JP2007116963A - 生海苔の異物除去装置及びその制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異物が生海苔よりも薄いものであっても、これを円滑に分離して除去することができる生海苔の異物除去装置を得る。
【解決手段】分離容器(3)内に収容した処理物を旋回させて該処理物を比重別に分離する遠心分離機(2)を設け、前記分離容器(3)内に未処理生海苔と塩水又は水との混合液を供給する供給部(10)と、前記分離容器(3)内で遠心分離された生海苔と異物とをそれぞれ個別に吸引して外部に排出する海苔排出装置(25)及び異物排出装置(15)と、前記分離容器(3)内を負圧にする負圧発生装置(35)とを設け、分離容器(3)内を負圧にした後、遠心分離機(2)を作動させて分離容器(3)内の処理物を遠心分離する。
【選択図】図3
【解決手段】分離容器(3)内に収容した処理物を旋回させて該処理物を比重別に分離する遠心分離機(2)を設け、前記分離容器(3)内に未処理生海苔と塩水又は水との混合液を供給する供給部(10)と、前記分離容器(3)内で遠心分離された生海苔と異物とをそれぞれ個別に吸引して外部に排出する海苔排出装置(25)及び異物排出装置(15)と、前記分離容器(3)内を負圧にする負圧発生装置(35)とを設け、分離容器(3)内を負圧にした後、遠心分離機(2)を作動させて分離容器(3)内の処理物を遠心分離する。
【選択図】図3
Description
本発明は、生海苔の採取時に混入した異物、特に葦屑を分離除去する生海苔の異物除去装置及びその制御装置に関するものである。
従来における生海苔の異物除去装置として、特許文献1があった。即ち、筒状の混合液タンクの底部内周にフランジ形の環状枠板を取り付け、該環状枠板の内周縁内に回転円板を略面一の状態で僅かなクリアランスを介して嵌合させ、混合液タンクに未処理生海苔と塩水との混合液を収容し、前記回転円板をモータで回転させながら混合液内の生海苔を前記クリアランスから通過させることにより、前記混合液内に混入した異物を除去するようにしたものがあった。
前記特許文献1は、生海苔よりも大きいものは分離することができるが、生海苔よりも薄い葦屑、藁屑等、小片の異物は前記クリアランスを通過することとなり、これらは分離することができないものであった。
特開平8−140637号公報。
本発明は、異物が生海苔よりも薄いものであっても、これを円滑に分離して除去することができる新規な生海苔の異物除去装置及びその制御装置を得ることを目的とする。
本発明は前記目的を達成するために、以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、分離容器内に収容した処理物を旋回させて該処理物を比重別に分離する遠心分離機を設け、前記分離容器内に未処理生海苔を塩水又は水に混入させて供給する供給部と、前記分離容器内で遠心分離された生海苔と異物とをそれぞれ個別に吸引して外部に排出する海苔排出装置及び異物排出装置と、前記分離容器内を負圧にする負圧発生装置とを設ける構成にしたものである。
請求項2に係る発明は、前記異物排出装置の分離容器内吸込み口と、海苔排出装置の分離容器内吸込み口とを軸方向に間隔をあけて共に分離容器内の回転中心部に配置し、海苔排出装置の分離容器内吸込み口の直上流側に分離容器内を軸方向に仕切る仕切板を設けるとともに、該仕切板の外周部に分離容器内の外周部を軸方向に連通させる取出し用通路を設ける構成にしたものである。
請求項3に係る発明は、前記異物排出装置の分離容器内吸込み口と、供給部の分離容器内吐出口とを軸方向に間隔をあけて共に分離容器内の回転中心部に配置し、供給部の分離容器内吐出口の直上流側に分離容器内を軸方向に仕切る拡散板を設けるとともに、該拡散板の外周部に分離容器内の外周部を軸方向に連通させる流入用通路を設ける構成にしたものである。
請求項4に係る発明は、分離容器内に収容した処理物を旋回させて該処理物を比重別に分離する遠心分離機を設け、前記分離容器内に未処理生海苔と塩水又は水との混合液を供給する供給部と、前記分離容器内で遠心分離された生海苔と異物とをそれぞれ個別に吸引して外部に排出する海苔排出装置及び異物排出装置と、前記分離容器内を負圧にする負圧発生装置とを設け、前記供給部を作動させて分離容器内に前記混合液を供給し、該混合液の供給量が規定値に達した時点で前記負圧発生装置を作動させ、分離容器内の負圧が規定値に達した後、前記遠心分離機、異物排出装置、及び海苔排出装置を作動させる制御装置を設ける構成にしたものである。
請求項2に係る発明は、前記異物排出装置の分離容器内吸込み口と、海苔排出装置の分離容器内吸込み口とを軸方向に間隔をあけて共に分離容器内の回転中心部に配置し、海苔排出装置の分離容器内吸込み口の直上流側に分離容器内を軸方向に仕切る仕切板を設けるとともに、該仕切板の外周部に分離容器内の外周部を軸方向に連通させる取出し用通路を設ける構成にしたものである。
請求項3に係る発明は、前記異物排出装置の分離容器内吸込み口と、供給部の分離容器内吐出口とを軸方向に間隔をあけて共に分離容器内の回転中心部に配置し、供給部の分離容器内吐出口の直上流側に分離容器内を軸方向に仕切る拡散板を設けるとともに、該拡散板の外周部に分離容器内の外周部を軸方向に連通させる流入用通路を設ける構成にしたものである。
