JP2017538620A - 知能型海水冷却システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

知能型海水冷却システムは、熱交換器の第1の側面及び熱負荷に接続された第1の流体冷却ループ、熱交換器の第2の側面に接続された第2の流体冷却ループ、第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるためのポンプ、及びポンプに連結されたコントローラを含んでいる。コントローラは、第1の流体冷却ループ内の温度をモニタリングすることができ、温度を好ましい作動範囲内に維持するようにポンプの速度を調整することができる。ポンプの速度があらかじめ定められた最小圧力ポンプの速度に減少される場合、コントローラは、所定の持続時間を有するタイマー(t1)を開始することができる。タイマー(t1)が満了し、温度がタイマー(t1)が開始されたときに比べて増加されない場合、コントローラは、ポンプの速度を最小圧力ポンプの速度の未満に減少させることができる。【選択図】 図1

Description

本開示は、一般的に海水冷却システムの分野に関し、より詳細には、熱的に接続された海水冷却ループ内におけるポンプの速度を調節することにより、淡水冷却ループ内の温度を制御するためのシステム及び方法に関する。
通常大型の航海船舶は、例えば、高速運航、港に近付くときの低速運航、及び悪天候を逃げるための全速運航のような様々な運航条件下で連続的な冷却を必要とする大型内燃エンジンによって駆動される。このような冷却を達成するための既存のシステムは、通常的に、船舶の熱交換器の中に海水を引き込む1つ以上のポンプを含む。熱交換器は、船舶のエンジン(など)及び/または船舶上の他の様々な熱負荷(load)(例えば、空調システム)を介して流れ、これらを冷却させる密閉型淡水冷却ループを冷却させるために使用される。
前述したような既存の海水冷却システムに関連する短所は、これらが一般的に非効率的であるということである。特に、このようなシステムの内に海水を引き込むために使用されるポンプなどは、通常的に、関連エンジンの十分な冷却を達成するために必要とする海水の量とは関係なく、一定の速度で作動される。従って、エンジンが多量の冷却を必要としない場合、例えば、エンジンがアイドリング(idling)状態にあるときや低速で作動中であるとき、または冷却システムに引き込まれる海水が非常に冷たい場合、システムを冷却するポンプなどは、十分な冷却を達成するために必要とする量よりも多い量の水を供給することもできる。従って、ポンプを駆動するために費やされるエネルギーの一部分が無駄になる。ポンプは、エネルギーを節約するために停止されることができるが、エンジン温度が許容限度以上に上昇すると、すぐ再始動されなければならない。もちろん、エンジンが依然としてアイドリング状態にあるか、ポンプが再始動されるときに、低速で作動中である場合、またはシステムの内にポンピングされる海水が依然としてポンプが再始動されるときに非常に冷たい場合、ポンプはエンジン温度が下がると、すぐ再び停止されるだろう。このようなタイプのポンプなどの連続的なオン−オフ作動は、ポンプだけでなく、関連するシステム構成要素に多大な機械的応力を加えることができる。
前記した観点から、既存の海水冷却システム及び方法に比べて、改善された効率及び燃料節減を提供する知能型海水冷却システム及び方法を提供するのが有利である。
本開示による知能型海水冷却システムの例示的な実施形態は、熱交換器の第1の側面及び熱負荷に接続された第1の流体冷却ループ、熱交換器の第2の側面に接続された第2の流体冷却ループ、第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるように構成されたポンプ、及びポンプに連結されたコントローラを含むことができる。コントローラは、第1の流体冷却ループ内の温度をモニタリングすることができ、温度を好ましい作動範囲内に維持するようにポンプの速度を調整することができる。ポンプの速度があらかじめ定められた最小圧力ポンプの速度(例えば、あらかじめ定められた最小システム圧力を維持するために必要とするポンプの速度)に減少される場合、コントローラは、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt1を開始することができる。タイマーt1が満了し、温度がタイマーt1が開始されたときに比べて増加されない場合、コントローラは、ポンプの速度を最小圧力ポンプの速度の未満に減少させることができる。
熱交換器の第1の側面及び熱負荷に接続された第1の流体冷却ループ、熱交換器の第2の側面に接続された第2の流体冷却ループ、及び第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるためのポンプを有する知能型海水冷却システムを作動するための方法の例示的な実施形態は、第1の流体冷却ループ内の温度をモニタリングし、温度を好ましい作動範囲内に維持するようにポンプの速度を調整するステップを含むことができる。ポンプの速度があらかじめ定められた最小圧力ポンプの速度に減少される場合、前記方法は、所定の持続時間を有するタイマーt1を開始するステップをさらに含むことができる。タイマーt1が満了し、温度がタイマーt1が開始されたときに比べて増加されない場合、前記方法は、ポンプの速度を最小圧力ポンプの速度の未満に減少させるステップをより含むことができる。
以下に、一例として、開示された装置の特定の実施形態が添付された図面を参照して説明されるだろう。
本開示による知能型海水冷却システムの例示的な実施形態を示す概路図である。 本開示のシステムを1つのポンプまたは2つのポンプで作動するかどうかを決定するための例示的な手段を示すグラフであり、 本開示による減圧モード(reduced pressure mode)で図1に示された知能型海水冷却システムを作動させるための第1の例示的な方法を示す流れ図である。 本開示による減圧モードで図1に示された知能型海水冷却システムを作動させるための第2の例示的な方法を示す流れ図である。 本開示による減圧モードで図1に示された知能型海水冷却システムを作動させるための第3の例示的な方法を示す流れ図である。 本開示による減圧モードで図1に示された知能型海水冷却システムを作動させるための第4の例示的な方法を示す流れ図である。 本開示による減圧モードで図1に示された知能型海水冷却システムを作動させるための第5の例示的な方法を示す流れ図である。 本開示による減圧モードで図1に示された知能型海水冷却システムを作動させるための第6の例示的な方法を示す流れ図である。 本開示による減圧モードで図1に示された知能型海水冷却システムを作動させるための第7の例示的な方法を示す流れ図である。 本開示による減圧モードで図1に示された知能型海水冷却システムを作動させるための第8の例示的な方法を示す流れ図である。
本発明による知能型海水冷却システム及び方法は、システム及び方法の例示的な実施形態が示される添付された図面を参照して、以下により十分に記載される。しかし、開示されたシステム及び方法は、多くの異なる形態で具体化されることができ、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されてはいけない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完璧且つ完全であり、当業者に本開示の範囲を十分に伝えるために提供される。図面において、同一の番号は、その全般にわたって同一の要素を指称される。
図1を参照すると、例示的な知能型海水冷却システム10(以下、“システム10”という)の概略図が示されている。このシステム10は、冷却を必要とする1つ以上のエンジン11を有する任意のタイプの航海船舶、または海洋プラットフォーム上に搭載され得る。単一のエンジン11だけが図1に示されるが、エンジン11は、複数のエンジン、または冷却システム10に連結されることができる船舶またはプラットフォーム上の様々な他の負荷を代表することができることが、当業者にとっては理解されるだろう。
システム10は、以下において“海水冷却ループ12”と称される第1の流体冷却ループ、及び以下でさらに詳細に説明するように、熱交換器15によって互いに熱的に接続される、以下において、“淡水冷却ループ14”と称される第2の流体冷却ループを含むことができる。単一の熱交換器15だけが図1に示されるが、代替的に、システム10は、本開示から逸脱せずに、海水冷却ループ12と淡水冷却ループ14との間でより大きな熱伝達を提供する2つ以上の熱交換器を含むことができることが考慮される。
システム10の海水冷却ループ12は、メインポンプ(main pump)16、2次ポンプ(secondary pump)18、及びバックアップポンプ(backup pump)20を含むことができるが、システム10は、本開示から逸脱せずに、より多いか少ないポンプを使用して具体化され得ることが考慮される。ポンプ16〜20は、それぞれの可変周波数ドライブ(variable frequency drive)22、24、26(以下、“VFDs22、24、26”)によって駆動され得る。ポンプ16〜20は、遠心ポンプであり得るが、システム10は、ギアポンプ、フロッグレーシングキャビティポンプ(progressing cavity pump)、またはマルチスピンドルスクリューポンプ、または他の容積型ポンプまたは他の非容積型ポンプを含むが、これに限定されない様々な他のタイプのポンプを代替的または追加的に含むことができることが考慮される。
システム10が図1に示されたように、3つのポンプ16〜20を含む場合、いわゆる、“3×50%”システムとして作動されることができ、ここで、2つのポンプ(例えば、、ポンプ16及び18)が同時に作動され、それぞれがシステム内に50%の海水圧力を供給し、第3のポンプ(例えば、ポンプ20)は、アイドル状態に維持され、バックアップポンプとして使用される。代替的に、システム10が2つのポンプ(例えば、ポンプ16及び18)のみを含む場合なら、システム10は、いわゆる、“2×100%”システムとして作動されることができ、ここで、1つのポンプ(例えば、ポンプ16)のみがシステム10内に100%の海水圧力を供給するように作動され、第2のポンプ(例えば、ポンプ18)は、アイドル状態に維持され、バックアップポンプとして使用される。もちろん、3つのポンプを有するシステムも、2×100%システムとして作動されることができ、ここで、1つのポンプがシステム内に100%の海水圧力を供給するように作動され、両方の第2及び第3のポンプは、アイドル状態に維持され、バックアップポンプとして使用される。
VFDs22〜26は、通信リンク40、42、44を介してそれぞれのメイン、2次及びバックアップコントローラ28、30、32に作動可能に連結され得る。振動センサー、圧力センサー、ベアリング温度センサー、漏洩センサー、及び他の可能なセンサーを含むが、これに限定されない様々なセンサー及びモニタリング装置35、37、39がポンプ16、18、20に作動可能に装着され、通信リンク34、36、38を介して対応するコントローラ28、30、32に連結され得る。これらのセンサーは、以下でさらに詳細に説明するように、ポンプ16、18、20の健全性(health)をモニタリングするために提供され得る。
コントローラ28〜32は、また通信リンク46によって互いに連結され得る。通信リンク46は、監視通信機能を提供する他のネットワークに対して透過的であり得る。コントローラ28〜32は、VFDs22〜26の作動(及びこれによってポンプなど16〜20の作動)を制御して、更に後述するように、熱交換器15への海水の流れを調節するように構成され得る。コントローラ28〜32は、比例積分微分(proportional−integral−derivative:PID)コントローラ及び/またはプログラム可能な論理コントローラ(programmable logic controller:PLC)を含むが、これに限定されない任意の適切なタイプのコントローラであり得る。コントローラ28〜32は、冷却システム10における様々なセンサーによって提供されるデータを受信及び格納し、コントローラとシステム10の外側のネットワークとの間でデータを通信し、後述するように、本開示の方法のステップを実行するためのソフトウェア命令を格納及び実行するように構成され得る、それぞれのメモリユニット及びプロセッサ(図示せず)を含むことができる。
