JP2007303018A - 液晶パネル製造用ラビング布材 - Google Patents

液晶パネル製造用ラビング布材 Download PDF

Info

Publication number
JP2007303018A
JP2007303018A JP2006131408A JP2006131408A JP2007303018A JP 2007303018 A JP2007303018 A JP 2007303018A JP 2006131408 A JP2006131408 A JP 2006131408A JP 2006131408 A JP2006131408 A JP 2006131408A JP 2007303018 A JP2007303018 A JP 2007303018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
yarn
rubbing
liquid crystal
weft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006131408A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4657975B2 (ja
Inventor
Nobuyasu Hirota
靖保 廣田
Takashi Inoue
隆史 井上
Keiko Nakano
敬子 中野
Hayashi Tahira
速 田平
Michihisa Matsushita
道久 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOMACHO CO Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
SOMACHO CO Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOMACHO CO Ltd, Hitachi Ltd filed Critical SOMACHO CO Ltd
Priority to JP2006131408A priority Critical patent/JP4657975B2/ja
Priority to PCT/JP2007/059368 priority patent/WO2007129656A1/ja
Priority to KR1020087029935A priority patent/KR101087007B1/ko
Priority to CN2007800167760A priority patent/CN101443496B/zh
Priority to TW096116379A priority patent/TW200801269A/zh
Publication of JP2007303018A publication Critical patent/JP2007303018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4657975B2 publication Critical patent/JP4657975B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D1/00Woven fabrics designed to make specified articles
    • D03D1/0088Fabrics having an electronic function
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D13/00Woven fabrics characterised by the special disposition of the warp or weft threads, e.g. with curved weft threads, with discontinuous warp threads, with diagonal warp or weft
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D27/00Woven pile fabrics
    • D03D27/02Woven pile fabrics wherein the pile is formed by warp or weft
    • D03D27/06Warp pile fabrics
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/1303Apparatus specially adapted to the manufacture of LCDs
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1337Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers
    • G02F1/13378Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers by treatment of the surface, e.g. embossing, rubbing or light irradiation
    • G02F1/133784Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers by treatment of the surface, e.g. embossing, rubbing or light irradiation by rubbing
    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2505/00Industrial

