JP2007290360A - 樹脂シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、ある特定の波長の光を選択的に反射することが可能な積層フィルムに、連続的にスクラッチ加工を施し、成形性に優れ、層間剥離がなく、耐溶剤性を有する樹脂シートを提供することを課題とする。また、環境負荷が小さく、リサイクル性にも優れ、電磁波障害を起こさない化粧フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明の樹脂シートは樹脂Aからなる層(A層)と樹脂Bからなる層(B層)を交互にそれぞれ5層以上積層した構造を含み、相対反射率が30%以上となる反射帯域を少なくとも1つ有する積層フィルムの表面に、L>Rの関係が成立するスクラッチ加工を施すことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は少なくとも2種類以上の樹脂からなる層を積層した積層フィルムを用いた化粧用フィルムに関するものである。
基材に樹脂を用いた化粧シート、あるいはさらにこの化粧シートを木質板や樹脂成型品などの被着体に積層一体化して得られる化粧板や成型品など、これらは化粧材として自動車関係の部品をはじめとして各種家電機器、建築部材などの製品(部品)などの各種用途で使用されている。このような化粧材における意匠表現の一種として金属調外観があり、またその中の一つとして、スクラッチ加工で付けた多数の細かい線状傷で表現される、ヘアライン加工調、スピン加工調などのスクラッチ意匠がある。
金属調外観のスクラッチ意匠を得る方法の一つとして、実際にアルミニウム、鉄などの金属板自体の表面にヘアライン加工やスピン加工などのスクラッチ加工を施すものがある。金属板にスクラッチ加工を施した場合、基材に樹脂を利用した化粧シートあるいはそれを利用して前記スクラッチ意匠を模倣した化粧材に比べて高価となってしまう。さらに、金属単体であることから、薄い状態では強度が不足し、一方、厚く形成すると、重く、柔軟性や加工性が不足するという欠点がある。
金属調外観のスクラッチ意匠を得る別の方法としては、プラスチックなどの樹脂の表面にヘアライン目と金属蒸着層を形成することによりヘアライン調金属光沢を得る方法が知られている。このような方法としては、ヘアライン目を有するインサートフィルム(特許文献1参照)、また、表面にヘアライン状のエンボスを設けた金属調化粧シート(特許文献2参照)、表面にスクラッチ加工を施し、加工面に金属蒸着を行った金属蒸着プラスチックフィルム(特許文献3参照)などが知られている。しかしながら、加工面に金属蒸着層を形成する方法では、プラスチックフィルムと金属蒸着層の密着性が劣る、金属層のためにリサイクルが困難であるという問題がある。さらに、金属層のために電磁波シールド性が発生するため、自動車や携帯電話、家電製品などの加飾材料として用いると、電磁波障害を生じたりする場合があり、問題となりつつある。
一方、熱可塑性樹脂を多層に積層したフィルムは種々提案されており、例えば耐引裂性に優れた多層に積層したフィルムをガラス表面に貼り付けることにより、ガラスの破損および飛散を大幅に防止できるものとして利用されている(特許文献4参照)。また、屈折率の異なる樹脂層を交互に多層に積層することにより、選択的に特定の波長を反射するフィルム(特許文献5、6参照)などが存在する。
この選択的に特定の波長を反射するフィルムは、反射帯域を可視光線とすることにより、金属調とすることが可能である。しかしながら、従来の積層フィルムではスクラッチ加工を行う際に、スクラッチ面にて摩擦熱が生じ樹脂の融着が発生することにより、連続的に加工することが困難となる問題や、スクラッチ加工された部分が非常に層間剥離しやすく、耐溶剤性が低下するという問題があった。
特開平10−15987号公報 特開平8−216334号公報 特開平17−145030号公報 特開平10−76620号公報 特開平4−295804号公報 特開平9−506837号公報
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、ある特定の波長の光を選択的に反射することが可能な積層フィルムに、連続的にスクラッチ加工を施し、成形性に優れ、層間剥離がなく、耐溶剤性を有する樹脂シートを提供することを課題とする。また、環境負荷が小さく、リサイクル性にも優れ、電磁波障害を起こさない化粧フィルムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の樹脂シートは樹脂Aからなる層(A層)と樹脂Bからなる層(B層)を交互にそれぞれ5層以上積層した構造を含み、相対反射率が30%以上となる反射帯域を少なくとも1つ有する積層フィルムの表面に、L>Rの関係が成立するスクラッチ加工を施すことを特徴とする。
本発明の樹脂シートは、上記の構成要素を特徴としたので、連続的にスクラッチ加工を施すことが可能となり、成型性に優れ、層間剥離がなく、耐溶剤性を有する樹脂シートを提供できる。
また、スクラッチ加工の最大深さ(R)が0.01μm以上5μm以下とすることにより、フィルム強度低下を抑制し、スクラッチ加工連続性を向上させることが可能である。
また、積層フィルムのフィルム厚みが10μm以上であることにより、スクラッチ加工性を向上することが可能である。
また、本発明の樹脂シートを含んでなる化粧フィルムは、環境負荷が小さく、リサイクル性にも優れ、電磁波障害を起こさないものである。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の樹脂シートは、樹脂Aからなる層(A層)と樹脂Bからなる層(B層)を交互にそれぞれ5層以上積層した構造を含み、相対反射率が30%以上となる反射帯域を少なくとも1つ有する積層フィルムの表面に、L>Rの関係が成立するスクラッチ加工を施したものでなければならない。このようなフィルムは、連続的にスクラッチ加工を施すことが可能となり、成形性に優れ、層間剥離がなく、耐溶剤性を有するものである。
本発明における樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱効硬化性樹脂のいずれでも良く、ホモ樹脂であってもよく、共重合または2種類以上のブレンドであってもよい。より好ましくは、成形性が良好であるため熱可塑性樹脂である。また、各樹脂中には各種添加剤、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、無機粒子、有機粒子、減粘剤、熱安定剤、滑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、屈折率調整のためのドープ剤などが添加されていてもよい。