操作者(operator)は、コントローラ28、VFD22、または他のユーザーインタフェースで複数のポンプパラメータを設定することができる。このようなポンプパラメータは、基準速度、基準効率、基準流れ、基準ヘッド(reference head)、基準圧力、速度限界、吸入圧力限界、排出圧力限界、ベアリング温度限界、及び振動限界を含むが、これに限定されない。これらのパラメータは、ポンプ製造業者によって(例えば、参照マニュアルから)提供されることができ、通信リンク46を介して操作者または外部監視装置によってコントローラ28、VFD22、または他のユーザーインタフェースで入力され得る。代替的に、コントローラ28、VFD22、または他のユーザーインタフェースは、複数の異なるタイプの市販のポンプに対するポンプパラメータで事前にプログラムされることができ、操作者は、対応するパラメータセットをロードするために、現在システム10によって使用されるポンプのタイプを単に指定することもできることが考慮される。コントローラ28またはVFD22は、システム10に連結されるポンプのタイプを自動的に決定し、任意の操作者入力なしで対応するパラメータセットをロードするように構成され得ることがさらに考慮される。
操作者は、また、コントローラ28、VFD22、または他のユーザーインタフェースで複数のシステムパラメータを設定することもできる。このようなパラメータは、淡水温度範囲、VFDモータ速度範囲、最小圧力レベル、淡水流れ、水熱容量係数(water heat capacity coefficient)、熱交換器表面積、熱伝達係数、3方バルブの存在、及び周辺温度限界を含むことができるが、これに限定されない。
コントローラ28またはVFD22で設定されるポンプパラメータ及びシステムパラメータは、例えば、通信リンク46を介した対応するデータの送信を介して、他のコントローラ30、32及び/または他のVFD24、26にコピーされ得る。このようなパラメータのコピーは、自動的に、またはコントローラ28、VFD(22、または他のユーザーインタフェースで操作者による適切な命令の入力によって実行され得る。従って、操作者は、他のポンプシステムでのように、各コントローラ28〜32及び/またはVFD22〜26でパラメータを入力することの代わりに単一のインタフェースでパラメータを一度入力することだけが要求される。
通信リンク34〜46だけでなく、後述する通信リンク81、104、108は、有線接続(hard wired connection)であるものとして示されている。しかし、システム10の通信リンク34〜46、91、104、108は、任意の様々な無線または有線接続のうち、いずれか1つによって具体化され得ることが理解されるだろう。例えば、通信リンク34〜46、91、104、108は、Wi−Fi、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、PSTN(Public Switched Telephone Network)、衛星ネットワークシステム、例えば、SMS及びパケット音声通信のためのGSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)ネットワークのようなセルラーネットワーク、パケットデータ及び音声通信用のの汎用無線サービス(General Packet Radio Service:GPRS)ネットワーク、または、例えば、TCP/IP、VOIP通信などのためのイーザネット/インターネットのような有線データネットワーク(wired data network)を使用して具体化され得る。
海水冷却ループ12は、ポンプ16〜20を介して、海72から水を引き込むための、そして、以下でさらに詳細に説明するように、熱交換器15の海水側を含む、海水冷却ループ12を介して海水を循環させるための様々な配管及び配管システム構成要素(“配管”)50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70を含むことができる。配管50〜70だけでなく、淡水冷却ループ14及び後述する追加システム103、105、107の配管84、86、88、90、92、94、95、97、99、101は、海水を輸送するために適した任意のタイプの剛性または可撓性の導管、パイプ、チューブ、またはダクトであることができ、特定の用途に適するようすることができる船舶またはプラットフォーム上に任意の適切な構成で配置され得る。
海水冷却ループ12は、導管68、70の中間に配置され、通信リンク91を介してメインコントローラ28に連結された排出バルブ89をさらに含むことができる。排出バルブ89は、また、2次コントローラ30及び/またはバックアップコントローラ32に連結され得ることが考慮されるが、なぜなら、これらのコントローラが連結された排出バルブ89を自動的に識別することができ、通信リンク46を介して互いに対する排出バルブ89の連結に関する情報を自動的に分配することができるのである。排出バルブ89は、以下でさらに詳細に説明するように、ポンプ16〜20の速度を変化させずに、システム内の海水の圧力を変化させるように調整可能に開閉され得る。1つの非限定的な例示的実施形態において、排出バルブ89は、スロットルバルブ(throttle valve)である。
システム10の淡水冷却ループ14は、さらに後述するようなエンジン11を冷却させるために、熱交換器15及びエンジン11を介して淡水を連続的にポンピングして輸送するための流体ポンプ80及び様々な配管及び構成要素84、86、88、90、92、94を含む閉鎖型流体ループであり得る。淡水冷却ループ14は、以下でさらに詳細に説明するように、淡水冷却ループ14で特定の量の水が熱交換器15を制御可能に迂回し得るようにするために、通信リンク104を介してメインコントローラ28に連結される3方バルブ102をさらに含むことができる。
淡水冷却ループ14内の温度は、冷却システム10の様々な制御動作を容易にするために、メインコントローラ28によって測定及びモニタリングされ得る。このような温度測定は、淡水冷却ループ14に作動可能に連結される抵抗温度検出器106(以下、“RTD106”)、または他の温度測定装置によって実行され得る。RTD106は、エンジン11の入口側で淡水冷却ループ14の温度を測定するものであって、図1に示されているが、RTD106は、代替的または追加的にエンジン11の出口側で淡水冷却ループ14の温度を測定し得ることが考慮される。RTD106は、通信リンク108によってメインコントローラ28に連結され得るとか、または、代替的に、メインコントローラ28の一体型の搭載構成要素(integral、 onboard component)であることもできる。RTD106は、また、2次コントローラ30及び/またはバックアップコントローラ32に連結され得ることも考慮されるが、なぜなら、これらのコントローラが連結されたRTD106を自動的に識別することができ、通信リンク46を介して互いに対するRTD106の連結に関する情報を自動的に分配することができるのである。
海水冷却ループ12は、このようなシステムの作動を容易にするために、船舶またはプラットフォームの様々な他のシステムに海水を追加的に供給することができる。例えば、海水冷却ループ12からの海水は、必要に応じて、消火システム103、バラスト制御システム(ballast control system)105、及び/または海水ステアリングシステム107のうちの1つ以上に供給され得る。示されていないが、同様の方式で海水冷却ループ12から海水を受け取ることができる他の海水−作動式システムは、下水ブローダウン(sewage blowdown)、デッキ洗浄(deck washing)、空調(air conditioning)、及び造水(fresh water generation)を含むが、これに限定されない。
図1に示された例示的なシステム10において、海水は、配管95、97、99、101を介してシステム103〜107に供給されることができ、これは、例えば、配管66で海水冷却ループ12に連結され得る。配管95〜101には、海水の流れを所望の方式でシステム103〜107内に誘導するための様々な受動または自動制御バルブ(図示せず)が提供され得る。もちろん、海水がシステム103〜107に供給される場合、熱交換器15を通る海水の流れは減少されるはずであり、これは、ポンプ16〜20の作動が変更されない限り、淡水冷却ループ14内の温度を上昇させるようにすることできることが理解されるだろう。従って、ポンプ16〜20は、以下でさらに詳細に説明するように、システム103〜107によって海水の使用を補う方式で制御され得る。
以下、“デフォルト操作モード(default operating mode)”と称される、システム10の正常作動中、メイン及び2次コントローラ28、30は、VFD22、24がポンプ16、18のうちの少なくとも1つを駆動させるように命令することができる。例えば、システム10が2×100%の構成を有する場合には、ポンプ16、18うちの1つだけが駆動されることができ、システムが3×50%の構成を有する場合には、両方のポンプ16、18が駆動され得る。図示の目的のために、システム10は、以下で、特に言及されない限り、ポンプ16、18が同時に駆動され、ポンプ20がアイドル状態であり、バックアップポンプとして機能する、3×50%構成を有するものと説明されるだろう。
ポンプ16、18は、海水を海72から熱交換器15に、それだけでなく、他の海水作動式システム103〜107のうちのいずれかにポンピングすることができる。海水が熱交換器15を通じて流れることによって、熱交換器15を通じて同時に流れることができる淡水冷却ループ14内の淡水を冷却することができる。その後、冷却された淡水がエンジン11を通じて流れ、エンジンを冷却する。
メインコントローラ28は、RTD106を介して淡水冷却ループ14内の淡水の温度をモニタリングすることができる。メインコントローラ28は、エンジン11が十分に冷却されているかどうかを決定するために、モニタリングされた温度を以下で“好ましい作動範囲”と称される、あらかじめ定められた温度範囲(例えば、華氏33〜37度)と比較することができる。メインコントローラ28が淡水のモニタリングされた温度が好ましい作動範囲を超えるか、または超えようとするものと決定する場合、メインコントローラ28は、VFD22の速度を増加させることができ、2次コントローラ30に命令を発行して、VFD24の速度を増加させることができる。これにより、対応するメイン及び/または2次ポンプ16、18がより速く駆動され、海水冷却ループ12を通る海水の流れが増加される。これにより、熱交換器15でより多い冷却が提供され、結果的に、淡水冷却ループ14内の温度が減少される。メインコントローラ28は、追加的に3方バルブ102がその位置を調整するよう命令し、これにより、熱交換器15を通じて流れる淡水の量を調整して、淡水の最適な冷却を達成することができる。
逆に、メインコントローラ28が淡水冷却ループ14内の淡水のモニタリングされた温度が好ましい作動範囲未満であるか、またはその未満に下がるうとするものと決定する場合、メインコントローラ28は、VFD22の速度を減少させることができ、2次コントローラ30に命令を発行して、VFD24の速度を減少させることができる。これにより、対応するメイン及び/または2次ポンプ16、18は、よりゆっくりと駆動されることができ、海水冷却ループ12を通る海水の流れは減少される。これにより、熱交換器15で少ない冷却が提供され、結果的に、淡水冷却ループ14内の温度が増加される。メインコントローラ28は、追加的に3方バルブ102がその位置を調整するよう命令することにより、淡水冷却ループ14内の淡水の一部または全部を方向転換して、熱交換器15を迂回させて淡水の冷却をさらに減少させることができる。
メインコントローラ28は、また、システム10の効率を連続的または周期的にモニタリングして、システム10が所望の効率を達成するために、1ポンプ作動と2ポンプ作動との間で切り替えるべきかどうかを決定することができる。すなわち、一部の状況では、1つのポンプ16または18のみを駆動させ、他の1つは、駆動させないことがさらに効率的であり得る。代替的に、両方のポンプ16、18を駆動させることがさらに効率的及び/または必要かも知れない。メインコントローラ28は、ポンプ16、18の作動速度をあらかじめ定められた“スイッチポイント”と比較することによってこのような決定をすることができる。“スイッチポイント”は、システム10が2ポンプ作動から1ポンプ作動へ、またはその逆に切り替えるべきかどうかを決定するために使用される臨界作動速度値であり得る。例えば、システム10が両方のポンプ16、18を運行中であり、ポンプ16、18がその最大作動速度のあらかじめ定められた百分率未満で駆動されている場合、メインコントローラ28は2次ポンプ18を非活性化して、メインポンプ16のみを運行することができる。逆に、システム10がメインポンプ16のみを運行中であり、メインポンプ16がその最大作動速度のあらかじめ定められた百分率超過で駆動されている場合、メインコントローラ28は、2次ポンプ18を活性化させることができる。
図2に示されたように、スイッチポイント(1つのポンプ作動と2つのポンプ作動との間の)は、システム10内の実際流量“Q”及びシステムに対するあらかじめ定められた最適流量“Qopt”の比と同一のシステム効率を計算することによって、決定され得る。その後、システム効率があらかじめ定められた値と比較されて、システムが1ポンプと2ポンプ作動との間で切り替えるべきかどうかを決定することができる。例えば、図2に示された曲線によれば、Q/Qoptが1ポンプ作動下で127%を超えるとき、システム10は、2ポンプ作動に切り替えて最も効率的に作動することができる。同様に、Q/Qoptが2ポンプ作動下で74%未満に落ちるとき、システム10は、1ポンプ作動に切り替えることができる。