請求項4に係る発明は、分離容器内に収容した処理物を旋回させて該処理物を比重別に分離する遠心分離機を設け、前記分離容器内に未処理生海苔と塩水又は水との混合液を供給する供給部と、前記分離容器内で遠心分離された生海苔と異物とをそれぞれ個別に吸引して外部に排出する海苔排出装置及び異物排出装置と、前記分離容器内を負圧にする負圧発生装置とを設け、前記供給部を作動させて分離容器内に前記混合液を供給し、該混合液の供給量が規定値に達した時点で前記負圧発生装置を作動させ、分離容器内の負圧が規定値に達した後、前記遠心分離機、異物排出装置、及び海苔排出装置を作動させる制御装置を設ける構成にしたものである。
請求項1に係る発明は、供給部によって未処理生海苔と塩水又は水との混合液を遠心分離機の分離容器内に収容し、負圧発生装置によって前記分離容器内を負圧にすると、分離容器内の混合液に混入している葦屑、藁屑等の異物は、内部に混入していた空気が膨張、これに伴って異物の繊維が膨張するためと推定され、比重が小さくなって混合液の上部に浮いてくる。このため、遠心分離機の作動によって分離容器が回転され、該分離容器内の混合液に遠心力が付与されると、前記比重の小さくなった異物は分離容器内の回転中心寄りに、これよりも比重の大きい生海苔は分離容器内の外周寄りに集合する。そして、前記分離容器内の外周寄りに集合した生海苔は海苔排出装置により、また、前記分離容器内の回転中心寄り集合した異物は異物排出装置により吸引されて個別に外部に排出されることになる。
請求項2に係る発明は、前記異物排出装置の分離容器内吸込み口、及び海苔排出装置の分離容器内吸込み口を共に分離容器内の回転中心部に配置したので、各分離容器内吸込み口を構造簡素にして分離容器内に挿通することができる。また、前記海苔排出装置を作動させてその分離容器内吸込み口に吸引力を付与すると、分離容器内の混合液が仕切板の外周部に設けた取出し用通路を通過して前記海苔排出装置の分離容器内吸込み口に流入することになる。これにより、前記遠心力によって分離容器内の外周寄りに集合した生海苔が効率よく外部に排出されることになる。
請求項3に係る発明は、前記異物排出装置の分離容器内吸込み口、及び供給部の分離容器内吐出口を共に分離容器内の回転中心部に配置したので、前記分離容器内吸込み口及び分離容器内吐出口を構造簡素にして分離容器内に挿通することができる。また、前記供給部を作動させてその分離容器内吐出口から未処理生海苔と塩水又は水との混合液を分離容器内に吐出すると、該混合液が拡散板の外周部に設けた流入用通路を通過して外周部から前記分離容器内に流入することになる。これにより、前記遠心力によって分離容器内の回転中心寄りに集合した異物の集合を乱すことがなくなり、該異物が異物排出装置によって効率よく排出されることになる。
請求項4に係る発明は、負圧発生装置によって分離容器内を規定の負圧にした後に遠心分離機を作動させるようにしたので、分離容器内の混合液に混入している異物は比重が小さくなった時点で遠心作用を受けることになり、該異物は生海苔に対して効率よく分離されることになる。そして、前記分離された状態で異物が異物排出装置により、生海苔が海苔排出装置により吸引されて個別に外部に排出されることになる。この場合、供給部、負圧発生装置、遠心分離機、異物排出装置、及び海苔排出装置は制御装置によって適切にコントロールされるので、自動化が可能になるとともに、各装置の作動順序が安定し、異物を効率よく除去することができる。
以下本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図において、図1は本発明の第1実施例を示す配管図、図2は図1に適用した遠心分離機の断面図、図3は本発明に適用される制御装置のブロック図、図4は本発明の第1実施例の動作を示すフローチャート、図5は本発明の第2実施例を示す配管図、図6は本発明の第2実施例の動作を示すフローチャート、図7は本発明の第3実施例を示す配管図、図8は本発明の第3実施例の動作を示すフローチャート、図9は本発明の第4実施例を示す配管図、図10は本発明の第4実施例の動作を示すフローチャート、図11は本発明の本第5実施例を示す配管図、図12は本発明の第5実施例の動作を示すフローチャート、図13は遠心分離機の他の例を示す断面図である。
図1において、1は連続運転形式の生海苔の異物除去装置であり、遠心分離機2、該遠心分離機2に未処理生海苔と塩水又は水との混合液を供給する供給部10、前記遠心分離機2で遠心分離された異物を吸引して外部に排出する異物排出装置15、前記遠心分離機2で遠心分離された生海苔を吸引して外部に排出する海苔排出装置25、及び前記遠心分離機2の分離容器41内を負圧にする負圧発生装置35を主要部として構成される。
遠心分離機2は、図1、図2に示すように、上下面が略密閉された円筒状の分離容器3を上下に向けて機台(図示省略)に回転自在に支持し、下部に取り付けたプーリ3aを外部の分離機モータM1にベルト連結して回転され、分離容器3内に収容した処理物、本例では未処理生海苔と塩水又は水との混合液を比重別に分離するようになっている。
前記分離容器3の上部に、該分離容器3の内径よりも若干小径にした円板状の仕切板4を固定し、該仕切板4によって分離容器3の上部を上下(軸方向)に分離すると共に、該分離容器3の上部外周部に軸方向に連通する取出し用通路5を形成する。また、前記分離容器3の下部に、該分離容器3の内径よりも若干小径にした円板状の拡散板6を固定し、該拡散板6によって分離容器3の下部を上下(軸方向)に分離すると共に、該分離容器3の下部外周部に軸方向に連通する流入用通路7を形成する。
