JP7442167B2 - 生海苔異物分離除去装置 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 試験日:平成31年4月19日、試験場所:兵庫県加古川市尾上町 有限会社大濱水産、試験を行った者:渡邊功、丸山一夫、試験内容:渡邊英一郎と渡邊功が発明した「生海苔異物分離除去装置」を、渡邊功と丸山一夫とが、渡邊機開工業株式会社が製造・販売する機械の販売代行店(株式会社共立機械商会)の代表者及び、株式会社共立機械商会の顧客である海苔生産者と、試験場所の作業小屋所有者(有限会社大濱水産)との立ち合いの下、前記「生海苔異物分離除去装置」の性能を確認する試験を行った。
この発明は、海苔養殖場から採取した海苔の原藻(生海苔)を切断し、水(例えば、海水)と混合して得た混合液や、海苔養殖場から採取した海苔の原藻(生海苔)と、水(例えば、海水)とを混合して得た混合液である生海苔混合液から、当該生海苔混合液に混入している異物を分離することを目的とした生海苔の異物分離除去装置に関する。
食用に供される乾海苔は、海中に網を張って養殖した海苔の原藻(生海苔)を切断、洗浄、脱水、等した後、所定の形状、大きさに乾燥する、等により製造されている。
前記の場合、養殖した海苔の原藻(生海苔)には異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)が付着、混入していることがあるので、海苔の原藻(生海苔)を切断、洗浄、脱水、等するのみでは、このような異物が乾海苔に混入するおそれがある。
乾海苔にほんの少しの異物が混入しているだけでも商品のとしての価値が低下するため、海苔の原藻を切断、洗浄、脱水、等する生海苔(海苔の原藻)の処理工程において異物を分離・除去するようにしている。しかし、生海苔(海苔の原藻)と異物とは付着状態(又は絡みつき状態)にあることが多いため、生海苔(海苔の原藻)の切断、洗浄、脱水、等のみでは異物をより確実に分離・除去することが難しい。
そこで、従来から回転円板形式の生海苔異物分離装置が知られ、使用されている。回転円板形式の生海苔異物分離装置は、上側が開口している異物分離槽に生海苔と水との混合液である生海苔混合液を投入し、前記異物分離槽の下側に位置している前記異物分離槽の底面に形成されている円形孔の内周面と、前記円形孔に回転中心軸を中心にして円周方向へ回転自在に遊嵌される回転円板の外周面との間に形成される平面視で環状のクリアランスを介して、前記回転円板の回転運動により前記異物分離槽内で回転流動している前記生海苔混合液を、前記クリアランスの下側方向に向けて強制的に吸引することにより、前記クリアランスを通過する前記生海苔混合液から前記クリアランスを通過できない異物を分離するものである(特許文献1、2、3、4)。
特開2000-139425号公報 特開2003-325142号公報 特開2007-306832号公報 実用新案登録第3053035号公報
従来から知られ、使用されている回転円板形式の生海苔異物分離装置において円形孔の内周面と回転円板の外周面との間に形成される平面視で環状のクリアランスの大きさ、すなわち、前記円形孔の半径方向におけるクリアランスの幅は、0.1mm~0.2mm程度という極めて狭いものである。
このような生海苔異物分離装置で分離、除去される異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)は非常にサイズが小さなものから大きなものまで存在している。
生海苔異物分離装置で異物分離、除去が行われた後の生海苔(海苔の原藻)は、細断によってより細かく切断され、洗浄、脱水、等の工程を経て乾海苔として市販されている状態にまで調製される。
生海苔異物分離装置による異物の分離、除去が十分でない場合、ときには、乾海苔の表面に異物が混在するようになってしまう。このようになると乾海苔の商品価値が大きく損なわれる。
平面視で環状のクリアランスの大きさ、すなわち、円形孔の半径方向におけるクリアランスの幅が0.1mm~0.2mm程度という極めて狭い回転円板形式の生海苔異物分離装置を用いて異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)の分離、除去を行う前処理として、0.1mm~0.2mm幅のクリアランスでの異物分離、除去を行う前に、前記異物の中で、サイズが大きい物をあらかじめ分離、除去する処理を行い、その後に、クリアランスの幅が0.1mm~0.2mm程度という極めて狭い回転円板形式の生海苔異物分離装置を用いて異物分離、除去を行うようにすれば、上述したように、乾海苔の表面に異物が混在するような事態が発生する可能性を低減させることができるので有利である。
