JP2007305412A - 燃料電池システムのアイドル制御装置及び制御方法 - Google Patents

燃料電池システムのアイドル制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池及びこれに付随するデバイスの耐久性を高めると共に、エネルギ消費を好適に抑えつつアイドル停止可能な燃料電池システムのアイドル制御装置、及び、その制御方法を提供する。
【解決手段】反応ガスが供給されることで発電する燃料電池10と、燃料電池10に反応ガスを供給するアノード系20及びカソード系30と、燃料電池10を経由するように冷却液を循環させる冷却液循環系40と、を備える燃料電池システム1のアイドル状態を制御する制御装置であって、燃料電池システム1が所定アイドル状態であると判定された場合、燃料電池10への反応ガスの供給をアイドル停止させる停止制御手段と、アイドル停止中に、システム温度が所定システム温度以下に低下したと判定された場合、アイドル停止を解除し、反応ガスを燃料電池10に供給して発電を再開させる解除制御手段と、を備えた燃料電池システムのアイドル制御装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムのアイドル制御装置及び制御方法に関する。
近年、固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)等の燃料電池を搭載し、この燃料電池の発電電力によって、電動式の走行モータを駆動させて走行する燃料電池車(燃料電池移動体)の開発が急速に進められている。
そして、このような燃料電池車の燃費を高めるため、つまり、燃料電池に供給される水素(反応ガス)の消費を抑えるため、例えば、信号待ちによって所定のアイドル状態が検出された場合、水素の供給及び空気を供給するコンプレッサ等を停止(これをアイドル停止という)させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−359204号公報(0015〜0040、図2、図4参照)
一方、本願発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、低温(例えば0℃以下)の燃料電池を好適に起動させるには、例えば、燃料電池に通常よりも多量で反応ガスを供給し、その発電による自己発熱によって、燃料電池を良好に発電可能な温度(例えば、PEFCの場合、70℃〜90℃)に暖機することができるという知見を得ている。そして、このようにして低温の燃料電池を起動させることを低温起動という。これに対し、燃料電池を通常に起動させることを通常起動という。
また、燃料電池の温度が低温になってしまうと、停止前の発電により生成した水が、燃料電池内で凍結する可能性があり、このように凍結すれば、燃料電池が破損するだけでなく、燃料電池に空気を送るコンプレッサ等のデバイスに負担となる可能性がある。
言い換えると、燃費を高めるためにアイドル停止したとしても、外気温度が低く、アイドル停止時間が長い場合、燃料電池の温度が低温起動の必要な程度に下がり、温度低下した燃料電池は、その後、低温起動させる必要があった。そして、このように低温起動すれば、コンプレッサ等を低温起動用に高い回転数等で作動することになり、その結果として、アイドル停止により消費を抑えたエネルギ以上のエネルギが、低温起動によって消費される可能性がある。
そこで、本発明は、燃料電池及びこれに付随するデバイスの耐久性を高めると共に、エネルギ消費を好適に抑えつつアイドル停止可能な燃料電池システムのアイドル制御装置、及び、その制御方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、反応ガスが供給されることで発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、前記燃料電池を経由するように冷却液を循環させる冷却液循環手段と、を備える燃料電池システムのアイドル状態を制御する制御装置であって、前記燃料電池システムが所定アイドル状態であると判定された場合、前記燃料電池への反応ガスの供給をアイドル停止させる停止制御手段と、前記アイドル停止中に、システム温度が所定システム温度以下に低下したと判定された場合、当該アイドル停止を解除し、前記反応ガスを前記燃料電池に供給して発電を再開させる解除制御手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システムのアイドル制御装置である。
このような燃料電池システムのアイドル制御装置によれば、停止制御手段が、燃料電池システムが所定アイドル状態であると判定された場合、燃料電池への反応ガスの供給をアイドル停止させる。これにより、反応ガスの消費と、反応ガス供給手段の作動エネルギの消費(例えば、コンプレッサの電力消費)を抑えることができる。
次いで、アイドル停止中に、解除制御手段が、システム温度が所定システム温度以下に低下したと判定された場合、アイドル停止を解除し、反応ガスを燃料電池に供給して発電を再開させる。ここで、所定システム温度は、(1)アイドル停止中に生成水が凍結せず、燃料電池が破損しない温度(氷結判定閾値、例えば0℃以上)や、(2)燃料電池の発電再開時(つまり再起動時)に、燃料電池が安定した状態で発電可能な温度(例えば40℃以上)に設定される。よって、所定システム温度の設定範囲は、例えば、−10℃〜50℃となる。
そして、所定システム温度が前記(1)の温度に設定された場合、アイドル停止中に生成水が燃料電池内で凍結することはなく、燃料電池及びこれに付随するコンプレッサ等のデバイスの耐久性を高めることができる。また、所定システム温度が前記(2)の温度に設定された場合、アイドル停止の解除後において、燃料電池を安定した状態で発電させることができる。
また、前記アイドル停止中に、冷却液の温度が第1冷却液温度以下に低下したと判定された場合、冷却液を循環させる循環制御手段を、さらに備えたことを特徴とする。
このような燃料電池システムのアイドル制御装置によれば、アイドル停止中に、循環制御手段が、冷却液の温度が第1冷却液温度以下に低下したと判定された場合、冷却液を循環させることにより、冷却液の温度を均一にすることで、冷却液の温度を高めることができる。すなわち、冷却液循環手段は、ラジエータ(放熱器)、サーモスタット弁、ウォーターポンプ、及び、これらを接続する配管等を備えて構成されるので、アイドル停止中における冷却液の温度低下率は各部位で異なり、アイドル停止中における冷却液の温度はばらついており、不均一となっている。そこで、このように冷却液を循環させることで、冷却液の温度の均一化を図り、その温度を高めるができる。
なお、第1冷却液温度は、アイドル停止による冷却液の温度の低下が進み、冷却液の循環を開始させるべき温度(例えば−10℃〜50℃)に設定される。
そして、このように冷却液の温度を高めることができれば、冷却液が経由する燃料電池の温度は低下しにくくなる。これにより、解除制御手段が、システム温度が所定システム温度以下であると判定するタイミングを遅らせることができる。その結果として、アイドル停止の解除を遅らせることができる。
また、前記システム温度は、前記冷却液の温度を含むと共に、前記解除制御手段は、前記循環制御手段による冷却液の循環後、当該冷却液の温度が第2冷却液温度(所定システム温度)以下であると判定された場合、前記アイドル停止を解除することを特徴とする。
このような燃料電池システムのアイドル制御装置によれば、循環制御手段による冷却液の循環後、冷却液の温度が第2冷却液温度以下であると判定された場合、冷却液の循環よって冷却液の温度が良好に回復していないと判断して、解除制御手段がアイドル停止を解除することができる。
