JP2002352394A - 交差点運転支援システム - Google Patents

交差点運転支援システム

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JP2002352394A
JP2002352394A JP2001154847A JP2001154847A JP2002352394A JP 2002352394 A JP2002352394 A JP 2002352394A JP 2001154847 A JP2001154847 A JP 2001154847A JP 2001154847 A JP2001154847 A JP 2001154847A JP 2002352394 A JP2002352394 A JP 2002352394A
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intersection
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vehicle
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Tomoko Imada
知子 今田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の交差点運転支援システムは、赤外線カ
メラを用いる高価なものであり、また可視画像と温体画
像の両画像における処理が必要なため、計算量が多くな
るという問題があった。 【解決手段】 前方及び側方を撮像するよう配置された
CCDカメラからの画像から、移動体検出手段32によ
り移動体を検出し、自車両の交差点への進入状態に応じ
て検出された移動体を移動体選別手段33によって選別
し、この選別された移動体について危険度判定手段34
によって危険度を判定して、危険と判定されたとき、通
知・警報手段35によって運転手に通知または警報を行
うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交差点右左折時
における前方・側方移動体の存在を、運転者に通知・警
報することで、危険回避・低減を行う交差点運転支援シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の交差点の運転を支援するシステム
としては、例えば特開平4−324600号公報、特開
2000−30197号公報などに記載されているもの
がある。以下、特開平4−324600号公報、特開2
000−30197号公報につき説明する。図18は、
特開平4−324600号公報に記載された従来の右左
折判断支援装置の構成を示す図である。図18におい
て、1は交差点に接近する一方の車の進行状況に関する
状態量を検出する第1の検出手段、2は同交差点に接近
する対向車の進行状況に関する状態量を検出する第2の
検出手段、3は第1の検出手段1の検出データから一方
の交差点までの距離とその他の情報量とに基づき、右左
折待ち停止するかどうかを所定のルールに従って推論す
る推論手段、4は推論手段3が右左折待ち停止しないと
推論した場合、第1の検出手段1及び第2の検出手段2
の検出データに基づいて、右左折車と対向車との衝突の
可能性を演算する危険度演算手段、5は危険度演算手段
4が衝突の可能性が高いと演算した場合、右左折車が安
全側へ動作するように信号を発する警報発生手段であ
る。6はファジイ推論部、7は判別部であり、6、7は
推論手段3を構成する。8は第1の検出手段1の出力と
推論手段3の出力をもとに判別部7の閾値を補正する閾
値補正手段である。この例は、右左折判断の状況を事前
に推論して、右左折待ち停止しない場合で、かつ衝突の
可能性がある場合にのみ警報が発せられるようにした右
左折判断支援装置である。
【0003】図19は、特開2000−30197号公
報に記載された従来の温体検出装置の構成を示す図であ
る。図19において、10は赤外線カメラ、11は可視
カメラ、12は車両走行方向の他車両までの距離及び方
向を検出する車両検出部である。13は赤外線カメラ1
0と可視カメラ11と車両検出部12の出力が入力され
る画像処理ユニット、14は画像処理ユニット13によ
って動作される警報部である。図19は、車両走行方向
の温体画像と可視画像をそれぞれ赤外線カメラ10、可
視カメラ11によって撮像し、車両走行方向の他車両ま
での距離及び方向を車両検出部12で検出し、画像処理
ユニット13で他車両までの距離及び方向に基づいて、
