JP4658245B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば空気、冷媒等を圧縮する圧縮機、または真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。
一般に、スクロール式流体機械としては、例えば電動モータにより圧縮機本体を駆動し、空気、冷媒等を圧縮するようにしたスクロール式圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−123969号公報
この種の従来技術によるスクロール式圧縮機は、電動モータの出力軸がモータケースから軸方向の両側に延びている。そして、出力軸の一端側には、例えばキー等を用いた接続部を介して圧縮機本体の出力軸が接続され、出力軸の他端側には、冷却ファンが接続されている。
これにより、従来技術では、圧縮機本体と冷却ファンとが電動モータを挟んで軸方向の両側に配置されているものである。そして、圧縮機の運転時には、電動モータにより圧縮機本体を駆動しつつ、これと一緒に冷却ファンを作動させ、冷却風を発生する構成となっている。
ところで、上述した従来技術では、電動モータの軸方向一側に接続部を介して圧縮機本体を接続し、軸方向他側に冷却ファンを接続する構成としている。しかし、この場合には、圧縮機本体、接続部、電動モータ、冷却ファン等が同軸に並んでいるため、圧縮機全体としての軸方向寸法が大きくなり、これらをコンパクトに配置するのが難しいという問題がある。
これに対し、例えば電動モータの出力軸と圧縮機本体の回転軸とを一体に形成し、これらの間の接続部を廃止することにより、圧縮機の軸方向寸法を小さくする構成も考えられる。
しかし、この構成では、例えば電動モータと圧縮機本体のうちいずれか一方の部品だけが故障した場合でも、圧縮機を修理するためには、故障した部品と一緒に正常な部品も交換しなければならず、圧縮機のメンテナンス性が低下し、維持費の増加を招くという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、電動モータ、圧縮機本体、冷却ファン等を軸方向に対してコンパクトに配置でき、これらのメンテナンス性を維持しつつ、機械全体を小型化できるようにしたスクロール式流体機械を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、駆動源の出力軸により回転駆動される回転軸を有し前記回転軸が回転することによって外部から流体を吸込んで圧縮し圧縮流体を吐出する圧縮機本体と、前記駆動源により該圧縮機本体と一緒に駆動され冷却風を発生する冷却ファンとを備えてなるスクロール式流体機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記冷却ファンは、環状の取付板と複数の羽根板からなる筒状羽根部と環状板とを備え、軸方向から空気を吸込んで径方向外側に冷却風を吹き出す遠心ファンによって形成し、前記冷却ファンの端面には、前記駆動源に向けて開口し前記駆動源側の空気を前記冷却ファンの内部に吸込む吸込穴を設け、前記駆動源を覆うモータケースにはモータ側吸込口を形成し、前記冷却ファンと前記駆動源との間に複数のファン側吸込口が形成され、前記駆動源のモータケースと前記圧縮機本体との間に設けられたカバーを有し、前記モータケースのモータ側吸込口と前記ファン側吸込口とから前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風を前記圧縮機本体側に送風するダクトを設け、前記冷却ファンには、当該冷却ファンの内部に形成され、前記駆動源の出力軸に接続される駆動源接続部と、前記冷却ファンの内部に形成され、前記圧縮機本体の回転軸に接続される圧縮機接続部とを設ける構成としたことにある。
また、請求項2の発明によると、前記駆動源接続部は前記駆動源の出力軸を挿嵌する出力軸挿嵌穴により構成し、前記圧縮機接続部は前記圧縮機本体の回転軸を挿嵌する回転軸挿嵌穴により構成し、前記出力軸挿嵌穴に挿嵌された前記出力軸の先端側、および前記回転軸挿嵌穴に挿嵌された前記回転軸の先端側は、前記冷却ファンの軸方向で前記筒状羽根部が形成された範囲内に位置するように設置される構成としている。
また、請求項3の発明によると、前記冷却ファンには軸方向に貫通した単一径の貫通孔を設け、前記駆動源接続部は該貫通孔の軸方向一側部位により構成し、前記圧縮機接続部は前記貫通孔の軸方向他側部位により構成している。
また、請求項4の発明によると、前記駆動源の出力軸と前記冷却ファンとの間には、連結体を介して揺動可能に接続する軸継手を設け、前記冷却ファンの駆動源接続部は、該軸継手の一部を構成して前記連結体と接続する構成とし、前記圧縮機接続部は、前記圧縮機本体の回転軸を挿嵌する回転軸挿嵌穴により構成している。
また、請求項5の発明によると、前記圧縮機本体の回転軸と前記冷却ファンとの間には、連結体を介して揺動可能に接続する軸継手を設け、前記冷却ファンの圧縮機接続部は、該軸継手の一部を構成して前記連結体と接続する構成とし、前記駆動源接続部は、前記駆動源の出力軸を挿嵌する出力軸挿嵌穴により構成している。
請求項1の発明によれば、冷却ファンは、環状の取付板と複数の羽根板からなる筒状羽根部と環状板とを備え、軸方向から空気を吸込んで径方向外側に冷却風を吹き出す遠心ファンによって形成し、前記冷却ファンの端面には、駆動源に向けて開口し前記駆動源側の空気を前記冷却ファンの内部に吸込む吸込穴を設け、前記駆動源を覆うモータケースにはモータ側吸込口を形成し、前記冷却ファンと前記駆動源との間に複数のファン側吸込口が形成され、前記駆動源のモータケースと前記圧縮機本体との間に設けられたカバーを有し、前記モータケースのモータ側吸込口と前記ファン側吸込口とから前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風を前記圧縮機本体側に送風するダクトを設け、前記冷却ファンには、当該冷却ファンの内部に形成され、駆動源の出力軸に接続される駆動源接続部と、前記冷却ファンの内部に形成され、圧縮機本体の回転軸に接続される圧縮機接続部とを設ける構成としたので、冷却ファンの駆動源接続部には、例えば電動モータ等からなる駆動源の出力軸を接続でき、圧縮機接続部には、圧縮機本体の回転軸を接続することができる。そして、スクロール式流体機械の運転時には、駆動源により冷却ファンを介して圧縮機本体を駆動できると共に、このとき冷却ファンによって冷却風を発生することができる。
従って、冷却ファンにより駆動源と圧縮機本体とを接続するジョイント部品を構成でき、接続用の部品点数を削減して機械全体の構造を簡略化することができる。そして、駆動源、圧縮機本体および冷却ファンをコンパクトに接続でき、機械全体を軸方向に小型化することができる。また、例えば流体機械の組立、分解等を行うときには、駆動源と圧縮機本体との接続や接続の解除を冷却ファンの位置で容易に行うことができる。これにより、流体機械を効率よく組立てることができ、そのメンテナンス性を高めることができる。
また、冷却ファンと駆動源との間に形成された複数のファン側吸込口とモータケースに形成されたモータ側吸込口とにより、駆動源の近傍を流れる空気を冷却ファンの内部に吸込むことができ、駆動源の近傍で冷却風の流れを必要に応じて強めることができる。これにより、例えば冷却ファンの吸込動作を利用して、駆動源の内部を流通する冷却風の流れを形成しつつ、冷却ファンから吹き出す冷却風を圧縮機本体側に流通させることができ、このような構成によって駆動源と圧縮機本体とを効率よく冷却することができる。
さらに、前記駆動源を覆うモータケースと前記圧縮機本体との間に設けられたカバーを有し、前記モータケースに形成されたモータ側吸込口と前記ファン側吸込口とから前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風を前記圧縮機本体側に送風するダクトを設ける構成としたので、冷却ファンの冷却風をダクトによって圧縮機本体側に送風でき、圧縮機本体を冷却することができる。この場合、冷却ファンを電動モータと圧縮機本体との間に配置できるから、互いに近接した冷却ファンと圧縮機本体との間にダクトを配置でき、ダクトを軸方向に小型化することができる。これにより、冷却ファンの冷却風がダクトを介して圧縮機本体に到達する距離を短くすることができるから、圧縮機本体に冷却風を強く吹付けることができ、その冷却性能を高めることができる。