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】地布組織の適切な設計によってパイル傾斜を織布の緯糸方向に規制し、これを緯糸方向にブラシングした後バックコーティングによって安定に固定することで、緯糸方向に均一で安定なパイル傾斜持つ液晶パネル製造用ラビング布材を提供する。
【解決手段】経糸11〜22及び緯糸1〜6からなる地布組織と、地布組織の経糸方向に織り込まれたパイル糸A〜Dとを有するベルベット織物の液晶パネル製造用ラビング布材であって、ベルベット織物の1完全組織の中で経糸11〜22が、平織り組織を形成するもの11及び12と、パイル糸の端部が突出している側の面において緯糸の上側に浮いた状態で織り込まれている浮き糸21及び22とからなることを特徴とする液晶パネル製造用ラビング布材。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネル製造工程において、液晶分子の配向を制御するために行われるラビング工程に用いるラビング布材に関する。
ラビング工程とは、起毛されたパイル糸を持つラビング布を、金属製ローラーの外周面に両面粘着テープで貼り付け、このローラー(以下「ラビングローラー」と称す)を高速回転させてパイル糸によって基板表面を擦る操作である。ここで、基板表面には、専用のポリイミド樹脂からなる配向膜が塗布されている。ラビング布が直接擦るのは、この配向膜の表面である。ラビング工程では、ラビング布と配向膜の摩擦によって配向膜表面のポリイミド分子を一軸延伸し、その配向状態を利用してその上に形成される液晶分子層に対して均一配向の切っ掛けを与えている。
近年、液晶パネルの表示画面はますます大型化し、それに伴って工程中のガラス基板サイズもさらに拡大する傾向にある。したがって、ラビングローラーの大型化が要望されている。本発明では、ラビング布に用いるベルベット織物の地布組織を工夫することにより、パイル糸を地布の緯糸方向に積極的に均一に傾斜させ、ラビング布の長手方向をベルベット織物の経糸方向に取って布を切断することを可能とした。これにより、ラビングローラーの大型化に十分対応するとともに、表示むらが少なく、コントラスト比に優れた液晶パネルの製造を可能にするラビング布を提供することができる。
液晶パネルに使用される液晶表示素子は、ガラス基板上に薄膜トランジスターから成る駆動素子(TFT)を形成したTFT基板と、ガラス基板上にカラーフィルター(CF)を形成したCF基板からなり、これら2枚の基板を相互に位置合わせして対向させ、その間に液晶分子層を挟みこむ形で構成される。ここで、TFT基板およびCF基板のそれぞれの液晶側表面には、専用のポリイミド樹脂からなる厚さ数十nm程度の配向膜が形成されている。そして、この配向膜の表面にはラビング処理により配向処理が施されており、最表面のポリイミド分子が一軸配向されている。このため、これらTFT基板およびCF基板に直に接触して挟まれた液晶分子層が、配向膜表面の配向軸に沿って均一に配向する。この液晶分子層の均一配向が達成されて初めて、液晶の電気的スイッチングが可能となり、所望の画像表示が可能となる。液晶配向の均一性は、ラビングの均一性に支配されており、ラビングによって十分の配向規制力と均一性を確保することは、液晶パネルの表示品質を左右する重要課題である。
実際の液晶パネル製造工程では、これらTFT基板およびCF基板のいずれもが、マザーグラスと呼ばれる薄い大型ガラス基板の上に複数形成される。これは所謂、多面取りと称されるものである。生産性向上の観点から、マザーガラスの大型化と多面取りは必須の条件であり、この趨勢は留まることを知らない。この複数枚のTFT基板、CF基板の上に形成されたポリイミド樹脂の配向膜を高速でラビングすることにより、配向膜の表面に一軸方向の分子配向性を付与することができる。
例えば現在主流の第6世代(G6)ラインでは1500mm×1850mmのガラス基板を用いる。このガラス基板を縦あるいは横方向にラビングする場合には、ラビング布幅が2000mmあれば十分である。しかし、このガラス板でTN(twisted nematic)パネルも製造する場合には、ラビング方向を45度回転させて処理するのでラビング布の長手方向の長さは最大2600mmに達する。このためG6ライン以降の大形ラインでは、布の長尺方向を織布方向(経糸方向)に合わせて切断する縦取りの布(以下「縦取り布」と称す)の採用が進行している。縦取り布の現在の主流はレーヨン布であるが、後述するようにレーヨンの縦取り布では毛並みが安定せず、ラビング筋が発生する場合があり、配向品質が安定しないという問題がある。
ラビングを利用した液晶パネルでは、基板表面をラビング方向にパイルが擦るため、縦筋状の輝度むら(ラビング筋)が皆無ではない。これは無数の立毛した繊維で表面を擦るという原理に基づくものである。問題はこのラビング筋の程度であり、目視認識されるかどうかということである。液晶パネルがTVに採用され、表示品質に対する要求が高まって来たため、ラビング筋のような輝度むらを徹底的に低減する必要がある。ラビング布パイルの毛並みが変動すると、配向膜に対するパイルの接触圧がミクロ、マクロにばらつき、そのばらつきが液晶分子の配向状態に反映して、液晶パネルの表示状態にラビング筋が認められる場合がある。これがラビング筋の正体である。こうなると、表示品質不良となって、製品歩留を落とすことになる。そこでラビング筋を低減させる工夫が提案されている。
例えば、ラビング布のパイルを所望角度で傾斜するよう加工すると(図15)、ラビング筋が低減することが知られている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。ラビング布のパイルに傾斜を与える具体的な方法として、ビスコースレーヨン・フィラメントから成るカットパイルを、セルロース反応型樹脂加工材により傾斜保持させることが提案されている(特許文献4)。この方法では、剛性の足りないレーヨンパイルを立毛状態で固定しなければならない。そこで、製織後のベルベットをセルロース反応型樹脂エマルジョンに浸漬し、次いでこれを温風乾燥させながら起毛処理を施す。起毛処理は、ステンレス製の針を表面に植えつけた回転ロールブラシや回転ベルトブラシを用い、パイルを擦って所望の方向になびかせる工程であり、ここで毛並みが規定される。この工程では、季節の湿度・温度の影響で乾燥度が変動し、立毛状態が面内、ロット間でばらつき易い。この後、加熱工程で約150℃で樹脂を硬化させてパイルを固定する。この起毛工程、加熱工程の出来栄えがロット間で変動しやすいため傾斜が安定しないという問題があり、またパイルに十分な傾斜角度を均一に与えることが難しい。