なお、第2冷却液温度は、循環による冷却液の温度の回復程度を判定するため、前記第1冷却液温度よりもやや高めに設定される。また、第2冷却液温度は、前記した所定システム温度であるため、前記したように、(1)アイドル停止中に生成水が凍結しない温度(例えば0℃以上)や、(2)燃料電池の発電再開時に、燃料電池が安定した状態で発電可能な温度(例えば40℃以上)に設定されるため、その設定範囲は、例えば、0℃〜50℃となる。
また、前記燃料電池システムは、前記燃料電池の発電電力を蓄えると共に、前記反応ガス供給手段及び前記冷却液循環手段の作動電源となる蓄電装置を備えており、前記蓄電装置の残量を検出する残量検出手段を、さらに備え、前記蓄電装置の残量が第1残量以下であると判定された場合、前記循環制御手段は、冷却液の循環を停止し、前記解除制御手段は、前記アイドル停止を解除して前記燃料電池の発電を再開させることを特徴とする。
ここで、第1残量は、アイドル停止の解除後の発電の再開時において、コンプレッサ等の反応ガス供給手段が必要とする電力に対応した残量に設定される。また、発電の再開直後に燃料電池自動車が急加速するべく大きな電力が必要となる場合もあるため、この電力要求に対応するため、蓄電装置によって燃料電池の発電を補助することを考慮し、第1残量を設定することが好ましい。
このような燃料電池システムのアイドル制御装置によれば、冷却液循環制御手段が、蓄電装置の残量が第1残量以下であると判定された場合、冷却液循環手段による冷却液の循環を停止し、アイドル停止を解除して燃料電池の発電を再開することができる。言い換えると、蓄電装置の残慮不足のため、アイドル停止の解除後の発電の再開時に、反応ガス供給手段が作動不能となることを防止できる。
また、前記燃料電池システムは、前記燃料電池の発電電力を蓄えると共に、前記反応ガス供給手段及び前記冷却液循環手段の作動電源となる蓄電装置を備えており、前記蓄電装置の残量を検出する残量検出手段を、さらに備え、前記循環制御手段は、前記蓄電装置の残量がその後所定時間アイドル停止を継続可能な第2残量以上であると判定された場合、冷却液を循環させることを特徴とする。
ここで、第2残量は、前記した第1残量よりも高い値に設定される。具体的には、第2残量は、第1残量に、その後所定時間アイドル停止を継続するために必要な電力量を加えた値に設定される。
さらに説明すると、冷却液循環手段(後記する実施形態ではポンプ41)が作動すると、蓄電装置の電力が消費されるうえ、アイドル停止中にも関わらず、その作動音や振動が発生する(デメリット)。一方、冷却液循環手段の作動により、冷却液の温度が回復すれば、アイドル停止の解除が遅れることになり、その結果、アイドル停止が継続される(メリット)。ところが、冷却液循環手段の作動によって蓄電装置の残量が下がるので、冷却液循環手段の作動中、又は、作動直後に、残量が第1残量に下がっていれば、アイドル停止を解除することになり、冷却液循環手段が作動する。よって、第2残量と第1残量との差が小さすぎる場合、冷却液循環手段の作動/停止が頻繁に行われることになり、冷却液循環手段がバタついてしまう(デメリット)。
そこで、第2残量を、第1残量に、その後所定時間アイドル停止を継続するために必要な電力量を加えた値に設定することにより、冷却液循環手段のバタつきを抑えつつ、アイドル停止を継続することができる。よって、所定時間は、燃料電池システムの仕様毎に、アイドル停止中における冷却液循手段やその他機器(ECU等)の消費電力を考慮しつつ、燃料電池システムのオペレータ(例えば、燃料電池自動車の運転者)が冷却液循環手段のバタつきを感じないような長さに設定される。
したがって、このような燃料電池システムのアイドル制御装置によれば、循環制御手段が、蓄電装置の残量がその後所定時間アイドル停止を継続可能な第2残量以上であると判定された場合に、冷却液を循環させる。これにより、冷却液循環手段の頻繁な作動/停止を防止しつつ、アイドル停止の解除を遅らせて、アイドル停止を継続することができる。
また、前記システム温度は、前記燃料電池に供給/排出される反応ガスの温度、及び、外気温度の少なくとも1つの温度を含み、前記解除制御手段は、当該少なくとも1つの温度が所定システム温度以下である場合、アイドル停止を解除することを特徴とする。
ここで、「燃料電池に供給/排出される反応ガスの温度」は、燃料電池に供給される反応ガスの温度と、燃料電池から排出されるガスの温度とを意味する。加えて、反応ガスには、連続的に流通する反応ガスに限らず、滞留した反応ガスを含むものとする。
このような燃料電池システムのアイドル制御装置によれば、解除制御手段が、少なくとも1つの温度が所定システム温度以下である場合、アイドル停止を解除することにより、燃料電池内における生成水の凍結を確実に防止できる。
因みに、「所定システム温度」は、燃料電池に供給される反応ガス、燃料電池から排出されるガス、外気について、同一温度に設定してもよいし、別々に設定してもよい。
また、前記システム温度は、前記燃料電池に供給/排出される反応ガスの温度、及び、外気温度の少なくとも1つの温度を含み、前記解除制御手段は、前記冷却液の温度に基づく判定よりも前に、当該少なくとも1つの温度が所定システム温度以下であると判定された場合、アイドル停止を解除することを特徴とする。
このような燃料電池システムのアイドル制御装置によれば、解除制御手段が、循環によって温度分布の均一化を図る冷却液の温度に基づく判定よりも前に、温度が均一となりやすいガスに係る少なくとも1つの温度が所定システム温度以下であると判定された場合、速やかにアイドル停止を解除し、燃料電池の発電を再開させることができる。
また、反応ガスが供給されることで発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、前記燃料電池を経由するように冷却液を循環させる冷却液循環手段と、を備える燃料電池システムのアイドル状態の制御方法であって、前記燃料電池システムが所定アイドル状態であると判定された場合、前記燃料電池への反応ガスの供給をアイドル停止させる停止ステップと、前記アイドル停止中に、システム温度が所定システム温度以下に低下したと判定された場合、当該アイドル停止を解除し、前記反応ガスを前記燃料電池に供給して発電を再開させる解除ステップと、を含むことを特徴とする燃料電池システムのアイドル制御方法である。
このような燃料電池システムのアイドル制御方法によれば、燃料電池システムが所定アイドル状態であると判定された場合、燃料電池への反応ガスの供給をアイドル停止させ(停止ステップ)、反応ガスの消費等を抑えることができる。
そして、アイドル停止中に、システム温度が所定システム温度以下に低下したと判定された場合、アイドル停止を解除し、反応ガスを前記燃料電池に供給して発電を再開させることができる(解除ステップ)。
また、前記アイドル停止中に、冷却液の温度が第1冷却液温度以下に低下したと判定された場合、冷却液を循環させる循環ステップを、さらに含むことを特徴とする。
このような燃料電池システムのアイドル制御方法によれば、アイドル停止中に、冷却液の温度が第1冷却液温度以下に低下したと判定された場合、冷却液を循環させることにより(循環ステップ)、冷却液の温度を均一にすることで、冷却液の温度を高めることができる。その結果として、システム温度が所定システム温度以下であると判定するタイミングを遅らせることができ(解除ステップ)、つまり、アイドル停止の解除を遅らせることができる。
また、前記システム温度は、前記冷却液の温度を含むと共に、前記循環ステップにおける冷却液の循環後、当該冷却液の温度が第2冷却液温度(所定システム温度)以下であると判定された場合、前記解除ステップにおいて前記アイドル停止を解除することを特徴とする。
