JPH11294488A - クラッチプレートおよびこれを用いた駆動力伝達装置 - Google Patents

クラッチプレートおよびこれを用いた駆動力伝達装置

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JPH11294488A
JPH11294488A JP10093590A JP9359098A JPH11294488A JP H11294488 A JPH11294488 A JP H11294488A JP 10093590 A JP10093590 A JP 10093590A JP 9359098 A JP9359098 A JP 9359098A JP H11294488 A JPH11294488 A JP H11294488A
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clutch plate
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Naoyuki Sakai
直行 酒井
Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
Naoyuki Kokubo
直之 小久保
Takashi Hosokawa
隆司 細川
Koichi Suzuki
浩一 鈴木
Akihiko Ikeda
暁彦 池田
Mitsuru Oba
充 大葉
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クラッチにおけるオイルの楔作用を解消して、
トルク伝達特性を向上させる。 【解決手段】湿式多板クラッチ14を構成する一方のク
ラッチプレート14aの摩擦係合面に、その周方向に延
びる微細な突条14a4を微細な間隔を保持して多数並
列して設け、各突条14a4の作用によりオイルの楔作
用を解消してトルク伝達特性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチプレー
ト、およびこのクラッチプレートを構成部材とするクラ
ッチを備えた駆動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動力伝達装置の一形式として、特開平
7−71563号公報に示されているように、互いに同
軸的かつ相対回転可能に位置する外側回転部材と内側回
転部材間にクラッチを配設してなり、同クラッチを摩擦
係合させることにより前記両回転部材間のトルク伝達を
行う駆動力伝達装置がある。
【0003】かかる形式の駆動力伝達装置においては、
クラッチを構成する内外両クラッチプレートの互いに対
向する対向面が所定の面粗度の摩擦係合面に形成されて
いて、これらの摩擦係合面の摩擦係合力により、両回転
部材間でのトルク伝達がなされるように構成されてい
る。また、クラッチを構成する両クラッチプレートの摩
擦係合面間には、摺接する摩擦係合面を潤滑するために
潤滑オイルが供給される。
【0004】しかして、上記した公報に記載の駆動力伝
達装置においては、クラッチを構成する内外両クラッチ
プレートの一方のクラッチプレートの摩擦係合面に、多
数の偏心溝を形成するとともに、他方のクラッチプレー
トの摩擦係合面をフラットにすることにより、各偏心溝
には必要最小限のオイルを保持し得るようにして、オイ
ルの楔作用による摩擦係数μの低下を抑制する手段がと
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、上記し
た駆動力伝達装置においては、一方のクラッチプレート
の摩擦係合面に形成される各偏心溝は溝間隔が大きいも
のであって、各偏心溝間が広幅の摩擦係合面に形成され
ている。このため、各偏心溝間の広幅の摩擦係合面およ
び他方のクラッチプレートの摩擦係合面は、新しい場合
には所定の面粗度を有していて、面粗度による凹部にて
潤滑オイルが保持されるとともにその凸部にて摩擦係合
するが、当該駆動力伝達装置の長期間の使用により摩耗
して鏡面化し、両摩擦係合面間に油膜が形成され易くな
って摩擦係合し難くなる。
【0006】また、両摩擦係合面に面粗度による凹凸形
状が残っている場合には、摩擦係合面間ではその凹凸形
状により形成される空間部にオイルが保持され、この空
間部が回転方向を横切る方向にある部位では、保持され
たオイルによる楔作用により両摩擦係合面を互いに離間
する油圧が発生して摩擦係数μを低下させ、多板クラッ
チの機能を損なうことになる。
【0007】このため、クラッチの機能が損なわれ、特
