JP2007305728A - 熱処理における温度安定化方法及びそのプログラム - Google Patents

熱処理における温度安定化方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】別途に温度制御装置等を設けることなく、被処理基板の処理前に熱処理室の温度を処理温度に維持して、処理精度の均一化を図ると共に、製品歩留まりの向上を図れるようにした熱処理における温度安定化方法及びそのプログラムを提供すること。
【解決手段】半導体ウエハWを、熱板51と該熱板を覆う蓋体55とからなる熱処理室54に搬入して処理を施す熱処理において、ウエハが熱処理室に搬入されるまでの間、蓋体の開閉動作を行って熱処理室の蓄熱温度を処理温度(ウエハの処理中の飽和温度)に維持する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、例えば塗布・現像処理された半導体ウエハやLCDガラス基板等の被処理基板を熱処理する際の温度安定化方法及びそのプログラムに関するものである。
一般に、半導体デバイスの製造においては、半導体ウエハやLCDガラス基板等(以下にウエハ等という)の上にITO(Indium Tin Oxide)の薄膜や電極パターンを形成するために、フォトリソグラフィ技術が利用されている。このフォトリソグラフィ技術においては、ウエハ等にフォトレジストを塗布し、これにより形成されたレジスト膜を所定の回路パターンに応じて露光し、この露光パターンを現像処理することによりレジスト膜に回路パターンが形成されている。
このようなフォトリソグラフィ工程においては、レジスト塗布後の加熱処理(プリベーク)、露光後の加熱処理(ポストエクスポージャーベーク)、現像処理後の加熱処理(ポストベーク)等の種々の加熱処理が施されている。
従来のこの種の熱処理装置として、ヒータを埋設した熱板と、該熱板を覆う蓋体とで熱処理雰囲気を形成する構造のものが知られている。この熱処理装置は、熱板の発熱の輻射熱により処理雰囲気を処理温度にして、熱板上に載置されたウエハ等に熱処理を施している。この場合、処理雰囲気を形成する蓋体は、それ自体の温度が熱板ほど考慮されていないため、熱処理中であっても熱板の設定温度より低い温度となり、処理温度に影響を及ぼし、熱処理が不安定となる。そのため、従来の熱処理装置においては、蓋体にヒートパイプを埋設して蓋体の伝熱性を高めるようにした構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−183069号公報(特許請求の範囲、図1)
ところで、一般に、フォトリソグラフィ工程においては、ロット毎にウエハ等を、熱処理装置を含む各処理部に連続して搬送(搬入)して処理を施し、処理済みのウエハ等を処理部から搬出した後に、後続するロットのウエハ等を同様に処理している。そのため、熱処理装置においては、先行のロットのウエハ等を処理した後、後続のロットのウエハ等を処理するまで待機しているが、その間の処理室の温度は、蓋体の開閉状態によって異なり、通常のように蓋体が閉鎖している状態では、処理室内の温度が処理温度より高くなり、逆に、蓋体が開放している状態では、処理室内の温度が処理温度より低くなる。したがって、熱処理装置に搬入された後続のロットのウエハ等の処理温度が不安定となり、処理精度の不均一、例えば露光後の加熱処理においては線幅の不均一が生じると共に、歩留まりの低下をきたすという問題があった。
これに対して、熱板の加熱温度を調整して処理温度を維持することが考えられるが、上述したように、処理室の温度は蓋体の温度に影響され、熱板の温度より低くなるため、熱板の加熱温度を調整して処理温度を維持することが難しい。また、特開2000−183069号公報に記載のものは、蓋体の伝熱性を高めるようにしたため、熱板の昇降温に応じた処理室の温度変化に対する応答性はよいが、これにおいても、熱板及び蓋体の加熱温度を調整して処理温度を維持することが難しい。しかも、特開2000−183069号公報に記載のものは、構造が複雑となると共に、装置が大型化するという問題もある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、別途に温度制御装置等を設けることなく、被処理基板の処理前に熱処理室の温度を処理温度に維持して、処理精度の均一化を図ると共に、製品歩留まりの向上を図れるようにした熱処理における温度安定化方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明の熱処理における温度安定化方法は、被処理基板を、熱板と該熱板を覆う蓋体とからなる熱処理室に搬入して処理を施す熱処理において、被処理基板が上記熱処理室に搬入されるまでの間、上記蓋体の開閉動作を行って熱処理室の蓄熱温度を処理温度に維持する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、蓋体を開放することで、熱処理室内の温度を降温させ、また、蓋体を閉鎖することで、熱処理室内の温度を昇温させることができるので、開放と閉鎖を組み合わせて、熱処理室の蓄熱温度を処理温度に維持することができる。
この発明の温度安定化方法において、上記蓋体の開閉動作は、少なくても一回であってもよいが、複数回繰り返す方がよい(請求項2)。
