた異物は大部
分除去される。
【0029】1枚ごと広げられた生海苔は回転ドラム1
0の側壁部12に張り付くように当接すると側壁部12
の内周面が上方に広がるテーパ面12aに形成されてい
るため、生海苔と海水は回転しながら徐々に上昇し、回
転ドラム10とセパレータ15との隙間Sを通過しよう
とする。隙間Sは生海苔1枚の厚みより僅かに大きく設
定しているため、1枚に広げられた生海苔は海水ととも
に隙間Sを通過し回転ドラム10の外に排出される。な
お、遠心力によっても異物が除去されない生海苔は異物
が隙間を通過しないため、異物は落下して生海苔だけが
外に排出する。また、複数枚重なった生海苔は隙間Sを
通過せず、セパレータ15の内側に移動しようとする。
生海苔は常に回転しているため、セパレータ15の内側
に移動した生海苔はセパレータ15の生海苔落下ガイド
により回転ドラム10の渦巻き流の中に落とされ、再び
遠心力で側壁部12の内周面に張り付くことになる。
0の側壁部12に張り付くように当接すると側壁部12
の内周面が上方に広がるテーパ面12aに形成されてい
るため、生海苔と海水は回転しながら徐々に上昇し、回
転ドラム10とセパレータ15との隙間Sを通過しよう
とする。隙間Sは生海苔1枚の厚みより僅かに大きく設
定しているため、1枚に広げられた生海苔は海水ととも
に隙間Sを通過し回転ドラム10の外に排出される。な
お、遠心力によっても異物が除去されない生海苔は異物
が隙間を通過しないため、異物は落下して生海苔だけが
外に排出する。また、複数枚重なった生海苔は隙間Sを
通過せず、セパレータ15の内側に移動しようとする。
生海苔は常に回転しているため、セパレータ15の内側
に移動した生海苔はセパレータ15の生海苔落下ガイド
により回転ドラム10の渦巻き流の中に落とされ、再び
遠心力で側壁部12の内周面に張り付くことになる。
【0030】このように回転ドラム10の外に排出され
た生海苔混合液は固定ドラム21の底面の一部に形成さ
れた孔から生海苔排出ガイド28から生海苔収納室3の
溜槽32に落下して一次収納される。そして、回転ドラ
ム10の回転が一定時間経過すると異物と残された海水
はポンプ39の作動により渦巻きを描きながら排水口1
3から回転軸22の内部を通って外部に排出される。こ
の異物と海水の排水の際、回転ドラム10の底部11に
形成されたテーパ面11aと溝11bにより、特に異物
は速やかに効果的に排出される。
た生海苔混合液は固定ドラム21の底面の一部に形成さ
れた孔から生海苔排出ガイド28から生海苔収納室3の
溜槽32に落下して一次収納される。そして、回転ドラ
ム10の回転が一定時間経過すると異物と残された海水
はポンプ39の作動により渦巻きを描きながら排水口1
3から回転軸22の内部を通って外部に排出される。こ
の異物と海水の排水の際、回転ドラム10の底部11に
形成されたテーパ面11aと溝11bにより、特に異物
は速やかに効果的に排出される。
【0031】回転ドラム10の中がほぼ空になった時点
で新たな海水をパイプ25からシャワー26を介して回
転ドラム10内に吹き出すとともに、クリーニング管2
7からも新たな海水を吹き出して回転ドラム10内に残
された僅かな異物を流し出して清掃する。この際、エア
シリンダ57でセパレータ15を上方に移動すると、特
にクリーニング管27の吹き出し口を回転ドラム10内
に挿入しやすくなる。また、シャワー26には円周方向
に複数個の吹き出し口を設けているため、回転ドラム1
0の内部を隅々まで清掃できる。
で新たな海水をパイプ25からシャワー26を介して回
転ドラム10内に吹き出すとともに、クリーニング管2
7からも新たな海水を吹き出して回転ドラム10内に残
された僅かな異物を流し出して清掃する。この際、エア
シリンダ57でセパレータ15を上方に移動すると、特
にクリーニング管27の吹き出し口を回転ドラム10内
に挿入しやすくなる。また、シャワー26には円周方向
に複数個の吹き出し口を設けているため、回転ドラム1
0の内部を隅々まで清掃できる。
【0032】溜槽32に収納された生海苔混合液は、溜
槽32に配設された攪拌棒32bの作動により必要以上
の海水を仕切り板33から濾過槽32aに分離されると
ともに、ポンプ40で脱水機104に送給される。な
お、濾過槽32の海水はポンプ41の作動によりシャワ
ー26を接続するパイプ25とクリーニング管27に送
給することで、清掃用の海水として利用することができ
る。
槽32に配設された攪拌棒32bの作動により必要以上
の海水を仕切り板33から濾過槽32aに分離されると
ともに、ポンプ40で脱水機104に送給される。な
お、濾過槽32の海水はポンプ41の作動によりシャワ
ー26を接続するパイプ25とクリーニング管27に送
