JP2007294241A - プロトン伝導膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】イオン伝導性ポリマーセグメント(A)および非イオン伝導性ポリマーセグメント(B)を有する共重合体からなる膜であって、該膜は、水中に浸漬して90℃、30分間加温した後、−20℃に冷却した時、−20℃において測定した凍結していない水の重量[g](共重合体1g当たり)と、−20℃において測定された自己拡散係数[×10-10m2/s]との乗数(掛け合わせた値)が、0.2〜1.5の範囲にあることを特徴とするプロトン伝導膜。−20℃において凍結していない水の自己拡散係数が、0.40×10-10m2/s以上である。
【選択図】なし
Description
すなわち、イオン伝導性ポリマーセグメント(A)および非イオン伝導性ポリマーセグメント(B)からなる膜のイオン伝導性基に吸着された水のうち、−20℃において凍結していない水分量と測定される水の自己拡散係数を掛け合わせた値が一定の範囲にあれば、低温下での凍結を抑制でき、低温の環境下でも十分なプロトン伝導度を有するプロトン伝導膜が得られることを見出した。
[1]イオン伝導性ポリマーセグメント(A)および非イオン伝導性ポリマーセグメント(B)を有する共重合体からなる膜であって、該膜は、
水中に浸漬して90℃、30分間加温した後、−20℃に冷却した時、−20℃において測定した凍結していない水の重量[g](共重合体1g当たり)と、−20℃において測定された自己拡散係数[×10-10m2/s]との乗数(掛け合わせた値)が、0.2〜1.5の範囲にあることを特徴とするプロトン伝導膜
[2]−20℃において凍結していない水の自己拡散係数が、0.40×10-10m2/s以上である[1]のプロトン伝導膜。
[3]上記イオン伝導性ポリマーセグメント(A)が、下記一般式(A)で表される構成単位を含み、
上記非イオン伝導性ポリマーセグメント(B)が、下記一般式(B)で表される構成単位を含む[1]〜[2]のプロトン伝導膜;
も1種の構造を示し、Zは直接結合または、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(CH3)2−、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Arは−SO3Hまたは−O(CH2)pSO3Hまたは−O(CF2)pSO3Hで表
される置換基を有する芳香族基を示す。pは1〜12の整数、mは0〜10の整数を示し、nは0〜10の整数を示し、kは1〜4の整数を示す。)
−COO−、−(CF2)l−(lは1〜10の整数である)、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(R’)2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基お
よびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Bは独立に酸素原子または硫黄原子であり、R1〜R11は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フ
ッ素原子、アルキル基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基、ニトリル基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示す。Xは−CO−または、−SO2−を示し、Ar’は芳香族基を示し、
tは0〜4の整数を示し、rは1以上の整数を示す。)
[4]上記一般式(A)で表される構成単位が、Yが−CO−であり、Arは−SO3H
で表される置換基を有する芳香環であり、mが0、nが0であるイオン伝導性ポリマーセグメント(A’)であり、
上記一般式(B)で表される構成単位が、Aが独立に直接結合または−C(R’)2−
(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造であり、Bは酸素原子であり、R1
〜R16は水素原子である非イオン伝導性セグメント(B’)である[1]〜[3]のプロトン伝導膜。
本発明に係るプロトン伝導膜は、イオン伝導性基を有するイオン伝導性ポリマーセグメント(A)およびイオン伝導性基を有さない非イオン伝導性ポリマーセグメント(B)を有する共重合体からなり、該膜は、水中に浸漬して90℃、30分間加温した後、−20℃に冷却した時、−20℃において測定した凍結していない水の重量[g](共重合体1g当たり)と、−20℃において測定された自己拡散係数[×10-10m2/s]との乗数(掛け合わせた値)が、0.2〜1.5の範囲にある。また好適には、その自己拡散係数は、0.40×10-10m2/s以上である。
−20℃においてパルスNMR法により測定される水の自己拡散係数 [×10-10m2/s] は、膜中で凍結していない水の拡散速度すなわち動きやすさを示す。このため、上記−20℃において凍結していない水の共重合体1g当たりの重量[g]と、−20℃において測定される水の自己拡散係数 [×10-10m2/s] を掛け合わせた値を特定
の範囲とすれば、イオン伝導性ポリマーのイオン伝導性基と強く相互作用し、水素イオンを伝導するのに、十分な運動性を有する水の量が、定義できる。
