JP2000120589A - 滑走艇のウォータージェットポンプ用インペラ - Google Patents

滑走艇のウォータージェットポンプ用インペラ

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JP2000120589A
JP2000120589A JP10293850A JP29385098A JP2000120589A JP 2000120589 A JP2000120589 A JP 2000120589A JP 10293850 A JP10293850 A JP 10293850A JP 29385098 A JP29385098 A JP 29385098A JP 2000120589 A JP2000120589 A JP 2000120589A
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hole
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jet pump
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Hirotoku Kato
広徳 加藤
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H11/00Marine propulsion by water jets
    • B63H11/02Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water
    • B63H11/10Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water having means for deflecting jet or influencing cross-section thereof
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
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    • B63H11/02Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water
    • B63H11/04Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water by means of pumps
    • B63H11/08Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water by means of pumps of rotary type

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプの効率が高いしかも加工が容易で製造
原価を低くできるような構成の滑走艇のウォータージェ
ットポンプ用インペラを提供することを目的とする。 【解決手段】 先端側にエンジンE側のプロペラ軸15
と一体に回転するよう該プロペラ軸15が取着され、後
端側にポンプ回転軸1Sが取着されて、ポンプケーシン
グ1C内で回転する滑走艇のウォータージェットポンプ
用インペラであって、このインペラ1の先端部に直に、
上記プロペラ軸15側のスプライン軸と結合する、スプ
ライン穴1bを形成するとともに、このインペラ1の後
端部にめねじ部材1fを嵌め込むための嵌合穴1Dを形
成し、上記嵌合穴1Dに、嵌合可能な外周を有し内周面
にぬねじ1mを有するめねじ部材1fを嵌着させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、滑走艇のウォータ
ージェットポンプ用インペラに関し、詳しくは、該イン
ペラのポンプ回転軸側およびプロペラ軸側との取着構造
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ウォ
ータージェットポンプで推進する滑走艇、例えば小型滑
走艇( PersonalWatercaft :「PWC」とも略称され
る)は、船底等に設けられた吸水口から水(海水を含む)
を吸い込み、ウォータージェットポンプで加速して、
船体後方に向けて配設されたウォータージェットポンプ
の噴出口から噴出して、前進するよう構成されている。
【0003】そして、上記ウォータージェットポンプ
は、内周が円形断面を有する筒状体に形成されたポンプ
ケーシング内に、回転可能にインペラを配置した構成を
有する。
【0004】このインペラは、その基部の外観形状が、
先端側 (プロペラ軸側) で略断頭尖塔状に細く中央部分
にゆくに従って太くなった、側断面形状が言わば略断頭
の「砲弾状」になっており、その基部の外周部には後方
に水を押し出すべくピッチ角をもってブレード (フイ
