JP2007289886A - 高分子多孔質中空糸膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の高分子多孔質中空糸膜は、疎水性高分子と親水性高分子を含んでなり、
(a)内表面および外表面に緻密層を有し、
(b)内表面における孔径が外表面における孔径よりも小さく、
(c)内表面から外表面に向かって当初空孔率が増大し、少なくともひとつの極大部を通過後、再び外表面側で空孔率が減少し、
(d)微粒子の通過試験によって得られる排除限界粒子径をφmax[μm]、内表面の孔径をdIS[μm]、φmaxを超えるdISの存在割合をDR[%]としたとき、2[%]≦DR≦20[%]であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
(1)被除去物質の除去性が高いこと
(2)透過物質の透過性が高いこと
((1)、(2)をあわせて分画特性)
(3)処理流体の透過性が高いこと(透過性)
((1)、(2)、(3)をあわせて膜特性)
(4)強度が十分に高く破断やリークしにくいこと(強度)
(5)分画特性が経時的に低下しないこと(分画特性の保持性)
(6)処理流体の透過性が経時的に低下しないこと(透過性の保持性)
((5)、(6)をあわせて膜特性の保持性)
また、基本的に単回使用で廃棄される医療用途以外の膜においては、
(7)洗浄による分画特性の回復に優れていること(分画特性の回復性)
(8)洗浄による透過性の回復に優れていること(透過性の回復性)
((7)、(8)をあわせて膜特性の回復性)
も加えられる。
確かに孔の形を制御することでこのような効果は期待できるであろうが、ここでは、断面部分での構造についての配慮が不十分であり、特に膜特性の保持性や膜特性の回復性についての配慮は欠落している。
(1)疎水性高分子と親水性高分子を含んでなり、
(a)内表面および外表面に緻密層を有し、
(b)内表面における孔径が外表面における孔径よりも小さく、
(c)内表面から外表面に向かって当初空孔率が増大し、少なくともひとつの極大部を通過後、再び外表面側で空孔率が減少し、
(d)微粒子の通過試験によって得られる排除限界粒子径をφmax[μm]、内表面の孔径をdIS[μm]、φmaxを超えるdISの存在割合をDR[%]としたとき、2[%]≦DR≦20[%]である
ことを特徴とする。
(2)中空糸膜の内表面をIS、中空糸膜の外表面をOS、中空糸膜の断面での空孔率極大部をCSmaxとし、各部位の孔径をそれぞれdIS、dOS、dCSmax、各部位の空孔率をpIS、pOS、pCSmaxとしたとき、
(a)0.001[μm]≦dIS≦1[μm] かつ
(b)0.1[μm]≦dCSmax≦10[μm] かつ
(c)5[%]≦pIS≦30[%] かつ
(d)40[%]≦pCSmax≦80[%]
であることを特徴とする。
(3)中空糸膜の内表面をIS、中空糸膜の外表面をOS、中空糸膜の断面を内表面から外表面方向に8等分したときの各部分を内表面方向から順にCS1、CS2、CS3、CS4、CS5、CS6、CS7、CS8とし、各部位の孔径をそれぞれdIS、dOS、dCS1、dCS2、dCS3、dCS4、dCS5、dCS6、dCS7、dCS8、各部位の空孔率をpIS、pOS、pCS1、pCS2、pCS3、pCS4、pCS5、pCS6、pCS7、pCS8としたとき、
(a)dIS≦dCS1<dCS2≦dCS3≧dCS4>dCS5>dCS6>dCS7>dCS8≧dOS かつ
(b)pIS<pCS1≦pCS2<pCS3>pCS4≧pCS5≧pCS6≧pCS7≧pCS8>pOS
であることを特徴とする。
(4)バブルポイントによって得られる最大孔径をdBmax[μm]、25℃における純水の透過性をF[L/(h・m2・bar)]としたとき、
(a)(1/10000)・F≦dBmax≦(1/4000)・F かつ
(b)0.05[μm]≦dBmax≦1[μm]
であることを特徴とする。
(5)中空糸膜全体における親水性高分子の含量をCa[重量%]、内表面における親水性高分子の含量をCi[重量%]、外表面における親水性高分子の含量をCo[重量%]としたとき、
(a) 1[重量%]≦Ca≦10[重量%] かつ
(b) Ca≦CiかつCa≦Co かつ
(c) Co≦Ci
であることを特徴とする。
(6)疎水性高分子がポリスルホン系高分子であることを特徴とする。
