JP2007280263A - 運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転支援装置1の制御装置3は、危険度判定部8により判定された車両の走行状態に対する危険度に応じて、ドライバに対して行っている警告の停止タイミングを変化させる。具体的には、自車両が危険ポイントである交差点にどの程度接近しているかによって危険度を設定すると共に、ドライバがディスプレイ13に表示された警告メッセージの表示を視認したか否か、また、警告に応じて車両のブレーキ操作を行ったか否かに基づき危険度が低下したタイミングで警告を停止させる。
【選択図】図1
Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の実際の走行状態に応じて、警告を適切に終了させることができる運転支援装置を提供することにある。
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、運転支援装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。運転支援装置1は、各種センサ2,制御装置(警告制御手段)3,出力デバイス4により構成されている。各種センサ2は、例えば、現在位置取得手段5,車両情報取得手段(制御情報取得手段,危険度判定手段)6,外部環境認識手段(対象物検知手段)7,ドライバ状態検出手段8等で構成されている。現在位置取得手段5は、図示しないナビゲーション装置において得られる自車両の現在位置情報を取得するもので、車両情報取得手段6は、車両側のECU(Electronic Control Unit)より車内LANを介して、例えば車速やブレーキ操作量,ステアリング操作量,ワイパーのスイッチポジションなどの情報を取得するものである。
ドライバ状態検出手段8は、運転中におけるドライバの挙動を撮像するカメラより得られた映像情報を処理することで、ドライバの顔が向いている方向、或いは視線の方向を検出するものである。そして、以上の各種センサ2によって出力される各種のセンサ信号は制御装置3に与えられている。
また、出力デバイス4は、例えば車室内のインストルメントパネルに設置されているディスプレイ(表示手段)13や(図5参照)、スピーカ14などで構成される。これらについては、例えばナビゲーション装置の一部を構成しているものを使用しても良い。
図3は、車両の走行状態に応じた危険度判定の一例を示すものである。この場合、車両がこれから進入しようとしている交差点が、過去のデータ統計等から「事故多発地点」として予め特定されており、その情報は例えばVICS情報として提供されているものとする(即ち、上記交差点には「危険因子が潜在している」と推定される)。
尚、「危険エリア3」であっても、車両が交差点を通過した位置に到達した場合、危険度は「無」となる。
危険度 警告態様
小 (ディスプレイに表示)
中 (ディスプレイに表示)+(スピーカより音声出力)
大 (「中」の警告を強調した表示・音声で実施)
尚、危険度「大」の場合に強調して行う警告は、例えば、ディスプレイ13で行う表示を点滅させたり、スピーカ14より出力する音声のボリュームをアップするなどして行う。
図5は、車室内から車両前方を見た概略図であり、ドライバ状態検出手段8は、ドライバの正面向きの視点を基準として、現在の視点が向いている方向を判定する。気付き判断部11には、インパネに配置されたディスプレイ13の幾何学的配置によって決まる視線方向のエリアが記憶されている。そして、気付き判断部11は、ドライバ状態検出手段8が判定したドライバの視線方向に基づき、ドライバの視線がディスプレイ13を捉えたか否かを判定可能となっている。
上記の判定は、車両の構造や内装、ディスプレイの画面の大きさ等によって異なるが、例えば車両が右ハンドルの場合は、左向き20度〜50度の範囲で、且つ下向き20度〜50度の範囲内にドライバの視線が位置した場合にディスプレイ13を捉えたと判定する。左ハンドルの場合は、前者が右向き20度〜50度の範囲となる。
また、ステップS6でブレーキ操作が行われず「NO」と判断すると、ステップS1〜S4を再実行するが、一度ディスプレイ13の警告表示を見たことをフラグなどにより記憶しておくことで、ステップS4では「YES」と判断される。従って、ステップS5,S11,S6と移行することになる。
従って、ドライバが警告を認識したか否かに応じて危険度の高低を妥当に判定し、警告を適切なタイミングで終了させることができる。加えて、制御装置3は、危険度の判定結果に応じて警告の実施態様も変化させるので、危険度に応じてドライバに適切な注意を促すことができる。
図6及び図7は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例の構成は基本的に第1実施例と同一であり、異なる走行状況に対応したケースを示す。第2実施例の場合、危険ポイントに例えば歩行者や他車両のような移動障害物が存在するか否かに応じて、警告の終了形態が若干異なるようにしている。