熱可塑性樹脂としては例えば、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリスチレン・ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、脂環族ポリオレフィン樹脂、ナイロン6・ナイロン66などのポリアミド樹脂、アラミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート・ポリブチレンテレフタレート・ポリプロピレンテレフタレート・ポリブチルサクシネート・ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、4フッ化エチレン樹脂・3フッ化エチレン樹脂・3フッ化塩化エチレン樹脂・4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体・フッ化ビニリデン樹脂などのフッ素樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリグリコール酸樹脂、ポリ乳酸樹脂、などを用いることができる。
本発明の熱可塑性樹脂としては、強度・耐熱性・耐薬品性の観点から、特にポリエステルであることがより好ましい。本発明で言うポリエステルとしては、ジカルボン酸成分骨格とジオール成分骨格との重縮合体であるホモポリエステルや共重合ポリエステルのことをいう。ここで、ホモポリエステルとしては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンジフェニルレートなどが代表的なものである。特にポリエチレンテレフタレートは、安価であるため、非常に多岐にわたる用途に用いることができ好ましい。
また、本発明における共重合ポリエステルとは、次にあげるジカルボン酸成分骨格とジオール成分骨格とより選ばれる少なくとも3つ以上の成分からなる重縮合体のことと定義される。ジカルボン酸骨格成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジカルボン酸とそれらのエステル誘導体などが挙げられる。グリコール骨格成分としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタジオール、ジエチレングリコール、ポリアルキレングリコール、2,2−ビス(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、イソソルベート、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。
本発明の積層フィルムでは、A層の面内平均屈折率とB層の面内平均屈折率の差が、0.03以上であることが好ましい。より好ましくは0.05以上であり、さらに好ましくは0.1以上である。屈折率差が0.03より小さい場合には、十分な反射率が得られず、好ましくないものである。また、A層の面内平均屈折率と厚み方向の屈折率の差が0.03以下であると、入射角が大きくなっても、反射率の低下が起きないためより好ましい。
本発明の樹脂Aからなる層(A層)と樹脂Bからなる層(B層)を交互に積層した構造を含むとは、A層とB層を厚み方向に規則的に積層した構造を有している部分が存在することと定義される。すなわち、本発明のフィルム中のA層とB層の厚み方向における配置の序列がランダムな状態ではないことが好ましく、A層とB層以外の第3の層以上についてはその配置の序列については特に限定されるものではない。また、A層、B層、熱可塑性樹脂CのからなるC層を有する場合には、A(BCA)n、A(BCBA)n、A(BABCBA)nなどの規則的順列で積層されることがより好ましい。ここでnは繰り返しの単位数であり、例えばA(BCA)nにおいてn=3の場合、厚み方向にABCABCABCAの順列で積層されているものを表す。
また、本発明では樹脂Aからなる層(A層)と樹脂Bからなる層(B層)を交互にそれぞれ5層以上含むことが重要である。より好ましくは、50層以上であり、さらに好ましくは200層以上である。A層とB層をそれぞれ5層以上積層した構造を含まないと、十分な反射率が得られなくなるものである。また、上限値としては特に限定するものではないが、装置の大型化や層数が多くなりすぎることによる積層精度の低下に伴う波長選択性の低下を考慮すると、1500層以下であることが好ましい。
また、本発明の樹脂シートは、相対反射率が30%以上となる反射帯域を少なくとも1つ有することが重要である。より好ましくは60%以上、さらに好ましくは80%以上である。相対反射率が80%以上であると、光沢度の高い化粧フィルムとなるため、特に好ましいものである。
また、本発明の樹脂シートは、積層フィルムの表面に、L>Rの関係が成立するスクラッチ加工を施したものであることが重要である。Lとはスクラッチ加工が施された側の積層フィルムの最表層の層厚みであり、Rとはスクラッチ加工の最大深さを示す。スクラッチ加工とは、細かい線状傷を施し装飾性を付与する加工である。スクラッチ加工は、積層フィルムの両表面に施しても良く、どちらか一方の面にのみ施しても良い。フィルム強度保持や意匠性を考慮すると、好ましくは積層フィルムのどちらか一方の面にのみ加工を施すことが好ましい。また、L>Rの関係が成立する加工を施した場合、Tgの高い樹脂からなる層が最表層であることがより好ましく、これによりスクラッチ加工時に生じる摩擦熱によるフィルムの融着を抑制し、連続的にスクラッチ加工を施すことが可能となる。より好ましくは、積層フィルムの最表層の層厚みが、スクラッチ加工の最大深さの1.2倍以上7倍以下である。積層フィルムの最表層の層厚みがスクラッチ加工の最大深さの1.2倍未満であるとき、耐溶剤性試験を行った際に、使用する溶剤によってフィルムが膨潤する可能性があるためである。
本発明の樹脂シートは、積層フィルムの少なくとも片面の表面がハードコート層であり、かつ、ハードコート層にスクラッチ加工を施していることが好ましい。表面をハードコート層とすることにより、耐擦傷性や耐摩耗性、硬度にすぐれた樹脂シートを得ることが可能となる。さらに、積層フィルムの屈折率と同等の屈折率を有するハードコート層とすると、光の干渉縞が見えにくいものとなり、より好ましい。なお、ここで言うハードコート層とは、硬度が高く、耐傷性、耐摩耗性に優れたものであれば良く、アクリル系、ウレタン系、メラミン系、有機シリケート化合物、シリコーン系、金属酸化物などで構成することができる。特に、硬度と耐久性などの点で、更に、硬化性、生産性の点でアクリル系、特に活性線硬化型のアクリル系組成物、または熱硬化型のアクリル系組成物からなるものが好ましく、より好ましくは熱硬化型からなるものである。熱硬化型の場合、結晶化前の積層フィルムにハードコート塗液を塗布し、延伸、熱処理することで、フィルムの結晶配向化と同時に塗膜硬化を完了させることが可能となる。
