JP4857795B2 - 回路搭載シートおよびicカード、icラベル - Google Patents
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このような用途においては、回路搭載シートの外装となるフィルムについては、種々の意匠性、装飾性が要求され、高級感からダイクロイック調や金属調の外観を有する材料が求められるようになってきている。しなしながら、誘電体多層膜や金属膜を形成したフィルムや、金属フレークを分散したインキを塗布したフィルムなどを用いて、ダイクロイック調や金属調の装飾を有するICカードとすると、金属成分の導電性のために絶縁不良が発生し動作不良を起こしやすくなったり、非接触型ICカードでは送受信特性が大幅に低下するなどの問題があった。
a)樹脂Aからなる層(A層)と樹脂Bからなる層(B層)の総積層数が600層以上である。
b)波長帯域400nm〜1000nmの絶対反射率が80%以上である。
c)層対厚み120nm以上220nm以下の層の数が、層厚み220nm以上320nm以下の層の数の1.05倍以上2.5倍以下である。
d)少なくとも片面に3μm以上のポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートを主成分とする層を有する。
2×(na・da+nb・db)=λ 式1
na:A層の面内平均屈折率
nb:B層の面内平均屈折率
da:A層の層厚み(nm)
db:B層の層厚み(nm)
λ:主反射波長(1次反射波長)。
本発明の導電性パターン層は、金属泊のエッチングや、金属ペーストの印刷、蒸着・スパッタ膜のフォトリソーエッチング、金属細線の形状加工、金属蒸着などによって形成されることが好ましい。これらの導電性パターン層は、本発明の積層フィルムの表面に直接形成されても良い。また、ポリイミドフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、液晶フィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、脂環族ポリオレフィンフィルム、PETGフィルム、ABSフィルム、PVCフィルムなどの各種耐熱性フィルムの表面に導電性パターン層を設け、これと積層フィルムを接着剤や粘着剤などで貼り合わせる方法なども好ましい。
(物性値の評価法)
(1)フィルム断面観察
フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡HU−12型((株)日立製作所製)を用い、フィルムの断面を40000倍に拡大観察し、断面写真を撮影、した。本発明の実施例では十分なコントラストが得られたため実施しなかったが、用いる樹脂の組み合わせによっては公知のRuO4やOsO4などを使用した染色技術を用いてコントラストを高めても良い。
島津製作所製の分光光度計UV−3150に入射角5°の絶対反射率測定装置 ASR−3105を取り付け、付属の取扱説明書に従い、以下の条件にて400〜1200nmまでの絶対反射率を測定した。
サンプリングピッチ:1nm
測定モード:シングル
スリット幅:30nm
光源切り替え波長:360nm
検出器切替波長:805nm
S/R切り替え:標準
検出器ロック:自動
スリットプログラム:標準。
積層フイルムの両面に金属蒸着を施した金属化フィルムについて、TAインスツルメント社製2970型誘電率分析装置(DEA)を用いて、周波数60Hzでtanδの温度特性を測定した。評価結果には25〜80℃におけるtanδの最大値を記載した。
電極押さえ圧 :200N
温度上昇速度 :2℃/min。
オルトクロロフェノール中、25℃で測定した溶液粘度から、算出した。また、溶液粘度はオストワルド粘度計を用いて測定した。単位は[dl/g]で示した。なお、n数は3とし、その平均値を採用した。
JIS K5600(2002年)に従って試験を行った。なお、フィルムを硬い素地とみなし、2mm間隔で25個の格子状パターンを切り込んだ。また、約75mmの長さに切ったテープを格子の部分に接着し、テープを60°に近い角度で0.5〜1.0秒の時間で引き剥がした。ここで、テープにはセキスイ製セロテープ(登録商標)No.252(幅18mm)を用いた。評価結果は、剥離が生じなかった場合を◎、格子1つ分が完全に剥離した格子の数が1〜2個の場合を○、3個以上剥離が生じた場合を×とした。
示差熱量分析(DSC)を用い、JIS−K−7122(1987年)に従って測定・算出した。なお、まずはじめに1st Runで、25℃から290℃まで20℃/min.で昇温した後、290℃で5分間ホールドした後、25℃まで急冷した。またつづく2nd Runでは、25℃から290℃まで20℃/min.で昇温した。樹脂のガラス転移温度は2nd Runにおけるガラス転移温度を用いた。
装置:セイコー電子工業(株)製”ロボットDSC−RDC220”
データ解析”ディスクセッションSSC/5200”。
サンプル質量:5mg
(7)積層数、層対厚み
透過型電子顕微鏡にて得たフィルム断面像(倍率4万倍の写真画像)を、スキャナー(Canon製CanonScanD123U)を用いて、画像サイズ720dpiで取り込んだ画像をビットマップファイル(BMP)で保存した。次に、画像処理ソフト Image-Pro Plus ver.4(MediaCybernetics社製)を用いて、このBMPファイルを開き、画像解析を行った。以下に代表的な画像処理条件を記す。まず、ローパスフィルタ(サイズ 7×7 強さ 10 回数 10)処理した後、垂直シックプロファイルモードで、位置と輝度の数値データとを得た。なお、位置は、予め空間較正でスケーリングしておいた。この位置と輝度のデータをMicrosoft社製EXCEL2000上で、サンプリングステップ6(間引き6)、さらに3点移動平均処理を行った。さらに、この得られた輝度を位置で微分し、その微分曲線の極大値と極小値を算出した。そして、隣り合う極大値−極大値または隣り合う極小値−極小値となる位置の間隔を層対厚みとし、全ての層対厚みを算出した。
