JP2009109020A - 電磁クラッチを用いた駆動力伝達装置の組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】摩擦クラッチの一側に位置する微小な隙間を当該装置の組立工程にて的確に規定値に定め得てその調整後に規定値に保持し得る駆動力伝達装置の組立方法を提供する。
【解決手段】インナシャフト20bに回転可能に軸支した有底筒状のハウジング20aと、該ハウジング20aと前記インナシャフト20bの間にカム機構30bを介して同軸的に組付けた主摩擦クラッチ20cとパイロットクラッチ30aを備えた駆動力伝達装置の組立工程において、前記パイロットクラッチの摩擦クラッチの一側に位置する同摩擦クラッチのインナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートと前記スラストベアリングの一側面の間の間隔を測定し、同測定した測定値を基準にして厚みが定められたシム39b(調整部材)を前記スラストベアリングに隣接して配置し、前記ハウジングの開口部に前記端壁部材を固定するようにした駆動力伝達装置の組立方法。
【選択図】図4
【解決手段】インナシャフト20bに回転可能に軸支した有底筒状のハウジング20aと、該ハウジング20aと前記インナシャフト20bの間にカム機構30bを介して同軸的に組付けた主摩擦クラッチ20cとパイロットクラッチ30aを備えた駆動力伝達装置の組立工程において、前記パイロットクラッチの摩擦クラッチの一側に位置する同摩擦クラッチのインナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートと前記スラストベアリングの一側面の間の間隔を測定し、同測定した測定値を基準にして厚みが定められたシム39b(調整部材)を前記スラストベアリングに隣接して配置し、前記ハウジングの開口部に前記端壁部材を固定するようにした駆動力伝達装置の組立方法。
【選択図】図4
Description
本発明は、四輪駆動の自動車において前輪の駆動力を後輪に伝達するのに適した駆動力伝達装置の組立方法に関する。
特開2000‐234635号公報においては、この種の駆動力伝達装置として、インナシャフトに回転可能に軸支した有底筒状のハウジングと、該ハウジングと前記インナシャフトの間にカム機構を介して同軸的に組付けた主摩擦クラッチとパイロットクラッチを備え、前記パイロットクラッチとして採用した電磁クラッチが、前記カム機構の入力側部材に組付けた複数のインナクラッチプレートに前記ハウジングの内周面に組付けた複数のアウタクラッチップレートを介在させて構成した摩擦クラッチと、前記ハウジングの開口端部に螺合して前記インナシャフトに相対回転可能に嵌合した状態にて位置決め固定されてその内端面にて前記摩擦クラッチの一側に位置するインナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートを受け止める端壁部材と、該端壁部材の内部に組込んだ電磁石と、前記摩擦クラッチの他側にて前記ハウジングの内周面に軸方向に移動可能に組付けたアーマチュアとを備えて、前記電磁石の励磁により生じる磁力によって前記アーマチュアが前記摩擦クラッチに吸引されて同摩擦クラッチが係合するようにした駆動力伝達装置が開示されている。
上記の駆動力伝達装置においては、前記端壁部材の内端面と前記摩擦クラッチの一側に位置するインナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートの間の隙間が規定値より大きいと前記アーマチュアに対する磁気吸引力が低減して前記主摩擦クラッチの係合作動に遅れが生じる。このため、前記端壁部材の内端面と前記摩擦クラッチの一側に位置するインナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートの間の微小な隙間を当該装置の組立工程にて規定値に定めることが肝要である。しかしながら、上記の微小な隙間は、前記摩擦クラッチを構成するインナクラッチプレート及びアウタクラッチプレートの厚み、前記端壁部材の軸方向の長さ等の寸法精度に左右されて当該装置の組立工程にて規定値に定めることが困難である。また、上記の駆動力伝達装置においては、前記主摩擦クラッチのクラッチプレート間の隙間を所定の値に定めて係合作動時のプレトルクを適切に設定する必要がある。