活性線硬化型のアクリル系組成物及び熱硬化型アクリル系組成物とは、多官能アクリレート、アクリルオリゴマーあるいは反応性希釈剤を含むものであり、その他必要に応じて光開始剤、光増感剤、熱重合開始剤、あるいは改質剤などを添加しても良い。
ハードコート層を構成するアクリル組成物の代表的なものを例示すると、1分子中に3(より好ましくは4または5)個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する多官能アクリレートおよびその変性ポリマー、具体的な例としては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロープロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレートヘキサンメチレンジイソシアネートウレタンポリマーなどを用いることができる。これらの単量体は1種または2種以上を混合して使用することができる。また、市販されている多官能アクリル系組成物としては三菱レーヨン株式会社;(商品名“ダイヤビーム”シリーズなど)、長瀬産業株式会社;(商品名“デナコール”シリーズなど)、新中村科学株式会社;(商品名“NKエステル”シリーズなど)、大日本インキ化学工業株式会社;(商品名“UNIDIC”など)、東亞合成化学工業株式会社;(商品名“アロニックス”シリーズなど)、日本油脂株式会社;(“ブレンマー”シリーズなど)、日本化薬株式会社;(商品名“KAYARAD”シリーズなど)、共栄社化学株式会社;(商品名“ライトエステル”シリーズなど)などを挙げることができ、これらの製品を利用することができる。 ハードコート層を形成するために組成物を含有する塗剤の塗布手段としては、各種の塗布方法、例えば、リバースコート法、グラビアコート法、ロッドコート法、バーコート法、ダイコート法またはスプレーコート法などを用いることができる。
また、本発明ではハードコート層の鉛筆硬度がHB以上であることが好ましい。より好ましくは2H以上である。鉛筆硬度が2H以上あることにより、十分な硬度が得られ銘板や携帯情報端末などの意匠性用途として十分適用することができるからである。なお、鉛筆硬度とは、塗膜の硬さを表すものである。
本発明の積層フィルムでは樹脂Aがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートであり、樹脂Bがスピログリコールを含んでなるポリエステルであることが好ましい。スピログリコールを含んでなるポリエステルとは、スピログリコールを共重合したコポリエステル、またはホモポリエステル、またはそれらをブレンドしたポリエステルのことを言う。スピログリコールを含んでなるポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートとのSP値の差の絶対値が1.0以下であり、かつ、同一の基本骨格を含むため、層間剥離が生じにくくなり好ましい。ここで、基本骨格とは、樹脂を構成する繰り返し単位のことである。より好ましくは樹脂Aがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレート、樹脂Bがスピログリコールおよびシクロヘキサンジカルボン酸を含むポリエステルであることが好ましい。樹脂Bがスピログリコールおよびシクロヘキサンジカルボン酸を含んでなるポリエステルであると、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートとの面内屈折率差が大きくなるため、高い反射率が得られやすくなる。また、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートとのガラス転移温度差が小さいため、層間剥離しにくい。
また、本発明の積層フィルムでは、樹脂Aがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートであり、樹脂Bがシクロヘキサンジメタノールを含んでなるポリエステルであることも好ましい。シクロヘキサンジメタノールを含んで成るエステルとは、シクロヘキサンジメタノールを共重合したコポリエステル、またはホモポリエステル、またはそれらをブレンドしたポリエステルのことを言う。シクロヘキサンジメタノールを含んでなるポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートとのガラス転移温度差が小さいため、層間剥離しにくいため好ましい。より好ましくは、樹脂Bがシクロヘキサンジメタノールの共重合量が15mol%以上60mol%以下であるエチレンテレフタレート重縮合体である。このようにすることにより、厚み方向の積層精度が向上し、高い反射性能を有しながら層間でも剥離も生じにくくなる。シクロヘキサンジメタノールの共重合量が15mol%以上60mol%以下であるエチレンテレフタレート重縮合体は、ポリエチレンテレフタレートと非常に強く接着する。また、そのシクロヘキサンジメタノール基は幾何異性体としてシス体あるいはトランス体があり、また配座異性体としてイス型あるいはボート型もあるので、ポリエチレンテレフタレートと共延伸しても配向結晶化しにくく、高反射率で製膜時の破れも生じにくいものである。
本発明の積層フィルムでは、波長帯域350nm以上1000nm以下において相対反射率30%以上であることが好ましい。波長帯域350nm以上1000nm以下の相対反射率が30%以上であると、輝度の高い金属光沢調のフィルムとすることが可能となる。また、視野角によっても色の変化がほとんど起きないものとなる。これは、可視光より高波長側(700nm以上)も相対反射率が30%以上であるためであるため、視野角によって反射帯域が低波長側にシフトしても、可視光領域の相対反射率は30%以上を維持できるためである。より好ましくは、波長帯域400nm以上1000nmの相対反射率が60%以上であり、さらに好ましくは80%以上である。相対反射率が高いほど、より高い輝度の金属調とすることが可能となる。
また、本発明の積層フィルムは、150℃における引張試験においてフィルム長手方向および/または幅方向の伸度100%時の応力が150MPa以下であることが好ましい。より好ましくは120MPa以下である。応力が120MPa以下であると、成形性が良好であるためにインサート成形やインモールド成形、真空圧空成形、真空成形、プレス成形などの各種成形において任意の形状に成形することが容易となる。さらに好ましくは100%伸度時の応力が90MPa以下である。このような場合、より高い絞り比の成形が可能となる。150℃における引張応力を90MPa以下とするためには、樹脂Aあるいは樹脂Bのいずれかがシクロヘキサンジメタノール、スピログリコールなどの非晶性樹脂であることが好ましい。このような場合、二軸延伸後においても非晶性樹脂を用いた層はほとんど配向および結晶化していないため、引張応力が低くなるものである。また、層厚みが20nm以下になると延伸しても配向が進みにくくなり引張応力が低下するため好ましい。