任意の与えられた時間にシステム10によってどれほど少ない海水が要求されるかにかかわらず、システム10は、船舶のシステム圧力を、以下で“最小システム圧力”と称されるあらかじめ定められた(例えば、あらかじめ計算された)最小圧力で、または、それを超えて維持する方式でポンプ16〜20のうちの1つまたは両方を作動させることができる。最小システム圧力は、船舶の海水作動式システム中の一部または全部を作動するために、例えば、エンジンを冷却するために、及び/またはシステム103〜107に供給するために必要であると決定される最小海水圧力であり得る。代替的に、最小システム圧力は、操作者によって指定される一部の任意の最小値であり得る。いずれの場合においても、システム10のデフォルト作動中、最小システム圧力は、船舶のエンジン11を冷却するために、または他の海水作動式システム103〜107に供給するために、どれほど少ない海水が同時に要求されるかにかかわらず、船舶のシステム圧力に対する絶対下限、及びこれによってポンプの速度に対する絶対下限を定義することができる。これにより、船舶のシステム圧力は、海水に対する需要が突然生ずる場合に、“準備状態”に維持される。船舶のシステム圧力は、船舶と一体型であり、システム10と独立的なセンサーによってモニタリングされることができ、通信リンクを介してシステム10に伝達され得る。
所定の環境下で、例えば、システム10が特に冷たい水で作動する場合、及び/またはエンジン11がアイドリング状態であるか、減速された速度で作動中である場合、淡水冷却ループ14内の淡水の温度は、好ましい作動範囲未満に下がることができる。これは、ポンプ16、18の速度が単純に前述した最小システム圧力を維持するために十分な、以下で“最小圧力ポンプの速度”と称される速度まで減少されるにもかかわらず起こり得る。このような状況は、ポンプ16、18がエンジン11を冷却するために、及び/または海水を他の海水作動式システム103〜107に供給するために必要とするよりも速く駆動されるので、システムの非効率を表すことができる。従って、システム10の効率を改善するためには、システム10が減少された速度でポンプ16、18を作動させ、ポンプ16、18の速度が最小圧力ポンプの速度の未満に減少され得るように、そして、一部の場合には、完全に停止され得るようにする“減圧モード”でシステム10を作動させることが好ましい。
システム10の減圧モードは、操作者の選好度及びシステム10の特定の構成及び特徴に応じて様々な方法で実施され得る。例えば、システム10の減圧モードが実施される方式は、システム10が3×50%システム、または2×100%システムであるかどうかによって異なることができる。実施方式は、また、システム操作者がシステム10のポンプ16、18のうちの1つまたは両方が完全に停止(以下、“ポンプ停止許可(pump stop authorization)”と称する)され得るようにしようとするかどうかにも依存し得る。また、実施方式は、システム10が以下でさらに詳細に説明されるシステム10の“能動バルブ制御”(AVC)特徴部を具備するかどうか、及びシステム操作者がこのような特徴部を使用しようとする場合に依存し得る。
システム10の様々な減圧モードを実施するための多数の非限定の例示的な方法が以下に提示されており、図3〜図10に示された流れ図に示されており、これらの図面のすべては図1に示されたシステム10に対するものである。これらは、3×50%システムで実施され得る4つの減圧作動モードのセット、及び2×100%システムで具体化され得る4つの減圧作動モードの同様のセットを含んでいる。各セットは、ポンプ停止許可がなく、AVCがないモード、ポンプ停止許可はあるがAVCがないモード、ポンプ停止許可はないがAVCがあるモード、及びポンプ停止許可とAVCがあるモードを含んでいる。これらのモードのうちの1つ以上を表すオプションを有するメニューが、例えば、システム10の操作者インタフェースにおいて、操作者に提示されることができ、操作者がメニューで対応するオプションを選択することによってモードなどのうちの1つを開始し得ることが考慮される。特に特定されない限り、説明される方法は、コントローラ28〜32によって、例えば、そのプロセッサによる様々なソフトウェアアルゴリズムの実行を通じて全体的または部分的に実行され得る。
ポンプ停止がなく、能動バルブ制御がない3×50%システムのための減圧モード
図3を参照すると、本開示によるシステム10の減圧作動モードを実施するための第1の例示的な方法を示す流れ図が示されている。このモードは、3×50%システム(例えば、各々のポンプ16、18がシステム10内の海水圧力の50%を提供するように作動する)で実施されることができ、操作者がポンプ16、18の中断を許容しようとしない場合及びシステム10がAVC特徴部(後述する)を備えない場合であるか、操作者がAVCを使用しようとしない場合に選択され得る。一般的に、このモードは、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を再び好ましい作動範囲に上昇させるために必要であると考えられる場合に、船舶のシステム圧力が最小システム圧力未満に落ちることができるようにする。
このような減圧作動モードを選択するとき、システム10は、ステップ200において、減圧作動を可能にする許可を要請するメッセージをエンジン制御室または船舶の他の監視領域に送る。その後、エンジン制御室内の要員は、ステップ205において、様々な考慮事項に基づいてそのような許可を提供するかどうかを決定することができる。これらの考慮事項は、その要員が、例えば、エンジン11を冷却させるために、または船舶の海水作動式システム103〜107のうちの1つ以上に供給するために、システム10内の海水に対する短期間の需要を予測するかどうかを含むことができるが、これに限定されない。
エンジン制御室内の要員が減圧作動を可能にする許可を拒否する場合、システム10は、ステップ210において、減圧モードを開始することが防止されることができ、最小システム圧力がポンプの速度を指示するための絶対下限として維持される、前述したようにデフォルト作動モードに従って続く作動され得る。
代替的に、エンジン制御室内の要員がシステム10の減圧作動を可能にする許可を提供する場合、システム10は、ステップ215において、前述したデフォルト作動モードと実質的に同一の方式で作動するように進行することができるが、最小システム圧力をポンプの速度を指示するための絶対下限として維持しない。特に、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が好ましい作動範囲未満に下がり、このような温度減少に応答してポンプ18が停止され、ポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度に減少された場合、システム10は、前記方法のステップ220において、所定の時間(例えば、5分)を有するタイマーt1を開始することができる。
淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt1の満了前に増加し始める場合、システム10は、前記方法のステップ215を繰り返すことができる。これにより、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で続く作動することができる。
代替的に、タイマーt1が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ225において、ポンプ16の速度が必要に応じて最小圧力ポンプの速度の未満に減少されるようにすることができる。従って、最小システム圧力は、ポンプ16の絶対最小速度を指示するようにシステム10によってこれ以上使用されない。代わりに、システム10は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、ポンプ16の速度があらかじめ定められた“最小安全ポンプの速度(minimum safe pump speed”に至るまでさらに減少されるようにすることができる。“最小安全ポンプの速度”は、ポンプ16が故障(例えば、キャビテーション(cavitation))危険があり得る速度であり得るとか、または最小圧力ポンプの速度未満である一部の他のあらかじめ定められた最小速度であり得る。これにより、システム10は、デフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができるが、最小安全ポンプの速度が、船舶のエンジン11を冷却するために、または他の海水作動式システム103〜107に供給するために、どれほど少ない海水が同時に要求されるかにかかわらず、ポンプ16の絶対最小速度を指示するために使用される。
最小安全ポンプの速度がポンプ16、18の絶対最小速度を指示するために使用される一方、淡水冷却ループ14内の温度が増加して好ましい作動範囲に再進入する場合、システム10は、前記方法のステップ215を繰り返すことができる。その後、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまで実質的にデフォルトモードでのように作動することができる。
ポンプ16の速度が前述した方式で最小圧力ポンプの速度の未満に減少され得るようにすることによって、システム10の効率は、デフォルト作動モードに比べて改善され得るが、これは、ポンプ16がエンジン11を冷却するために、及び/または海水を他の海水作動式システム103〜107に供給するために必要とするよりも速く駆動される可能性が少ないのである。また、ポンプ16が通常の海水冷却システムにおける場合のように、エンジン温度を調節するために繰り返し的に停止され、再始動されないので、ポンプ16及び関連システム構成要素の作動寿命が延長され得る。
ポンプ停止はあるが、能動バルブ制御がない3×50%システムのための例示的な減圧モード
図4を参照すると、本開示によるシステム10の減圧作動モードを実施するための第2の例示的な方法を示す流れ図が示されている。このモードは、3×50%システム(例えば、各々のポンプ16、18がシステム10内の海水圧力の50%を提供するように作動する)で実施されることができ、操作者がポンプ16、18の中断を許可しようとする場合及びシステム10がAVC特徴部(後述する)を備えない場合であるとか、操作者がAVCを使用しようとしない場合に選択され得る。一般的に、このモードは、船舶のシステム圧力が最小システム圧力未満に落ちるようにすることができ、また、このような減少及び/または停止が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を再び好ましい作動範囲に上昇させるために必要であると考えられる場合に、ポンプ16、18のうちの1つまたは両方が停止されるようにすることができる。
このような減圧作動モードを選択するとき、システム10は、ステップ300において、減圧作動を可能にする許可を要請するメッセージをエンジン制御室または船舶の他の監視領域に送る。その後、エンジン制御室内の要員は、前記方法のステップ305において、様々な考慮事項に基づいてこのような許可を提供するかどうかを決定することができる。このような考慮事項は、その要員が、例えば、エンジン11を冷却させるために、または船舶の海水作動式システム103〜107の内の1つ以上に供給するために、システム10内の海水に対する短期間の需要を予測するかどうかを含むことができるが、これに限定されない。
エンジン制御室内の要員が減圧作動を可能にする許可を拒否する場合、システム10は、ステップ310において、減圧モードを開始することが防止されることができ、最小システム圧力がポンプの速度を指示するための絶対下限として維持される、前述したようにデフォルト作動モードに従って続く作動することができる。
代替的に、エンジン制御室内の要員がシステム10の減圧作動を可能にする許可を提供する場合、システム10は、ステップ315において、前述したデフォルト作動モードと実質的に同一の方式で作動するように進行することができるが、最小システム圧力をポンプの速度を指示するための絶対下限として維持しない。特に、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が好ましい作動範囲未満に下がり、このような温度減少に応答してポンプ18が停止され、残りのポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度に減少された場合、システム10は、ステップ320において、所定の時間(例えば、5分)を有するタイマーt1を開始することができる。
淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt1の満了前に増加し始める場合、システム10は、ステップ315を繰り返すことができる。これにより、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で続く作動することができる。
代替的に、タイマーt1が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ325において、ポンプ16の速度が必要に応じて最小圧力ポンプの速度の未満に減少されるようにすることができる。従って、最小システム圧力は、ポンプ16の絶対最小速度を指示するようにシステムによってこれ以上使用されない。代わりに、システム10は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、ポンプ16の速度があらかじめ定められた“最小安全ポンプの速度”に至るまでさらに減少されるようにすることができる。“最小安全ポンプの速度”は、ポンプ16が故障(例えば、キャビテーション)危険があり得る速度であり得るとか、または最小圧力ポンプの速度未満である一部の他のあらかじめ定められた最小速度であり得る。これにより、システム10は、デフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができるが、最小安全ポンプの速度が、船舶のエンジン11を冷却するために、または他の海水作動式システム103〜107に供給するために、どれほど少ない海水が同時に要求されるかにかかわらず、ポンプ16の絶対最小速度を指示するために使用される。
ポンプ16の速度が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を増加させるための努力で最小安全ポンプの速度に至るまでずっと減少される場合、システム10は、ステップ330において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt2を開始することができる。
タイマーt2の満了前に、淡水冷却ループ14内の温度が増加されるが、好ましい作動範囲に上昇されない場合、システム10は、ステップ325を繰り返し、タイマーt2がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小安全ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。しかし、淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt2の満了前に好ましい作動範囲に上昇する場合、システム10は、ステップ315を繰り返し、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
代替的に、タイマーt2が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ335において、残りのポンプ16を停止させることもできる。これにより、船舶のシステム圧力は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、さらに減少され得る。
ステップ335において、残りの作動ポンプ16を停止させた後、淡水冷却ループ14内の温度が増加して好ましい作動範囲に再進入する場合、システム10は、ステップ340において、ポンプ16が停止される前に設定されていた速度に最初に設定されているポンプ16の速度で、ポンプ16を再始動することができ、ステップ325を繰り返すことができる。これにより、システム10の1ポンプ作動は、淡水冷却ループ14内の温度及び/またはシステム10の効率がポンプ18を再始動することを保障するか、再びポンプ16を停止させることを保障するまで再設定され得る。
ポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度の未満に減少され得るようにし、必要に応じてポンプ16が前述した方式で停止され得るようにすることによって、システム10の効率は、デフォルト作動モードに比べて改善され得るが、これは、ポンプ16がエンジン11を冷却するために、及び/または海水を他の海水作動式システム103〜107に供給するために、必要とするよりも速く駆動される可能性が少ないのである。また、ポンプ16が停止される前に多くの通常の淡水冷却システムに比べてより低い速度で作動することができるようになるので、ポンプ16が停止され、再始動される頻度が比較的減少されて、ポンプ16及び関連システム構成要素の作動寿命を延長させる。
能動バルブ制御はあるが、ポンプ停止がない3×50%システムのための例示的な減圧モード
図5を参照すると、本開示によるシステム10の減圧作動モードを実施するための第3の例示的な方法を示す流れ図が示されている。このモードは、3×50%システム(例えば、各々のポンプ16、18がシステム10内の海水圧力の50%を提供するように作動する)で実施されることができ、操作者がポンプ16、18の中断を許容しようとしないが、以下でさらに説明するように、システムのAVC特徴部を使用しようとする場合に選択され得る。一般的に、このモードは、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を再び好ましい作動範囲に上昇させるために必要であると考えられる場合に、船舶のシステム圧力が最小システム圧力未満に落ちるようにすることができ、また、ポンプ16、18の速度をさらに減少させないためにシステム10を通る海水の流れをさらに減少させるために、システム10の排出バルブ89が部分的に閉鎖されるようにすることができる。
このような減圧作動モードを選択するとき、システム10は、ステップ400において、減圧作動を可能にする許可を要請するメッセージをエンジン制御室または船舶の他の監視領域に送る。その後、エンジン制御室内の要員は、ステップ405において、様々な考慮事項に基づいてこのような許可を提供するかどうかを決定することができる。このような考慮事項は、その要員が、例えば、エンジン11を冷却させるために、または船舶の海水作動式システム103〜107うちの1つ以上に供給するために、システム10内の海水に対する短期間の需要を予測するかどうかを含むことができるが、これに限定されない。
エンジン制御室内の要員が減圧作動を可能にする許可を拒否する場合、システム10は、ステップ410において、減圧モードを開始することが防止されることができ、最小システム圧力がポンプの速度を指示するための絶対下限として維持される、前述したようにデフォルト作動モードに従って続く作動することができる。
代替的に、エンジン制御室内の要員がシステム10の減圧作動を可能にする許可を提供する場合、システム10は、ステップ415において、前述したデフォルト作動モードと実質的に同一の方式で作動するように進行することができるが、最小システム圧力をポンプの速度を指示するための絶対下限として維持しない。特に、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が好ましい作動範囲未満に下がり、このような温度減少に応答してポンプ18が停止され、残りのポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度に減少された場合、システム10は、ステップ420において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt1を開始することができる。
淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt1の満了前に増加し始める場合、システム10は、ステップ415を繰り返すことができる。これにより、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度で再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で続く作動することができる。
代替的に、タイマーt1が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ425において、ポンプ16の速度が必要に応じて最小圧力ポンプの速度の未満に減少されるようにすることができる。従って、最小システム圧力は、ポンプ16の絶対最小速度を指示するようにシステムによってこれ以上使用されない。代わりに、システム10は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、ポンプ16の速度があらかじめ定められた“最小安全ポンプの速度”に至るまでさらに減少されるようにすることができる。“最小安全ポンプの速度”は、ポンプ16が故障(例えば、キャビテーション)危険があり得る速度であり得るとか、または最小圧力ポンプの速度未満である一部の他のあらかじめ定められた最小速度であり得る。これにより、システム10は、デフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができるが、最小安全ポンプの速度が、船舶のエンジン11を冷却するために、または他の海水作動式システム103〜107に供給するためにどれほど少ない海水が同時に要求されるかにかかわらず、ポンプ16の絶対最小速度を指示するために使用される。
ポンプ16の速度が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を増加させるための努力で最小安全ポンプの速度に至るまでずっと減少される場合、システム10は、ステップ430において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt2を開始することができる。
タイマーt2の満了前に、淡水冷却ループ14内の温度が増加されるが好ましい作動範囲に上昇されない場合、システム10は、ステップ425を繰り返し、タイマーt2がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小安全ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。しかし、淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt2の満了前に好ましい作動範囲に上昇する場合、システム10は、ステップ415を繰り返し、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
代替的に、タイマーt2が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ435において、AVCを実施することができ、これにより、排出バルブ89が操作され、淡水冷却ループ14内の淡水の温度を制御することができる。例えば、排出バルブ89は、ポンプ16の作動速度をさらに減少させずに、システム10の海水冷却ループ12内の海水の流れを漸進的に減少/制限するように漸進的に閉鎖され得る。このような海水流れの減少は、熱交換器15を介した淡水冷却ループ14内の淡水の冷却を減少させることができる。これにより、淡水冷却ループ14内の温度は、ポンプ16が最小安全ポンプの速度で、またはそれを超えて続く作動する間に安定化されるか、上昇され得る。もちろん、ポンプ16が作動している間に僅かの量の海水がシステム10を通って流れなければならないので、排出バルブ89がどの範囲まで閉鎖され得るようにするかについての限界(以下、“最大閉鎖”と称する)があるということが理解されるだろう。また、排出バルブ89が海水冷却ループ12内の海水の流れを増加させるために漸進的に開放され、熱交換器15を通る淡水冷却ループ14内の冷却を増加させることができるということも理解されるだろう。
ステップ435において、AVCを実施した後、淡水冷却ループ14内の温度が増加して好ましい作動範囲に再進入する場合、システム10は、ステップ415を繰り返すことができる。その後、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまで実質的にデフォルトモードでのように作動することができる。
ポンプ16の速度が前述した方式で最小圧力ポンプの速度の未満に減少され得るようにすることによって、システム10の効率は、デフォルト作動モードに比べて改善され得るが、これは、ポンプ16がエンジン11を冷却するために、及び/または海水を他の海水作動式システム103〜107に供給するために、必要とするよりも速く駆動される可能性が少ないのである。また、ポンプ16が多い通常の淡水冷却システムにおける場合のように、エンジン温度を調節するために繰り返し的に停止され、再始動されないので、ポンプ16及び関連システム構成要素の作動寿命が延長され得る。また、システム10のAVC特徴部は、淡水冷却ループ14内の淡水の温度がポンプ16、18を作動または停止させなく、制御され得るようにすることによって、システム10の効率をより改善して、ポンプ16、18の寿命を延長させる。
ポンプ停止及び能動バルブ制御がある3×50%システムのための例示的な減圧モード