そこで、本発明は、平面視で環状のクリアランスの大きさ、すなわち、円形孔の半径方向におけるクリアランスの幅が0.1mm~0.2mm程度という極めて狭い回転円板形式の生海苔異物分離装置を用いて異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)の分離、除去を行う前処理として、0.1mm~0.2mm幅のクリアランスでの異物分離、除去を行う前に、前記異物の中で、サイズが大きい物をあらかじめ分離、除去する処理を行うことに適した生海苔異物分離除去装置を提案することを目的にしている。
[1]
上側が開口している異物分離槽に生海苔と水との混合液である生海苔混合液を投入し、前記異物分離槽の下側に位置している前記異物分離槽の底面に形成されている円形孔の内周面と、前記円形孔に回転中心軸を中心にして円周方向へ回転自在に遊嵌される回転円板の外周面との間に形成されるクリアランスを介して、前記回転円板の回転運動により前記異物分離槽内で回転流動している前記生海苔混合液を、前記クリアランスの下側方向に向けて強制的に吸引することにより、前記クリアランスを通過する前記生海苔混合液から前記クリアランスを通過できない異物を分離する生海苔異物分離除去装置であって、
前記回転円板は中心から外周までの半径の大きさが異なる大半径部と小半径部とを円周方向の所定の長さ範囲ごとに交互に備えていて、
前記円形孔の半径方向における前記クリアランスの幅が、前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記小半径部の前記外周面と対向する領域で大きく、前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記大半径部の前記外周面と対向する領域で小さくなっている
生海苔異物分離除去装置。
[2]
前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記小半径部の前記外周面と対向する領域における前記円形孔の半径方向における前記クリアランスの幅の大きさを1としたときに、前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記大半径部の前記外周面と対向する領域における前記円形孔の半径方向における前記クリアランスの幅の大きさが0.3~0.7の関係である
[1]の生海苔異物分離除去装置。
[3]
前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記小半径部の前記外周面と対向する領域における前記円形孔の半径方向における前記クリアランスの幅の大きさが1mmで、前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記大半径部の前記外周面と対向する領域における前記円形孔の半径方向における前記クリアランスの幅の大きさが0.3mm~0.7mmである
[2]の生海苔異物分離除去装置。
この発明によれば、平面視で環状で、半径方向の幅が0.1mm~0.2mm程度という極めて狭いクリアランスによる、回転円板形式の生海苔異物分離装置を用いて異物(例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、など)の分離、除去を行う前処理として、0.1mm~0.2mm幅のクリアランスでの異物分離、除去を行う前に、前記異物の中で、サイズが大きい物をあらかじめ分離、除去する処理を行うことに適した生海苔異物分離除去装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る生海苔異物分離除去装置の内部構造の概略構成を説明する一部を省略した断面図。 (a)図1図示の生海苔異物分離除去装置における異物分離槽の一部を省略して表す平面図、(b)図1図示の生海苔異物分離除去装置における異物分離槽の他の実施形態(回転円板の表面にクリアランスの上を横切る板体が取り付けられている)の一部を省略して表す平面図 (a)本発明の一実施形態に係る生海苔異物分離除去装置における回転円板の一実施形態を説明する平面図、(b)、(c)、(d)は図3(a)図示の回転円板の外周と、円形孔の内周との間のクリアランスの大きさを説明する一部を省略した断面図であって、(b)はA-A線断面、(c)はB-B線断面、(d)はC-C線断面を表す図。 (a)本発明の一実施形態に係る生海苔異物分離除去装置における他の実施例の回転円板を説明する平面図、(b)、(c)、(d)は図4(a)図示の回転円板の外周と、円形孔の内周との間のクリアランスの大きさを説明する一部を省略した断面図であって、(b)はD-D線断面、(c)はE-E線断面、(d)はF-F線断面を表す図。 (a)、(b)は回転円板を円形孔に対して上下方向に移動可能であることを説明する一部を省略した断面図。
