JP4691427B2 - パルパー - Google Patents

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Description

本発明は、パルパーに関する。
従来、ダンボールや雑誌のような古紙を再生紙として利用可能にするためにパルパーが用いられている。パルパーは、古紙および水を混合し、混合物をゲル化させて再生材を製造する装置である。
このようなパルパーは、通常、古紙および水を投入するための収容槽とこの収容槽内に回転可能に設けられたロータとを有しており、ロータを回転させることにより古紙を破砕する(たとえば、特許文献1および2参照)。
特開2005−54344号公報 特開平06−128887号公報
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。
たとえば、上記特許文献1に記載のパルパーでは、収容槽内の底部分にメッシュ板が設けられ、メッシュ板上に略円盤形状のロータが回転可能に設けられている。そして、ロータが回転すると、その周囲から放射状に突出する複数の水平刃がメッシュ板との間の間隙で古紙を破砕して再生材を製造する。
しかし、このパルパーでは、主として水平刃およびメッシュ板によってのみ古紙の破砕を行うので、古紙を微細化するまでの時間が長くなり、再生材の製造時間が長くなってしまう。また、古紙および水の混合物がゲル状になってくると攪拌効率が低下してしまう。
このような問題点を解決するため、上記特許文献2に記載のロータでは、水平刃上にほぼ垂直に突出する垂直刃が設けられている。このようにすれば、ロータを回転させることにより、垂直刃によって水を攪拌しながら古紙を粗くちぎることも可能となる。
しかし、ロータを回転させた際にパルパー内で循環する水流は、ロータの上方から下方に向かう流れとなるのが一般的であり、主としてロータの中央部分に当たるように水が流れる。そのため、このロータでは、古紙および水が一度ロータ中央に接触してある程度エネルギーを失った後に垂直刃に接触するので、水流のエネルギーを効率よく古紙の破砕に利用できていない。
また、古紙には発砲スチロール等の軽量異物が混在していることがあるため、軽量異物を除去する必要が生じる。
上記のようなパルパー装置においては、軽量異物を除去する場合には、軽量異物を絡ませて引き上げるための吸着体(例えば、ひも)を収容槽内に投入し、吸着体に軽量異物を絡ませた後に引き上げて軽量異物を除去している。この他、収容槽の内径中間付近に直径50mm〜120mmの円形の異物取出窓を別途設置し、この異物取出窓から軽量異物を除去する方法も知られている。
しかし、このようにして軽量異物を除去するのでは、作業が煩雑となるといった問題点や、パルパーを連続して駆動させたい場合であっても一回一回その駆動を停止させなければならないといった問題点が生じてしまう。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、短時間で再生材を製造することができ、また、軽量異物を円滑に除去することができるパルパーを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のパルパーは、古紙および水を投入するための収容槽と、前記収容槽の底部分に設けられたメッシュ板と、前記メッシュ板上に回転可能に設けられた略円盤形状のロータと、前記ロータ中央に設けられ、前記収容槽の中央に集まる再生に適さない軽量異物を取り出すための取出体と、を備えるパルパーであって、前記ロータは、前記略円盤形状の周縁から中心までの部分が山なりに盛り上がる山形状であって、その周囲から水平方向に突出し、前記メッシュ板との間の間隙で古紙を細かく砕いて微細化するための複数の水平刃と、その上面において、中心近傍から前記略円盤形状の周縁または前記水平刃の先端にわたって凸条を形成するように放射状に設けられた複数の垂直刃と、を具備し、前記ロータを回転させることにより、前記垂直刃により水を攪拌しながら古紙を粗くちぎり、前記垂直刃の後方側に位置する古紙を負圧により水平刃に導いて微細化するようにし、前記取出体は、前記収容槽および前記ロータ中心部を貫通して上下方向に延伸する管状の排出部と、前記排出部の上端に設けられ、下部周面が内方に向かって窪むように湾曲した中空略円錐形状であって、底が開口したキャップ部と、を備え、前記ロータを回転させることにより前記キャップ体の上方から周面を沿って下方に向かう水流を生じさせ、水が前記キャップ体の下部周面近傍を通過する際に負圧により前記キャップ体の開口部分から前記排出部内に引き込まれることで、前記収容槽内の軽量異物を前記排出部内に導くようにしたことを特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、垂直刃の長さが長いので、古紙および水との接触面積が大きくなり、水を効率良く攪拌でき、また、古紙を粗くちぎる効率を高めることができ、かつ、ロータを回転させるだけで、古紙の中に含まれる発砲スチロール、プラスチック、ビニール等の再生に適さない軽量異物が水流により自然に収容槽の中央に集まるので、その軽量異物を取出体により効率的に除去することができる。