一方、上記範囲より少ないと、イオン伝導性基に吸着された水が少なく、十分なプロトン伝導性を発現できない。また、上記範囲を超えると、プロトン伝導膜の膨潤・寸法変化が大きく、燃料電池の発電中に電極層面との剥れ、電極層のひび割れなどが発生する傾向にある。
プロトン伝導膜中の−20℃における凍結していない水分量と水の自己拡散係数の測定は以下のようにして行われる。
共重合体
本発明において、プロトン伝導膜を形成する材料は、イオン伝導性ポリマーセグメント(A)および非イオン伝導性ポリマーセグメント(B)を有する共重合体からなる。
本発明に好適に使用されるスルホン酸基を有するポリアリーレンは、下記一般式(A)で表される繰り返し構成単位と、下記一般式(B)で表される構成単位とを含んでいる。
−(lは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示す。好ましくは、Yは−CO−である。
Arは−SO3Hまたは−O(CH2)pSO3Hまたは−O(CF2)pSO3Hで表され
る置換基を有する芳香族基を示す。好ましくは、Arは−SO3Hである。pは1〜12
の整数である。m、nは0〜10の整数を示す。好ましくは、m=n=1である。kは1〜4の整数を示す。
COO−、−(CF2)l−(lは1〜10の整数である)、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲ
ン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示す。好ましくは、直接結合、または−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基を
示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造である。
R1〜R11は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル
基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基、ニトリル基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示す。好ましくは水素原子である。
Ar’は芳香族基を示し、具体的には、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。
tは0〜4の整数を示す。
スルホン酸基を有するポリアリーレンは、具体的には下記一般式(C)で表される重合体である。
R11は、それぞれ上記一般式(A)および(B)中のAr、Ar’、A、B、X、Y、Z、k、m、n、r、t、およびR1〜R11と同義である。)
本発明で用いられるスルホン酸基を有するポリアリーレンは、上記一般式(A)で表される構成単位([ ]x:xの比率)を0.5〜99.999モル%、好ましくは10
〜99.999モル%の割合で、上記一般式(B)で表される構成単位([ ]y:y
の比率)を99.5〜0.001モル%、好ましくは90〜0.001モル%の割合で含有している。
<ポリマーの製造方法>
スルホン酸基を有するポリアリーレンの製造には、例えば下記に示すA法、B法、C法の3通りの方法を用いることができる。
例えば、特開2004−137444号公報に記載の方法で、上記一般式(A)で表される構造単位となりうるスルホン酸エステル基を有するモノマーと、上記一般式(B)で表される構造単位となりうるモノマー、またはオリゴマーとを共重合させ、スルホン酸エステル基を有するポリアリーレンを製造し、このスルホン酸エステル基を脱エステル化して、スルホン酸エステル基をスルホン酸基に変換することにより合成することができる。(B法)
例えば、特開2001−342241号公報に記載の方法で、上記一般式(A)で表される骨格を有しスルホン酸基、スルホン酸エステル基を有しないモノマーと、上記一般式(B)で表される構造単位となりうるモノマー、またはオリゴマーとを共重合させ、この重合体を、スルホン化剤を用いて、スルホン化することにより合成することもできる。
(C法)
一般式(A)において、Arが−O(CH2)pSO3Hまたは−O(CF2)pSO3Hで表される置換基を有する芳香族基である場合には、例えば、特開2005−60625号公報に記載の方法で、上記一般式(A)で表される構造単位となりうる前駆体のモノマーと、上記一般式(B)で表される構造単位となりうるモノマー、またはオリゴマーとを共重合させ、次にアルキルスルホン酸またはフッ素置換されたアルキルスルホン酸を導入する方法で合成することもできる。
(A法)において用いることのできる、上記一般式(A)で表される構造単位となりうる
スルホン酸エステル基を有するモノマーの具体的な例として、特開2004−137444、特開2004−345997号公報、特開2004−346163号公報に記載されているスルホン酸エステル類を挙げることができる。
(B法)において用いることのできる、上記一般式(A)で表される構造単位となりうるスルホン酸基、またはスルホン酸エステル基を有しないモノマーの具体的な例として、特開2001−342241号公報、特開2002−293889号公報に記載されているジハロゲン化物を挙げることができる。
(C法)において用いることのできる、上記一般式(A)で表される構造単位となりうる前駆体のモノマーの具体的な例として、特開2005−36125号公報に記載されているジハロゲン化物を挙げることができる。