この実施形態における生海苔異物分離除去装置1は、上側が開口している異物分離槽2に生海苔と水との混合液である生海苔混合液を投入し、異物分離槽2の下側に位置している異物分離槽2の底面6に形成されている円形孔の内周面と、前記円形孔に回転中心軸を中心にして円周方向へ回転自在に遊嵌される回転円板の外周面との間に形成される平面視で環状のクリアランス11を介して、回転円板の回転運動により異物分離槽2内で回転流動している生海苔混合液を、クリアランス11の下側方向に向けて強制的に吸引することにより、クリアランス11を通過する生海苔混合液からクリアランス11を通過できない異物を分離する、回転円板形式の、生海苔異物分離除去装置である。
前記において、生海苔と水との混合液である生海苔混合液としては、例えば、海苔養殖場から採取した海苔の原藻(生海苔)を切断し、水(例えば、海水)と混合して得た混合液や、海苔養殖場から採取した海苔の原藻(生海苔)と、水(例えば、海水)とを混合して得た混合液などがある。
また、前記において、クリアランスを通過できずに分離、除去される異物としては、例えば、藁屑などのごみ、アミ、エビ虫、合成樹脂片、甲殻類の破片、海苔以外の海藻、などがある。
このような回転円板形式の、生海苔の異物分離除去装置は、特許文献3などに記載されているように従来から周知である。
図1、図2の実施形態では、図2に図示されているように、周囲を隔壁3で区画されている異物分離槽2の底面6に、図2図示のように円形孔7a、7bが2個形成されており、モータ51a、51bに駆動される回転中心軸12a、12bを中心として回転する回転円板9a、9bが、図1、図2図示のように、円形孔7a、7bの内側に、回転自在に遊嵌されている。以下、本明細書、図面において、異物分離槽2の底面6に配備されている円形孔7a、7bを総称して「円形孔7」と表し、回転円板9a、9bを総称して「回転円板9」と表すことがある。
円形孔7a、7bの内周壁面8aと、円形孔7a、7bの内周壁面8aに対向する回転円板9の外周壁面との間には平面視で環状のクリアランス11(図1)が形成されている。クリアランス11を介して生海苔混合液を矢印15で示すクリアランス11の下側方向に向けて強制的に吸引する。これによって、クリアランス11を通過する生海苔混合液からクリアランス11を通過できない異物を分離するようになっている。
生海苔混合液を強制的に吸引することにより、そこを通過できない大きさの異物を分離する平面視で環状のクリアランス11は、図示の実施形態では、円形孔7a、7bの内周壁面8aと、内周壁面8aに対向する回転円板9a、9bの外周壁面10a、10bとの間に形成される。
回転円板9a、9bは、モータ51a、51bによって回転される回転中心軸12a、12bの上端側にそれぞれ取り付けられている。
2個の円形孔7a、7bの下側にはそれぞれ吸引室50a、50b(総称して「吸引室50」ということがある)が配備されており、この吸引室50a、50bには、それぞれ、吸引パイプ13a、13b、13cを介して吸引ポンプ(不図示)が接続されている。
本実施形態の生海苔異物分離除去装置1によって異物の分離、除去が行われる生海苔(海苔の原藻)と水(海水)との混合液である生海苔混合液は、給送パイプ4中を矢印5のように移送され、異物分離槽2内に投入される。
異物分離槽2内に生海苔混合液を投入した後、モータ51a、51bによって回転板9a、9bを矢印14で示す回転円板9a、9bの円周方向に回転させ、回転円板9a、9b上の生海苔混合液を同じように回転流動させつつ、吸引ポンプによる吸引を開始すると、生海苔混合液は、矢印15(図1)のように、クリアランス11を介して吸引室50a、50b内にそれぞれ強制的に吸引され、さらに、矢印16(図2)、矢印17(図1、図2)のように、吸引パイプ13a、13b、13cを介して、次工程に送られていく。
生海苔混合液がこのように回転力を受けつつ、強制的にクリアランス11を通過することにより、クリアランス11を通過する生海苔の混合液からクリアランス11を通過できない異物が分離・除去されて、異物分離槽2内に残る。
所定の時間にわたって異物分離処理を継続することにより異物分離槽2内に分離された異物などが多く残留するようになったならば、異物分離槽2内への生海苔混合液の投入を中止し、次いで、回転円板9a、9bの回転、吸引ポンプによる吸引を中止する。そして、異物分離槽2の底面6に設けられている異物排出口6aを開け、清浄な洗浄液を異物分離槽2内に投入し、異物分離槽2内に残存している異物などを異物排出口6aから外部に排出する。