このような燃料電池システムのアイドル制御方法によれば、冷却液の循環後、冷却液の温度が第2冷却液温度以下であると判定された場合、冷却液の循環よって冷却液の温度が良好に回復していないと判断して、アイドル停止を解除することができる。
また、前記燃料電池システムは、前記燃料電池の発電電力を蓄えると共に、前記反応ガス供給手段及び前記冷却液循環手段の作動電源となる蓄電装置を備えており、前記蓄電装置の残量が第1残量以下であると判定された場合、前記冷却液の循環を停止し、前記アイドル停止を解除して前記燃料電池の発電を再開させることを特徴とする。
このような燃料電池システムのアイドル制御方法によれば、蓄電装置の残量が第1残量以下であると判定された場合、冷却液の循環の停止し、アイドル停止を解除して燃料電池の発電を再開させることができる。
また、前記燃料電池システムは、前記燃料電池の発電電力を蓄えると共に、前記反応ガス供給手段及び前記冷却液循環手段の作動電源となる蓄電装置を備えており、前記蓄電装置の残量がその後所定時間にて冷却液を循環可能な第2残量以上であると判定された場合、前記循環ステップにおいて、冷却液を循環させることを特徴とする。
このような燃料電池システムのアイドル制御方法によれば、蓄電装置の残量がその後所定時間アイドル停止を継続可能な第2残量以上であると判定された場合に、冷却液を循環させる。これにより、冷却液循環手段の頻繁な作動/停止を防止しつつ、アイドル停止の解除を遅らせて、アイドル停止を継続することができる。
また、前記システム温度は、前記燃料電池に供給/排出される反応ガスの温度、及び、外気温度の少なくとも1つの温度を含み、当該少なくとも1つの温度が所定システム温度以下である場合、前記解除ステップにおいてアイドル停止を解除することを特徴とする。
このような燃料電池システムのアイドル制御方法によれば、少なくとも1つの温度が所定システム温度以下である場合、アイドル停止を解除することにより(解除ステップ)、燃料電池の凍結を確実に防止できる。
また、前記システム温度は、前記燃料電池に供給/排出される反応ガスの温度、及び、外気温度の少なくとも1つの温度を含み、前記冷却液の温度に基づく判定よりも前に、当該少なくとも1つの温度が所定システム温度以下であると判定された場合、前記解除ステップにおいてアイドル停止を解除することを特徴とする。
このような燃料電池システムのアイドル制御方法によれば、温度が均一となりやすいガスに係る少なくとも1つの温度が所定システム温度以下であると判定された場合、速やかにアイドル停止を解除することができる(解除ステップ)。
本発明によれば、燃料電池及びこれに付随するデバイスの耐久性を高めると共に、エネルギ消費を好適に抑えつつアイドル停止可能な燃料電池システムのアイドル制御装置、及び、その制御方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
≪燃料電池システムの構成≫
図1に示す本実施形態に係る燃料電池システム1は、燃料電池自動車(燃料電池移動体)に搭載されている。そして、燃料電池自動車は、燃料電池システム1を構成する電動式の走行モータ51を動力源として、走行(移動)するようになっている。
燃料電池システム1は、燃料電池10と、燃料電池10に水素(燃料ガス、反応ガス)を供給及び排出するアノード系20(反応ガス供給手段)と、燃料電池10に酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)を供給及び排出するカソード系30(反応ガス供給手段)と、燃料電池10を経由するように冷却液を循環させる冷却液循環系40(冷却液循環手段)と、燃料電池10の発電電力を消費する電力消費系50と、車速センサ61等の各種機器と、これらを電子制御するECU70(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を主に備えており、燃料電池システム1のアイドル制御装置が組み込まれている。
<燃料電池>
燃料電池10(燃料電池スタック)は、単セルが複数積層されることによって構成された固体高分子型燃料電池である。単セルは、1価の陽イオン交換膜からなる電解質膜(固体高分子膜)の両面をアノード(燃料極)及びカソード(空気極)で挟んでなるMEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)と、MEAを挟む一対のセパレータと、を主に備えている。各セパレータには、各単セルを構成するMEAの全面に水素又は酸素を供給するための溝や、全単セルに水素、酸素を導くための貫通孔等が形成されており、これら溝等がアノード流路11、カソード流路12として機能している。
そして、アノード流路11を介して各アノードに水素が供給され、カソード流路12を介して各カソードに酸素を含む空気が供給されると、アノード、カソードに含まれる触媒(Pt等)上で電気化学反応が起こり、各単セルで電位差(いわゆるOCV(Open Circuit Voltage:開回路電圧))が発生するようになっている。次いで、このように各単セルで電位差が発生した燃料電池10に対して、走行モータ51等の外部負荷から発電要求があり、電流が取り出されると、燃料電池10が発電するようになっている。
また、前記セパレータには、冷却液循環系40から送られ、燃料電池10と熱交換する冷却液が流通する冷却液流路13が形成されている。
<アノード系>
アノード系20は、水素が貯蔵された水素タンク21と、遮断弁22とを主に備えている。そして、水素タンク21から下流側に向かって、配管21aと、遮断弁22と、配管22aと、アノード流路11とが順に接続されており、ECU70によって遮断弁22が開かれると、水素がアノード流路11に供給されるようになっている。なお、配管22aには、減圧弁(図示しない)が設けられており、水素は所定圧力に減圧されるようになっている。
アノード流路11の下流側には、配管22bが接続されており、アノードから排出されたアノードオフガスが、配管22bを介して外部に排出されるようになっている。
<カソード系>
カソード系30は、コンプレッサ31(スーパーチャージャ)と、温度センサ32(温度検出手段)とを主に備えている。コンプレッサ31は、配管31aを介して、カソード流路12に接続されており、ECU70の指令によりコンプレッサ31が作動すると、外気が圧縮されて、空気がカソード流路12に供給されるようになっている。コンプレッサ31は、後記する電力制御器53と接続されており、通常の発電時は燃料電池10を作動電源として、起動時及びアイドル停止の解除後の起動時等は二次電池54を作動電源として、作動するようになっている。
また、配管31aには、加湿器(図示しない)が設けられており、カソードに送られる空気が適宜に加湿されるようになっている。
カソード流路12の下流側は、配管31bが接続されており、カソードから排出されたカソードオフガスが、配管31bを介して外部に排出されるようになっている。
温度センサ32は、燃料電池10の下流側の配管31bに設けられており、配管31b内の温度、つまり、アノードオフガスの温度(実測排出空気温度T21)を検出するようになっている。また、温度センサ32は、ECU70と接続されており、ECU70は実測排出空気温度T21を監視している。
<冷却液循環系>
冷却液循環系40は、燃料電池10とラジエータ42(放熱器)とを経由するように、
冷却液を循環(流通)させて、燃料電池10が過昇温しないように、燃料電池10を適宜に冷却する系である。冷却液循環系40は、ポンプ41と、ラジエータ42と、温度センサ43と、循環する冷却液とを主に備えている。冷却液は、いわゆるラジエータ液であって、エチレングリコール等を主成分とする不凍液から構成される。