(A法)前駆体のスルホン酸エステル基を有するポリアリーレンを、特開2004−137444号公報に記載の方法で脱エステル化する方法。
(B法)前駆体のポリアリーレンを、特開2001−342241号公報に記載の方法でスルホン化する方法。
(C法)前駆体のポリアリーレンに、特開2005−60625号公報に記載の方法で、アルキルスルホン酸基を導入する方法。
上記共重合体からプロトン伝導膜を製造するには、例えば該共重合体と有機溶媒とからなる組成物を調製し、この組成物を用いてキャスティングにより、基体上に流延し、フィルム状に成形するキャスティング法などのより、フィルムを製造する方法がある。
ール、プロピレングリコール、1.3―ブタンジオール、グリセロール、m−クレゾール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、エチルラクテート、n―ブチルラクテート、ジアセトンアルコール、ジオキサン、ブチルエーテル、フェニルエーテル、イソペンチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、ビス(2−エトキシエチル)エーテル、シネオール、ベンジルエチルエーテル、フラン、テトラヒドロフラン、アニソール、フェネトール、アセタール、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−ヘキサノン、4−メチル−2−ペンタノン、2−ヘプタノン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン、2−オクタノン、アセトフェノン、メシチルオキサイド、ベンズアルデヒド、酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸イソアミル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、3−メトキシブチルアセタート、酪酸メチル、酪酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、γ―ブチロラクトン、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−イソプロポキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジメチルジエチレングリコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジエチルサルフィド、アセトニトリル、ブチロニトリル、ニトロメタン、ニトロエタン、2−ニトロプロパン、ニトロベンゼン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン、シメチルアセアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどを挙げることができ、これらは1種類以上を組み合わせて用いることもでき、そのうち1種類以上は、−O−、−OH、−CO−、−SO2−、−SO3−、−CNおよび−CO2−からなる基を少なくとも1種類以上有する有機溶媒であることが好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
1.スルホン酸当量
得られたスルホン酸基を有する重合体の水洗水が中性になるまで洗浄し、フリーに残存
している酸を除いて充分に水洗し、乾燥後、所定量を秤量し、THF/水の混合溶剤に溶解したフェノールフタレインを指示薬とし、NaOHの標準液を用いて滴定を行い、中和点から、スルホン酸当量を求めた。
2.分子量の測定
スルホン酸基を有しないポリアリーレン重量平均分子量は、溶剤としてテトラヒドロフラン(THF)を用い、GPCによって、ポリスチレン換算の分子量を求めた。スルホン酸基を有するポリアリーレンの分子量は、溶剤として臭化リチウムと燐酸を添加したN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を溶離液として用い、GPCによって、ポリスチレン換算の分子量を求めた。
3.プロトン伝導膜中の凍結していない水の共重合体1g当たりの重量[g]と水の自己拡散係数の測定
測定するプロトン伝導膜は充分に洗浄したものを用いた。専用のパルスNMR専用ガラス試料管中にプロトン伝導膜を数〜数十枚重ねて入れ、吸水後、90℃で30分間加温した。加温後に余分な水を取り除き、パルスNMRを用いて測定を行った。
信号強度の測定は、信号の観測開始から70μ秒以降の固体成分の信号が減衰して溶液成分の信号のみが観測される領域で行った。
水の自己拡散係数の測定はスピンエコー法を用いた公知の磁場勾配NMR法を用いて行った。測定は3T/m、256回で測定した。
4.プロトン伝導度の測定
交流抵抗は、5mm幅の短冊状のプロトン伝導膜試料の表面に、白金線(f=0.5mm)を押し当て、恒温恒湿装置中に試料を保持し、白金線間の交流インピーダンス測定から求めた。すなわち、25℃、0℃、−10℃、−20℃、−30℃、相対湿度50%の環境下で交流10kHzにおけるインピーダンスを測定した。抵抗測定装置として、(株)NF回路設計ブロック製のケミカルインピーダンス測定システムを用い、恒温恒湿装置には、(株)ヤマト科学製のJW241を使用した。白金線は、5mm間隔に5本押し当てて、線間距離を5〜20mmに変化させ、交流抵抗を測定した。線間距離と抵抗の勾配から、膜の比抵抗を算出し、比抵抗の逆数から交流インピーダンスを算出し、このインピーダンスから、プロトン伝導度を算出した。
