JP2007300533A - Ip電話アダプタ、中継方法、および中継プログラム - Google Patents

Ip電話アダプタ、中継方法、および中継プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】緊急に伝えなくてはならない情報を比較的高い確率で通知する。
【解決手段】アダプタ72は、LANインターフェイス114と、TELインターフェイス120と、制御部110とを含む。LANインターフェイス114は、情報を通信する。TELインターフェイス120は、電話機74と情報を通信する。制御部110は、緊急情報を報知するパケットをLANインターフェイス114が受信した場合、そのパケットの受信後にLANインターフェイス114が情報を受信するか否かに関わらず、音声データを電話機74に送信するようにTELインターフェイス120を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、IP電話アダプタ、中継方法、および中継プログラムに関し、特に、加入者を呼び出すために用いられるIP電話アダプタ、中継方法、および中継プログラムに関する。
特許文献1は、IP(Internet Protocol)ネットワークに接続され、IPネットワークを通じて音声情報をパケット化データとして送受信する1台または複数台の電話端末と、IPネットワークに接続されるとともに公衆電話網に接続され、IPネットワークと公衆電話網との間での送受信情報の中継交換処理を行なうネットワーク間中継交換装置とを備えるIP電話システムを開示する。特許文献1に開示されたIP電話システムにおいて、ネットワーク間中継交換装置は、公衆電話網を通じて相手先と通信中に通信路が遮断された場合、所定の情報を音声情報に変換して相手先に送信する。
特許文献1に開示された発明によると、IPネットワークを通じた緊急通報において、緊急通報の送信と通報先から通報元への逆信とが確実に実施できる。
特許文献2は、緊急事態を通報するために、通報者が所定の被通報者に電話をかけ、当該被通報者と通話するための緊急通報装置を開示する。特許文献2に開示された緊急通報装置は、通報機と、スピーカと、受信部と、記憶装置と、発信装置と、制御装置とを備える。通報機は、通報者に携帯され、通報者が操作したときに、所定の無線信号を送信するとともに、被通報者との通話を可能にする。スピーカは、この通報機と別個に設けられ、被通報者の音声を通報者に伝える。受信部は、通報機からの無線信号を受信する。記憶装置は、複数かつ所定の被通報者の電話番号を、電話をかけるべき優先順位とともに記憶する。発信装置は、電話番号を記憶した複数の電話のいずれかに電話をかける。制御装置は、受信部が通報機からの無線信号を受信したときに、優先順位に従って電話をかけるように、発信装置を制御する。
特許文献2に開示された発明によると、通報者が所望する被通報者に優先的に緊急通報することができるとともに、緊急通報を確実に行なうことができる。
非特許文献1は、一般的なIP電話サービスの発明について説明する。
特開2004−120715号公報 特開2005−65248号公報 千村保文,「SIP教科書」,第1版,IDGジャパン,2003年5月,p26−59
しかしながら、特許文献1に開示された発明と特許文献2に開示された発明と非特許文献1に開示された発明とには、次に述べる問題点がある。その問題点とは、次に述べる通知を実施できない可能性が比較的高いという問題点である。その通知とは、津波その他の災害や重大犯罪についての、一般市民に対する通知である。以下の説明において、このような通知のために通信される情報を「緊急情報」と称する。また、以下の説明において、通信される情報を「通信の対象を表わす情報」と称する。通信の対象を表わす情報には、緊急情報も含まれる。緊急情報が通信される場合、「通信の対象」は緊急情報の内容を意味する。
図29は、一般的なIP電話システムの通信の手順を表わす図である。図29を参照して、一般的なIP電話システムの通信の手順を具体的に説明する。1台または複数台のIP電話サーバによって、複数台の加入ユーザのIP電話アダプタが互いに接続されていることとする。IP電話アダプタAに接続された電話機Aの受話器をユーザが持上げると、電話機Aはオフフックを表わす信号をIP電話アダプタAに送信する。なお、本発明の説明において「オフフック」とは受話器が持上げられた状態を表わす。オフフックを表わす信号が送信されると、IP電話アダプタAは発信音の信号を電話機Aに送出する。この状態でユーザが電話機Aに電話番号を入力すると、IP電話アダプタAはその番号をIP電話サーバに送出する。その番号を送出するためのパケットを本発明の説明では「接続要求メッセージ」と称する。IP電話サーバは、加入ユーザのうち届けられた電話番号に対応したユーザのIP電話アダプタBに接続要求メッセージを通知する。接続要求メッセージを受けたIP電話アダプタBは、接続されている電話機Bに対して着信信号を送出する。着信信号が送出された電話機Bは鳴動する。併せて、IP電話アダプタBは、IP電話サーバを介して、呼出中であることを表わすメッセージをIP電話アダプタAに送出する。IP電話アダプタAは着信音を表わす信号を電話機Aに送出する。着信側のユーザが受話器を上げると、電話機Bはオフフックを表わす信号をIP電話アダプタBに送出する。オフフックを表わす信号が送出されると、IP電話アダプタBはIP電話サーバヘ応答のメッセージを届ける。IP電話サーバは、発信側のIP電話アダプタAに応答のメッセージを届ける。この後、発信側のIP電話アダプタAと着信側のIP電話アダプタBとが直接音声データを交換することによって、ユーザ同士の通話は可能となる。発信された電話番号がIP電話サーバで未知ならば、IP電話サーバは、他のIP電話網や固定電話網への接続用装置(ゲートウェイ)を通して、ユーザ同士の通話を可能にする。
緊急情報などのため短い時間で確実に多くの人へ情報を伝えたい場合、各ユーザに対して上述した手順をとっていると、全員へ伝えるまでに多くの時間を要する。その間に、IP電話サーバやIP電話網に使用している設備が災害などで破損したり故障したり停電したりすることで使えなくなった場合は、伝えたい情報をユーザ全員に伝えることが不可能になってしまう。
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、緊急に伝えなくてはならない情報を比較的高い確率で通知できるIP電話アダプタ、中継方法、および中継プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のある局面にしたがうと、IP電話アダプタは、第1の通信手段と、第2の通信手段と、制御手段とを含む。第1の通信手段は、情報を通信する。第2の通信手段は、電話機と情報を通信する。制御手段は、着信信号の送出を要求する情報のうち緊急情報を第1の通信手段が受信した場合、緊急情報の受信後に第1の通信手段が情報を受信するか否かに関わらず、緊急情報の内容を表わす信号を電話機に送信するように第2の通信手段を制御する。
また、上述の制御手段は、記憶手段と、第2の通信手段を制御するための手段とを含むことが望ましい。記憶手段は、音声に対応する情報を記憶する。第2の通信手段を制御するための手段は、緊急情報を第1の通信手段が受信し、かつオフフックを表わす信号を第2の通信手段が受信すると、記憶手段が記憶した情報を信号として電話機に送信するように第2の通信手段を制御する。