導電性基板を20cm×20cmにカットし、(社)関西電子工業振興センターのKEC法にて、電磁波シールド性を測定した。測定は0.1〜1000MHzまでの周波数範囲で行った。電界シールド性に関しては300MHzでの減衰率で表し、磁界シールド性に関しては10MHzでの減衰率で表した。なお、電界シールド性、磁界シールド性の測定共に、1つのサンプルについて3回測定を行い、その平均を求めた。
コニカミノルタ製分光測色計 CM−3600dを用いて、以下の条件にて測定を行った。明度、色度はSCI方式の値を採用し、明度、L*で表し、色度はa*、b*で表した。なお、測定は1つのサンプルについて3回測定を行い、その平均を求めた。
測定径 : 25.4mm。
テレフタル酸ジメチルを67.6重量部、シス/トランス比率が72/28である1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルを17.4重量部、エチレングリコールを54重量部、スピログリコールを20重量部、酢酸マンガン四水塩を0.04重量部、三酸化アンチモンを0.02重量部それぞれ計量し、エステル交換反応装置に仕込んだ。内容物を150℃で溶解させて撹拌した。次いで、撹拌しながら反応内容物の温度を235℃までゆっくり昇温しながらメタノールを留出させた。所定量のメタノールが留出したのち、トリメチルリン酸を0.02重量部含んだエチレングリコール溶液を添加した。トリメチルリン酸を添加した後10分間撹拌してエステル交換反応を終了した。その後エステル交換反応物を重合装置に移行した。
同様にテレフタル酸ジメチルを100重量部、エチレングリコールを64重量部用いる以外は前記と同様にしてポリエステル2(ポリエチレンテレフタレート)を重合した。得られたポリエステル2の固有粘度は0.65でありTgは80℃であった。
樹脂Aとして、ポリエステル2を用いた。また樹脂Bとしてポリエステル2(PE/SPG・T/CHDC)を用いた。これら樹脂AおよびBは、それぞれ乾燥した後、別々の押出機に供給した。
1/2ozの銅箔(厚さ18μm)とポリイミドフィルム25μmを接着剤で貼り合わせた銅張りポリイミドフィルム(東レ製)を使用し、このフィルムに感光性ドライフィルム(リストンFX−130デュポンMRCドライフィルム社製)を貼り付け、銀塩ポジフィルムに作製した回路パターンを紫外線露光装置で焼き付け、現像、エッチングしループアンテナ回路(導電性パターン層1)を形成した。次に、ループアンテナの両末端の端子に異方導電性フィルム(ACF/ソニーケミカル製)を貼り付けその上からベアチップ(MIFAREチップ/シーメンス社製)を加熱しながら加圧貼り付けし、バンプとループアンテナを電気的に接続させ、回路基材1を得た。
積層フィルム1/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/黒色PETフィルム(38μm ルミラーX30 東レ製)/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材1/白色PETフィルム(125μm ルミラーE20 東レ製)の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、光沢のある金属光沢調の外観を有する厚み700μmの回路搭載シート1を作製した。次に、回路搭載シート1を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード1を得た。この非接触型ICカード1は、光沢のある金属光沢調の外観を有しながら、送受信特性にも優れるものであった。
1.積層フィルム2の製膜
比較例2においては、樹脂Aとして、ポリエステル2を用いた。また樹脂Bとしてイーストマン製 PETG6763(シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート PE/CHDM・T)を用いた。これら樹脂AおよびBは、それぞれ乾燥した後、別々の押出機に供給した。
2.回路搭載シート2、非接触ICカード2の作製
積層フィルム2/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/黒色PETフィルム(38μm ルミラーX30 東レ製)/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材1/白色PETフィルム(125μm ルミラーE20 東レ製)の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、赤色のダイクロイック調の外観を有する厚み620μmの回路搭載シート2を作製した。次に、回路搭載シート2を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード2を得た。この非接触型ICカード2は、赤色のダイクロイック調の外観を有しながら、送受信特性にも優れるものであった。
1.積層フィルム3の製膜
比較例2において、製膜速度を調整し、フィルム厚みを17μmとした以外は、比較例2と同様にして、積層フィルム3を得た。得られた結果を表1に示す。この積層フィルム3は、緑色のダイクロイック調の外観を有し、かつ電磁波透過性に優れるものであった。
積層フィルム3/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/黒色PETフィルム(38μm ルミラーX30 東レ製)/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材1/白色PETフィルム(125μm ルミラーE20 東レ製)の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、緑色のダイクロイック調の外観を有する厚み617μmの回路搭載シート3を作製した。次に、回路搭載シート3を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード3を得た。この非接触型ICカード3は、緑色のダイクロイック調の外観を有しながら、送受信特性にも優れるものであった。