また、本発明の樹脂シートはスクラッチ加工の最大深さ(R)が0.01μm以上5μm以下であることが好ましい。この範囲内であれば、スクラッチ加工前後におけるフィルム強度低下を抑制することが可能である。スクラッチ加工の効果、加工しやすさ等を考慮した場合、好ましくは最大深さ(R)が0.1μm以上5μm以下、より好ましくは0.2μm以上3μm以下が好適である。
また、本発明の樹脂シートのスクラッチ加工は、ヘアライン調であることが好ましい。ヘアライン調の装飾材は自動車関係の部品をはじめとして各種家電機器、建築部材などの製品(部品)など各種用途で使用されているためである。
また、本発明のヘアライン調樹脂シートのヘアライン目の方向は、フィルム長手方向に対して平行であることが好ましい。積層フィルムの製膜とヘアライン調スクラッチ加工を1つの製膜工程(キャストから巻き取り)で連続して行うことが可能となるため、生産性が向上する。
また、本発明の積層フィルムのフィルム厚みは10μm以上であることが好ましい。より好ましくは14μm以上である。フィルム厚みが10μm未満では、スクラッチ加工時に原反強度が十分でない場合があり、加工時にスクラッチ模様の外観にバラツキを生じ易くなり、意匠品質が安定しないという問題が発生する可能性がある。上限値としては特に限定するものではないが、樹脂シートの柔軟性、積層フィルムの反射性能を考慮すると350μm以下が好ましい。
また、本発明の積層フィルムは、その表面に易接着層、易滑層、ハードコート層、帯電防止層、耐摩耗性層、反射防止層、色補正層、電磁波シールド層、紫外線吸収層、印刷層、透明導電層、ガスバリア層、ホログラム層、剥離層、粘着層、接着層などの機能性層を形成してもよい。
本発明の化粧フィルムとしては、上記積層フィルムを含んでなければならない。本発明の樹脂シート以外に、黒色や反射ピークの補色となる色を吸収する色吸収層や、ハードコート層、耐候層(UVカット層)、着色層、接着層、基材樹脂層のいずれかを含んでなることも好ましい。このような化粧フィルムはオールポリマーから構成することが可能であり、金属や重金属などを含まないため、環境負荷が小さく、リサイクル性にも優れ、電磁波障害を起こさないものである。より好ましくは、化粧フィルムの色目を調整することを可能にするため、黒色や反射ピークの補色となる色を吸収する色吸収層を有することが好ましい。
本発明の成形体としては、本発明の樹脂シート以外に、黒色や反射ピークの補色となる色を吸収する色吸収層や、ハードコート層、耐候層、着色層、接着層、基材樹脂層のいずれかを含んでなることも好ましい。このような成形体は、オールポリマーから構成することが可能であり、電磁波障害を起こさないものである。
次に、本発明の積層フィルムの好ましい製造方法を以下に説明する。
2種類の樹脂AおよびBをペレットなどの形態で用意する。ペレットは、必要に応じて、事前乾燥を熱風中あるいは真空下で行い、押出機に供給される。押出機内において、融点以上に加熱溶融された樹脂は、ギアポンプ等で樹脂の押出量を均一化され、フィルタ等を介して異物や変性した樹脂などを取り除く。
これらの2台以上の押出機を用いて異なる流路から送り出された熱可塑性樹脂は、次に積層装置に送り込まれる。積層装置としては、マルチマニホールドダイやフィールドブロックやスタティックミキサー等を用いることができる。また、これらを任意に組み合わせても良い。ここで、本発明の効果を効率よく得るためには、各層ごとの層厚みを個別に制御できるマルチマニホールドダイもしくはフィードブロックが好ましい。さらに各層の厚みを精度良く制御するためには、加工精度0.1mm以下の放電加工、ワイヤー放電加工にて、各層の流量を調整する微細スリットを設けたフィードブロックが好ましい。また、この際、樹脂温度の不均一性を低減するため、熱媒循環方式による加熱が好ましい。また、フィードブロック内の壁面抵抗を抑制するため、壁面の粗さを0.4S以下にするか、室温下における水との接触角が30°以上であると良い。このような装置を用いることにより、高い積層精度が達成されるため、容易に反射率が30%以上の反射ピークを有する積層フィルムを得ることが可能となる。
また、ここで本発明の第一の特徴である相対反射率が30%以上となる反射帯域を少なくとも1つ以上有するためには、A層とB層を交互にそれぞれ5層以上積層する事が重要である。また、各層の層厚みについては、下記式1に基づいて所望する反射帯域が得られるように設計することが必要であり、各々の面内平均屈折率および層厚みについては範囲40%以下の分布が生じていても許容できるものである。また、本発明の好ましい態様である反射帯域の反射率が60%以上であるためには、積層数が25層以上であることが好ましい。また、本発明のさらに好ましい態様である反射帯域の反射率が80%以上であるためには、積層数50層以上であることが好ましい。
2×(na・da+nb・db)=λ 式1
na:A層の面内平均屈折率
nb:B層の面内平均屈折率
da:A層の層厚み(nm)
db:B層の層厚み(nm)
λ:主反射波長(1次反射波長)
また、本発明において、波長帯域350nmから1000nmの相対反射率を30%以上とするためには、各層の層厚みを上記式1に基づいて少なくとも波長帯域350nmから1000nmで反射が起こるように設計する必要がある。さらに、層対厚みが一方の表面から反対側の表面に向かうにつれて徐々に厚くなる層構成を少なくとも含んでいることが好ましい。また、反射率についてはA層とB層の屈折率差と、A層とB層の層数にて制御する。
これらのように、設計する反射フィルムの分光特性に応じて、最適な積層構成とすることが重要であるが、本発明ではこれらの調整を、各波長帯域に対応した微細スリットを有するフィードブロックにて製膜を行うことが特に好ましい。
さて、このようにして所望の層構成に形成した溶融積層体は、次にダイにて目的の形状に成形された後、吐出される。そして、ダイから吐出された多層に積層されたシートは、キャスティングドラム等の冷却体上に押し出され、冷却固化され、キャスティングフィルムが得られる。この際、ワイヤー状、テープ状、針状あるいはナイフ状等の電極を用いて、静電気力によりキャスティングドラム等の冷却体に密着させ急冷固化させる方法や、スリット状、スポット状、面状の装置からエアーを吹き出してキャスティングドラム等の冷却体に密着させ急冷固化させる方法、ニップロールにて冷却体に密着させ急冷固化させる方法が好ましい。
このようにして得られたキャスティングフィルムは、必要に応じて二軸延伸することが好ましい。二軸延伸とは、長手方向および幅方向に延伸することをいう。延伸は、逐次二軸延伸しても良いし、同時に二方向に延伸してもよい。また、さらに長手および/または幅方向に再延伸を行ってもよい。特に本発明では、面内の配向差を抑制できる点や、表面傷を抑制する観点から、同時二軸延伸を用いることが好ましい。