もしくは、上述の制御手段は、第1の選択手段と、第2の手段と、合成手段とのうち少なくとも1つをさらに含むことが望ましい。第1の選択手段は、緊急情報を第1の通信手段が受信し、かつオフフックを表わす信号を第2の通信手段が受信すると、記憶手段が音声に対応する情報として記憶した第1の音声データのいずれかを緊急情報の内容に応じて選択する。第2の選択手段は、緊急情報を第1の通信手段が受信し、かつオフフックを表わす信号を第2の通信手段が受信すると、記憶手段が記憶した符号の情報のいずれかを緊急情報の内容に応じて選択する。合成手段は、メッセージと共に緊急情報を第1の通信手段が受信し、かつオフフックを表わす信号を第2の通信手段が受信すると、記憶手段が音声に対応する情報として記憶した第2の音声データからメッセージを表わすデータを合成する。併せて、第2の通信手段を制御するための手段は、第1の音声データのうち緊急情報の内容に対応するデータと、音声に対応する情報のうち緊急情報の内容に対応する情報と、メッセージを表わすデータとのうち少なくとも1つを、電話機に信号として送信するように第2の通信手段を制御するための手段を含むことが望ましい。
もしくは、上述の制御手段は、記憶手段が記憶する情報をダウンロードするように、第1の通信手段を制御するための手段をさらに含むことが望ましい。
もしくは、上述のIP電話アダプタは、音および光の少なくとも一方を出力するための出力手段をさらに含むことが望ましい。併せて、制御手段は、緊急情報を第1の通信手段が受信すると、音および光の少なくとも一方を出力するように出力手段を制御するための手段をさらに含むことが望ましい。
もしくは、上述の制御手段は、緊急情報を第1の通信手段が受信した場合、ユーザによる電話機の操作に応じて電話機が送信する信号を第2の通信手段が受信するまで、記憶手段が記憶した情報を電話機に信号として繰返して送信するように第2の通信手段を制御するための手段を含むことが望ましい。
もしくは、上述の制御手段は、第2の通信手段を制御するための手段と、通信を中継するための手段とをさらに含むことが望ましい。第2の通信手段を制御するための手段は、第1の通信手段が受信した情報が着信信号の送出を要求する情報であって緊急情報以外の情報である一般情報の場合、着信信号を電話機に送信するように第2の通信手段を制御する。通信を中継するための手段は、一般情報を第1の通信手段が受信し、かつオフフックを表わす信号を第2の通信手段が受信すると、第1の通信手段と第2の通信手段との間で情報の通信を中継する。
また、上述の制御手段は、電話番号によって内容を表わす緊急情報を第1の通信手段が受信した場合、第2の通信手段を制御するための手段を含むことが望ましい。
本発明の他の局面にしたがうと、中継方法は、第1の通信ステップと、第2の通信ステップと、制御ステップとを含む。第1の通信ステップは、情報を通信する。第2の通信ステップは、電話機と情報を通信する。制御ステップは、着信信号の送出を要求する情報のうち通信の対象に対応する情報を含む情報である特定情報を第1の通信ステップにおいて受信した場合、特定情報の受信後に第1の通信ステップにおいて情報を受信するか否かに関わらず、通信の対象を表わす情報を電話機に送信するように第2の通信ステップを制御する。
本発明の他の局面にしたがうと、中継プログラムは、第1の通信ステップと、第2の通信ステップと、制御ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させる。第1の通信ステップは、情報を通信する。第2の通信ステップは、電話機と情報を通信する。制御ステップは、着信信号の送出を要求する情報のうち通信の対象に対応する情報を含む情報である特定情報を第1の通信ステップにおいて受信した場合、特定情報の受信後に第1の通信ステップにおいて情報を受信するか否かに関わらず、通信の対象を表わす情報を電話機に送信するように第2の通信ステップを制御する。
本発明に係るIP電話アダプタ、中継方法、および中継プログラムは、緊急に伝えなくてはならない情報を比較的高い確率で通知できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態に係るIP電話システムの構成を表わす図である。図1を参照して、本実施の形態に係るIP電話システムは、IP電話サーバ54と、IP電話端末70とを含む。IP電話サーバ54は、所定の機関から緊急情報を受信すると、IP電話網56を介して、ユーザの居宅58に設置されたIP電話端末70にそのことを報知する。緊急情報を受信したことは一斉に報知される。必要があれば、IP電話サーバ54は、IP電話ゲートウェイ60を介して他のIP電話網や固定電話網などにそのことを報知する。IP電話端末70は、IP電話サーバ54が緊急情報を受信したことをIP電話サーバ54が報知すると、そのことをユーザに報知する。なお、前述した「所定の機関」は、緊急情報を送信する機関であって、本実施の形態においては消防署50や警察署52がこれにあたる。ただし「所定の機関」はこれらに限られるものではない。「所定の機関」は、気象庁や警察庁その他の国の機関、地方自治体、公共団体、公益法人、あるいは緊急情報の送信を委任された一個人などであってもよい。
IP電話端末70は、アダプタ72と電話機74とを含む。アダプタ72は、IP電話サーバ54と電話機74との間の通信を中継する中継装置である。アダプタ72は、IP電話サーバ54が緊急情報を受信するとそのことに応じて電話機74を制御する装置でもある。電話機74は、ユーザが音声の通信に用いる装置である。
図2は、本実施の形態に係るIP電話サーバ54の制御ブロック図である。図2を参照して、IP電話サーバ54は、CPU(Central processing Unit)80と、ROM(Read Only Memory)82と、RAM(Random Access Memory)84と、ハードディスク86と、メモリカードドライブ88と、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)ドライブ90と、マウス92と、キーボード94と、ディスプレイ96と、プリンタ98と、インターフェイス100とを含む。これらはバス102によって互いに通信できるように接続されている。
CPU80は、IP電話サーバ54の各部を制御するためにプログラムを実行する装置である。
ROM82は、CPU80が実行するオペレーティングシステムを記憶する装置である。
RAM84は、CPU80がプログラムを実行するために必要な情報を一時的に記憶する装置である。
ハードディスク86は、本実施の形態に係るIP電話サーバ54を実現するためのプログラムと、次に説明するデータとを記憶する装置である。その第1のデータは、ユーザの電話番号をそのユーザの役割に対応付けたデータである。図3は、ユーザの電話番号をその役割に対応付けたデータの概念図である。第2のデータは、ユーザの電話番号をそのユーザの住む地域に対応付けたデータである。図4は、ユーザの電話番号をその住む地域に対応付けたデータの概念図である。これらのデータは、伝えたい内容によってユーザをグルーピングするために用いられる。第3のデータは、特番と特番の内容との関係を表わすデータである。本実施の形態において「特番」とは、報知する内容に予め対応付けられた特別な電話番号を意味する。図5は、本実施の形態における特番と特番の内容との関係を表わす図である。ハードディスク86が実際に記憶する特番の内容は、通知する情報の種類と情報を通知する地域や役割とである。
メモリカードドライブ88は、メモリカード104から本実施の形態に係るIP電話サーバ54を実現するためのプログラムを読取る装置である。
CD−ROMドライブ90は、CD−ROM106から本実施の形態に係るIP電話サーバ54を実現するためのプログラムを読取る装置である。
マウス92は、ディスプレイ96に表示されたポインタを移動させたりディスプレイ96に表示されたアイコンをクリックしたりするためにユーザが用いる入力装置である。キーボード94は、キーを介してユーザが情報を入力する装置である。ディスプレイ96は、ユーザに対し、表示により、情報を出力する装置である。プリンタ98は、ユーザに対し、印字により、情報を出力する装置である。
インターフェイス100は、IP電話網56を介して消防署50に設置された電話機や警察署52に設置された電話機やユーザの居宅58に設置されたIP電話端末70と通信する装置である。