このように構成することにより、蓋体の開閉動作を複数回繰り返して、熱処理室内の温度の昇降温を繰り返して熱処理室の蓄熱温度を処理温度に維持することができる。
また、上記処理温度は、被処理基板の処理中の飽和温度にする方が好ましい(請求項3)。
このように構成することにより、処理温度は被処理基板の処理中の飽和温度であるので、処理温度を安定した一定温度にすることができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の熱処理における温度安定化方法において、上記蓋体の開閉動作における開放及び閉鎖時間の少なくとも一方の時間を、熱板の設定温度に対する蓋体の開放又は閉鎖による温度変化と、処理温度とに基づいて設定することを特徴とする。
このように構成することにより、熱板の設定温度に対する蓋体の開放又は閉鎖による温度変化を算出して得られた単位時間当たりの温度と、処理温度との関係から、蓋体の開閉動作を処理温度に近づけるべく、最適な開放時間及び/又は閉鎖時間を設定することができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の熱処理における温度安定化方法において、上記蓋体の開閉動作における開放及び閉鎖時間の少なくとも一方の時間を、熱板の設定温度に対する蓋体の開放又は閉鎖による温度変化と、処理温度及び上記被処理基板を上記熱処理室に搬送する搬送手段の搬送状態とに基づいて設定する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、熱板の設定温度に対する蓋体の開放又は閉鎖による温度変化を算出して得られた単位時間当たりの温度と、処理温度及び被処理基板の搬送手段の搬送状態との関係から、蓋体の開閉動作を処理温度に近づけるべく、最適な開放時間及び/又は閉鎖時間を設定することができる。これにより、例えば、異なるロットの被処理基板を連続で熱処理する場合においても最適な処理温度に近づけることができる。すなわち、先行ロットの最後の被処理基板が熱処理室を通過し、後続ロットの最初の被処理基板が熱処理室に搬入される前の搬送手段の動作状態は、先行ロットの方が優先されて、後続ロットの被処理基板の搬入タイミングにばらつきが生じ、温度が不安定となるが、この場合、搬送手段の搬送状態に対応して蓋体の開閉動作における開放時間及び/又は閉鎖時間を設定することができる。
また、請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の熱処理における温度安定化方法において、温度検出手段により熱板の温度を検出し、検出された温度に基づいて蓋体の開閉動作を行う、ことを特徴とする。
このように構成することにより、温度検出手段により検出された熱板の温度に基づいて蓋体の開閉動作を行うことにより、現状の熱板の温度に対応して、熱処理室内の温度を処理温度に維持することができる。
また、請求項7記載の発明は、請求項1記載の熱処理における温度安定化方法において、温度検出手段により熱処理室の温度を検出し、検出された温度に基づいて蓋体の開閉動作を行う、ことを特徴とする。
このように構成することにより、温度検出手段により検出された熱処理室の温度に基づいて蓋体の開閉動作を行うことにより、現状の熱処理室内の温度に対応して、熱処理室内の温度を処理温度に維持することができる。
また、請求項8記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の熱処理における温度安定化方法において、上記蓋体の開閉動作を、被処理基板が処理部に投入された時点から所定時間経過後に開始する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、処理に供される被処理基板が処理部に投入された時点から所定時間経過後に、蓋体の開閉動作を開始して、熱処理室内の温度を処理温度に維持することにより、蓋体の開閉動作の無駄を省くことができる。
加えて、請求項9記載の熱処理における温度安定化用プログラムは、コンピュータ上で動作し、実行時に請求項1ないし8のいずれかに記載の方法が行われるように、コンピュータに蓋体の開閉動作を制御させる、ことを特徴とする。
この発明によれば、蓋体の開閉動作を行って熱処理室の蓄熱温度を処理温度に維持することにより、別途に温度制御装置等を設けることなく、被処理基板の処理前に熱処理室の温度を処理温度に維持することができ、熱処理室内に搬入された被処理基板を搬入時から一定の処理温度で処理することができる。したがって、処理精度の均一化を図ることができると共に、製品歩留まりの向上を図ることができる。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係る熱処理装置を半導体ウエハのレジスト塗布・現像処理システムにおける加熱処理装置に適用した場合について説明する。
図1は、上記レジスト塗布・現像処理システムの一実施形態の概略平面図、図2は、図1の正面図、図3は、図1の背面図である。