また、請求項2の発明によれば、駆動源接続部は出力軸挿嵌穴により構成し、圧縮機接続部は回転軸挿嵌穴により構成し、前記出力軸挿嵌穴に挿嵌された出力軸の先端側、および前記回転軸挿嵌穴に挿嵌された回転軸の先端側は、冷却ファンの軸方向で羽根部が形成された範囲内に位置するように設置される構成としたので、冷却ファンに対する出力軸と回転軸の接続部位を簡略化でき、これら2箇所の接続部位を冷却ファンの内部に配置することができる。これにより、冷却ファンの外側には接続構造用の配置スペースが不要となるから、機械全体の小型化を促進することができる。
また、請求項3の発明によれば、駆動源接続部と圧縮機接続部とを互いに孔径が等しい一つの貫通孔として形成できるので、これらの形成時には、冷却ファンに対して一方向から穴加工を施すだけで、駆動源接続部と圧縮機接続部とを連続的な工程で効率よく加工でき、加工処理を容易に行うことができる。また、各挿嵌穴にキー溝等を設ける場合でも、これを一条の長溝として容易に加工できるので、生産性を高めることができる。また、出力軸と回転軸との接続部位をより簡単な形状で形成でき、この接続部位を冷却ファンの内部に配置できるので、機械全体を軸方向にコンパクトに形成することができる。
また、請求項の発明によれば、冷却ファンの駆動源接続部は、揺動可能な軸継手の一部を構成して連結体と接続する構成したので、駆動源の出力軸と冷却ファンとを軸継手によって接続でき、これらの接続や接続を解除する作業を軸継手の位置で容易に行うことができる。これにより、駆動源と冷却ファンとの組立、分解等を円滑に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。
また、軸継手は、例えば出力軸と冷却ファンとが回転軸線に対して傾くようにがたつきを生じたり、位置ずれしている状態でも、これらを相対回転を規制した状態で接続することができる。このため、例えば駆動源、圧縮機本体および冷却ファンの間に組付誤差等によるがたつきや位置ずれが存在する場合でも、これらを軸継手の揺動によって吸収でき、機械を安定的に作動させることができる。
しかも、圧縮機接続部は圧縮機本体の回転軸を挿嵌する回転軸挿嵌穴により構成したので、例えば圧縮機本体の回転軸と冷却ファンの回転軸挿嵌穴とを非円形状に形成することにより、これらを廻止め状態で挿嵌することができる。従って、回転軸挿嵌穴を用いた簡単な構造によって圧縮機本体と冷却ファンとを接続でき、構造を簡略化することができる。また、圧縮機本体と冷却ファンとの接続部位を冷却ファンの内部に配置できるから、機械全体の軸方向長さをより小さくすることができる。
また、請求項の発明によれば、冷却ファンの圧縮機接続部は、揺動可能な軸継手の一部を構成して連結体と接続する構成したので、圧縮機本体の回転軸と冷却ファンとを軸継手によって接続でき、これらの接続を軸継手の位置で容易に解除することができる。これにより、圧縮機本体と冷却ファンとの組立、分解等を円滑に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。また、圧縮機本体の回転軸と冷却ファンとの間の組付誤差等によるがたつきや位置ずれを軸継手の揺動によって吸収でき、流体機械を安定的に作動させることができる。
しかも、駆動源接続部は駆動源の出力軸を挿嵌する出力軸挿嵌穴により構成したので、駆動源の出力軸を冷却ファンの出力軸挿嵌穴に廻止め状態で挿嵌することができる。従って、出力軸挿嵌穴を用いた簡単な構造によって駆動源と冷却ファンとを接続でき、この接続部位を冷却ファンの内部に配置できるので、機械の簡略化、小型化を図ることができる。
また、駆動源接続部や圧縮機接続部には、例えば樹脂材料やゴム等からなる連結体を備えた軸継手等を用いることができ、この連結体を冷却ファンの内部で冷却風が通る位置に配設することができる。このため、冷却ファンの作動時には、ファンの内部に吸込まれる冷却風を、連結体やその周囲の接続部等に効率よく接触させることができ、連結体の放熱性を高めることができる。
しかも、軸継手を冷却ファンの内部に配置することにより、その分だけ出力軸(または回転軸)を冷却ファンの外部で広い範囲にわたって露出させることができる。これにより、駆動源や圧縮機本体側の熱が軸継手に伝わる前に、この熱を軸の露出部位で効率よく放熱させることができる。
従って、駆動源や圧縮機本体で発生する熱が出力軸、回転軸等を通じて軸継手に伝わったとしても、連結体の温度上昇を抑えることができ、連結体を高温による熱変形、劣化等から確実に保護できると共に、軸継手等の寿命を延ばして耐久性を向上させることができる。また、例えば出力軸や回転軸の露出部位を広げなくても放熱が十分に行われる場合には、軸継手を冷却ファンの内部に配置した分だけ軸を短くして圧縮機を軸方向に小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械を、添付図面を参照して詳細に説明する。
ここで、図1ないし図7は本発明の前提となる第1の参考例を示し、この第1の参考例では、スクロール式空気圧縮機を例に挙げて述べる。
図中、1は空気圧縮機の駆動源を構成する電動モータで、該電動モータ1の出力軸2は、外部から給電されることにより図1中の回転軸線O−Oを中心として回転し、後述の圧縮機本体3を駆動するものである。ここで、出力軸2の外周側には、図2、図3に示す如く、後述のキー17を介して嵌合筒16を取付けるためのキー溝2Aが設けられている。
3は電動モータ1により後述の冷却ファン14を介して駆動される圧縮機本体で、該圧縮機本体3は、その外枠を構成するケーシング4と、後述の固定スクロール5、回転軸6、旋回スクロール8、補助クランク13等とにより構成されている。この場合、ケーシング4は、軸方向の一側が閉塞され他側が開口した略有底筒状に形成され、その底部側にはボス部4Aが設けられている。
5はケーシング4と共に圧縮機の固定側部材を構成する固定スクロールで、該固定スクロール5は、例えばアルミニウム合金等の金属材料を鋳造することにより一体に形成され、ケーシング4の開口側に取付けられている。
そして、固定スクロール5は、図1に示す如く、回転軸6と同軸に配置された円板状の鏡板5Aと、該鏡板5Aの表面に立設された渦巻状のラップ部5Bと、該ラップ部5Bを取囲んで鏡板5Aの外周側に設けられ、ケーシング4の開口端側に全周にわたって取付けられた環状のフランジ部5C等とにより構成されている。また、鏡板5Aの裏面側には複数の放熱フィン5Dが立設されている。
6はケーシング4のボス部4Aに各軸受7を介して回転可能に設けられた回転軸で、該回転軸6は、電動モータ1により後述の冷却ファン14を介して駆動され、図1中の軸線O−Oを中心として回転するものである。
ここで、回転軸6の軸方向一側には、ケーシング4の外部に突出した突出軸部6Aが設けられ、その外周側には、後述のキー22を介して冷却ファン14を取付けるためのキー溝6Bが設けられている。また、回転軸6の軸方向他側には、軸線O−Oに対して一定寸法δだけ偏心したクランク6Cが設けられている。
8はケーシング4内に位置して回転軸6に旋回可能に設けられた旋回スクロールで、該旋回スクロール8は、円板状の鏡板8Aと、該鏡板8Aの表面に立設された渦巻状のラップ部8Bと、鏡板8Aの裏面中央に突設され、旋回軸受9を介して回転軸6のクランク6Cに回転可能に取付けられたボス部8Cとにより構成されている。また、固定スクロール5と旋回スクロール8との間には、各ラップ部5B,8B間に位置して複数の圧縮室10が画成されている。
そして、スクロール式空気圧縮機は、回転軸6のクランク6Cが寸法δだけ偏心しているため、回転軸6が回転駆動されると、旋回スクロール8が後述の補助クランク13により自転を規制された状態で公転し、固定スクロール5に対して旋回運動を行う。これにより、空気圧縮機は、吸込口11から外周側の圧縮室10に吸込んだ空気を各圧縮室10内で順次圧縮しつつ、中心側の圧縮室10から吐出口12を介して外部に圧縮空気を吐出するものである。
13はケーシング4と旋回スクロール8の鏡板8Aとの間に設けられた複数の補助クランク(1個のみ図示)で、該各補助クランク13は、旋回スクロール8が旋回動作を行うときに、その自転を防止するものである。
14は電動モータ1と圧縮機本体3との間に設けられた例えば遠心ファン等からなる冷却ファンを示し、該冷却ファン14は、軸方向から空気を吸込んで径方向外側に冷却風を吹き出すものである。この場合、冷却ファン14は、電動モータ1により圧縮機本体3と一緒に駆動され、図1中の軸線O−Oを中心として回転することにより、後述のダクト23と協働して圧縮機本体3を冷却する冷却風を発生する。また、冷却ファン14は、電動モータ1の出力軸2と圧縮機本体3の回転軸6とを同軸に接続するジョイント部品として構成されている。