本実施の形態に係るIP電話サーバ54は、上述したコンピュータハードウェアとCPU80により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、メモリカード104やCD−ROM106などの記録媒体に格納されて流通し、メモリカードドライブ88やCD−ROMドライブ90により記録媒体から読取られてハードディスク86に一旦格納される。さらにRAM84に読出されて、上述したCPU80により実行される。上述したコンピュータハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、メモリカード104やCD−ROM106に記録されたソフトウェアである。
図6は、アダプタ72の制御ブロック図である。図6を参照して、本実施の形態に係るアダプタ72は、制御部110と、記憶部112と、LAN(Local Area Network)インターフェイス114と、PHY(Physical Layer Chip)116と、SLIC(Subscriber Line Interface)118と、TELインターフェイス120とを含む。
制御部110は、アダプタ72の各部を制御する。制御部110は、制御のための演算を実施する装置でもある。
記憶部112は、制御部110がアダプタ72の各部を制御するために必要な情報を記憶する。記憶部112は、そのような情報として、次のデータを記憶する。その第1のデータは、音声に対応する情報である。本実施の形態の場合、音声に対応する情報として、メッセージを表わす音声データが記憶されている。この音声データは、通知する情報の種類に対応付けられている。図7は、そのデータを表わす図である。第2のデータは、特番と特番の内容との関係を表わすデータである。このデータは、ハードディスク86が記憶するデータと同様に、特番と通知する情報の種類と情報を通知する地域や役割とを対応付けたデータである。第3のデータは、本実施の形態に係るアダプタ72として動作するために制御部110が実行するプログラムのデータである。一般的にこうしたプログラムは、予め記憶部112に格納された状態で流通するが、記録媒体に記録された状態で流通し、図示しない読取り装置により記録媒体から読取られて記憶部112に格納されることもある。記憶部112として動作するメモリが一種の記録媒体として流通することもあり得る。記憶部112に格納されたプログラムは、上述した制御部110により実行される。本実施の形態の場合、アダプタ72のハードウェア自体は一般的なコンピュータハードウェアの一種である。したがって、本発明の最も本質的な部分は、記憶部112に記録されたプログラムである。
LANインターフェイス114は、IP電話網56すなわちネットワークを介してIP電話サーバ54との間で情報を通信する装置である。
PHY116は、IP電話網56において通信可能な信号と制御部110が利用できる信号とを相互に変換する装置である。
SLIC118は、制御部110が利用できる信号と電話機74が利用できる信号とを相互に変換する装置である。SLIC118は、信号波形の制御を通じて電話機74の動作を制御する装置でもある。
TELインターフェイス120は、電話機74との間で信号により情報を通信する装置である。
電源122は、交流電源またはACアダプタなどから電力の供給を受けて、アダプタ72の各部に電力を供給する装置である。
図8は、電話機74の制御ブロック図である。図8を参照して、本実施の形態に係る電話機74は、制御回路130と、通話回路136と、受話器138と、フックスイッチ140と、スピーカ142と、操作キー144と、メモリ146とを含む。ただし、アダプタ72に接続される電話機は必ずしも図8に示す各回路を含むものでなくてよい。たとえば、アダプタ72に接続される電話機は、受話器138とフックスイッチ140と操作キー144とのみを含む電話機であってもよい。
制御回路130は、電話機74の各部を制御する。通話回路136は、受話器138に入力されたり受話器138から出力されたりした音声信号をアダプタ72との間の回線に伝達する。
受話器138は、ユーザの音声を音声信号に変換する。受話器138は、通話回路136が出力した音声信号を音声に変換する装置でもある。
フックスイッチ140は、受話器138が置かれているか否かを検知するスイッチである。本発明の説明において、受話器138が置かれている状態を「オンフック」と称する。受話器138が持ち上げられた(すなわち受話器138が置かれていない)状態を「オフフック」と称する。
スピーカ142は、オフフックの状態にあるときアダプタ72が送信した音声信号を音声として出力する装置である。アダプタ72からの音声信号は通話回路136と制御回路130とを通じてスピーカ142に出力される。
操作キー144は、電話番号の入力その他のユーザの操作を受付ける装置である。
メモリ146は、制御回路130が各種の制御を実施するために必要な情報を記憶する装置である。
図9は、アダプタ72が音声データをダウンロードすることを表わす概念図である。アダプタ72の制御部110は、記憶部112が記憶する音声データを受信するように、LANインターフェイス114を制御する。このデータは、更新サーバ62がIP電話網56を介して送信するデータである。
図10を参照して、IP電話サーバ54で実行されるプログラムは、緊急情報を表わすパケットの送信に関し、以下のような制御を実行する。
ステップS200にて、CPU80は、インターフェイス100が接続要求メッセージを受信したか否かを判断する。「接続要求メッセージ」とは、通話を要求するために発呼側のアダプタが送信するパケットを意味する。接続要求メッセージは、着信信号の送出を要求する情報を表わすパケットでもある。接続要求メッセージは、所定の機関に設置されたIP電話端末など(IP電話端末、従来からある電話機、あるいはこれらと同様にIP電話端末70と通信できる装置)から送信される。接続要求メッセージを受信したと判断した場合には(ステップS200にてYES)、処理はステップS202へと移される。もしそうでないと(ステップS200にてNO)、処理はステップS200へと戻される。
ステップS202にて、CPU80はインターフェイス100が受信した接続要求メッセージが緊急情報を表わすパケットか否かを判断する。緊急情報を表わすパケットと判断した場合には(ステップS202にてYES)、処理はステップS204へと移される。もしそうでないと(ステップS202にてNO)、処理はステップS208へと移される。
ステップS204にて、CPU80は、緊急情報を報知するための接続要求メッセージを作成する。図11および図12を参照して、緊急情報を報知するための接続要求メッセージについて説明する。図11は、緊急情報を報知するための接続要求メッセージのうち、SIP(Session Initiation Protocol)に則って記述される部分のデータをテキストデータとして表わした図である。図12は、通常時に送信する接続要求メッセージのうち、SIPに則って記述される部分のデータをテキストデータとして表わした図である。図11に示すテキストデータのうち4行目の部分と図12に示すテキストデータのうち4行目の部分とを比較すると、「To:」以降の文字列が異なっている。この部分は、接続要求メッセージの宛先を表わす。本実施の形態の場合、この部分は、着信信号の送出を要求する情報である接続要求メッセージが、通信の対象(上述したように、本実施の形態の場合、「通信の対象」は緊急情報の内容のことを意味する。)に応じた電話番号の情報を含むか否かを表わす部分である。この部分が特番を表わす場合、特番が表わされている接続要求メッセージは、電話番号によって通信の対象すなわち内容を表わす緊急情報となる。緊急情報を報知するための接続要求メッセージは、この部分が特番を表わしている。
