JP2007278519A - 駆動力伝達装置の製造方法 - Google Patents

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博 宅野
Akiyoshi Tashiro
明義 田代
Hiroyuki Nakaba
広幸 中場
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Abstract

【課題】 駆動力伝達装置を構成するインナシャフトにおいて、構造的に、その一端側の内スプライン、内セレーション等内歯をブローチ加工し得るようにして、インナシャフトの加工コストの大幅な軽減、および、内孔の内周と外周との同心度を高い精度に確保すること
【解決手段】 駆動力伝達装置のインナシャフトとして、その軸心に貫通孔を有する中空シャフト23を採用して、前記貫通孔の一端部分の内周面にブローチ加工によって駆動軸又は従動軸の先端が嵌合される内スプライン23cを形成し、その後に前記貫通孔の中間部に遮断部材24を嵌着して同遮断部材によって形成された一端側分割孔と他端側分割孔を液密的に隔離するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、同軸的に配置される駆動軸と従動軸の間に介装されてこれら両軸間のトルク伝達可能な連結状態を断続する駆動力伝達装置の製造方法に関する。
従来、この種形式の駆動力伝達装置として、同軸的に配置される駆動軸と従動軸の一方にトルク伝達可能に同心的に連結されるアウタケースと、同アウタケース内にて同心的に位置し前記駆動軸および前記従動軸の他方にトルク伝達可能に連結されるインナシャフトと、同インナシャフトと前記アウタケース間にて液密的に区画して形成されて作動油が封入されるクラッチ収容室と、同クラッチ収容室内に収容されて前記アウタケースと前記インナシャフト間のトルク伝達可能な連結状態を断続する摩擦クラッチを備え、前記駆動軸と前記従動軸間のトルク伝達可能な連結状態を断続する駆動力伝達装置がある。当該駆動力伝達装置を構成する前記インナシャフトは、その軸心に形成した内孔がその中間部にて遮断されて一端側と他端側とに分割されていてインナシャフトの一端側の内孔の内周面に形成されている内スプライン等の内歯を介して従動軸または駆動軸がトルク伝達可能に連結され、かつ、インナシャフトの他端側の外周には摩擦クラッチが組付けられて、摩擦クラッチがクラッチ収容室内に収容されている。このように組付けられたインナシャフトにおいては、例えば、その他端側がクラッチ収容室に封入された潤滑油等の作動油に曝され、また、その一端側が従動軸または駆動軸に関連する作動油に曝される。
このように、当該インナシャフトにおいては、その各端部側は互いに異なる雰囲気に曝されることになるため、異なる雰囲気がインナシャフトを通して互いに影響を及ぼしあうことがないように、インナシャフトの一端側の内孔は他端側へは貫通せずに途中で遮断されている。
かかる構造のインナシャフトを形成するには、先端側が閉塞されている一端側の内孔の内周面に内スプラインを形成することが必要であるが、このような先端側が閉鎖されている内孔の内周面に内スプラインを形成する加工手段には、スプライン加工が容易なブローチ盤で加工(ブローチ加工)することが困難である。このため、インナシャフトの製造、特に、内孔の内周面のスプライン加工が困難で加工コストが嵩むとともに、内孔の内周と外周との同心度の精度を高い精度に確保するのが困難となって、インナシャフトと従動軸または駆動軸との連結に支障をきたすとともに、インナシャフトとこれに連結された軸との同軸性の精度がわるくなるおそれがある。
従って、本発明の目的は、この種形式の駆動力伝達装置を構成するインナシャフトにおいて、構造的に、その一端側の内スプライン、内セレーション等内歯をブローチ加工し得るようにして、インナシャフトの加工コストの大幅な軽減、および、内孔の内周と外周との同心度を高い精度に確保することにある。