ン) が突設されている。
【0005】また、インペラは、その先端部がエンジン
側のプロペラ軸と一体に回転するよう該プロペラ軸の後
端部に取着され、後端部がポンプ回転軸の先端部と取着
され、プロペラ軸及びそれに同芯状に配設されたポンプ
回転軸を中心に回転するようになっている。
【0006】そして、ウォータージェットポンプの吸水
側は、吸水口が滑走艇の船底部に形成されている吸水通
路に接続されるとともに、ウォータージェットポンプの
噴出部分(噴射ノズル)は、後方にゆくに従って通水断
面積が徐々に小さくなって、滑走艇の後端に位置する噴
出口から加圧されたウォータージェットを高速で噴出
し、その反動で前方に前進することができる。
【0007】ところで、上記インペラの、上記プロペラ
軸との接続部は、インペラ先端部の回転中心部にスプラ
イン穴が形成されるとともに、プロペラ軸の後端部に
は、上記スプライン穴にスプライン結合可能なスプライ
ン軸が形成されている。また、上記インペラの、上記ポ
ンプ回転軸との接続部は、インペラ後端部の回転中心部
にめねじ穴が形成されるとともに、ポンプ回転軸の先端
部には、上記めねじ穴に螺合可能なおねじが螺設されて
いる。
【0008】しかしながら、従来の上記インペラの場
合、プロペラ軸側およびポンプ回転軸との接続部分は、
以下の二つの構造が採れていた。
【0009】即ち、実用新案登録第2513811号に
記載されている、図5に図示するような構造のもので
は、インペラ1自体に、スプライン穴1bとめねじ穴1
d用の下穴をそれぞれ穿設するとともに、スプライン穴
1bを形成する場合には、その下穴に、「スロッタ」と
呼ばれる工作機械を用いて、下穴の内周面に1本づつス
プライン溝を所定間隔で形成してスプライン穴1bを形
成し、また、めねじ穴1dを形成する場合には、その下
穴に「タッパー」と呼ばれる工作機械等を用いてめねじ
1mを螺設していた。
【0010】このように手法によって製造されるインペ
ラは、時間と手間(工数)と、複雑な形状のインペラを
加工に際し固定する特殊な治具等を必要とし、インペラ
の原価を高くしていた。
【0011】また、図6に図示するような構造のもので
は、上記「スロッター」による非効率的な加工に鑑み、
スプライン穴1b部分は、円筒状のスプライン穴部材1
Yに予め「ブローチ盤」を用いてスプライン穴を加工し
ておくとともに、このスプライン穴部材1Yを嵌入する
ための嵌入穴1yをインペラ1の先端側に形成するとと
もに、インペラ後端部の回転中心部にめねじ用の下穴を
形成しておき、このめねじ用の下穴に「タッパー」でめ
ねじ1mを螺設して後、上記インペラ1の先端側の嵌入
穴1yに円筒状のスプライン穴部材1Yを嵌入してい
た。
【0012】このような手法によって製造されるインペ
ラは、上記図5に図示する構成のものに比べて、加工面
の効率は向上するものの、インペラの先端の外径d1
大きくなって、インペラ本来のポンプの効率が低下して
しまう。
【0013】本発明は、このような現況に鑑みおこなわ
れもので、ポンプの効率が高くしかも加工が容易で製造
原価を低くできるような構成の、滑走艇のウォータージ
ェットポンプ用インペラを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる滑走艇の
ウォータージェットポンプ用インペラは、先端側に、エ
ンジン側のプロペラ軸と一体に回転するよう該プロペラ
軸が取着され、後端側に、ポンプ回転軸が取着されて、
ポンプケーシング内で回転する滑走艇のウォータージェ
ットポンプ用インペラであって、このインペラの先端部
に直に、上記プロペラ軸側のスプライン軸と結合する、
スプライン穴を形成するとともに、このインペラの後端
部にめねじ部材を嵌め込むための嵌合穴を形成し、上記
嵌合穴に、嵌合可能な外周を有し内周面にぬねじを有す
るめねじ部材を、固着させたことを特徴とする。
【0015】しかして、このように構成された本発明に
かかる滑走艇のウォータージェットポンプ用インペラに
よると、インペラの先端部にはスプライン穴形成用の下
穴を形成するととも、インペラの後端部にはめねじ部材
を嵌め込むための嵌合穴を上記下穴と連接して形成すれ
ば、この嵌合穴を利用して上記下穴にブローチ盤によっ
て簡単に且つ効率良く短時間で形成できる。しかも、ス
プライン穴は、インペラ自体に直に形成されるため、イ
ンペラ先端側の外径を小さくすることができ、高いポン
プ効率を得ることができる。なお、上記スプライン穴形
成用の下穴と嵌合穴とは必ずしも連接させる必要はな
く、例えば、スプライン穴の穴底側の部分にスプライン
溝が形成されていないような構成にするのであれば、連
接することが必須の要件となることはない。
【0016】また、上記滑走艇のウォータージェットポ
ンプ用インペラにおいて、嵌合穴とスプライン穴とが連
接されており、且つ嵌合穴がスプライン穴の径より大き
く、これらの穴の連接部分で嵌合穴の内周壁がスプライ
ン穴の外周方に位置した構成であると、ブローチ加工に