ステップS206にて、CPU80は、ハードディスク86が記憶したデータを参照して、パケットの送信先を選択する。CPU80は、特番と特番の内容との関係を表わすデータのうち、接続要求メッセージが表わす特番に対応するデータを参照することにより、パケットの送信の対象となる地域や役割を特定する。地域や役割が特定されると、CPU80は、ハードディスク86が記憶したデータのうち、CPU80自らが特定した地域や役割に対応するデータから、パケットを送信するユーザの電話番号を特定する。電話番号が特定されると、インターフェイス100は、CPU80の制御に応じて、緊急情報を報知するためのパケットを送信する。インターフェイス100は、ユーザごとにパケットを送信してもマルチキャスト(特定同報)でパケットを送信してもよい。マルチキャストのメリットは、各ユーザに個別送信する場合よりも効率がよい点である。その理由は、インターフェイス100がパケットを1個だけ送出すれば、IP電話網56の途中にあるルータが、枝分かれの度に自動的にメッセージをコピーして再度マルチキャストを転送する点にある。
ステップS208にて、CPU80は通常の接続要求メッセージを受信した場合の処理を実行する。その動作自体は一般的なものである。したがって、ここではその詳細な説明は繰返さない。
図13を参照して、アダプタ72で実行されるプログラムは、緊急情報の報知に関し、以下の制御を実行する。
ステップS220にて、制御部110はLANインターフェイス114がIP電話サーバ54からパケットを受信したか否かを判断する(ステップS220)。そのようなパケットを受信したと判断した場合には(ステップS220にてYES)、処理はステップS222へと移される。もしそうでないと(ステップS220にてNO)、処理はステップS220へと戻される。
ステップS222にて、制御部110は、記憶部112が記憶したデータを参照して、LANインターフェイス114が受信したパケットは緊急情報を表わすか否かを判断する。緊急情報を表わすか否かを判断する際、制御部110は、LANインターフェイス114が受信した情報の種類を識別している。制御部110は、ステップS220にて受信したパケットの宛先欄に含まれた電話番号が特番であるか否かに基づき、この点を判断する。LANインターフェイス114が受信したパケットは緊急情報を表わすと判断した場合には(ステップS222にてYES)、処理はステップS224へと移される。もしそうでないと(ステップS222にてNO)、処理はステップS232へと移される。
ステップS224にて、SLIC118は、制御部110の制御に応じて、電話機74が鳴動するように制御信号を出力する。
ステップS226にて、制御部110は、TELインターフェイス120が受信した信号に基づき、電話機74の状態がオフフックの状態か否かを判断する(ステップS226)。オフフックの状態にあると判断した場合には(ステップS226にてYES)、処理はステップS228へと移される。もしそうでないと(ステップS226にてNO)、処理はステップS224へと移される。
ステップS228にて、制御部110は、記憶部112が記憶したデータのうち、ステップS220にて受信したパケットの宛先欄に含まれた特番に対応するデータを読出す。このデータは、通知する情報の種類を表わす。通知する情報の種類を表わすデータが読出されると、制御部110は、記憶部112がデータとして記憶した信号のうち、通知する情報の種類に対応する音声信号を読出す。音声信号が読出されると、制御部110は、SLIC118とTELインターフェイス120とを通じてその音声信号を電話機74に出力する。これにより、制御部110は、次の要件を満たす場合、記憶部112が記憶した情報を電話機74に信号として送信するようにTELインターフェイス120を制御することとなる。記憶部112が記憶した情報が送信される要件とは、緊急情報を表わすパケットをLANインターフェイス114が受信し、かつオフフックを表わす信号をTELインターフェイス120が受信することである。
ステップS230にて、制御部110は、電話機74がオンフックの状態にあるか否かを判断する。電話機74がオンフックの状態にあると判断した場合には(ステップS230にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(ステップS230にてNO)、処理はステップS228へと移される。
ステップS232にて、制御部110は通常の着信があった場合の処理を実行する。その処理には、次の2つの処理が含まれる。第1の処理は、LANインターフェイス114が受信したパケットが接続要求メッセージであって緊急情報以外の情報を表わすと制御部110自身が識別した場合、着信信号を電話機74に送信するようにSLIC118を介してTELインターフェイス120を制御する処理である。第2の処理は、接続要求メッセージをLANインターフェイス114が受信し、かつオフフックを表わす信号をTELインターフェイス120が受信すると、LANインターフェイス114とTELインターフェイス120との間で情報の通信を中継する処理である。
図14は、本実施の形態に係るIP電話システムでの、緊急情報の報知の過程を表わす図である。図14を参照して、以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るIP電話システムの動作について説明する。
消防署50または警察署52に設置された電話機を「電話機A」と称する。本実施の形態に係るIP電話システムを構成する電話機74を「電話機B」と称する。電話機Aのユーザが受話器を上げると、そのことを表わす信号がその電話機に接続されたアダプタに送信される。そのアダプタは、図14における「アダプタA」に該当する。受話器を上げたことを表わす信号が送信されると、アダプタAは発信音を出力させるための信号を電話機Aに送信する。緊急事態が発生した頻合、その信号が送信されると、ユーザは特番をダイヤルする。この場合、ダイヤルされた特番は地域Xに地震があったことを表わす情報を通知するためのものとする。
特番がダイヤルされると、電話機AはアダプタAにその特番を表わす信号を送信する。その信号が送信されると、アダプタAはIP電話サーバ54に対し緊急情報を表わすパケットを送信する。
IP電話サーバ54は、アダプタAから接続要求メッセージを受信したか否かを判断する(ステップS200)。この場合、接続要求メッセージの一種である緊急情報を表わすパケットが受信されたので(ステップS200にてYES)、CPU80は、その接続要求メッセージが緊急情報を表わすパケットか否かを判断する(ステップS202)。この場合、その接続要求メッセージは緊急情報を表わすパケットなので(ステップS202にてYES)、CPU80は緊急情報を報知するための接続要求メッセージを作成する(ステップS204)。緊急情報を報知するための接続要求メッセージが作成されると、IP電話サーバ54のインターフェイス100は緊急情報を報知するための接続要求メッセージを電話Bのアダプタ72に送信する。図14における「アダプタB」は電話Bのアダプタ72を意味する(ステップS206)。