図6を参照すると、本開示によるシステム10の減圧作動モードを実施するための第4の例示的な方法を示す流れ図が示されている。このモードは、3×50%システム(例えば、各々のポンプ16、18がシステム10内の海水圧力の50%を提供するように作動する)で実施されることができ、操作者がポンプ16、18の中断を許可しようとし、以下でさらに説明するように、システムのAVC特徴部を使用しようとする場合に選択され得る。一般的に、このモードは、船舶のシステム圧力が最小システム圧力未満に落ちるようにすることができ、ポンプ16、18の速度をさらに減少させずに、システム10を通る海水の流れをさらに減少させるために、システム10の排出バルブ89が部分的に閉鎖されるようにすることができ、また、淡水冷却ループ14内の淡水の温度を再び好ましい作動範囲に上昇させるために必要であると考えられる場合に、ポンプなど16、18のうちの1つまたは両方が停止されるようにすることができる。
このような減圧作動モードを選択するとき、システム10は、ステップ500において、減圧作動を可能にする許可を要請するメッセージをエンジン制御室または船舶の他の監視領域に送る。その後、エンジン制御室内の要員は、ステップ505において、様々な考慮事項に基づいてこのような許可を提供するかどうかを決定することができる。このような考慮事項は、その要員が、例えば、エンジン11を冷却させるために、または船舶の海水作動式システム103〜107のうちの1つ以上に供給するために、システム10内の海水に対する短期間の需要を予測するかどうかを含むことができるが、これに限定されない。
エンジン制御室内の要員が減圧作動を可能にする許可を拒否する場合、システム10は、ステップ510において、減圧モードを開始することが防止されることができ、最小システム圧力がポンプの速度を指示するための絶対下限として維持される、前述したようにデフォルト作動モードに従って続く作動することができる。
代替的に、エンジン制御室内の要員がシステム10の減圧作動を可能にする許可を提供する場合、システム10は、ステップ515において、前述したデフォルト作動モードと実質的に同一の方式で作動するように進行することができるが、最小システム圧力をポンプの速度を指示するための絶対下限として維持しない。特に、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が好ましい作動範囲未満に下がり、このような温度減少に応答してポンプ18が停止され、残りのポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度に減少された場合、システム10は、ステップ520において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt1を開始することができる。
淡水冷却ループ14内の温度がタイマーの満了前に増加し始める場合、システム10は、ステップ515を繰り返すことができる。これにより、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動され得る時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で続く作動することができる。
代替的に、タイマーt1が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ525において、ポンプ16の速度が必要に応じて最小圧力ポンプの速度の未満に減少されるようにすることができる。従って、最小システム圧力は、ポンプ16の絶対最小速度を指示するようにシステムによってこれ以上使用されない。代わりに、システム10は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、ポンプ16の速度があらかじめ定められた“最小安全ポンプの速度”に至るまでさらに減少されるようにすることができる。“最小安全ポンプの速度”は、ポンプ16が故障(例えば、キャビテーション)危険があり得る速度であり得るとか、または、最小圧力ポンプの速度未満である一部の他のあらかじめ定められた最小速度であり得る。これにより、システム10は、デフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができるが、最小安全ポンプの速度が、船舶のエンジン11を冷却するために、または他の海水作動式システム103〜107に供給するために、どれほど少ない海水が同時に要求されるかにかかわらず、ポンプ16の絶対最小速度を指示するために使用される。
ポンプ16の速度が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を増加させるための努力で最小安全ポンプの速度に至るまでずっと減少される場合、システム10は、ステップ530において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt2を開始することができる。
タイマーt2の満了前に、淡水冷却ループ14内の温度が増加されるが好ましい作動範囲に上昇されない場合、システム10は、ステップ525を繰り返し、タイマーt2がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小安全ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。しかし、淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt2の満了前に好ましい作動範囲に上昇する場合、システム10は、ステップ515を繰り返して、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
代替的に、タイマーt2が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ535において、AVCを開始することができ、これにより、排出バルブ89が操作されて淡水冷却ループ14内の淡水の温度を制御することができる。例えば、排出バルブ89は、ポンプ16の作動速度をさらに減少させずに、システム10の海水冷却ループ12内の海水の流れを漸進的に減少/制限するように漸進的に閉鎖され得る。このような海水流れの減少は、熱交換器15を通る淡水冷却ループ14内の淡水の冷却を減少させることができる。これにより、淡水冷却ループ14内の温度は、ポンプ16が最小安全ポンプの速度で、またはそれを超えて続く作動する間に安定化されるか、上昇され得る。もちろん、ポンプ16が作動している間に僅かの海水がシステム10を通って流れなければならないので、排出バルブ89がどの範囲まで閉鎖され得るようにするかについての限界(以下、“最大閉鎖”と称する)があるということが理解されるだろう。また、排出バルブ89が海水冷却ループ12内の海水の流れを増加させるために漸進的に開放され、熱交換器15を通る淡水冷却ループ14内の冷却を増加させることができるということも理解されるだろう。
AVCの実施中に、排出バルブ89が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を増加させるための努力で最大閉鎖まで閉鎖される場合、システム10は、ステップ540において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt3を開始することができる。
タイマーt3の満了前に、淡水冷却ループ14内の温度が増加されるが好ましい作動範囲に上昇されない場合、システム10は、ステップ535を繰り返し、タイマーt3がリセットされて再始動される時点である、排出バルブ89が再び最大閉鎖まで閉鎖されるまでAVCで続く作動することができる。しかし、淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt3の満了前に好ましい作動範囲に上昇する場合、システム10は、ステップ515を繰り返し、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
代替的に、タイマーt3が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ545において、残りの作動ポンプ16を全体的に停止させることができる。これにより、船舶のシステム圧力は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合にさらに減少され得る。
ステップ545において、残りの作動ポンプ16を停止させた後、淡水冷却ループ14内の温度が増加して好ましい作動範囲に再進入する場合、システム10は、ステップ550において、ポンプ16が停止される以前に設定されていた速度に最初に設定されているポンプ16の速度で、ポンプ16を再始動することができ、ステップ535を繰り返すことができる。これにより、AVCによるシステム10の1ポンプ作動は、淡水冷却ループ14内の温度及び/またはシステム10の効率がポンプ18を再始動することを保障するか、再びポンプ16を停止させることを保障するまで再設定されることができる。
ポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度の未満に減少され得るようにし、必要に応じてポンプ16が前述した方式で停止され得るようにすることによって、システム10の効率は、デフォルト作動モードに比べて改善され得るが、これは、ポンプ16がエンジン11を冷却するために、及び/または海水を他の海水作動式システム103〜107に供給するために、必要とするよりも速く駆動される可能性が少ないのである。また、ポンプ16が停止される前に多くの通常の淡水冷却システムに比べてより低い速度で作動することができるようになるので、ポンプ16が停止され、再始動される頻度が比較的減少され、ポンプ16及び関連システム構成要素の作動寿命を延長させる。また、システム10のAVC特徴部は、淡水冷却ループ14内の淡水の温度がポンプ16、18を作動または停止させなく、制御され得るようにすることによって、システム10の効率をより改善して、ポンプ16、18の寿命を延長させる。
ポンプ停止がなく、能動バルブ制御がない2×100%システムのための例示的な減圧モード
図7を参照すると、本開示によるシステム10の減圧作動モードを実施するための第5の例示的な方法を示す流れ図が示されている。このモードは、2×100%システム(例えば、ポンプ16のみがシステム10内の海水圧力の100%を提供するように作動する)で実施されることができ、操作者がポンプ16の中断を許容しようとしない場合、及びシステム10がAVC特徴部(後述する)を備えない場合であるか、操作者がAVCを使用しようとしない場合に選択され得る。一般的に、このモードは、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を再び好ましい作動範囲に上昇させるために必要であると考えられる場合に、船舶のシステム圧力が最小システム圧力未満に落ちることができるようにする。
このような減圧作動モードを選択するとき、システム10は、例示的な方法のステップ600において、減圧作動を可能にする許可を要請するメッセージをエンジン制御室または船舶の他の監視領域に送る。その後、エンジン制御室内の要員は、ステップ605において、様々な考慮事項に基づいてこのような許可を提供するかどうかを決定することができる。このような考慮事項は、その要員が、例えば、エンジン11を冷却させるために、または船舶の海水作動式システム103〜107のうちの1つ以上に供給するために、システム10内の海水に対する短期間の需要を予測するかどうかを含むことができるが、これに限定されない。
エンジン制御室内の要員が減圧作動を可能にする許可を拒否する場合、システム10は、ステップ610において、減圧モードを開始することが防止されることができ、最小システム圧力がポンプの速度を指示するための絶対下限として維持される、前述したようにデフォルト作動モードに従って続く作動することができる。
代替的に、エンジン制御室内の要員がシステム10の減圧作動を可能にする許可を提供する場合、システム10は、ステップ615において、前述したデフォルト作動モードと実質的に同一の方式で作動するように進行することができるが、最小システム圧力をポンプの速度を指示するための絶対下限として維持しない。特に、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が好ましい作動範囲未満に下がり、このような温度減少に応答して、ポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度に減少された場合、システム10は、ステップ620において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt1を開始することができる。
淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt1の満了前に増加し始める場合、システム10は、ステップ615を繰り返すことができる。これにより、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で続く作動することができる。
代替的に、タイマーt1が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ625において、ポンプ16の速度が必要に応じて最小圧力ポンプの速度の未満に減少されるようにすることができる。従って、最小システム圧力は、ポンプ16の絶対最小速度を指示するようにシステム10によってこれ以上使用されない。代わりに、システム10は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、ポンプ16の速度があらかじめ定められた“最小安全ポンプの速度”に至るまでさらに減少されるようにすることができる。“最小安全ポンプの速度”は、ポンプ16が故障(例えば、キャビテーション)危険があり得る速度であり得るとか、または最小圧力ポンプの速度未満である一部の他のあらかじめ定められた最小速度であり得る。これにより、システム10は、デフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができるが、最小安全ポンプの速度が、船舶のエンジン11を冷却するために、または他の海水作動式システム103〜107に供給するために、どれほど少ない海水が同時に要求されるかにかかわらず、ポンプ16の絶対最小速度を指示するために使用される。
最小安全ポンプの速度がポンプ16の絶対最小速度を指示するために使用される一方、淡水冷却ループ14内の温度が増加して好ましい作動範囲に再進入する場合、システム10は、ステップ615を繰り返すことができる。その後、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまで実質的にデフォルトモードでのように作動することができる。
ポンプ16の速度が前述した方式で最小圧力ポンプの速度の未満に減少され得るようにすることによって、システム10の効率は、デフォルト作動モードに比べて改善され得るが、これは、ポンプ16がエンジン11を冷却するために、及び/または海水を他の海水作動式システム103〜107に供給するために、必要とするよりも速く駆動される可能性が少ないのである。また、ポンプ16が通常の海水冷却システムにおける場合のように、エンジン温度を調節するために繰り返し的に停止され、再始動されないので、ポンプ16及び関連システム構成要素の作動寿命が延長され得る。
ポンプ停止はあるが、能動バルブ制御がない2×100%システムのための例示的な減圧モード
図8を参照すると、本開示によるシステム10の減圧作動モードを実施するための第6の例示的な方法を示す流れ図が示されている。このモードは、2×100%システム(例えば、ポンプ16のみがシステム10内の海水圧力の100%を提供するように作動する)で実施されることができ、操作者がポンプ16の中断を許可しようとする場合、及びシステム10がAVC特徴部(後述する)を備えない場合とか、操作者がAVCを使用しようとしない場合に選択され得る。一般的に、このモードは、船舶のシステム圧力が最小システム圧力未満に落ちるようにすることができ、また、このような減少及び/または停止が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を再び好ましい作動範囲に上昇させるために必要であると考えられる場合に、ポンプ16が停止されるようにすることができる。
このような減圧作動モードを選択するとき、システム10は、ステップ700において、減圧作動を可能にする許可を要請するメッセージをエンジン制御室または船舶の他の監視領域に送る。その後、エンジン制御室内の要員は、ステップ705において、様々な考慮事項に基づいてこのような許可を提供するかどうかを決定することができる。このような考慮事項は、その要員が、例えば、エンジン11を冷却させるために、または船舶の海水作動式システム103〜107のうちの1つ以上に供給するために、システム10内の海水に対する短期間の需要を予測するかどうかを含むことができるが、これに限定されない。
エンジン制御室内の要員が減圧作動を可能にする許可を拒否する場合、システム10は、ステップ310において、減圧モードを開始することが防止されることができ、最小システム圧力がポンプの速度を指示するための絶対下限として維持される、前述したようにデフォルト作動モードに従って続く作動することができる。
代替的に、エンジン制御室内の要員がシステム10の減圧作動を可能にする許可を提供する場合、システム10は、ステップ715において、前述したデフォルト作動モードと実質的に同一の方式で作動するように進行することができるが、最小システム圧力をポンプの速度を指示するための絶対下限として維持しない。特に、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が好ましい作動範囲未満に下がり、このような温度減少に応答して、ポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度に減少された場合、システム10は、ステップ720において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt1を開始することができる。
淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt1の満了前に増加し始める場合、システム10は、ステップ715を繰り返すことができる。これにより、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で続く作動することができる。
代替的に、タイマーt1が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ725において、ポンプ16の速度が必要に応じて最小圧力ポンプの速度の未満に減少されるようにすることができる。従って、最小システム圧力は、ポンプ16の絶対最小速度を指示するようにシステムによってこれ以上使用されない。代わりに、システム10は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、ポンプ16の速度があらかじめ定められた“最小安全ポンプの速度”に至るまでさらに減少されるようにすることができる。“最小安全ポンプの速度”は、ポンプ16が故障(例えば、キャビテーション)危険があり得る速度であり得るとか、または最小圧力ポンプの速度未満である一部の他のあらかじめ定められた最小速度であり得る。これにより、システム10は、デフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができるが、最小安全ポンプの速度が、船舶のエンジン11を冷却するために、または他の海水作動式システム103〜107に供給するために、どれほど少ない海水が同時に要求されるかにかかわらず、ポンプ16の絶対最小速度を指示するために使用される。
ポンプ16の速度が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を増加させるための努力で最小安全ポンプの速度に至るまでずっと減少される場合、システム10は、ステップ730において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt2を開始することができる。
タイマーt2の満了前に、淡水冷却ループ14内の温度が増加されるが好ましい作動範囲に上昇されない場合、システム10は、ステップ725を繰り返し、タイマーt2がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小安全ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。しかし、淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt2の満了前に好ましい作動範囲に上昇する場合、システム10は、ステップ715を繰り返し、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
代替的に、タイマーt2が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ735において、ポンプ16を全体的に停止させることもできる。これにより、船舶のシステム圧力は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、さらに(すなわち、1ポンプ作動に比べて)減少され得る。
ポンプ16を停止させた後、淡水冷却ループ14内の温度が増加して好ましい作動範囲に再進入する場合、システム10は、ステップ740において、ポンプ16を再始動することができ、ステップ715を繰り返すことができる。これにより、システム10の1ポンプ作動は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
ポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度の未満に減少され得るようにし、必要に応じてポンプ16が前述した方式で停止され得るようにすることによって、システム10の効率は、デフォルト作動モードに比べて改善され得るが、これは、ポンプ16がエンジン11を冷却するために、及び/または海水を他の海水作動式システム103〜107に供給するために必要とするよりも速く駆動される可能性が少ないのである。また、ポンプ16が停止される前に、多くの通常の淡水冷却システムに比べてより低い速度で作動することができるようになるので、ポンプ16が停止され、再始動される頻度が比較的減少されて、ポンプ16及び関連システム構成要素の作動寿命を延長させる。
能動バルブ制御はあるが、ポンプ停止がない2×100%システムのための例示的な減圧モード
図9を参照すると、本開示によるシステム10の減圧作動モードを実施するための第7の例示的な方法を示す流れ図が示されている。このモードは、2×100%システム(例えば、ポンプ16のみがシステム10内の海水圧力の100%を提供するように作動する)で実施されることができ、操作者がポンプ16の中断を許容しようとしないが、以下でさらに説明するように、システムのAVC特徴部を使用しようとする場合に選択され得る。一般的に、このモードは、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を再び好ましい作動範囲に上昇させるために必要であると考えられる場合に、船舶のシステム圧力が最小システム圧力未満に落ちるようにすることができ、また、ポンプ16の速度をさらに減少させずに、システム10を通る海水の流れをさらに減少させるために、システム10の排出バルブ89が部分的に閉鎖されるようにすることができる。
このような減圧作動モードを選択するとき、システム10は、ステップ800において、減圧作動を可能にする許可を要請するメッセージをエンジン制御室または船舶の他の監視領域に送る。その後、エンジン制御室内の要員は、ステップ805において、様々な考慮事項に基づいてこのような許可を提供するかどうかを決定することができる。このような考慮事項は、その要員が、例えば、エンジン11を冷却させるために、または船舶の海水作動式システム103〜107のうちの1つ以上に供給するために、システム10内の海水に対する短期間の需要を予測するかどうかを含むことができるが、これに限定されない。
エンジン制御室内の要員が減圧作動を可能にする許可を拒否する場合、システム10は、ステップ810において、減圧モードを開始することが防止されることができ、最小システム圧力がポンプの速度を指示するための絶対下限として維持される、前述したようにデフォルト作動モードに従って続く作動することができる。
代替的に、エンジン制御室内の要員がシステム10の減圧作動を可能にする許可を提供する場合、システム10は、ステップ815において、前述したデフォルト作動モードと実質的に同一の方式で作動するように進行することができるが、最小システム圧力をポンプの速度を指示するための絶対下限として維持しない。特に、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が好ましい作動範囲未満に下がり、このような温度減少に応答して、ポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度に減少された場合、システム10は、ステップ820において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt1を開始することができる。
淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt1の満了前に増加し始める場合、システム10は、ステップ815を繰り返すことができる。これにより、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で続く作動することができる。