続いて、これらの接続状態について説明すると、燃料電池10の冷却液流路13の出口から、配管41a、ラジエータ42、配管41b、ポンプ41、配管41c、冷却液流路13の入口の順に接続されている。そして、ECU70の指令により、ポンプ41が作動すると、冷却液が、燃料電池10、ラジエータ42を経由して循環するように設計されている。
ポンプ41は、コンプレッサ31と同様に、電力制御器53と接続されている。そして、ポンプ41は、通常の発電時は燃料電池10を作動電源として、起動時、アイドル停止中及びアイドル停止の解除後の起動時等は二次電池54を作動電源として、作動するようになっている。また、ポンプ41は、ECU70の指令に従って、通常回転速度又は低回転速度で作動するようになっている。
温度センサ43は、燃料電池10の下流側の配管41aに設けられており、燃料電池10から排出された冷却液の温度(実測冷却液温度T31)を検出するようになっている。また、温度センサ43はECU70と接続されており、ECU70は実測冷却液温度T31を監視している。
その他、サーモスタット弁(図示しない)と共に、ラジエータ42を迂回する迂回配管(図示しない)が設けられている。そして、冷却液の温度が所定温度より低い場合、サーモスタット弁が作動し、冷却液がラジエータ42を迂回するようになっている。
このように、冷却液循環系40は、複数の機器及び配管によって構成されている。また、ラジエータ42はフロントグリル裏等に配置され、燃料電池10はボンネット内やフロアパネル下やセンタートンネル内等に配置される。そして、このように配置された燃料電池10等を接続するために、配管41a等は適所にレイアウトされる。また、ポンプ41、ラジエータ42及び燃料電池10内も冷却液の流路となる。
したがって、後記するようにポンプ41が停止され、冷却液が循環していない場合、配管41a等内で滞留する冷却液が外部温度によって受ける温度変化は、配管41a等の配置場所によって異なる。さらに説明すると、例えば、ポンプ41は作動中に発熱していると推定されるため、ポンプ41の停止後において、ポンプ41内及びポンプ41の近傍の配管41c等内の冷却液の温度は低下しにくいと推定される。これに対し、外気温の影響を受けやすいラジエータ42内の冷却液の温度は速やかに低下すると推定される。
すなわち、ポンプ41の停止が継続すると、冷却液循環系40内を滞留する冷却液には、温度分布が発生する。つまり、冷却液循環系40は、他の部分よりも外部と断熱されており、冷却液の非循環状態が継続すると、滞留する冷却液の温度が下がりにくい断熱部位44を有していると考えられる。
<電力消費系>
電力消費系50は、主に燃料電池10の発電電力を消費する系であり、走行モータ51と、コンタクタ52と、電力制御器53と、二次電池54(蓄電装置)と、残量検出器55(残量検出手段)とを主に備えている。この他、コンプレッサ31やポンプ41のモータも、電力消費系50に含まれる。
走行モータ51は、燃料電池自動車を走行させるモータであり、コンタクタ52及び電力制御器53を介して燃料電池10の出力端子に接続されている。
コンタクタ52は、燃料電池10と電力制御器53及び走行モータ51等との電気的接続をON/OFFするスイッチであって、燃料電池10と電力制御器53との間に配置されている。そして、コンタクタ52はECU70と接続されており、ECU70の指令によってコンタクタ52がOFFされると、燃料電池10から電流の取り出しは不能となり、燃料電池10が発電しない設定となっている。これに対し、ECU70によりコンタクタ52がONされると、燃料電池10から電流の取り出しは可能、つまり、燃料電池10は発電可能となる。
電力制御器53は、DC−DCコンバータ等を備えて構成され、ECU70からの指令に従って、燃料電池10の発電電力を制御する機器である。すなわち、コンタクタ52のON状態で、電力制御器53が適宜に制御されると、燃料電池10が発電し、発電電力が走行モータ51に供給される設定となっている。
加えて、電力制御器53は、二次電池54と、コンプレッサ31と、ポンプ41とそれぞれ接続されている。
コンプレッサ31及びポンプ41は、燃料電池10の通常発電時、つまり、暖機が完了した燃料電池10が通常に発電している時、燃料電池10の発電電力を利用して作動するようになっている。一方、燃料電池自動車の始動時や後記するアイドル停止後の再発電時等、燃料電池10の発電電力が不足する場合、二次電池54を作動電源とするように設定されている。
この他、燃料電池10の余剰発電電力や回生時の回生電力が二次電池54に充電されるようになっている。一方、燃料電池10の発電出力が不足する場合、二次電池54に補助されて走行モータ51が作動するようになっている。
二次電池54は、燃料電池10の余剰電力をその内部に蓄えると共に、蓄えた電力によって燃料電池10を補助する蓄電装置である。このような二次電池54は、例えば、いわゆる12Vバッテリや、キャパシタ等によって構成される。
また、二次電池54は、第1残量と、第2残量V52とを固有している。
第1残量は、アイドル停止の解除後の発電の再開時において、コンプレッサ31(反応ガス供給手段)が必要とする電力に対応した最小限の残量に設定される。ただし、発電の再開直後に燃料電池自動車が急加速するべく大きな電力が必要となる場合もあり、この場合において、発電再開後における燃料電池10の不十分な発電電力を、二次電池54が補うことになるので、これを考慮して、第1残量を設定することが好ましい。
第2残量V52は、アイドル停止中において、ポンプ41を作動させるメリットがあるか否かを判定するための基準値であり(図3、S205参照)、第1残量よりも高い値に設定される。具体的には、第2残量は、第1残量に、その後(詳細には、ステップS205の判定の後)、所定時間(例えば5〜10分間)アイドル停止を継続するために必要な電力量を加えた値に設定される。
この理由について説明すると、アイドル停止中にポンプ41が作動すると、二次電池54の電力が消費されるうえ、アイドル停止中にも関わらず、その作動音や振動が発生する(デメリット)。しかし、ポンプ41の低回転速度での作動により、実測冷却液温度T31が回復すれば、アイドル停止の解除を遅らせることができる(メリット)。ところが、ポンプ41の作動によって二次電池54の残量が下がるので、ポンプ41の作動中、作動直後、又は、作動後あまり時間が経過しないうちに、実際の残量(実測残量V51)が第1残量に下がれば、アイドル停止が解除されることになり、ポンプ41が通常の回転数で作動してしまう。すなわち、第2残量V52と第1残量との差が小さすぎる場合、ポンプ41の作動/停止が頻繁に行われることになり、ポンプ41がバタつき、運転者が不快に感じるおそれがある(デメリット)。
そこで、第2残量を、第1残量に、その後(ステップS205の判定後)、所定時間アイドル停止を継続するために必要な電力量を加えた値に設定することにより、ポンプ41のバタつきを抑えつつ、アイドル停止を好適に継続することができる。よって、所定時間は、アイドル停止中におけるポンプ41やECU70等の作動による二次電池54の残量の低下を考慮しつつ、燃料電池自動車の運転者がポンプ41のバタつきを感じないような長さに設定される。
残量検出器55は、二次電池54の実測残量V51を検出する機器であって、例えば、二次電池54の起電圧を検出する電圧計を備えている。そして、残量検出器55はECU70と接続されており、ECU70は実測残量V51を監視している。
<車速センサ等>
車速センサ61は、燃料電池自動車の車速を検出するセンサであり、適所に設けられている。そして、車速センサ61はECU70と接続されており、ECU70は車速を監視している。