に、両クラッチプレートの相対回転が小さい場合には、
トルク伝達特性が負勾配、換言すれば、差動回転数が大
きくなるにしたがって伝達トルクが漸次低下することに
なる。従って、本発明の目的は、かかる問題を解決する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、クラッチプレ
ート、およびこれを用いた駆動力伝達装置に関する。し
かして、本発明に係るクラッチプレートは、その摩擦係
合面に周方向に延びる微細な突条が微細な間隔を保持し
て多数並列して設けられていること特徴とするものであ
る。
【0009】また、本発明に係る駆動力伝達装置は、上
記した突条を有するクラッチプレートを構成部材とする
クラッチを備えた駆動力伝達装置であり、互いに同軸的
かつ相対回転可能に位置する外側回転部材と内側回転部
材間に前記クラッチを配設して、同クラッチを摩擦係合
させることにより前記両回転部材間のトルク伝達を行う
ように構成してなり、前記クラッチを構成する少なくと
もインナクラッチプレートとして突条を有する前記クラ
ッチプレートが採用されていることを特徴とするもので
ある。
【0010】本発明に係るクラッチプレートおよび駆動
力伝達装置においては、クラッチプレートの突条を円形
状または楕円形状に同心円的に形成すること、螺旋状に
形成することができ、この場合、突条の高さを1μm以
上に、その間隔を600μm以下にすることが好まし
い。
【0011】
【発明の作用・効果】かかる構成のクラッチプレートを
構成部材とするクラッチ、および同クラッチを備えた駆
動力伝達装置においては、クラッチプレートの摩擦係合
面に、同クラッチプレートの周方向に延びる微細な幅の
突条が微細な間隔で多数並列して設けられていて、各突
条は装置の長期間の使用によっても残存し、内外両クラ
ッチプレート間での油膜の形成を阻止する。
【0012】また、各突条は周方向に延びるように形成
されているため、オイルの楔作用はなく、油膜の形成は
一層阻止されるとともに、各突条間には必要最小限のオ
イルが保持されて潤滑機能が保持されるとともに、クラ
ッチが電磁式である場合には作用する磁力が安定する。
【0013】このため、当該クラッチプレートを構成部
材とするクラッチ、および同クラッチを備えた駆動力伝
達装置においては、トルク伝達特性が向上し、耐ジャダ
ー性、応答性が良好で、油膜の粘性によるひきずりトル
クが低減し、耐久性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明すると、図1には、本発明に係るクラッチプレートを
構成部材とする摩擦クラッチを組み込んだ駆動力伝達装
置の一例が示されている。駆動力伝達装置10は、図5
に示すように、四輪駆動車における後輪側への駆動力伝
達経路に搭載される。
【0015】当該四輪駆動車において、トランスアクス
ル21は、トランスミッション、トランスファ、および
フロントディファレンシャルを一体に備えているもの
で、エンジン22の駆動力をトランスアクスル21を介
して、両アクスルシャフト23aに出力して左右の前輪
23bを駆動させるとともに、プロペラシャフト24側
に出力する。プロペラシャフト24は、駆動力伝達装置
10を介してリヤディファレンシャル25に連結してお
り、プロペラシャフト24とリヤディファレンシャル2
5がトルク伝達可能に連結された場合には、駆動力はリ
ヤディファレンシャル25に伝達され、同ディファレン
シャル25から両アクスルシャフト26aへ出力されて
左右の後輪26bを駆動させる。
【0016】駆動力伝達装置10は、リヤディファレン
シャル25とともにディファレンシャルキャリヤ27内
に収容されて同キャリヤ27に支持されていて、同キャ
リヤ27を介して車体に支持されるもので、図1に示す
ように、外側回転部材であるアウタケース10a、内側
回転部材であるインナシャフト10b、メインクラッチ
機構10c、パイロットクラッチ機構10d、およびカ
ム機構10eを備えている。
【0017】アウタケース10aは、有底筒状のフロン
トハウジング11aと、フロントハウジング11aの後
端開口部に螺着されて同開口部を覆蓋するリヤハウジン
グ11bとからなり、フロントハウジング11aは非磁
性材料であるアルミ合金にて形成されており、またリヤ
ハウジング11bは磁性材料である鉄にて形成されてい
る。リヤハウジング11bの径方向の中間部には、非磁
性材料であるステンレス製の筒体11b1が埋設されて
いて、筒体11b1は環状の非磁性部位を形成してい
る。