(7)親水性高分子がポリビニルピロリドンであることを特徴とする。
本発明の高分子多孔質中空糸膜は、疎水性高分子と親水性高分子を含んでなることが好ましく、疎水性高分子としては、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアミド、ポリスルホン(以下PSfと略記する)、ポリエーテルスルホン(以下PESと略記する)、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデンなどが例示される。中でも、下記の化1、化2で示される繰返し単位を有するPSf、PESなどのポリスルホン系高分子は高い透水性の膜を得るのに有利であり、好ましい。ここで言うポリスルホン系高分子は、官能基やアルキル基などの置換基を含んでいてもよく、炭化水素骨格の水素原子はハロゲンなど他の原子や置換基で置換されていてもよい。また、これらは単独で使用しても、2種以上を混合して使用してもよい。
空孔率[%]=100×(空孔部分の面積の総和/読み込んだ画像の総面積) [1]
空孔の面積(平均空孔面積)[μm2]=空孔部分の面積の総和/空孔部分の個数 [2]
孔径(平均孔径)[μm]=(平均空孔面積/π)1/2 [3]
(a)dIS≦dCS1<dCS2≦dCS3≧dCS4>dCS5>dCS6>dCS7>dCS8≧dOS かつ
(b)pIS<pCS1≦pCS2<pCS3>pCS4≧pCS5≧pCS6≧pCS7≧pCS8>pOS
となることが好ましい。
(a)(1/10000)・F≦dBmax≦(1/4000)・F かつ
(b)0.05[μm]≦dBmax≦1[μm]
の関係にあることが好ましい。ある透水性を実現するには、細孔の径と数が寄与していると考えられる。透水性を向上させるために細孔の数を大幅に増加させると、膜の強度が低下し、実際の使用時にリークや破断が生じてしまう可能性が高まる。また、細孔の径を大幅に増大させると、除去すべき物質が漏れ出てしまう可能性が高まる。dmaxが(1/10000)・Fよりも小さい場合には、Fを実現するために孔数が多くならなければならず、膜強度の低下を招き好ましくない。また、dmaxが(1/4000)・Fよりも大きい場合には、孔径が大きくなり、分離特性の悪化を招き好ましくない。(1/10000)・F≦dmax≦(1/4000)・Fの範囲にdmaxがあることによって、十分な膜強度と分離特性が実現される。
(a) 1[重量%]≦Ca≦10[重量%] かつ
(b) Ca≦CiかつCa≦Co かつ
(c) Co≦Ci
であることが好ましい。これを満足することにより、全体の量は親水性付与に必要かつ十分な量が、被処理液と主に接触する膜表面に濃縮、特に分離特性を規定する内表面に濃縮されて存在することになり、好ましい。
乾燥した中空糸膜を切断し、内表面、外表面、断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を、倍率10000倍または2000倍で撮影した。SEM写真を466dpiの解像度でコンピュータに取り込み、画像解析ソフトを使用して解析を行い、空孔率と平均細孔面積、細孔分布を求めた。具体的には、まず、取り込んだ画像を二値化処理し、空孔部が黒、構成ポリマー部分が白となった画像を得た。この画像を解析することにより、空孔部分の個数、各空孔部分の面積、空孔部分の面積の総和を得た。読み込んだ画像の総面積と、空孔項部分の面積の総和から、次式[1]により空孔率を算出した。
空孔率[%]=100×(空孔部分の面積の総和/読み込んだ画像の総面積) [1]
空孔部分の面積の総和と、空孔部分の個数から平均空孔面積を算出し、さらに空孔の形状を円と近似して、平均空孔面積から平均孔径を算出した。(次式[2]および[3])
空孔の面積(平均空孔面積)[μm2]=空孔部分の面積の総和/空孔部分の個数 [2]
孔径(平均孔径)[μm]=(平均空孔面積/π)1/2 [3]
さらに、各空孔部分の面積から上記同様、空孔の形状を円と近似した場合の孔径を算出し、その結果を表計算ソフトに取り込んでヒストグラムを作成して、細孔分布としてまとめた。
中空糸膜を約30cmの長さに切断し、両末端をパラフィンフィルムで束ねて中空糸膜束を作製した。この中空糸膜束の両端をパイプ(スリーブ)に挿入し、ウレタンポッティング剤で固めた。端部を切断して、両末端がスリーブで固定された両端開口ミニモジュールを得た。中空糸膜の本数は、内面の表面積が50〜100cm2になるよう適宜設定した。