すなわち、ロータの回転により、収容槽内を循環する水流が生じ、収容槽の中央においては上方から下方に向かう水流が生じる。そして、垂直刃がロータの中心近傍から延びていることにより、ロータの上方から下方に向かう水が直接垂直刃に導かれるので、ロータの上方から下方に向かう水のエネルギーを効率よく古紙の破砕に利用することができる。
このとき、ロータが山形状であるので、ロータの上方から下方に向かう水はロータの上面を沿うようにしてロータ周縁に導かれ、その水とともに古紙を円滑に水平刃に導いて微細化することができる。
特に、垂直刃付近の古紙の一部は、ロータの山形状と垂直刃後方に発生する負圧とにより、押さえつけられるようにして勢いよく水平刃に導かれる。よって古紙を一層円滑かつ効率的に微細化することができる。
また、請求項2に記載のパルパーは、請求項1に記載のパルパーにおいて、前記垂直刃が、前記ロータの中心近傍から前記略円盤形状の周縁または前記水平刃の先端にわたって螺旋状に延びていることを特徴とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、垂直刃が螺旋状であるので、ロータの駆動トルクを効率よく加速エネルギーに変えることができる。
また、請求項3に記載のパルパーは、請求項1または2に記載のパルパーにおいて、前記キャップ部の底に水平方向に延びるキャップ水平刃を設けたことを特徴とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、キャップ水平刃により軽量異物を細かく破砕しながら除去するので、軽量異物が排出部内で絡まったり詰まったりするのを防ぐことができる。よって、軽量異物を円滑に除去することができる。
また、請求項4に記載のパルパーは、請求項1、2または3に記載のパルパーにおいて、前記収容槽の内面を略球面状に形成したことを特徴とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、ロータ端部から外側へ向かう水流が乱れにくいので、水を円滑に攪拌することができ、一層短時間で再生材を製造することが可能となる。
また、エネルギー効率がよく小さなロータであっても効率的に水流を生じさせることができるので、小さな装置とすることが可能となる。
以上のように、本発明(請求項1)によれば、水を効率良く攪拌でき、また、古紙を粗くちぎる効率を高めることができ、かつ、軽量異物を取出体により効率的に除去できる。また、本発明(請求項2)によれば、ロータの駆動トルクを効率よく加速エネルギーに変えることができる。また、本発明(請求項3)によれば、軽量異物を円滑に除去することができる。また、本発明(請求項4)によれば、水を円滑に攪拌することができ、一層短時間で再生材を製造することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のパルパーの一部を切り欠いて示した斜視図である。図2は、図1に示したパルパーの断面図である。
パルパー1は、収容槽2と、収容槽2の底部分に設けたメッシュ板3と、メッシュ板3上に回転可能に設けられたロータ4と、を備えている。
収容槽2は、ほぼ球形状に構成されていて、その上部に古紙および水を投入するための投入口21を有しており、その下部に再生材を排出するための排出口22を有している。また、排出口22は、図示はされないが、開閉自在な構成である。
メッシュ板3は、多数の孔が設けられた板状の部材であって、排出口22を覆うようにして収容槽2に設けられている。
ロータ4は、上下方向に延伸する排出管41と、排出管41の上方部分に取り付けられたロータ本体42と、ロータ本体42の上部に取り付けられたロータキャップ43と、排出管41の上端に取り付けられたキャップ体44とを備えている。
排出管41は、垂直な軸線まわりに回転可能な構成であって、排出管41が回転すると、ロータ本体42、ロータキャップ43およびキャップ体44が排出管41と一体となって回転する。また、排出管41の上端とキャップ体44との間には間隙が存在しており、この間隙を通って収容槽2内の軽量異物が排出管41内に流入し得るようになっている。