【0018】リヤハウジング11bの後端外周部に形成
されているネジ部には、ナット部材11cが進退可能に
螺着されている。ナット部材11cは、フロントハウジ
ング11aを後端側から締付けていて、フロントハウジ
ング11aのネジ部をリヤハウジング11bのネジ部に
押圧して、これら両ネジ部間のガタを解消している。
【0019】アウタケース10aは、フロントハウジン
グ11aの前端部外周にてディファレンシャルキャリヤ
27に回転可能に支持され、かつ、リヤハウジング11
bの後端部外周にてディファレンシャルキャリヤ27に
回転可能に支持されている。フロントハウジング11a
の前端部には、プロペラシャフト24の後端部がトルク
伝達可能に連結される。
【0020】インナシャフト10bは、リヤハウジング
11bの中央部を液密的に貫通してフロントハウジング
11a内に挿入されていて、軸方向の移動を規制された
状態でフロントハウジング11aとリヤハウジング11
bに回転可能に支持されている。インナシャフト10b
には、ドライブピニオンシャフト28の先端部が挿入さ
れてトルク伝達可能に連結される。
【0021】メインクラッチ機構10cは、湿式多板式
の摩擦クラッチであって、多数のクラッチプレート(イ
ンナクラッチプレート12a、アウタクラッチプレート
12b)を備えており、フロントハウジング11aの奥
壁側に配設されている。摩擦クラッチを構成する各イン
ナクラッチプレート12aは、インナシャフト10bの
外周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けら
れ、かつ、各アウタクラッチプレート12bは、フロン
トハウジング11aの内周にスプライン嵌合して軸方向
へ移動可能に組付けられている。各インナクラッチプレ
ート12aと各アウタクラッチプレート12bとは交互
に位置して、互いに当接して摩擦係合するとともに、互
いに離間して自由状態になる。
【0022】パイロットクラッチ機構10dは、電磁石
13、摩擦クラッチ14、およびアーマチャ15を備え
ている。電磁石13は環状を呈しているもので、ヨーク
16に嵌着された状態でリヤハウジング11bの環状凹
所に嵌合されている。ヨーク16は、ディファレンシャ
ルキャリヤ27に支持されていて、リヤハウジング11
bの後端部の外周に回転可能に支持されている。
【0023】摩擦クラッチ14は、本発明に係るクラッ
チプレートを構成部材とする湿式多板式の摩擦クラッチ
であり、各インナクラッチプレート14aは、後述する
カム機構10eを構成する第1カム部材17の外周にス
プライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けられ、か
つ、各アウタクラッチプレート14bは、フロントハウ
ジング11aの内周にスプライン嵌合して軸方向へ移動
可能に組付けられている。各インナクラッチプレート1
4aと各アウタクラッチプレート14bとは交互に位置
して、互いに当接して摩擦係合するとともに、互いに離
間して自由状態になる。
【0024】アーマチャ15は環状を呈するもので、フ
ロントハウジング11aの内周にスプライン嵌合して軸
方向へ移動可能に組付けられていて、摩擦クラッチ14
の一側に位置して対向している。
【0025】パイロットクラッチ機構10dの以上の構
成においては、電磁石13の電磁コイルへの通電によ
り、ヨーク16、リヤハウジング11b、摩擦クラッチ
14、アーマチャ15、摩擦クラッチ14、リヤハウジ
ング11b、およびヨーク16間に磁路が形成される。
なお、電磁石13の電磁コイルへの通電の断続はスイッ
チの切り替えによりなされ、後述する3つの駆動モード
を選択できるようになっている。スイッチは、車室内の
運転席の近傍に配設されていて、運転者が容易に操作し
得るようになっている。 なお、当該駆動力伝達装置を
後述する第2の駆動モードのみに構成すれば、上記スイ
ッチを省略してもよい。
【0026】カム機構10eは、第1カム部材17、第
2カム部材18、およびカムフォロアー19にて構成さ
れている。第1カム部材17および第2カム部材18に
は、対向面に互いに対向するカム溝が周方向に所定間隔
を保持して複数形成されている。第1カム部材17は、
インナシャフト10bの外周に回転可能に嵌合されて、
リヤハウジング11bに回転可能に支承されており、そ
の外周に摩擦クラッチ14の各インナクラッチプレート
14aがスプライン嵌合している。
【0027】第2カム部材18は、インナシャフト10
bの外周にスプライン嵌合されて一体回転可能に組付け
