JP2003043490A - 液晶表示素子の製造方法およびこれに用いるラビング布 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法およびこれに用いるラビング布

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JP2003043490A
JP2003043490A JP2001232420A JP2001232420A JP2003043490A JP 2003043490 A JP2003043490 A JP 2003043490A JP 2001232420 A JP2001232420 A JP 2001232420A JP 2001232420 A JP2001232420 A JP 2001232420A JP 2003043490 A JP2003043490 A JP 2003043490A
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JP
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rubbing
liquid crystal
cloth
rubbing cloth
manufacturing
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JP2001232420A
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Hideaki Mochizuki
秀晃 望月
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラビング時の条件ばらつきを少なくすること
で、ラビング工程起因の不良発生を抑制し、輝度変動の
少ない液晶表示素子の製造方法およびこれに用いるラビ
ング布を提供する 【解決手段】有機高分子からなる配向膜面をラビング布
を用いて摩擦することにより配向処理する液晶パネルの
製造方法であって、前記ラビング布として、短繊維202
をフィルム状基材201面上に電気植毛した電植布を用い
る。これにより、ムラが無く、均一な表示画面を得るこ
とができ、抜け毛がないため、抜け毛による表示異常の
可能性が全くなく、長時間、均一なラビング状態を保て
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、液晶表示素子の製造方
法およびこれに用いるラビング布に関する。
【0002】
【従来の技術】現在一般に用いられているツィスデット
ネマチック(TN)液晶やスーパーツィスデット ネ
マチック(STN)液晶表示素子において、液晶分子は
基板に対して平行もしくは、僅かに傾いた角度に整列し
ており、かつ一定方向に配向しており、上下で配向の方
向が捻れた構造となっている。このように、一定方向に
配向させるために、電極を含む基板上に有機高分子の薄
い膜を形成したのち、その表面をラビング布と称する起
毛させたレーヨン織布で摩擦処理している。この処理を
ラビング処理という。
【0003】従来から、ラビング処理に用いるラビング
布は、レーヨン織布を加工したものであり、織布の縦糸
と横糸の間に、短いレーヨン繊維が絡まったような形態
となっている。このため、ラビング加工時に抜け毛が発
生しやすい。また、フィブリルの位置は、縦糸と横糸と
で規制された位置に限られており、ラビング方向と平行
な方向にフィブリルが平行な列をなして配置されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の様に一列になっ
て配置された状態だと、ラビング時に列に相当する領域
の配向膜が強くラビングされ、列と列との間の部分はラ
ビングが十分でないという状態が生じる。配向膜上でこ
のような、ラビングの強弱が生じると液晶と接したとき
のプレチルト変化となりやすい。さらに、レーヨン繊維
からなるフィブリルの長さが不均一なことが多く、加え
て、起毛の方向がばらばらであるなど、配向膜の面内
で、ラビング条件を一定にすることがきわめて困難であ
った。
【0005】本発明は上記課題を解決し、ラビング時の
条件ばらつきを少なくすることで、ラビング工程起因の
不良発生を抑制し、輝度変動の少ない液晶表示素子の製
造方法およびこれに用いるラビング布を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の液晶表示素子の製造方法は、有機高分子からな
る配向膜面をラビング布を用いて摩擦することにより配
向処理する液晶パネルの製造方法であって、前記ラビン
グ布が、短繊維をフィルム状基材面上に電気植毛した電
植布であることを特徴とする。
【0007】次に本発明の液晶パネル用ラビング布は、
有機高分子からなる配向膜面を摩擦することにより配向
処理する液晶パネルに使用するラビング布であって、前
記ラビング布が、短繊維をフィルム状基材面上に電気植
毛した電植布であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において使用できる短繊維
は、ポリアミド、ポリエステル、レーヨン、コットン等
である。また、短繊維の好ましい繊度は、0.5〜2デ
ニールの範囲である。また、短繊維の好ましい繊維長
は、1〜3mmの範囲である。また、基材として用いる
フィルムは、繊維先端の高さを均一にするため、平滑な
シートが好ましく、ポリアミド、ポリエステル、ポリオ
レフィン等のフィルムが好ましい。また、好ましい目付
け(単位当りの重量のこと)は、100〜200g/m
2の範囲である。また、前記短繊維は先端が約0.3m
m以内の高さに均一になっているのが好ましい。
【0009】
【実施例】以下実施例を用いてさらに具体的に説明す
る。
【0010】本発明で、ラビングに用いた電植布は、図
2に示すように、基材となるポリエチレンフィルム上2