供給部10は、機台に設けた第1ポンプP1の吸引口に第1吸込み管11を接続し、該第1吸込み管11の吸込み側を未処理生海苔と塩水又は水との混合液が収容された未処理タンク(図示省略)に接続する。また、前記第1ポンプP1の吐出口に第1吐出し管12を接続するとともに、該第1吐出し管12の吐出側を分離容器3の底部中心部に連通させ、その吐出し口を拡散板6の直下方に位置させる。そして、前記第1ポンプP1を駆動することにより、第1吸込み管11で前記混合液を吸込み、これを第1吐出し管12から分離容器3の底部中心部に吐出し、前記拡散板6により外周側に拡散させながら分離容器3内に供給する。
異物排出装置15は、機台に設けた第2ポンプP2の吸引口に第2吸込み管16を接続し、該第2吸込み管16の吸込み側を分離容器3の底壁中心部から分離容器3内の上部に延出させ、その吸込み口を前記仕切板4の下方に位置させる。また、前記第2ポンプP2の吐出口に異物吐出し管17を接続し、該異物吐出し管49の吐出し口を外部の異物収容タンク(図示省略)に接続する。
海苔排出装置25は、機台に設けた第3ポンプP3の吸引口に第3吸込み管26を接続し、該第3吸込み管26の吸込み側を分離容器3の上壁中心部から分離容器3内の上部に臨ませるとともに、その吸込み口を前記仕切板4の直上方に位置させる。また、前記第3ポンプP3の吐出口に第3吐出し管27を接続し、その吐出側を次工程(調合機又はミンチ)に接続する。そして、前記第3ポンプP3を駆動することにより、分離容器3内で分離された生海苔を前記次工程に移送する。この場合、前記第3吸込み管26の吸込み口から吸い込まれる生海苔は仕切板4によって分離容器3の外周側から吸い込まれることになる。
前記分離容器3の上部に、外部の給水タンク31に接続される給水管30を接続する。該給水管30は前述した第3吸込み管26の中途に接続することにより、分離容器3の上壁中心部から分離容器3内の上部に臨ませるとともに、その吸込み口を前記仕切板4の直上方に位置させ、給水管30に電磁弁式の給水弁V1、調整コックC1を取り付け、異物除去時に前記給水弁V1を開いて給水管30から給水タンク31の水を分離容器3内に供給する。また、第2吸込み管16の途中に分岐管32を接続し、該分岐管32の他端を前記給水タンク31に接続し、分岐管32に電磁弁式の空転防止弁V2、及び調整コックC2を取り付け第2ポンプP2による分離容器3内の負圧作動時に前記空転防止弁V2を開いて給水タンク31から少量の水を前記第2ポンプP2供給し、該第2ポンプP2の焼き付きを防止する。
前記第2吸込み管16の途中に圧力センサS1を、分離容器3に容量センサS2をそれぞれ取り付け、分離容器3内の負圧を圧力センサS1により検知し、該分離容器3内の混合物収容量を容量センサS2により検知する。また、前記第2吸込み管16の基部と異物吐出し管49の基部とをバイパス管33により接続し、該バイパス管33に異物吐出し管49方向へのみの流通を許容する逆止弁R1を取り付け、分離容器3内での異常な圧力上昇を防止する。なお、前記容量センサS2は第1ポンプP1の駆動時間を計測する供給時間タイマに換えてもよい。
負圧発生装置35は、分離容器3に混合液を規定量収容した後に、第2ポンプP2を起動させ、第2吸込み管16を介して前記分離容器3内の空気を抜き取って該分離容器3内を負圧にし、これにより、前記混合液内に混入している葦屑、藁屑等の異物に内在する空気、該異物の繊維等を膨張させて該異物の比重を小さくする。前記分離容器3内の空気を抜き取る際に、空運転防止弁V2を開き、調整コックC2で調整された量の水を給水タンク31から前記第2ポンプP2に供給し、該第2ポンプP2の焼き付きを防止する。なお、前記第2ポンプP2が空転可能なポンプ、例えばギアポンプ、ベーンポンプ、ジェットポンプ、ダイアフラムポンプ、プランジャーポンプ、アンレットポンプとした場合は、図1の二点鎖線で囲んだ部分、即ち、分岐管32、空転防止弁V2、及び調整コックC2は省略してもよい。
図3は本発明に適用される制御装置のブロック図である。図3において、40は制御装置であり、設定部41、制御部42、駆動指令部43を有する。設定部41はポンプ(第1ポンプP1〜第3ポンプP3)、分離機モータM1の駆動順序を設定したり、圧力センサS1、容量センサ(又はタイマー)S2の規定値を設定したりする。制御部(CPU)42は前記設定部41、圧力センサS1、容量センサS2の信号を入力・演算処理して生海苔の供給、分離容器3内の負圧、異物の排出、生海苔の排出等の各工程をプログラミングする。駆動司令部43は制御部42からの信号に従って遠心分離機2、供給部10、負圧発生装置35、異物排出装置15、及び海苔排出装置25に駆動司令を発する。
図4は前記図1に示す異物除去装置1の動作を示すフローチャートである。図4において、T1〜T15は各ステップを示す。T1で調整コックC1,C2の開度を調節し、T2で第1ポンプP1を起動させると、前工程から塩水又は水に混入された未処理生海苔、つまり混合液が分離容器3内に供給される。この供給により分離容器3内の圧力が上がると、T3で逆止弁R1が開き、分離容器3内の空気が第2吸込み管16、バイパス管33、異物吐出し管17を経て外部に排出される。
分離容器3内に前記混合液が規定量供給されるとT4で容量センサS2が作動(又は第1ポンプP1の設定作動時間を確認)し、T5で第1ポンプP1が停止する。次いで、T6で第2ポンプP2が起動し、分離容器3内の空気を強制的に外部に排出して該分離容器3内を負圧にする。このとき、T7で空転防止弁V2が開き、給水タンク31から少量の水が分岐管32、第2吸込み管16を介して第2ポンプP2に送られ、該第2ポンプP2の焼き付きを防止する。前記第2ポンプP2に送られ水の量は調整コックC2で調節される。前記分離容器3内が負圧になると、混合液に混入していた葦屑、藁屑等の異物は内部に混入していた空気の膨張、異物の繊維の膨張等により比重が水又は塩水よりも小さくなる。