このような問題を解消し、安定したパイル傾斜を付与するために、ベルベットの地布組織を工夫することによって地布経糸方向に傾斜を与える方法が提案されている(特許文献5)。この方法によりラビング筋が劇的に少なく、コントラスト比の優れた液晶パネルを製造するためのラビング布材を提供することが可能になる。このように表示品質向上を満たすとともに、液晶パネルの大型化を同時に達成するためには、理論的には特許文献5の技術でも巾の広い生地を製作することで問題解決が可能である。しかし、ラビング布の長手方向を織布の横幅方向に切り取る従来の織布方法では、ラビング布の広幅化のためにはまず広幅の織機が必要となり、また後工程の加工機やプロセス装置も全て大型化を必要とするため、莫大なコスト増加を来たす。マザーガラスの拡大はG7(1870mm×2200mm),G8(2160mm×2400mm),G9,G10・・・と、今後さらに進行するものと予想される。そして、その都度ラビング布幅確保のために広幅の布製造ラインを新設することは、経済的に不合理である。
マザーグラスの大型化に伴うラビングロールの広幅化に対処する方法として、既に述べたように、レーヨンベルベット布のパイル糸を地布組織の緯糸方向(ベルベット生地の横方向)に傾斜させ、ラビング処理を行うマザーガラス基板の巾に対応する長さだけ経糸方向に布材を切断する方法が提案されている(特許文献6)。しかし、この方法も基本的には既に述べたビスコースレーヨンのカットパイルにブラッシングで傾斜を与えセルロース反応型樹脂加工材の熱硬化によってその傾斜を固定する従来同様の手法であって、ブラッシング方向を緯糸方向に変えただけであるため、加工ロットによって傾斜が安定しない問題を残している。
この方式を、図によって説明する。図10はパイル糸をW字形に織り込む地組織を持つベルベット織物の織組織の一つで、主として長繊維糸で製織する場合に用いられ、レーヨンラビング布材に用いられているものである。図10において、経糸11は緯糸1、3、5の下にあり、緯糸2、4、6の上にある。経糸12は緯糸1、3、5の上にあり、緯糸2、4、6の下にある。これらの関係は所謂平織りの組織である。パイル糸A、B、C、Dはそれぞれ図に示された位置にあり、緯糸3を緯糸2の方向から見ると図10の(イ)の如くになり、パイル糸C、Dは緯糸12の方向(図の右側)にわずかに傾斜するが、傾斜量が十分ではなく、また傾斜を固定する構造設計にはなっていない。
図11は、主として紡績糸で製織する場合に用いられ、パイル糸をV字形に織り込む地組織を持つベルベット織物の織組織の一つで、コットンラビング布材として上市されているものである。
図11において、緯糸1、2は経糸11の下にあり、経糸12の上にある。緯糸2は経糸12の上にあるため、図11(イ)のごとくパイルAは経糸11側に、パイルBは経糸12の側にわずかに傾斜している。この織組織では、緯糸方向の傾斜量が十分ではなく、緯糸方向に積極的に傾斜させる要素がない。そこで、この織構造で緯糸方向の傾斜を付与するには、緯糸方向にブラッシングする程度の方法しかなく、ブラッシングだけの傾斜は極めて不安定であり、実用性が無い。
ラビング布パイルの傾斜方向を狂わせるもう一つの要因は、布のバックコーティング工程に関係する。ラビング布材を生産するには地布の裏側(パイルの無い側)にエマルジョン樹脂加工剤(アクリル酸エステルや酢酸ビニール系共重合化合物等)をコーティングする工程が含まれる。これをバックコーティング工程と呼ぶ。仮にバックコーティングを実施しないと、ラビング布材を切断した布材の端の地糸、パイル糸等がほつれ、脱落し、配向膜を傷つける。このためラビング布材には必ずバックコーティングが行われている。バックコーティングする場合、生地の長さ方向(地布の経糸方向)に生地を移動させるため(例えば図12)、複数のガイドローラーが設置されている。このため、ガイドローラーが生地のパイル面を擦る作業が必然的に発生する。地緯糸方向にパイル糸を傾斜させたラビング布材のパイル面がガイドローラーに擦られると、生地は、パイル糸の傾斜の作用によって(図12イ参照)ローラーの片側に寄る傾向がある。そこでこれを防ぐために、特別なガイドロールを設置したり、張力を生地に与えることによって生地の横移動を強制的に制限する必要がある。またラビング布材が張力によってガイドローラーに強く擦られた場合、パイル糸は生地の地経糸方向にも傾斜する。これらの要素は、パイル傾斜の均一性劣化させる。実際、この問題を下記のように計測することができる。
パイル糸の毛の方向性を測定する方法として、ラビング布材に振動与え、パイル糸の毛の上に置かれた1円玉あるいは球状の玉の移動軌跡を測定する方法(特許文献7)が一般的である。ブラシにより緯糸方向にパイル糸を傾斜させたラビング布に1円玉を乗せ、振動を与えると、1円玉は地経糸の方向に対して、ほぼ90度方向(即ち緯糸の方向)に移動するが(図13)、さらに地布にバックコーティングした後のラビング布材に1円玉を乗せ、振動を与えると、1円玉は地経糸に対して斜方向(図14)に移動する。この1円玉の移動する角度は、生地の横移動を強制的に制限した力によってパイル糸に加わる力が場所毎に異なることを反映する。例えば生地の緯糸方向の位置によっても異なり(a1、a2、a3の角度が異なる)、また生地の地経糸方向の位置によっても異なる。
以上のように地布のバックコーティングまで完了してパイル傾斜方位の狂った布材を、再度ブラッシングをかけてパイルの傾斜を地緯糸方向に矯正することは困難である。何故なら、バックコーティングが完了した布では、樹脂がパイル糸の根元からパイル糸繊維中に浸透してある程度上昇し、繊維の固定が進行しているからである。従って、生地全体において緯糸方向の均一な傾斜を達成することはなかなか難しい。