この洗浄工程は、生海苔混合液の汚れの程度により異なるが、通常20分~60分に一回程度で目的を達成できる。例えば、30分毎に設定して、連続した異物分離処理工程の間に、30分間隔で、自動的に洗浄工程を入れることもできる。
洗浄工程が終了したならば、洗浄水の投入を終了し、異物排出口6aを閉鎖して、異物分離槽2内への生海苔混合液の投入を再開し、引き続いて回転円板9a、9bの回転、吸引ポンプ51a、51bによる吸引を開始し、異物分離処理を行なう。
この実施形態では、回転円板9a、9bは、中心から外周までの半径の大きさが異なる大半径部と小半径部とを円周方向の所定の長さ範囲ごとに交互に備えている。
図示の実施形態では、回転円板9a、9bはいずれも、中心角60度の円周方向長さ範囲ごとに大半径部と小半径部とを円周方向に交互に3か所ずつ備えている。
この結果、図3図示のように、円形孔7a、7bの半径方向におけるクリアランス11の幅が、円形孔7の内周面8aが回転円板9a、9bの小半径部の外周面10bと対向する領域11bで大きく、円形孔7の内周面8aが回転円板9a、9bの大半径部の外周面10aと対向する領域11aで小さくなっている。
この実施形態では、円形孔7a、7bの内周面8aが回転円板9a、9bの小半径部の外周面10bと対向する領域11bにおける円形孔7a、7bの半径方向におけるクリアランス11bの幅の大きさを1としたときに、円形孔7a、7bの内周面8aが回転円板9a、9bの大半径部の外周面10aと対向する領域における円形孔7a、7bの半径方向におけるクリアランス11aの幅の大きさが0.3~0.7の関係になるようにしている。
具体的なサイズとしては、円形孔7a、7bの内周面8aが回転円板9a、9bの小半径部の外周面10bと対向する領域11bにおける円形孔7a、7bの半径方向におけるクリアランス11bの幅の大きさが1mmとしたときに、円形孔7a、7bの内周面8aが回転円板9a、9bの大半径部の外周面10aと対向する領域における円形孔7a、7bの半径方向におけるクリアランス11aの幅の大きさが0.3mm~0.7mmになる関係である。
回転円板9が中心から外周までの半径の大きさが異なる大半径部と小半径部とを円周方向の所定の長さ範囲ごとに交互に備えていて、円形孔7の半径方向におけるクリアランス11の幅が、円形孔7の内周面8aが回転円板9の小半径部の外周面10bと対向する領域11bで大きく、円形孔7の内周面8aが回転円板9の大半径部の外周面10aと対向する領域11aで小さくなっている構造を有する本実施形態の異物分離装置を用いて生海苔混合液からの異物分離、除去を行うと、その後に、クリアランスの幅が0.1mm~0.2mm程度という極めて狭い回転円板形式の生海苔異物分離装置を用いて異物の分離、除去を行う際に、効率よく、また、より確実に、サイズの小さな異物を分離、除去することができる。
そこで、本実施形態の異物分離装置を用いて生海苔混合液からの異物分離、除去を行い、その後に、クリアランスの幅が0.1mm~0.2mm程度という極めて狭い回転円板形式の生海苔異物分離装置を用いて異物の分離、除去を行うと、その後に、生海苔(海苔の原藻)の細断、洗浄、脱水、等の工程を経て製造される乾海苔の表面に異物が混在してしまう、等の不良品発生を効果的に防止できるようになる。
この実施形態では、回転円板9は、中心角60度の円周方向長さ範囲ごとに大半径部と小半径部とを円周方向に交互に3か所ずつ備えていて、上述したクリアランスの幅の大きい領域11bと、これに比較してクリアランス幅の小さい領域11aとが、中心角60度の円周方向長さ範囲ごとに交互に3か所ずつ形成されている例で説明した。
この他に、回転円板9が、中心角90度の円周方向長さ範囲ごとに大半径部と小半径部とを円周方向に交互に2か所ずつ備えていて、上述したクリアランスの幅の大きい領域11bと、これに比較してクリアランス幅の小さい領域11aとが、中心角90度の円周方向長さ範囲ごとに交互に2か所ずつ形成されている形態にすることもできる。
また、回転円板9が、中心角45度の円周方向長さ範囲ごとに大半径部と小半径部とを円周方向に交互に4か所ずつ備えていて、上述したクリアランスの幅の大きい領域11bと、これに比較してクリアランス幅の小さい領域11aとが、中心角45度の円周方向長さ範囲ごとに交互に4か所ずつ形成されている形態にすることもできる。