中空糸膜を約30cmの長さに切断し、ポリエチレンフィルムで巻いて中空糸膜束とした。この中空糸膜束を円筒型のポリカーボネート製モジュールケースに挿入し、両末端をウレタンポッティング剤で固めた。端部を切断して、両末端が開口したモジュールを得た。中空糸膜の本数は、内面の表面積が約200cm2となるよう適宜設定した。なお、円筒状のモジュールケースは円筒面2箇所にポートを設け、中空糸膜の外面を流体が灌流できるようにし、両末端にはエンドキャップを装着して、中空糸膜の内面を流体が灌流できるようにした。
中空糸膜を約40cmの長さに切断し、ループ型に束ね、端部をパラフィンフィルムで固定した。このループ型中空糸膜束の端部をパイプ(スリーブ)に挿入し、ウレタンポッティング剤で固めた。端部を切断して、端部がスリーブで固定されたループ型ミニモジュールを得た。中空糸膜の本数は、内面の表面積が20〜50cm2になるよう適宜設定した。
モジュールの膜面積は中空糸膜の内面側の径を基準として求めた。次式[4]によってモジュールの膜面積が計算できる。
A=n×π×d×L [4]
ここで、nは中空糸膜の本数、πは円周率、dは中空糸膜の内径[m]、Lはモジュールにおける中空糸膜の有効長[m]である。
単分散ポリスチレンラテックス懸濁液(原液濃度は10w/v%)を、0.1容量%のTween20水溶液で希釈し、0.01w/v%となるよう調整した(PSt−Tween液と呼称する)。ミニモジュールの片方の端部(導入側)から中空糸膜の内腔に、このPSt−Tween液を導入し、もう一方の端部(流出側)からPSt−Tween液が漏れ出たところで流出側の端部を封止し、引き続き導入側からPSt−Tween液の導入を継続して、中空糸膜によるデッドエンド濾過を行った。同様に、ポリスチレンラテックス懸濁液を含まない0.1容量%のTween20水溶液の濾過を行った。250nmにおける液の吸光度を測定し、次式[5]によってポリスチレンラテックスの除去率Rjを算出した。
Rj[%]=100×(ApPSt−ApT)/(AfPSt−AfT) [5]
ただし、ApPStはPSt−Tween液の濾液の250nmにおける吸光度、ApTは0.1容量%Tween20水溶液の濾液の250nmにおける吸光度、AfPStはミニモジュールに導入されたPSt−Tween液の250nmにおける吸光度、AfTは0.1容量%Tween20水溶液の250nmにおける吸光度を示す。単分散ポリスチレンラテックスの粒径を変えて上記Rjを求め、Rj≧95%となる最小の粒径を排除限界粒子径とした。
ループ型ミニモジュール全体を十分な量の2−プロパノール(以下iPAと略記する)に1時間以上浸漬して、内腔、膜壁部分にiPAを行き渡らせた。ループ型モジュールの中空糸膜部分全体がiPAに浸った状態で、スリーブを圧力計を装着して加圧圧力がモニターできるようにした窒素ラインに接続し、1分間に1barの割合で加圧した。中空糸膜の膜壁部分からコンスタントに気泡が出始めたポイントをバブルポイントP[bar]として記録した。1種のサンプルにつき、3回の測定を実施し、バブルポイントの測定値の平均値をそのサンプルとのバブルポイントとした。さらに、次式[6]により、iPAで測定したバブルポイント(P[bar])から算出される最大孔径dBmaxを得た。
dBmax[μm]=0.0286×22.9/P [6]
モジュールのエンドキャップ2箇所(それぞれ内面流入口、内面流出口と呼称する)に回路を接続し、モジュールへの純水の流入圧とモジュールからの純水の流出圧を測定できるようにした。中空糸膜の内外両面に純水を満たした。内面流入口から純水をモジュールに導入し、内面流出口に接続した回路(圧力測定点よりも下流)を鉗子で封じて流れを止め、モジュールの内面流入口から入った純水を全濾過するようにした。25℃に保温した純水を加圧タンクに入れ、レギュレーターにより圧力を制御しながら、25℃恒温槽で保温したモジュールへ純水を送り、透析液流出口から流出した濾液量をメスシリンダーで測定した。膜間圧力差(TMP)は
TMP=(Pi+Po)/2 [7]
とした。ここで、Piはモジュールの内面流入口側圧力、Poはモジュールの内面流出口側圧力である。TMPを4点変化させ濾過流量を測定し、それらの関係の傾きから純水Flux[L/h/bar]を算出した。このときTMPと濾過流量の相関係数は0.999以上でなくてはならないとした。中空糸膜の純水Fluxは膜面積とモジュールの透水率から算出した。