T8で圧力センサS1が規定の負圧力を検知すると、T9で分離機モータM1が起動し、分離容器3を回転させる。これにより、分離容器3の回転による遠心作用で、前記混合液は、比重の小さくなった異物が分離容器3内の上部で回転中心寄りに、これよりも比重の大きい生海苔は分離容器3内の外周寄りに集合することになる。この状態において、T10で給水弁V1を開き、給水タンク31から分離容器3内に水を供給するとともに、空転防止弁V2を閉じる。さすれば、分離容器3内で遠心分離された異物が次第に上昇し、第2吸込み管16の吸込み口に達したものから順次第2ポンプP2の吸引力で外部に排出される。
T11で前記異物の排出時間経過、即ち、分離機モータM1の起動時間を判断し、これが設定された時間になると、T12で給水弁V1を閉じるとともに第3ポンプP3が起動し、次いでT13で第1ポンプP1が再起動する。これにより、分離容器3内で外周寄りに集合(分離)した生海苔が仕切板4の取り出し用通路5を通過して第3吸込み管26に吸い込まれ、第3吐出し管27を経て次工程(調合機又はミンチ)に送られる。また、新規の混合物(未処理生海苔)が第1吐出し管12を介して分離容器3内の底部から供給される。この場合、第2、第3ポンプP2,P3による排出量と、第1ポンプP1による供給量とが、分離容器3内を一定の負圧に保持した状態で均等となるようにしておく。
次いで、T14で異物処理作業了の有無を判断し、異物処理作業了の場合はT15で異物除去工程のプログラムを終了する。なお、前述した第1ポンプP1は、図1に示すように、調整コックC3に換え、分離容器3内への混合液の供給は第2ポンプP2、あるいは第3ポンプP3の吸引力で行うようにしてもよい。
図5は第2実施例を示す。図5において、1−1は間欠運転形式の生海苔の異物除去装置、2は遠心分離機である。該遠心分離機2は前述した第1実施例と略同様に、上下面が略密閉された円筒状の分離容器3を上下に向けて機台(図示省略)に回転自在に支持し、下部に取り付けたプーリ3aを外部の分離機モータM1にベルト連結して回転され、分離容器3内に収容した未処理生海苔と塩水又は水との混合液を比重別に分離するようになっている。
前記分離容器3の下部に下部流通管45を挿通し、該下部流通管45の他端を第1ポンプP5の吐出口に接続する。該第1ポンプP5は逆回転した際に吐出と吸引の方向が逆転可能となっている。前記第1ポンプP5の吸引側に海苔吸込み管46と海苔吐出し管47とを並列に接続し、海苔吸込み管46に第1ポンプP5側への流通のみを許容する第1逆止弁R5を、海苔吐出し管47に反第1ポンプP5側への流通のみを許容する第2逆止弁R6を取り付ける。
前記分離容器3の上部に上部流通管48を挿通し、該上部流通管45の他端を第2ポンプP6の吸引口に接続する。第2ポンプP6の吐出口に異物吐出し管49を接続し、該異物吐出し管49の吐出し口を外部の異物収容タンク(図示省略)に接続する。前記上部流通管48の途中に圧力センサS1を、分離容器3に容量センサS2をそれぞれ取り付け、分離容器3内の負圧を圧力センサS1により検知し、該分離容器3内の混合物収容量を容量センサS2により検知する。
前記上部流通管48の基部と異物吐出し管49の基部とをバイパス管50により接続し、該バイパス管50に異物吐出し管49方向へのみの流通を許容する第3逆止弁R7と、電磁弁式の吸排気弁V5を並列に取り付け、第3逆止弁R7は分離容器3内での異常な圧力上昇を防止する。また、前記下部流通管45に、外部の給水タンク31に接続される給水管51を接続し、該給水管51に電磁弁式の給水弁V6、調整コックC5を取り付け、異物除去時に前記給水弁V6を開いて給水管51から給水タンク31の水を分離容器3内に供給する。
前記上部流通管48の途中と、調整コックC5と給水弁V6との間に位置する給水管51とを分岐管52により接続し、該分岐管52に電磁弁式の空転防止弁V7を取り付け第2ポンプP6による分離容器3内の負圧作動時に前記空転防止弁V7を開いて給水タンク31から少量の水を前記第2ポンプP6に供給する。なお、第2ポンプP6が空転可能な形式のポンプである場合は、前記分岐管52及び空転防止弁V7は省略する。
図6は図5に示す異物除去装置1−1の動作を示すフローチャートである。図6において、T21〜T39は各ステップを示す。T21で調整コックC5の開度を調節し、T22で第1ポンプP5を正回転させると、T23で第1逆止弁R5が開、第2逆止弁R6が閉となって、前工程から塩水又は水に混入された未処理生海苔、つまり混合液が分離容器3内に供給される。このとき、T24で吸排気弁V5が開き、分離容器3内の空気が上部流通管48、バイパス管50、異物吐出し管49を経て外部に排出される。
分離容器3内に前記混合液が規定量供給されるとT25で容量センサS2が作動(又は第1ポンプP5の正転時間を確認)し、T26で第1ポンプが停止し、T27で吸排気弁V5が閉じる。次いでT28で第2ポンプP6が起動し、分離容器3内の空気を強制的に外部に排出して該分離容器3内を負圧にする。このとき、T29で空転防止弁V7が開き、給水タンク31から少量の水が分岐管52、上部流通管48を介して第2ポンプP6に送られ、該第2ポンプP6の焼き付きを防止する。前記第2ポンプP6に送られる水の量は調整コックC5で調節される。前記分離容器3内が負圧になると、混合液に混入していた葦屑、藁屑等の異物は内部に混入していた空気の膨張、異物の繊維の膨張等により比重が水又は塩水よりも小さくなる。