よりスプライン穴を形成するのに好適な構成となる。
【0017】さらに、上記滑走艇のウォータージェット
ポンプ用インペラにおいて、スプライン穴と嵌合穴との
間に、上記スプライン軸の軸端(後端)に弾性的に当接
する緩衝部材が、配設されていると、エンジンのクラン
クシャフトとプロペラ軸とのカップリングにおける軸方
向の位置決めが正確に且つ弾性的におこなえる点におい
て好ましい構成となる。
【0018】また、上記滑走艇のウォータージェットポ
ンプ用インペラにおいて、インペラの先端方に、上記プ
ロペラ軸の外周面と該インペラ先端方の外周面が連続的
な面となるよう接続する接続グロメットが配置されてい
ると、ウォータージェットポンプ内の水の流れを円滑に
し、ポンプの効率を高めるために好ましい構成となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1の実施例にかか
る滑走艇のウォータージェットポンプ用インペラを、小
型滑走艇のウォータージェットポンプ用インペラを例に
挙げて、図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は本発明の実施例にかかるインペラを
備えたウォータージェットポンプを搭載した小型滑走艇
の全体側面図、図2は同平面図、図3は図2に示すウォ
ータージェットポンプの詳細な構成を示す拡大図、図4
は図3に示すウォータージェットポンプに使用されてい
るインペラを示す拡大側断面図である。
【0021】図1,図2において、Aは船体で、この船
体Aは、ハルHとその上方を覆うデッキDから構成さ
れ、これらハルHとデッキDを全周で接続する接続ライ
ンはガンネルラインGと呼ばれ、この実施例では、この
ガンネルラインGは、この小型滑走艇の喫水線Lより上
方に位置している。
【0022】そして、上記デッキDの中央よりやや後部
には、図2に図示するように、上面が船体Aの長手方向
に沿った平面視において略長方形の開口部16が形成さ
れ、図1,図2に図示するように、この開口部1上方に
騎乗用のシートSが配置されている。
【0023】また、エンジンEは上記シートS下方のハ
ルHとデッキDに囲まれた横断面形状が「凸」状の空間
(「機関スペース」という)20内に配置される。
【0024】このエンジンEは、多気筒(この実施例で
は3気筒)のエンジンEで、図1に図示するように、ク
ランクシャフト10bが船体Aの長手方向に沿うような
向きで搭載されており、図2に図示するように、このエ
ンジン本体10の左方(小型滑走艇の左舷方)に気化器
11とそれに接続された空気取入室(図示せず)を備
え、また、図1,図2に図示するように、上方には集合
式の排気管13Aが配置されている。また、この排気管
13Aは、エンジン本体10の左斜め後方に配置された
消音器14に接続されている。消音器14から、終端が
船体Aの後端部外方に至る排気管13Bが、ウォーター
ジェットポンプPを避けるように上方に屈曲して設けら
れている。また、図1に図示するように、エンジン本体
10の後方に突出している上記クランクシャフト10b
の出力端は、図1,図3に図示するように、プロペラ軸
15を介して、ウォータージェットポンプPのインペラ
1の先端側に一体的に回転可能に連結されている。ま
た、このインペラ1の後端側は、ウォータージェットポ
ンプPのポンプ回転軸1Sに一体的に回転可能に連結さ
れている。そして、このインペラ1は、その外周方が、
ポンプケーシング1Cで覆われ、小型滑走艇の底面に設
けられた給水口17から取り入れた水を吸水通路を介し
て取り込みウォータージェットポンプPで加圧・加速し
て、通水断面積が後方にゆくに従って小さくなった噴射
ノズル(噴出部)1Rを通って、後端の噴射口から吐出
して、推進力を得るよう構成されている。また、図1,
図2おいて、21は操舵用のハンドルで、このハンドル
21を左右に操作することによって、上記噴射ノズル1
R後方のステアリングノズル18を左右に揺動させて所
望の方向に操舵できるよう構成されている。また、上記
ステアリングノズル18の上後方には、水平に配置され
た揺動軸を中心に下方に揺動可能に、リバース用のデフ
レクター19(図1参照)が配置され、このボウル形状
のデフレクター19をステアリングノズル18後方の下
方位置へ揺動動作させることによって、ステアリングノ
ズル18から後方に吐出される水を前方に転向させて、
後進できるよう構成されている。
【0025】また、図1,図2において、12は後部デ
ッキで、この後部デッキ12には、開閉式のハッチカバ
ー29が設けられ、ハッチカバー29の下方に小容量の
収納ボックスが形成されている。また、図1において、
22は上記エンジンEに燃料を供給する燃料タンク、2
3は前部ハッチカバーで、このハッチカバー23の下方
には備品等を収納するボックス(図示せず)が設けられ
ている。また、この前部ハッチカバー23の上方には、
別のハッチカバー25が配置されて、二層式のハッチカ