逐次二軸延伸の場合についてまず説明する。ここで、長手方向への延伸とは、フィルムに長手方向の分子配向を与えるための延伸を言い、通常は、ロールの周速差により施され、この延伸は1段階で行ってもよく、また、複数本のロール対を使用して多段階に行っても良い。延伸の倍率としては樹脂の種類により異なるが、通常、2〜15倍が好ましく、積層フィルムを構成する樹脂のいずれかにポリエチレンテレフタレートを用いた場合には、2〜7倍が特に好ましく用いられる。また、延伸温度としては積層フィルムを構成する樹脂のガラス転移温度〜ガラス転移温度+100℃が好ましい。
このようにして得られた一軸延伸されたフィルムに、必要に応じてコロナ処理やフレーム処理、プラズマ処理などの表面処理を施した後、ハードコート性、易滑性、易接着性、帯電防止性などの機能をインラインコーティングにより付与してもよい。
また、幅方向の延伸とは、フィルムに幅方向の配向を与えるための延伸を言い、通常は、テンターを用いて、フィルムの両端をクリップで把持しながら搬送して、幅方向に延伸する。延伸の倍率としては樹脂の種類により異なるが、通常、2〜15倍が好ましく、積層フィルムを構成する樹脂のいずれかにポリエチレンテレフタレートを用いた場合には、2〜7倍が特に好ましく用いられる。また、延伸温度としては積層フィルムを構成する樹脂のガラス転移温度〜ガラス転移温度+120℃が好ましい。
こうして二軸延伸されたフィルムは、平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内で延伸温度以上融点以下の熱処理を行うのが好ましい。このようにして熱処理された後、均一に徐冷後、室温まで冷やして巻き取られる。また、必要に応じて、熱処理から徐冷の際に弛緩処理などを併用してもよい。
同時二軸延伸の場合について次に説明する。同時二軸延伸の場合、幅方向における反射ピークの反射率の差が±10%以下にすることが容易となるため好ましい。同時二軸延伸の場合には、得られたキャストフィルムに、必要に応じてコロナ処理やフレーム処理、プラズマ処理などの表面処理を施した後、ハードコート性、易滑性、易接着性、帯電防止性などの機能をインラインコーティングにより付与してもよい。
次に、キャストフィルムを、同時二軸テンターへ導き、フィルムの両端をクリップで把持しながら搬送して、長手方向と幅方向に同時および/または段階的に延伸する。同時二軸延伸機としては、パンタグラフ方式、スクリュー方式、駆動モーター方式、リニアモーター方式があるが、任意に延伸倍率を変更可能であり、任意の場所で弛緩処理を行うことができる駆動モーター方式もしくはリニアモーター方式が好ましい。延伸の倍率としては樹脂の種類により異なるが、通常、面積倍率として6〜50倍が好ましく、積層フィルムを構成する樹脂のいずれかにポリエチレンテレフタレートを用いた場合には、面積倍率として8〜30倍が特に好ましく用いられる。特に同時二軸延伸の場合には、面内の配向差を抑制するために、長手方向と幅方向の延伸倍率を同一とするとともに、延伸速度もほぼ等しくなるようにすることが好ましい。また、延伸温度としては積層フィルムを構成する樹脂のガラス転移温度〜ガラス転移温度+120℃が好ましい。
こうして二軸延伸されたフィルムは、平面性、寸法安定性を付与するために、引き続きテンター内で延伸温度以上融点以下の熱処理を行うのが好ましい。この熱処理の際に、幅方向での主配向軸の分布を抑制するため、熱処理ゾーンに入る直前および/あるいは直後に瞬時に長手方向に弛緩処理することが好ましい。このようにして熱処理された後、均一に徐冷後、室温まで冷やして巻き取られる。また、必要に応じて、熱処理から徐冷の際に長手方向および/あるいは幅方向に弛緩処理を行っても良い。熱処理ゾーンに入る直前および/あるいは直後に瞬時に長手方向に弛緩処理する。
次に、このようにして得られた積層フィルムにスクラッチ加工を施す。スクラッチ加工の方法としては、公知の技術を適用可能であるが、スクラッチ加工による発熱を抑制するため、冷却機構を有し、60℃以上にフィルム及びスクラッチを付与する媒体が加熱されないようにすべきである。ヘアライン調スクラッチ加工については、研磨用ヤスリ面を有するロールにフィルムを接触させて走行させることにより、引っ掻き加工する方法が好適な外観を得る上で好ましい。フィルムは製膜後、一度ロール状に巻き取り、その後巻き返しを行いながらスクラッチ加工を行っても良く、フィルム延伸直後に研磨用ロールを設置し、スクラッチ加工を行っても良い。生産性、コストを考慮すると、フィルム延伸直後に研磨用ロールを設置しスクラッチ加工を行うことが好ましい。ここで研磨用ロールは、例えばサンドペーパーを金属ロールに隙間無く貼り付け固定することによって得ることができる。また、複数本組み合わせることも可能であり、回転もフィルム走行方向と同方向あるいは逆方向、これらの組み合わせにより一層好ましい外観を得ることができる。
本発明に使用した物性値の評価法を記載する。
(物性値の評価法)
(1)積層厚み、積層数
フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡H−7100FA型((株)日立製作所製)を用い、加速電圧75kVでフィルムの断面を40000倍に拡大観察し、断面写真を撮影、層構成および各層厚みを測定した。尚、場合によっては、コントラストを高く得るために、公知のRuOやOsOなどを使用した染色技術を用いても良い。
積層構造の具体的な求め方を、説明する。約4万倍のTEM写真画像を、CanonScanD123Uを用いて画像サイズ720dpiで取り込んだ。画像をJPEG形式で保存し、次いで画像処理ソフトImage−Pro Plus ver.4(販売元 プラネトロン(株))を用いて、このJPGファイルを開き、画像解析を行った。画像解析処理は、垂直シックプロファイルモードで、厚み方向位置と幅方向の2本のライン間で挟まれた領域の平均明るさとの関係を、数値データとして読み取った。表計算ソフト(Excel2000)を用いて、位置(nm)と明るさのデータに対してサンプリングステップ6(間引き6)、3点移動平均の数値処理を施した。さらに、この得られた周期的に明るさが変化するデータを微分し、VBAプログラムにより、その微分曲線の極大値と極小値を読み込み、隣り合うこれらの間隔を1層の層厚みとして層厚みを算出した。この操作を写真毎に行い、全ての層の層厚みを算出した。
(2)相対反射率
日立製作所製 分光光度計(U−3410 Spectrophotomater)にφ60積分球130−0632((株)日立製作所)および10°傾斜スペーサーを取り付け、反射率を測定した。なお、バンドパラメーターは2/servoとし、ゲインは3と設定し、187nm〜2600nmの範囲を120nm/min.の検出速度で測定した。また、反射率を基準化するため、標準反射板として付属のAl板を用いた。なお、実施例2、3、4と比較例3については、波長250〜2600nmにおける相対反射率の最大値を示し、その波長を反射波長とした。