代替的に、タイマーt1が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ825において、ポンプ16の速度が必要に応じて最小圧力ポンプの速度の未満に減少されるようにすることができる。従って、最小システム圧力は、ポンプ16の絶対最小速度を指示するようにシステムによってこれ以上使用されない。代わりに、システム10は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、ポンプ16の速度があらかじめ定められた“最小安全ポンプの速度”に至るまでさらに減少されるようにすることができる。“最小安全ポンプの速度”は、ポンプ16が故障(例えば、キャビテーション)危険があり得る速度であり得るとか、または最小圧力ポンプの速度未満である一部の他のあらかじめ定められた最小速度であり得る。これにより、システム10は、デフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができるが、最小安全ポンプの速度が、船舶のエンジン11を冷却するために、または他の海水作動式システム103〜107に供給するために、どれほど少ない海水が同時に要求されるかにかかわらず、ポンプ16の絶対最小速度を指示するために使用される。
ポンプ16の速度が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を増加させるための努力で最小安全ポンプの速度に至るまでずっと減少される場合、システム10は、ステップ830において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt2を開始することができる。
タイマーt2の満了前に、淡水冷却ループ14内の温度が増加されるが好ましい作動範囲に上昇されない場合、システム10は、ステップ825を繰り返し、タイマーt2がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小安全ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。しかし、淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt2の満了前に好ましい作動範囲に上昇する場合、システム10は、ステップ815を繰り返し、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
代替的に、タイマーt2が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、例示的な方法のステップ835において、AVCを実施することができ、これにより、排出バルブ89が操作されて淡水冷却ループ14内の淡水の温度を制御することができる。例えば、排出バルブ89は、ポンプ16の作動速度をさらに減少させずに、システム10の海水冷却ループ12内の海水の流れを漸進的に減少/制限するように、漸進的に閉鎖され得る。このような海水流れの減少は、熱交換器15を通る淡水冷却ループ14内の淡水の冷却を減少させることができる。これにより、淡水冷却ループ14内の温度は、ポンプ16が最小安全ポンプの速度で、またはそを超えて続く作動する間に安定化されるか、上昇され得る。もちろん、ポンプ16が作動している間に僅かの量の海水がシステム10を通って流れなければならないので、排出バルブ89がどの範囲まで閉鎖され得るようにするかについての限界(以下、“最大閉鎖”と称する)があるということが理解されるだろう。また、排出バルブ89が海水冷却ループ12内の海水の流れを増加させるために漸進的に開放され、熱交換器15を通る淡水冷却ループ14内の冷却を増加させることができるということも理解されるだろう。
AVCがステップ835において、実施された後に、淡水冷却ループ14内の温度が増加して好ましい作動範囲に再進入する場合、システム10は、前記方法のステップ815を繰り返すことができる。その後、システムは、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまで実質的にデフォルトモードでのように作動することができる。
ポンプ16の速度が前述した方式で最小圧力ポンプの速度の未満に減少され得るようにすることによって、システム10の効率は、デフォルト作動モードに比べて改善され得るが、これは、ポンプ16がエンジン11を冷却するために、及び/または海水を他の海水作動式システム103〜107に供給するために、必要とするよりも速く駆動される可能性が少ないのである。また、ポンプ16が多い通常の淡水冷却システムにおける場合のように、エンジン温度を調節するために繰り返し的に停止され、再始動されないので、ポンプ16及び関連システム構成要素の作動寿命が延長され得る。また、システム10のAVC特徴部は、淡水冷却ループ14内の淡水の温度がポンプ16を作動または停止させなく、制御され得るようにすることによって、システム10の効率をより改善して、ポンプ16の寿命を延長させる。
ポンプ停止及び能動バルブ制御がある2×100%システムのための例示的な減圧モード
図10を参照すると、本開示によるシステム10の減圧作動モードを実施するための第8の例示的な方法を示す流れ図が示されている。このモードは、2×100%システム(例えば、ポンプ16のみがシステム10内の海水圧力の100%を提供するように作動する)で実施されることができ、以下でさらに説明するように、操作者がポンプ16の中断を許可しようとし、システムのAVC特徴部を使用しようとする場合に選択され得る。一般的に、このモードは、船舶のシステム圧力が最小システム圧力未満に落ちるようにすることができ、ポンプ16、18の速度をさらに減少させずに、システム10を通る海水の流れをさらに減少させるために、システム10の排出バルブ89が部分的に閉鎖されるようにすることができ、また、淡水冷却ループ14内の淡水の温度をまた好ましい作動範囲に上昇させるために必要であると考えられる場合に、ポンプ16が停止されるようにすることができる。
このような減圧作動モードを選択するとき、システム10は、ステップ900において、減圧作動を可能にする許可を要請するメッセージをエンジン制御室または船舶の他の監視領域に送る。その後、エンジン制御室内の要員は、ステップ905において、様々な考慮事項に基づいてこのような許可を提供するかどうかを決定することができる。このような考慮事項は、その要員が、例えば、エンジン11を冷却させるために、または船舶の海水作動式システム103〜107のうちの1つ以上に供給するために、システム10内の海水に対する短期間の需要を予測するかどうかを含むことができるが、これに限定されない。
エンジン制御室内の要員が減圧作動を可能にする許可を拒否する場合、システム10は、ステップ910において、減圧モードを開始することが防止されることができ、最小システム圧力がポンプの速度を指示するための絶対下限として維持される、前述したようにデフォルト作動モードに従って続く作動することができる。
代替的に、エンジン制御室内の要員がシステム10の減圧作動を可能にする許可を提供する場合、システム10は、ステップ915において、前述したデフォルト作動モードと実質的に同一の方式で作動するように進行することができるが、最小システム圧力をポンプの速度を指示するための絶対下限として維持しない。特に、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が好ましい作動範囲未満に下がり、このような温度減少に応答して、ポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度に減少された場合、システム10は、ステップ920において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt1を開始することができる。
淡水冷却ループ14内の温度がタイマーの満了前に増加し始める場合、システム10は、ステップ915を繰り返すことができる。これにより、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で続く作動することができる。
代替的に、タイマーt1が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ925において、ポンプ16の速度が必要に応じて最小圧力ポンプの速度の未満に減少されるようにすることができる。従って、最小システム圧力は、ポンプ16の絶対最小速度を指示するようにシステムによってこれ以上使用されない。代わりに、システム10は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、ポンプ16の速度があらかじめ定められた“最小安全ポンプの速度”に至るまでさらに減少されるようにすることができる。“最小安全ポンプの速度”は、ポンプ16が故障(例えば、キャビテーション)危険があり得る速度であり得るとか、または最小圧力ポンプの速度未満である一部の他のあらかじめ定められた最小速度であり得る。これにより、システム10は、デフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができるが、最小安全ポンプの速度が、船舶のエンジン11を冷却するために、または他の海水作動式システム103〜107に供給するために、どれほど少ない海水が同時に要求されるかにかかわらず、ポンプ16の絶対最小速度を指示するために使用される。
ポンプ16の速度が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を増加させるための努力で最小安全ポンプの速度に至るまでずっと減少される場合、システム10は、ステップ930において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt2を開始することができる。
タイマーt2の満了前に、淡水冷却ループ14内の温度が増加されるが好ましい作動範囲に上昇されない場合、システム10は、ステップ925を繰り返し、タイマーt2がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小安全ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。しかし、淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt2の満了前に好ましい作動範囲に上昇する場合、システム10は、ステップ915を繰り返し、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
代替的に、タイマーt2が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ935において、AVCを開始することができ、これにより、排出バルブ89が操作されて淡水冷却ループ14内の淡水の温度を制御することができる。例えば、排出バルブ89は、ポンプ16の作動速度をさらに減少させずに、システム10の海水冷却ループ12内の海水の流れを漸進的に減少/制限するように、漸進的に閉鎖され得る。このような海水流れの減少は、熱交換器15を通る淡水冷却ループ14内の淡水の冷却を減少させることができる。これにより、淡水冷却ループ14内の温度は、ポンプ16が最小安全ポンプの速度で、またはそを超えて続く作動する間に安定化されるか、上昇され得る。もちろん、ポンプ16が作動している間に僅かの量の海水がシステム10を通って流れなければならないので、排出バルブ89がどの範囲まで閉鎖され得るようにするかについての限界(以下、“最大閉鎖”と称する)があるということが理解されるだろう。また、排出バルブ89が海水冷却ループ12内の海水の流れを増加させるために、漸進的に開放され、熱交換器15を通る淡水冷却ループ14内の冷却を増加させることができるということも理解されるだろう。
AVCの実施中に、排出バルブ89が淡水冷却ループ14内の淡水の温度を増加させるための努力で最大閉鎖まで閉鎖される場合、システム10は、ステップ940において、所定の持続時間(例えば、5分)を有するタイマーt3を開始することができる。
タイマーt3の満了前に、淡水冷却ループ14内の温度が増加されるが好ましい作動範囲に上昇されない場合、システム10は、ステップ935を繰り返し、タイマーt3がリセットされて再始動される時点である、排出バルブ89が再び最大閉鎖まで閉鎖されるまでAVCで続く作動することができる。しかし、淡水冷却ループ14内の温度がタイマーt3の満了前に好ましい作動範囲に上昇する場合、システム10は、ステップ915を繰り返し、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