T30で圧力センサS1が規定の負圧力を検知すると、T31で分離機モータM1が起動して分離容器3が回転され、遠心作用で比重の小さくなった異物が分離容器3内の上部で回転中心寄りに、比重の大きい生海苔が分離容器3内の外周寄りに集合することになる。次いでT32で給水弁V6が開き、給水タンク31から分離容器3内に水が供給されるともに、空転防止弁V7を閉じる。これにより分離容器3内で遠心分離された異物が次第に上昇し、上部流通管48の吸込み口に達したものから順次第2ポンプP6の吸引力で外部に排出される。
T33で前記異物排出完了の有無、即ち、給水弁V6の開時間を判断し、これが設定された時間になると、T34で全停止、即ち、第1ポンプP5、第2ポンプP6、分離機モータM1が停止し、給水弁V6が閉じる。次いでT35で第1ポンプP5が逆回転し、吸排気弁V5が開く。これにより、T36で第1逆止弁R5が閉、第2逆止弁R6、及び第3逆止弁R7が開き、異物の除去された分離容器3内の生海苔が下部流通管45、海苔吐出し管47を経て次工程(調合機又はミンチ)に送られるとともに、上部流通管48から分離容器3内に外気が導入される。
次いで、T37で海苔排出完了の有無を判断し、排出完了の場合は、T38で処理作業続行の有無を判断し、処理作業を続行する場合はT22にジャンプし、処理作業を終了する場合はT39に進行して処理作業プログラムを終了する。
図7は第3実施例を示す。図7において、1−2は間欠運転形式の生海苔の異物除去装置、2は遠心分離機である。該遠心分離機2は前述した第1実施例と略同様に、上下面が略密閉された円筒状の分離容器3を上下に向けて機台(図示省略)に回転自在に支持し、下部に取り付けたプーリ3aを外部の分離機モータM1にベルト連結して回転され、分離容器3内に収容した未処理生海苔と塩水又は水との混合液を比重別に分離するようになっている。
前記分離容器3の下部に下部流通管55を挿通し、該下部流通管55に混合液流通管56と給水管57とを並列に接続し、給水管57の他端を調整コックC10を介して給水タンク61に接続する。前記混合液流通管56の他端は吸排ポンプP10の吐出口に接続する。該吸排ポンプP10は逆回転した際に吐出と吸引の方向が逆転可能となっている。前記吸排ポンプP10の吸引側に海苔吸込み管58、海苔吐出し管59、異物吐出し管60を並列に接続する。
前記混合液流通管56に電磁弁式の混合液弁V10を、前記給水管57に電磁弁式の給水弁V11を、前記海苔吸込み管58に吸排ポンプP10側への流通のみを許容する第1逆止弁R10を、前記海苔吐出し管59に電磁弁式の海苔排出弁V12を、前記異物吐出し管60に電磁弁式の異物排出弁V13をそれぞれ取り付ける。また、前記下部流通管55と給水弁V11との間に位置する給水管57に圧力センサS1を、分離容器3に容量センサS2をそれぞれ取り付け、分離容器3内の負圧を圧力センサS1により検知し、該分離容器3内の混合物収容量を容量センサS2により検知する。
前記分離容器3の上部中心部に、他端が大気に開放される上部流通管62を挿通し、該上部流通管62に電磁弁式の吸排気弁V14を取り付ける。また、前記上部流通管62に吸排気弁V14を迂回するバイパス管63を接続するとともに、該バイパス管63に大気方向へのみの流通を許容する第2逆止弁R11を取り付け、該第2逆止弁R11により分離容器3内での異常な圧力上昇を防止する。
前記吸排ポンプP10と混合液弁V10との間に位置する混合液流通管56と、前記給水弁11と調整コックC10との間に位置する給水管57とを第1分岐管64により接続し、該第1分岐管64に電磁弁式の空転防止弁V15を取り付け、吸排ポンプP10による分離容器3内の負圧作動時に前記空転防止弁V15を開いて給水タンク61から少量の水を前記吸排ポンプP10に供給する。なお、吸排ポンプP10が空転可能な形式のポンプである場合は、前記第1分岐管64及び空転防止弁V15は省略する。
前記分離容器3と吸排気弁V14との間に位置する上部流通管62と、前記吸排ポンプP10と混合液弁V10との間に位置する混合液流通管56とを第2分岐管65により接続し、該第1分岐管65に混合液流通管56へのみの流通を許容する第3逆止弁R12を取り付ける。
図8は図7に示す異物除去装置1−2の動作を示すフローチャートである。図8において、T41〜T57は各ステップを示す。T41で調整コックC10の開度を調節し、T42で吸排ポンプP10を正回転させ、T43で混合液弁V10及び吸排気弁14を開く。これにより、第1逆止弁R10が吸排ポンプP10の吸引力によって開き、前工程から塩水又は水に混入された未処理生海苔、つまり混合液が分離容器3内に供給されるとともに、分離容器3内の空気が上部流通管62から外部に排出される。
分離容器3内に前記混合液が規定量供給されるとT44で容量センサS2が作動(又は吸排ポンプP10の正転時間を確認)し、T45で吸排ポンプP10が停止し、T46で吸排気弁V14が閉じるとともに、異物排出弁V13及び空転防止弁V15が開く。次いでT47で吸排ポンプP10が逆回転し、分離容器3内の空気を強制的に外部に排出して該分離容器3内を負圧にする。このとき、給水タンク61から少量の水が第1分岐管64を介して吸排ポンプP10に送られ、該吸排ポンプP10の焼き付きを防止する。前記吸排ポンプP10に送られ水の量は調整コックC10で調節される。前記分離容器3内が負圧になると、混合液に混入していた葦屑、藁屑等の異物は内部に混入していた空気の膨張、異物の繊維の膨張等により比重が水又は塩水よりも小さくなる。