他車両の存在領域を抽出する。次に、温体画像から可視
画像及び他車両の存在領域を除去し、この除去処理結果
として得られた温体画像に基づいて、歩行者の存在を検
出するもので、外乱要因に影響されることなく、正確に
歩行者を検出することができる温体検出装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−324600号公報における装置は、右左折前対向
車のみの検出であり、右左折後歩行者の検出はなく、歩
行者との衝突の危険性があった。また、歩行者検出を行
う特開2000−30197号公報における装置は、赤
外線カメラを用いる高価なものであり、また可視画像と
温体画像の両画像における処理であるため、計算量が多
くなるという問題があった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、右左折時の対向車及び歩行者を
含む移動体を同時に、少ない計算量で高速に、かつ正確
に検出する交差点運転支援システムを得ることを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる交差点
運転支援システムにおいては、交差点における車両の運
転を支援する交差点運転支援システムにおいて、自車両
の周辺を撮像するように配置された撮像装置と、この撮
像装置によって撮像された画像を基に、移動体を検出す
る移動体検出手段と、自車両の交差点への進入状態に応
じて移動体検出手段によって検出された移動体を選別す
る移動体選別手段と、この移動体選別手段によって選別
された移動体について危険度を判定する危険度判定手段
と、この危険度判定手段による判定結果に応じて通知ま
たは警報を行う通知・警報手段を備えたものである。
【0007】また、移動体検出手段は、自車両の交差点
への進入状態に応じて、移動体を検出する画像の移動体
検出領域を移動するものである。また、移動体検出手段
は、危険度判定手段によって判定された移動体の危険度
に応じて、移動体を継続して検出するように画像の移動
体検出領域を移動するものである。
【0008】さらに、撮像装置は、撮像方向を変更可能
に構成されると共に、移動体検出手段は、撮像装置の撮
像方向を変更することにより移動体検出領域を移動する
ものである。また、移動体検出手段は、移動体を検出す
る画像の注目領域を変更することにより、移動体検出領
域を移動するものである。
【0009】また、移動体検出手段は、移動体の背景を
除去する背景除去手段を有するものである。
【0010】加えて、移動体検出手段は、別の移動体検
出手段によって検出された移動体の情報を用いて移動体
を確定するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による交差点運転支援システムの監視カ
メラの取付を示す図である。図1において、21は車
両、22は車両21に取付けられ、車両1の前方を撮影
するCCDカメラ(撮像装置)、23は車両21に取付
けられ、車両1の右側方を撮像するCCDカメラであ
る。図2は、この発明の実施の形態1による交差点運転
支援システムの構成を示す図である。図2において、2
2、23は図1におけるものと同一のものである。24
は車両センサ類で、ウインカ、ブレーキのオンオフやハ
ンドル角、車輪速等を検出する。25はCCDカメラ2
2、23から出力された画面データ及び車両センサ類2
4の出力をもとに画像処理を行う処理部で、CCDカメ
ラ22、23の出力する画面データを記憶する画像メモ
リ26を有する。27は処理部25の画像処理結果をも
とに、運転者に通知・警報を行う通知・警報部である。
【0012】図3は、この発明の実施の形態1による交
差点運転支援システムの側方監視カメラよりの入力画像
を示す図である。図4は、この発明の実施の形態1によ
る交差点運転支援システムの前方監視カメラよりの入力
画像を示す図である。図5は、この発明の実施の形態1
による交差点運転支援システムの処理部を説明する図で
ある。図5において、31はCCDカメラ22、23に
より撮影された画面データを処理部25に入力する画像
入力手段、32は入力された画像内で他車両及び歩行者
の移動体を検出する移動体検出手段、33は移動体検出
結果が正しいか、または必要であるか否かを判断し選別
する移動体選別手段、34は選別した移動体が自車にと
って危険であるか否かを判断する危険度判定手段、35
は運転者に通知または警報を行う通知・警報手段であ
る。
【0013】図6は、この発明の実施の形態1による交
差点運転支援システムの移動体検出手段を説明する図で
ある。図6において、36は前方移動体検出手段、37
