JP5457943B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば空気圧縮機や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。
スクロール式流体機械は、ケーシングと、該ケーシングに固定され鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、鏡板の表面に渦巻状のラップ部が立設され旋回運動によって前記固定スクロールとの間に流体を圧縮または膨張させる複数の流体室を画成する旋回スクロールと、該旋回スクロールを旋回動作させるために前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、前記ケーシングと旋回スクロールとの間に設けられ、旋回スクロールの自転を防止する補助クランク機構とにより大略構成されている。
前記補助クランク機構は、ケーシングに設けられた固定側軸受部と、旋回スクロールに設けられた旋回側軸受部と、補助クランク軸とによって構成され、前記補助クランク軸の一端側が前記固定側軸受部に回転可能に支持されると共に他端側が前記旋回側軸受部に回転可能に支持されている。
前記補助クランク軸の一端側と他端側との偏心寸法は、旋回スクロールが旋回運動するときの旋回半径と同じ値に設定されている。これにより、補助クランク機構は、旋回スクロールが旋回運動するときに、その自転を防止する構成となっている。
この種補助クランク機構を備えたスクロール式流体機械としては特許文献1〜特許文献3に記載のものなどがある。
特開2009−264370号公報 特開2008−163849号公報 特開平9−228966号公報
スクロール式流体機械では、旋回スクロールの旋回運動に伴って遠心力が発生する。この旋回スクロールの遠心力は、前記駆動軸の軸受と前記補助クランク機構とによって分担して支持する構成となっている。このため、旋回スクロールが高速で旋回運動したときには、補助クランク機構にも過大な遠心力が作用し、補助クランク機構の寿命を低下させるおそれがあった。
また、スクロール式流体機械の補助クランク機構は、圧縮工程で発生する軸方向(スラスト方向)のガス荷重と、周方向の自転荷重を支持する必要があり、この補助クランク機構は少なくとも3箇所に設ける必要があるが、前記補助クランク機構の固定側軸受部(外輪回転なし)と旋回側軸受部(外輪公転)の径方向の位置精度は軸受の信頼性(寿命)に大きく影響する。しかし、組立時には高精度であっても、運転中には旋回スクロールが熱膨張することによって、補助クランク機構の固定側軸受部と旋回側軸受部の径方向の位置がずれて、その位置の差が補助クランク機構の軸受の信頼性(寿命)に大きく影響する。即ち、補助クランク機構を構成する固定側軸受部と旋回側軸受部に、熱膨張差により過大なモーメント荷重が作用し、軸受寿命を著しく低下させるという課題があった。旋回スクロールの背面に冷却風通路を介して旋回補助板(背面プレート)を設け、この旋回補助板に前記補助クランク機構を設けるようにしたものでは、旋回補助板の熱膨張を小さくできる。しかし、前記旋回補助板を設けない形式のスクロール式流体機械においては旋回スクロールの鏡板背面に直接補助クランク機構を設ける必要があり、旋回スクロールの熱膨張によって補助クランク機構の旋回側軸受部の位置が径方向に大きくずれてしまい、補助クランク機構の寿命を大きく低下させる課題がある。
上記特許文献1のものでは補助クランク機構の補助クランク軸の一部を小径にすることで柔構造としているが、補助クランク軸の強度及び信頼性の上からは十分なものとは言えない。
上記特許文献2のものは、補助クランク機構のボス部(軸受ハウジング)の周囲に貫通孔を設けて柔構造とし、熱膨張などにより補助クランクが傾斜してもこれを許容できるようにしている。しかし、特許文献2のものでは補助クランク機構を旋回スクロールラップの外周部側に配置する必要があり、このため外形寸法が大形化する。また、補助クランク機構で旋回スクロールに作用するスラスト力を十分に支持することも難しいという課題がある。
上記特許文献3のものには、軸受ハウジングが径方向に移動可能となるように、弾性変形可能な一対のステーにより支持するものが記載されているが、このようなものでは軸受ハウジングに作用するスラスト荷重を支持プレートで受けるため、軸受ハウジングと支持プレート間の摩擦力が大きくなり、軸受ハウジングが径方向に移動し難くなる。また、支持プレートとの接触部が摩耗し易く、前記摩耗が進行すると旋回スクロールと固定スクロールとの間のギャップが大きくなってスクロール式流体機械の性能低下をもたらす課題がある。
本発明の目的は、補助クランク機構を構成する固定側軸受部と旋回側軸受部に、径方向の過大な荷重が作用するのを防止して、補助クランク機構の寿命を向上できるようにすると共に、旋回スクロールに作用するスラスト力も十分に支持可能なスクロール式流体機械を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、ケーシングと、該ケーシングに設けられ渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、鏡板の表面に前記固定スクロールのラップ部と重なり合う渦巻状のラップ部が立設されると共に前記固定スクロールと組み合わされて複数の圧縮室を形成しつつ旋回運動される旋回スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられて前記旋回スクロールを駆動する駆動軸と、前記旋回スクロールの自転を防止して旋回運動させるために旋回スクロールの周方向に複数個設けられた補助クランク機構とを備えるスクロール式流体機械において、前記補助クランク機構は、前記旋回スクロール側に設けられた旋回側軸受部と、固定側に設けられた固定側軸受部と、これら旋回側軸受部と固定側軸受部に連結された補助クランク軸とを備え、旋回側軸受部と固定側軸受部の少なくとも一方をボスピースに収容し、このボスピースを軸方向の支柱を介して前記旋回スクロールまたは前記固定側に接続し、前記ボスピースと前記旋回スクロールの鏡板背面または前記固定側との間には隙間が形成されていることを特徴とする。