レーヨンパイル糸を用いたラビング布材は、セルロース反応型の熱硬化性樹脂を含浸し、硬化させるため、地緯糸方向にある程度の傾斜状態が保持されるが、上述のガイドロールの摩擦により長さ方向にも傾斜する。一方、単繊維繊度が細く、熱硬化性樹脂を含浸させないコットンのラビング布材では経糸方向の傾斜が支配的であり、生地の加工時に、生地に加えられる張力が加工ロットにより異なると、ガイドロールとの摩擦抵抗が異なり、加工ロットによっても生地の場所毎にパイル糸の傾斜が異なってくる。さらに従来のコットン布の場合は、含浸樹脂加工がないために、傾斜を確実に固定する手段がなく、不安定なブラッシングだけがパイル傾斜を付与する唯一手段である。
特開平7−168186号公報 特開平11−183908号公報 特許第3209328号公報 登録実用新案第3032820号公報 特開2004−341209号公報 特許第3400424号公報 特許第3636601号公報
以上のことを総合すると、ますます進展する液晶パネルの大型化に対応するためには、ラビング布の長手方向を織布工程の幅方向(緯糸方向)に取るのではなく、経糸方向に取ることが必須である(このような布の切り取り方のことを、以後「縦取り」と呼ぶ)。このため、ラビング布のパイルは緯糸方向に傾斜させる必要がある。またパイルを傾斜させる方法としては、織布の搬送過程におけるガイドロール摩擦の影響に負けることなく、ブラッシングや含浸樹脂加工のような不安定な加工工程にも頼らずに、地布緯糸方向に均一なパイル傾斜を達成することが必要である。
すなわち、本発明の目的は、地布組織の適切な設計によってパイル傾斜を織布の緯糸方向に規制し、これを緯糸方向にブラシングした後バックコーティングによって安定に固定することで、緯糸方向に均一で安定なパイル傾斜持つ液晶パネル製造用ラビング布材を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するために、ベルベット布の織布構造を改造する観点から鋭意検討した。その結果、布の基本構造を決める平織りの地布に対して、付加的な経糸を浮き糸として織り込むことが有効であることを見出した。ここで「浮き糸」とは、複数の地緯糸の上側(パイル糸の端部が突出している側)に浮いた状態で織り込まれている地経糸のことである。
すなわち、本発明は、経糸及び緯糸からなる地布組織と、該地布組織の経糸方向に織り込まれたパイル糸とを有するベルベット織物の液晶パネル製造用ラビング布材であって、前記ベルベット織物の1完全組織の中で前記経糸が、平織り組織を形成するものと、前記パイル糸の端部が突出している側の面において前記緯糸の上側に浮いた状態で織り込まれている浮き糸とからなることを特徴とする液晶パネル製造用ラビング布材である。
本発明によれば、パイル傾斜を織布の緯糸方向に規制し、これをバックコーティングによって安定に固定することで、緯糸方向に均一で安定なパイル傾斜持つ液晶パネル製造用ラビング布材を提供できる。
図1は、パイル糸の端部が突出している側の面において緯糸の上側に浮いた状態で織り込まれている浮き糸を含む本発明のラビング布材の一形態を示す図である。なお、図1中には「1完全組織」として明示するように、1完全組織とは布材を構成する組織の最小の一構成単位を意味し、この一構造単位内の経糸、緯糸およびパイル糸の構成が繰り返されることにより一定組織の布材が構成される。そして、本発明においては、この1完全組織内に少なくとも一本の浮き糸を含むことにより優れた効果を奏するものである。
図1は、図10に示されたベルベット織物組織図に、浮き糸として21、22を加えた組織図である。浮き糸22は、緯糸1、2、3、4、5の上にあり、緯糸6の下に織られている。浮き糸21は、緯糸1、2、4、5、6の上にあり、緯糸3の下に織られている。以下、この浮き糸21、22を「5/1の浮き糸」と称す。経糸11、12と緯糸1、2、3、4、5、6は、いわゆる平織りの関係にあり、交互に上下方向の凹凸を繰返す。地経糸11と浮き糸21は地緯糸3の下にあり、地緯糸3は地経糸12の下になるため、地緯糸3は地経糸11と浮き糸21を下に挟んだ状態で凸状になっている。浮き糸21と地経糸11は緯糸3の下に接する位置に寄せられている。図2はこの組織図の一部を拡大し、立体的に描いたものである。地緯糸6は地経糸11によって押さえられているため、浮き糸22は絞り込まれるようにして経糸12の方に寄せられる。図1(イ)は地緯糸3を地緯糸2の方向から見たところである。経糸11と浮き糸21が地緯糸3の下で寄り合っている。このため浮き糸22はパイル糸C、Dの根元部分に対して斜め上から締め付ける形となりパイル糸C、Dを地経糸12の方向に押すようなる。この結果、パイルC、Dが地経糸12の方向に強制的に傾斜させられるわけである。
図3は図10の構造で織られたベルベット織物の組織図中の地緯糸2にそって切断した面の顕微鏡写真である。パイル糸(A等)は、地布緯糸方向にわずかに傾斜しているが、地経糸に圧迫されているわけではない。
図4は図1の織物組織で織られたベルベット織物のパイル糸を部分的に除去した後の地布とパイル糸を経糸方向の斜め上から写した顕微鏡写真であり、浮き糸21、22が経糸11、12の方向によせられ、パイル糸(A、B等)が左側に傾斜している。
図5は図1で示されたベルベット織物の組織図中の緯糸2にそって切断した面の顕微鏡写真である。浮き糸21、22がそれぞれパイル糸(A、C等)を画面右方向に圧迫していることがわかる
図6は図4と同様にパイル糸を部分的に除去した後、緯糸方向の斜め上から写した顕微鏡写真で、ここでは浮き糸22は5本の緯糸1、2、3、4、5の上にあり、1本の緯糸6に上から押さえられている。
図7は、図11に示された織物組織図の地経糸に、3/1の浮き糸21、22を加えた組織図である。浮き糸21、22はそれぞれパイル糸A、Bを緯糸方向に圧迫することで、パイルに緯糸方向の傾斜を安定に与えることができる。こうすることによって、従来型の図11の組織に比べ、ラビング筋の少ないラビング布を提供できる。