上記レジスト塗布・現像処理システムは、被処理基板である半導体ウエハW(以下にウエハWという)をウエハカセット1で複数枚例えば25枚単位で外部からシステムに搬入又はシステムから搬出したり、ウエハカセット1に対してウエハWを搬出・搬入したりするためのカセットステーション10(搬送部)と、塗布現像工程の中で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを所定位置に多段配置してなる処理装置を具備する処理ステーション20と、この処理ステーション20と隣接して設けられる露光装置(図示せず)との間でウエハWを受け渡すためのインターフェース部30とで主要部が構成されている。
上記カセットステーション10は、図1に示すように、カセット載置台2上の突起3の位置に複数個例えば4個までの蓋付のウエハカセット1がそれぞれのウエハ出入口を処理ステーション20側に向けて水平のX方向に沿って一列に載置され、各ウエハカセット1に対峙して蓋開閉装置5が配設され、また、カセット配列方向(X方向)及びウエハカセット1内に垂直方向に沿って収容されたウエハWのウエハ配列方向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送用ピンセット4が各ウエハカセット1に選択的に搬送するように構成されている。また、ウエハ搬送用ピンセット4は、θ方向に回転可能に構成されており、後述する処理ステーション20側の第3の組G3の多段ユニット部に属するアライメントユニット(ALIM)及びエクステンションユニット(EXT)にも搬送できるようになっている。
上記処理ステーション20は、図1に示すように、中心部には、移動機構22によって垂直移動する垂直搬送型の主ウエハ搬送機構21が設けられ、この主ウエハ搬送機構21の周りに全ての処理ユニットが1組又は複数の組に渡って多段に配置されている。この例では、5組G1,G2,G3,G4及びG5の多段配置構成であり、第1及び第2の組G1,G2の多段ユニットはシステム正面側に並列され、第3の組G3の多段ユニットはカセットステーション10に隣接して配置され、第4の組G4の多段ユニットはインターフェース部30に隣接して配置され、第5の組G5の多段ユニットは背部側に配置されている。
この場合、図2に示すように、第1の組G1では、カップ(容器)23内でウエハWと現像液供給手段(図示せず)とを対峙させてレジストパターンを現像する現像ユニット(DEV)と、ウエハWをスピンチャック(図示せず)に載置して所定の処理を行うレジスト塗布ユニット(COT)とが垂直方向の下から順に2段に重ねられている。第2の組G2も同様に、2台のレジスト塗布ユニット(COT)及び現像ユニット(DEV)が垂直方向の下から順に2段に重ねられている。このようにレジスト塗布ユニット(COT)を下段側に配置した理由は、レジスト液の排液が機構的にもメンテナンスの上でも面倒であるためである。しかし、必要に応じてレジスト塗布ユニット(COT)を上段に配置することも可能である。
図3に示すように、第3の組G3では、ウエハWをウエハ載置台24に載置して所定の処理を行うオーブン型の処理ユニット例えばウエハWを冷却するクーリングユニット(COL)、ウエハWに疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、ウエハWの位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、ウエハWの搬入出を行うエクステンションユニット(EXT)、ウエハWをベークする熱処理装置を使用した4つのホットプレートユニット(HP)が垂直方向の下から順に例えば8段に重ねられている。
また、第4の組G4では、オーブン型処理ユニット例えばクーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)、エクステンションユニット(EXT)、クーリングユニット(COL)、急冷機能を有するこの発明に係る熱処理装置を使用した2つのチリングホットプレートユニット(CHP)及びこの発明に係る熱処理装置を使用した2つのホットプレートユニット(HP)が垂直方向の下から順に例えば8段に重ねられている。
上記のように処理温度の低いクーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いホットプレートユニット(HP)、チリングホットプレートユニット(CHP)及びアドヒージョンユニット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることができる。勿論、ランダムな多段配置とすることも可能である。
なお、図1に示すように、処理ステーション20において、第1及び第2の組G1,G2の多段ユニット(スピナ型処理ユニット)に隣接する第3及び第4の組G3,G4の多段ユニット(オーブン型処理ユニット)の側壁の中には、それぞれダクト25,26が垂直方向に縦断して設けられている。これらのダクト25,26には、ダウンフローの清浄空気又は特別に温度調整された空気が流されるようになっている。このダクト構造によって、第3及び第4の組G3,G4のオーブン型処理ユニットで発生した熱は遮断され、第1及び第2の組G1,G2のスピナ型処理ユニットへは及ばないようになっている。
また、この処理システムでは、主ウエハ搬送機構21の背部側にも図1に点線で示すように第5の組G5の多段ユニットが配置できるようになっている。この第5の組G5の多段ユニットは、案内レール27に沿って主ウエハ搬送機構21から見て側方へ移動できるようになっている。したがって、第5の組G5の多段ユニットを設けた場合でも、ユニットをスライドすることにより空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構21に対して背後からメンテナンス作業を容易に行うことができる。
上記インターフェース部30は、奥行き方向では処理ステーション20と同じ寸法を有するが、幅方向では小さなサイズに作られている。このインターフェース部30の正面部には可搬性のピックアップカセット31と定置型のバッファカセット32が2段に配置され、背面部には、ウエハWの周辺部の露光及び識別マーク領域の露光を行う露光手段である周辺露光装置33が配設され、中央部には、搬送手段であるウエハの搬送アーム34が配設されている。この搬送アーム34は、X,Z方向に移動して両カセット31,32及び周辺露光装置33に搬送するように構成されている。また、搬送アーム34は、θ方向に回転可能に構成され、処理ステーション20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンションユニット(EXT)及び隣接する露光装置側のウエハ受渡し台(図示せず)にも搬送できるように構成されている。
上記のように構成される処理システムは、クリーンルーム40内に設置されるが、更にシステム内でも効率的な垂直層流方式によって各部の清浄度を高めている。
次に、上記ホットプレートユニット(HP)及びチリングホットプレートユニット(CHP)を構成するこの発明に係る熱処理装置について、図4を参照して詳細に説明する。ここでは、この発明に係る熱処理装置をチリングホットプレートユニット(CHP)に適用した場合について説明する。
上記熱処理装置50は、図4に示すように、熱処理ユニットのケーシング(図示せず)内に、ウエハWを加熱する加熱部50aと、ウエハWを冷却する冷却部50bが設けられている。加熱部50aには、表面に塗布膜であるレジスト膜が形成されたウエハWを載置し加熱する熱板51と、熱板51の外周及び下部側を包囲する支持台52と、この支持台52の外周及び下部側を包囲するサポートリング53と、サポートリング53の上方開口部を覆い、サポートリング53と協働して熱処理室54を形成する蓋体55が設けられている。なお、サポートリング53の頂部の蓋体55に当接する面には円状の凹溝56が周設されており、この凹溝56内にOリング57が嵌挿されている。
上記熱板51には、温度制御器58aからの出力制御により所定温度に設定される温度ヒータ58が埋設されている。また、熱板51の同心円上の3箇所には、貫通孔59が設けられている。貫通孔59には、熱板51の下方に配設された昇降駆動機構60によって昇降する支持ピン61が貫通可能になっており、支持ピン61の昇降により、ウエハWが冷却部50bの冷却プレート62との間で受け渡されるようになっている。
また、熱板51には、この熱板51の温度を検出する温度検出手段である温度センサ51aが取り付けられている。この温度センサ51aによって検出された熱板51の温度の検出信号が、後述する制御手段である制御コンピュータ70の中央演算処理装置(CPU)を主体として構成される制御部71に伝達されるように形成されている。
また、上記蓋体55の一側には支持部63が突設されており、この支持部63に蓋体昇降機構例えば昇降シリンダ64のピストンロッド65が連結されている。したがって、昇降シリンダ64の駆動によって蓋体55がサポートリング53に対して接離移動すなわち開閉移動するようになっている。
上記昇降シリンダ64及び昇降駆動機構60は、後述する制御部71に電気的に接続されており、制御部71からの制御信号に基づいて駆動、すなわち蓋体55の開閉動作、支持ピン61の昇降動作するように構成されている。
制御コンピュータ70は、図1に概略的に示すように、中央演算処理装置(CPU)を主体として構成される制御部71と、制御部71に接続された入出力部72と、処理シーケンスを作成するための処理シーケンス入力画面を表示する表示部73と、入出力部72に挿着され制御ソフトウエアを格納した記録媒体74とを具備する。なお、制御コンピュータ70は、具体的には、図2に示すように、カセットステーション10のカセット載置台2に設置される。この場合、制御コンピュータ70は、引き出し式に格納されるキーボードからなる入出力部72と、ディスプレーからなる表示部73及び記録媒体74とで構成されている。なお、記録媒体74には、後述する、蓋体55の開閉動作のタイミング,開閉時間及び開閉回数等の最適情報のパラメータが記憶(格納)されている。
上記記録媒体74は、制御コンピュータ70に固定的に設けられるもの、あるいは、制御コンピュータ70に設けられた読み取り装置に着脱自在に挿着されて該読み取り装置により読み取り可能なものであってもよい。最も典型的な実施形態においては、記録媒体74は、基板処理装置のメーカーのサービスマンによって制御ソフトウエアがインストールされたハードディスクドライブである。他の実施の形態においては、記録媒体74は、制御ソフトウエアが書き込まれたCD−ROM又はDVD−ROMのような読み出し専用のリムーバブルディスクであり、このようなリムーバブルディスクは制御コンピュータ70に設けられた光学的読み取り装置によって読み取られる。記録媒体74は、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)のいずれの形式のものであってもよく、また、記録媒体74は、カセット式のROMのようなものであってもよい。要するに、コンピュータの技術分野において知られている任意のものを記録媒体74として用いることが可能である。
次に、上記蓋体55の開閉動作とパラメータについて、図5ないし図7を参照して説明する。まず、熱板51の設定温度に対する熱処理室54内の処理温度すなわち飽和温度を決定する。この場合、熱板51の設定温度が100℃,120℃,140℃で、処理時間がそれぞれ60秒の場合と、90秒の場合について、ウエハWを50枚熱処理して測定したところ、蓋体裏面平均温度と各ウエハWとの関係は、図6のグラフと表1に示す通りであった。
Figure 2007305728
上記測定の結果から、飽和温度の平均値、すなわち熱板51の設定温度が100℃の場合の飽和温度の平均値58.2℃,熱板51の設定温度が120℃の場合の飽和温度の平均値68.6℃,熱板51の設定温度が140℃の場合の飽和温度の平均値78.5℃を目標温度と決定する。
次に、蓋体55の開放時間To,閉鎖時間Tcを測定する。ここで、プログラムの仕様上、開放時間Toと閉鎖時間Tcは同じ値の繰り返しとなるので、蓋体55の温度を最大限早く放熱させ、かつ、その後の蓋体55の温度の上下幅を最小限にするため、開放時間Toは固定値にした方がパラメータ設定し易いことから、ここでは、開放時間Toを固定値にした場合について説明する。
熱板51の設定温度が100℃,120℃,140℃の場合の蓋体55の閉鎖時間Tcを15秒,30秒,45秒の3パターンにて蓋体55の開閉動作を行い、その時の蓋体55の温度を調べたところ、図7のグラフに示す通りであった。
ここで得られた、熱板51の設定温度が100℃,120℃,140℃における単位時間(秒)当たりの温度変化から、上記目標温度(58.2℃,68.6℃,78.5℃)に近づける時間は表2に示す通りある。
Figure 2007305728
上記結果から、熱板51の設定温度が100℃の場合の閉鎖時間Tcは24秒,熱板51の設定温度が120℃の場合の閉鎖時間Tcは23秒,熱板51の設定温度が140℃の場合の閉鎖時間Tcは20秒であるので、平均値として閉鎖時間Tcを23秒に決定する。
なお、蓋体55の開放時間Toは、繰り返しテストの経験値に基づいて15秒に設定する。また、条件として、蓋体55の開閉動作の開始待ち時間T1を1秒とし、繰り返し回数を無限に設定し、ウエハWが熱処理室54内に搬入された時点で繰り返しを停止する。
上記のようにして求めた蓋体55の開閉動作とパラメータ(図5参照)を記録媒体74に記憶(格納)する。そして、上記のように構成された制御コンピュータ70によって制御ソフトウエアを実行することにより、例えば、先行するロットの最後のウエハWが熱処理装置50の熱処理室54から搬出され、後続のロットの最初のウエハWが熱処理室54に搬入されるまでの間、蓋体55が上記パラメータに基づいて開閉動作を行うことにより、熱処理室54の蓄熱温度を処理温度(飽和温度)に維持することができる。これにより、熱処理室54に搬入されたウエハWは、搬入時点から処理温度下におかれて熱処理される。
例えば、熱板51の設定温度を120℃から100℃に変更する場合は、処理温度を変更した後に蓋体55を上昇して開放した状態で待機させて放熱させる。なお、このとき、温度制御器58aからの制御出力はない状態となっている。放熱により熱板51の温度が設定値より低い温度例えば98℃が温度センサ51aによって検出されたら、検出信号が制御部71に伝達され、制御部71からの制御信号に基づいて昇降シリンダ64が駆動し、蓋体55を下降して閉じる。この状態で、温度制御器58aの制御出力をONにして、熱板51の温度が100℃になるように制御する。これにより、熱処理室54の熱雰囲気を安定化させることができる。
また、例えば、熱板51の設定温度を120℃から140℃に変更する場合は、蓋体55を閉じた状態で、温度制御器58aの制御出力をONにして、熱板51の温度が140℃になるように制御する。これにより、蓋体55を早く蓄熱すると共に、熱処理室54の熱雰囲気を早く安定化させることができる。
上記のようにして、熱板51の設定温度を変更することにより、異なるロットの連続処理において、温度設定の切り換えの設定値と現状の設定値との温度差がある場合においても、熱板51の温度の高低により蓋体55の開閉動作を制御することにより、熱処理室54を処理温度に早く近づけることができる。
なお、処理に供されるウエハWの処理温度が変更される場合は、その処理レシピに基づくパラメータを予め制御コンピュータ70に記憶(格納)しておけば、そのパラメータに基づいて熱処理室54の温度をより早く安定化させるために、蓋体5の開閉動作を開始するまでの待ち時間T1を変更温度幅に合わせて算出して、蓋体55の開閉動作の開始待ち時間T1を調整することができる。なお、例えば、熱板51の温度を10℃以上変更した場合、「蓋体5の温度安定待ち」のアラームを発生し、自動算出した待ち時間が経過するまで蓋体55の開閉動作を開始しないように設定するようにしてもよい。これにより、蓋体5の開閉動作の無駄を省くことができ、昇降シリンダ64の寿命の増大が図れる。また、蓋体5の開閉動作を極力少なくすることで、熱処理室54内への異物混入を防止することができる。