本発明は、上記の目的を達成するため、同軸的に配置される駆動軸および従動軸の一方にトルク伝達可能に同心的に連結されるアウタケースと、同アウタケース内にて同心的に位置し前記駆動軸および前記従動軸の他方にトルク伝達可能に連結されるインナシャフトと、同インナシャフトと前記アウタケース間にて液密的に区画して形成されて作動油が封入されるクラッチ収容室と、同クラッチ収容室内に収容されて前記アウタケースと前記インナシャフト間のトルク伝達可能な連結状態を断続する摩擦クラッチを備えた駆動力伝達装置の製造方法であって、前記インナシャフトとして、その軸心に貫通孔を有する中空シャフトを採用して、前記貫通孔の一端部分の内周面にブローチ加工によって前記駆動軸又は従動軸の先端が嵌合される内スプラインを形成し、その後に前記貫通孔の中間部に遮断部材を嵌着して同遮断部材によって形成された一端側分割孔と他端側分割孔を液密的に隔離するようにしたことを特徴とする駆動力伝達装置の製造方法を案出したものである。
本発明の実施にあたっては、前記中空シャフトの貫通孔の中間部に嵌着する遮断部材として、椀形状の金属製キャップ部の外周に前記貫通孔の内周面に液密的に密着するゴム製のカバー体を貼着した部材を採用することが望ましい。
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本発明による駆動力伝達装置の製造方法においては、当該駆動力伝達装置におけるインナシャフトの内歯を加工する手段として、同インナシャフトの貫通孔を一端側分割孔と他端側分割孔とに分割する前に、貫通孔の一端側の内周面に加工を施す手段を採ることができ、かかる加工にはブローチ盤を使用したスプライン加工(ブローチ加工)を施すことが可能である。ブローチ盤による加工を施した後に、遮断部材を貫通孔の中間部に嵌着すれば、貫通孔は、一端側分割孔と他端側分割孔とに液密的に隔離され、従来から使用されているインナシャフトと同様に機能するインナシャフトを構成することができる。
従って、本発明による駆動力伝達装置の製造方法においては、インナシャフトとして採用した中空シャフトの貫通孔の一端側の内周面にブローチ加工を施すことにより、インナシャフトの加工コストの大幅な軽減と、内孔の内周と外周との同心度の精度を高い精度に確保することができる。
以下、本発明を図面に基づいて説明するに、図1には本発明による駆動力伝達装置の製造方法の一実施形態が示されている。当該駆動力伝達装置Aは、図4に示すように、前輪駆動をベースとする四輪駆動車における後輪側への駆動力伝達経路に配設されて、後輪側への駆動力の伝達を制御する。
当該四輪駆動車において、トアランスアクスル11はトランスミッション、トランスファおよびフロントディファレンシャルを一体に備えるもので、エンジン12の駆動力をトランスアクスル11のフロントディファレンシャルを介して、両アクスルシャフト13a,13aに出力して左右の前輪13b,13bを駆動させるとともに、プロペラシャフト14側に出力させる。プロペラシャフト14は、駆動力伝達装置Aを介してドライブピニオンシャフト15に連結されており、プロペラシャフト14とドライブピニオンシャフト15がトルク伝達可能に連結された場合には、駆動力はリヤディファレンシャル16に伝達され、リヤディファレンシャル16から両アクスルシャフト17a,17aへ出力されて左右の後輪17b,17bを駆動させる。
駆動力伝達装置Aは、駆動軸であるプロペラシャフト14と、従動軸であるドライブピニオンシャフト15間に配設されているもので、図1に示すように、アウタケース20a、インナシャフト20bおよびメインクラッチ機構20cと、パイロットクラッチ機構30aおよびカム機構30bとを備を備えている。
駆動力伝達装置Aを構成するアウタケース20aは、有底筒状のハウジング21aと、ハウジング21aの後端開口部に螺着されて同開口部を覆蓋するリヤカバー21bとにより構成されている。ハウジング21aは鉄製のもので、ハウジング本体21a1の前面であるフロントカバー部21a2の前面に連結軸部21a3が一体に形成されていて、同連結部21a3に第1プロペラシャフト14が動力伝達可能に連結される。また、リヤカバー21bは磁性材料である鉄製の内外両筒部21b1,21b2と、両筒部21b1,21b2間に位置して溶接等により固着された非磁性材料であるステンレス製の中間筒部21b3にて形成されている。
インナシャフト20bは、リヤカバー21bの中央部を液密的に貫通してアウタケース20aのハウジング21a内に同心的に挿入されていて、軸方向を規制された状態で、ハウジング21aとリヤカバー21bに回転可能に支持されている。インナシャフト20bには、ドライブピニオンシャフト15の先端部が挿入されて、トルク伝達可能に連結される。インナシャフト20bは、かかる組付け状態において、アウタケース20aのハウジング21aとリヤカバー21bとともに液密的な空間部を形成していて、インナシャフト20bの他端側の外周に、後述するカム機構30bが区画するクラッチ収容室を形成している。