バーが形成され、上記ハッチカバー25には、後端面に
設けられた開口(図示せず)からその内部にライフジャ
ケット等を収納することができるようになっている。
【0026】また、図2において、26は点火プラグ1
0dに適宜タイミングで高圧電気を供給する点火装置、
27は混合用のオイルタンク、28はバッテリーであ
る。
【0027】ところで、本発明の実施例で図3に拡大し
て図示する上記ウォータージェットポンプPのインペラ
1は、以下のように構成されている。即ち、図4にさら
に拡大して図示するように、このインペラ1は、ステン
レス製の鋳造品を機械加工したもので、インペラ1の基
部1aは先端側で断頭尖塔形状(尖塔形状の先端を切り
取った形状をいう)をしており、後方にゆくに従って拡
径するような、且つ各位置での断面が円形をした、言わ
ば全体の形状が断頭した「砲弾状」になっている。ま
た、上記インペラ1の基部1aの外周方にはブレード1
pが後方に水を送るべくピッチ角をもって配設されてい
る。
【0028】そして、上記インペラ1の先端部の回転中
心部位には、スプライン穴1bが形成され、またインペ
ラ1の後端部の回転中心部位には、上記スプライン穴1
bと同芯軸状のめねじ穴1dが設けられている。上記め
ねじ穴1dは、インペラ1に上記スプライン穴1bの外
径より大きな径の下穴(請求項の「嵌合穴」に相当)1
Dを同芯状に形成し、この下穴1Dに中心にめねじ穴1
dを有するめねじ部材1fを嵌着することによって形成
している。この下穴1Dの内周壁は、スプライン穴1b
の内周壁の外周方に位置するように形成されている。そ
して、上記下穴1Dに、内周にめねじ1mを形成した円
筒状のめねじ部材1fを圧入することによって嵌着させ
ている。
【0029】上記インペラ1が上述のような構成を有す
るため、該インペラ1の製造は、従来に比べて簡単に且
つ加工工数を削減して製造することができる。即ち、ま
ず、鋳造され周縁が機械加工されたインペラ1に、スプ
ライン穴1bの下穴とめねじ部材1fを圧入するための
下穴1Dを同芯状に、且つ該下穴1Dがスプライン穴1
bの下穴より大きな径になるよう予め両方の穴が連通
(連接)するように穿設しておく。次に、上記スプライ
ン穴1bの下穴に、ブローチ盤を使用してブローチ加工
して、スプライン穴1bを形成する。この際、スプライ
ン穴1bの下穴とめねじ部材1fを圧入するための下穴
1Dがを同芯状に、且つ該下穴1Dがスプライン穴1b
の下穴より大きな径になるよう予め両方の穴が連通(連
接)しているため、ブローチ盤を用いて容易にスプライ
ン穴1bを形成することができる。
【0030】次に、上記下穴1Dに、別途内周にめねじ
1m加工しておいた、且つ外径が上記下穴1Dと同径
(正確には「嵌合い代」分だけ細径)で外観が円筒状の
めねじ部材1fを、油圧機器等を使用して圧入する。ま
た、この圧入に代えて、「焼き嵌め」あるいは「冷やし
嵌め」等によって下穴1Dにめねじ部材1fを嵌入させ
ることもできる。
【0031】そして、このように製造されたインペラ1
は、ウォータージェットポンプP内に、以下のように取
着される。即ち、図3に図示するように、インペラ1の
後端部のめねじ穴1dには、ウォータージェットポンプ
Pのポンプ回転軸1Sの先端部に形成されているおねじ
(図示せず)が螺着される。このポンプ回転軸1Sは、
インペラ1の後方の位置で、軸方向に離間して配置され
た2個のボールベアリング1Hで回転自在に支持されて
いる。また、上記2個のボールベアリング1Hの間の外
周方には、空間1jが形成され、その外方には、上記イ
ンペラ1の後端の外周面と連続し後端側で縮径した形状
の円筒部1kが形成され、該円筒部1kの外周面と上記
ポンプケーシング1Cの内周面との間には、ピッチ角を
備えた静翼(整流翼)1tが形成されている。そして、
上記円筒部1kの後方には、該円筒部1kの後端と連続
した全体が円錐体状の整流コーン1wが配設されてい
る。そして、上記インペラ1の基部1aと上記円筒部1
kと整流コーン1wは、流体形状的に連続した涙滴型を
し、上記ウォータージェットポンプPのポンプケーシン
グ1C内周壁の形状と略三次元的な相似形となってい
る。そして、このような形状は、全体としてウォーター
ジェットポンプP内を通過する水が効率よく加速されて
後方の噴射ノズル1Rから噴出されることに寄与してい
る。
【0032】また、上記インペラ1の先端のスプライン
穴1bには、上記プロペラ軸15の後端に形成されてい
るスプライン軸が一体的に回転可能に挿着され、両者が
スプライン結合される。上述のように、このインペラ1
の先端部に直にスプライン穴1bを形成しているため、
この状態で、プロペラ軸15の外径に比べてインペラ1
の先端部の外径は太さ的に余り大きくならない。また、
このインペラ1の先端方には、上記プロペラ軸15とイ
ンペラ1の外周面が連続するような面となるように接続
する、テーパ状の硬質ゴム製の接続グロメット1Uが、
配設される。そして、スプライン穴1bの底の部分(プ