アダプタ72の制御部110はLANインターフェイス114がIP電話サーバ54からパケットを受信したか否かを判断する(ステップS220)。このパケットは、図14において「IP電話サーバ」から「アダプタB」へ送信された「接続要求メッセージ」に相当する。この場合、パケットを受信したので(ステップS220にてYES)、制御部110は、そのパケットは緊急情報を表わすか否かを判断する(ステップS222)。この場合、そのパケットは緊急情報を表わすので(ステップS222にてYES)、SLIC118は、制御部110の制御に応じて、電話機74が鳴動するように制御信号を出力する(ステップS224)。この場合、応答メッセージ(呼び出し中メッセージなど)をIP電話サーバ54ヘ返信する必要はない。電話機74の制御回路130はその制御信号に応じた呼出音をスピーカ142に出力させる。本実施の形態の場合、スピーカ142によって出力される呼出音は制御回路130によってメロディに置き換えられた音である。アダプタ72に接続されている電話機が受話器とフックスイッチとダイアルとのみを含む電話機であれば、受話器のスピーカはSLIC118が出力した制御信号をそのまま出力してもよい。図15は、緊急情報を表わすパケットをLANインターフェイス114が受信した場合にスピーカ142が出力する鳴動音のパターンを表わす図である。このパターンは、本実施の形態の場合における鳴動音のパターンである。したがって、他の実施の形態においては図15に示すパターン以外のパターンで鳴動音が出力されてもよい。鳴動音によって緊急情報の受信をユーザが認識できることは望ましいことであるが、特段の事情がある場合には上述したような鳴動音の相違を設けなくてもよい。図16は通常の接続要求メッセージをLANインターフェイス114が受信した場合にスピーカ142が出力する鳴動音のパターンを表わす図である。
呼出音が出力されると、制御部110は、TELインターフェイス120が受信した信号に基づき、電話機74の状態がオフフックの状態か否かを判断する(S226)。この信号は、図14における「応答」と記載された矢印に対応する。この時、電話機74がオフフックされると(ステップS226にてYES)、制御部110は記憶部112がデータとして記憶した音声信号を電話機74に送信する(ステップS228)。IP電話サーバ54ヘの応答はない。この処理は図14における「緊急内容を音声伝送」と記載された矢印に対応する。
音声信号が送信されると、制御部110は、電話機74がオンフックの状態にあるか否かを判断する(ステップS230)。電話機74がオンフックされないと(ステップS230にてNO)、ステップS228〜ステップS230の処理が繰返される。
以上のようにして、本実施の形態に係るIP電話システムにおいて、アダプタの制御部は、次の要件が満たされる場合、緊急情報を電気信号によって電話機に送信するようにTELインターフェイス120を制御する。その要件とは、接続要求メッセージのうち緊急情報を表わすパケットをLANインターフェイス114が受信することである。緊急情報を表わすパケットの受信後にLANインターフェイス114が情報を受信するか否かということは、緊急情報を信号として電話機に送信するか否かに影響を及ぼさない。緊急情報が受信されると、電話機は、ユーザに音声でそのことを報知する。このような報知は、上述した所定の機関から一般市民に対して実施される通知である。一般市民から所定の機関への通知という従来の通知とは逆の通知である。従来の通知とは逆の通知を実施するためにIP電話サーバおよびアダプタが受信しなければならない情報は宛先に特番が記載されたパケットである。通常のIP電話システムのように多くの信号をやり取りする必要はない。1回のメッセージで緊急情報の報知が可能となる。IP電話サーバヘの応答なしにアダプタが単独で緊急情報を伝達するため、IP電話網の故障や経路の遮断などがあったとしても問題ない。これにより、着信の途中でIP電話網が破壊されることで報知が不可能になる可能性を低下させることができる。その結果、津波、地震その他の災害や重大犯罪といった緊急に伝えなくてはならない情報を比較的高い確率で通知できる。また、本実施の形態に係るIP電話システムは、通知されるメッセージを複数用意することにより、様々な緊急事態に対応することができる。
なお、本実施の形態の第1の変形例に係るアダプタ73は、補助電源124を含んでもよい。図17は、アダプタ73の制御ブロック図である。補助電源124は、電源122に電力を供給すべき設備が津波その他の災害によっては介された場合電源122に代わって制御部110などに電力を供給する。これにより、ユーザ宅が停電などになった場合でも、自動的に補助電源を使用することにより、アダプタは緊急情報の内容をユーザに伝えることができる。
また、本実施の形態の第2の変形例において、アダプタ72は、テキストデータに基づいて音声信号を合成し、その音声信号を送信してもよい。この場合、音声信号を合成するためのテキストデータは、緊急情報を表わすパケットが含むこととする。記憶部112は音素を表わすデータをその音素に対応するテキストデータに対応付けて記憶することとする。図18は、このとき記憶部112が記憶するデータを表わす概念図である。これにより、制御部110は、次の要件を満たす場合に、音素を表わすデータからメッセージを表わすデータを合成し、電話機74に送信するように、TELインターフェイス120を制御することとなる。その要件とは、緊急情報を表わすパケットをLANインターフェイス114が受信し、かつオフフックを表わす信号をTELインターフェイス120が受信することである。この「緊急情報を表わすパケット」は、特番を表わす情報と共にメッセージの情報を含む。なお、この変形例において記憶部112に記憶された「音素を表わすデータ」は、メッセージを表わす音声データや後述する信号のデータと共に記憶されていてもよいし、単独で記憶されていてもよい。制御部110は、この「音素を表わすデータ」を読み出すと共に信号のデータを読み出したり音素を表わすデータからメッセージを表わすデータを合成したりしてもよい。制御部110は、この「音素を表わすデータ」のみを読み出してもよい。
また、本実施の形態の第3の変形例において、緊急情報を報知するための接続要求メッセージは、通信の対象に対応する情報であって特番以外の情報を含む情報であってもよい。「通信の対象に対応する情報であって特番以外の情報」の例には、報知する内容に予め対応付けられた特別なIPアドレスが含まれる。
また、本実施の形態の第4の変形例において、アダプタ72の制御部110は、パーソナルコンピュータ64から直接音声信号を表わすデータを受信するように、LANインターフェイス114を制御してもよい。図19は、アダプタ72がパーソナルコンピュータ64から直接音声信号を表わすデータをダウンロードすることを表わす概念図である。
また、本実施の形態の第5の変形例において、アダプタ72は、メッセージを特定するための符号を表わす信号のみを送信してもよい。この場合、電話機74の制御回路130は、アダプタ72から送信された信号に対応する音声データをメモリ146から読出し、受話器138あるいはスピーカ142に出力することとなる。これにより、アダプタ72の制御部110は、次の要件を満たす場合に、記憶部112が記憶した符号の情報のいずれかを緊急情報の内容に応じて選択し、電話機74に送信するように、TELインターフェイス120を制御することとなる。その要件とは、緊急情報を表わすパケットをLANインターフェイス114が受信し、かつオフフックを表わす信号をTELインターフェイス120が受信することである。なお、この変形例において記憶部112に記憶された符号の情報は、メッセージを表わす音声データや音素を表わすデータと共に記憶されていてもよい。記憶部112には、メッセージを表わす音声データや音素を表わすデータが記憶されることなく、この符号の情報が記憶されていてもよい。メッセージを表わす音声データや音素を表わすデータと共に符号の情報が記憶されている場合、制御部110は、この符号の情報を読み出すと共にメッセージを表わす音声データを読み出したり音素を表わすデータからメッセージを表わすデータを合成したりしてもよい。制御部110は、この符号の情報のみを読み出してもよい。
<第2の実施の形態>
本実施の形態に係るIP電話システムのハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図20を参照して、IP電話サーバで実行されるプログラムは、緊急情報を表わすパケットの送信に関し、以下のような制御を実行する。なお、図20に示すフローチャートの中で、前述の図10に示した処理には同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