ここで、冷却ファン14は、図6、図7に示す如く、その軸方向一側(電動モータ1側)の端面となる略環状の金属板材等により形成されたボス部材14Aと、該ボス部材14Aの軸方向他側(圧縮機本体3側)に立設され、ボス部材14Aの径方向内側から外側に向けて略放射状に延びる複数の羽根14Bと、冷却ファン14の軸方向他側の端面となって該各羽根14Bをボス部材14Aと軸方向の反対側から覆う環状板14C等とによって構成されている。
この場合、ボス部材14Aの軸方向一側には、後述の軸継手15を構成するファン側係合突起19が設けられている。また、ボス部材14Aの中央部位は軸方向に厚肉に形成され、この中央部位には、圧縮機本体3の回転軸6を挿嵌する後述の回転軸挿嵌穴21が設けられている。そして、冷却ファン14は、軸方向一側が軸継手15を介して電動モータ1の出力軸2と接続され、軸方向他側が回転軸挿嵌穴21等を介して圧縮機本体3の回転軸6と接続されている。
また、環状板14Cの内周側には、各羽根14Bの径方向内側に空気を吸込む円形状の吸込穴14Dが設けられ、該吸込穴14Dは、圧縮機本体3に向けて開口している。そして、冷却ファン14の回転時には、図2に示す如く、圧縮機本体3側の空気が吸込穴14Dから矢示A方向に吸込まれると、この空気は遠心力により各羽根14Bの間を通って矢示B方向に流通し、冷却ファン14の径方向外側に吐出される構成となっている。
15は電動モータ1の出力軸2と冷却ファン14のボス部材14Aとを着脱可能に接続する軸継手を示し、該軸継手15は、図6、図7に示す如く、後述の嵌合筒16、モータ側係合突起18、ファン側係合突起19、連結体20等によって構成されている。
16は例えば金属スリーブ等からなる嵌合筒で、該嵌合筒16は、図2、図3に示す如く、電動モータ1の出力軸2の外周側に嵌合され、そのキー溝2A内に取付けられたキー17によって回転を規制されている。
18は嵌合筒16の端面に一体に形成された例えば2個のモータ側係合突起で、該各モータ側係合突起18は、図4に示す如く、例えば嵌合筒16から冷却ファン14に向けて軸方向他側に突出する略扇形状の突起物として形成され、冷却ファン14の軸線O−Oを中心として直径方向に離間している。
19は冷却ファン14のボス部材14Aと一体に形成された駆動源接続部としての例えば2個のファン側係合突起で、該各ファン側係合突起19は、例えば略扇形状の突起物として形成され、ボス部材14Aから電動モータ1に向けて軸方向一側に突出すると共に、モータ側係合突起18と回転方向の異なる位置で直径方向に離間している。
そして、これらの係合突起18,19は、後述の連結体20と接続され、該連結体20を介して互いの間に噛合すると共に、電動モータ1の回転方向に対して係合している。この場合、係合突起18,19の間には連結体20が介在しているため、これらは軸線O−Oに対して互いに傾くように変位することができる。
これにより、軸継手15は、電動モータ1の出力軸2と冷却ファン14とを相対回転を規制した状態で接続し、かつ出力軸2と冷却ファン14とを軸線O−Oに対して一定の許容範囲内で揺動可能な状態に保持している。そして、軸継手15は、出力軸2の回転を係合突起18,19と連結体20とを介して冷却ファン14に伝達すると共に、この状態で電動モータ1と冷却ファン14との間、および電動モータ1と圧縮機本体3との間に組付誤差等によるがたつきや位置ずれが存在する場合でも、これらのがたつきや位置ずれを軸継手15の揺動によって吸収するものである。
20は通常スパイダーと呼ばれる連結体で、該連結体20は、モータ側係合突起18とファン側係合突起19との間に設けられている。そして、連結体20は、例えば金属材料、樹脂材料、硬質ゴム等により十字状に形成され、モータ側係合突起18とファン側係合突起19とを軸線O−Oに対して揺動可能に連結すると共に、これらの間で回転時に発生する衝撃、騒音等を吸収するものである。
一方、21は圧縮機本体3の回転軸6と冷却ファン14のボス部材14Aとを着脱可能に接続する圧縮機接続部としての回転軸挿嵌穴を示し、該回転軸挿嵌穴21は、図2、図5に示す如く、ボス部材14Aの軸方向他側に開口して設けられ、キー溝21Aを有する非円形な穴形状をもって形成されている。
そして、回転軸挿嵌穴21内には、圧縮機本体3の回転軸6の突出軸部6Aが挿嵌され、該回転軸6は、キー溝6B,21A内に取付けられたキー22によって回転軸挿嵌穴21内での回転を規制されている。
23は圧縮機本体3と冷却ファン14との間に設けられたダクトで、該ダクト23は、図7に示す如く、冷却ファン14により発生した冷却風を固定スクロール5の各放熱フィン5D等に送風し、圧縮機本体3を冷却するものである。
そして、ダクト23は、冷却ファン14を覆う略筒状のカバー23Aと、該カバー23Aの外周側から固定スクロール5の各放熱フィン5Dに向けて軸方向に延びた略箱形状の延長部23Bと、カバー23Aの軸方向一側を施蓋する環状の蓋板23Cと、カバー23A内で冷却ファン14から吐出される冷却風を延長部23B内に流入させる流入口23Dと、延長部23B内に流入した冷却風を各放熱フィン5Dの近傍に流出させる流出口23Eとにより構成されている。
また、カバー23Aには、図2に示す如く、外部の空気を冷却ファン14の吸込穴14Dに案内するガイド筒部23Fが設けられ、このガイド筒部23Fは、軸方向一側が吸込穴14D内に向けて突出すると共に、軸方向他側が圧縮機本体3に向けて開口している。
この場合、本発明の前提となる第1の参考例では、冷却ファン14を電動モータ1と圧縮機本体3との間に配置して固定スクロール5と近接させることができるから、冷却ファン14と固定スクロール5との間でダクト23を小型化できるものである。
第1の参考例によるスクロール式空気圧縮機は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、電動モータ1が作動すると、その出力軸2により軸継手15を介して冷却ファン14が回転駆動されると共に、冷却ファン14を介して圧縮機本体3の回転軸6が回転駆動される。
これにより、圧縮機本体3は、旋回スクロール8が固定スクロール5に対して旋回運動を行い、これらのラップ部5B,8B間に画成された各圧縮室10が径方向外側から内側に向けて連続的に縮小する。これにより、固定スクロール5の吸込口11から吸込まれた空気が各圧縮室10で順次圧縮されることにより圧縮空気となる。そして、この圧縮空気は、吐出口12から外部に吐出されて空気タンク(図示せず)等に貯留される。
また、冷却ファン14が回転すると、その吸込穴14Dから各羽根14Bの径方向内側に空気が吸込まれ、この空気は冷却風となって各羽根14Bの径方向外側からダクト23の延長部23B内に流入する。そして、この冷却風は延長部23Bから固定スクロール5の放熱フィン5D等の近傍に流出し、圧縮機本体3を効率よく冷却することができる。
かくして、第1の参考例によれば、冷却ファン14には、軸継手15の一部として電動モータ1の出力軸2に接続されるファン側係合突起19と、圧縮機本体3の回転軸6が挿嵌される回転軸挿嵌穴21とを設ける構成としたので、冷却ファン14によって電動モータ1の出力軸2と圧縮機本体3の回転軸6とを接続でき、冷却ファン14をこれらのジョイント部品として構成することができる。
これにより、従来技術のように電動モータに対して冷却ファンと軸方向の反対側に圧縮機本体用の接続部、ジョイント部品等を設ける必要がなくなり、接続用の部品点数を削減できると共に、圧縮機の構造を簡略化してコストダウンを図ることができる。そして、これらの部品を省略した分だけ電動モータ1、圧縮機本体3および冷却ファン14をコンパクトに接続でき、圧縮機全体を軸方向に小型化することができる。
また、例えば圧縮機の組立、分解等を行うときには、電動モータ1と圧縮機本体3との接続や接続の解除を冷却ファン14の位置で容易に行うことができ、これらの部品のうちいずれかが故障した場合でも、故障した部品だけを交換することができる。これにより、圧縮機を効率よく組立てることができ、その生産性を向上させることができる。そして、圧縮機の分解、修理等を行うときのメンテナンス性を高め、維持費を抑えることができる。