られて、メインクラッチ機構10cのインナクラッチプ
レート12aに対向して位置している。この第2カム部
材18と第1カム部材17の互いに対向するカム溝に
は、ボール状のカムフォロアー19が介在している。
【0028】なお、電磁石13の電磁コイルへ通電する
ためのリード線13aにおいては、電磁コイル側の先端
部が合成樹脂製の支持部材16a内に埋設されていて、
支持部材16aはヨーク16に嵌着されている。これに
より、リード線13aと回転部材であるアウタケース1
0aとの接触を阻止して、これらの接触による断線の発
生を防止している。
【0029】かかる構成の駆動力伝達装置10において
は、パイロットクラッチ機構10dを構成する電磁石1
3の電磁コイルへの通電がなされていない場合には磁路
は形成されず、摩擦クラッチ14は非係合状態にある。
このため、パイロットクラッチ機構10dは非作動の状
態にあって、カム機構10eを構成する第1カム部材1
7は、カムフォロアー19を介して第2カム部材18と
一体回転可能であり、メインクラッチ機構10cは非作
動の状態にある。このため、車両は二輪駆動の第1の駆
動モードを構成する。
【0030】一方、電磁石13の電磁コイルへ通電され
ると、パイロットクラッチ機構10dには磁路が形成さ
れて、電磁石13はアーマチャ15を吸引する。このた
め、アーマチャ15は摩擦クラッチ14を押圧して摩擦
係合させ、カム機構10eの第1カム部材17をフロン
トハウジング11a側へ連結させて、第2カム部材18
との間に相対回転を生じさせる。この結果、カム機構1
0eでは、カムフォロアー19が両カム部材17,18
を互いに離間する方向へ押圧する。
【0031】この結果、第2カム部材18はメインクラ
ッチ機構10c側へ押圧されて、メインクラッチ機構1
0cを摩擦クラッチ14の摩擦係合力に応じて摩擦係合
させ、アウタケース10aとインナシャフト10b間の
トルク伝達を行う。このため、車両はプロペラシャフト
24とドライブピニオンシャフト28が非結合状態〜直
結状態で連続的に可変の四輪駆動の第2の駆動モードを
構成する。この駆動モードでは、走行状態に応じて、前
後輪間の駆動力分配比を100:0(二輪駆動状態)〜
50:50(直結四輪駆動状態)に制御することができ
る。
【0032】また、電磁石13の電磁コイルへの印加電
流を所定の値に高めると、電磁石13のアーマチャ15
に対する吸引力が増大し、アーマチャ15は強く吸引さ
れて摩擦クラッチ14の摩擦係合力を増大させ、両カム
部材17,18間の相対回転を増大させる。この結果、
カムフォロアー19は、第2カム部材18に対する押圧
力を高めてメインクラッチ機構10cを結合状態とす
る。このため、車両はプロペラシャフト24とドライブ
ピニオンシャフト28が直結した四輪駆動の第3の駆動
モードを構成する。
【0033】このように、駆動力伝達装置10において
は、電磁石13を構成する電磁コイルへの通電により、
電磁石13を支持するヨーク16、リヤハウジング11
b、摩擦クラッチ14、アーマチャ15、摩擦クラッチ
14、リヤハウジング11b、およびヨーク16間を循
環する磁路が形成されて、アーマチャ15が磁気誘導作
用により摩擦クラッチ14側へ吸引される。この結果、
アーマチャ15は摩擦クラッチ14を押圧して摩擦係合
させて、この摩擦係合にてアウタケース10aとインナ
シャフト10b間をトルク伝達可能な連結状態とし、ア
ウタケース10aとインナシャフト10b間において摩
擦係合力に応じたトルク伝達がなされる。
【0034】しかして、駆動力伝達装置10において
は、パイロットクラッチ機構10dの摩擦クラッチ14
を構成するインナクラッチプレート14aは、図2に示
すように環状を呈するもので、プレート本体14a1の
内周縁部に第1カム部材17のスプラインに嵌合するス
プライン14a2が形成され、かつ、中間部に磁束の短
絡を阻止する複数の円弧状の貫通穴14a3が形成され
ている。
【0035】なお、摩擦クラッチ14を構成するアウタ
クラッチプレート14bは、インナクラッチプレート1
4aと同様に環状を呈するもので、プレート本体の外周
縁部にフロントハウジング11aのスプラインに嵌合す
るスプラインが形成され、かつ、中間部に磁束の短絡を
阻止する複数の円弧状の貫通穴が形成されている。ま
た、両クラッチプレート14a,14bのプレート本体
は所定の面粗度の摩擦係合面に形成されている。
【0036】インナクラッチプレート14aにおいて
は、図2および図3に示すように、そのプレート本体1
4a1の摩擦係合面の全面に、微細な幅の突条14a4が