給することで、清掃用の海水として利用することができ
る。
【0033】上記のように、装置1では生海苔を遠心力
で回転ドラム10から外に排出するため確実に異物を除
去でき、しかも回転ドラム10を一定時間作動させた後
清掃するように作用されるため異物を確実に回収するこ
とができ、常に良品の生海苔を製造することができる。
で回転ドラム10から外に排出するため確実に異物を除
去でき、しかも回転ドラム10を一定時間作動させた後
清掃するように作用されるため異物を確実に回収するこ
とができ、常に良品の生海苔を製造することができる。
【0034】なお、分離室2に2個以上の回転ドラム1
0を配置することも可能であり、その場合、供給管24
はそれぞれ必要となり、回転ドラム10の駆動部もそれ
ぞれ必要になるが溜槽32は1個で兼用することができ
る。
0を配置することも可能であり、その場合、供給管24
はそれぞれ必要となり、回転ドラム10の駆動部もそれ
ぞれ必要になるが溜槽32は1個で兼用することができ
る。
【0035】上記の装置1は本発明を構成するための一
形態であり、要旨を逸脱するものでなければ、それぞれ
の構成及び形状は上記に限るものではない。例えば、異
物をクリーニングする場合、セパレータ15をエアシリ
ンダ57で上昇させて回転ドラム10を大きく開口し遠
心力で回転ドラム10の外に排出するようにしてもよ
い。
形態であり、要旨を逸脱するものでなければ、それぞれ
の構成及び形状は上記に限るものではない。例えば、異
物をクリーニングする場合、セパレータ15をエアシリ
ンダ57で上昇させて回転ドラム10を大きく開口し遠
心力で回転ドラム10の外に排出するようにしてもよ
い。
【0036】また、生海苔落下ガイド16は2個でなく
ても複数個でもよく、回転ドラム10の底部11のテー
パ面11aは形成しなくてもよい。
ても複数個でもよく、回転ドラム10の底部11のテー
パ面11aは形成しなくてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、生海苔の異物除去方法
は、生海苔に付着する異物を除去する方法であって、生
海苔を回転させ、その遠心力で生海苔の葉を広げ、生海
苔が僅かな隙間を通って外部に排出させることによって
異物を除去するものであるため、生海苔を遠心力で回転
体の側壁部に貼りつけるように当接すれば、葉の広がっ
た生海苔から異物を分離させ、さらに生海苔の厚みより
僅かな隙間には異物は通過できず生海苔と海水だけを外
部に排出することができる。
は、生海苔に付着する異物を除去する方法であって、生
海苔を回転させ、その遠心力で生海苔の葉を広げ、生海
苔が僅かな隙間を通って外部に排出させることによって
異物を除去するものであるため、生海苔を遠心力で回転
体の側壁部に貼りつけるように当接すれば、葉の広がっ
た生海苔から異物を分離させ、さらに生海苔の厚みより
僅かな隙間には異物は通過できず生海苔と海水だけを外
部に排出することができる。
【0038】また本発明の生海苔の異物除去装置は、生
海苔に付着する異物を除去する装置であって、回転ドラ
ムと、前記回転ドラムを駆動する駆動装置と、前記回転
ドラムに生海苔混合液を供給する管路と、前記回転ドラ
ムから排出される生海苔を収納する生海苔収納室と、を
有し、前記回転ドラムに、前記回転ドラムと僅かな隙間
を有するように固定蓋を配置するとともに、前記回転ド
ラムの回転により生じた遠心力で生海苔を前記隙間から
外部に排出することによって異物を除去するように構成
されている。そして、回転ドラムに供給された生海苔混
合液は回転ドラムによって回転されると、生海苔は葉を
広げるようにして回転ドラムの側壁部に張り付くように
当接する。そのため、生海苔に付着した異物は遠心力で
生海苔から分離しやすくなるとともに、生海苔は隙間に
向かって移動し生海苔の厚みより僅かに大きく形成され
た隙間から海水とともに外部に排出できる。隙間より大
きな厚みを有する異物は隙間を通過せず回転ドラム内で
渦巻くことになる。従って、確実に異物を生海苔から除
去でき良品の生海苔を次工程に送給することができる。
しかも装置そのものが極めて容易に構成できる。
海苔に付着する異物を除去する装置であって、回転ドラ
ムと、前記回転ドラムを駆動する駆動装置と、前記回転
ドラムに生海苔混合液を供給する管路と、前記回転ドラ
ムから排出される生海苔を収納する生海苔収納室と、を
有し、前記回転ドラムに、前記回転ドラムと僅かな隙間
を有するように固定蓋を配置するとともに、前記回転ド
ラムの回転により生じた遠心力で生海苔を前記隙間から
外部に排出することによって異物を除去するように構成
されている。そして、回転ドラムに供給された生海苔混