ロペラ軸15の軸端と対向する穴底の部分をいう)とプ
ロペラ軸15の後端面(スプライン軸の後端面)との間
には、スプライン穴1bの下穴よりやや拡径した穴部分
1rを形成しておき、この穴部分にやや軟質のゴム製の
緩衝部材1Gが配設されている。この緩衝部材1Gは、
プロペラ軸15の先端と、エンジンE側のクランクシャ
フト10bの出力端との間に配設されているカップリン
グC(図1,図3参照)における軸方向の位置決めを弾
性作用を具備しておこなうために介装されている。
【0033】上述したように、この小型滑走艇に配設さ
れているウォータージェットポンプPのインペラ1は、
上記構成を具備し、そして、上述のように製造(製作)
することができるため、インペラ1先端の外径をプロペ
ラ軸15の外径に近づけた細い寸法にできるため、ウォ
ータージェットポンプ内の水の流れが円滑にでき、ポン
プの効率を高めることができ、しかも、スプライン穴を
効率の良いブローチ盤を用いて加工できるため、加工時
間と工数を削減でき、また、めねじが別の部材に形成さ
れるため、めねじ加工も上記インペラ1のスプライン穴
加工と平行して別の場所で加工できるため、効率的に製
造をおこなうことができる。その結果、インペラの製造
原価も低くすることができる。また、めねじ加工に際
し、従来必要であったインペラ1の固定用の治具も不要
となる。
【0034】ところで、上記実施例では、小型滑走艇に
ついて説明したが、それよりも大きな滑走艇のインペラ
にも適用できることは言うまでもない。
【0035】また、上記実施例では、インペラ1の下穴
1D(嵌合穴)にめねじ部材1fを嵌着しているが、こ
れに代えて、接着剤で固着してもよく、あるいは溶接等
の手段によって固着してもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプの効率が高いし
かも加工が容易で製造原価を低くできるような構成の滑
走艇のウォータージェットポンプ用インペラを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかるインペラを備えたウ
ォータージェットポンプを有する小型滑走艇の全体側面
図である。
【図2】 図1に示す小型滑走艇の平面図である。
【図3】 図2に示すウォータージェットポンプの詳細
な構成を示す拡大図である。
【図4】 図3に示すウォータージェットポンプに使用
されているインペラを示す拡大側断面図である。
【図5】 従来のウォータージェットポンプのインペラ
の構造を示す拡大側断面図である。
【図6】 従来のウォータージェットポンプのインペラ
の構造を示す拡大側断面図である。
【符号の説明】
1……インペラ 1b……スプライン穴 1D……下穴(嵌合穴) 1f……めねじ部材 1m……めねじ 1S……ポンプ回転軸 15……プロペラ軸 E……エンジン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に、エンジン側のプロペラ軸と一
    体に回転するよう該プロペラ軸が取着され、後端側に、
    ポンプ回転軸が取着されて、ポンプケーシング内で回転
    する滑走艇のウォータージェットポンプ用インペラであ
    って、 このインペラの先端部に直に、上記プロペラ軸側のスプ
    ライン軸と結合する、スプライン穴を形成するととも
    に、このインペラの後端部にめねじ部材を嵌め込むため
    の嵌合穴を形成し、上記嵌合穴に、嵌合可能な外周を有
    し内周面にぬねじを有するめねじ部材を、固着させたこ
    とを特徴とする滑走艇のウォータージェットポンプ用イ
    ンペラ。
  2. 【請求項2】 前記嵌合穴とスプライン穴とが連接され
    ており、且つ嵌合穴がスプライン穴の径より大きく、こ
    れらの穴の連接部分で嵌合穴の内周壁がスプライン穴の
    外周方に位置することを特徴とする請求項1記載の滑走
    艇のウォータージェットポンプ用インペラ。
  3. 【請求項3】 前記スプライン穴と嵌合穴の間に、前記
    スプライン軸の軸端に弾性的に当接する緩衝部材が、配
    設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の滑
    走艇のウォータージェットポンプ用インペラ。
  4. 【請求項4】 前記インペラの先端方に、前記プロペラ
    軸の外周面と該インペラ先端方の外周面が連続的な面と
    なるよう接続する接続グロメットが配置されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載の滑
    走艇のウォータージェットポンプ用インペラ。
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Cited By (4)

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