上記の問題に対処するため、従来の装置においては、上記の微小な隙間を調整するため適宜な厚さのシムを組付けた状態にて、当該装置を試運転して前記主摩擦クラッチの係合作動を確認し、トルク発生のレスポンスが遅かったり、引き摺りトルクが発生した場合には、組付けたシムを取り外して交換する作業を必要とし当該装置の組付けに多大な手間を要する。また、前記シムの交換後に前記端壁部材の位置決めをしたとき、シムによって調整した微小な隙間が増減する虞れがある。
本発明の主たる目的は、上述した端壁部材の内端面と摩擦クラッチの一側に位置するインナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートの間の微小な隙間を当該装置の組立工程にて的確に規定値に定め得てその調整後に規定値に保持し得る駆動力伝達装置の組立方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記の微小な隙間を的確に規定値に定め得ると共に前記主摩擦クラッチのクラッチプレート間の隙間を簡単に調整できる駆動力伝達装置の組立方法を提供することにある。
本発明によれば、上記の主たる目的は、インナシャフトに回転可能に軸支した有底筒状のハウジングと、該ハウジングと前記インナシャフトの間にカム機構を介して同軸的に組付けた主摩擦クラッチとパイロットクラッチを備え、前記パイロットクラッチとして採用した電磁クラッチが、前記カム機構の入力側部材に組付けた複数のインナクラッチプレートに前記ハウジングの内周面に組付けた複数のアウタクラッチプレートを介在させて構成した摩擦クラッチと、前記ハウジングの開口端部に螺合して前記インナシャフトに相対回転可能に嵌合した状態にて位置決め固定されてその内端面にて前記摩擦クラッチの一側に位置するインナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートを受け止める端壁部材と、前記カム機構の入力側部材と前記端壁部材との間に配置されたスラストベアリングと、前記端壁部材の内部に組込んだ電磁石と、前記摩擦クラッチの他側にて前記ハウジングの内周面に軸方向に移動可能に組付けたアーマチュアとを備えて、前記電磁石の励磁により生じる磁力によって前記アーマチュアが前記摩擦クラッチに吸引されて同摩擦クラッチが係合するようにした駆動力伝達装置の組立工程において、前記ハウジング内に前記主摩擦クラッチ、前記カム機構、前記スラストベアリング、及び前記パイロットクラッチを構成するアーマチュア並びに摩擦クラッチが組み込まれた状態で、前記摩擦クラッチの一側に位置する前記インナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートと前記スラストベアリングの一側面の間の間隔を測定し、同測定した測定値を基準にして厚みが定められたシム等の調整部材を前記スラストベアリングに隣接して配置し、前記ハウジングの開口部に前記端壁部材を固定することを特徴とする駆動力伝達装置の組立方法により達成される。
さらに、上記他の目的は、前記端壁部材の固定位置を調整することにより前記主摩擦クラッチのクラッチプレート間の隙間を調整するようにした駆動力伝達装置の組立方法により達成される。
添付図面の図1は、図5に示したように四輪駆動車において前輪の駆動力を後輪に伝達するために採用した本発明による駆動力伝達装置Aの一実施例の部分断面を示している。図5に示した四輪駆動車において、トランスアクスル11はトランスミッション、トランスファ及びフロントディファレンシャルを一体に備えたもので、エンジン12の駆動力をトランスアクスル11のフロントディファレンシャルを介して両アクスルシャフト13a、13aに出力して前輪13b、 13bを駆動すると共に、同駆動力をプロペラシャフト14に伝達する。プロペラシャフト14は駆動力伝達装置Aを介してドライブピニオンシャフト15に連結されていて、駆動力伝達装置A内の主摩擦クラッチが係合したときトランスアクスル11から付与される駆動力をリヤディファレンシャル16を介して両アクスルシャフト17a、17aに伝達し、後輪17b、17bを駆動する。