微小な間隔を保持して多数並列して設けられている。突
条14a4は、周方向に延びて互いに同心的に並列して
いる。各突条14a4においては、当該駆動力伝達装置
の長期間の使用後において、その高さh1が1μm以上
残るように、その間隔h2が600μm以下の所定の間
隔に設定されている。また、突条14a4の形成時に相
対的に形成される溝部14a5の深さは3〜20μmの
範囲の深さになっている。
【0037】なお、突条14a4は、その間隔h2が大き
いほど摩擦係合面間の接触面積が小さく油膜が形成され
難くなるが、長期間の使用による摩耗を考慮すると、6
00μm以下とするのがよい。例えば、プレート本体1
4a1の表面硬度をHv500とすれば、突条14a4の
高さh1は4〜5μm以上、間隔h2は100〜300μ
mが適当である。
【0038】プレート本体14a1の摩擦係合面に多数
の突条14a4を形成する方法としては、ダイヤモンド
工具を用いて切削加工にて溝部14a5を形成すること
により、その反対側に相対的に突出して形成する手段、
プレス成形にて突条14a4を成形する手段等を採用す
ることができる。
【0039】一例として、ダイヤモンド工具を用いて切
削加工にて突条14a4を形成した場合のクラッチプレ
ート14aの表面形状を図4に示す。かかる切削加工に
よれば、同図に示すように、溝部14a5とは逆方向に
突出する突条14a4が形成され、これらの多数の突条
14a4が摩擦係合面上に形成される。
【0040】一方、プレス成形にて突条14a4を成形
する手段では、ダイヤモンド工具を用いて切削加工にて
突条14a4を形成する手段に比較して、間隔がより小
さい突条14a4の形成に適する。すなわち、間隔が小
さい溝部14a5を形成することにより、各溝部14a5
間を見かけ上突条14a4とすることができる。なお、
プレス成形にて突条14a4を成形する手段でも、ダイ
ヤモンド工具を用いて切削加工にて突条14a4を形成
する手段と同等の間隔の突条14a4を成形することも
できる。
【0041】かかる構成の駆動力伝達装置10において
は、パイロットクラッチ機構10dの摩擦クラッチ14
を構成するインナクラッチプレート14aの摩擦係合面
に、同クラッチプレートの円周方向に延びる微細な突条
14a4が微細な間隔で多数並列して設けられていて、
各突条14a4は装置の長期間の使用によっても残存
し、内外両クラッチプレート14a,14b間での油膜
の形成を阻止する。
【0042】また、各突条14a4は円周方向に延びて
形成されているため、各突条14a4間では、オイルの
楔作用が発生することがなくて油膜の形成は一層阻止さ
れるとともに、必要最小限のオイルの保持により潤滑機
能が保持され、さらには、パイロットクラッチ機構10
dでは作用する磁力が安定する。なお、アウタクラッチ
プレート14bの表面には、潤滑溝(図示せず)が形成
されており、パイロットクラッチ機構10dの潤滑およ
び冷却が良好に行われるようになっている。
【0043】このため、駆動力伝達装置10においては
トルク伝達特性が向上し、耐ジャダー性、応答性が良好
で、油膜の粘性によるひきずりトルクが低減し、耐久性
が向上する。
【0044】
【実施例】パイロットクラッチ機構10dの摩擦クラッ
チ14を構成するインナクラッチプレート14aの摩擦
係合面に、図2に示すように、微細間隔の突条14a4
を同心円状の多数形成し、多数の突条14a41による摩
擦クラッチ14に対する摩擦係合力に及ぼす影響、およ
び同パイロットクラッチ機構10dを組み込んだ図1に
示す駆動力伝達装置10のトルク伝達特性を検討した。
【0045】(実施例1)実施例1においては、摩擦ク
ラッチ14を構成するインナクラッチプレート14aと
アウタクラッチプレート14bの摩擦面の面粗度を同一
にし、各面粗度における摩擦クラッチ14の両クラッチ
プレート14a,14b間の摩擦係数の比、および駆動
力伝達装置10のトルク伝達特性を測定した。得られた
結果を図6および図7(a),(b)のグラフに示す。
【0046】但し、インナクラッチプレート14aにお
ける各突条14a4の高さh1は4μm、各突条14a4
間の間隔h2は275μm、溝部14a5の深さh3は4
μmである。また、駆動力伝達装置10においては、パ
イロットクラッチ機構10dのアーマチャ15の推力
(W)を500Nとした。なお、図6のグラフにおける
摩擦係数の比は、差動回転数が50rpm時の摩擦係数
(μ50rpm)と2rpm時の摩擦係数(μ2rp
m)の比(μ50rpm/μ2rpm)である。
【0047】図6のグラフにおいて、グラフaは多数の