合液は回転ドラムによって回転されると、生海苔は葉を
広げるようにして回転ドラムの側壁部に張り付くように
当接する。そのため、生海苔に付着した異物は遠心力で
生海苔から分離しやすくなるとともに、生海苔は隙間に
向かって移動し生海苔の厚みより僅かに大きく形成され
た隙間から海水とともに外部に排出できる。隙間より大
きな厚みを有する異物は隙間を通過せず回転ドラム内で
渦巻くことになる。従って、確実に異物を生海苔から除
去でき良品の生海苔を次工程に送給することができる。
しかも装置そのものが極めて容易に構成できる。
【0039】またこの装置は、前記回転ドラムの側部内
周面が、前記固定蓋側に向かって大径になるようなテー
パ状に形成され、前記固定蓋を高さ調整可能に形成して
いるので、回転ドラムの側壁に張り付くように当接した
生海苔は自然と上方に移動し、固定蓋との間に形成され
る隙間を通過しやすくなる。しかも固定蓋は上下方向に
移動調節できるので生海苔の厚みに合わせて隙間の大き
さを調節できることになる。
周面が、前記固定蓋側に向かって大径になるようなテー
パ状に形成され、前記固定蓋を高さ調整可能に形成して
いるので、回転ドラムの側壁に張り付くように当接した
生海苔は自然と上方に移動し、固定蓋との間に形成され
る隙間を通過しやすくなる。しかも固定蓋は上下方向に
移動調節できるので生海苔の厚みに合わせて隙間の大き
さを調節できることになる。
【0040】さらにこの装置は、前記固定蓋の外周部付
近に、前記固定蓋に付着する生海苔を落下させる落下ガ
イドを配設しているため、回転ドラムと固定蓋との間に
形成される隙間を通り越しても、落下ガイドで遮られて
回転ドラムの中に落下することができ、遠心力で再び回
転ドラムの外部に排出されようとする。
近に、前記固定蓋に付着する生海苔を落下させる落下ガ
イドを配設しているため、回転ドラムと固定蓋との間に
形成される隙間を通り越しても、落下ガイドで遮られて
回転ドラムの中に落下することができ、遠心力で再び回
転ドラムの外部に排出されようとする。
【0041】またこの装置は、前記回転ドラムの中央下
面に排水口が形成され、前記異物排出孔から半径方向に
向かって複数個の溝を形成している。そのため、異物が
海水とともに回転ドラムから排水される際、異物は極め
て効果的に排出される。
面に排水口が形成され、前記異物排出孔から半径方向に
向かって複数個の溝を形成している。そのため、異物が
海水とともに回転ドラムから排水される際、異物は極め
て効果的に排出される。
【0042】また、この装置は、回転ドラムに形成され
た前記排水口と前記回転ドラムに海水を補充する海水管
路とを有して、前記回転ドラムが自動清掃可能に構成さ
れるため、新たな生海苔混合液が回転ドラムに供給され
る前に、回転ドラム内に残された異物をほぼ完全に除去
することができ、常に良品の生海苔を次工程に送給する
ことができる。
た前記排水口と前記回転ドラムに海水を補充する海水管
路とを有して、前記回転ドラムが自動清掃可能に構成さ
れるため、新たな生海苔混合液が回転ドラムに供給され
る前に、回転ドラム内に残された異物をほぼ完全に除去
することができ、常に良品の生海苔を次工程に送給する
ことができる。
【図1】本発明の一形態を示す異物除去装置の全体断面
図
図
【図2】図1における回転ドラムと固定蓋を示す断面図
【図3】図2における回転ドラムの底部を示す平面図
【図4】生海苔の製造工程の流れを示す概略図
1…生海苔の異物除去装置 2…分離室 3…生海苔収納室 5…生海苔供給室 10…回転ドラム 11…底部 11a…テーパ面 11b…溝 12…側壁部 12a…テーパ面 13…排水口 15…セパレータ(固定蓋) 15a…環状縁部 16…生海苔落下ガイド 22…回転軸(駆動装置) 24…供給管 26…シャワー 27…クリーニング管 32…溜槽 35…モータ(駆動装置) 56…ナット S…隙間
Claims (6)
- 【請求項1】 生海苔に付着する異物を除去する方法で
あって、 生海苔を回転させ、その遠心力で生海苔の葉を広げ、生
海苔が僅かな隙間を通って外部に排出させることによっ
て異物を除去することを特徴とする生海苔の異物除去方
法。 - 【請求項2】 生海苔に付着する異物を除去する装置で
あって、 回転ドラムと、前記回転ドラムを駆動する駆動装置と、
前記回転ドラムに生海苔混合液を供給する管路と、前記
回転ドラムから排出される生海苔を収納する生海苔収納
室と、を有し、 前記回転ドラムに、前記回転ドラムと僅かな隙間を有す
るように固定蓋を配置するとともに、前記回転ドラムの
回転により生じた遠心力で生海苔を前記隙間から外部に
排出することによって異物を除去するように構成される
ことを特徴とする生海苔の異物除去装置。 - 【請求項3】 前記回転ドラムの側部内周面が、前記固