次に、上記のように構成されるレジスト塗布・現像処理システムの動作態様について説明する。
まず、カセットステーション10において、蓋開閉装置5が作動して先行のロットのウエハカセット1の蓋を開放する。次に、ウエハ搬送用ピンセット4がカセット載置台2上の未処理のウエハWを収容しているカセット1にアクセスして、そのカセット1から1枚のウエハWを取り出す。ウエハ搬送用ピンセット4は、カセット1よりウエハWを取り出すと、処理ステーション20側の第3の組G3の多段ユニット内に配置されているアライメントユニット(ALIM)まで移動し、ユニット(ALIM)内のウエハ載置台24上にウエハWを載せる。ウエハWは、ウエハ載置台24上でオリフラ合せ及びセンタリングを受ける。その後、主ウエハ搬送機構21がアライメントユニット(ALIM)に反対側からアクセスし、ウエハ載置台24からウエハWを受け取る。
処理ステーション20において、主ウエハ搬送機構21はウエハWを最初に第3の組G3の多段ユニットに属するアドヒージョンユニット(AD)に搬入する。このアドヒージョンユニット(AD)内でウエハWは疎水化処理を受ける。疎水化処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをアドヒージョンユニット(AD)から搬出して、次に第3の組G3又は第4の組G4の多段ユニットに属するクーリングユニット(COL)へ搬入する。このクーリングユニット(COL)内でウエハWはレジスト塗布処理前の設定温度例えば23℃まで冷却される。冷却処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをクーリングユニット(COL)から搬出し、次に第1の組G1又は第2の組G2の多段ユニットに属するレジスト塗布ユニット(COT)へ搬入する。このレジスト塗布ユニット(COT)内でウエハWはスピンコート法によりウエハ表面に一様な膜厚でレジストを塗布する。
レジスト塗布処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをレジスト塗布ユニット(COT)から搬出し、次にホットプレートユニット(HP)内へ搬入する。ホットプレートユニット(HP)内でウエハWは載置台上に載置され、所定温度例えば100℃で所定時間プリベーク処理される。これによって、ウエハW上の塗布膜から残存溶剤を蒸発除去することができる。プリベークが終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをホットプレートユニット(HP)から搬出し、次に第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)へ搬送する。このユニット(EXTCOL)内でウエハWは次工程すなわち周辺露光装置33における周辺露光処理に適した温度例えば24℃まで冷却される。この冷却後、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWを直ぐ上のエクステンションユニット(EXT)へ搬送し、このユニット(EXT)内の載置台(図示せず)の上にウエハWを載置する。このエクステンションユニット(EXT)の載置台上にウエハWが載置されると、インターフェース部30の搬送アーム34が反対側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そして、搬送アーム34はウエハWをインターフェース部30内の周辺露光装置33へ搬入する。周辺露光装置33において、ウエハW表面の周辺部の余剰レジスト膜(部)に光が照射されて周辺露光が施される。
周辺露光が終了した後、搬送アーム34が周辺露光装置33の筐体内からウエハWを搬出し、隣接する露光装置側のウエハ受取り台(図示せず)へ移送する。
露光装置で全面露光が済んで、ウエハWが露光装置側のウエハ受取り台に戻されると、インターフェース部30の搬送アーム34はそのウエハ受取り台へアクセスしてウエハWを受け取り、受け取ったウエハWを処理ステーション20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンションユニット(EXT)へ搬入し、ウエハ受取り台上に載置する。
ウエハ受取り台上に載置されたウエハWは、主ウエハ搬送機構21により、チリングホットプレートユニット(CHP)の熱処理装置50に搬送(搬入)され、フリンジの発生を防止するため、あるいは化学増幅型レジスト(CAR)における酸触媒反応を誘起するため、例えば120℃で所定時間ポストエクスポージャーベーク処理が施される。この際、熱処理装置50では、上述したように、ウエハWが熱処理室54に搬入されるまでの間、蓋体55が処理レシピのパラメータに基づいて開閉動作を行うことにより、熱処理室54の蓄熱温度を処理温度(飽和温度)に維持しているので、熱処理室54に搬入されたウエハWは、搬入時点から処理温度下におかれて熱処理される。