1.積層フィルム4の製膜
比較例2において、製膜速度を調整し、フィルム厚みを14.5μmとした以外は、比較例2と同様にして、積層フィルム4を得た。得られた結果を表1に示す。この積層フィルム4は、青色のダイクロイック調の外観を有し、かつ電磁波透過性に優れるものであった。
積層フィルム4/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/黒色PETフィルム(38μm ルミラーX30 東レ製)/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材1/白色PETフィルム(125μm ルミラーE20 東レ製)の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、青色のダイクロイック調の外観を有する厚み615μmの回路搭載シート4を作製した。次に、回路搭載シート4を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード4を得た。この非接触型ICカード4は、緑色のダイクロイック調の外観を有しながら、送受信特性にも優れるものであった。
1.導電性パターン層2と回路基材2の作製
黒色PETフィルム(50μm ルミラーX30 東レ製)の片面に、東洋インキ製 銀系導電性インキSSリオフェーズAG−Aを用いてスクリーン印刷(200メッシュナイロン版)にてループアンテナパターンを印刷した後、80℃の温度雰囲気下で30分間乾燥し、ループアンテナ回路(導電性パターン層2)を作製した。次に、ループアンテナの両末端の端子に異方導電性フィルム(ACF/ソニーケミカル製)を貼り付けその上からベアチップ(MIFAREチップ/シーメンス社製)を加熱しながら加圧貼り付けし、バンプとループアンテナを電気的に接続させ、回路基材2を得た。
積層フィルム1/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材2(回路側が白色PETフィルム側)/白色PETフィルム(188μm ルミラーE20 東レ製)の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、光沢のある金属光沢調の外観を有する厚み700μmの回路搭載シート5を作製した。次に、回路搭載シート5を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード5を得た。この非接触型ICカード5は、光沢のある金属光沢調の外観を有しながら、導電性パターン層の性能差により、送受信特性がやや実施例1に比較して劣るものの優れたものであった。
1.導電性パターン層3と回路基材3の作製
透明PETフィルム(50μm ルミラーT60 東レ製)の片面に、エナメル銅線をもちいてアンテナコイルを描写し、ループアンテナ回路(導電性パターン層3)を作製した。次に、ループアンテナの両末端の端子に異方導電性フィルム(ACF/ソニーケミカル製)を貼り付けその上からベアチップ(MIFAREチップ/シーメンス社製)を加熱しながら加圧貼り付けし、バンプとループアンテナを電気的に接続させ、回路基材3を得た。
積層フィルム1/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/黒色PETフィルム(38μm ルミラーX30 東レ製)/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材3/白色PETフィルム(188μm ルミラーE20 東レ製)の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、光沢のある金属光沢調の外観を有する厚み700μmの回路搭載シート6を作製した。次に、回路搭載シート6を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード5を得た。この非接触型ICカード6は、光沢のある金属光沢調の外観を有しながら、他の実施例に比較してもっとも送受信特性に優れたものであった。
1.積層フィルム5の製膜
樹脂Aとして固有粘度0.9のポリエチレンナフタレート(PEN)を用い、樹脂Bとしてポリメチレンメタクリレート(PMMA)を用いた。これら樹脂AおよびBは、それぞれ乾燥した後、別々の押出機に供給した。
積層フィルム5/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材1/積層フィルム5の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、光沢のある金属光沢調の外観を有する厚み650μmの回路搭載シート7を作製した。次に、回路搭載シート7を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード7を得た。この非接触型ICカード7は、両表面とも光沢のある金属光沢調の外観を有しながら、送受信特性に優れたものであった。
1.積層フィルム6の製膜
実施例1において、400nm〜700nmに反射帯域が存在するようにフィードブロックのスリット形状を調整した。また、各層対の厚みは実施例1と同様の傾向となるように、フィードブロック内の各層の流路に設けた微細スリットの形状を設計した。その他の条件・装置については実施例1と同様とした。得られた積層フィルム6の厚みは、70μmであった。得られた結果を表2に示す。この積層フィルム6は、光をほとんど透過せず、光沢のある金属調の外観を有し、かつ電磁波透過性に優れるものであった。また、見る角度によって色が変わる特性を示した。