は側方移動体検出手段である。41は移動体を探索する
探索ラインを設定する探索ライン設定手段、42は各探
索ラインの輝度分布を取得する輝度分布取得手段、43
は各探索ラインの輝度分布を記憶する輝度分布記憶手
段、44は各探索ラインの輝度分布について、1画素ま
たは数画素おきに画素値の差分を行う空間差分手段、4
5は輝度分布記憶手段43に記憶された前画面の探索ラ
インの輝度情報と輝度分布取得手段42によって取得さ
れた現画面の輝度情報との同一座標での差分を行う時間
差分手段、46は現画面における移動体を選別する移動
体候補選別手段である。
【0014】図7は、この発明の実施の形態1による交
差点運転支援システムの空間差分手段を説明する図であ
る。図8は、この発明の実施の形態1による交差点運転
支援システムの空間差分手段及び時間差分手段を説明す
る図であり、図8(a)は現画面、図8(b)は前画面
を表している。図9は、この発明の実施の形態1による
交差点運転支援システムの空間差分手段及び時間差分手
段を説明する図であり、図9(a)は、輝度情報の同一
座標での差分を示す図、図9(b)は、探索ライン上の
物体の時間変化量を示す図である。図10は、この発明
の実施の形態1による交差点運転支援システムの移動体
候補選別手段を説明する図である。図7〜図10におい
て、28は移動体を探索する探索ラインである。
【0015】図11は、この発明の実施の形態1による
交差点運転支援システムの時間差分手段を説明する図で
ある。図11において、29は側方の移動体を探索する
探索ラインである。図12は、この発明の実施の形態1
による交差点運転支援システムの移動体選別手段の流れ
を示すフローチャートである。図12において、33は
図5におけるものと同一のものである。47は自車両の
交差点への進入状態を判定する車両進入状態判定手段で
ある。
【0016】次に、図5を基にして概略の動作を説明す
る。まず、CCDカメラ22、23により自車両の周辺
画像を撮像する。この例ではCCDカメラ22、23
は、車両前方、車両側方の2方向を撮像可能な位置に搭
載されている。撮像された画像は、画像入力手段31で
画像メモリ26より処理部25に入力され、入力された
画像内で移動体検出手段32により移動体を検出する。
移動体検出後は自車両の交差点の進入状況に応じて、移
動体検出結果が正しいかまたは必要であるか否かを判断
し、取捨選択する移動体選別手段33と、選別した移動
体が自車両にとって危険であるか否かを危険度判定手段
34により判断し、結果に応じて通知・警報手段35に
より運転者に通知または警報のいずれかを行う。
【0017】以下、各手段について詳細に説明する。ま
ず、移動体検出手段32の前方移動体検出手段36、側
方移動体検出手段37の処理を、図6を用いて説明す
る。前方移動体検出手段36では、図7に示すように前
方の移動体を探索する探索ライン28を探索ライン設定
手段41により設定し、各探索ライン28の輝度分布を
輝度分布取得手段42により取得する(図8a:現画
面、図8b:前画面)。取得後は輝度分布記憶手段43
により、現画面の各探索ラインの輝度分布を記憶し、次
画面に利用するものとする。次に、空間差分手段44に
より各探索ライン輝度分布について、1画素または数画
素おきに画素値の差分を行い(ここでは右画素−左画
素)、図9(a)に示すように探索ライン28上の物体
検出を行う。物体検出後は、時間差分手段45により前
画面において輝度分布記憶手段43に記憶された各探索
ライン28の輝度情報と、現画面において輝度分布取得
手段42により取得した輝度情報の同一座標での差分を
行い(ここでは現画面−前画面)、図9(b)に示すよ
うに探索ライン28上の物体の時間変化量を抽出する。
物体検出結果と時間変化量抽出結果により、例えば図1
0に示すように、MDATA=時間差分×空間差分×C
(Cは定数)により、現画面における移動体M0、M1
を、移動体候補選別手段46により選別する。ここで
は、MDATAが負の場合は、画面上の右への動き、正
の場合は、左への動き(X軸方向)となる。
【0018】側方移動体検出手段37では、前方移動体
検出手段36と同様に、図11に示すように、側方の移
動体を探索するライン29を探索ライン設定手段41に
より設定し、各ラインの輝度分布を輝度分布取得手段4
2により取得する。取得後は輝度分布記憶手段43によ
り現画面の各探索ライン29の輝度分布を記憶し、次画
面に利用するものとする。次に空間差分手段44によ
り、各探索ライン輝度分布について、1画素または数画
素おきに画素値の差分を行い、図9(a)に示すのと同