図8は、1本当たりのパイル糸が緯糸5本以上に亘って織り込まれており(緯糸が5本の場合はパイル糸はW状である)、ベルベット織物の1完全組織において各緯糸間に含まれるパイル糸の突出する端部の数が等しい構造を有する本発明のラビング布材を示す図である。浮き糸21、22、23、24によってパイルA,B,C,Dを圧迫して傾斜を与えている。図10のベルベット組織の1完全組織においては緯糸1、2、及び緯糸4、5の間にはパイル糸が存在しない。緯糸2、3、緯糸3、4、緯糸5、6及び緯糸6、1の間にはそれぞれ2本のパイルが存在する。すなわち緯糸の方向から見ると、パイル糸がない列と2本のパイル糸が存在する列が周期的に存在する。これに対して図8においては、1完全組織の中で、全ての緯糸の間隙には2本のパイル糸が存在する。即ち緯糸の間隙の列のどこにもパイルの抜けが無い。そこで、まず図10の組織で作られたベルベット生地を縦取りで切断したラビング布をラビングロールーの巾方向に合わせて貼り付け、緯糸方向をラビングの方向に合わせてラビング処理を行った場合、配向膜に対するパイルの当りの強さが、緯糸列の間隙毎のパイルの有無に対応して強弱の影響を受ける傾向がある。この当りの強弱の分布は、配向膜表面の配向規制力の強弱の筋状の分布に変換され、最終的に液晶パネルのラビング筋の原因となる可能性がある。即ち、図10の組織では、比較的にラビング筋が発生し易い。これに対して図8の組織で製織されたラビング布では、上述のようにどの緯糸列の間隙にも2本ずつのパイルが存在するので、上記同様に縦取りしたラビング布をラビングローラーに貼り付けて緯糸方向でラビングした場合、配向膜に対するパイル当りに不均一が発生しにくく、面内の配向規制力の分布が均一となってラビング筋が発生しにくい。
浮き糸によってパイルが緯糸方向に圧迫され、パイルに強制的に緯糸方向の傾斜が付与されたラビング布は、布搬送のガイドロールとの摩擦のためにパイルが一旦は生地の長さ方向(経糸方向)に傾斜した場合でも、後から生地の横方向(緯糸方向)にブラシで擦ることにより、元の生地の緯糸方向の傾斜に戻すことができる。これは、織物の製織構造として、パイルに緯糸方向の傾斜を付与してあるからである。このように、図1、図7、図8以外の従来のベルベット織物組織の地経糸に浮き糸を加えることによってパイル糸に傾斜を付与できることが容易に理解される。このような浮きの多い地経糸は、組織によっては2本以上入れることも可能(図9)である。
ラビング布のパイル単繊維の繊度が小さい場合には、単位面積当りのパイル繊維本数を増大することができる。このことは配向膜の単位面積当りをラビングするパイルの本数を増大させることになるので、配向膜を擦る摩擦ラインの密度を増大させ、配向の均一化に有利である。しかし、繊度を細くし過ぎるとパイル繊維の剛性が低下して配向膜にパイル先端を押しつける力が弱くなるため、配向規制力が低下するという問題が発生する。また、パイルを形成する単繊維繊度が大きいと、配向膜にパイル先端を押しつける力が強くなり、強い配向規制を与えることはできるが、単位面積当りのパイル繊維本数の多いベルベット織物を作ることが困難で、配向の均一性向上の観点から不利であると同時に、押しつけ力が強すぎると配向膜に傷を付ける可能性もある。以上のようなトレードオフ関係から、パイル糸の単繊維繊度は0.88〜5.5デシテックスであることが望ましい。
織物において、単位面積に入る繊維本数の総数は限られている。単位面積当たりのパイル繊維本数の多いベルベット織物を製造するには、パイル糸を太くし、繊度を大きく、繊維本数を多くすると、地経糸、浮き糸の繊度は小さくせざるを得ない。繊度の大きいパイル糸は繊維の剛性が高く変形しにくいため、パイルを十分に傾斜させることが困難である。単位面積当りのパイル繊維本数が少ない場合には、傾斜が大きくなり、ラビングに適切な60〜80度の傾斜を得ることが困難で、配向規制力も弱くなり、ラビング布としての寿命も短い。1平方センチに含まれる単繊維の総本数は、1.5デシテックスに換算し、20000〜80000本が良く、好ましくは40000〜75000本程度が適当である
ベルベット織物の地布組織は平織りである。平織りの経糸の織縮に対して経糸の浮き糸の織縮は少ない。浮き糸の織縮が少ない場合には、浮き糸がパイル糸の根本近くに存在するため、傾斜が少なくなる。織縮が大きい場合には、浮き糸は地布より離れたところに位置し、パイル糸の根本より上部に存在する。このため傾斜が大きくなる。ラビングに適したパイルの傾斜角を得るには浮き糸の織縮は1〜8%が望ましい。
<実施例1>
図1の織組織を用いて、ラビング布を試作した。結果を表1に纏める。パイル糸には綿糸60番双糸を用い、地経糸としてポリエステル56デシテックス双糸を5/1の浮き糸および平織り組織の地経糸として使用し、1センチあたり30.6本のパイル糸密度とした。緯糸は165デシテックス、110デシテックス、84デシテックス、33デシテックス双糸の4種類を用い、表中に記述した如き条件で製織した。傾斜角度はバックコートの際擦られて変化するため、バックコートしない生機を木枠で固定し、裏から酢酸ビニル樹脂をアセトンとエチルアルコールで溶解させた液を塗り、乾燥してパイルを固定し、緯糸方向の傾斜角度を測定した。傾斜角度は図15に示すように、ラビング布材に対する角度θ1として定義し、θ2は地経糸方向からのずれである。パイルの仰角θ1は顕微鏡写真から測定した。繊維総本数が少なく、浮き糸の繊縮が大きくなると傾斜角は減少することが理解できる。
<実施例2>
図8の織組織を用いて、実施例1と同様のパイル糸、地経糸を用いて製織した。緯糸は33デシテックス双糸で1平方センチ当りの繊維総本数は74600本である。浮き糸の織縮は2.2%であった。実施例1と同様に生機のパイルを固定し、傾斜角度を測定した。この場合の緯糸方向の傾斜角度は74度であった。この生地の残りの生機を乾熱150℃でセットし、シャーリング・洗浄・乾燥後、ブラシで横方向にパイル糸を傾斜させ、生地の裏にアクリル系樹脂を約50g/m2コーティングし、乾燥後ベーキングした。仕上がり後の生地巾はパイルのある部分が112cmである。