電力要求手段62は、例えば、車内エアコンや車内ステレオ等の燃料電池10の発電電力によって作動すると共に、燃料電池10に対して電力を要求する手段である。そして、電力要求手段62はECU70と接続されており、ECU70は電力要求があるか否かを監視している。
<ECU>
ECU70(停止制御手段、解除制御手段、循環制御手段)は、燃料電池システム1を電子制御する制御装置であって、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路などを含んで構成されている。
<ECU−停止制御機能>
そして、ECU70は、燃料電池システム1(燃料電池自動車)が所定アイドル状態であるか否かを判定する機能と共に、所定アイドル状態であると判定された場合、水素及び空気の供給を(アイドル)停止させる停止制御機能を有している。
<ECU−第1冷却液温度に基づく循環制御機能>
また、ECU70は、アイドル停止中において、実測冷却液温度T31と、その内部に記憶された第1冷却液温度T32(例えば、−10℃〜50℃)とに基づいて、実測冷却液温度T31の回復を図るべく、低回転速度によるポンプ41の作動を開始させることで、冷却液を循環させる循環制御機能を有している。第1冷却液温度T32は、後記する第2冷却液温度T33よりも低い温度に設定される(T32<T33)。第1冷却液温度T32は、アイドル停止によって、実測冷却液温度T31が低下したため、生成水の凍結等による燃料電池10の破損を防止すると共に、アイドル停止の解除後の再発電時において燃料電池10が安定して発電可能な温度に設定される。このような第1冷却液温度T32は、予備実験等により求められ、ECU70に記憶されている。
<ECU−第2残量に基づく循環制御機能>
また、ECU70は、アイドル停止中において、実測残量V51と、前記した第2残量V52とに基づいて、冷却液を循環させる又は冷却液の循環を継続させる循環制御機能を有している。これにより、ポンプ41のバタつきを抑えつつ、アイドル停止を好適に継続可能となっている。
<ECU−解除制御機能>
また、ECU70は、アイドル停止中に、所定の判定結果が得られた場合、アイドル停止を解除して、燃料電池10の発電を再開させる解除制御機能を有している。
<ECU−第2冷却液温度に基づく解除制御機能>
ECU70は、アイドル停止中であって、後記するステップS210、S214に示すように、低回転速度でのポンプ41の作動中に、実測冷却液温度T31と、その内部に記憶された第2冷却液温度T33(例えば、0℃〜60℃)とに基づいて、アイドル停止を解除する解除制御機能を有している。第2冷却液温度T33は、低回転速度によるポンプ41の作動の効果があったか否かを判定するための温度であり、第1冷却液温度T32よりも高めに設定される。すなわち、低回転速度でのポンプ41の作動により、冷却液の温度の均一化及びその上昇を図っているにも関わらず、実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33以上に上昇しない場合、ポンプ41の作動前から既に冷却液の温度は均一であると考えられる。そして、このように実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33以上に上昇しない場合、ポンプ41を低回転速度で作動しても、温度回復が期待できないので、アイドル停止を解除するように設定されている。
また、第2冷却液温度T33と第1冷却液温度T32との差が小さすぎると、実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33に到達したことによりポンプ41を停止した後、すぐに、実測冷却液温度T31が第1冷却液温度T32に低下し、ポンプ41が再び作動することになり、ポンプ41の作動と停止とが頻繁に繰り返され、ポンプ41がバタついてしまうため、これらを考慮して、第2冷却液温度T33は設定される。
そして、このような第2冷却液温度T33は、予備実験等により求められ、ECU70に記憶されている。
因みに、このような低回転速度でのポンプ41の作動中おける第2冷却液温度T33に基づく判定は、低回転速度でポンプ41が連続して作動している作動時間t1が、所定時間t2以上となった場合に行うように設定されている。所定時間t2は、低回転速度でポンプ41が連続作動により、冷却液の温度が均一になると推定される時間であり、例えば、5〜10秒である。因みに、所定時間t2は、冷却液の流路長等に依存し、予備実験等により求められ、ECU70に記憶されている。
<ECU−所定排出空気温度に基づく解除制御機能>
また、ECU70は、アイドル停止中において、実測排出空気温度T21と所定排出空気温度T22(例えば、−10℃〜50℃)とに基づいて、アイドル停止を解除する解除制御機能を有している。所定排出空気温度T22は、実測排出空気温度T21がこの温度よりも下がってしまうと、凍結によって燃料電池10等が破損等するおそれがあると推定されると共に、実測排出空気温度T21がこの温度以上ならば、アイドル停止の解除後、燃料電池10が安定して発電可能とされる温度である。このような所定排出空気温度T22は、予備実験等により求められ、ECU70に記憶されている。
≪燃料電池システムの動作≫
次に、本実施形態に係る燃料電池システム1の動作と共に、本実施形態に係る燃料電池システム1のアイドル制御方法について説明する。燃料電池システム1のアイドル制御方法は、燃料電池システム1(燃料電池自動車)が所定アイドル状態であると判定された場合、燃料電池10への水素及び空気の供給をアイドル停止させる停止ステップと、アイドル停止中に、実測排出空気温度T21及び実測冷却液温度T31(ともにシステム温度)が所定システム温度以下に低下したと判定された場合、アイドル停止を解除し、水素及び空気を燃料電池10に供給して発電を再開させる解除ステップと、を含んでいる。
まず、アイドル制御方法の基本制御について図2を主に参照して説明し、その後、アイドル停止解除判断処理について図3を主に参照して説明する。また、以下の処理は、燃料電池システム1(燃料電池自動車)の起動スイッチであるイグニッション(図示しない)のON状態における処理である。さらに、後記するフラグA、フラグB、及び、フラグCは、初期状態では0に設定されている。
<基本制御>
図2に示すステップS101において、ECU70は、アイドル停止に対応するフラグAを参照して、現在、燃料電池システム1がアイドル停止中であるか否かを判定する。そして、フラグAが1であり、アイドル停止中であると判定した場合(S101・Yes)、ステップS105に進む。一方、フラグAが1でなく、アイドル停止中でないと判定した場合(S101・No)、ステップS102に進む。
ステップS102において、ECU70は、アイドル停止できるか否かを判定する。そして、アイドル停止できると判定した場合(S102・Yes)、ステップS103に進む。一方、アイドル停止できないと判定した場合(S102・No)、ステップS102の判定を繰り返す。
ここで、このアイドル停止できるか否かの判定について、さらに説明すると、特開2001−359204号公報等に記載されるように、ECU70は、(1)車速センサ61によって燃料電池自動車の停止を検知している場合であって、(2)電力要求手段62から発電要求がなく、(3)実測残量V51が第3残量以上である場合、アイドル停止できると判定される。逆に、これらの条件が全て満たされていない場合、アイドル停止できないと判定される。
なお、第3残量は、前記した第1残量及び第2残量V52よりも高い値に設定される。第3残量は、アイドル停止中にポンプ41及びECU70による電力消費によって実測残量V51が下がるため、アイドル停止に入った後、実測残量V51が直ちに第2残量V52(>第1残量)に低下しないように設定される。