様に探索ライン29上の物体検出を行う。物体検出後
は、時間差分手段45により前画面において輝度分布記
憶手段43により記憶された各探索ライン29の輝度情
報と、現画面において輝度分布取得手段42により取得
された輝度情報の同一座標での差分を行い、図9(b)
に示すのと同様に探索ライン29上の物体の時間変化量
を抽出する。物体検出結果と時間変化量抽出結果によ
り、図10に示すのと同様に、MDATA=時間差分×
空間差分×C(Cは定数)により、現画面における移動
体を、移動体候補選別手段46により選別する。ここで
は、MDATAが負の場合は画面上の下への動き、正の
場合は上への動き(Y軸方向)となる。
【0019】次に、移動体選別手段33の動作を図12
のフローチャートにより説明する。移動体選別手段33
は、車両センサ類24からの入力結果より、車両進入状
態判定手段47で自車両の交差点進入状態を判別する。
ここではウインカ、ブレーキ、ハンドル角、車輪速を用
い、自車両の交差点進入状態を判断し、必要な移動体情
報のみを選別する。図12のステップS1で、右ウイン
カースイッチのオンオフを調べ、オンのとき、ステップ
S2で、ブレーキ信号のオンオフを判断し、オフのと
き、ステップS3で、ハンドル角の大小を調べ、ハンド
ル角が大のとき、ステップS4で、車輪速を判断する。
【0020】ステップS1で、右ウインカースイッチが
オフのとき前方、側方を状態1とする。ステップS2
で、ブレーキ信号がオンのとき前方、側方を状態2とす
る。ステップS3で、ハンドル角が小のとき前方、側方
を状態3とする。次いで、ステップS4で、車輪速が低
いとき、前方、側方を状態3とする。ステップS4で、
車輪速が高いとき、前方は前警報状態継続とし、側方は
状態3とする。状態1〜状態3については後述する。交
差点に進入している度合いの大きさにより、進入度合い
が大きい場合は、既に前方に関しては、運転者自身が安
全を認識して進入したものと判断し、交差点の進入時の
移動体誤検出、誤警報を避けるため、通知・警報は行わ
ないか、あるいは危険度をさげて通知するものとする。
そして選別した移動体につき、その速度及び自車両から
の距離を推定し、危険度判定手段34により危険度を決
定し、その結果にもとづき通知・警報手段35により、
運転者に通知・警報を行う。
【0021】危険度判定手段34では、移動体選別手段
33の結果を受けて、以下のように判定する。図12に
おける状態1は、運転者が交差点に進入する意志はない
ものとし、移動体の検出結果は保持するが、通知・警報
は行わない。状態2は、ブレーキが作動している=運転
者が危険を認識しているものとし、移動体があることの
みを知らせるべく、危険度低とする。状態3は、運転者
が交差点に進入を開始していることから、移動体がある
場合は危険に気づいていないものと判定し、その距離及
び速度を推定し、危険度を決定する。前警報状態継続に
ついては、既に交差点に進入してしまった状態では、前
方撮像装置に前方の情報は入ってこないと推定されるた
め、誤判定を避けるため、直前の警報情報に従って警報
の継続のみを行う。
【0022】実施の形態1によれば、自車の交差点進入
状態の応じて、移動体検出結果を取捨選択することによ
り、運転者にとってわずらわしい警報及び誤警報を軽減
させることができる。
【0023】実施の形態2.実施の形態2は、実施の形
態1の移動体検出手段に撮像方向設定手段を設け、移動
体検出領域を可変にするものである。図13は、この発
明の実施の形態2による交差点運転支援システムの移動
体検出手段を説明する図である。図13において、3
2、36、37、41〜46は図6におけるものと、4
7は図12におけるものとそれぞれ同一のものである。
48はCCDカメラ22、23を動かせて、撮像方向を
設定する撮像方向設定手段である。図14は、この発明
の実施の形態2による交差点運転支援システムの撮像方
法設定手段の流れを示すフローチャートである。実施の
形態2は、車両に取付けたCCDカメラ22、23の撮
像装置を可動することのできる機構を備えるものとし、
車両センサ類24の入力結果より、自車両の交差点への
進入状態に応じて、撮像方向設定手段48により、取り
付けた撮像装置を運転者の注意すべき方向に動かすもの
とする。
【0024】次に、図14中の撮像方向設定手段48に
用いられる車両進入状態判定手段47の動作について説
明する。図14のステップS1で、右ウインカースイッ
チのオンオフを調べ、オンのとき、ステップS2で、ブ
レーキ信号のオンオフを判断し、オフのとき、ステップ