<比較例1>
図10の組織を用い、パイル糸にレーヨン110デシテックスを用い、地経糸にはポリエステル56デシテックス双糸、地緯糸にはポリエステル110デシテックスを用いて製織した。密度は経糸が1センチあたり27本、パイルは54本で、緯糸が1センチあたり42本である。生機を150℃で乾熱セット後洗浄し乾燥したあとグリオキザール系樹脂20%、尿素樹脂15%、メラミン系樹脂8%からなる樹脂液に含浸し、マングルで絞ったあとブラシによりパイル糸を横方向(緯糸方向)に傾斜させ、乾燥した後ベーキングした。その後生地の裏にアクリル系樹脂をナイフコーターでコーティングして仕上げた。樹脂の付着量は約50g/m2であり、生地巾はパイルのある部分が112cmである。
実施例2、比較例1の生地を、それぞれブラシにより緯糸方向に傾斜させた直後及びコーティング後各50cmの長さに切断し、右側の耳端から6cmのところに印を付け、それより10cm間隔で11箇所印を付けた。
振動する板の上に生地を置き、それぞれの印の上に1円玉を置き、振動させ1円玉が10cm動いたときの地経糸に対する角度を測定した。ブラシにより傾斜させた直後に採取した生地と樹脂コーティング後の生地の1円玉の移動角度と樹脂コーティング後の生地は移動角度でを表2に示した。ブラシにより傾斜させた直後の移動角度は、いずれも90度に近い。コーティング後の移動角度はいずれも低下する。また比較例1の従来の組織によるラビング布の角度低下が見られるが、パイルにグリオキザーレル系等の樹脂がついているため、移動角度の低下は少なく、実施例2は単繊維繊度が低く、樹脂含浸処理を行っていないため移動角度の低下は大きく、部分によってバラツキがある。実施例2、比較例1はいずれもコーティングの際、ガイドロールに強く摩擦され生地が移動し、コーティング機械より外れそうになったので、生地の両耳端に人が立ち、生地を戻しながらコーティングした。両耳部分を引張ったので、コーティング後、両耳部分の1円玉の移動角度が低下した。移動しようとする力は、比較例1が実施例2より強かった。
実施例2、比較例1のラビング布を手持ちのブラシで、ほぼ同じ力で緯糸方向に擦った。ブラシで緯糸方向に擦りパイルを傾斜させたラビング布は実施例2は90度に近くに戻るが、樹脂で含浸した比較例1の角度は完全には戻らない。またバラツキも大きい。ガイドロールに擦られ、パイル繊維の表面についた含浸樹脂の皮膜が破壊された後地経糸によって抑えられることがないため、完全には回復しないと推測される。
<テスト液晶セル>
上記実施例2、比較例1で作製したベルベット布をラビング布に用いてテスト液晶セルを作製し、液晶配向品質を比較した。実験詳細を下記する。
先ず、ITO薄膜付きのガラス基板(100mm×100mm×0.7mmt)に配向膜を印刷により塗布した。配向膜塗布エリヤは、約70mm角である。これを70℃/1分で乾燥・レベリングし、次いで230℃/3分で焼成した。これらの作業は、いずれもホットプレートで実施した。次に、実施例2または比較例1のベルベット布を、50mmφのステンレス製ラビングローラに、両面テープで貼り付けた。このとき、パイルの傾斜方向(緯糸方向)がラビングローラの回転の後方に向くように固定した。このラビングローラを用いて、上記配向膜付きガラス基板をラビングした。ラビング条件は、ローラ回転数1500rpm、切り込み量0.4mm、基板送り速度30mm/分、とした。ここで切り込み量とは、ローラと基板表面の接触状態を規定する。ローラ表面、即ちラビング布パイル先端が基板表面に接触した位置をゼロとして、さらにローラを基板側にどれだけ押し付けたかをローラの移動距離で測り、切り込み量と表現する。切り込み量が大きすぎれば、配向膜へのパイルの摩擦が強すぎて配向膜を傷つける。また切り込み量が小さすぎると、配向膜とパイルの摩擦が不十分であるために、配向膜の分子配向が十分に達成できない。ここで用いた布については、切り込み量0.4mmが適正であることを別途確認している。
上記のラビング処理の済んだ基板2枚を用意し、一方の基板に直径4μmのビーズをスピンコーティングにより散布した。もう一方の基板には液晶を滴下した。これら2枚のガラス板を、ラビング方向がアンチパラレルになるように重ね合わせ、大気圧を利用してガラス板同士を押し付け、ギャップ規定を行なって簡易的にテスト液晶セルを作製した。
出来上がったテスト液晶セルを裏面から白色蛍光灯のバックライトで照明しながら、正面からCCDカメラによって画像を取り込み、画像に対してシェーディング補正、コントラスト強調を行って液晶配向状態の均一性を比較した。その画像データを、図16、図17に示す。ラビング方向は、図面の上下方向である。比較例1のレーヨン布でラビングした場合は(図17)、かなり明確なラビング筋が認められる。このレベルは、実用パネルで問題となる。一方、実施例2のラビング布を用いた場合は、ラビング筋が顕著に薄くなっており、配向均一性が大幅に向上した。
以上のように、地布経糸に浮き糸を追加して織り込んだベルベット織物では、パイルが整然と緯糸方向に自発的に傾斜する。そしてこの布を縦取りに切ってラビング布に用いると、ラビング筋の発生が大幅に低減し、均一な液晶配向が達成できるため、高い表示品質の液晶パネルの製造に好適であることが確認できた。
本発明のラビング布材の一形態を示す図である。 本発明のラビング布材の一形態を示す図である。 本発明のラビング布材の一形態断面を示す顕微鏡写真である。 本発明のラビング布材の一形態断面を示す顕微鏡写真である。 本発明のラビング布材の一形態断面を示す顕微鏡写真である。 本発明のラビング布材の一形態断面を示す顕微鏡写真である。 本発明のラビング布材の一形態を示す図である。 本発明のラビング布材の一形態を示す図である。 本発明のラビング布材の一形態を示す図である。 従来のラビング布材の一形態を示す図である。 従来のラビング布材の一形態を示す図である。 バックコーティング工程の一例を示す図である。 1円玉試験を説明するための図である。 1円玉試験を説明するための図である。 パイル傾斜角を説明するための図である。 実施例2のテスト液晶セルの液晶配向状態を示す図である。 比較例1のテスト液晶セルの液晶配向状態を示す図である。