[実施例1]
攪拌機、温度計、窒素導入管をとりつけた1Lの三口フラスコに、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチル135.2g(337mmol)、下記式(I)で表される、Mn9,500のオリゴマー48.7g(5.1mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド6.71g(10.3mmol)、ヨウ化ナトリウム1.54g(10.3mmol)、トリフェニルホスフィン35.9g(137mmol)、亜鉛53.7g(821mmol)をはかりとり、乾燥窒素置換した。ここにN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)430mLを加え、反応温度を80℃に保持しながら3時間攪拌を続けた後、DMAc730mLを加えて希釈し、不溶物を濾過した。
実施例1において、式(I)で表されるオリゴマーの代わりに、式(III)で表される
オリゴマーを用いたほかは、同様の操作を行い、目的の重合体128gを得た。得られた重合体の重量平均分子量(Mw)は140,000であった。得られた重合体は式(IV)で表されるスルホン化ポリマーと推定される。このポリマーのイオン交換容量は2.3meq/gであった。
実施例1において、式(I)で表されるオリゴマーの代わりに、式(V)で表されるオ
リゴマーを用いたほかは、同様の操作を行い、目的の重合体123gを得た。得られた重
合体の重量平均分子量(Mw)は137,000であった。得られた重合体は式(VI)で表されるスルホン化ポリマーと推定される。このポリマーのイオン交換容量は2.2meq/gであった。
を掛け合わせた値、−20℃において測定される水の自己拡散係数 [×10-10m2/s]の値を表1に示す。またプロトン伝導度測定の結果を表2に示す。
Claims (4)
- イオン伝導性ポリマーセグメント(A)および非イオン伝導性ポリマーセグメント(B)を有する共重合体からなる膜であって、該膜は、
水中に浸漬して90℃、30分間加温した後、−20℃に冷却した時、−20℃において測定した凍結していない水の重量[g](共重合体1g当たり)と、−20℃において測定された自己拡散係数[×10-10m2/s]との乗数(掛け合わせた値)が、0.2〜1.5の範囲にあることを特徴とするプロトン伝導膜。 - −20℃において凍結していない水の自己拡散係数が、0.40×10-10m2/s以上であることを特徴とする請求項1に記載のプロトン伝導膜。
- 上記イオン伝導性ポリマーセグメント(A)が、下記一般式(A)で表される構成単位を含み、
上記非イオン伝導性ポリマーセグメント(B)が、下記一般式(B)で表される構成単位を含む
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプロトン伝導膜;
も1種の構造を示し、Zは直接結合または、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(CH3)2−、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Arは−SO3Hまたは−O(CH2)pSO3Hまたは−O(CF2)pSO3Hで表
される置換基を有する芳香族基を示す。pは1〜12の整数、mは0〜10の整数を示し、nは0〜10の整数を示し、kは1〜4の整数を示す。)
−COO−、−(CF2)l−(lは1〜10の整数である)、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(R’)2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基お
よびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Bは独立に酸素原子または硫黄原子であり、R1〜R11は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フ
ッ素原子、アルキル基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基、ニトリル基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示す。Xは−CO−または、−SO2−を示し、Ar’は芳香族基を示し、
tは0〜4の整数を示し、rは1以上の整数を示す。) - 上記一般式(A)で表される構成単位が、Yが−CO−であり、Arは−SO3Hで表
される置換基を有する芳香環であり、mが0、nが0であるイオン伝導性ポリマーセグメ
ント(A’)であり、
上記一般式(B)で表される構成単位が、Aが独立に直接結合または−C(R’)2−
(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造であり、Bは酸素原子であり、R1
〜R16は水素原子である非イオン伝導性セグメント(B’)である
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプロトン伝導膜。
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