純水Flux=純水Flux(M)/A [8]
ここで純水Fluxは中空糸膜の透水率[L/m2/h/bar]、純水Flux(M)はモジュールの透水率[L/h/bar]、Aはモジュールの膜面積[m2]である。
中空糸膜1本を両面テープ上に貼り付け、ナイフで開腹した後展開して内表面を露出させた。これを試料台に貼り付けてElectron Spectroscopy for Chemical Analysis(ESCA)での測定を行った。なお、上記の操作は中空糸膜内表面の測定を実施する際のものであるが、外表面の測定時には、開腹・内表面露出は不要であり、単に両面テープで中空糸膜を試料台に貼り付けて測定した。測定条件は次に示すとおりであった。
測定装置:アルバック・ファイ ESCA5800
励起X線:MgKα線
X線出力:14kV、25mA
光電子脱出角度:45°
分析径:400μmφ
パスエネルギー:29.35eV
分解能:0.125eV/step
真空度:約10-7Pa以下
窒素の測定値(N)と硫黄の測定値(S)から、次式[9]または[10]により膜表面でのPVP含量を算出した。
<PVP添加PES膜の場合>
PVP含量[重量%]
=100×(N×111)/(N×111+S×232) [9]
<PVP添加PSf膜の場合>
PVP含量[重量%]
=100×(N×111)/(N×111+S×442) [10]
中空糸膜をDMSO−d6に溶解させ、60℃で1H−NMRを測定した。測定には、Brucker社製Avance−500を使用した。1H−NMRスペクトルにおける7.2ppm付近のポリスルホン系高分子の芳香環由来のピーク(a)と、2.0ppm付近のPVPのピロリドン環由来のピーク(b)の積分強度比より、次式[11]でPVPの含量を算出した。
PVP含有率[重量%]
={(b/nb)×111×100}/{(a/na)×Ma+(b/nb)×111}
[11]
ただし、Maはポリスルホン系高分子の繰り返し単位の分子量、111はPVPの繰り返し単位の分子量、naは繰り返し単位中に含まれる上記aのプロトンの個数、nbは繰り返し単位中に含まれる上記bのプロトンの個数を示す。
丹波ワイン社から市販されている酵母を含有した濁りワイン「丹波新酒にごり2005」を、メルシャン社から市販されている「ワインライフ[白]」で希釈し、濁度が10NTUになるよう調整した(以下評価用ワインと呼称する)。 モジュールはRO水に1時間以上浸漬した後、評価用ワインで置換し、内外両面に評価用ワインを満たした。容器内に評価用ワインを満たし、22℃になるよう温度を制御した。この容器からポンプを介して評価用ワインがモジュールの内面を灌流して容器に戻ると同時に、中空糸膜によって濾過された評価用ワインも容器に戻るよう回路を組んだ。その際、モジュールへの評価用ワインの流入圧とモジュールからの評価用ワインの流出圧を測定できるようにした。中空糸膜の内腔を、評価用ワインが1.5m/secの流速で流れるように、内面流入口から評価用ワインを導入した。この際、TMPは約1.5barになるよう調整した。この状態で、中空糸膜内腔に評価用ワインを灌流、一部を濾過するクロスフロー濾過を継続して実施した。所定の時間が経過した時点で、一定時間に濾過されるワインの量を測定した(例えば灌流開始後10〜11minの時点における濾過量、20〜21minの時点における濾過量)。ワインFluxを次式[12]により算出した。
ワインFlux[L/m2/h/bar]
=(1分あたりのワイン濾過量[L/min]×60/A)/TMP[bar] [12]
ただし、Aはモジュールの膜面積[m2]である。