ロータ4には、後述する水平刃423、内側垂直刃432および外側垂直刃424といった各種の刃が設けられており、回転することにより収容槽2内に投入された古紙を破砕することができるようになっている。再生材を製造する際には、まず、収容槽2の排出口22を閉じた状態で投入口21から古紙および水を投入し、ロータ4を回転させる。そして、古紙を破砕して微細化し、古紙および水の混合物をゲル化して再生材を製造する。
このとき、ロータ4の回転により矢印(図2参照)で示したように、収容槽2内を循環する水流が生じる。この水流は、収容槽2内の中央部分においては上方から下方に流れ、下部においては中央から周囲に向かって流れ、周面近傍においては下方から上方に流れ、上部においては周囲から中央に向かって流れるものである。
古紙を破砕していくと、古紙の中に含まれる発砲スチロール、プラスチック、ビニール等の再生に適さない軽量異物が、収容槽2内を浮遊する。この軽量異物は、水とともに循環する過程で、排出管41とキャップ体44との間の間隙を通って排出管41内に入り込み、収容槽2内から除去される。
また、古紙を十分に微細化した後で排出口22を開放し、微細化された古紙をポンプによりスクリーンと称される機械に送り、更に微細な異物を除去し、再生材の製造作業が終了する。
このように、パルパー1においては、ロータに設けられた各種の刃により古紙を微細化しながら、軽量異物を円滑に除去して再生材を製造する。
以下では、パルパー1の各構成を詳しく説明する。なお、パルパー1は、バッチ式でも連続式でも運転可能であるが、一般には、古紙と水とを連続して投入し、ロータも連続して運転する方法が用いられる。
図3は、ロータ本体42の構成を詳しく示した図である。図3(a)は、ロータ本体42の平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示した切断線A−Aの断面図である。
ロータ本体42は、略環状の周縁部421と、周縁部421の内側に設けられた略環状の取付部422と、周縁部421の周囲に設けられた複数の水平刃423と、周縁部421の上面から水平刃423の上面にわたって凸条を形成するように放射状に設けられた複数の外側垂直刃424とを備えている。
周縁部421は、外側から内側に向かって山なりに盛り上がる形状に形成している。
取付部422は、ロータキャップ43の台座であって、周縁部421の内周面に設けられている。
水平刃423は、周縁部421の外周面の下端から水平方向に突出し、かつ、回転方向に対してななめ後方側に傾くように突出しており、回転方向の前方側が刃として形成されている。また、水平刃423は、周縁部421の周方向に等間隔に計8本設けられている。
なお、水平刃423の本数は上記のものに限られず、たとえば、6〜12本のうちのいずれかであってもよい。
外側垂直刃424は、周縁部421の内側上部から水平刃423の先端上部にわたって螺旋状に延び、凸条を形成するように設けられている。また、外側垂直刃424は、周縁部421の周方向に等間隔に計4本設けられており、詳しくは、外側垂直刃424が立設されている水平刃423と外側垂直刃424が立設されていない水平刃423とが、周方向において交互になっている。
図4は、ロータキャップ43の構成を詳しく示した図である。図4(a)は、ロータキャップ43の平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示した切断線B−Bの断面図である。
ロータキャップ43は、山なりに盛り上がる山形状の山部431と、山部431の上面に凸条を形成するように放射状に設けられた複数の内側垂直刃432と、山部431の裏側に取り付けられた足部433とを備えている。
山部431は、平面視が略円形状であって、その中央部分に挿通孔434を有しており、後述するようにこの挿通孔434に排出管41を挿通し得るようになっている。
内側垂直刃432は、山部431の中央近傍から周縁にわたって螺旋状に延びるように、かつ、外側垂直刃424に同じ螺旋として接合され得るように設けられている。
足部433は、略環状の部材であって、山部431の裏側から下方に向かって立設されている。
図5は、キャップ体44の構成を詳しく示した図である。図5(a)は、キャップ体44の平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示した切断線C−Cの断面図である。
キャップ体44は、キャップ部441と、キャップ部441に設けられた複数のキャップ水平刃442と、キャップ水平刃442に取り付けられたキャップ取付部443とを備えている。
キャップ部441は、中空状の略円錐形状であって、下方が開口している。また、キャップ部441は、下部周面から下端にかけて内方に窪むように緩やかに湾曲している。