また、先行するロットにおける最後のウエハWがポストエクスポージャーベーク処理されて、熱処理装置50の熱処理室54から搬出された後、後続のロットにおける最初のウエハWが搬入されるまでの間、蓋体55が開閉動作を行うことにより、熱処理室54の蓄熱温度を処理温度(飽和温度)に維持している。
その後、ウエハWは、第1の組G1又は第2の組G2の多段ユニットに属する現像ユニット(DEV)に搬入される。この現像ユニット(DEV)内では、ウエハW表面のレジストに現像液が満遍なく供給されて現像処理が施される。この現像処理によって、ウエハW表面に形成されたレジスト膜が所定の回路パターンに現像されると共に、ウエハWの周辺部の余剰レジスト膜が除去され、更に、ウエハW表面に形成された(施された)アライメントマークMの領域に付着したレジスト膜が除去される。このようにして、現像が終了すると、ウエハW表面にリンス液がかけられて現像液が洗い落とされる。
現像工程が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWを現像ユニット(DEV)から搬出して、次に第3の組G3又は第4の組G4の多段ユニットに属するホットプレートユニット(HP)へ搬入する。このユニット(HP)内でウエハWは例えば100℃で所定時間ポストベーク処理される。これによって、現像で膨潤したレジストが硬化し、耐薬品性が向上する。
ポストベークが終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをホットプレートユニット(HP)から搬出し、次にいずれかのクーリングユニット(COL)へ搬入する。ここでウエハWが常温に戻った後、主ウエハ搬送機構21は、次にウエハWを第3の組G3に属するエクステンションユニット(EXT)へ移送する。このエクステンションユニット(EXT)の載置台(図示せず)上にウエハWが載置されると、カセットステーション10側のウエハ搬送用ピンセット4が反対側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そして、ウエハ搬送用ピンセット4は、受け取ったウエハWをカセット載置台上の処理済みウエハ収容用のウエハカセット1の所定のウエハ収容溝に入れ、ウエハカセット1内に全ての処理済みのウエハWが収納された後、蓋開閉装置5が作動して蓋を閉じて処理が完了する。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態では、蓋体55の開放時間Toを固定値にし、閉鎖時間Tcをパラメータにした場合について説明したが、開放時間Toをパラメータにしてもよい。開放時間Toをパラメータにする場合は、例えば、熱板51の設定温度が120℃における30秒,60秒,90秒及び150秒の蓋体55の裏面温度を調べたところ、図10に示すような結果が得られ、蓋体55は30秒間で10℃の低下つまり0.3℃/秒となる。この単位時間当たりの温度(0.3℃/秒)を、処理温度(飽和温度)に近づけるようにして、開放時間Toを設定することができる。
また、この発明の別の実施形態として、温度検出手段により熱処理室54の温度を検出し、検出された温度に基づいて蓋体55の開閉動作を行うようにしてもよい。例えば、図11に示すように、熱処理室54内、具体的には蓋体55の裏面側に配設される温度検出手段である温度センサ80と、制御コンピュータ70の制御部71とを電気的に接続する。そして、温度センサ80によって熱処理室54(蓋体55の裏面側)の温度を検出し、その検出信号を制御コンピュータ70の制御部71に伝達して、制御コンピュータ70に熱処理室54の現状の温度状態を認識させると共に、制御部71からの制御信号に基づいて昇降シリンダ64を駆動して蓋体55を開閉動作させて、熱処理室54の蓄熱温度を処理温度(飽和温度)に維持させるようにしてもよい。
なお、図11において、その他の部分は、図4に示した第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
なお、上記実施形態では、この発明に係る熱処理装置をポストエクスポージャーベーク処理する基板熱処理装置に適用した場合について説明したが、ポストエクスポージャーベーク処理以外の熱処理装置、例えばポストベーク処理する熱装置についても同様に適用することができ、同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、この発明に係る基板熱処理装置を半導体ウエハのレジスト塗布・現像処理システムにおける熱処理装置に適用した場合について説明したが、LCDガラス基板のレジスト塗布・現像処理システムにおける熱処理装置にも適用できることは勿論である。
(1)熱板51の設定温度が100℃で、処理時間がそれぞれ60秒の場合と、90秒の場合について、この発明に係る蓋体55の開閉動作有りと、開閉動作無しの場合について、ウエハWを50枚熱処理して測定したところ、蓋体裏面平均温度と各ウエハWとの関係は、図8のグラフに示す通りの結果が得られた。
この結果、処理時間が60秒においては、開閉動作無しにおける蓋体裏面温度レンジが11.6℃であるのに対してこの発明に係る開閉動作有りにおける蓋体裏面温度レンジが1.8℃であり、約85%の改善が図れた。また、処理時間が90秒においては、開閉動作無しにおける蓋体裏面温度レンジが8.9℃であるのに対してこの発明に係る開閉動作有りにおける蓋体裏面温度レンジが1.9℃であり、約79%の改善が図れた。