ステップS103において、ECU70は、アイドル停止を実行する。具体的に、ECU70は、遮断弁22を閉じて水素の供給を停止し、コンプレッサ31を停止して空気の供給を停止する。これと共に、ECU70は、ポンプ41を停止して冷却液の循環を停止し、コンタクタ52をOFFする。
ステップS104において、ECU70は、アイドル停止中であることを記憶するために、フラグAに1を代入して、リターンに進み、スタートに戻る。
次に、ステップS101において、アイドル停止中であると判定され(S101・Yes)、ステップS105に進んだ場合について説明する。
ステップS105において、ECU70は、燃料電池自動車の運転者等から発電要求があるか否か判定する。そして、発電要求があると判定した場合(S105・Yes)、ステップS106に進む。なお、この場合は、運転者等の意図によって、アイドル停止が解除される場合であり、ECU70が、例えば、(1)車速センサ61によって燃料電池自動車が走行し始めたことや、(2)車内エアコン(電力要求手段62)がONされたこと等の少なくとも1つを検知した場合である。
一方、ECU70は、発電要求がないと判定した場合(S105・No)、ステップS200に進む。
ステップS106において、ECU70は、後記するステップS208によって、低回転速度におけるポンプ41の作動時間t1を計測するタイマーがスタートしていた場合、これをリセットする。
ステップS107において、フラグCが1である場合、フラグCに0を代入してリセットする。
ステップS108において、ECU70は、アイドル停止の解除を実行し、燃料電池システム1を再起動して、燃料電池10の発電を再開させる。具体的に、ECU70は、遮断弁22を開いて水素の供給を開始し、コンプレッサ31を作動して空気の供給を開始する。これと共に、ECU70は、ポンプ41を通常の回転速度で作動し、冷却液を通常に循環させる。並びに、ECU70は、コンタクタ52をONし、電力制御器53を適宜に制御して燃料電池10を発電させる。
ステップS109において、ECU70は、アイドル停止中でないことを記憶するために、フラグAに0を代入して、リターンに進み、スタートに戻る。
次に、ステップS105において、発電要求がないと判定され(S105・No)、ステップS200において、ECU70は、アイドル停止を解除するか否かを判断するアイドル停止解除判断処理を行う。なお、この処理の内容については、後で詳細に説明する。
ステップS110において、ECU70は、アイドル停止の解除に対応するフラグBを参照して、アイドル停止を解除する必要があるか否かを判定する。
そして、フラグBが1であり、アイドル停止を解除する必要があると判定した場合(S110・Yes)、ステップS111でフラグBをリセット(0を代入)し、ステップS106、S107を経由して、ステップS108でアイドル停止の解除を実行し、燃料電池システム1を再起動させ、燃料電池10の発電を再開させる。
なお、この場合は、運転者等からの発電要求によってアイドル停止が解除されるのではなく(S105・No)、アイドル停止が継続されている場合であって、後記するように、ポンプ41の低回転速度での作動によっても、実測冷却液温度T31の低下を回避することができず、このままでは、燃料電池10内の生成水が凍結等してしまうと推定されるため、アイドル停止を解除して、燃料電池システム1を再起動し、燃料電池10の発電を再開させる必要がある場合である。
一方、ECU70は、フラグBが1であり、アイドル停止を解除する必要がないと判定した場合(S110・No)、リターンに進み、スタートに戻る。
<アイドル停止解除判断処理S200>
次に、図3を参照して、アイドル停止解除判断処理S200について、具体的に説明する。
ステップS201において、ECU70は、実測排出空気温度T21と、その内部に記憶された所定排出空気温度T22とに基づいて、アイドル停止を解除する必要があるか否か判定する。
そして、実測排出空気温度T21が所定排出空気温度T22以下であり、アイドル停止を解除する必要があると判定した場合(S201・Yes)、ステップS214に進む。
次いで、ステップS214において、ECU70は、アイドル停止を解除する必要があることを一時的に記憶するため、フラグBに1を代入する。続いて、エンドを経由して、図2に示すステップS110に進む。
一方、実測排出空気温度T21が所定排出空気温度T22以下でなく、アイドル停止を解除する必要がないと判定した場合(S201・No)、ステップS202に進む。
ここで、排出空気等のガス(気体)の温度は、冷却液等の液体よりも、速やかに均一となりやすい。したがって、実測排出空気温度T21に基づくアイドル停止の解除判定(S201)を、後記する実測冷却液温度T31に基づく解除判定(S203、S210)よりも前に実行することにより、アイドル停止の解除を迅速かつ遅れずに行うことができる。
ステップS202において、ECU70は、低回転速度でのポンプ41の作動に対応するフラグCを参照して、現在、ポンプ41が低回転速度で作動しているか否かを判定する。そして、フラグCが1であり、ポンプ41が低回転速度で作動していると判定した場合(S202・Yes)、ステップS205に進む。一方、フラグCが1でなく、ポンプ41が低回転速度で作動していないと判定した場合(S202・No)、ステップS203に進む。
ステップ203において、ECU70は、実測冷却液温度T31が第1冷却液温度T32以下であるか否かについて判定する。
そして、実測冷却液温度T31が第1冷却液温度T32以下であると判定した場合(S203・Yes)、ステップS205に進む。なお、この場合は、アイドル停止が継続したことにより冷却液の温度が低下した場合である。
一方、実測冷却液温度T31が第1冷却液温度T32以下でないと判定した場合(S203・No)、ステップS204に進む。なお、この場合は、実測冷却液温度T31が第1冷却液温度T32に低下していないので、ポンプ41を作動させずに、アイドル停止を継続できる場合である。
ステップS204において、ECU70は、アイドル停止を継続すると認識し、つまり、アイドル停止を解除する必要がないとして、フラグBが0であること維持する。そして、エンドを経由して、図2に示すステップS110に進む。
次に、ステップS202又はステップS203での判定がYesとなって、ステップS205に進んだ場合を説明する。
ステップS205において、ECU70は、実測残量V51が第2残量V52以上であるか否かを判定する。なお、第2残量V52は、前記したように、第1残量に、その後所定時間アイドル停止を継続できる電力量を加えた値である。
そして、実測残量V51が第2残量V52以上であると判定した場合(S205・Yes)、ステップS206に進む。一方、実測残量V51が第2残量V52以上でないと判定した場合(S205・No)、ステップS214に進む。
ステップS206において、ECU70は、ポンプ41を通常回転速度よりも低い低回転速度で作動させ、冷却液を循環させる(循環ステップ)。これにより、断熱部位44によって、他よりも温度の高い冷却液が存在した場合、この循環によって、冷却液の温度、つまり、実測冷却液温度T31が上昇し始める。
なお、ポンプ41が既に作動中の場合、継続して作動させる。また、通常回転速度とは、燃料電池システム1がアイドル停止状態でなく、通常に運転している場合におけるポンプ41の回転速度を意味する。
ステップS207において、ECU70は、ポンプ41が低回転速度で作動中であることを記憶するために、フラグCに1を代入する。
ステップS208において、ECU70は、内部クロックを利用して、低回転速度で作動するポンプ41の作動時間t1を計測する(タイマースタート)。なお、計測中の場合は、作動時間t1の計測を継続する(タイマー加算)。