符号の説明
A、B、C、D パイル
1、2、3、4、5、6、7、8 緯糸
11、12、13 経糸
21、22、23、24 浮き糸
31 ナイフコーター
32、33、34、35、36 ガイドローラー
37 台車
38 パイルが緯糸方向を向いたベルベット

Claims (4)

  1. 経糸及び緯糸からなる地布組織と、該地布組織の経糸方向に織り込まれたパイル糸とを有するベルベット織物の液晶パネル製造用ラビング布材であって、
    前記ベルベット織物の1完全組織の中で前記経糸が、平織り組織を形成するものと、前記パイル糸の端部が突出している側の面において前記緯糸の上側に浮いた状態で織り込まれている浮き糸とからなることを特徴とする液晶パネル製造用ラビング布材。
  2. 1本当たりのパイル糸が緯糸5本以上に亘って織り込まれており、ベルベット織物の1完全組織において各緯糸間に含まれるパイル糸の突出する端部の数が等しい請求項1記載の液晶パネル製造用ラビング布材。
  3. 1平方センチ面内に含まれるパイル糸を形成する単繊維の総本数が1.5デシテックスに換算して20000〜80000本であり、パイル糸の単繊維繊度が0.88〜5.5デシテックスである請求項1又は2記載の液晶パネル製造用ラビング布材。
  4. 織り込まれている浮き糸の織縮が1〜8%である請求項1〜3の何れか一項記載の液晶パネル製造用ラビング布材。
JP2006131408A 2006-05-10 2006-05-10 液晶パネル製造用ラビング布材 Active JP4657975B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006131408A JP4657975B2 (ja) 2006-05-10 2006-05-10 液晶パネル製造用ラビング布材
PCT/JP2007/059368 WO2007129656A1 (ja) 2006-05-10 2007-05-02 液晶パネル製造用ラビング布材
KR1020087029935A KR101087007B1 (ko) 2006-05-10 2007-05-02 액정패널 제조용 러빙포재(布材)
CN2007800167760A CN101443496B (zh) 2006-05-10 2007-05-02 液晶板制造用摩擦布料
TW096116379A TW200801269A (en) 2006-05-10 2007-05-09 Rubbing cloth material for producing liquid crystal panel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006131408A JP4657975B2 (ja) 2006-05-10 2006-05-10 液晶パネル製造用ラビング布材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007303018A true JP2007303018A (ja) 2007-11-22
JP4657975B2 JP4657975B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=38667765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006131408A Active JP4657975B2 (ja) 2006-05-10 2006-05-10 液晶パネル製造用ラビング布材

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP4657975B2 (ja)
KR (1) KR101087007B1 (ja)
CN (1) CN101443496B (ja)
TW (1) TW200801269A (ja)
WO (1) WO2007129656A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4925024B1 (ja) * 2011-08-31 2012-04-25 妙中パイル織物株式会社 液晶パネル基板用ラビング材
CN105200627A (zh) * 2015-10-16 2015-12-30 浙江英诺威纺织有限公司 一种绒背可磨毛的丝绒面料及其织造方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5346695B2 (ja) * 2009-06-10 2013-11-20 富士フイルム株式会社 ラビング方法及び装置並びに配向膜及び光学部材の製造方法
TWI384100B (zh) * 2010-01-25 2013-02-01 Tai Yuen Textile Co Ltd 配向布及配向裝置
CN102243393B (zh) * 2010-05-14 2013-10-16 台元纺织股份有限公司 配向装置及方法
CN201962465U (zh) * 2010-12-17 2011-09-07 江苏格玛斯特种织物有限公司 一种马海毛雪橇底布
TW201637464A (zh) * 2015-04-09 2016-10-16 Haka Ohara 喇叭振動片布材及其製作方法
TWI578803B (zh) * 2016-01-20 2017-04-11 正崴精密工業股份有限公司 喇叭音膜及其製作方法
CN105629586A (zh) * 2016-03-17 2016-06-01 京东方科技集团股份有限公司 摩擦布及摩擦取向设备
CN106637579B (zh) * 2016-11-22 2018-10-26 浙江英诺威纺织有限公司 一种绒毛可沿纬向倾斜的丝绒及其织造方法
JP7424847B2 (ja) * 2020-01-31 2024-01-30 セーレン株式会社 防草シート、及び防草シートの製造方法