図1に示した駆動力伝達装置Aは、インナシャフト20bに回転可能に軸支した有底筒状のハウジング20aと、このハウジング20aとインナシャフト20bの間にカム機構30bを介して同軸的に組付けた主摩擦クラッチ20cとパイロットクラッチ30aを備えている。
ハウジング20aは図5に示したプロペラシャフト14に連結される連結軸部21cと一体的に形成されている。端壁部材21bは磁性材料によって形成されていて、その一部に非磁性材料であるステンレス製の環状中間部材21b1が嵌合固着されている。インナシャフト20bは端壁部材21bの中央部を液蜜的に貫通してハウジング20aの内部に挿入され、その内端にハウジング20aがボールベアリングを介して回転可能に支持されその外端に図5に示したドライブピニオンシャフト15が連結される。
主摩擦クラッチ20cはインナシャフト20bの外周にスプライン嵌合して軸方向に移動可能に組付けた複数のインナクラッチプレート22aにハウジング20aの円筒部21aの内周面にスプライン嵌合して軸方向に移動可能に組付けたアウタクラッチプレート22bを介在させて構成した湿式の多板摩擦クラッチである。この主摩擦クラッチ20cはその係合時にプロペラシャフト14からハウジング20aを介して付与される駆動力をインナシャフト20bに伝達する。
図1−図4に示したように、パイロットクラッチ30aとして採用した電磁クラッチは、カム機構30bの入力側カム部材35にスプライン嵌合して軸方向に移動可能に組付けた複数のインナクラッチプレート32bにハウジング20aの内周にスプライン嵌合して軸方向に移動可能に組付けた複数のアウタクラッチプレート32aを介在させて構成した湿式の摩擦クラッチ32と、ハウジング20aの開口端部に螺合してインナシャフト20bに進退可能に嵌合した状態にて位置決め固定されてその内端面にて摩擦クラッチ32の一側に位置するアウタクラッチプレート32aを受け止める端壁部材21bと、この端壁部材21bの内部に組込んだ電磁石31と、摩擦クラッチ32の他側にてハウジング20aの円筒部21aの内周面に軸方向に移動可能に組付けた環状のアーマチュア33を備えて、電磁石31の励磁により生じる磁力によってアーマチュア33が吸引されて摩擦クラッチ32が係合するように構成されている。電磁石31は環状に形成されていて、円筒状のヨーク34に嵌合した状態にて端壁部材21bの環状凹所に収納されている。ヨーク34は端壁部材21bの円筒部にボールベアリングを介して支持されている。
主摩擦クラッチ20cとパイロットクラッチ30aの間に配置されたカム機構30bは、入力側カム部材35、出力側カム部材36及び両カム部材35、36間に介在させた複数のカムフォロア37によって構成されている。 入力側カム部材35はインナシャフト20bの外周に回転可能に嵌合した状態でインナクラッチプレート32bを支持している。出力側カム部材36はインナシャフト20bの外周にスプライン嵌合した状態でその環状フランジ部が主摩擦クラッヂ20cとアーマチュア33の間に位置するように組付けられている。各カムフォロア37はスチール製ボールからなりカム部材35、36の互いに対向する面に形成したカム溝に係合している。なお、出力側カム部材36の環状フランジ部にはアーマチュア33を受承する複数のステンレス製ボール38が嵌合されていて、これらステンレス製ボール38によって出力側カム部材36とアーマチュア33の軸方向の間隙が一定に保持されている。