PES(住友ケムテック社製スミカエクセル(登録商標)4800P)19.0重量部、BASF社製PVP(コリドン(登録商標)K30)3.0重量部、三菱化学社製NMP35.1重量部、三井化学社製TEG42.9重量部を70℃で3時間にわたって混合、溶解し均一な溶液を得た。さらに、70℃で常圧−700mmHgまで減圧した後、溶媒等が揮発して溶液組成が変化しないようにすぐに系内を密封して2時間放置脱泡を行い、この溶液を製膜原液とした。一方、NMP35.1重量部、TEG42.9重量部、RO水22.0重量部の混合液を調製し、この溶液を芯液とした。二重管ノズルの環状部から上記製膜原液を、中心部から上記芯液を吐出し、20mmのエアギャップを経て、NMP13.5重量部、TEG16.5重量部、RO水70.0重量部の混合液からなる外部凝固液を満たした凝固浴に導いた。この際、ノズル温度は65℃、外部凝固液温度は55℃に設定した。凝固浴内から中空糸膜を引き出し、10m/minの紡速で巻き取った。凝固浴内では径50mmの円筒状ガイドを3個使用して中空糸膜の進行方向を徐々に変え、凝固浴から引き出した。凝固浴内における中空糸膜の浸漬深さは最大で800mm、凝固浴内での中空糸膜の走行距離は2000mmであった。中空糸膜は、内径が約1200μm、膜厚が約340μmになるよう、製膜原液、芯液の吐出量を制御した。
PSf(アモコ社製P−3500)18.5重量部、BASF社製PVP(コリドン(登録商標)K30)3.5重量部、三菱化学社製NMP35.1重量部、三井化学社製TEG42.9重量部を70℃で3時間にわたって混合、溶解し均一な溶液を得た。さらに、70℃で常圧−700mmHgまで減圧した後、溶媒等が揮発して溶液組成が変化しないようにすぐに系内を密封して2時間放置脱泡を行い、この溶液を製膜原液とした。一方、NMP35.1重量部、TEG42.9重量部、RO水22.0重量部の混合液を調製し、この溶液を芯液とした。二重管ノズルの環状部から上記製膜原液を、中心部から上記芯液を吐出し、20mmのエアギャップを経て、NMP13.5重量部、TEG16.5重量部、RO水70.0重量部の混合液からなる外部凝固液を満たした凝固浴に導いた。この際、ノズル温度は63℃、外部凝固液温度は55℃に設定した。凝固浴内から中空糸膜を引き出し、10m/minの紡速で巻き取った。凝固浴内では径50mmの円筒状ガイドを3個使用して中空糸膜の進行方向を徐々に変え、凝固浴から引き出した。凝固浴内における中空糸膜の浸漬深さは最大で800mm、凝固浴内での中空糸膜の走行距離は2000mmであった。中空糸膜は、内径が約1200μm、膜厚が約340μmになるよう、製膜原液、芯液の吐出量を制御した。
ISでの孔径 :0.04μm
ISでの空孔率 :8%
OSでの孔径 :0.05μm
OSでの空孔率 :11%
断面において空孔率が極大となる部位:CS3
CS3での孔径 :2.31μm
CS3での空孔率 :59%
市販のポリエチレン製精密濾過膜(以下PE-MF膜と呼称する)を使用し、実施例1と同様にSEMで構造を観察した。IS、OS、断面全体のSEM写真をそれぞれ図5、図6、図7に示した。図7の断面像から均質の対称膜であり、膜壁部分での空孔率の極大部位は見られないことがわかる。PE−MF膜の構造を示す数値は次のとおりであった。また、実施例1と同様にPE−MF膜のdBmax、純水Flux、内表面における孔径の分布、φmax、DRを求めた。結果は表2に示した。さらに、PE-MF膜で作製したモジュールにより、実施例1と同様にワインFluxを測定した。結果は表3に示した。
ISでの孔径 :0.22μm
ISでの空孔率 :31%
OSでの孔径 :0.22μm
OSでの空孔率 :29%
断面において空孔率が極大となる部位:なし
市販のポリフッ化ビニリデン製精密濾過膜(以下PVDF-MF膜と呼称する)を使用し、実施例1と同様にSEMで構造を観察した。IS、OS、断面全体のSEM写真をそれぞれ図8、図9、図10に示した。図10の断面像から均質の対称膜であり、膜壁部分での空孔率の極大部位は見られないことがわかる。PVDF−MF膜の構造を示す数値は次のとおりであった。また、実施例1と同様にPE−MF膜のdBmax、純水Flux、内表面における孔径の分布、φmax、DRを求めた。結果は表2に示した。さらに、PVDF-MF膜で作製したモジュールにより、実施例1と同様にワインFluxを測定した。結果は表3に示した。
ISでの孔径 :0.31μm
ISでの空孔率 :35%
OSでの孔径 :0.18μm
OSでの空孔率 :25%
断面において空孔率が極大となる部位:なし