また、実施例1、実施例5、実施例6および比較例1.比較例2、比較例4に関しては、波長帯域350nm〜1000nmの平均相対反射率を示した。
(3)異なる熱可塑性樹脂間の面内屈折率差
積層フィルムを構成する熱可塑性樹脂を単独で用いて、積層フィルムと同じ製膜条件で単膜フィルムを製膜した。この際の製膜方法は、キャスティングまでは同じ方法で未延伸フィルムを製膜した。次いで、未延伸フィルムからサンプルを10cm×10cmの寸法に切り出し、二軸延伸装置(東洋精機(株))を用いて積層フィルムと同倍率で延伸し、さらに、得られた延伸フィルムを20cm×20cmの金枠に貼り付けてトンネルオーブン(泰伸製作所製)を用いて、積層フィルムと同様の温度で熱処理を施し、単膜フィルムを得た。なお、製膜時の熱処理温度が熱可塑性樹脂を溶融する温度の場合は、ポリイミドフィルムなどの支持体で挟みトンネルオーブンで熱処理を施した。得られた単膜フィルムのフィルム巾方向中央部からサンプルを長さ4×巾3.5cmの寸法で切り出し、アッベ屈折率計4T(アタゴ(株)製)を用いて、MD、TDの屈折率を求めた。光源は、ナトリウムD線 波長589nmを用いた。MDとTDの屈折率の平均を面内屈折率とし、異なる熱可塑性樹脂間での面内屈折率の差を面内屈折率差(絶対値)として、求めた(|熱可塑性樹脂Aの面内屈折率―熱可塑性樹脂Bの面内屈折率|)。なお、浸液には、ヨウ化メチレン、テストピースの屈折率は、1.74のものを用いた。
(4)溶液粘度(IV)
オルトクロロフェノール中、25℃で測定した溶液粘度から、算出した。また、溶液粘度はオストワルド粘度計を用いて測定した。単位は[dl/g]で示した。なお、n数は3とし、その平均値を採用した。
(5)強伸度
JIS−K7127(1999年)に規定された方法に従って、インストロンタイプの引張試験機を用いて測定した。測定は下記の条件とした。
測定装置:オリエンテック(株)製フィルム強伸度自動測定装置“テンシロンAMF/RTAー100”
試料サイズ:幅10mm×試長間50mm
引張り速度:300mm/min
測定環境:温度23℃、湿度65%RH。
(6)剥離試験
JIS K5600(2002年)に従って試験を行った。なお、フィルムを硬い素地とみなし、2mm間隔で25個の格子状パターンを切り込んだ。また、約75mmの長さに切ったテープを格子の部分に接着し、テープを60°に近い角度で0.5〜1.0秒の時間で引き剥がした。ここで、テープにはセキスイ製セロテープ(登録商標)No.252(幅18mm)を用いた。評価結果は、格子1つ分が完全に剥離または、一部分が剥離した格子の数で表した。
(7)スクラッチ加工の最大深さ(R)
JIS−B0601(1982年)に規定された方法に従って、3次元微細形状測定器を用い最大高さ(Rma)を測定し、それをスクラッチ加工の最大深さとした。測定条件は下記の条件とした。
測定装置:(株)小坂研究所製 三次元微細形状測定器“ET−30HK”
三次元粗さ解析装置“SPA−11”
測定エリア:0.3mm
サンプリングピッチ:フィルム長手方向に4μm、幅方向に10μm
傾斜補正:有り。
(8)ガラス転移温度
示差熱量分析(DSC)を用い、JIS−K−7122(1987年)に従って測定・算出した。なお、まず、はじめに1st Runで、25℃から300℃まで20℃/min.で昇温した後、25℃まで急冷した。またつづく2nd Runでは、25℃から300℃まで20℃/min.で昇温した。樹脂のガラス転移温度は2nd Runにおけるガラス転移温度を用いた。
装置:セイコー電子工業(株)製”ロボットDSC−RDC220”
データ解析”ディスクセッションSSC/5200”
サンプル質量:5mg。
(9)耐溶剤性
JIS−K7114(2001年)に準じて試験を行った。試験温度は23℃、浸せき時間は1時間とし、浸せき前、および試験液から取り出した後に剥離試験を行った。剥離試験については格子の1つ分が完全に剥離、または一部剥離した格子数が0の時◎、1〜3の時○、4〜5の時△、6以上を×とした。
使用した溶剤は2規定の水酸化ナトリウム水溶液、2規定の塩酸水溶液、メチルエチルケトン、酢酸エチル。
剥離試験はJIS K5600(2002年)に準じて試験を行った。なお、フィルムを硬い素地とみなし、2mm間隔で25個の格子状パターンを切り込んだ。また、約75mmの長さに切ったテープを格子の部分に接着し、テープを60°に近い角度で0.5〜1.0秒の時間で引き剥がした。ここで、テープにはセキスイ製セロテープ(登録商標)No.252(幅18mm)を用いた。

次に、実施例に基づいて本発明を説明するが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではない。
〈塗剤A〉
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとジペンタエリスリトールペンタアクリレート混合物(KAYAEAD−DPHA:日本化薬(株)製)80重量部、トリメチルプロパン・エチレンオキサイド変性トリアクリレート(M−350:東亞合成(株)製)10量部、N−ビニルピロリドン5重量部、完全アルキル化型メラミン(サイメルC350:日本サイテックインダストリーズ(株)製)5重量部、ドデジルベンゼンスルホン酸ジメタノールアミン塩(CYCAT602:日本サイテックインダストリーズ(株)製)をメラミン100重量部に対して1.0重量部添加した混合塗布組成物を作成した。
(実施例1)
2種類の樹脂として、樹脂Aと樹脂Bを準備した。実施例1においては、樹脂Aとして、固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート(PET)[東レ製F20S]を用いた。なお、この樹脂Aは結晶性樹脂であった。また樹脂Bとして固有粘度0.55のポリエチレンテレフタレートの共重合体(シクロヘキサンジカルボン酸成分20mol%、スピログリコール成分15mol%共重合したポリエチレンテレフタレート(CHDC20mol%/SPG15mol%共重合PET)を用いた。これら樹脂AおよびBは、それぞれ乾燥した後、別々の押出機に供給した。