即ち、図6に示すように、自車両が進入しようとする交差点において、歩行者が横断歩道を渡ろうとしているとする。この場合、交差点自体が第1実施例のように予め危険ポイントと認定されていない地点でも、各種センサ2における外部環境認識手段7が上記歩行者の存在を検出した時点で、当該交差点が危険ポイントと認定されることになる。
図8は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分のみ説明する。第3実施例の運転支援装置1Aは、各種センサ2Aにおけるドライバ状態検出手段8Aが音声認識装置(音声認識手段)を備えて構成されている。そして、マイク15により集音したドライバの音声をドライバ状態検出手段8Aが認識した結果に基づき、気付き判断部11Aは、ステップS5においてドライバが警告に気付いたか否かを判断する。
図9は本発明の第4実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分のみ説明する。第4実施例の運転支援装置1Bは、各種センサ2Bにおける車両情報取得手段6Bが、ドライバが警告に気付いた場合に操作する気付きスイッチ(危険度判定手段)16を備えて構成されている。即ち、気付きスイッチ16は、例えば、ステアリング17に配置されており、ドライバが警告を認識した場合は気付きスイッチ16を操作することを定めておく。従って、斯様に構成すれば、そのスイッチ操作の有無によってドライバによる警告の認識状況を確実に判定することができる。
危険度の設定については、その他、例えば天候(ワイパーの稼働状態で推定しても良い)や路面状況、車両の走行時間帯(昼夜の別,或いはライトスイッチの操作状態を参照)、生体センサを用いて検出するドライバの覚醒度などに基づいて判断しても良い。或いは、車両周辺の状況をカメラにより撮像した映像情報により判断しても良い
また、自車両に並走している他車両の接近状態に応じて危険度を設定(より接近している状態であれば危険度を高くする)しても良い。
警告の態様は、必ずしも危険度に応じて変化させる必要はなく、1種類だけであっても良い。また、警告を表示又は音声のみで行っても良い。
各種センサは、個別の使用に応じて必要となるものを適宜選択して備えれば良い。
Claims (11)
- 車両の走行状態について危険因子が潜在すると判定すると、ドライバに対して警告を行う運転支援装置において、
前記車両の走行状態に対する危険度を判定する危険度判定手段と、
前記危険度の判定結果に応じて、前記警告の停止タイミングを変化させる警告制御手段とを備えたことを特徴とする運転支援装置。 - 前記危険度判定手段は、前記ドライバが前記警告を認識していないと判断すると危険度を高く、前記警告を認識したと判断すると危険度を低く判定し、
前記警告制御手段は、前記危険度が低下したタイミングで前記警告を停止させることを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。 - 前記危険度判定手段は、前記ドライバが発した音声を認識する音声認識手段を備え、前記音声の認識結果に基づいて前記警告を認識したか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の運転支援装置。
- 前記危険度判定手段は、前記ドライバによって操作されるスイッチを備え、前記スイッチの操作状態に基づいて前記警告を認識したか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の運転支援装置。
- 前記警告を、表示手段に警告メッセージを表示させることで行う場合、
前記危険度判定手段は、前記ドライバが前記警告メッセージの表示を視認したか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の運転支援装置。 - 前記危険度判定手段は、自車両周辺に存在する対象物との接近状態を検知する対象物検知手段を備え、自車両と前記対象物との接近状態に応じて危険度の高低を判定し、
前記警告制御手段は、前記危険度が低下したタイミングで前記警告を停止させることを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。 - 前記危険度判定手段は、前記対象物との接近状態に応じて、危険を回避するために前記ドライバによる車両の制御が必要な状態にあると判断すると危険度を高く、当該制御が不要な状態に変化すると前記危険度を低く判定することを特徴とする請求項6記載の運転支援装置。
- 前記危険度判定手段は、前記ドライバによる車両の制御情報を取得する制御情報取得手段を備え、前記ドライバにより必要な車両制御操作が行われた場合に、前記危険度を低く判定することを特徴とする請求項7記載の運転支援装置。
- 前記車両制御操作は、ブレーキ操作であることを特徴とする請求項8記載の運転支援装置。
- 前記車両制御操作は、ステアリング操作であることを特徴とする請求項8記載の運転支援装置。
- 前記警告制御手段は、前記危険度の判定結果に応じて、前記警告の実施態様も変化させることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の運転支援装置。
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