積層フィルム6/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/黒色PETフィルム(38μm ルミラーX30 東レ製)/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材1/白色PETフィルム(125μm ルミラーE20 東レ製)の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、光沢のある金属光沢調の外観を有する厚み590μmの回路搭載シート8を作製した。次に、回路搭載シート8を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード8を得た。この非接触型ICカード8は、見る角度によって色が変わり、光沢のある金属光沢調の外観を有するものであった。また、送受信特性にも優れるものであった。
1.ポリエステル3の合成
テレフタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、エチレングリコールを用い、実施例1と同様にしてポリエステル3を重合した。
樹脂Bにポリエステル3を用いた以外は、実施例1と同様の製膜装置・条件にて製膜した。得られた積層フィルム7のフィルム厚みは、100μmであった。得られた結果を表2に示す。この積層フィルム7は、わずかに光を透過するものの、光沢のある金属調の外観を有し、かつ電磁波透過性に優れるものであった。
積層フィルム7/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/黒色PETフィルム(38μm ルミラーX30 東レ製)/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材1/白色PETフィルム(125μm ルミラーE20 東レ製)の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、光沢のある金属光沢調の外観を有する厚み650μmの回路搭載シート9を作製した。次に、回路搭載シート9を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード9を得た。この非接触型ICカード9は、光沢のある金属光沢調の外観を有するものであり、送受信特性にも優れるものであった。しかしながら長時間の使用や、高温下での使用では、送受信特性が低下しやすかった。
1.金属外観フィルム
金属外観フィルムとして、アルミ蒸着フィルムである東レフィルム加工製メタルミーTS(厚み100μm)を用いた。このフィルムのアルミ蒸着面側の光沢度は840%あり、光沢のある金属調の外観を有するものであったが、表面抵抗値が2Ω/□であり、電界シールド性50dbと非常に高く、電磁波の透過性が著しく悪かった。
金属外観フィルム/接着剤層(アロンメルト東亞合成製)/回路基材1/白色PETフィルム(125μm ルミラーE20 東レ製)の順に重ね合わせ、ホットプレスを使用して温度150℃ 圧力10Kg/cm2の条件で熱融着した後、冷却し、光沢のある金属光沢調の外観を有する厚み500μmの回路搭載シート10を作製した。次に、回路搭載シート10を、カード状に打ち抜き、非接触型ICカード10を得た。この非接触型ICカード10は、光沢のある金属光沢調の外観を有するものであったが、送受信することは不可能であった。
2: 樹脂A供給部
3: スリット部
3a、3b: スリット
4: 樹脂B供給部
5: スリット部
6: 樹脂A供給部
7: スリット部
8: 樹脂B供給部
9: 側板
10: 積層装置 11: 導入口
12: 液溜部
18: 合流装置
Claims (8)
- 波長帯域400〜700nmのいずれかの波長における絶対反射率が30%以上であり樹脂Aを主成分とする層(A層)と樹脂Bを主成分とする層(B層)を交互にそれぞれ30層以上積層した構造を有し、かつ層対厚み120nm以上220nm未満の層の数が層対厚み220nm以上320nm以下の層の数の1.05倍以上2.5倍以下で、かつ、当該層対厚みは一方表面から反対表面側に向かうにつれて120nmから320nmに徐々に厚くなっている積層フィルムと、導電性パターン層とを少なくとも含んでなることを特徴とする回路搭載シート。
- 該積層フィルムの25〜80℃におけるtanδが0.02以下であることを特徴とする請求項1に記載の回路搭載シート。
- 該積層フィルムが立体形状を有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の回路搭載シート。
- 該積層フィルムの一方の表面側に着色層と導電性パターン層があり、もう一方の表面側に印刷層があることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回路搭載シート。
- 樹脂Aがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートであり、樹脂Bがスピログリコールを含んでなるポリエステルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の回路搭載シート。
- 樹脂Aがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートであり、樹脂Bがスピログリコールおよびシクロヘキサンジカルボン酸を含んでなるポリエステルであることを特徴とする請求項1〜5のいずかに記載の回路搭載シート。
- 着色層を含んでなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回路搭載シート。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の回路搭載シートを含んでなることを特徴とするICカード、ICラベル。
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