CN114541012B (zh) * 2022-02-23 2023-03-31 义乌市嘉享服饰有限公司 一种绒毛可纬向倾斜的阴影提花纬割绒及其织造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0445800A (ja) * 1990-06-08 1992-02-14 Toshiba Corp 遺伝子固定化方法
JP2002148628A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Agehara Orimono Kogyo Kk ラビング用布材
JP2005308886A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Hayashi Telempu Co Ltd 液晶パネル製造用ラビング布材

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0545800A (ja) * 1991-01-18 1993-02-26 Fuji Photo Film Co Ltd 写真フイルムパトローネ
CA2122981C (en) * 1993-05-10 2003-06-17 Ronald Bland Holland Film cartridge and method to produce light-lock fabric therefor
JP4139732B2 (ja) * 2003-05-15 2008-08-27 株式会社日立製作所 液晶パネル製造用ラビング布材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0445800A (ja) * 1990-06-08 1992-02-14 Toshiba Corp 遺伝子固定化方法
JP2002148628A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Agehara Orimono Kogyo Kk ラビング用布材
JP2005308886A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Hayashi Telempu Co Ltd 液晶パネル製造用ラビング布材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4925024B1 (ja) * 2011-08-31 2012-04-25 妙中パイル織物株式会社 液晶パネル基板用ラビング材
KR101377775B1 (ko) 2011-08-31 2014-03-25 다에나카 파이루 오리모노 가부시키가이샤 액정 패널 기판용 러빙재
CN105200627A (zh) * 2015-10-16 2015-12-30 浙江英诺威纺织有限公司 一种绒背可磨毛的丝绒面料及其织造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007129656A1 (ja) 2007-11-15
TWI347382B (ja) 2011-08-21
CN101443496B (zh) 2011-12-14
KR101087007B1 (ko) 2011-11-24
TW200801269A (en) 2008-01-01
KR20090010106A (ko) 2009-01-28
CN101443496A (zh) 2009-05-27
JP4657975B2 (ja) 2011-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4657975B2 (ja) 液晶パネル製造用ラビング布材
JP4139732B2 (ja) 液晶パネル製造用ラビング布材
JP3400424B2 (ja) ラビング用布材
JP2683138B2 (ja) 液晶表示素子のラビング配向処理方法
JP2004332136A (ja) ラビング用布材
KR100477907B1 (ko) 액정 표시 장치의 제조 방법 및 액정 표시 장치
JP2009015278A (ja) 液晶表示装置用のラビング布及びこれを有するラビング装置
JP2010204173A (ja) ラビング用布材及びそれを用いたラビング処理方法
JP4426366B2 (ja) 液晶パネル製造用ラビング布材
JP4861348B2 (ja) ラビング布の製造方法及びラビング布製織用の筬
TWI384100B (zh) 配向布及配向裝置
JP3032820U (ja) 液晶パネル製造用ラビング布材
CN102251333B (zh) 配向布及配向装置
KR100624400B1 (ko) 액정표시장치의 러빙포 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 러빙포.
CN106483716A (zh) 一种摩擦布处理设备和摩擦取向设备
JP5097623B2 (ja) ラビング処理方法および光学フィルムの製造方法
JP2011100130A (ja) ラビング布剪毛システム及び剪毛方法
JP2005308885A (ja) 液晶パネル製造用ラビング布材
KR20190084433A (ko) 바디침 운동용 바디 및 이를 갖는 러빙포 직기
JP5616919B2 (ja) ラビング処理方法及び光学フィルムの製造方法
KR20100013744A (ko) 액정표시장치용 러빙포의 제직방법
JPH08334769A (ja) ラビング布、及びそれを用いたラビング装置
CN105589258A (zh) Lcd制造用摩擦布
JP2003043490A (ja) 液晶表示素子の製造方法およびこれに用いるラビング布
JP2013083696A (ja) ラビング用布の製造方法、ラビング用布、及び液晶表示装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4657975

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350