カム機構30bの入力側カム部材35と端壁部材21bの間にはスラストベアリング39aとシム39bが介在している。シム39bは端壁部材21bの内周部分に形成した環状凹所21b2に嵌合していて、端壁部材21bのねじ込みによる押圧作用によりスラストベアリング39aに当接している。スラストベアリング39aは端壁部材21bと入力側カム部材35の相対的な回転を許容すると共に、端壁部材21bの内端面と摩擦クラッチ32の最右端のアウタクラッチプレート32aの間の隙間を所定の微小隙間に保つ役目を果している。
上記の組付状態において、端壁部材21bはハウジング20aの開口端部にねじ込まれて軸方向の位置調節され、この位置調節時に端壁部材21bのカム機構30bに対する押圧作用がカム機構30bを介して主摩擦クラッチ20cに伝達され、同主摩擦クラッチ20cにおけるインナクラッチプレート22aとアウタクラッチプレート22b間の微小間隙が調整されて、主摩擦クラッチ20cに対するプレトルクが調節される。
上記のように構成した駆動力伝達装置Aにおいては、電磁石31が非通電状態にあるとき摩擦クラッチ32は非係合状態にあり、主摩擦クラッチ20cが非係合状態にあってハウジング20aに付与される駆動力はインナシャフト20bに伝達されない。このとき、端壁部材21bの内端面と摩擦クラッチ32の最右端のアウタクラッチプレート32aの間の隙間が後述する規定値に保持される。しかして、駆動力伝達装置Aを搭載した当該車両は、二輪駆動のための第1駆動モードにて運転される。
電磁石31がその電磁コイルへの通電により励磁されると、ヨーク34、端壁部材21b、摩擦クラッチ32及びアーマチュア33を通して形成される磁路に生じる磁束によってアーマチュア33が摩擦クラッチ32に向けて吸引され、その磁気吸引力により摩擦クラッチ32が摩擦係合する。その結果、カム機構30bのカム部材35と36が相対回転しカムフォロア37の動きによって出力側カム部材36が主摩擦クラッチ20cを押圧する。これにより、主摩擦クラッチ20cが摩擦クラッチ32の摩擦係合力に応じて係合しハウジング20aに付与される駆動力をインナシャフト20bに伝達する。しかして、当該車両は、四輪駆動のための第2駆動モードにて運転される。なお、この駆動モードにては、車両の走行状態に応じて、前後輪間の駆動力分配比を100:0(二輪駆動状態)〜50:50(直結駆動状態)の範囲で制御することができる。
上記の作動時に電磁石31の電磁コイルへの通電電流を所定の値に高めると、電磁石31のアーマチュア33に対する磁気吸引力が増大し、摩擦クラッチ32の摩擦係合力が増大する。その結果、カム機構30bの出力側カム部材36の主摩擦クラッチ20cに対する押圧力が増大し、主摩擦クラッチ20cの係合が完成される。しかして、当該車両は、直結状態の四輪駆動のための第3駆動モードにて運転される。
以下に、上記した駆動力伝達装置Aの組立工程について図2‐図4を参照して説明する。上述した端壁部材21bの内周部分に組込まれるシム39bは、駆動力伝達装置Aの組立工程にて厚みの異なる複数のシムの中から選定して使用される。この場合、シム39bの選定基準は、摩擦クラッチ32の最右端のアウタクラッチプレート32aの側面とカム機構30bの入力側カム部材35に当接するスラストベアリング39aの一側面の間の隙間L1の測定値を基準とする。
駆動力伝達装置Aの組立工程においては、図2に示したように、摩擦クラッチ32の最右端のアウタクラッチプレート32aの一側面とカム機構30bの入力側カム部材35に当接させたスラストベアリング39aの一側面間の隙間L1を測定し、この測定値L1を基準にして図4に示した残存隙間L3が規定値になる厚みのシム39bを選定する。次いで、選定したシム39bを図3に示したように組付けた状態にて最右端のアウタクラッチプレート32aの一側面とシム39bの一側面間の隙間L2を測定し、この測定値L2に基づいてシム39bの選定の良否を確認する。その後、端壁部材21bをハウジング20aの開口端部にねじ込んで同端壁部材21bの軸方向の位置を調節する。この状態において、端壁部材21bはスラストベアリング39aとシム39bの介在によりその内端面に対向するアウタクラッチプレート32aの側面との隙間L3を規定値に保持する。同時に、端壁部材21bはスラストベアリング39aとシム39bを介してカム機構30bと主摩擦クラッチ20cを軸方向に押圧し、主摩擦クラッチ20cにプレトルクを付与する。即ち、端壁部材21bを進退させることにより主摩擦クラッチ20cへの押圧力が微調整され、同主摩擦クラッチ20cに対するプレトルクが所望の値に設定される。端壁部材21bはその軸方向の位置を調節した後ハウジング20aの開口端部に位置決め固定される。この場合、端壁部材21bはハウジング20aの開口端部に熔接によって固定され隙間L3を設定した値に維持すると共に、主摩擦クラッチ20cのプレトルクを設定した値に維持する。