また、電動モータ1の出力軸2と冷却ファン14のボス部材14Aとの間には、これらを回転方向に対して一体的に接続する軸継手15を設けたので、圧縮機の組立、メンテナンス等を行うときには、軸継手15のモータ側係合突起18とファン側係合突起19とを互いに係脱するだけで、電動モータ1と冷却ファン14との組立、分解等を軸継手15の位置で容易に行うことができる。この場合、図2等から判るように、出力軸2と冷却ファン14との間に軸継手15を配置したことによる軸方向寸法の増加を、例えば係合突起18,19の軸方向の突出寸法(連結体20の厚さ)に対応した小さな寸法だけに抑えることができる。
しかも、軸継手15のモータ側係合突起18とファン側係合突起19とを連結体20を介して揺動可能に連結したので、例えば電動モータ1、圧縮機本体3および冷却ファン14の間に組付誤差等によるがたつきや位置ずれが存在する場合でも、これらのがたつきや位置ずれを係合突起18,19間の揺動によって吸収でき、圧縮機を安定的に作動させることができる。
一方、冷却ファン14のボス部材14Aには、圧縮機本体3の回転軸6が挿嵌される非円形状の回転軸挿嵌穴21を設けたので、回転軸挿嵌穴21、キー22等を用いた簡単な構造によって回転軸6と冷却ファン14との間を接続することができる。そして、この接続部位を回転軸挿嵌穴21により冷却ファン14の内部に配置できるから、冷却ファン14の外側に接続構造用の配置スペースが不要となり、圧縮機全体の軸方向長さをより小さくすることができる。また、回転軸6を回転軸挿嵌穴21に抜き差しするだけで、圧縮機本体3と冷却ファン14との組立、分解等を容易に行うことができる。
また、電動モータ1と圧縮機本体3とを冷却ファン14により接続した上で、圧縮機本体3と冷却ファン14との間にダクト23を設けたので、互いに近接した冷却ファン14と固定スクロール5との間にダクト23を配置でき、ダクト23の軸方向寸法を小型化することができる。
これにより、冷却ファン14による冷却風がダクト23を介して固定スクロール5に到達する距離を短くすることができるから、固定スクロール5に冷却風を強く吹付けることができ、その冷却性能を高めることができる。
さらに、冷却ファン14の吸込穴14Dを圧縮機本体3に向けて開口させたので、圧縮機本体3の近傍を流れる空気を冷却ファン14の内部に円滑に吸込むことができ、例えば圧縮機本体3の裏面側で冷却効率を高めたい場合には、その近傍で冷却風の流れを必要に応じて強めることができる。
次に、図8ないし図12は本発明による第参考例を示し、第2の参考例の特徴は、冷却ファンに係合穴を設けて軸継手の一部を構成したことにある。なお、第2の参考例では、前記第1の参考例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
31は電動モータ1と圧縮機本体3との間に設けられた冷却ファンで、該冷却ファン31は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、ボス部材31A、各羽根31B、環状板31C、吸込穴31D等により構成されている。
しかし、ボス部材31Aの中央部位は、前記第1の参考例よりも軸方向に厚肉に形成され、その軸方向一側には、前記第1の参考例によるファン側係合突起19に代えて後述のファン側係合穴33が設けられている。
そして、冷却ファン31は、軸方向一側が後述の軸継手32を介して電動モータ1の出力軸2と接続され、軸方向他側が後述の回転軸挿嵌穴34等を介して圧縮機本体3の回転軸6′と接続されている。
32は電動モータ1の出力軸2と冷却ファン31のボス部材31Aとを着脱可能に接続する軸継手を示し、該軸継手32は、図11、図12に示す如く、前記第1の参考例と同様の嵌合筒16、モータ側係合突起18、連結体20と、後述のファン側係合穴33等とによって構成されている。
33は冷却ファン31のボス部材31Aに設けられた駆動源接続部としてのファン側係合穴で、該ファン側係合穴33は、図9、図11に示す如く、モータ側係合突起18と連結体20の断面形状に対応する所定の穴形状をもって形成され、ボス部材31Aの軸方向一側に開口している。この場合、ファン側係合穴33の周壁には、ボス部材31Aの一部により構成された例えば2個の段部33Aが設けられ、該各段部33Aは径方向内向きに突出している。
そして、各モータ側係合突起18は、連結体20と一緒にファン側係合穴33内に挿嵌され、連結体20を介してファン側係合穴33の各段部33Aと回転方向で係合している。これにより、軸継手32は、前記第1の参考例とほぼ同様に、電動モータ1の出力軸2と冷却ファン31とを軸線O−Oに対して揺動可能な状態で接続し、これらの相対回転を規制しているものである。
34は圧縮機本体3の回転軸6′と冷却ファン31のボス部材31Aとを着脱可能に接続する圧縮機接続部としての回転軸挿嵌穴を示し、該回転軸挿嵌穴34は、図10に示す如く、前記第1の参考例とほぼ同様に、ボス部材31Aの軸方向他側に開口して設けられ、キー溝34Aを有する非円形な穴形状をもって形成されている。
そして、回転軸挿嵌穴34内には回転軸6′の突出軸部6A′が挿嵌され、該回転軸6′は、キー溝6B′,34A内に取付けられたキー35によって回転軸挿嵌穴34内での回転を規制されている。
かくして、このように構成される第2の参考例でも、前述した第1の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、軸継手32の一部をファン側係合穴33により構成したので、モータ側係合突起18、連結体20等をファン側係合穴33によって冷却ファン31の内部に配置することができる。
これにより、出力軸2と冷却ファン31との間の軸方向寸法を増加させることなく、これらの間に軸継手32をコンパクトに配置でき、圧縮機全体をよりコンパクトにすることができる。
また、冷却ファン31のボス部材31Aには、突起物等を形成する必要がなく、ファン側係合穴33を設けるだけでよいから、ボス部材31Aの加工、形成を容易に行うことができる。また、ファン側係合穴33内には、ボス部材31Aの一部によって各段部33Aを形成できるから、圧縮機の運転時には、モータ側係合突起18の回転トルクを各段部33Aによって安定的に受承でき、軸継手32の強度を高めることができる。
次に、図13および図14は本発明の前提となる第の参考例を示し、第の参考例の特徴は、電動モータの出力軸を冷却ファンの出力軸挿嵌穴に挿嵌し、圧縮機本体は軸継手を介して冷却ファンと接続する構成としたことにある。なお、第3の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
41は電動モータ1と圧縮機本体3との間に設けられた冷却ファンで、該冷却ファン41は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、ボス部材41A、各羽根41B、環状板41C、吸込穴41D等により構成されている。
しかし、ボス部材41Aの中央部位には、その軸方向一側に開口する後述の出力軸挿嵌穴42が設けられ、ボス部材41Aの軸方向他側には、圧縮機本体3の回転軸6″との間に位置して後述の軸継手44が設けられている。
そして、冷却ファン41は、軸方向一側が出力軸挿嵌穴42等を介して電動モータ1の出力軸2と接続され、軸方向他側が軸継手44を介して圧縮機本体3の回転軸6″と接続されている。
42は電度モータ1の出力軸2と冷却ファン41のボス部材41Aとを着脱可能に接続する駆動源接続部としての出力軸挿嵌穴を示し、該出力軸挿嵌穴42は、図14に示す如く、キー溝42Aを有する非円形状の有底穴として設けられている。そして、出力軸挿嵌穴42内には電度モータ1の出力軸2が挿嵌され、該出力軸2は、キー溝2A,42A内に取付けられたキー43によって出力軸挿嵌穴42内での回転を規制されている。
44は圧縮機本体3の回転軸6″と冷却ファン41のボス部材41Aとを着脱可能に接続する軸継手を示し、該軸継手44は、前述した第1の参考例とほぼ同様の継手機能を有し、後述のファン側係合突起45、圧縮機側係合突起46および連結体47により構成されている。
45は冷却ファン41のボス部材41Aの端面に一体に形成された圧縮機接続部としての例えば2個のファン側係合突起で、該各ファン側係合突起45は、図14に示す如く、ボス部材41Aから圧縮機本体3に向けて軸方向他側に突出している。また、各ファン側係合突起45は、前述した第1の参考例によるファン側係合突起19とほぼ同様に、例えば略扇形状の突起物として形成され、冷却ファン41の直径方向に互いに離間している。