S3で、ハンドル角の大小を調べ、ハンドル角が大のと
き、ステップS4で、車輪速を判断する。ステップS1
で、右ウインカースイッチがオフのとき前方、側方を方
向0とする。ステップS2で、ブレーキ信号がオンのと
き前方、側方を方向0とする。ステップS3で、ハンド
ル角が小のとき前方、側方を方向1とする。次いで、ス
テップS4で、車輪速が低いとき、前方、側方を方向1
とする。ステップS4で、車輪速が高いとき、前方、側
方を方向2とする。
【0025】撮像方向設定手段48は、この車両進入状
態判定手段47の判定により、動作する。方向0は初期
値、方向1では、車両のハンドル角及び車速により、そ
の進路方向を推測し、前方・側方の各CCDカメラを移
動させる。方向2では、前方は既に不要であると判断
し、側方が広い範囲で確認可能なように2つの撮像装置
を設定する。また、撮像装置が可動することのできる機
構を備えていない場合は、撮像画像における注目領域を
可変にすることで対応するものとする。
【0026】実施の形態2によれば、自車の交差点進入
状態に応じて移動体検出領域を移動させることにより、
運転者にとって注目すべき方向にある移動体をより正確
に検出することができる。
【0027】実施の形態3.実施の形態3は、実施の形
態1または実施の形態2の移動体検出手段について、危
険度判定結果に応じて移動体検出領域を移動させるもの
である。実施の形態3における移動体検出手段の動作
は、図13のフローチャートと同様である。実施の形態
3では、車両にとりつけたCCDカメラ22、23の撮
像装置を可動することのできる機構を備えるものとし、
前画面における図5の危険度判定手段34により危険な
状態へ陥る可能性がある移動体があると判断された場合
は、その移動体を継続して追従できるような方向へその
移動体検出方向を動かす。方向0は初期値、方向1、方
向2では実施の形態3では撮像装置初期値より移動体が
検出された場合、以後は移動体検出結果及び危険度判定
結果に基づき、その移動体を継続して追従できるような
方向へ撮像装置を設定する。また、撮像装置が可動する
ことのできる機構を備えていない場合は、撮像画像にお
ける注目領域を可変にすることで対応するものとする。
【0028】実施の形態3によれば、すでに検出した移
動体の危険度判定結果に応じて、移動体検出領域を移動
させることにより、運転者にとっては注意すべき移動体
をより正確に検出することができる。
【0029】実施の形態4.実施の形態4は、実施の形
態1〜実施の形態3の移動体検出手段に背景除去手段を
設けたものである。図15は、この発明の実施の形態4
による交差点運転支援システムの移動体検出手段を説明
する図である。図15において、32、36、37、4
1〜46、48は、図13におけるものと同一のもので
ある。49は移動体の背景を除去する背景除去手段であ
る。図16は、この発明の実施の形態4による交差点運
転支援システムの背景除去手段を説明する図である。
【0030】実施の形態4は、側方移動体検出手段37
において、前方移動体検出手段36とは違い、自車両の
回転方向の動きにより背景の動きが顕著に現れる可能性
があるため、背景除去手段49により移動体の背景の動
きを除くようにした。背景除去手段49は、取得した画
像の特定領域における動きベクトルを用いるものとす
る。図16に示すように、例えば側方画面においてn+
1個の領域Rn(nは1以上の整数)におけるX方向の
平均動きベクトルRnBを自車旋回時に演算し(本例で
は図10に示すような移動量と向き)、各領域の中心位
置の動きと仮定する。各領域中心を結ぶ直線を旋回基準
Kとするとき、各平均動きベクトルを結ぶ直線Bとの交
点が動き基準Pと仮定でき、画面上の各位置での旋回に
よる動きベクトルMBmが算出できる。よって、各移動
体の動き量を、算出した動きベクトルMBmで補正する
ことで、静止物体と実際の移動物体との区別を行う。
【0031】実施の形態4によれば、側方移動体検出手
段において、背景除去を行うことにより、自車両の動き
による移動体誤検出を軽減することができる。
【0032】実施の形態5.実施の形態5は、実施の形
態1〜実施の形態4の移動体検出手段に路側移動体情報
の利用を付加するものである。図17は、この発明の実
施の形態5による交差点運転支援システムの移動体検出
手段を説明する図である。図17において、32、3
6、37、41〜46、48、49は図15におけるも
のと同一のものである。50は路側に設置された移動体
検出システムからの情報である路側移動体情報、51は
路側移動体情報50を補助情報として用いて移動体を確