ステップS209において、ECU70は、作動時間t1が所定時間t2以上であるか否かを判定する。
そして、作動時間t1が所定時間t2以上であると判定した場合(S209・Yes)、ステップS210に進む。一方、作動時間t1が所定時間t2以上でないと判定した場合(S209・No)、ステップS204に進む。
ステップS210において、ECU70は、実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33以下であるか否かを判定する。
実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33以下であると判定した場合(S210・Yes)、ステップS214に進み、フラグBに1を代入して、アイドル停止を解除する必要があることを一時的に記憶する。なお、この場合は、所定時間t2以上の作動時間t1の間、継続してポンプ41を低回転速度で作動させ、冷却液の温度の均一化による温度上昇を図っているにも関わらず、実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33以下であり、つまり、冷却液の温度が回復せず、アイドル停止を解除する必要がある場合である。
一方、実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33以下でないと判定した場合(S210・No)、ステップS211に進む。なお、この場合は、所定時間t2の間、ポンプ41を低回転速度で作動させたことにより、冷却液の実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33よりも高くなった場合(T31>T33)である。
ステップS211において、ECU70は、ステップS106と同様に、ステップS208によって、低回転速度におけるポンプ41の作動時間t1を計測するタイマーをリセットする。
そして、ステップS212において、ECU70は、ポンプ41を停止させる。これにより、二次電池54の残量の無駄な消費を防止できる。
次いで、ステップS213において、ECU70は、ポンプ41が低回転速度で作動していないことを記憶するため、フラグCに0を代入する。その後、ステップS204に進み、アイドル停止が継続される。
≪燃料電池システムの一動作例≫
次に、図4を主に参照して、燃料電池システム1の一動作例を説明する。
燃料電池10が発電中、つまり、通常に運転している燃料電池システム1において、燃料電池自動車が停止し、アイドル停止できると判定されると(S102・Yes)、アイドル停止が実行され、遮断弁22が閉じられ、コンプレッサ31、コンタクタ52及びポンプ41がOFFされ、燃料電池10は発電停止となる(S103)。これにより、実測排出空気温度T21と、実測冷却液温度T31とは、徐々に下がり始める。
そして、実測冷却液温度T31が第1冷却液温度T32に低下した際に(S203・Yes)、実測残量V51が第2残量V52以上であるので(S205・Yes)、ポンプ41が低回転速度で作動される(S206)。これにより、断熱部位44に存在していた、他よりも高温の冷却液が循環すると共に、冷却液の温度の均一化が図られ、実測冷却液温度T31が上昇する。所定時間t2経過後(S209・Yes)、実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33よりも高いので(S210・No)、ポンプ41が停止される(S212)。因みに、ポンプ41は二次電池54を電源として作動するので、実測残量V51はポンプ41の作動に連動して低下する。
この後、実測冷却液温度T31が第1冷却液温度T32以下に低下した際に(S203・Yes)、第2残量V52以上であるので(S205・Yes)、ポンプ41が作動される(S206)。そして、所定時間t2経過後(S209・Yes)、実測冷却液温度T31が回復しているので(S210・No)、ポンプ41が再び停止される(S212)。
この後、実測冷却液温度T31が第1冷却液温度T32以下に低下した際に(S203・Yes)、第2残量V52以上であるので(S205・Yes)、ポンプ41が低回転速度で作動される(S206)。ところが、所定時間t2経過後(S209・Yes)、実測冷却液温度T31が第2冷却液温度T33以下であるので(S210・Yes)、アイドル停止は解除される(S214、S110・Yes)。そして、燃料電池システム1は再起動され、燃料電池10の発電は再開される(S108)。
このように燃料電池10の発電が再開すると、発電する燃料電池10の自己発熱によって、実測排出空気温度T21及び実測冷却液温度T31が上昇する。また、燃料電池システム1の発電再開の際、コンプレッサ31及びポンプ41が二次電池54を電源とするため、実測残量V51が下がる。その後、燃料電池10の暖機が進み、その発電電力が安定した後、二次電池54に充電されるので、実測残量V51は回復する。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のような変更をすることができる。
前記した実施形態では、燃料電池システム1が燃料電池自動車に搭載されており、燃料電池自動車の停止等が検出された場合に、所定アイドル状態が検出されたとして、アイドル停止する場合を説明したが、燃料電池システム1の搭載対象、及び、所定アイドル状態はこれに限定されない。
例えば、燃料電池システム1が、自動二輪車、船舶、移動ロボット等の燃料電池移動体に搭載された場合でもよく、この場合、搭載対象に応じて、所定アイドル状態を適宜に設定する。
その他、家庭用の据え置き型の燃料電池システム1であってもよい。この場合、例えば、家庭において電力消費がない場合、又は、所定値以下となった場合に、所定アイドル状態が検出されたとして、アイドル停止する構成とすることができる。
前記した実施形態では、実測排出空気温度T21を検出する構成としたが、例えば、配管31aに温度センサを設け、燃料電池10に供給される空気の温度(システム温度)を検出してもよい。また、この温度と実測排出空気温度T21とを平均してシステム温度を算出する構成としてもよい。そして、これらシステム温度と、アイドル停止を解除するか否かの判定基準となる所定システム温度(S201参照)とを比較する構成としてもよい。
その他、燃料電池10に供給される水素の温度や、燃料電池10から排出された水素(アノードオフガス)の温度や、外気温度(ともにシステム温度)を検出する温度センサを設け(温度検出手段)、これと対応する所定システム温度とに基づいて、アイドル停止を解除するか否かの判定する構成としてもよい(S201参照)。また、燃料電池10の筐体に温度センサを直接設けて、その検出温度に基づいて判定してもよい。さらに、燃料電池10に供給される冷却液の温度を検出する構成としてもよい。
前記した実施形態に係る燃料電池システム1のアイドル停止中において、実測残量V51と、第1残量とを比較し、実測残量V51が第1残量以下であると判定された場合、冷却液の循環を停止し、アイドル停止を解除して、燃料電池10の発電を再開させる構成としてもよい。
なお、この判定に係るステップは、アイドル停止中に経由すればどのような位置でもよく、例えば、図3に示すステップS201の前に挿入することができる。
本実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 本実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 図2に示すアイドル停止解除判断処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 燃料電池