突条14a4を有する場合、グラフbは突条14a4を有
しない場合であり、突条14a4の有無により摩擦係数
の比は大きく相違する。インナクラッチプレート14a
が突条14a4を有する場合には、面粗度が1μm以上
では、摩擦係数の比は1よりわずかに大きい略一定の値
であるのに対して、インナクラッチプレート14aが突
条14a4を有しない場合には、摩擦係数の比は、面粗
度が1μm以下では0.5に近く、面粗度がこれより大
きくなると漸次増大して、面粗度が2μm以上となると
1以上となり、この間摩擦係数の比は大きく変動する。
【0048】図7(a)のグラフは、インナクラッチプ
レート14aが突条14a4を有する場合のもので、グ
ラフa1は面粗度が0.5μm、グラフa2は面粗度が1
μm、グラフa3は面粗度が2μm、グラフa4は面粗度
が3μm、グラフa5は面粗度が4μm、グラフa6は面
粗度が5μmの場合である。また、図7(b)のグラフ
は、インナクラッチプレート14aが突条14a4を有
していない場合のもので、グラフb1は面粗度が0.5
μm、グラフb2は面粗度が1μm、グラフb3は面粗度
が2μm、グラフb4は面粗度が3μm、グラフb5は面
粗度が4μm、グラフb6は面粗度が5μmの場合であ
る。
【0049】これらのグラフを参照すると、駆動力伝達
装置10においては、摩擦クラッチ14のインナクラッ
チプレート14aが突条14a4を有しない場合で、両
クラッチプレート14a,14bの面粗度が1μm以下
の場合には、伝達トルクは差動回転数が小さい範囲では
一旦急激に減少してその後漸次増大する現象が認められ
る。これに対して、摩擦クラッチ14のインナクラッチ
プレート14aが突条14a4を有する場合には、両ク
ラッチプレート14a,14bの面粗度が1μm以下の
場合には、伝達トルクは差動回転数が増大するにともな
いわずかに減少する傾向にあるが、両クラッチプレート
14a,14bの面粗度が2μm以上の場合には、伝達
トルクは差動回転数に関わらず略一定である。
【0050】従って、インナクラッチプレート14aが
突条14a4を有する場合には、駆動力伝達装置10に
おけるトルク伝達特性は明らかに改善され、突条14a
4の効果が認められる。
【0051】(実施例2)実施例2においては、摩擦ク
ラッチ14を構成するインナクラッチプレート14aに
形成する突条14a4の高さの影響を検討した。摩擦ク
ラッチ14の両クラッチプレート14a,14bの面粗
度を1μmとし、各突条14a4の間隔h2を275μm
とした場合における突条14a4の高さh1と摩擦係数の
比、および駆動力伝達装置10のトルク伝達特性を測定
した。得られた結果を図8(a),(b)のグラフに示
す。なお、その他の条件は実施例1と同様である。
【0052】但し、図8(b)のグラフにおいて、グラ
フb1は高さh1が0μm、グラフb2は高さh1が0.2
μm、グラフb3は高さh1が1μm、グラフb4は高さ
h1が2μm、グラフb5は高さh1が3μm、グラフb6
は高さh1が4μmの場合である。
【0053】図8(a)のグラフを参照すると明らかな
ように、突条14a4の高さh1が少なくとも1μmとす
ることにより摩擦係数の比は1となる。また、図8
(b)のグラフを参照すると明らかなように、突条14
a4の高さh1を少なくとも1μmとすれば、駆動力伝達
装置10における伝達トルクは、差動回転数に関わらず
略一定である。従って、インナクラッチプレート14a
の突条14a4の高さが1μm以上の場合は、駆動力伝
達装置10におけるトルク伝達特性は明らかに改善さ
れ、突条14a4の効果が認められる。
【0054】(実施例3)実施例3においては、摩擦ク
ラッチ14を構成するインナクラッチプレート14a
に、突条14a4に換えて溝部14a5のみを形成した場
合の影響を検討した。摩擦クラッチ14の両クラッチプ
レート14a,14bの面粗度を1μmとし、各溝部1
4a5の間隔h4を275μmとした場合における溝部1
4a5の深さh3と摩擦係数の比、および駆動力伝達装置
10のトルク伝達特性を測定した。得られた結果を図9
(a),(b)のグラフに示す。なお、その他の条件は
実施例1と同様である。
【0055】但し、図9(b)のグラフにおいて、グラ
フb1は深さh3が0μm、グラフb2は深さh3が0.2
μm、グラフb3は深さh3が1μm、グラフb4は深さ
h3が2μm、グラフb5は深さh3が3μm、グラフb6
は深さh3が4μmの場合である。
【0056】図9(a)のグラフを参照すると明らかな