定する移動体確定手段である。
【0033】実施の形態5は、例えば路側に本システム
と同等な移動体検出システムがある場合に、その移動体
検出システムの情報である移動体検出システム情報50
を補助情報として用い、移動体確定手段51によりさら
に移動体を絞り込む。
【0034】実施の形態5によれば、自車以外の移動体
検出手段による検出結果を補助情報として用いること
で、より正確に移動体の情報を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。交差点
における車両の運転を支援する交差点運転支援システム
において、自車両の周辺を撮像するように配置された撮
像装置と、この撮像装置によって撮像された画像を基
に、移動体を検出する移動体検出手段と、自車両の交差
点への進入状態に応じて移動体検出手段によって検出さ
れた移動体を選別する移動体選別手段と、この移動体選
別手段によって選別された移動体について危険度を判定
する危険度判定手段と、この危険度判定手段による判定
結果に応じて通知または警報を行う通知・警報手段を備
えたので、検出された移動体を選別した後に危険度を判
定するので、適確な通知または警報を行え、誤警報を防
止することができる。
【0036】また、移動体検出手段は、自車両の交差点
への進入状態に応じて、移動体を検出する画像の移動体
検出領域を移動するので、自車両の交差点への進入状態
に応じた移動体検出領域から移動体を検出することがで
きる。また、移動体検出手段は、危険度判定手段によっ
て判定された移動体の危険度に応じて、移動体を継続し
て検出するように画像の移動体検出領域を移動するの
で、危険な移動体を継続して検出することができる。
【0037】さらに、撮像装置は、撮像方向を変更可能
に構成されると共に、移動体検出手段は、撮像装置の撮
像方向を変更することにより移動体検出領域を移動する
ので、撮像装置の撮像方向の変更により、適確な移動体
検出領域から移動体を検出することができる。また、移
動体検出手段は、移動体を検出する画像の注目領域を変
更することにより、移動体検出領域を移動するので、適
確な注目領域から移動体を検出することができる。
【0038】また、移動体検出手段は、移動体の背景を
除去する背景除去手段を有するので、自車両の動きによ
る移動体の誤検出を軽減することができる。
【0039】加えて、移動体検出手段は、別の移動体検
出手段によって検出された移動体の情報を用いて移動体
を確定するので、より正確に移動体の検出を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による交差点運転支
援システムの監視カメラの取付を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による交差点運転支
援システムの構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による交差点運転支
援システムの側方監視カメラよりの入力画像を示す図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態1による交差点運転支
援システムの前方監視カメラよりの入力画像を示す図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態1による交差点運転支
援システムの処理部を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による交差点運転支
援システムの移動体検出手段を説明する図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による交差点運転支
援システムの空間差分手段を説明する図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による交差点運転支
援システムの空間差分手段及び時間差分手段を説明する
図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による交差点運転支
援システムの空間差分手段及び時間差分手段を説明する
図である。
【図10】 この発明の実施の形態1による交差点運転
支援システムの移動体候補選別手段を説明する図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態1による交差点運転
支援システムの時間差分手段を説明する図である。
【図12】 この発明の実施の形態1による交差点運転
支援システムの移動体選別手段の流れを示すフローチャ