20 アノード系(反応ガス供給手段)
21 水素タンク
22 遮断弁
30 カソード系(反応ガス供給手段)
31 コンプレッサ
32 温度センサ(反応ガス温度検出手段)
40 冷却液循環系(冷却液循環手段)
41 ポンプ
43 温度センサ(冷却液温度検出手段)
50 電力消費系
51 走行モータ
52 コンタクタ
53 電力制御器
54 二次電池(蓄電装置)
55 残量検出器(残量検出手段)
70 ECU(停止制御手段、解除制御手段、循環制御手段)
T21 実測排出空気温度(反応ガスの温度)
T31 実測冷却液温度
T32 第1冷却液温度
T33 第2冷却液温度
V51 実測残量
V52 第2残量

Claims (14)

  1. 反応ガスが供給されることで発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、前記燃料電池を経由するように冷却液を循環させる冷却液循環手段と、を備える燃料電池システムのアイドル状態を制御する制御装置であって、
    前記燃料電池システムが所定アイドル状態であると判定された場合、前記燃料電池への反応ガスの供給をアイドル停止させる停止制御手段と、
    前記アイドル停止中に、システム温度が所定システム温度以下に低下したと判定された場合、当該アイドル停止を解除し、前記反応ガスを前記燃料電池に供給して発電を再開させる解除制御手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池システムのアイドル制御装置。
  2. 前記アイドル停止中に、冷却液の温度が第1冷却液温度以下に低下したと判定された場合、冷却液を循環させる循環制御手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記システム温度は、前記冷却液の温度を含むと共に、
    前記解除制御手段は、前記循環制御手段による冷却液の循環後、当該冷却液の温度が第2冷却液温度以下であると判定された場合、前記アイドル停止を解除することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システムのアイドル制御装置。
  4. 前記燃料電池システムは、前記燃料電池の発電電力を蓄えると共に、前記反応ガス供給手段及び前記冷却液循環手段の作動電源となる蓄電装置を備えており、
    前記蓄電装置の残量を検出する残量検出手段を、さらに備え、
    前記蓄電装置の残量が第1残量以下であると判定された場合、
    前記循環制御手段は、冷却液の循環を停止し、
    前記解除制御手段は、前記アイドル停止を解除して前記燃料電池の発電を再開させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の燃料電池システムのアイドル制御装置。
  5. 前記燃料電池システムは、前記燃料電池の発電電力を蓄えると共に、前記反応ガス供給手段及び前記冷却液循環手段の作動電源となる蓄電装置を備えており、
    前記蓄電装置の残量を検出する残量検出手段を、さらに備え、
    前記循環制御手段は、前記蓄電装置の残量がその後所定時間アイドル停止を継続可能な第2残量以上であると判定された場合、冷却液を循環させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の燃料電池システムのアイドル制御装置。
  6. 前記システム温度は、前記燃料電池に供給/排出される反応ガスの温度、及び、外気温度の少なくとも1つの温度を含み、
    前記解除制御手段は、当該少なくとも1つの温度が所定システム温度以下である場合、アイドル停止を解除することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池システムのアイドル制御装置。
  7. 前記システム温度は、前記燃料電池に供給/排出される反応ガスの温度、及び、外気温度の少なくとも1つの温度を含み、
    前記解除制御手段は、前記冷却液の温度に基づく判定よりも前に、当該少なくとも1つの温度が所定システム温度以下であると判定された場合、アイドル停止を解除することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システムのアイドル制御装置。
  8. 反応ガスが供給されることで発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、前記燃料電池を経由するように冷却液を循環させる冷却液循環手段と、を備える燃料電池システムのアイドル状態の制御方法であって、
    前記燃料電池システムが所定アイドル状態であると判定された場合、前記燃料電池への反応ガスの供給をアイドル停止させる停止ステップと、
    前記アイドル停止中に、システム温度が所定システム温度以下に低下したと判定された場合、当該アイドル停止を解除し、前記反応ガスを前記燃料電池に供給して発電を再開させる解除ステップと、
    を含むことを特徴とする燃料電池システムのアイドル制御方法。
  9. 前記アイドル停止中に、冷却液の温度が第1冷却液温度以下に低下したと判定された場合、冷却液を循環させる循環ステップを、さらに含むことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システムのアイドル制御方法。
  10. 前記システム温度は、前記冷却液の温度を含むと共に、
    前記循環ステップにおける冷却液の循環後、当該冷却液の温度が第2冷却液温度以下であると判定された場合、前記解除ステップにおいて前記アイドル停止を解除することを特徴とする請求項9に記載の燃料電池システムのアイドル制御方法。
  11. 前記燃料電池システムは、前記燃料電池の発電電力を蓄えると共に、前記反応ガス供給手段及び前記冷却液循環手段の作動電源となる蓄電装置を備えており、
    前記蓄電装置の残量が第1残量以下であると判定された場合、
    前記冷却液の循環を停止し、前記アイドル停止を解除して前記燃料電池の発電を再開させることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の燃料電池システムのアイドル制御方法。
  12. 前記燃料電池システムは、前記燃料電池の発電電力を蓄えると共に、前記反応ガス供給手段及び前記冷却液循環手段の作動電源となる蓄電装置を備えており、
    前記蓄電装置の残量がその後所定時間アイドル停止を継続可能な第2残量以上であると判定された場合、
    前記循環ステップにおいて、冷却液を循環させることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の燃料電池システムのアイドル制御方法。
  13. 前記システム温度は、前記燃料電池に供給/排出される反応ガスの温度、及び、外気温度の少なくとも1つの温度を含み、
    当該少なくとも1つの温度が所定システム温度以下である場合、前記解除ステップにおいてアイドル停止を解除することを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の燃料電池システムのアイドル制御方法。
  14. 前記システム温度は、前記燃料電池に供給/排出される反応ガスの温度、及び、外気温度の少なくとも1つの温度を含み、
    前記冷却液の温度に基づく判定よりも前に、当該少なくとも1つの温度が所定システム温度以下であると判定された場合、前記解除ステップにおいてアイドル停止を解除することを特徴とする請求項10に記載の燃料電池システムのアイドル制御方法。
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