ように、摩擦係数の比は溝部14a5の有無、溝部14
a5の深さh5に関わらず1以下の略一定値であって何等
の影響もない。また、図9(b)のグラフを参照すると
明らかなように、駆動力伝達装置10における伝達トル
クにおいても何等の影響もない。
【0057】(実施例4)実施例4においては、摩擦ク
ラッチ14を構成するインナクラッチプレート14aの
突条14a4の間隔h2の影響を検討した。摩擦クラッチ
14の両クラッチプレート14a,14bの面粗度を1
μmとし、各突条14a4の高さh1を1μmとした場合
における突条14a4の高さh1と摩擦係数の比、および
駆動力伝達装置10のトルク伝達特性を測定した。得ら
れた結果を図10(a),(b)のグラフに示す。な
お、その他の条件は実施例1と同様である。
【0058】但し、図10(b)のグラフにおいて、グ
ラフb1は間隔h2が100μm、グラフb2は間隔h2が
200μm、グラフb3は間隔h2が300μm、グラフ
b4は間隔h2が400μm、グラフb5は間隔h2が50
0μm、グラフb6は間隔h2が600μmの場合であ
る。
【0059】図10(a)のグラフを参照すると明らか
なように、摩擦係数の比は突条14a4の間隔h2の増大
により漸次増大し、間隔h2が200μmを越えると1
に近似する略一定値となる。また、図10(b)のグラ
フを参照すると明らかなように、駆動力伝達装置10に
おける伝達トルクは、突条14a4の間隔h2が200μ
m以上では略一定となる。
【0060】(実施例5)実施例5においては、摩擦ク
ラッチ14を構成するインナクラッチプレート14aの
突条14a4による引きずりトルクの影響を検討した。
摩擦クラッチ14の両クラッチプレート14a,14b
の面粗度と、両クラッチプレート14a,14b間の引
きずりトルクの関係、突条14a4の高さh1が1μm、
各突条14a4の間隔h2が275μmである場合におけ
る駆動力伝達装置10のトルク伝達特性を測定した。得
られた結果を図11(a),(b)のグラフに示す。な
お、駆動力伝達装置10におけるパイロットクラッチ機
構10dのアーマチャ15の推力(W)を20Nとし
た。
【0061】但し、図11(a)のグラフにおいて、グ
ラフaは突条14a4があり、グラフbは突条14a4が
ない場合であり、また、図11(b)のグラフにおい
て、グラフa1は面粗度が1μmで突条14a4があり、
グラフa2は面粗度が2μmで突条14a4があり、グラ
フa3は面粗度が3μmで突条14a4がある場合、グラ
フb1は面粗度が1μmで突条14a4がなし、グラフb
2は面粗度が2μmで突条14a4がなし、グラフb3は
面粗度が3μmで突条14a4がなしの場合である。
【0062】図11(a)のグラフを参照すると明らか
なように、引きずりトルクは、突条14a4が無い場合
には面粗度の増大により漸次増大するが、突条14a4
が有る場合には面粗度の増大に関わらず略一定値とな
る。また、図11(b)のグラフを参照すると明らかな
ように、駆動力伝達装置10における引きずりトルク
は、突条14a4の有無により大きく影響し、突条14
a4が有る場合には大幅に減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る駆動力伝達装置の断面図で
ある。
【図2】同駆動力伝達装置におけるパイロットクラッチ
機構を構成する摩擦クラッチのインナクラッチプレート
の正面図である。
【図3】同インナクラッチプレートのおける摩擦係合面
の部分拡大図である。
【図4】同摩擦係合面の凹凸形状を示すチャートであ
る。
【図5】同駆動力伝達装置を搭載した四輪駆動車の概略
構成図である。
【図6】摩擦クラッチの摩擦係数の比と面粗度の関係を
示すグラフである。
【図7】面粗度が各値の場合の駆動力伝達装置のトルク
伝達特性を示すグラフ(a…突条有り、b…突条無し)
である。
【図8】摩擦クラッチの摩擦係数の比と突条の高さの関
係を示すグラフ(a)、および突条の高さが各値の場合
の駆動力伝達装置のトルク伝達特性を示すグラフ(b)
である。
【図9】摩擦クラッチの摩擦係数の比と溝部の深さの関
係を示すグラフ(a)、および溝部の深さが各値の場合
の駆動力伝達装置のトルク伝達特性を示すグラフ(b)
である。
【図10】摩擦クラッチの摩擦係数の比と突条の間隔の
関係を示すグラフ(a)、および突条の間隔が各値の場
合の駆動力伝達装置のトルク伝達特性を示すグラフ
(b)である。
【図11】摩擦クラッチの引きずりトルクと面粗度の関
係を示すグラフ(a)、および面粗度が各値の場合の駆
動力伝達装置の引きずりトルクの関係を示すグラフ