46は圧縮機本体3の回転軸6″に設けられた例えば2個の圧縮機側係合突起で、該各圧縮機側係合突起46は、回転軸6″のうち圧縮機本体3のケーシング4から突出した突出軸部6A″の端面に一体形成されている。また、各圧縮機側係合突起46は、突出軸部6A″から冷却ファン41に向けて軸方向一側に突出する略扇形状の突起物として形成され、ファン側係合突起45と回転方向の異なる位置で直径方向に離間している。
そして、これらの係合突起45,46は、前述した第1の参考例とほぼ同様に構成された連結体47を介して互いの間に噛合し、電動モータ1の回転方向に対して係合している。このため、係合突起45,46は、連結体47を介して軸線O−Oに対し互いに傾くように変位することができる。これにより、軸継手44は、圧縮機本体3の回転軸6″と冷却ファン41とを軸線O−Oに対して揺動可能な状態で接続し、これらの相対回転を規制しているものである。
かくして、このように構成される第の参考例でも、前述した第1の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第の参考例では、圧縮機本体3の回転軸6″と冷却ファン41のボス部材41Aとの間に軸継手44を設ける構成としたので、例えば構造上の制約等により電動モータ1と冷却ファン41との間に軸継手を配置できない場合でも、圧縮機本体3側に軸継手44を配置でき、設計自由度を高めることができる。
この場合、圧縮機本体3と冷却ファン41(電動モータ1)との組立、分解等を軸継手44の位置で容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。また、電動モータ1は、出力軸挿嵌穴42を用いた簡単な構造によって冷却ファン41と接続でき、圧縮機全体の軸方向長さをより小さくすることができる。
次に、図15および図16は本発明による第参考例を示し、第4の参考例の特徴は、冷却ファンに出力軸挿嵌穴と回転軸挿嵌穴とを設ける構成としたことにある。なお、第4の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
51は電動モータ1と圧縮機本体3との間に設けられた冷却ファンで、該冷却ファン51は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、ボス部材51A、各羽根51B、環状板51C、吸込穴51D等により構成されている。
しかし、第4の参考例では、前述した第1の参考例による軸継手15が廃止され、ボス部材51Aの中央部位には、後述の出力軸挿嵌穴52と回転軸挿嵌穴54とが軸線O−Oを中心として互いに同軸に設けられている。そして、ボス部材51Aは、電動モータ1の出力軸2と圧縮機本体3の回転軸6′とを接続する筒形の軸継手を構成している。
これにより、冷却ファン51は、軸方向一側が出力軸挿嵌穴52等を介して電動モータ1の出力軸2と接続され、軸方向他側が回転軸挿嵌穴54等を介して圧縮機本体3の回転軸6′と接続されている。
52は電動モータ1の出力軸2と冷却ファン51のボス部材51Aとを着脱可能に接続する駆動源接続部としての出力軸挿嵌穴を示し、該出力軸挿嵌穴52は、図16に示す如く、ボス部材51Aの軸方向一側に開口して設けられ、キー溝52Aを有する非円形な穴形状をもって形成されている。
そして、出力軸挿嵌穴52内には電動モータ1の出力軸2が挿嵌され、該出力軸2は、キー溝2A,52A内に取付けられたキー53によって出力軸挿嵌穴52内での回転を規制されている。
54は圧縮機本体3の回転軸6′と冷却ファン51のボス部材51Aとを着脱可能に接続する圧縮機接続部としての回転軸挿嵌穴を示し、該回転軸挿嵌穴54は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、ボス部材51Aの軸方向他側に開口して設けられ、キー溝54Aを有する非円形な穴形状をもって形成されている。
そして、回転軸挿嵌穴54内には回転軸6′の突出軸部6A′が挿嵌され、該回転軸6′は、キー溝6B′,54A内に取付けられたキー55によって回転軸挿嵌穴54内での回転を規制されている。
かくして、このように構成される第4の参考例でも、前述した第1の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第4の参考例では、冷却ファン51の出力軸挿嵌穴52内に電動モータ1の出力軸2を挿嵌し、回転軸挿嵌穴54内に圧縮機本体3の回転軸6′を挿嵌する構成としたので、これら2箇所の接続構造をより簡略化することができる。また、冷却ファン51に対する出力軸2と回転軸6の接続部位を両方ともボス部材51Aの内部に配置できるから、圧縮機全体の小型化を促進することができる。
次に、図17ないし図25は本発明による第の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、軸継手の連結体を冷却ファンの内部に配置する構成としたことにある。
61は空気圧縮機の駆動源を構成する電動モータで、該電動モータ61は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、後述の回転軸69と冷却ファン72とを一緒に回転駆動するものである。そして、電動モータ61は、図18、図19に示す如く、軸方向の一側が閉塞し他側が開口した有底筒状のモータケース61Aと、該モータケース61Aに回転可能に支持された出力軸61Bと、モータケース61Aの内周側に固定された略筒状のステータ61Cと、出力軸61Bの外周側に設けられ、該ステータ61Cの内周側に隙間をもって配置されたロータ61Dとにより構成されている。
ここで、モータケース61Aの軸方向一側には、後述の如く外部から空気を吸込む複数のモータ側吸込口61E(図25参照)が形成されている。また、出力軸61Bは、後述の軸継手75と冷却ファン72とを介して回転軸69に連結され、これらの部材と一緒に軸線O−Oを中心として回転する。また、出力軸61Bの外周側には、図20に示す如く、キー溝61Fが設けられている。
62は電動モータ61により冷却ファン72を介して駆動される圧縮機本体で、該圧縮機本体62は、図19に示す如く、前述した第1の参考例とほぼ同様に、その外枠を構成するケーシング63と、後述の固定スクロール64、旋回スクロール65、回転軸69等とにより構成されている。
この場合、ケーシング63は、軸方向の一側が閉塞され他側が開口した略有底筒状に形成され、その底部側にはボス部63Aが設けられている。また、ケーシング63の外周側には、旋回スクロール65の鏡板65Aの裏面側に冷却風を流入させる流入口63Bと、この冷却風をケーシング63の外部に流出させる流出口63Cとが設けられ、これらの流入口63Bと流出口63Cとは、回転軸69の直径方向で互いに対向している。
64はケーシング63の開口側に取付けられた固定スクロールで、該固定スクロール64は、金属材料等により一体に形成され、ケーシング63の開口側を閉塞している。そして、固定スクロール64は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、鏡板64A、ラップ部64B、フランジ部64C等により構成されている。また、鏡板64Aの裏面側には、後述する冷却風の流れ方向(図19中の矢示S方向)に沿って延びる複数の放熱フィン64Dが立設されている。
65は固定スクロール64に対向した状態でケーシング63内に収容された旋回スクロールで、該旋回スクロール65は、略円板状に形成された鏡板65Aと、該鏡板65Aの表面に設けられ、固定スクロール64に向けて軸方向に立設された渦巻状のラップ部65Bと、鏡板65Aの裏面中央に突設されて軸方向に延びる円柱状の連結軸65Cと、鏡板65Aの裏面側に立設され、冷却風の流れ方向(図19中の矢示T方向)に沿って延びる複数の放熱フィン65D等とにより構成されている。
ここで、旋回スクロール65のラップ部65Bは、固定スクロール64のラップ部64Bと所定角度だけずらして重なり合うように配設され、これらのラップ部64B,65Bの間には複数の圧縮室66が画成されている。また、鏡板65Aの背面側とケーシング63との間には、旋回スクロール65が旋回運動するときに、その自転を防止する例えば3個の補助クランク67が設けられている。また、連結軸65Cは、後述の旋回軸受71を介して回転軸69の軸受収容穴69C内に回転可能に連結されている。
そして、旋回スクロール65は、回転軸69が回転するときに、その軸線O−Oに対して所定の寸法だけ偏心した状態で旋回運動を行い、これに伴って各圧縮室66は、ラップ部64B,65Bの間で径方向外側から内側に向けて連続的に縮小する。これにより、圧縮機本体62は、固定スクロール64の外周側に設けられた吸込口(図示せず)から外気を吸込みつつ、圧縮した空気を中央の吐出口68から外部に吐出するものである。