更に、回転円板9が備えている最初の大半径部が中心角90度の円周方向長さ範囲で、これに円周方向に連続して最初の小半径部が中心角30度の円周方向長さ範囲で、これに円周方向に連続して2番目の大半径部が中心角30度の円周方向長さ範囲で、これに円周方向に連続して2番目の小半径部が中心角90度の円周方向長さ範囲で、これに円周方向に連続して3番目の大半径部が中心角90度の円周方向長さ範囲で、これに円周方向に連続して3番目の小半径部が中心角30度の円周方向長さ範囲で形成されていて、中心角30度の円周方向にクリアランスの幅の大きい領域11b、引き続いて中心角90度の円周方向にクリアランスの幅の小さい領域11aが形成されている構造にすることもできる。
いずれにしても、回転円板9、19が中心から外周までの半径の大きさが異なる大半径部と小半径部とを円周方向の所定の長さ範囲ごとに交互に備えていて、円形孔7の半径方向におけるクリアランスの幅が、円形孔7の内周面8が回転円板9の小半径部の外周面10b、20bと対向する領域11bでのクリアランスの幅の大きさを1としたときに、円形孔7の内周面8が回転円板9、19の大半径部の外周面10a、20aと対向する領域11aでのクリアランスの幅の大きさが0.3~0.7の関係になる構造にすることが望ましい。
この実施形態において、回転円板9は、図3に図示しているように、上面(図3(b)の上側面から下面(図3(b))の下側面まで半径方向の大きさが同一の円板状構造にすることができる。この場合、異物分離槽2の底面6に形成されている円形孔9も、図3図示のように、上側(図3(b)の上側)から下側(図3(b))の下側)まで内周面8aの半径方向の大きさが同一の円筒状構造になる。
また、図4に図示しているように、上面(図4(b)の上側面)の半径方向サイズが大きく、下面(図4(b))の下側面)の半径方向サイズが小さく、上面(図4(b)の上側面)から下面(図4(b))の下側面)に向かって半径方向サイズが次第に小さくなっていく構造にすることもできる。この場合、異物分離槽2の底面6に形成されている円形孔9も、図4図示のように、内周面8aの半径方向の大きさが、図4に図示しているように、上面(図4(b)の上側面)の半径方向サイズが大きく、下面(図4(b))の下側面)の半径方向サイズが小さく、上面(図4(b)の上側面)から下面(図4(b))の下側面)に向かって半径方向サイズが次第に小さくなっていく構造になる。
図4図示の実施形態では、円形孔7a、7bの半径方向におけるクリアランス11の幅が、円形孔7の内周面8aが回転円板19の小半径部の外周面20bと対向する領域11bで大きく、円形孔7の内周面8aが回転円板19の大半径部の外周面20aと対向する領域11aで小さくなっている。
本実施形態において、図2(b)、図3(a)、図4(b)図示のように、回転円板9の上側面に、クリアランス11の上側を横切る板体30、30a、30bを取り付けておくことができる。
図2(b)、図3(a)、図4(b)図示の実施形態では、結合手段30、31a、31bによって、板体30、30a、30bの基端側を回転円板9、19の上側面に対して取り付け、取り外し可能にしている。
基端側が回転円板9、19の上側面に取り付けられた板体30、30a、30bは、その先端側が、クリアランス11の上側を横切って、異物分離槽2の底面6の部分にまで伸びている。
基端側が回転円板9、19の上側面に取り付けられた板体30、30a、30bは、その先端側が、クリアランス11の上側を横切って、異物分離槽2の底面6の部分にまで伸びている状態で、回転円板9、19の矢印14方向への回転とともに回転してクリアランス11の上側を通過していく。
これによって、クリアランス11を矢印15(図1)方向に通過していく生海苔混合液中の生海苔(海苔原藻)に対して切断処理が加えられることになる。
この実施形態における回転円板9、19は、円形孔7に対して上下方向に移動可能になっている。
図5図示のように、回転円板9、19に対しては上側から取付部18aが取り付けられ、取付部18aを介して回転円板9、19が回転中心軸12aの上端に取り付けられている構造になっている。
図示の実施形態では、回転中心軸12aの上端には上下方向に伸びる取付孔25が形成されている。一方、取付部18aは、回転円板9、19を挿通して取付孔25内にまで伸びる結合部26を備えている。回転中心軸12aの取付孔25内にまで結合部26が伸びている取付部18aを矢印40、41で示す方向に回転させることで回転円板9、19を、円形孔7に対して、矢印42、43で示すように、上下方向に移動させることができる。
図3、図5(a)図示の実施形態で、回転円板9を、円形孔7に対して、矢印42、43で示すように、上下方向に移動させると、領域11a、11bにおけるクリアランスの半径方向サイズを変更することなく、生海苔混合液が、クリアランス11内を通過する、図3(b)~(d)における上下方向長さを所望の長さに調整することができる。