メインクラッチ機構20cは湿式多板式の摩擦クラッチであり、多数のクラッチプレート(インナクラッチプレート22aおよびアウタクラッチプレート22b)を備えていて、クラッチ収容室に収容されてハウジング21a内の奥壁側に配設されている。摩擦クラッチを構成する各インナクラッチプレート22aは、インナシャフト20bの外周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けられ、かつ、各アウタクラッチプレート22bはハウジング21aの内周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けられている。各インナクラッチプレート22aと各アウタクラッチプレート22bは交互に位置していて、互いに当接して摩擦係合するとともに互いに離間して自由状態となる。
パイロットクラッチ機構30aは電磁式クラッチであり、電磁石31、摩擦クラッチ32、アーマチャ33、およびヨーク34にて構成されている。電磁石31は環状を呈し、ヨーク34に嵌着された状態でリヤカバー21bの環状凹所21cに嵌合されている。ヨーク34は、リヤカバー21bとはわずかな隙間を保持した状態で回転可能に組付けられている。
摩擦クラッチ32は、複数のアウタクラッチプレート32aとインナクラッチプレート32bとからなる湿式多板式の摩擦クラッチであり、各アウタクラッチプレート32aはハウジング21aの内周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けられ、かつ、各インナクラッチプレート32bは後述するカム機構30bを構成する第1カム部材35の外周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けられている。アーマチャ33は環状を呈するもので、ハウジング21aの内周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けられていて、摩擦クラッチ32の前側に位置して対向している。
カム機構30bは、メインクラッチ機構20cとパイロットクラッチ機構30a間に配設されているもので、第1カム部材35、第2カム部材36、および、複数のカムフォロア37にて構成されている。第1カム部材35は、インナシャフト20bの外周に回転可能に嵌合された状態で摩擦クラッチ32の内周間に位置し、外周に摩擦クラッチ32のインナクラッチプレート32bがスプライン嵌合している。第2カム部材36は、インナシャフト20bの外周にスプライン嵌合した状態で、第1カム部材35およびアーマチャ33とメインクラッチ機構20cとの間に位置している。各カムフォロア37はボール状を呈するもので、両カム部材35,36の互いに対向する対向面に形成した各ボール溝に嵌合している。
カム機構30bとパイロットクラッチ機構30aとの間には、アーマチャ33と摩擦クラッチ32との間隙を規制する規制部材38と、摩擦クラッチ32を微小荷重で押圧する荷重付与部材39が介在されている。規制部材38は、ステンレス製のボール等非磁性体のボールであって、第2カム部材36の嵌合孔に嵌合された状態でアーマチャ33側に臨み、第2カム部材36とアーマチャ33の間隙を一定以上に保持している。また、荷重付与部材39はコンプレッションスプリングであって、摩擦クラッチ32に微小な荷重を付与して、摩擦クラッチ32の各アウタクラッチプレート32aと各インナクラッチプレート32b間の一定以上の大きな離間を防止している。
かかる構成の駆動力伝達装置Aにおいては、パイロットクラッチ機構30aを構成する電磁石31の電磁コイルが非通電状態にある場合には磁路は形成されず、摩擦クラッチ32は非係合状態にある。このため、パイロットクラッチ機構30aは非作動の状態にあって、カム機構30bにおいては、第1カム部材35はカムフォロア37を介して第2カム部材36と一体に回転可能な状態にあって、メインクラッチ機構20cは非作動の状態にある。このため、車両は二輪駆動である第1駆動モードを構成する。