ステップS210にて、キーボード94は管理者から電話番号の入力を受付ける。キーボード94が受付けた電話番号は、第1の実施の形態における「接続要求メッセージ」と同様に取扱われる。なお、キーボード94の他に図示しない緊急情報専用のボタンが設けられている場合、そのボタンが押されたことに応じてそのボタンに対応する電話番号をハードディスク86からCPU80が読み出すこととなっていてもよい。
ステップS212にて、CPU80はキーボード94が受付けた電話番号が緊急情報を表わす番号すなわち特番か否かを判断する。特番と判断した場合には(ステップS212にてYES)、処理はステップS204へと移される。もしそうでないと(ステップS212にてNO)、処理はステップS208へと移される。
図21は、本実施の形態に係るIP電話システムの動作を表わす図である。図21を参照して、以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係るIP電話システムの動作について説明する。
キーボード94は電話番号を受付ける。キーボード94の他に図示しない緊急情報専用のボタンが設けられ、かつそのボタンが押された場合、CPU80は、キーボード94が電話番号を受付けなくても、押されたボタンに対応する電話番号をハードディスク86から読み出す(ステップS210)。電話番号が受付けられる、CPU80は、その電話番号が特番か否かを判断する(ステップS212)。この場合、その電話番号が特番とすると(ステップS212にてYES)、ステップS204の処理を経て、IP電話サーバ54のインターフェイス100は緊急情報を報知するための接続要求メッセージをアダプタ72に送信する。図14における「アダプタB」はこのアダプタ72を意味する(ステップS206)。また、図21における「接続要求メッセージ」と記載された矢印がこの処理に該当する。
その後、ステップS220〜ステップS222の処理を経て、SLIC118は、制御部110の制御に応じて、電話機74が鳴動するように制御信号を出力する(ステップS224)。図21において「着信信号」と記載された矢印がこの出力を表わす。
制御信号が出力されると、制御部110は、TELインターフェイス120が受信した信号に基づき、電話機74の状態がオフフックの状態か否かを判断する(S226)。この信号は、図21における「応答」と記載された矢印に対応する。この時、電話機74がオフフックされると(ステップS226にてYES)、制御部110は記憶部112がデータとして記憶した音声信号を電話機74に送信する(ステップS228)。IP電話サーバ54ヘの応答はない。この処理は図21における「緊急内容を音声伝送」と記載された矢印に対応する。
以上のようにして、本実施の形態に係るIP電話電話システムは、IP電話サーバに特番が入力されると緊急情報を報知できる。そのために複雑にパケットをやり取りする必要がない。その結果、津波その他の災害や重大災害についての報知を比較的高い確率で実施できるIP電話システムを提供することができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態に係るIP電話システムのハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図22を参照して、アダプタで実施されるプログラムは、緊急情報の報知に関し、以下のような制御を実行する。なお、図22に示すフローチャートの中で、前述の図13に示した処理には同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
ステップS240にて、電話機74の制御回路130は、操作キー144のうちユーザが操作したキーを検出する。キーが検出されると、制御回路130は、検出されたキーを表わす信号をアダプタ72に送信する。アダプタ72のTELインターフェイス120は、その信号を受信する。
ステップS242にて、アダプタ72の制御部110は、操作キー144のうちいずれかの番号のキーをステップS240にてユーザが操作したか否かを判断する。いずれかの番号のキーを操作したと判断した場合には(ステップS242にてYES)、処理は終了する。もしそうでないと(ステップS242にてNO)、処理はステップS224へと移される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、IP電話システムの動作について説明する。
ステップS200〜ステップS228の処理を経て、アダプタ72のTELインターフェイス120は、電話機74の制御回路130が検出したキーを表わす信号を受信する(ステップS240)。信号が受信されると、ステップS230の処理を経て、アダプタ72の制御部110は、操作キー144のうちいずれかの番号のキーをステップS240にてユーザが操作したか否かを判断する(ステップS242)。この場合、キーが操作されていないとすると(ステップS242にてNO)、ステップS224〜ステップS242の処理が繰返される。その度に、電話機74が鳴動し、記憶部112がデータとして記憶した音声信号は電話機74に送信される。
その後、電話機74の「1」というキーが操作されたとすると(ステップS242にてYES)、アダプタ72は処理を終了する。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御部110は、次の要件を満たす場合、緊急情報を電話機74に信号として繰返して送信するようにTELインターフェイス120を制御する。その要件とは、LANインターフェイス114が受信したパケットが緊急情報を表わすと制御部110が識別することである。着信信号は、ユーザによる電話機74の操作に応じて電話機74が送信する信号をTELインターフェイス120が受信するまで送信される。これにより、ユーザは確実に津波その他の災害や重大犯罪についての通知を知ることができる。その結果、津波その他の災害や重大犯罪についての通知を高い確率で実施できるIP電話システムを提供することができる。
<第4の実施の形態>
図23は、本実施の形態に係るIP電話システムの構成を表わす概念図である。図23を参照して、本実施の形態に係るIP電話システムは、IP電話サーバ54と、IP電話端末70と、地震計66とを含む。地震計66は地震があったことを検出し、そのことをIP電話サーバ54に送信する。なお、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図24を参照して、IP電話サーバ54で実行されるプログラムは、緊急情報を表わすパケットの送信に関し、以下のような制御を実行する。なお、図24に示すフローチャートの中で、前述の図10に示した処理には同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
ステップS212にて、IP電話サーバ54のCPU80は地震計66が地震を検出したことを表わすパケットを送信したか否かを判断する。そのパケットを送信したと判断した場合には(ステップS212にてYES)、処理はステップS204へと移される。もしそうでないと(ステップS212にてNO)、処理はステップS212へと戻される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、IP電話システムの動作について説明する。
地震計66が地震を検知したとする。地震計66はそのことを表わすパケットをIP電話サーバ54に送信する。そのパケットは、有線通信により送信されても無線通信により送信されてもよい。地震計66とIP電話サーバ54との間には中継用の装置が接続されていてもいなくてもよい。IP電話サーバ54のインターフェイス100は、そのパケットを受信する。IP電話サーバ54のCPU80は、地震計66がそのようなパケットを送信したか否かを判断する(ステップS212)。この場合、そのようなパケットが送信されたので(ステップS212にてYES)、ステップS204以降の処理によりIP電話サーバ54はIP電話端末70に対し緊急情報を表わすパケットを報知する。