PES(住友ケムテック社製スミカエクセル(登録商標)4800P)17.5重量部、BASF社製PVP(コリドン(登録商標)K90)4.5重量部、DMAc75.0重量部、RO水3.0重量部を50℃で2時間にわたって混合、溶解し均一な溶液を得た。さらに、50℃で常圧−700mmHgまで減圧した後、溶媒等が揮発して溶液組成が変化しないようにすぐに系内を密封して2時間放置脱泡を行い、この溶液を製膜原液とした。一方、DMAc40.0重量部、RO水60.0重量部の混合液を調製し、この溶液を芯液とした。二重管ノズルの環状部から上記製膜原液を、中心部から上記芯液を吐出し、450mmのエアギャップを経て、DMAc20.0重量部、RO水80.0重量部の混合液からなる外部凝固液を満たした凝固浴に導いた。この際、ノズル温度は65℃、外部凝固液温度は60℃に設定した。凝固浴内から中空糸膜を引き出し、75m/minの紡速で巻き取った。凝固浴内では径12mmの棒状ガイドを1個使用して中空糸膜の進行方向を変え、凝固浴から引き出した。凝固浴内における中空糸膜の浸漬深さは最大で200mm、凝固浴内での中空糸膜の走行距離は600mmであった。中空糸膜は、内径が約200μm、膜厚が約30μmになるよう、製膜原液、芯液の吐出量を制御した。
ISでの孔径 :0.01μm
ISでの空孔率 :8%
OSでの孔径 :0.53μm
OSでの空孔率 :15%
断面において空孔率が極大となる部位:なし
Claims (7)
- 疎水性高分子と親水性高分子を含んでなる高分子多孔質中空糸膜であって、
(a)内表面および外表面に緻密層を有し、
(b)内表面における孔径が外表面における孔径よりも小さく、
(c)内表面から外表面に向かって当初空孔率が増大し、少なくともひとつの極大部を通過後、再び外表面側で空孔率が減少し、
(d)微粒子の通過試験によって得られる排除限界粒子径をφmax[μm]、内表面の孔径をdIS[μm]、φmaxを超えるdISの存在割合をDR[%]としたとき、2[%]≦DR≦20[%]である
ことを特徴とする高分子多孔質中空糸膜。 - 中空糸膜の内表面をIS、中空糸膜の断面での空孔率極大部をCSmaxとし、各部位の孔径をそれぞれdIS、dCSmax、各部位の空孔率をpIS、pCSmaxとしたとき、
(a)0.001[μm]≦dIS≦1[μm] かつ
(b)0.1[μm]≦dCSmax≦10[μm] かつ
(c)5[%]≦pIS≦30[%] かつ
(d)40[%]≦pCSmax≦80[%]
である請求項1記載の高分子多孔質中空糸膜。 - 中空糸膜の内表面をIS、中空糸膜の外表面をOS、中空糸膜の断面を内表面から外表面方向に8等分したときの各部分を内表面方向から順にCS1、CS2、CS3、CS4、CS5、CS6、CS7、CS8とし、各部位の孔径をそれぞれdIS、dOS、dCS1、dCS2、dCS3、dCS4、dCS5、dCS6、dCS7、dCS8、各部位の空孔率をpIS、pOS、pCS1、pCS2、pCS3、pCS4、pCS5、pCS6、pCS7、pCS8としたとき、
(a)dIS≦dCS1<dCS2≦dCS3≧dCS4>dCS5>dCS6>dCS7>dCS8≧dOS かつ
(b)pIS<pCS1≦pCS2<pCS3>pCS4≧pCS5≧pCS6≧pCS7≧pCS8>pOS
である請求項1または2記載の高分子多孔質中空糸膜。 - バブルポイントによって得られる最大孔径をdBmax[μm]、25℃における純水の透過性をF[L/(h・m2・bar)]としたとき、
(a)(1/10000)・F≦dBmax≦(1/4000)・F かつ
(b)0.05[μm]≦dBmax≦1[μm]
であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の高分子多孔質中空糸膜。 - 中空糸膜全体における親水性高分子の含量をCa[重量%]、内表面における親水性高分子の含量をCi[重量%]、外表面における親水性高分子の含量をCo[重量%]としたとき、
(a) 1[重量%]≦Ca≦10[重量%] かつ
(b) Ca≦CiかつCa≦Co かつ
(c) Co≦Ci
であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の高分子多孔質中空糸膜。 - 疎水性高分子がポリスルホン系高分子であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の高分子多孔質中空糸膜。
- 親水性高分子がポリビニルピロリドンであることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の高分子多孔質中空糸膜。
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