(2)熱板51の設定温度が140℃で、処理時間がそれぞれ60秒の場合と、90秒の場合について、この発明に係る蓋体55の開閉動作有りと、開閉動作無しの場合について、ウエハWを50枚熱処理して測定したところ、蓋体裏面平均温度と各ウエハWとの関係は、図9のグラフに示す通りの結果が得られた。
この結果、処理時間が60秒においては、開閉動作無しにおける蓋体裏面温度レンジが17.4℃であるのに対してこの発明に係る開閉動作有りにおける蓋体裏面温度レンジが4.1℃であり、約76%の改善が図れた。また、処理時間が90秒においては、開閉動作無しにおける蓋体裏面温度レンジが12.3℃であるのに対してこの発明に係る開閉動作有りにおける蓋体裏面温度レンジが2.7℃であり、約78%の改善が図れた。
この発明に係る熱処理装置を適用したレジスト塗布・現像処理システムの一例を示す概略平面図である。 上記レジスト塗布・現像処理システムの概略正面図である。 上記レジスト塗布・現像処理システムの概略背面図である。 この発明に係る熱処理装置の第1実施形態を示す概略断面図である。 この発明における蓋体の開閉動作とパラメータを示すタイムチャートである。 この発明における熱板の温度に対するウエハ処理中の蓋体裏面温度(処理温度)の関係を示すグラフである。 この発明における蓋体裏面温度(処理温度)と蓋体の閉鎖時間との関係を示すグラフである。 この発明に係る蓋体の開閉動作有りと開閉動作無しの場合の蓋体裏面温度(処理温度)を比較して示すグラフである。 この発明に係る蓋体の開閉動作有りと開閉動作無しの場合の蓋体裏面温度(処理温度)を比較して示す別のグラフである。 この発明における蓋体裏面温度(処理温度)と蓋体の開放時間との関係を示すグラフである。 この発明に係る熱処理装置の別の実施形態を示す概略断面図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ(被処理基板)
50 熱処理装置
51 熱板
51a 温度センサ(温度検出手段)
54 熱処理室
55 蓋体
64 昇降シリンダ(蓋体昇降機構)
70 制御コンピュータ
71 制御部
72 入出力部
73 表示部
74 記録媒体
80 温度センサ(温度検出手段)
T1 蓋体の開閉動作待ち時間
To 蓋体の開放時間
Tc 蓋体の閉鎖時間

Claims (9)

  1. 被処理基板を、熱板と該熱板を覆う蓋体とからなる熱処理室に搬入して処理を施す熱処理において、
    被処理基板が上記熱処理室に搬入されるまでの間、上記蓋体の開閉動作を行って熱処理室の蓄熱温度を処理温度に維持する、
    ことを特徴とする熱処理における温度安定化方法。
  2. 請求項1記載の熱処理における温度安定化方法において、
    上記蓋体の開閉動作は、複数回繰り返すことを含む、ことを特徴とする熱処理における温度安定化方法。
  3. 請求項1又は2記載の熱処理における温度安定化方法において、
    上記処理温度は、被処理基板の処理中の飽和温度である、ことを特徴とする熱処理における温度安定化方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の熱処理における温度安定化方法において、
    上記蓋体の開閉動作における開放及び閉鎖時間の少なくとも一方の時間を、熱板の設定温度に対する蓋体の開放又は閉鎖による温度変化と、処理温度とに基づいて設定する、ことを特徴とする熱処理における温度安定化方法。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の熱処理における温度安定化方法において、
    上記蓋体の開閉動作における開放及び閉鎖時間の少なくとも一方の時間を、熱板の設定温度に対する蓋体の開放又は閉鎖による温度変化と、処理温度及び上記被処理基板を上記熱処理室に搬送する搬送手段の搬送状態とに基づいて設定する、ことを特徴とする熱処理における温度安定化方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の熱処理における温度安定化方法において、
    温度検出手段により熱板の温度を検出し、検出された温度に基づいて蓋体の開閉動作を行う、ことを特徴とする熱処理における温度安定化方法。
  7. 請求項1記載の熱処理における温度安定化方法において、
    温度検出手段により熱処理室の温度を検出し、検出された温度に基づいて蓋体の開閉動作を行う、ことを特徴とする熱処理における温度安定化方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の熱処理における温度安定化方法において、
    上記蓋体の開閉動作を、被処理基板が処理部に投入された時点から所定時間経過後に開始する、ことを特徴とする熱処理における温度安定化方法。
  9. コンピュータ上で動作し、実行時に請求項1ないし8のいずれかに記載の方法が行われるように、コンピュータに蓋体の開閉動作を制御させる、ことを特徴とする熱処理における温度安定化用プログラム。
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