樹脂AおよびBは、それぞれ、押出機にて270℃の溶融状態とし、FSSタイプのリーフディスクフィルタを5枚介した後、ギアポンプにて吐出比が熱可塑性樹脂A組成物/熱可塑性樹脂B組成物=1.2/1になるように計量しながら、スリット数267個のスリット板3枚を用いた構成である801層フィードブロックにて合流させて、厚み方向に交互に801層積層された積層体とした。合流した樹脂AおよびBは、フィードブロック内にて各層の厚みが表面側から反対表面側に向かうにつれ徐々に厚くなるように変化させ、樹脂Aが401層、樹脂Bが400層からなる厚み方向に交互に積層された構造とした。また、両表層部分は樹脂Aとなるようにし、かつ隣接するA層とB層の層厚みはほぼ同じになるようにスリット形状を設計した。この設計では、350nm〜1000nmに反射帯域が存在するものとなる。このようにして得られた計801層からなる積層体を、マルチマニホールドダイに供給、さらにその表層に別の押出機から供給した樹脂Aからなる層を形成し、シート状に成形した後、静電印加にて表面温度25℃に保たれたキャスティングドラム上で急冷固化した。なお、樹脂Aと樹脂Bが合流してからキャスティングドラム上で急冷固化されるまでの時間が約8分となるように流路形状および総吐出量を設定した。
得られたキャストフィルムを、75℃に設定したロール群で加熱した後、延伸区間長100mmの間で、フィルム両面からラジエーションヒーターにより急速加熱しながら、縦方向に3.0倍延伸し、その後一旦冷却した。次に、この一軸延伸フィルムをテンターに導き、100℃の熱風で予熱後、110℃の温度で横方向に3.3倍延伸した。延伸したフィルムは、そのまま、テンター内で230℃の熱風にて熱処理を行い、続いて同温度にて幅方向に5%の弛緩処理を施し、その後、室温まで徐冷後、巻き取った。得られたフィルムの厚みは、91.7μmであった。得られた積層フィルムを600番のサンドペーパーを金属ロールに隙間無く貼り付けた研磨ロールに接触させながらプラスチックフィルムを走行させることによりスクラッチ加工し、最大深さ3μmのヘアライン目を有する樹脂シートを得た。得られた樹脂シートは層間剥離がなく、耐溶剤性に優れており、かつ、反射率の高い金属光沢調を有する樹脂シートであった。また、視野角によっても色の変化がほとんど起きないものであり、金属を使っていないため電磁波障害を起こさず、リサイクル性に優れるものであった。得られた結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1において、樹脂AおよびBは、それぞれ、押出機にて270℃の溶融状態とし、FSSタイプのリーフディスクフィルタを5枚介した後、ギアポンプにて吐出比が熱可塑性樹脂A組成物/熱可塑性樹脂B組成物=1.2/1になるように計量しながら201個の微細スリットを有するフィードブロックにて合流させ、樹脂Aが101層、樹脂Bが100層からなる厚み方向に交互に積層された構造とした。また、フィードブロックのスリット形状は、(熱可塑性樹脂非供給側のスリット面積)/(供給側のスリット面積)が45%であり、スリット長は100mmとした。なお、両表層部分は樹脂Aとなるようにした。各層の厚みの調整は、フィードブロック内の微細スリット(加工精度0.01mmにて形成)の間隙と各樹脂の吐出量により行い、隣接するA層とB層の厚み比(A層厚み/B層厚み)が1.98としたに。このようにして得られた計201層からなる積層体を、Tダイに供給し、シート状に成形した後(ドラフト比10)、テープ状の電極を用いて静電印加(直流電圧8kV)にて表面温度25℃に保たれたキャスティングドラム上で急冷固化した。
得られたキャストフィルムを75℃に設定したロール群で加熱した後、延伸区間長100mmの間で、フィルム両面からラジエーションヒーターにより急速加熱しながら、縦方向に3.0倍延伸し、その後一旦冷却した。次に、テンターに導き、90℃の熱風で予熱後、幅方向に6.0倍延伸した。延伸した一軸延伸フィルムは、そのまま、テンター内で230℃の熱風にて熱処理を行い、続いて同温度にて幅方向に5%の弛緩処理を施し、その後、室温まで除冷後、巻き取った。得られたフィルムの厚みは100μmであった。このフィルムを実施例1同様にスクラッチ加工を行い、最大深さ2.8μmのヘアライン目を有する樹脂シートを得た。得られた樹脂シートは層間剥離がなく、耐溶剤性に優れており、高い意匠性を有する樹脂シートであった。結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例2において、フィードブロックを51層に変更した以外は、実施例2と同様の条件にて製膜、スクラッチ加工を行った。得られた積層フィルムの厚みは100μmであり、スクラッチ加工の最大深さは3μmであった。得られた樹脂シートは層間剥離がなく、耐溶剤性に優れており、反射率は70%であった。結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例2において、フィードブロックを33層に変更した以外は、実施例2と同様の条件にて製膜、スクラッチ加工を行った。得られた積層フィルムの厚みは60μmであり、スクラッチ加工の最大深さは3.2μmであった。得られた樹脂シートは層間剥離がなく耐溶剤性に優れており、積層数が減ったために光沢はあるものの反射率は32%と低いものであった。結果を表1に示す。
(実施例5)
実施例1において、樹脂Bとしてエチレングリコールに対しシクロヘキサンジメタノールを30mol%共重合したポリエチレンテレフタレート(CHDM共重合PET)[イーストマン製 PETG6763]と固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを85:15の重量比で、二軸押出機にて混練しアロイ化した樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の条件にて製膜、スクラッチ加工を行った。得られた積層フィルムの厚みは63μmであり、スクラッチ加工最大深さは4.1μmであった。得られた樹脂シートは層間剥離がなく、耐溶剤性に優れており、反射率は63%であった。結果を表1に示す。
(実施例6)
実施例1において、樹脂Bとしてテレフタル酸に対してイソフタル酸を25mol%共重合したポリエチレンテレフタレート共重合体(PET/I)とした以外は、実施例1と同様の条件にて製膜、スクラッチ加工を行った。得られた積層フィルムの厚みは63μmであり、スクラッチ加工の最大深さは3.2μmであった。得られた樹脂シートは層間剥離がなく、耐溶剤性に優れているものの、反射率は35%とやや低いものであった。結果を表1に示す。
(実施例7)
実施例1の製膜過程にて縦延伸後、フィルムの両面に空気中でコロナ放電処理を施し、積層フィルムの表面に上述の塗剤Aをメタバー方式で20μm厚に塗布した。次に、塗剤Aが塗布されたフィルムをテンターに導き、90℃の熱風で予熱後、100℃の温度で横方向に3.3倍延伸した。延伸したフィルムは、そのまま、テンター内で220℃の熱風にて熱処理を行い、続いて同温度にて幅方向に5%の弛緩処理を施し、その後、室温まで徐冷後、巻き取った。積層フィルムの厚みは、91.7μm、ハードコート層は5μmであり、層厚みが96.7μmの樹脂シートを得た。得られた樹脂シートを600番のサンドペーパーを金属ロールに隙間無く貼り付けた研磨ロールに接触させながらプラスチックフィルムを走行させることによりスクラッチ加工し、最大深さ3μmのヘアライン目を有する樹脂シートを得た。得られた樹脂シートは層間剥離がなく、耐摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性に優れており、かつ、反射率の高い金属光沢調を有する樹脂シートであった。また、視野角によっても色の変化がほとんど起きないものであり、金属を使っていないため電磁波障害を起こさず、リサイクル性に優れるものであった。得られた結果を表1に示す。