69はケーシング63のボス部63Aに各軸受70を介して回転可能に設けられた回転軸で、該回転軸69は、電動モータ61により後述の冷却ファン72を介して駆動され、軸線O−Oを中心として回転する。ここで、回転軸69の軸方向一側には、図20に示す如く、ケーシング63の外部に突出した突出軸部69Aが設けられ、その外周側にはキー溝69Bが設けられている。
また、回転軸69の軸方向他側には、図19に示す如く、その軸線O−Oに対して所定の寸法だけ偏心した軸受収容穴69Cが設けられ、該軸受収容穴69C内には、旋回軸受71を介して旋回スクロール65の連結軸65Cが回転可能に連結されている。そして、電動モータ61により回転軸69を回転駆動したときには、軸受収容穴69Cが所定の偏心量をもって旋回するので、旋回スクロール65を固定スクロール64に対して旋回運動させることができる。
次に、72は電動モータ61と圧縮機本体62との間に設けられた冷却ファンで、該冷却ファン72は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、電動モータ61により図19中の軸線O−Oを中心として回転駆動され、圧縮機本体62に向けて冷却風を発生するものである。
ここで、冷却ファン72は、例えば軸線O−Oを中心として略円筒状に形成された遠心ファン等からなり、軸方向一側が後述の軸継手75を介して電動モータ61の出力軸61Bに接続されると共に、軸方向他側が後述の回転軸挿嵌穴81を介して圧縮機本体62の回転軸69に接続されている。これにより、冷却ファン72は、電動モータ61の出力軸61Bと圧縮機本体62の回転軸69とを同軸に接続し、軸継手75と協働してモータの回転を回転軸69に伝達するジョイント部品を構成している。
また、冷却ファン72は、図20、図24に示す如く、その中心に位置して後述のファン側係合突起79と回転軸挿嵌穴81とが設けられたボス部材72Aと、該ボス部材72Aに取付けられ該ボス部材72Aから径方向外向きに突出する環状の取付板72Bと、該取付板72Bから軸方向一側に延びる筒状羽根部72Cと、該筒状羽根部72Cの一端側に取付けられ、取付板72Bと軸方向の間隔をもって対向する環状板72D等とにより構成されている。
この場合、筒状羽根部72Cは、例えば複数の細長い羽根板等からなり、これらの羽根板を取付板72Bの周縁に沿って円筒状に並べることにより形成されている。これにより、冷却ファン72の内部には、筒状羽根部72Cの内周側に位置して取付板72Bと環状板72Dとの間に通気空間73が画成され、この通気空間73は軸方向の長さLを有している。
また、環状板72Dは、筒状羽根部72Cの各羽根板を全周にわたって連結する環状の板材、枠体等により形成され、冷却ファン72の軸方向一側の端面を構成している。そして、環状板72Dの径方向内側には、電動モータ61に向けて開口し通気空間73に連通する吸込穴72Eが設けられている。さらに、冷却ファン72の取付板72Bには、ボス部材72Aの径方向外側に円弧状のバランスウェイト74が取付けられている。
そして、冷却ファン72は、電動モータ61側の空気を吸込穴72Eから通気空間73内に吸込み、この吸込まれた空気は冷却風となって筒状羽根部72Cの各羽根板の間から径方向外側に吹き出す構成となっている。
これにより、圧縮機の運転時には、図19に示す如く、冷却ファン72が作動すると、後述の如く2箇所の吸込口61E,83Dから矢示P,Q方向に冷却風がそれぞれ吸込まれ、これらの冷却風は、冷却ファン72の内部を矢示R方向に通過する。そして、この冷却風は、冷却ファン72の内部を矢示R方向に通過した後に、ダクト83を経由して各スクロール64,65の裏面側に導かれ、これらの放熱フィン64D,65Dに沿って矢示S,T方向にそれぞれ流通する。
75は電動モータ61の出力軸61Bと冷却ファン72とを着脱可能に接続する軸継手で、該軸継手75は、図20、図24に示す如く、前述した第1の参考例とほぼ同様に、後述の嵌合筒76、モータ側係合突起78、ファン側係合突起79、連結体80等によって構成されている。
そして、軸継手75は、モータの出力軸61Bと冷却ファン72とを廻止め状態で接続し、出力軸61Bの回転を冷却ファン72に伝達すると共に、これらを軸線O−Oに対して一定の許容範囲内で揺動可能な状態に保持している。
76は例えば金属スリーブ等からなる嵌合筒で、該嵌合筒76は、図21に示す如く、電動モータ61の出力軸61Bの外周側に嵌合され、そのキー溝61Fに取付けられたキー77によって出力軸61Bに対する回転を規制されている。
78は嵌合筒76の端面に一体に形成された例えば3個のモータ側係合突起で、該各モータ側係合突起78は、図22に示す如く、嵌合筒76の周方向に一定の間隔で並んだ略扇形状の突起物として形成され、圧縮機本体62の回転軸69に向けて軸方向他側に突出している。
79は冷却ファン72のボス部材72Aの端面に一体に形成された駆動源接続部としての例えば3個のファン側係合突起で、該各ファン側係合突起79は、ボス部材72Aの周方向に一定の間隔で並んだ略扇形状の突起物として形成され、電動モータ61に向けて軸方向一側に突出している。
そして、ファン側係合突起79は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、後述の連結体80を介して各モータ側係合突起78の間に噛合し、これらの突起78,79は出力軸61Bの回転方向に対して互いに係合している。この場合、各突起78,79の間には連結体80が介在しているため、電動モータ61の出力軸61Bと冷却ファン72とは、互いに連結状態を保持しつつ、軸線O−Oに対して互いに傾くように揺動変位することができる。
80はモータ側係合突起78とファン側係合突起79との間に設けられた連結体で、該連結体80は、例えば樹脂材料、硬質ゴム等により星形状に形成され、各突起78,79を軸線O−Oに対して揺動可能に連結、接続している。そして、連結体80は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、各突起78,79の間で衝撃、騒音等を吸収すると共に、電動モータ61と冷却ファン72との間、および電動モータ61と圧縮機本体62との間に存在する組付誤差等を補償している。
ここで、本実施の形態では、軸継手75のほぼ全体が冷却ファン72の通気空間73内に収容されている。これにより、耐熱性が比較的低い連結体80を通気空間73内のほぼ中央(長さLのほぼ中間位置)に配置でき、圧縮機の運転時には、図20に示す如く、冷却ファン72の内部に発生する矢示R方向の冷却風を、連結体80及びその近傍に位置する嵌合筒76、各係合突起78,79等に効率よく接触させることができる。
この結果、軸継手75全体の放熱性を高めることができるので、電動モータ61や圧縮機本体62で発生する熱が出力軸61B、回転軸69等を通じて軸継手75に伝わったとしても、連結体80の温度上昇を抑えることができ、連結体80を高温による熱変形、劣化等から保護することができる。また、軸継手75を冷却ファン72の内部に配置することにより、電動モータ61と軸継手75との間で出力軸61Bが広い範囲にわたって露出した状態となるので、出力軸61Bを冷却風によって効率よく冷却でき、電動モータ61側の熱が軸継手75に伝わる前に、この熱を出力軸61Bの位置で放熱させることができる。
一方、81は冷却ファン72のボス部材72Aに設けられた圧縮機接続部としての回転軸挿嵌穴を示し、該回転軸挿嵌穴81は、図23に示す如く、前述した第1の参考例とほぼ同様に、キー溝81Aを有する非円形な穴形状をもって形成され、冷却ファン72の内部に配置されている。
そして、回転軸挿嵌穴81内には、回転軸69の突出軸部69Aが挿嵌され、この回転軸69は、キー溝69B,81A内に取付けられたキー82によって回転軸挿嵌穴81内での回転を規制されている。これにより、回転軸挿嵌穴81は、回転軸69と冷却ファン72とを着脱可能に接続している。
83は圧縮機本体62と冷却ファン72との間に設けられたダクトで、該ダクト83は、図19、図25に示す如く、前述した第1の参考例とほぼ同様に、冷却ファン72により発生した冷却風を各スクロール64,65の裏面側にそれぞれ送風し、圧縮機本体62を両面側から冷却するものである。