代替的に、タイマーt3が満了し、淡水冷却ループ14内の淡水の温度が増加されない場合、システム10は、ステップ945において、ポンプ16を全体的に停止させることができる。これにより、船舶のシステム圧力は、このような減少が淡水冷却ループ14内の淡水の温度増加を容易にするために必要とする場合に、さらに(すなわち、1ポンプ作動に比べて)減少され得る。
ステップ945において、ポンプ16を停止させた後、淡水冷却ループ14内の温度が増加して好ましい作動範囲に再進入する場合、システム10は、ステップ950において、ポンプ16を再始動することができ、ステップ915を繰り返すことができる。これにより、システム10の1ポンプ作動が再設定されることができ、システム10は、タイマーt1がリセットされて再始動される時点である、ポンプの速度が最小圧力ポンプの速度に再び降下するまでデフォルトモードでのように実質的に同一の方式で作動することができる。
ポンプ16の速度が最小圧力ポンプの速度の未満に減少され得るようにし、必要に応じてポンプ16が前述した方式で停止され得るようにすることによって、システム10の効率は、デフォルト作動モードに比べて改善され得るが、これは、ポンプ16がエンジン11を冷却するために、及び/または海水を他の海水作動式システム103〜107に供給するために、必要とするよりも速く駆動される可能性が少ないのである。また、ポンプ16が停止される前に多くの通常の淡水冷却システムに比べてより低い速度で作動することができるようになるので、ポンプ16が停止され、再始動される頻度が比較的減少されて、ポンプ16及び関連システム構成要素の作動寿命を延長させる。また、システム10のAVC特徴部は、淡水冷却ループ14内の淡水の温度がポンプ16を作動または停止させなく、制御され得るようにすることによって、システム10の効率をより改善して、ポンプ16の寿命を延長させる。
本明細書で使用されるように、用語“コンピュータ”及び“コントローラ”は、マイクロコントローラ、縮小命令セット回路(RISCs;reduced instruction set circuit)、特定用途向け集積回路(ASICs;application specific integrated circuits)、論理回路、及び、任意の他の回路または本願で説明された機能などを実行することができるプロセッサを含む任意のプロセッサベースまたはマイクロプロセッサベースのシステムを含むことができる。前記の例示などは、単なる例示的なものであり、従って、どのような形式でも用語“コンピュータ”及び“コントローラ”の意味及び/または定義を限定しようとするものではない。
前述した“コンピュータ”及び/または“コントローラ”は、入力データを処理するために、1つ以上の記憶要素に格納された命令セットを実行する。記憶要素は、また、所望のまたは必要とするデータまたは他の情報を格納することもできる。記憶要素は、処理機械内の情報源または物理的な記憶要素として実施され得る。
命令セットは、本開示の様々な実施形態の方法及び処理のような特定の動作を実行するための処理機械として前述したコンピュータ及び/またはコントローラを指示する様々な命令などを含むことができる。命令セットは、ソフトウェアプログラムの形態であり得る。ソフトウェアは、システムソフトウェアまたはアプリケーションソフトウェアのような様々な形態であり得る。また、ソフトウェアは、別途のプログラムたちの集合、より大きなプログラム内のプログラムモジュール、またはプログラムモジュールの一部分の形態であり得る。また、ソフトウェアは、オブジェクト指向プログラミングの形態でモジュール式プログラミングが含まれることができる。処理機械による入力データの処理は、ユーザー命令に応答して、または以前処理の結果に応答して、または他の処理機械によって行われた要請に応答して行われることができる。
本明細書で使用されたように、用語“ソフトウェア”は、RAMメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、及び不揮発性RAM(NVRAM)メモリを含むメモリのように、コンピュータによる実行のためのメモリに格納された任意のコンピュータプログラムを含むことができる。前記メモリタイプなどは、単なる例示的なものであり、従って、コンピュータプログラムの格納に使用することができるメモリのタイプを制限しない。

Claims (20)

  1. 熱交換器の第1の側面及び熱負荷に接続された第1の流体冷却ループ、前記熱交換器の第2の側面に接続された第2の流体冷却ループ、前記第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるように構成されたポンプ、及び前記ポンプに作動可能に連結されたコントローラを含み、
    前記コントローラは、
    前記第1の流体冷却ループ内の温度をモニタリングし、前記温度を好ましい作動範囲内に維持するように前記ポンプの速度を調整し;
    前記ポンプの速度があらかじめ定められた最小圧力ポンプの速度に減少される場合、所定の持続時間を有するタイマー(t1)を開始し;
    前記タイマー(t1)が満了し、前記温度が前記タイマー(t1)が開始されたときに比べて増加されない場合、前記ポンプの速度を前記最小圧力ポンプの速度未満に減少させるように構成される、知能型海水冷却システム。
  2. 前記ポンプの速度が前記最小圧力ポンプの速度の未満に減少される場合、前記コントローラは、前記ポンプの速度があらかじめ定められた最小安全ポンプの速度未満に減少されることを防止するように更に構成される、請求項1に記載の知能型海水冷却システム。
  3. 前記ポンプの速度が前記最小安全ポンプの速度に減少される場合、前記コントローラは、
    所定の持続時間を有するタイマー(t2)を開始し;
    前記タイマー(t2)が満了し、前記温度が前記タイマー(t2)が開始されたときに比べて増加されない場合、前記ポンプを停止させるように更に構成される、請求項2に記載の知能型海水冷却システム。
  4. 前記ポンプが停止され、前記温度が前記好ましい作動範囲に上昇する場合、前記コントローラは、前記ポンプを再始動するように更に構成される、請求項3に記載の知能型海水冷却システム。
  5. 前記ポンプは、第1のポンプであり、前記知能型海水冷却システムは、前記第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるように構成された第2のポンプを更に含み、前記コントローラは、1ポンプ作動が2ポンプ作動よりも効率的なものと決定される場合に、第2のポンプを停止させるように更に構成される、請求項3に記載の知能型海水冷却システム。
  6. 前記ポンプは、第1のポンプであり、前記知能型海水冷却システムは、前記第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるように構成された第2のポンプを更に含み、前記コントローラは、前記システム内の実際流量と前記システムに対する最適流量との比が、あらかじめ定められたシステム効率値未満であるものと決定される場合に、前記第2のポンプを停止させるように更に構成される、請求項3に記載の知能型海水冷却システム。
  7. 前記ポンプの速度が前記最小安全ポンプの速度に減少される場合、前記コントローラは、
    所定の持続時間を有するタイマー(t2)を開始し;
    前記タイマー(t2)が満了し、前記温度が前記タイマー(t2)が開始されたときに比べて増加されない場合、前記ポンプの速度を減少させずに、前記第2の流体冷却ループ内の流量を減少させるように、前記知能型海水冷却システムの排出バルブを漸進的に閉鎖するように更に構成される、請求項2に記載の知能型海水冷却システム。
  8. 前記排出バルブが最大閉鎖まで閉鎖される場合、前記コントローラは、
    所定の持続時間を有するタイマー(t3)を開始し;
    前記タイマー(t3)が満了し、前記温度が前記タイマー(t3)が開始されたときに比べて増加されない場合、前記ポンプを停止させるように更に構成される、請求項7に記載の知能型海水冷却システム。
  9. 前記ポンプが停止され、前記温度が前記好ましい作動範囲に上昇する場合、前記コントローラは、前記ポンプを再始動するように更に構成される、請求項8に記載の知能型海水冷却システム。
  10. 前記ポンプは、第1のポンプであり、前記知能型海水冷却システムは、前記第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるように構成された第2のポンプを更に含み、前記コントローラは、1ポンプ作動が2ポンプ作動よりも効率的なものと決定される場合に、前記第2のポンプを停止させるように更に構成される、請求項8に記載の知能型海水冷却システム。
  11. 熱交換器の第1の側面及び熱負荷に接続された第1の流体冷却ループ、前記熱交換器の第2の側面に接続された第2の流体冷却ループ、及び前記第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるように構成されたポンプを含む知能型海水冷却システムを作動させる方法であって、
    前記第1の流体冷却ループ内の温度をモニタリングし、前記温度を好ましい作動範囲内に維持するように前記ポンプの温度を調整するステップと、
    前記ポンプの速度があらかじめ定められた最小圧力ポンプの速度に減少される場合、所定の持続時間を有するタイマー(t1)を開始するステップと、
    前記タイマー(t1)が満了し、前記温度が前記タイマー(t1)が開始されたときに比べて増加されない場合、前記ポンプの速度を前記最小圧力ポンプの速度の未満に減少させるステップを含む、方法。
  12. 前記ポンプの速度を前記最小圧力ポンプの速度の未満に減少させるステップは、前記ポンプの速度があらかじめ定められた最小安全ポンプの速度未満に減少されることを防止するステップを更に含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ポンプの速度が前記最小安全ポンプの速度に減少される場合、
    所定の持続時間を有するタイマー(t2)を開始するステップと、
    前記タイマー(t2)が満了し、前記温度が前記タイマー(t2)が開始されたときに比べて増加されない場合、前記ポンプを停止させるステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ポンプが停止され、前記温度が前記好ましい作動範囲に上昇する場合、前記ポンプを再始動するステップを更に含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記ポンプは、第1のポンプであり、前記知能型海水冷却システムは、前記第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるように構成された第2のポンプを更に含み、前記方法は、1ポンプ作動が2ポンプ作動よりも効率的なものと決定される場合に、第2のポンプを停止させるステップを更に含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記1ポンプ作動が2ポンプ作動よりも効率的なものと決定するステップは、前記システム内の実際流量と前記システムに対する最適流量との比が、あらかじめ定められたシステム効率値未満であるものと決定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記ポンプの速度が前記最小安全ポンプの速度に減少される場合、
    所定の持続時間を有するタイマー(t2)を開始するステップと、
    前記タイマー(t2)が満了し、前記温度が前記タイマー(t2)が開始されたときに比べて増加されない場合、前記ポンプの速度を減少させずに、前記第2の流体冷却ループ内の流量を減少させるように前記知能型海水冷却システムの排出バルブを漸進的に閉鎖するステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
  18. 前記排出バルブが最大閉鎖まで密閉される場合、
    所定の持続時間を有するタイマー(t3)を開始するステップと、
    前記タイマー(t3)が満了し、前記温度が前記タイマー(t3)が開始されたときに比べて増加されない場合、前記ポンプを停止させるステップを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ポンプが停止され、前記温度が前記好ましい作動範囲に上昇する場合、前記ポンプを再始動するステップを更に含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記ポンプは、第1のポンプであり、前記知能型海水冷却システムは、前記第2の流体冷却ループを通じて流体を循環させるように構成された第2のポンプを更に含み、前記方法は、1ポンプ作動が2ポンプ作動よりも効率的なものと決定される場合に、前記第2のポンプを停止させるステップを更に含む、請求項18に記載の方法。
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