ートである。
【図13】 この発明の実施の形態2、3による交差点
運転支援システムの移動体検出手段を説明する図であ
る。
【図14】 この発明の実施の形態2による交差点運転
支援システムの撮像方法設定手段の流れを示すフローチ
ャートである。
【図15】 この発明の実施の形態4による交差点運転
支援システムの移動体検出手段を説明する図である。
【図16】 この発明の実施の形態4による交差点運転
支援システムの背景除去手段を説明する図である。
【図17】 この発明の実施の形態5による交差点運転
支援システムの移動体検出手段を説明する図である。
【図18】 従来の右左折判断支援装置の構成を示す図
である。
【図19】 従来の温体検出装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
22,23 CCDカメラ、24 車両センサ類、25
処理部、26 画像メモリ、27 通知・警報部、3
1 画像入力手段、32 移動体検出手段、33 移動
体選別手段、34 危険度判定手段、35 通知・警報
手段、36 前方移動体検出手段、37 側方移動体検
出手段、41 探索ライン設定手段、42 輝度分布取
得手段、43 輝度分布記憶手段、44 空間差分手
段、45 時間差分手段、46 移動体候補選別手段、
47 車両進入状態判定手段、48 撮像方向設定手
段、49 背景除去手段、50 路側移動体情報、51
移動体確定手段。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA16 BA02 CA08 CA12 CA16 CB12 CB16 CC01 DA07 DA15 DB02 DB09 DC02 DC23 5C086 AA51 BA22 CA28 CB36 DA33 DA40 EA45 FA01 FA11 5H180 AA01 CC04 LL01 LL02 LL06 LL14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差点における車両の運転を支援する交
    差点運転支援システムにおいて、自車両の周辺を撮像す
    るように配置された撮像装置、この撮像装置によって撮
    像された画像を基に、移動体を検出する移動体検出手
    段、自車両の交差点への進入状態に応じて移動体検出手
    段によって検出された移動体を選別する移動体選別手
    段、この移動体選別手段によって選別された移動体につ
    いて危険度を判定する危険度判定手段、この危険度判定
    手段による判定結果に応じて通知または警報を行う通知
    ・警報手段を備えたことを特徴とする交差点運転支援シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 上記移動体検出手段は、自車両の交差点
    への進入状態に応じて、移動体を検出する画像の移動体
    検出領域を移動することを特徴とする請求項1記載の交
    差点運転支援システム。
  3. 【請求項3】 上記移動体検出手段は、上記危険度判定
    手段によって判定された移動体の危険度に応じて、上記
    移動体を継続して検出するように画像の移動体検出領域
    を移動することを特徴とする請求項1記載の交差点運転
    支援システム。
  4. 【請求項4】 上記撮像装置は、撮像方向を変更可能に
    構成されると共に、上記移動体検出手段は、上記撮像装
    置の撮像方向を変更することにより移動体検出領域を移
    動することを特徴とする請求項2または請求項3記載の
    交差点運転支援システム。
  5. 【請求項5】 上記移動体検出手段は、移動体を検出す
    る画像の注目領域を変更することにより、移動体検出領
    域を移動することを特徴とする請求項2または請求項3
    記載の交差点運転支援システム。
  6. 【請求項6】 上記移動体検出手段は、移動体の背景を
    除去する背景除去手段を有することを特徴とする請求項
    1〜請求項5のいずれか一項記載の交差点運転支援シス
    テム。
  7. 【請求項7】 上記移動体検出手段は、別の移動体検出
    手段によって検出された移動体の情報を用いて移動体を
    確定することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれ
    か一項記載の交差点運転支援システム。
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