以上詳述したとおり、本発明による駆動力伝達装置の組立方法においては、シム39b(調整部材)の厚みを摩擦クラッチの一側に位置するアウタクラッチプレート(又はインナクラッチプレート)と前記スラストベアリングの一側面の間の間隔L1を基準にして定めたことにより、上記の隙間L3を設定した隙間に調整し得て、駆動力伝達装置を組立てた後のシム39bの交換作業を不要にすることができる。
また、本発明の駆動力伝達装置においては、端壁部材21bをハウジング20aの開口端部にて軸方向に進退させて微小な位置調節を可能にしているので、シム39bを組込んだ状態にて上記の隙間L3と主摩擦クラッチ20cに対するプレトルクを所定の値に調節することができる。
20a・・ハウジング、20b・・インナシャフト、20c・・主摩擦クラッチ、
21b・・端壁部材、30a・・パイロットクラッチ、30a・・電磁クラッチ、30b・・カム機構、32・・摩擦クラッチ、35・・入力側カム部材、39a・・スラストベアリング、39b・・シム(調整部材)、L1・・間隔
21b・・端壁部材、30a・・パイロットクラッチ、30a・・電磁クラッチ、30b・・カム機構、32・・摩擦クラッチ、35・・入力側カム部材、39a・・スラストベアリング、39b・・シム(調整部材)、L1・・間隔
Claims (3)
- インナシャフトに回転可能に軸支した有底筒状のハウジングと、該ハウジングと前記インナシャフトの間にカム機構を介して同軸的に組付けた主摩擦クラッチとパイロットクラッチを備え、前記パイロットクラッチとして採用した電磁クラッチが、前記カム機構の入力側部材に組付けた複数のインナクラッチプレートに前記ハウジングの内周面に組付けた複数のアウタクラッチプレートを介在させて構成した摩擦クラッチと、前記ハウジングの開口端部に螺合して前記インナシャフトに相対回転可能に嵌合した状態にて位置決め固定されてその内端面にて前記摩擦クラッチの一側に位置するインナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートを受け止める端壁部材と、前記カム機構の入力側部材と前記端壁部材との間に配置されたスラストベアリングと、前記端壁部材の内部に組込んだ電磁石と、前記摩擦クラッチの他側にて前記ハウジングの内周面に軸方向に移動可能に組付けたアーマチュアとを備えて、前記電磁石の励磁により生じる磁力によって前記アーマチュアが前記摩擦クラッチに吸引されて同摩擦クラッチが係合するようにした駆動力伝達装置の組立工程において、
前記ハウジング内に前記主摩擦クラッチ、前記カム機構、前記スラストベアリング、及び前記パイロットクラッチを構成するアーマチュア並びに摩擦クラッチが組み込まれた状態で、前記摩擦クラッチの一側に位置する前記インナクラッチプレート又はアウタクラッチプレートと前記スラストベアリングの一側面の間の間隔を測定し、同測定した測定値を基準にして厚みが定められたシム等の調整部材を前記スラストベアリングに隣接して配置し、前記ハウジングの開口部に前記端壁部材を固定することを特徴とする駆動力伝達装置の組立方法。 - 前記電磁石を前記端壁部材に形成した環状の凹所に収納して同端壁部材に相対回転可能に支持するようにした請求項1に記載した駆動力伝達装置の組立方法。
- 前記端壁部材を前記ハウジングの開口部に溶接により位置決め固定するようにした請求項1に記載した駆動力伝達装置の組立方法。
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