T48で圧力センサS1が規定の負圧力を検知すると、T49で給水弁11及び異物排出弁V13が開き、空転防止弁V15が閉じる。次いでT50で分離機モータM1が起動して分離容器3が回転され、遠心作用で比重の小さくなった異物が分離容器3内の上部で回転中心寄りに、比重の大きい生海苔が分離容器3内の外周寄りに集合する。また、給水タンク61から分離容器3内に水が供給され、分離容器3内で遠心分離された異物が次第に上昇する。これにより、上部流通管62の吸込み口に達したものから順次吸排ポンプP10の吸引力で吸引され、上部流通管62、第2分岐管65、異物吐出し管60を経て外部に排出される。
T51で前記異物排出完了の有無、即ち、給水弁V11の開時間を判断し、これが設定された時間になると、T52で全停止、即ち、吸排ポンプP10、分離機モータM1が停止し、給水弁V11が閉じる。次いでT53で混合液弁V10及び海苔吐出し弁V12が開き、異物排出弁V15が閉じる。次いで、T54で吸排ポンプP10が逆回転し、異物の除去された分離容器3内の生海苔が下部流通管55、海苔吐出し管59を経て次工程(調合機又はミンチ)に送られる。
次いで、T55で海苔排出完了の有無を判断し、排出完了の場合は、T56で処理作業続行の有無を判断し、処理作業を続行する場合はT42にジャンプし、処理作業を終了する場合はT57に進行して処理作業プログラムを終了する。
図9は第4実施例を示す。図9において、1−3は間欠運転形式の生海苔の異物除去装置、2は遠心分離機である。該遠心分離機2は前述した第1実施例と略同様に、上下面が略密閉された円筒状の分離容器3を上下に向けて機台(図示省略)に回転自在に支持し、下部に取り付けたプーリ3aを外部の分離機モータM1にベルト連結して回転され、分離容器3内に収容した未処理生海苔と塩水又は水との混合液を比重別に分離するようになっている。
前記分離容器3の下部に下部流通管70を挿通し、該下部流通管70に混合液流通管71と給水管72とを並列に接続し、給水管72の他端を電磁弁式の給水弁V17、調整コックC15を介して給水タンク73に接続する。前記混合液流通管71の他端は第1切換弁20を介して吸排ポンプP15の吸引口、給水管72から分岐した第1分岐管74、又は上部流通管80から分岐した第2分岐管75に選択的に接続可能とする。前記吸排ポンプP15は逆回転した際に吐出と吸引の方向が逆転可能となっている。
前記吸排ポンプP15の吸引側は、第2切換弁V21を介して海苔吸込み管76、海苔吐出し管77、又は異物吐出し管78に選択的に接続可能とする。前述した上部流通管80は、分離容器3の上部中心部に挿通し、その他端は電磁弁式の吸排気弁V18を介して大気に開放する。また、前述した第2分岐管75の他端は、分離タンク3と前記吸排気弁V18との間に位置する上部流通管80に接続する。
前記上部流通管80に吸排気弁V18を迂回するバイパス管81を接続するとともに、該バイパス管81に大気方向へのみの流通を許容する逆止弁R15を取り付け、該逆止弁R15により分離容器3内での異常な圧力上昇を防止する。また、前記下部流通管70と給水弁V17との間に位置する給水管72に圧力センサS1を、分離容器3に容量センサS2をそれぞれ取り付け、分離容器3内の負圧を圧力センサS1により検知し、該分離容器3内の混合物収容量を容量センサS2により検知する。
図10は図9に示す異物除去装置1−3の動作を示すフローチャートである。図10において、T61〜T77は各ステップを示す。T61で調整コックC15の開度を調節し、T62で第1、第2切換弁20、21が作動して混合液流通管71を海苔吸込み管76側に連通させ、また、吸排気弁18を開く。次いでT63で吸排ポンプP15を正回転させる。これにより、前工程から塩水又は水に混入された未処理生海苔、つまり混合液が分離容器3内に供給されるとともに、分離容器3内の空気が上部流通管80から外部に排出される。
分離容器3内に前記混合液が規定量供給されるとT64で容量センサS2が作動(又は吸排ポンプP15の正転時間を確認)し、T65で吸排ポンプP15が停止する。次いで、T66で第1、第2切換弁20、21が作動して上部液流通管80を異物吐出し管78側に連通させもとともに、吸排気弁V18を閉じる。次いでT67で吸排ポンプP15が逆回転し、分離容器3内の空気を強制的に外部に排出して該分離容器3内を負圧にする。このとき、給水タンク73から少量の水が第1分岐管64を介して吸排ポンプP15に送られ、該吸排ポンプP15の焼き付きを防止する。前記吸排ポンプP15に送られ水の量は調整コックC15で調節される。前記分離容器3内が負圧になると、混合液に混入していた葦屑、藁屑等の異物は内部に混入していた空気の膨張、異物の繊維の膨張等により比重が水又は塩水よりも小さくなる。
T68で圧力センサS1が規定の負圧力を検知すると、T69で給水弁17が開き、T50で分離機モータM1が起動して分離容器3が回転され、遠心作用で比重の小さくなった異物が分離容器3内の上部で回転中心寄りに、比重の大きい生海苔が分離容器3内の外周寄りに集合する。また、給水タンク73から分離容器3内に水が供給され、分離容器3内で遠心分離された異物が次第に上昇する。これにより、上部流通管80の吸込み口に達したものから順次吸排ポンプP15の吸引力で吸引され、上部流通管80、第2分岐管75、異物吐出し管78を経て外部に排出される。
T71で前記異物排出完了の有無、即ち、給水弁17の開時間を判断し、これが設定された時間になると、T72で吸排ポンプP15、分離機モータM1が停止する。次いでT73で第1、第2切換弁20、21が作動して下部液流通管70を海苔吐出し管77側に連通させ、給水弁17を閉じるとともに吸排気弁V18を開く。次いで、T74で吸排ポンプP15が逆回転し、異物の除去された分離容器3内の生海苔が下部流通管70、海苔吐出し管77を経て次工程(調合機又はミンチ)に送られる。