(b)である。
【符号の説明】
10…駆動力伝達装置、10a…アウタケース、10b
…インナシャフト、10c…メインクラッチ機構、10
d…パイロットクラッチ機構、10e…カム機構、11
a…フロントハウジング、11b…リヤハウジング、1
1b1…筒体、11c…ナット部材、12a…インナク
ラッチプレート、12b…アウタクラッチプレート、1
3…電磁石、13a…リード線、14…摩擦クラッチ、
14a…インナクラッチプレート、14a1…プレート
本体、14a2…スプライン、14a3…貫通穴、14a
4…突条、14a5…溝部、14b…アウタクラッチプ
レート、15…アーマチャ、16…ヨーク、16a…支
持部材、17…第1カム部材、18…第2カム部材、1
9…カムフォロアー、21…トランスアクスル、22…
エンジン、23a…アクスルシャフト、23b…前輪、
24…プロペラシャフト、25…リヤディファレンシャ
ル、26a…アクスルシャフト、26b…後輪、27…
ディファレンシャルキャリヤ、28…ドライブピニオン
シャフト、h1…高さ、h2…間隔、h3…深さ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、本発明に係る駆動力伝達装置は、上
記した突条を有するクラッチプレートを構成部材とする
クラッチを備えた駆動力伝達装置であり、互いに同軸的
かつ相対回転可能に位置する外側回転部材と内側回転部
材間に前記クラッチを配設して、同クラッチを摩擦係合
させることにより前記両回転部材間のトルク伝達を行う
ように構成してなり、前記クラッチを構成するクラッチ
プレートとして突条を有する前記クラッチプレートが採
用されていることを特徴とするものである。
フロントページの続き (72)発明者 小久保 直之 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 細川 隆司 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 鈴木 浩一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 池田 暁彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大葉 充 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦係合面に周方向に延びる微細な突条が
    微細な間隔を保持して多数並列して設けられていること
    特徴とするクラッチプレート。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のクラッチプレートにおい
    て、前記突条が円形状または楕円形状に同心円的に形成
    されていることを特徴とするクラッチプレート。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のクラッチプレートにおい
    て、前記突条が螺旋状に形成されていることを特徴とす
    るクラッチプレート。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3に記載のクラッチプ
    レートにおいて、前記突条の高さが1μm以上であるこ
    とを特徴とするクラッチプレート。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4に記載のクラッ
    チプレートにおいて、前記突条の間隔が600μm以下
    であることを特徴とするクラッチプレート。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5に記載の突
    条を有するクラッチプレートを構成部材とするクラッチ
    を備えた駆動力伝達装置であり、互いに同軸的かつ相対
    回転可能に位置する外側回転部材と内側回転部材間に前
    記クラッチを配設して、同クラッチを摩擦係合させるこ
    とにより前記両回転部材間のトルク伝達を行うように構
    成してなり、前記クラッチを構成する少なくともインナ
    クラッチプレートとして突条を有する前記クラッチプレ
    ートが採用されていることを特徴とする駆動力伝達装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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