キャップ水平刃442は、キャップ部441の内側下部から水平方向に突出しており、キャップ部441の周方向において等間隔を保つようにして計3本設けられている。また、キャップ水平刃442は、回転方向の前方側が刃として形成されている。
キャップ取付部443は、略環状の部材であって、その径がキャップ部441の開口部分の径よりも小さくなるように形成されており、その内周面に排出管41の上端が嵌合するようになっている。そして、キャップ取付部443は、その外周面の上端がキャップ水平刃442の先端に取り付けられている。
これにより、キャップ体44は、キャップ部441、キャップ水平刃442およびキャップ取付部443を一体的に構成しながら、キャップ部441とキャップ取付部443との間に間隙を設けている。
図6は、収容槽2にロータ4を取り付けた状態を示した断面図であり、図7は、図6に示した収容槽2の底部分の平面図である。
排出管41の上方部分には、排出管41を取り囲むように保持体411が設けられている。そして、保持体411はメッシュ板3を貫通しつつ、メッシュ板3上において回転可能に設けられている。
ロータ本体42は、保持体411に取り付けられている。また、ロータキャップ43は、ロータ本体42の取付部422に取り付けられ、かつ、足部433が保持体411に取り付けられている。このとき、ロータキャップ43は、内側垂直刃432の外端と、外側垂直刃424の内端とが連続するようにして取り付けられる。
これにより、ロータ4の上面には、4本の螺旋状の垂直刃が立設されることになる。
排出管41の上部は、ロータキャップ43の挿通孔434(図7)を挿通して収容槽2の内部に露出している。そして、排出管41の上端にキャップ取付部443が嵌合するようにしてキャップ体44が取り付けられている。
排出管41には、図示しないモータの駆動トルクが伝達されるようになっており、これにより所定の回転数で排出管41が回転させられる。そして、排出管41が回転すると、保持体411、ロータ本体42、ロータキャップ43およびキャップ体44が一体となって回転する。
図8は、ロータ4近傍の水の流れを示した図である。
収容槽2内に古紙および水を投入してロータ4を回転させると、収容槽2内を循環する水流が生じる。そして、その水流によってロータ4の上方から下方に向かって流れる古紙は、主としてロータキャップ43側に流れ込み、山形のロータキャップ43に沿って周縁の水平刃423に導かれる。
また、内側垂直刃432および外側垂直刃424の前方側に位置する古紙は粗くちぎられ、一部は収容槽2内の大きなうずしおを形成し、一部は内側垂直刃432および外側垂直刃424の後方側に回り込み、周縁の水平刃423に導かれる。そして、内側垂直刃432および外側垂直刃424の後方側に位置した古紙は、負圧により押さえ込まれるようにして下方側かつ外周側に案内されて水平刃423に導かれる。
このようにして、水平刃423に導かれた古紙は、水平刃423とメッシュ板3との間の間隙で細かく砕かれて微細化される。
また、古紙を破砕する際に収容槽2内を浮遊する軽量異物は、浮力の差により収容槽2の中央部分に集まる。
このとき、キャップ部441の下部周面は内方に向かうように湾曲しているので、負圧によりキャップ部441の周囲から、キャップ部441と排出管41(キャップ取付部443)との間の間隙を通って排出管41内に向かう水流が生じる。これにより、水とともに軽量異物が吸い込まれるようにして排出管41内に入り込む。また、このとき、軽量異物は、キャップ水平刃442により細かく破砕される(図6参照)。
また、排出管41の上部周面には、流入孔412が形成されており、軽量異物は、流入孔412からも排出管41内に入り込む。
このように、パルパー1では、軽量異物を円滑に除去しながら再生材を製造する。そして、製造した再生材は、排出口22に設けられた回収部23によって回収される。
以上のように、本実施の形態では、ロータ4は、内側垂直刃432および外側垂直刃424を有しているので、古紙および水との接触面積が大きくなり、水を効率良く攪拌でき、また、古紙を粗くちぎる効率を高めることができる。
すなわち、ロータ4の回転により、収容槽2内を循環する水流が生じ、収容槽2の中央においては上方から下方に向かう水流が生じる。そして、内側垂直刃432がロータキャップ43の中心近傍から延びていることにより、ロータ4の上方から下方に向かう水が直接内側垂直刃432に導かれるので、ロータ4の上方から下方に向かう水のエネルギーを効率よく古紙の破砕に利用することができる。
このとき、ロータキャップ43が山形状であるので、ロータ4の上方から下方に向かう水はロータキャップ43の上面を沿うようにしてロータ4周縁に導かれ、その水とともに古紙を円滑に水平刃423に導いて微細化することができる。