ここで、ダクト83は、電動モータ61のモータケース61Aと圧縮機本体62のケーシング63との間に取付けられて冷却ファン72を収容する略筒状のカバー83Aと、該カバー83Aの外周側から固定スクロール64の放熱フィン64Dに向けて軸方向に延び、その途中部位がケーシング63の流入口63Bに接続された略箱形状の延長部83Bと、該延長部83Bの先端側と各放熱フィン64Dとを覆う蓋板83Cとにより構成されている。
また、カバー83Aの外周側には、図20に示す如く、冷却ファン72寄りの位置でカバー83A内に冷却風を吸込む複数のファン側吸込口83Dが設けられている。また、蓋板83Cは、固定スクロール64の鏡板64Aとの間に冷却風の通路を形成するものであり、この通路には延長部83Bが接続されている。
本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、電動モータ61が作動すると、その出力軸61Bにより冷却ファン72を介して回転軸69が回転駆動され、その軸受収容穴69Cは、軸線O−Oに対し一定の偏心量をもって旋回運動を行う。これにより、軸受収容穴69Cに取付けられた旋回スクロール65は、補助クランク67により自転を規制された状態で、固定スクロール64に対して旋回運動する。この結果、圧縮機本体62は、前述した第1の参考例とほぼ同様に、空気の圧縮動作を行うことができる。
一方、電動モータ61により冷却ファン72が回転駆動されると、図19に示す如く、冷却ファン72の吸込動作により、外部の空気が電動モータ61のモータ側吸込口61Eからモータケース61A内に向けて矢示P方向に吸込まれる。そして、この空気は冷却風となってステータ61Cとロータ61Dとの間を流れることにより、モータ内の各部品を冷却した後に、ダクト83のカバー83A内に流入する。
また、カバー83A内には、図20に示す如く、冷却ファン72の吸込動作によって各ファン側吸込口83Dからも矢示Q方向に冷却風が吸込まれる。そして、これら2つの経路の冷却風は、冷却ファン72の吸込穴72Eから内部に吸込まれ、通気空間73を矢示R方向に流通しつつ、軸継手75の連結体80等を冷却した後に、ダクト83の延長部83Bに送風される。
さらに、この冷却風は、図19に示す如く、延長部83Bに沿って導かれることにより、各スクロール64,65の位置に達する。そして、冷却風の一部は固定スクロール64の鏡板64Aの裏面側に流入し、各放熱フィン64Dに沿って矢示S方向に流れることにより、鏡板64A等を冷却する。また、残りの冷却風は、ケーシング63の流入口63Bから旋回スクロール65の鏡板65Aの裏面側に流入し、各放熱フィン65Dに沿って矢示T方向に流れることにより、鏡板65A、連結軸65C等を冷却した後に、流出口63Cから外部に流出する。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前述した第1の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、軸継手75のファン側係合突起79を冷却ファン72の内部に配設する構成としたので、連結体80を含めて軸継手75のほぼ全体を通気空間73内に配置することができる。
このため、冷却ファン72の作動時には、ファンの内部に吸込まれる冷却風を、連結体80やその周囲の各係合突起78,79等に効率よく接触させることができ、連結体80の放熱性を高めることができる。
また、軸継手75を冷却ファン72の内部に配置することにより、その分だけ電動モータ61の出力軸61Bを冷却ファン72の外部で広い範囲にわたって露出させることができる。これにより、モータ側の熱が軸継手75に伝わる前に、この熱を出力軸61Bの露出部位で効率よく放熱させることができる。
従って、電動モータ61や圧縮機本体62で発生する熱が出力軸61B、回転軸69等を通じて軸継手75に伝わったとしても、連結体80の温度上昇を抑えることができ、連結体80を高温による熱変形、劣化等から確実に保護できると共に、軸継手75の寿命を延ばして耐久性を向上させることができる。また、例えば出力軸61Bの露出部位を広げなくても放熱が十分に行われる場合には、軸継手75を冷却ファン72の内部に配置した分だけ出力軸61Bを短くすることもでき、圧縮機を軸方向に小型化することができる。
また、冷却ファン72の吸込穴72Eを電動モータ61に向けて開口させたので、モータの近傍を流れる空気を冷却ファン72の内部に吸込むことができ、電動モータ61の近傍で冷却風の流れを必要に応じて強めることができる。
この場合、モータケース61Aの底部側には、複数のモータ側吸込口61Eを設けたので、冷却ファン72が作動するときには、その吸込動作を利用して各モータ側吸込口61Eからモータケース61A内に冷却風を円滑に吸込むことができ、ステータ61C、ロータ61Dや軸受等を効率よく冷却することができる。
また、ダクト83のカバー83Aには、複数のファン側吸込口83Dを設けたので、モータ側吸込口61Eだけでなく、ファン側吸込口83Dからもカバー83A内に冷却風を吸込むことができ、これによって圧縮機本体62側に十分な風量の冷却風を供給することができる。
従って、冷却ファン72の吸込動作を利用して、電動モータ61内を流通する冷却風の流れを形成しつつ、冷却ファン72から吹き出す冷却風をダクト83によって圧縮機本体62側に導くことができ、電動モータ61と各スクロール64,65とをそれぞれ効率よく冷却できると共に、このような広範囲にわたる冷却系統を簡単な構造で実現することができる。これにより、冷却系統に関連した部品点数を削減でき、空気圧縮機の小型化を促進することができる。
次に、図26及び図27は本発明による第の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、出力軸挿嵌穴と回転軸挿嵌穴とを孔径が等しい一つの貫通孔によって構成したことにある。なお、本実施の形態では、前記第の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
91は電動モータ61と圧縮機本体62との間に設けられた冷却ファンで、該冷却ファン91は、第5の実施の形態とほぼ同様に、例えば略円筒状に形成された遠心ファン等からなり、ボス部材91A、取付板91B、筒状羽根部91C、環状板91D、吸込穴91E等によって構成されている。
しかし、ボス部材91Aの内周側には、図27に示す如く、ボス部材91Aを軸方向に貫通し全長にわたって等しい孔径φを有する単一径の貫通孔92と、該貫通孔92の周壁を全長にわたって延びる一条の長溝として形成され、キー77,82がそれぞれ取付けられるキー溝93とが設けられている。
そして、貫通孔92の軸方向一側部位は、冷却ファン91の内部に設けられた駆動源接続部としての出力軸挿嵌穴94となり、該出力軸挿嵌穴94内には、電動モータ61の出力軸61Bがキー77によって回転を規制された状態で挿嵌されている。
また、貫通孔92の軸方向他側部位は、冷却ファン91の内部に設けられた圧縮機接続部としての回転軸挿嵌穴95となり、該回転軸挿嵌穴95内には、第5の実施の形態とほぼ同様に、回転軸69の突出軸部69Aがキー82によって回転を規制された状態で挿嵌されている。
このように、冷却ファン91は、軸方向一側が出力軸挿嵌穴94を介して電動モータ61の出力軸61Bに接続され、軸方向他側が回転軸挿嵌穴95を介して圧縮機本体62の回転軸69に接続されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、出力軸挿嵌穴94と回転軸挿嵌穴95とを貫通孔92により構成している。
これにより、出力軸挿嵌穴94と回転軸挿嵌穴95を形成するときには、これらの穴加工を冷却ファン91(ボス部材91A)に対して一方向から施すだけでよくなり、加工性を高めることができる。特に、出力軸挿嵌穴94と回転軸挿嵌穴95とを互いに等しい孔径φ(単一径)に形成しているので、各挿嵌穴94,95を連続的な工程で効率よく加工できると共に、各挿嵌穴94,95にわたって延びるキー溝93を一条の長溝として容易に加工でき、生産性を高めることができる。
また、出力軸61Bと回転軸69とを接続するボス部材91Aの形状を簡略化でき、このボス部材91Aを冷却ファン91の内部に配置できるので、圧縮機全体を軸方向にコンパクトに形成でき、その小型化を促進することができる。
なお、前記各参考例では、駆動源接続部と圧縮機接続部のうち少なくとも一方の接続部を出力軸挿嵌穴42,52または回転軸挿嵌穴21,34,54によって構成した。しかし、本発明の第の参考例は、例えば図28に示すように構成している。この場合、冷却ファン41′は、ボス部材41A′、各羽根41B′、環状板41C′および吸込穴41D′により構成されている。そして、ボス部材41A′には、モータ側軸継手15′の一部を構成する駆動源接続部としてのファン側係合突起19と、圧縮機側軸継手44′の一部を構成する圧縮機接続部としてのファン側係合突起45が設けられている。