以上のようにして、本実施の形態に係るIP電話システムは、地震その他の災害があったことを自動的に検知し、かつそのことに基づく情報を自動的に実施する。これにより、人が介在しなくてもいち早く緊急情報が可能になる。その結果、津波その他の災害についての通知を高い確率で実施できるIP電話システムを提供することができる。
<第5の実施の形態>
図25は、本実施の形態に係るアダプタ75の制御ブロック図である。図25を参照して、アダプタ75は、制御部110と、記憶部112と、LANインターフェイス114と、PHY116と、SLIC118と、TELインターフェイス120と、電源122と、アンプ126と、スピーカ128とを含む。アンプ126は制御部110が出力した音声信号を増幅する。スピーカ128はアンプ126が増幅した音声信号を音として出力する。この音が、音声による情報を表わす。なお、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図26を参照して、IP電話システムで実行されるプログラムは、緊急情報を表わすパケットの送信に関し、以下のような制御を実行する。なお、図22に示すフローチャートの中で、前述の図13に示した処理には同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
ステップS246にて、制御部110は、記憶部112がデータとして記憶した音声信号をアンプ126に出力する。アンプ126はその音声信号を増幅する。スピーカ128は、アンプ126が増幅した音声信号を音として出力する。これにより、制御部110は、緊急情報を報知するためのパケットをLANインターフェイス114が受信すると、音を出力するようにスピーカ128を制御することとなる。
以上のような構造およびフローチャートに基づくIP電話システムの動作について説明する。
ステップS220までの処理により、緊急情報を表わすパケットをLANインターフェイス114が受信すると(ステップS222にてYES)、制御部110は記憶部112がデータとして記憶した音声信号をスピーカ128に出力させる(ステップS246)。
以上のようにして、本実施の形態に係るIP電話システムは、ユーザが受話器を介してメッセージを受信する前に、スピーカを介してそのメッセージを報知する。これにより、ユーザは予め津波その他の災害や重大犯罪についての通知を聞き取ることができる。その結果、津波その他の災害や重大犯罪についての通知を比較的高い確率で実施できるIP電話システムを提供することができる。
<第6の実施の形態>
図27は、本実施の形態に係るアダプタ77の制御ブロック図である。図27を参照して、本実施の形態に係るアダプタ77は、制御部110と、記憶部112と、LANインターフェイス114と、PHY116と、SLIC118と、TELインターフェイス120と、電源122と、回転灯ドライバ127と、回転灯129とを含む。回転灯ドライバ127は、制御部110が出力した信号に応じて回転灯129を点灯させるための制御信号を生成する。これにより、制御部110と回転灯ドライバ127とは、緊急情報を報知するためのパケットをLANインターフェイス114が受信すると、光を出力するように回転灯129を制御することとなる。
図28を参照して、アダプタ77で実行されるプログラムは、緊急情報の報知に関し、以下のような制御を実行する。なお、図28に示すフローチャートの中で、前述の図13に示した処理には同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
ステップS248にて、制御部110は、接続要求メッセージが表わす特番に対応するデータを記憶部112から読出す。データが読出されると、制御部110は、読出されたデータを光信号用のデータに変換する。データが変換されると、制御部110は、変換されたデータを回転灯ドライバ127に出力する。回転灯ドライバ127は、制御部110が出力したデータに基づき、制御信号を生成する。回転灯129は、回転灯ドライバ127が生成した制御信号に応じて点灯する。ステップS250にて、制御部110は回転灯129の点灯を終了させる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るIP電話システムの動作について説明する。
ステップS222までの処理により、アダプタ77が、緊急情報を表わすパケットを受信すると(ステップS222にてYES)、制御部110は回転灯129を点灯させる(ステップS248)。回転灯が点灯すると、ステップS224〜ステップS230の処理を経て、制御部110は回転灯129の点灯を終了させる(ステップS250)。
以上のようにして、本実施の形態に係るIP電話システムは、ユーザへの緊急情報に先立ち回転灯を点灯させる。これにより、ユーザは緊急情報を表わすメッセージを聞く前に予め緊急情報を知ることができる。その結果、津波その他の災害や重大犯罪についての情報を高い確率で実施できるIP電話システムを提供することができる。
なお、本実施の形態の変形例において、回転灯129は制御部110の制御にしたがって光と共に音を出力してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係るIP電話システムの構成を表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係るIP電話サーバの制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るIP電話サーバが役割に対応付けて記憶するユーザの電話番号を表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係るIP電話サーバが住む地域に対応付けて記憶するユーザの電話番号を表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係る特番と特番の内容との関係を表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアダプタの制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る緊急情報の内容に対応付けたデータを表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電話機の制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアダプタが音声信号のデータをダウンロードできることを表わす概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係る緊急情報を表わすパケットの送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態において緊急情報を報知するための接続要求メッセージのうち、SIPに則って記述される部分のデータをテキストデータとして表わした図である。 本発明の第1の実施の形態において通常時に送信する接続要求メッセージのうち、SIPに則って記述される部分のデータをテキストデータとして表わした図である。 本発明の第1の実施の形態に係る緊急情報の報知処理の制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るIP電話システムでの、緊急情報の報知の過程を表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係るIP電話システムにおいて緊急情報があった場合に電話機のスピーカが出力する鳴動音のパターンを表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係るIP電話システムにおいて通常の接続要求メッセージを受信した場合に電話機のスピーカが出力する鳴動音のパターンを表わす図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係るアダプタの制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例において、アダプタが記憶するデータの内容を表わす概念図である。 