特に、内側垂直刃432および外側垂直刃424付近の古紙の一部は、ロータキャップ43の山形状と内側垂直刃432および外側垂直刃424の後方側に発生する負圧とにより、押さえつけられるようにして勢いよく水平刃423に導かれる。よって古紙を一層円滑かつ効率的に微細化することができる。
また、内側垂直刃432および外側垂直刃424が螺旋状であるので、ロータ4の駆動トルクを効率よく加速エネルギーに変えることができる。
また、ロータ4を回転させると軽量異物が水流により自然に収容槽2の中央に集まるので、ロータ4を回転させるだけで、軽量異物を排出管41およびキャップ体44により効率的に除去することができる。
また、キャップ水平刃442により軽量異物を細かく破砕しながら除去するので、軽量異物を円滑に除去することができる。
また、収容槽2が略球形状であってロータ4端部から外側へ向かう水流が乱れにくいので、水を円滑に攪拌することができ、一層短時間で再生材を製造することが可能となる。さらに、エネルギー効率がよく小さなロータ4であっても効率的に水流を生じさせることができるので、小さな装置とすることが可能となる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、ロータキャップ43は、山形状に限らずおわん状に盛り上がる形状であってもよい。
また、ロータ4は、排出管41が回転することにより回転するとしたが、排出管41を回転しない構成とし、垂直な軸線まわりに回転する回転軸を別個に設けて、この回転軸が回転することによりロータ本体42、ロータキャップ43およびキャップ体44が一体となって回転する構成であってもよい。
本発明のパルパーを簡略的に示した斜視図である。 図1に示したパルパーの断面図である。 ロータ本体の構成を詳しく示した図である。 ロータキャップの構成を詳しく示した図である。 キャップ体の構成を詳しく示した図である。 収容槽にロータを取り付けた状態を示した断面図である。 図6に示した収容槽の底部分の平面図である。 ロータ近傍の水の流れを示した図である。
1 パルパー
2 収容槽
3 メッシュ板
4 ロータ
41 排出管
42 ロータ本体
43 ロータキャップ
44 キャップ体
423 水平刃
424 外側垂直刃
432 内側垂直刃
441 キャップ部

Claims (4)

  1. 古紙および水を投入するための収容槽と、
    前記収容槽の底部分に設けられたメッシュ板と、
    前記メッシュ板上に回転可能に設けられた略円盤形状のロータと、
    前記ロータ中央に設けられ、前記収容槽の中央に集まる再生に適さない軽量異物を取り出すための取出体と、
    を備えるパルパーであって、
    前記ロータは、
    前記略円盤形状の周縁から中心までの部分が山なりに盛り上がる山形状であって、
    その周囲から水平方向に突出し、前記メッシュ板との間の間隙で古紙を細かく砕いて微細化するための複数の水平刃と、
    その上面において、中心近傍から前記略円盤形状の周縁または前記水平刃の先端にわたって凸条を形成するように放射状に設けられた複数の垂直刃と、を具備し、
    前記ロータを回転させることにより、前記垂直刃により水を攪拌しながら古紙を粗くちぎり、前記垂直刃の後方側に位置する古紙を負圧により水平刃に導いて微細化するようにし、
    前記取出体は、
    前記収容槽および前記ロータ中心部を貫通して上下方向に延伸する管状の排出部と、
    前記排出部の上端に設けられ、下部周面が内方に向かって窪むように湾曲した中空略円錐形状であって、底が開口したキャップ部と、を備え、
    前記ロータを回転させることにより前記キャップ体の上方から周面を沿って下方に向かう水流を生じさせ、水が前記キャップ体の下部周面近傍を通過する際に負圧により前記キャップ体の開口部分から前記排出部内に引き込まれることで、前記収容槽内の軽量異物を前記排出部内に導くようにしたことを特徴とするパルパー。
  2. 前記垂直刃は、前記ロータの中心近傍から前記略円盤形状の周縁または前記水平刃の先端にわたって螺旋状に延びていることを特徴とする請求項1に記載のパルパー。
  3. 前記キャップ部の底に水平方向に延びるキャップ水平刃を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のパルパー。
  4. 前記収容槽の内面を略球面状に形成したことを特徴とする請求項1、2または3に記載のパルパー。


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