次いで、T75で海苔排出完了の有無を判断し、排出完了の場合は、T76で処理作業続行の有無を判断し、処理作業を続行する場合はT62にジャンプし、処理作業を終了する場合はT77に進行して処理作業プログラムを終了する。
図11は第5実施例を示す。図11において、1−4は間欠運転形式の生海苔の異物除去装置、2は遠心分離機である。該遠心分離機2は前述した第1実施例と略同様に、上下面が略密閉された円筒状の分離容器3を上下に向けて機台(図示省略)に回転自在に支持し、下部に取り付けたプーリ3aを外部の分離機モータM1にベルト連結して回転され、分離容器3内に収容した未処理生海苔と塩水又は水との混合液を比重別に分離するようになっている。
前記分離容器3の下部に下部流通管85を挿通し、該下部流通管85の他端を第1ポンプP20の吐出口に接続する。該第1ポンプP20は逆回転した際に吐出と吸引の方向が逆転可能となっている。前記第1ポンプP20の吸引側に海苔吸込み管86aと海苔吐出し管86bとを並列に接続し、海苔吸込み管86aに第1ポンプP20側への流通のみを許容する第1逆止弁R20を、海苔吐出し管47に反第1ポンプP20側への流通のみを許容する第2逆止弁R21を取り付ける。
前記分離容器3の上部軸心部に上部流通管87を挿通し、該上部流通管87の他端を第2ポンプP21の吸引口に接続する。前記上部流通管87の吸引側のたて管87aは上下軸心を中心として回転可能にするとともにその下端部を水平方向に屈曲させ、該たて管87aの回転角度を調節することにより、上部流通管87の吸込み口87bが分離容器3内で半径方向に移動調節できるようになっている。
前記第2ポンプP21の吐出口に異物吐出し管88を接続し、該異物吐出し管88の吐出し口を外部の異物収容タンク(図示省略)に接続する。前記上部流通管87の途中に圧力センサS1を、分離容器3に容量センサS2をそれぞれ取り付け、分離容器3内の負圧を圧力センサS1により検知し、該分離容器3内の混合物収容量を容量センサS2により検知する。
前記上部流通管87の基部と異物吐出し管88の基部とをバイパス管89により接続し、該バイパス管89に異物吐出し管88方向へのみの流通を許容する第3逆止弁R22と、電磁弁式の吸排気弁V20を並列に取り付け、第3逆止弁R22は分離容器3内での異常な圧力上昇を防止する。また、たて管87aと第2ポンプP21との間に位置する上部流通管87と、外部の給水タンク90とを給水管91により接続し、該給水管91に電磁弁式の空転防止弁V21、調整コックC20を取り付ける。
図12は図11に示す異物除去装置1−4の動作を示すフローチャートである。図12において、T71〜T90は各ステップを示す。T71で調整コックC20の開度を調節し、T72で第1ポンプP20を正回転させると、T73で第1逆止弁R20が開、第2逆止弁R21が閉となって、前工程から塩水又は水に混入された未処理生海苔、つまり混合液が分離容器3内に供給される。このとき、T74で吸排気弁V20が開き、分離容器3内の空気が上部流通管87、バイパス管89、異物吐出し管88を経て外部に排出される。
分離容器3内に前記混合液が規定量供給されるとT75で容量センサS2が作動(又は吸排ポンプP15の正転時間を確認)し、T76で第1ポンプP20が停止し、T77で吸排気弁V20が閉じる。次いでT78で第2ポンプP21が起動し、分離容器3内の空気を強制的に外部に排出して該分離容器3内を負圧にする。このとき、T79で空転防止弁V21が開き、給水タンク90から少量の水が給水管91、上部流通管87を介して第2ポンプP21に送られ、該第2ポンプP21の焼き付きを防止する。前記第2ポンプP21に送られ水の量は調整コックC20で調節される。前記分離容器3内が負圧になると、混合液に混入していた葦屑、藁屑等の異物は内部に混入していた空気の膨張、異物の繊維の膨張等により比重が水又は塩水よりも小さくなる。
T80で圧力センサS1が規定の負圧力を検知すると、T81で分離機モータM1が起動して分離容器3が回転され、遠心作用で比重の小さくなった異物が分離容器3内の上部で回転中心寄りに、比重の大きい生海苔が分離容器3内の外周寄りに集合することになる。次いで、T82でたて管87aを回転調節し、その吐出口87bを前記異物の集合位置に調節すると、前記遠心分離された異物が上部流通管87、異物吐出し管88を経て外部に排出される。
T83で前記異物排出完了の有無、即ち、第2ポンプP21の作動時間を判断し、これが設定された時間になると、T84で全停止、即ち、第1ポンプP20、第2ポンプP21、分離機モータM1が停止する。次いでT85で第1ポンプP20が逆回転し、吸排気弁V20が開く。これにより、T86で第1逆止弁R20が閉、第2逆止弁R21、及び第3逆止弁R22が開き、異物の除去された分離容器3内の生海苔が下部流通管85、海苔吐出し管86bを経て次工程(調合機又はミンチ)に送られるとともに、上部流通管87から外気が分離容器3内に流入する。
次いで、T87で海苔排出完了の有無を判断し、排出完了の場合は、T88で処理作業続行の有無を判断し、処理作業を続行する場合はT72にジャンプし、処理作業を終了する場合はT89に進行して処理作業プログラムを終了する。
図13は遠心分離機の第2例を示す。図13において、100は容器固定形式の遠心分離機であり、上下面が略密閉された円筒状の分離容器101を機台(図示省略)に起立固定し、該分離容器101内に旋回羽根102を、上下軸心を中心として回転自在に取り付けるとともに、該旋回羽根102の軸の下端部を分離容器101の底壁から下方に突出させ、該突出した軸に、外部の分離機モータ(M1)にベルト連結されるプーリ103を固定する。