図4、図5(b)図示の実施形態で、回転円板19を、円形孔7に対して、矢印42、43で示すように、上下方向に移動させると、領域11a、11bにおけるクリアランスの半径方向サイズを大きく、あるいは、小さく変更すると共に、生海苔混合液が、クリアランス11内を通過する、図4(b)~(d)における上下方向長さを所望の長さに調整することができる。
以上、添付図面を用いて本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されることなく種々に変更することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、異物分離槽2の底面6に2個の円形孔が形成されていて、それぞれの内側に回転円板9、19が回転自在に遊嵌されていたが、異物分離槽2の底面6に4個、6個、あるいは8個の円形孔が形成されていて、それぞれの内側に回転円板9、19が回転自在に遊嵌されている構造にすることができる。
1 生海苔異物分離除去装置
2 異物分離槽
6 異物分離槽の底面
11 クリアランス
7、7a、7b 円形孔
9、9a、9b 回転円板
8a 円形孔の内周壁面
10a、10b 回転円板の外周壁面
11a 半径方向におけるクリアランス幅が小さい領域
11b 半径方向におけるクリアランス幅が大きい領域

Claims (3)

  1. 上側が開口している異物分離槽に生海苔と水との混合液である生海苔混合液を投入し、前記異物分離槽の下側に位置している前記異物分離槽の底面に形成されている円形孔の内周面と、前記円形孔に回転中心軸を中心にして円周方向へ回転自在に遊嵌される回転円板の外周面との間に形成されるクリアランスを介して、前記回転円板の回転運動により前記異物分離槽内で回転流動している前記生海苔混合液を、前記クリアランスの下側方向に向けて強制的に吸引することにより、前記クリアランスを通過する前記生海苔混合液から前記クリアランスを通過できない異物を分離する生海苔異物分離除去装置であって、
    前記回転円板は中心から外周までの半径の大きさが異なる大半径部と小半径部とを円周方向の所定の長さ範囲ごとに交互に備えていて、
    前記回転円板の上側面における前記クリアランスの入口から前記回転円板の下側面における前記クリアランスの出口まで前記円形孔の半径方向で同一の大きさである前記クリアランスの幅が、前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記小半径部の前記外周面と対向する領域で大きく、前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記大半径部の前記外周面と対向する領域で小さくなっており、
    前記回転円板の中心角60度の範囲ごとに前記大半径部と前記小半径部とが交互に設けられている、
    前記回転円板の中心角90度の範囲ごとに前記大半径部と前記小半径部とが交互に設けられている、
    前記回転円板の中心角45度の範囲ごとに前記大半径部と前記小半径部とが交互に設けられている、あるいは、
    前記回転円板の中心角90度の範囲の前記大半径部、前記回転円板の中心角30度の範囲の前記小半径部、前記回転円板の中心角30度の範囲の前記大半径部、前記回転円板の中心角90度の範囲の前記小半径部、前記回転円板の中心角90度の範囲の前記大半径部及び、前記回転円板の中心角30度の範囲の前記小半径部が円周方向にこの順で設けられている
    生海苔異物分離除去装置。
  2. 前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記小半径部の前記外周面と対向する領域における前記円形孔の半径方向における前記クリアランスの幅の大きさを1としたときに、前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記大半径部の前記外周面と対向する領域における前記円形孔の半径方向における前記クリアランスの幅の大きさが0.3~0.7の関係である
    請求項1記載の生海苔異物分離除去装置。
  3. 前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記小半径部の前記外周面と対向する領域における前記円形孔の半径方向における前記クリアランスの幅の大きさが1mmで、前記円形孔の前記内周面が前記回転円板の前記大半径部の前記外周面と対向する領域における前記円形孔の半径方向における前記クリアランスの幅の大きさが0.3mm~0.7mmである
    請求項2記載の生海苔異物分離除去装置。
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