(比較例1)
15μmのポリエチレンテレフタレート層と3ミクロンのテレフタル酸とエチレングリコール/1,4ーシクロヘキサンジメタノール(50/50mol%)からなる共重合ポリエステル樹脂層を共押出しにより積層製膜した総厚み18μmのプラスチックフィルムを得た。この共重合ポリエステル樹脂面に、320番のサンドペーパーを金属ロールに隙間なく貼り付けた研磨ロールに接触させながらプラスチックフィルムを走行させることによりスクラッチ加工し、最大深さ1.5μmのヘアライン目を施した後、真空中で誘導加熱方式により、金属アルミニウムを約500オングストロームの厚さで蒸着した。この面上にトルエン/メチルエチルケトン1:1重量比の溶剤で希釈した塩化ビニル70重量%/酢酸ビニル30重量%からなる塩化ビニル共重合体を乾燥後の膜厚が2μmとなるように均一に塗布することにより金属調化粧シートを得た。得られたシートは反射率が高いものの、層間密着性が悪く剥離試験により剥離が生じるものであった。また、また金属を使用しているために電磁波シールド性を有し、リサイクルが不可能であった。
(比較例2)
比較例1と同様にして得られた金属蒸着プラスチックフィルムにおいて、塩化ビニル共重合体からなる保護層を有しない以外は同様の条件にて製膜、スクラッチ加工を行った。得られたシートは反射率が高いものの、相関密着性が悪く剥離試験により剥離が生じるものであった。また、HCl水溶液およびNaOH水溶液における耐溶剤性も低下した。また金属を使用しているために電磁波シールド性を有し、リサイクルが不可能である。
(比較例3)
実施例2において、積層装置を加工精度0.2mmの放電ワイヤー加工にて設計した流路表面粗さが2.0Sの9個の微細スリットを有するフィードブロックと、流路総断面積が200mm3で長さが30mmのスクエアミキサー3段と合流板とし、熱可塑性樹脂Bを固有粘度0.67のテレフタル酸にイソフタル酸を17.5mol%共重合したポリエチレンテレフタレート(PET/I17.5mol%)とした以外は、実施例2と同様の条件とした。得られた積層フィルムの厚みは14μmであり、積層数は129層であったが、積層精度が不十分であった。得られた結果を表2に示す。得られたフィルムは反射ピークが存在せず、最も高い反射率でさえ25%。また、表層厚み以上にスクラッチ最大深さ(R)が深いために、層間密着性、耐溶剤性が低く実用レベルには至らなかった。
(比較例4)
実施例1において、スクラッチ加工の最大深さを3μmとし、表層厚みとスクラッチ加工最大深さの関係がL<Rとなるようにした以外は、実施例1と同様の条件とした。得られたフィルムの厚みは100μmであり、表層厚みは0.16μmであった。結果を表2に示す。得られたフィルムの反射率は高いものの、スクラッチ最大深さ(R)が表層厚みよりも深いために、層間密着性、耐溶剤性が低く、実用レベルには至らなかった。
Figure 2007290360
Figure 2007290360
本発明は、ある特定の波長の光を選択的に反射することが可能な積層フィルムに、連続的にスクラッチ加工を施し、成形性に優れ、層間剥離がなく、耐溶剤性を有する樹脂シートに関する物であり、さらには環境負荷が小さく、リサイクル性にも優れ、電磁波障害を起こさない化粧フィルムに関するものである。

Claims (13)

  1. 樹脂Aからなる層(A層)と樹脂Bからなる層(B層)を交互にそれぞれ5層以上積層した構造を含み、
    相対反射率が30%以上となる反射帯域を少なくとも1つ有する積層フィルムの表面に、
    L>Rの関係が成立するスクラッチ加工を施した樹脂シート。
    L:スクラッチ加工が施された側の最表層の厚み
    R:スクラッチ加工の最大深さ
  2. 積層フィルムの少なくとも片面の表面にハードコート層が設けられてなり、かつ、ハードコート層にスクラッチ加工を施した請求項1に記載の樹脂シート。
  3. 前記ハードコート層が熱硬化型であることを特徴とする請求項に記載の樹脂シート。
  4. 積層フィルムの相対反射率が350nm以上1000nm以下の波長帯域において30%以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の樹脂シート。
  5. 樹脂Aがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートであり、樹脂Bがスピログリコールを含んでなるポリエステルであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の樹脂シート。
  6. 樹脂Aがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートであり、樹脂Bがスピログリコールおよびシクロヘキサンジカルボン酸を含んでなるポリエステルであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の樹脂シート。
  7. 150℃における積層フィルムの長手方向および/または幅方向の伸度が100%の時の応力が150MPa以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の樹脂シート。
  8. スクラッチ加工の最大深さ(R)が0.01μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の樹脂シート。
  9. スクラッチ加工がヘアライン調であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の樹脂シート。
  10. ヘアライン目の方向がフィルム長手方向に平行であることを特徴とする請求項9に記載の樹脂シート。
  11. 積層フィルムのフィルム厚みが10μm以上であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の樹脂シート。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の樹脂シートを用いた化粧フィルム。
  13. 請求項1から11のいずれかに記載の樹脂シートを用いた成形体。
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