これにより、冷却ファン41′は、その軸方向一側をモータ側軸継手15′を介して電動モータ1の出力軸2に接続でき、その軸方向他側を圧縮機側軸継手44′を介して圧縮機本体3の回転軸6″に接続することができる。
また、本発明による出力軸挿嵌穴と回転軸挿嵌穴とは、キーおよびキー溝を用いる構成に限定されるものではなく、出力軸と出力軸挿嵌穴(回転軸と回転軸挿嵌穴)の断面形状は、例えば多角形、楕円形、長円形、十字形、星形、スプライン等の非円形状に形成する構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば冷媒圧縮機、真空ポンプ等にも広く適用できるものである。
本発明の前提となる第1の参考例によるスクロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。 図1中の冷却ファン等を拡大して示す部分拡大断面図である。 電動モータの出力軸と軸継手の嵌合筒とを図2中の矢示III−III方向からみた部分拡大横断面図である。 軸継手のモータ側係合突起、ファン側係合突起、連結体等を図2中の矢示IV−IV方向からみた部分拡大横断面図である。 圧縮機本体の回転軸と冷却ファンの回転軸挿嵌穴とを図2中の矢示V−V方向からみた部分拡大横断面図である。 電動モータの出力軸、圧縮機本体の回転軸、冷却ファン、軸継手等を組立てる前の状態で示す分解断面図である。 スクロール式空気圧縮機を組立てる前の状態で示す分解斜視図である。 本発明の前提となる参考例によるスクロール式空気圧縮機を図2と同様位置からみた部分拡大断面図である。 軸継手のモータ側係合突起、ファン側係合穴、連結体等を図8中の矢示IX−IX方向からみた部分拡大横断面図である。 圧縮機本体の回転軸と冷却ファンの回転軸挿嵌穴とを図8中の矢示X−X方向からみた部分拡大横断面図である。 電動モータの出力軸、圧縮機本体の回転軸、冷却ファン、軸継手等を組立てる前の状態で示す分解断面図である。 スクロール式空気圧縮機を組立てる前の状態で示す分解斜視図である。 の参考例によるスクロール式空気圧縮機の一部を示す部分拡大断面図である。 電動モータの出力軸、圧縮機本体の回転軸、冷却ファン、軸継手等を組立てる前の状態で示す分解断面図である。 第4の参考例によるスクロール式空気圧縮機の一部を示す部分拡大断面図である。 電動モータの出力軸、圧縮機本体の回転軸、冷却ファン等を組立てる前の状態で示す分解断面図である。 本発明の第の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機の外観図である。 スクロール式空気圧縮機を図17中の矢示XVIII−XVIII方向からみた縦断面図である。 スクロール式空気圧縮機を図18中の矢示XIX−XIX方向からみた縦断面図である。 図19中の冷却ファン等を拡大して示す部分拡大断面図である。 電動モータの出力軸と軸継手の嵌合筒とを図20中の矢示XXI−XXI方向からみた部分拡大横断面図である。 軸継手のモータ側係合突起、ファン側係合突起、連結体等を図20中の矢示XXII−XXII方向からみた部分拡大横断面図である。 圧縮機本体の回転軸と冷却ファンの回転軸挿嵌穴とを図20中の矢示XXIII−XXIII方向からみた部分拡大横断面図である。 電動モータの出力軸、圧縮機本体の回転軸、冷却ファン、軸継手等を組立てる前の状態で示す分解断面図である。 スクロール式空気圧縮機を組立てる前の状態で示す分解斜視図である。 本発明の第の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を示す部分拡大断面図である。 電動モータ、圧縮機本体、冷却ファン等を組立てる前の状態で示す分解断面図である。 の参考例によるスクロール式空気圧縮機の一部を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1,61 電動モータ(駆動源)
2,61B 出力軸
3,62 圧縮機本体
4,63 ケーシング
5,64 固定スクロール
6,6′,6″,69 回転軸
8,65 旋回スクロール
14,31,41,41′,51,72,91 冷却ファン
14A,31A,41A,41A′,51A,72A,91A ボス部材
14B,31B,41B,41B′,51B 羽根
14C,31C,41C,41C′,51C,72D,91D 環状板(端面)
14D,31D,41D,41D′,51D,72E,91E 吸込穴
15,15′,32,44,44′,75 軸継手
16,76 嵌合筒
17,22,35,43,53,55,77,82 キー
18,78 モータ側係合突起
19,79 ファン側係合突起(駆動源接続部)
20,47,80 連結体
21,34,54,81,95 回転軸挿嵌穴(圧縮機接続部)
23,83 ダクト
33 ファン側係合穴(駆動源接続部)
42,52,94 出力軸挿嵌穴(駆動源接続部)
45 ファン側係合突起(圧縮機接続部)
46 圧縮機側係合突起
92 貫通孔

Claims (5)

  1. 駆動源の出力軸により回転駆動される回転軸を有し前記回転軸が回転することによって外部から流体を吸込んで圧縮し圧縮流体を吐出する圧縮機本体と、前記駆動源により該圧縮機本体と一緒に駆動され冷却風を発生する冷却ファンとを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記冷却ファンは、環状の取付板と複数の羽根板からなる筒状羽根部と環状板とを備え、軸方向から空気を吸込んで径方向外側に冷却風を吹き出す遠心ファンによって形成し、前記冷却ファンの端面には、前記駆動源に向けて開口し前記駆動源側の空気を前記冷却ファンの内部に吸込む吸込穴を設け、
    前記駆動源を覆うモータケースにはモータ側吸込口を形成し、
    前記冷却ファンと前記駆動源との間に複数のファン側吸込口が形成され、前記駆動源のモータケースと前記圧縮機本体との間に設けられたカバーを有し、前記モータケースのモータ側吸込口と前記ファン側吸込口とから前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風を前記圧縮機本体側に送風するダクトを設け、
    前記冷却ファンには、当該冷却ファンの内部に形成され、前記駆動源の出力軸に接続される駆動源接続部と、前記冷却ファンの内部に形成され、前記圧縮機本体の回転軸に接続される圧縮機接続部とを設ける構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 記駆動源接続部は前記駆動源の出力軸を挿嵌する出力軸挿嵌穴により構成し、前記圧縮機接続部は前記圧縮機本体の回転軸を挿嵌する回転軸挿嵌穴により構成し、
    前記出力軸挿嵌穴に挿嵌された前記出力軸の先端側、および前記回転軸挿嵌穴に挿嵌された前記回転軸の先端側は、前記冷却ファンの軸方向で前記筒状羽根部が形成された範囲内に位置するように設置される構成としてなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  3. 前記冷却ファンには軸方向に貫通した単一径の貫通孔を設け、前記駆動源接続部は該貫通孔の軸方向一側部位により構成し、前記圧縮機接続部は前記貫通孔の軸方向他側部位により構成してなる請求項1または2に記載のスクロール式流体機械。
  4. 前記駆動源の出力軸と前記冷却ファンとの間には、連結体を介して揺動可能に接続する軸継手を設け、前記冷却ファンの駆動源接続部は、該軸継手の一部を構成して前記連結体と接続する構成とし、前記圧縮機接続部は、前記圧縮機本体の回転軸を挿嵌する回転軸挿嵌穴により構成してなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  5. 前記圧縮機本体の回転軸と前記冷却ファンとの間には、連結体を介して揺動可能に接続する軸継手を設け、前記冷却ファンの圧縮機接続部は、該軸継手の一部を構成して前記連結体と接続する構成とし、前記駆動源接続部は、前記駆動源の出力軸を挿嵌する出力軸挿嵌穴により構成してなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
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