前記分離容器101内の上部に、該分離容器101の内径よりも若干小径にした円板状の仕切板104を固定し、該仕切板104によって分離容器101の上部を上下(軸方向)に分離すると共に、該分離容器101の上部外周部に軸方向に連通する取出し用通路105を形成する。また、前記旋回羽根102の下部に分離容器101の内径よりも若干小径にした円板状の拡散板106を固定し、該拡散板106によって分離容器101の下部を上下(軸方向)に分離すると共に、該分離容器101の下部外周部に軸方向に連通する流入用通路107を形成する。
前記分離容器101の底壁に取入口108を取り付け、分離容器101の上壁中心部にに異物吐出し口109を、外周部に海苔吐出し口110をそれぞれ取り付ける。
前記遠心分離機100を前述した第1実施例に適用する際には、前記取入口108を第1実施例の第1吐出し管12(ポンプP1)に接続し、前記取入口108を同第1実施例の第2吸込み管16(第2ポンプP2)に接続し、前記海苔吐出し口110を同第1実施例の第3吸込み管26(第3ポンプP3)に接続する。
前記遠心分離機100によれば、取入口108から分離容器101に供給される混合液は拡散板106により外周側に拡散され、流入通路107を経て分離容器101内に供給され、該供給された混合液は旋回羽根102によって分離容器101内で旋回されて比重別に分離される。そして、前述した第1実施例と同様に、内周側に分離された異物は異物吐出し口109から外部に排出され、外周側に分離された海苔(製品)は取り出し用通路104を経て海苔吐出し口110が次工程へ排出されることになる。
1 生海苔の異物除去装置
2 遠心分離機
3 分離容器
3a プーリ
M1 分離機モータ
4 仕切板
5 取り出し用通路
6 拡散板
7 流入用通路
10 供給部
P1 第1ポンプ
11 第1吸込み管
12 第1吐出し管
15 異物排出装置
P2 第2ポンプ
16 第2吸込み管
17 第2吐出し管
18 バイパス管
R1 逆止弁
20 分岐管
25 海苔排出装置
P3 第3ポンプ
26 第3吸込み管
27 第3吐出し管
30 給水管
31 給水タンク
32 分岐管
33 バイパス管
R1 逆止弁
40 制御装置
41 設定部
42 制御部
43 駆動司令部
S1 圧力センサ
S2 容量センサ(又はタイマー)
2 遠心分離機
3 分離容器
3a プーリ
M1 分離機モータ
4 仕切板
5 取り出し用通路
6 拡散板
7 流入用通路
10 供給部
P1 第1ポンプ
11 第1吸込み管
12 第1吐出し管
15 異物排出装置
P2 第2ポンプ
16 第2吸込み管
17 第2吐出し管
18 バイパス管
R1 逆止弁
20 分岐管
25 海苔排出装置
P3 第3ポンプ
26 第3吸込み管
27 第3吐出し管
30 給水管
31 給水タンク
32 分岐管
33 バイパス管
R1 逆止弁
40 制御装置
41 設定部
42 制御部
43 駆動司令部
S1 圧力センサ
S2 容量センサ(又はタイマー)
Claims (4)
- 分離容器内に収容した処理物を旋回させて該処理物を比重別に分離する遠心分離機を設け、前記分離容器内に未処理生海苔と塩水又は水との混合液を供給する供給部と、前記分離容器内で遠心分離された生海苔と異物とをそれぞれ個別に吸引して外部に排出する海苔排出装置及び異物排出装置と、前記分離容器内を負圧にする負圧発生装置とを設けたことを特徴とする生海苔の異物除去装置。
- 異物排出装置の分離容器内吸込み口と、海苔排出装置の分離容器内吸込み口とを軸方向に間隔をあけて共に分離容器内の回転中心部に配置し、海苔排出装置の分離容器内吸込み口の直上流側に分離容器内を軸方向に仕切る仕切板を設けるとともに、該仕切板の外周部に分離容器内の外周部を軸方向に連通させる取出し用通路を設けてなることを特徴とする請求項1記載の生海苔の異物除去装置。
- 異物排出装置の分離容器内吸込み口と、供給部の分離容器内吐出口とを軸方向に間隔をあけて共に分離容器内の回転中心部に配置し、供給部の分離容器内吐出口の直上流側に分離容器内を軸方向に仕切る拡散板を設けるとともに、該拡散板の外周部に分離容器内の外周部を軸方向に連通させる流入用通路を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の生海苔の異物除去装置。
- 分離容器内に収容した処理物を旋回させて該処理物を比重別に分離する遠心分離機を設け、前記分離容器内に未処理生海苔と塩水又は水との混合液を供給する供給部と、前記分離容器内で遠心分離された生海苔と異物とをそれぞれ個別に吸引して外部に排出する海苔排出装置及び異物排出装置と、前記分離容器内を負圧にする負圧発生装置とを設け、前記供給部を作動させて分離容器内に前記混合液を供給し、該混合液の供給量が規定値に達した時点で前記負圧発生装置を作動させ、分離容器内の負圧が規定値に達した後、前記遠心分離機、異物排出装置、及び海苔排出装置を作動させる制御装置を設けたことを特徴とする生海苔の異物除去装置の制御装置。
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JP2005312274A JP2007116963A (ja) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | 生海苔の異物除去装置及びその制御装置 |
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