一方、電磁石31の電磁コイルへの通電がなされると、パイロットクラッチ機構30aには電磁石31を基点としてヨーク34、リヤカバー21b、摩擦クラッチ32およびアーマチャ33を循環する磁路が形成されて、電磁石31はアーマチャ33を吸引する。このため、アーマチャ33は摩擦クラッチ32を押圧して摩擦係合させる。この結果、パイロットクラッチ機構30aにパイロットトルクが発生し、カム機構30bにおいては、第1カム部材35と第2カム部材36間に相対回転が発生して、カムフォロア37とボール溝の作用により、第2カム部材36がメインクラッチ機構20cを押圧する。これにより、メインクラッチ機構20cは、摩擦クラッチ32の摩擦係合力に応じて摩擦係合して、アウタケース20aとインナシャフト20b間にトルク伝達が生じる。これにより、車両はプロペラシャフト14とドライブピニオンシャフト15が非直結状態と直結状態間での四輪駆動である第2の駆動モードを構成する。この駆動モードでは、車両の走行状態に応じて、前後輪間の駆動力分配比を100:0(二輪駆動状態)〜50:50(直結状態)の範囲で制御することができる。
また、電磁石31の電磁コイルへの通電電流を所定の値に高めると電磁石31のアーマチャ33に対する吸引力が増大し、アーマチャ33は強く吸引されて摩擦クラッチ32の摩擦係合力を増大させ、第1カム部材35と第2カム部材36との相対移動を増大させる。この結果、第2カム部材36のメインクラッチ機構20cに対する押圧力が増大して、メインクラッチ機構20cを結合状態とする。このため、車両はプロペラシャフト14とドライブピニオンシャフト15が直結状態の四輪駆動である第3の駆動モードを構成する。
しかして、当該駆動力伝達装置Aで採用しているインナシャフト20bは、図2(a)に示す中空シャフト23を基本部材とし、中空シャフト23の内孔内の中間部に嵌着されたキャップ24により、内孔を一端側分割孔23aと他端側分割孔23bとに分割されている。キャップ24は、本発明における遮断部材に該当するもので、両分割孔23a,23bは、キャップ24により、互いに液密的に遮断されている。当該インナシャフト20bにおいては、一端側分割孔23aの内周に内歯である内スプライン23cを備え、かつ、中空シャフト23の他端側の外周に外歯である外スプライン23dを備えている。
中空シャフト23は、鋳造品である貫通孔を有する筒体に各種の加工を施してなるもので、一端側の貫通孔の内周にスプライン加工を施して内スプライン23cが形成され、かつ、他端側の外周にスプライン加工を施して外スプライン23dが形成されている。内スプライン23cは、ブローチ加工により形成されており、ブローチ加工は、ブローチを貫通孔の図示右側または左側から挿通することにより行われ、貫通孔の内周の一端側に内スプライン23cが形成されている。中空シャフト23の他端側の外周の外スプライン23dは、通常の切削によるスプライン加工により形成されている。
キャップ24は、図2(a),(b)に示すように、椀形状の金属製のキャップ部24aの外周にゴム製のカバー体24bを貼着して形成されているもので、中空シャフト23の内孔の中間部に嵌着されて内孔内を一端側分割孔23aと他端側分割孔23bとに分割するとともに、両分割孔23a,23bを互いに液密的に遮断している。
当該インナシャフト20bの外スプライン23dにはメインクラッチ機構20cを構成するインナクラッチプレート22aがスプライン嵌合して組付けられ、かつ、内スプライン23cにはドライブピニオンシャフト15がスプライン嵌合して連結される。この状態のインナシャフト20bにおいては、中空シャフト23の他端側がアウタケース20a内のクラッチ収容室に連通し、かつ、中空シャフト23の一端側がドライブピニオンシャフト15側の潤滑部位に連通している。これらのクラッチ収容室と潤滑部位とは、キャップ24にて遮断されている。
かかる構成のインナシャフト20bは、中空シャフト23の貫通する内孔を一端側と他端側とに互いに遮断して構成されているもので、一端側分割孔23aの内周面に内スプライン23cを備えていることから、機能的には、図3に示す従来のインナシャフト20dと同一である。
しかしながら、当該インナシャフト20bは、中空シャフト23の内孔の中間部にキャップ24を嵌着して構成されているもので、内スプライン23cの形成では、キャップ24を嵌着する前に、中空シャフト23の貫通する内孔の一端側の内周面にスプライン加工を施せばよい。このため、内スプライン23cの形成には、ブローチを貫通孔に挿通することが不可欠であるブローチ盤によるスプライン加工(ブローチ加工)を採用することができる。
従って、当該インナシャフト20bによれば、中空シャフト23の内スプライン23cをブローチ盤を使用してスプライン加工することにより、インナシャフト20bの加工コストを大幅に軽減することができる。また、中空シャフト23における内孔の内周と外周との同心度の精度を高い精度に確保することができて、インナシャフト20bとドライブピニオンシャフト15を的確で、安定した連結状態とすることができる。
これに対して、図3に示す従来のインナシャフト20dにおいては、各端部側にそれぞれ内孔25a,25bを有するシャフト25が採用されて、一端側内孔25aの内周面に内スプライン25cを備えた構成となっている。このため、当該インナシャフト20dでは、内スプライン25cの形成に、貫通孔にブローチを挿通することが不可欠であるブローチ盤によるスプライン加工を採用することはできず、極めて特殊なスプライン加工を採用せざるを得ない。この結果、当該インナシャフト20dの製造、特に、内スプライン25cを形成するスプライン加工の加工コストが嵩み、また、内孔の内周面と外周面との同心度の精度を確保するのが困難となって、ドライブピニオンシャフト15との連結が的確にはなし得ないおそれがあり、また、ドライブピニオンシャフト15との同軸性の精度がわるくなるおそれもある。
なお、本実施形態での中空シャフト23においては、内歯として内スプライン23cを、外歯として外スプライン23dを形成しているが、これらのスプラインに代えて、セレーション等の他の形式の歯を形成するようにしてもよい。
本発明による製造方法を適用した駆動力伝達装置の一実施形態の断面図である。 同駆動力伝達装置を構成するインナシャフトの断面図(a)、および同インナシャフトの部分拡大図(b)である。 従来のインナシャフトの図2(a)に対応する断面図である。 同駆動力伝達装置を搭載した四輪駆動車の概略構成図である。
符号の説明
A…駆動力伝達装置、11…エンジン、12…トアランスアクスル、13a…アクスルシャフト、13b…前輪、14…プロペラシャフト、15…ドライブピニオンシャフト、16…リヤディファレンシャル、17a…アクスルシャフト、17b…後輪、20a…アウタケース、20b,20d…インナシャフト、20c…メインクラッチ機構、21a…ハウジング、21a1…ハウジング本体、21a2…フロントカバー部、21a3…連結軸部、21b…リヤカバー、21b1,21b2…筒部、21b3…中間筒部、22a…インナクラッチプレート、22b…アウタクラッチプレート、23…中空シャフト、23a…一端側分割孔、23b…他端側分割孔、23c…内スプライン、23d…外スプライン、24…キャップ、24a…キャップ部、24b…カバー体、25…シャフト、25a,25b…内孔、25c…内スプライン、30a…パイロットクラッチ機構、30b…カム機構、31…電磁石、32…摩擦クラッチ、32a…アウタクラッチプレート、32b…インナクラッチプレート、33…アーマチャ、34…ヨーク、35…第1カム部材、36…第2カム部材、37…カムフォロア、38…規制部材、39…荷重付与部材。

Claims (2)

  1. 同軸的に配置される駆動軸および従動軸の一方にトルク伝達可能に同心的に連結されるアウタケースと、同アウタケース内にて同心的に位置し前記駆動軸および前記従動軸の他方にトルク伝達可能に連結されるインナシャフトと、同インナシャフトと前記アウタケース間にて液密的に区画して形成されて作動油が封入されるクラッチ収容室と、同クラッチ収容室内に収容されて前記アウタケースと前記インナシャフト間のトルク伝達可能な連結状態を断続する摩擦クラッチを備えた駆動力伝達装置の製造方法であって、
    前記インナシャフトとして、その軸心に貫通孔を有する中空シャフトを採用して、前記貫通孔の一端部分の内周面にブローチ加工によって前記駆動軸又は従動軸の先端が嵌合される内スプラインを形成し、その後に前記貫通孔の中間部に遮断部材を嵌着して同遮断部材によって形成された一端側分割孔と他端側分割孔を液密的に隔離するようにしたことを特徴とする駆動力伝達装置の製造方法。
  2. 前記中空シャフトの貫通孔の中間部に嵌着する遮断部材として、椀形状の金属製キャップ部の外周に前記貫通孔の内周面に液密的に密着するゴム製のカバー体を貼着した部材を採用したことを特徴とする請求項1に記載した駆動力伝達装置の製造方法。
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