本発明の第1の実施の形態の第4の変形例に係るアダプタがパーソナルコンピュータ64から直接音声信号のデータをダウンロードできることを表わす概念図である。 本発明の第2の実施の形態に係る緊急情報を表わすパケットの送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るIP電話システムの動作を表わす図である。 本発明の第3の実施の形態に係る緊急情報の報知処理の制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係るIP電話システムの構成を表わす概念図である。 本発明の第4の実施の形態に係る緊急情報を表わすパケットの送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係るアダプタの制御ブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る緊急情報を表わすパケットの送信処理の制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態に係るアダプタの制御ブロック図である。 本発明の第6の実施の形態に係る緊急情報の報知処理の制御の手順を示すフローチャートである。 一般的なIP電話システムの通信の手順を表わす図である。
符号の説明
50 消防署、52 警察署、54 IP電話サーバ、56 IP電話網、58 居宅、60 IP電話ゲートウェイ、62 更新サーバ、64 パーソナルコンピュータ、66 地震計、70 IP電話端末、72,73,75,77 アダプタ、74 電話機、80 CPU、82 ROM、84 RAM、86 ハードディスク、88 メモリカードドライブ、90 CD−ROMドライブ、92 マウス、94 キーボード、96 ディスプレイ、98 プリンタ、100 インターフェイス、102 バス、104 メモリカード、106 CD−ROM、110 制御部、112 記憶部、114 LANインターフェイス、116 PHY、118 SLIC、120 TELインターフェイス、122 電源、124 補助電源、126 アンプ、127 回転灯ドライバ、128 スピーカ、129 回転灯、130 制御回路、136 通話回路、138 受話器、140 フックスイッチ、142 スピーカ、144 操作キー、146 メモリ。

Claims (10)

  1. 情報を通信するための第1の通信手段と、
    電話機と情報を通信するための第2の通信手段と、
    着信信号の送出を要求する情報のうち緊急情報を前記第1の通信手段が受信した場合、前記緊急情報の受信後に前記第1の通信手段が情報を受信するか否かに関わらず、前記緊急情報の内容を表わす信号を前記電話機に送信するように前記第2の通信手段を制御するための制御手段とを含む、IP電話アダプタ。
  2. 前記制御手段は、
    音声に対応する情報を記憶するための記憶手段と、
    前記緊急情報を前記第1の通信手段が受信し、かつオフフックを表わす信号を前記第2の通信手段が受信すると、前記記憶手段が記憶した情報を信号として前記電話機に送信するように前記第2の通信手段を制御するための手段とを含む、請求項1に記載のIP電話アダプタ。
  3. 前記制御手段は、
    前記緊急情報を前記第1の通信手段が受信し、かつ前記オフフックを表わす信号を前記第2の通信手段が受信すると、前記記憶手段が前記音声に対応する情報として記憶した第1の音声データのいずれかを前記緊急情報の内容に応じて選択するための第1の選択手段と、
    前記緊急情報を前記第1の通信手段が受信し、かつ前記オフフックを表わす信号を前記第2の通信手段が受信すると、前記記憶手段が記憶した符号の情報のいずれかを前記緊急情報の内容に応じて選択するための第2の選択手段と、
    メッセージと共に前記緊急情報を前記第1の通信手段が受信し、かつ前記オフフックを表わす信号を前記第2の通信手段が受信すると、前記記憶手段が前記音声に対応する情報として記憶した第2の音声データから前記メッセージを表わすデータを合成するための合成手段とのうち少なくとも1つをさらに含み、
    前記第2の通信手段を制御するための手段は、前記第1の音声データのうち前記緊急情報の内容に対応するデータと、前記音声に対応する情報のうち前記緊急情報の内容に対応する情報と、前記メッセージを表わすデータとのうち少なくとも1つを、前記電話機に信号として送信するように前記第2の通信手段を制御するための手段を含む、請求項2に記載のIP電話アダプタ。
  4. 前記制御手段は、前記記憶手段が記憶する情報をダウンロードするように、前記第1の通信手段を制御するための手段をさらに含む、請求項2に記載のIP電話アダプタ。
  5. 前記IP電話アダプタは、音および光の少なくとも一方を出力するための出力手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記緊急情報を前記第1の通信手段が受信すると、前記音および光の少なくとも一方を出力するように前記出力手段を制御するための手段をさらに含む、請求項2に記載のIP電話アダプタ。
  6. 前記制御手段は、前記緊急情報を前記第1の通信手段が受信した場合、ユーザによる前記電話機の操作に応じて前記電話機が送信する信号を前記第2の通信手段が受信するまで、前記記憶手段が記憶した情報を前記電話機に信号として繰返して送信するように前記第2の通信手段を制御するための手段をさらに含む、請求項2に記載のIP電話アダプタ。
  7. 前記制御手段は、
    前記第1の通信手段が受信した情報が前記着信信号の送出を要求する情報であって前記緊急情報以外の情報である一般情報の場合、前記着信信号を前記電話機に送信するように前記第2の通信手段を制御するための手段と、
    前記一般情報を前記第1の通信手段が受信し、かつ前記オフフックを表わす信号を前記第2の通信手段が受信すると、前記第1の通信手段と第2の通信手段との間で情報の通信を中継するための手段とをさらに含む、請求項2に記載のIP電話アダプタ。
  8. 前記制御手段は、電話番号によって内容を表わす前記緊急情報を前記第1の通信手段が受信した場合、前記第2の通信手段を制御するための手段を含む、請求項1に記載のIP電話アダプタ。
  9. 情報を通信する第1の通信ステップと、
    電話機と情報を通信する第2の通信ステップと、
    着信信号の送出を要求する情報のうち通信の対象に対応する情報を含む情報である特定情報を前記第1の通信ステップにおいて受信した場合、前記特定情報の受信後に前記第1の通信ステップにおいて情報を受信するか否かに関わらず、前記通信の対象を表わす情報を前記電話機に送信するように前記第2の通信ステップを制御する制御ステップとを含む、中継方法。
  10. 情報を通信する第1の通信ステップと、
    電話機と情報を通信する第2の通信ステップと、
    着信信号の送出を要求する情報のうち通信の対象に対応する情報を含む情報である特定情報を前記第1の通信ステップにおいて受信した場合、前記特定情報の受信後に前記第1の通信ステップにおいて情報を受信するか否かに関わらず、前記通信の対象を表わす情報を前記電話機に送信するように前記第2の通信ステップを制御する制御ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させるための中継プログラム。
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