01に、繊維長さ1.5mm、繊度1.0デニールのナ
イロン短繊維202を植毛したものである。電気植毛
は、まず基材フィルムに接着剤を塗布しておき、これを
電界の中に置く。次いで短繊維を電界の中に供給して飛
ばす。電界中を飛んだ短繊維は、基材の接着面に垂直方
向に配向して並び立毛繊維となり、接着剤が固化して立
毛繊維を固定して得られる。
【0011】本実施形態においては、ポリエチレンフィ
ルムは0.1mmの厚さのものを用いた。ナイロン短繊
維の面積当たり重量(目付け)は150g/m2とし
た。
【0012】
【実施例1】第1の実施例では、図1に示すように、予
め透明行電極13を形成した第1の透明基板11と、透
明列電極14を形成した第2の透明基板12間で液晶層
17の厚さが7.8μmとなるように、シール18およ
び、スペーサ19を選んだ。液晶材料として屈折率異方
性(Δn)が0.112の材料を選択した。
【0013】また配向膜15,16を基板の内側に形成
した。配向膜としては、ポリイミド前駆体(チッソ石油
化学株式会社製PSI2204)を用い、厚さ0.08
μm塗布し、230℃で2時間硬化した。形成された配
向膜15,16の表面を本発明の電植法により作製した
ラビング布を用い、通常の回転ドラムを用いたラビング
方法によってラビング処理した。ラビング条件として
は、繊維を0.4mm押し込んだ(即ち、1.5mmの
繊維が、1.1mmまで屈曲)した強さで、回転ラビン
グした。
【0014】液晶分子の基板11、12間での捻じれが
250°になるように、上下基板11、12をラビング
処理した後、基板12面上にスペーサ19を1mm2
たり150個散布し、基板12にはシール材料18を塗
布して貼りあわせた。スペーサ材料は積水ファイン株式
会社製ミクロパールで平均直径6.1μmのものを用い
た。シールの一部に形成した注入口から真空注入法によ
り液晶17を注入した。液晶材料は、カイラル成分を少
量混合した屈折率異方性(Δn)が0.112の組成物
を選択した。
【0015】注入口を紫外線硬化樹脂で封じて液晶表示
素子20を作成した。更に、液晶表示素子20の上下に
楕円偏光板21、22を貼り付け完成した。
【0016】完成した液晶表示素子の上下電極13、1
4間に液晶のしきい値以上の電圧で電気信号を与え、表
示素子として表示ムラを観察したその結果、もっともラ
ビングムラが見えやすくなる中間調電圧(即ち、液晶分
子が完全には立ち上がっていない不安定な状態)でも筋
状のムラが全く観察されず、均一な配向状態が得られて
いることが確認できた。
【0017】さらに、上記のパネルを500回ラビング
した後も、ラビング装置周辺にはフィブリルが全く散乱
しておらず、繊維からの抜け毛が無いことを確認でき
た。
【0018】
【比較例】一般に用いられているフィブリル長1.5m
mのレーヨン織布を用いて、ラビングする以外は実施例
1と全く同じ方法で、全く同じ構造の液晶表示素子を作
製した。押し込みに付いても0.4mmと同一条件にし
た。
【0019】完成した液晶表示素子の上下電極間に液晶
のしきい値以上の電圧で電気信号を与え、表示素子とし
て表示ムラを観察したその結果、もっともラビングムラ
が見えやすくなる中間調電圧(即ち、液晶分子が完全に
は立ち上がっていない不安定な状態)では、基板全面に
濃淡の筋状のムラが多く観察された。また、上記のパネ
ルを500回ラビングした後のラビング装置周辺には多
くのフィブリルが散乱しており、繊維からの抜け毛が多
いことが確認できた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明は電植法に
よるラビング布を用いることで、ムラが無く、均一な表
示画面を得ることが出来た。加えて、抜け毛がないた
め、抜け毛による表示異常の可能性が全くなく、長時
間、均一なラビング状態を保てる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な液晶表示素子を説明する断面図
【図2】本発明の電植により作成したラビング布を説明
する図
【符号の説明】
13 行電極 11 第1の透明基板 14 透明列電極 12 第2の透明基板間 17 液晶層 18 シール 19 スペーサ 15,16 配向膜 20 液晶表示素子 21,22 楕円偏光板 201 短繊維 202 基材フィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機高分子からなる配向膜面をラビング
    布を用いて摩擦することにより配向処理する液晶パネル
    の製造方法であって、 前記ラビング布が、短繊維をフィルム状基材面上に電気
    植毛した電植布であることを特徴とする液晶表示素子の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 有機高分子からなる配向膜面を摩擦する
    ことにより配向処理する液晶パネルに使用するラビング
    布であって、 前記ラビング布が、短繊維をフィルム状基材面上に電気
    植毛した電植布であることを特徴とする液晶パネル用ラ
    ビング布。
JP2001232420A 2001-07-31 2001-07-31 液晶表示素子の製造方法およびこれに用いるラビング布 Pending JP2003043490A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007178834A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Tohoku Univ 液晶表示装置の製造方法及びそれにより得られた液晶表示装置
KR101365997B1 (ko) * 2010-10-20 2014-02-21 보에 테크놀로지 그룹 컴퍼니 리미티드 배향막 러빙 공정에 사용되는 러빙포

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