定蓋側に向かって大径になるようなテーパ状に形成さ
れ、前記固定蓋を高さ調整可能に形成することを特徴と
する請求項2記載の生海苔の異物除去装置。 - 【請求項4】 前記固定蓋の外周部付近に、前記固定蓋
に付着する生海苔を落下させる落下ガイドを配設するこ
とを特徴とする請求項2または3記載の生海苔の異物除
去装置。 - 【請求項5】 前記回転ドラムの中央下面に排水口が形
成され、前記異物排出孔から半径方向に向かって複数個
の溝を形成することを特徴とする請求項2記載の生海苔
の異物除去装置。 - 【請求項6】 回転ドラムに形成された前記排水口と前
記回転ドラムに海水を補充する海水管路とを有して、前
記回転ドラムが自動清掃可能に構成されることを特徴と
する請求項5記載の生海苔の異物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10122427A JPH11313643A (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | 生海苔の異物除去方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10122427A JPH11313643A (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | 生海苔の異物除去方法と装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11313643A true JPH11313643A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=14835575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10122427A Withdrawn JPH11313643A (ja) | 1998-05-01 | 1998-05-01 | 生海苔の異物除去方法と装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11313643A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6210292B1 (en) | 1998-09-03 | 2001-04-03 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
JP2002335919A (ja) * | 2001-05-14 | 2002-11-26 | Fulta Electric Machinery Co Ltd | 生海苔異物分離除去装置 |
JP2006246723A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Watanabe Kikai Kogyo Kk | 生海苔の異物分離装置 |
JP2007116963A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Shinwa Seisakusho:Kk | 生海苔の異物除去装置及びその制御装置 |
-
1998
- 1998-05-01 JP JP10122427A patent/JPH11313643A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6210292B1 (en) | 1998-09-03 | 2001-04-03 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
JP2002335919A (ja) * | 2001-05-14 | 2002-11-26 | Fulta Electric Machinery Co Ltd | 生海苔異物分離除去装置 |
JP4641658B2 (ja) * | 2001-05-14 | 2011-03-02 | フルタ電機株式会社 | 生海苔異物分離除去装置 |
JP2006246723A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Watanabe Kikai Kogyo Kk | 生海苔の異物分離装置 |
JP2007116963A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Shinwa Seisakusho:Kk | 生海苔の異物除去装置及びその制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |