JP6903906B2 - 外れ防止構造、駆動力伝達装置、及び駆動力伝達装置の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図2は、駆動力伝達装置2の構成例を示す断面図である。図2において、回転軸線Oよりも上側は駆動力伝達装置2に制御電流が供給された作動状態を、下側は駆動力伝達装置2の非作動状態を、それぞれ示す。以下、回転軸線Oに平行な方向を軸方向という。
リヤハウジング6とフロントハウジング7とは、雄ねじ610aと雌ねじ711aとの螺合によって鍔部611と円環部712とが当接すると共に、鍔部611及び円環部712のうち一方に設けられた凸部が他方に設けられた凹部に嵌合することにより外れが防止されている。本実施の形態では、フロントハウジング7の円環部712に凸部712aが設けられ、リヤハウジング6の鍔部611に凹部611aが設けられている。この外れ防止構造について、図3を参照して説明する。
次に、駆動力伝達装置2の製造方法について説明する。ここでは、駆動力伝達装置2の製造方法のうち、特にハウジング20の組み立てに関する複数の工程について説明する。この複数の工程は、リヤハウジング6の鍔部611に凹部611aを形成する第1工程と、鍔部611及び円環部712が互いに当接するまで所定のトルクでリヤハウジング6とフロントハウジング7とを相対回転させ、雄ねじ610aと雌ねじ711aとの螺合によってリヤハウジング6とフロントハウジング7とを結合する第2工程と、リヤハウジング6とフロントハウジング7とを結合した後、円環部712の一部を塑性変形させ、凹部611aに嵌合する凸部712aを形成する第3工程とを含んでいる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、凸部712aが凹部611aに嵌合することによりリヤハウジング6及びフロントハウジング7が回り止めされるので、例えば雄ねじ610aに螺合するナット部材を用いたダブルナット構造によってフロントハウジング7に対するリヤハウジング6の外れ(弛み)を防止する場合に比較して、駆動力伝達装置2の組み立て工数削減ならびに部品点数削減を図ることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図4(a)〜(c)を参照して説明する。図4(a)は、第2の実施の形態に係る駆動力伝達装置2の部分断面図である。図4(b)は(a)のA矢視図であり、図4(c)は(a)のB矢視図である。図4(a)〜(c)において、第1の実施の形態について説明したものに対応する部材等については、図3等に付したものと同一の符号を付して重複した説明を省略する。
以上、本発明を第1及び第2の実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
2…駆動力伝達装置
20…ハウジング
21…インナシャフト(シャフト)
3…メインクラッチ(多板クラッチ)
31…メインアウタクラッチプレート(アウタクラッチプレート)
32…メインインナクラッチプレート(インナクラッチプレート)
4…カム機構(押圧機構)
6…リヤハウジング(第1部材)
610…小径筒部
610a…雄ねじ
611…鍔部(第1の当接部)
611a…凹部
611b,611c…一対の壁部
611e…凸部
7…フロントハウジング(第2部材)
711…大径筒部
711a…雌ねじ
71b,611d…径方向穴
712…円環部(第2の当接部)
712a…凸部
712e…凹部
712f,712g…一対の壁部
Claims (7)
- 軸方向に並置されて螺合によって結合される第1部材及び第2部材の外れを防止する外れ防止構造であって、
前記第1部材は、外周面に雄ねじが形成された小径筒部、及び前記雄ねじよりも外方に突出して設けられた第1の当接部を有し、
前記第2部材は、内周面に前記雄ねじに螺合する雌ねじが形成された大径筒部、及び前記第1の当接部と軸方向に対向する第2の当接部を有し、
前記雌ねじと前記雄ねじとの螺合によって前記第1の当接部と前記第2の当接部とが当接すると共に、前記第1及び第2の当接部のうち一方の当接部に設けられた凸部が他方の当接部に設けられた凹部に嵌合することにより、前記第1部材と前記第2部材との外れが防止されており、
前記第1部材及び前記第2部材のうち前記一方の当接部を有する部材は、前記凹部と軸方向に並ぶ部分の外周面が周方向の一部において径方向に窪んでおり、当該窪んだ部分の周縁部が前記凹部に向かって軸方向に突出して前記凸部となっている、
外れ防止構造。 - 前記凹部は、前記凸部を周方向に挟む一対の壁部の間に形成され、
前記凸部は、前記一対の壁部のうち、少なくとも前記雌ねじと前記雄ねじとの螺合が緩む方向への前記第1部材と前記第2部材との相対回転が規制される側の壁部に接している、
請求項1に記載の外れ防止構造。 - 前記第1の当接部は、前記第2の当接部の材料の強度よりも高い強度の材料からなり、
前記第1の当接部に前記凹部が設けられ、かつ前記第2の当接部に前記凸部が設けられている、
請求項1又は2に記載の外れ防止構造。 - 前記窪んだ部分は、前記雄ねじと前記雌ねじとの螺合によって前記第1部材と前記第2部材とが結合された状態で前記凹部と軸方向に並ぶ位置に形成された径方向穴である、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の外れ防止構造。 - 雌ねじを有する第1部材を、雄ねじを有する有底円筒状の第2部材の開口端部に螺合によって結合してなるハウジングと、
前記ハウジングに収容され、前記ハウジングと同軸上で相対回転可能に支持されたシャフトと、
前記ハウジングに対して軸方向移動可能かつ相対回転不能なアウタクラッチプレート、及び前記シャフトに対して軸方向移動可能かつ相対回転不能なインナクラッチプレートを有する多板クラッチと、
前記多板クラッチを軸方向に押圧して前記アウタクラッチプレートと前記インナクラッチプレートとを駆動力伝達可能に摩擦係合させる押圧機構とを備え、
前記ハウジングの前記第1部材と前記第2部材とが、請求項1乃至4の何れかに記載の外れ防止構造によって外れ防止された、
駆動力伝達装置。 - 外周面に雄ねじが形成された小径筒部、及び前記雄ねじよりも外方に突出して設けられた第1の当接部を有する第1部材と、内周面に前記雄ねじに螺合する雌ねじが形成された大径筒部、及び前記第1の当接部と軸方向に対向する第2の当接部を有する有底円筒状の第2部材とを有するハウジングと、
前記ハウジングに収容され、前記ハウジングと同軸上で相対回転可能に支持されたシャフトと、
前記ハウジングに対して軸方向移動可能かつ相対回転不能なアウタクラッチプレート、及び前記シャフトに対して軸方向移動可能かつ相対回転不能なインナクラッチプレートを有する多板クラッチと、
前記多板クラッチを軸方向に押圧する押圧機構とを備え、
前記押圧機構の押圧力により前記アウタクラッチプレートと前記インナクラッチプレートとが摩擦係合することで前記ハウジングと前記シャフトとの間で駆動力が伝達される駆
動力伝達装置の製造方法であって、
前記ハウジングの前記第1及び第2の当接部のうち一方の当接部に凹部を形成する第1工程と、
前記第1及び第2の当接部が互いに当接するまで所定のトルクで前記第1部材と前記第2部材とを相対回転させ、前記雄ねじと前記雌ねじとの螺合によって前記第1部材と前記第2部材とを結合する第2工程と、
前記第1部材と前記第2部材とを結合した後、前記ハウジングの前記第1及び第2の当接部のうち他方の当接部の一部を塑性変形させ、前記凹部に嵌合する凸部を形成する第3工程とを含み、
前記第3工程は、前記第1部材及び前記第2部材のうち前記他方の当接部を有する部材の外周面における前記凹部に対応する位置に径方向に窪む径方向穴を形成した後、前記径方向穴の周縁部を前記凹部に向かって加締めることにより前記凸部を形成する工程である、
駆動力伝達装置の製造方法。 - 前記第3工程は、前記他方の当接部の前記径方向穴の近傍における前記一方の当接部との対向面が前記凹部に向かって軸方向に突出するように前記凸部を形成する工程である、
請求項6に記載の駆動力伝達装置の製造方法。
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