前記ボスピースを少なくとも3本の前記支柱で支持することで安定した支持が可能となる。また、前記支柱は、軸方向には剛性が大で、径方向には剛性が小となるように構成することが好ましい。更に、前記支柱は、旋回スクロールの周方向よりも径方向に剛性が小さくなるように、径方向には薄く、周方向には厚く構成すると良い。
前記ボスピースは旋回スクロールの鏡板背面に設けられると共に、前記旋回スクロールの鏡板背面には冷却風が流れる構成とし、この冷却風の一部が前記隙間に流れるように構成すると補助クランク機構の旋回側軸受部を効果的に冷却できる。
前記補助クランク機構の固定側軸受部を補助クランク軸に固定する際に前記補助クランク軸が回転しないように固定するための二面幅部または角形部を前記補助クランク軸に設けておくと良い。また、前記ボスピースは有底筒状の軸受ハウジングとして構成することが好ましい。
前記ボスピースと前記支柱との間に形成したインロー部を設け、前記ボスピースと前記旋回スクロールの鏡板背面または前記固定側との位置決めを、前記インロー部により行なうと簡単且つ高精度に補助クランク機構の組立が可能となる。
また、前記支柱は、前記旋回スクロールまたは前記固定側に一体に成形され、前記ボスピースは前記支柱に締結部材により固定されるようにすると製作が容易になる。なお、前記支柱は、前記ボスピースと一体に成形するようにしても良く、更に旋回スクロールとも一体成形するようにしても良い。
前記補助クランク機構の固定側軸受部は前記ケーシングに設けることが好ましい。
本発明によれば、旋回側軸受部と固定側軸受部の少なくとも一方をボスピースに収容し、このボスピースを軸方向の支柱を介して旋回スクロールまたは固定側に接続するように構成したので、補助クランク機構を構成する固定側軸受部と旋回側軸受部に、径方向の過大な荷重が作用するのを防止できるから、補助クランク機構の寿命を向上することができる。また、軸方向の支柱を介してボスピースを支持しているので、旋回スクロールに作用するスラスト力も十分に支持可能なスクロール式流体機械が得られる。
本発明の実施例に適用されるスクロール式空気圧縮機の縦断面図(図3のI−I線矢視断面図)である。 図1中のケーシング、各スクロール、駆動軸、冷却ファン等を拡大して示す部分拡大断面図である。 図1のIII−III線矢視断面図である。 図1のIV−IV線矢視断面図である。 図4における冷却ファン及びファンカバー等を取外した状態で示す図である。 図5に示すケーシングを単体で示す正面図である。 図5に示す断熱カバーを単体で示す正面図である。 図1に示すファンカバーをモータ側からみた正面図である。 駆動軸の主軸部、モータの出力軸、冷却ファン等を組立てる前の状態示す要部拡大断面図である。 ケーシング、固定スクロール、旋回スクロール等を組立てる前の状態で示す分解斜視図である。 ケーシング、モータ、ファンカバー、断熱カバー、断熱材等を組立てる前の状態で示す分解斜視図である。 本発明のスクロール式流体機械の実施例1における補助クランク機構部の拡大図である。 本発明の実施例1を説明する斜視図で、補助クランク機構部を分解して示す図である。 旋回スクロールとケーシングとの間に熱膨張量の差が生じた場合の補助クランク軸受に作用する荷重を説明する模式図で、(a)図は運転前の状態を示し、(b)図は運転中に熱膨張量の差が生じた状態を示す図である。 本発明の実施例1において、旋回スクロールとケーシングとの間に熱膨張量の差が生じた場合の支柱の変形を示す模式図である。 図12及び図13に示す支柱の変形例を示す斜視図である。 図12及び図13に示すボスピースを旋回スクロールに対して位置決めするための例を説明するボスピースと補助クランク機構の部分の拡大断面図である。 ボスピースを旋回スクロールに位置決めするための他の例を示す図で、(a)図は図17のVI−VI線矢視方向から見た図に相当する図、(b)図は(a)図のZ−Z線矢視断面図で、ボスピースを位置決めする前後の状態を示す図である。 ボスピースを旋回スクロールに位置決めするための更に他の例を示す図で、図18の(b)図に相当する図である。 ボスピースを支持する支柱の別の例を説明する図で、図18の(b)図に相当する図である。 図12における補助クランク軸をV方向から見た図である。
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械として、スクロール式空気圧縮機を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1〜図11により本実施例が適用されるスクロール式空気圧縮機の全体構成を説明する。
これらの図において、1は圧縮機の外殻を構成するケーシングで、該ケーシング1は、例えばアルミニウム等の金属材料からなり、軸方向一側が開口した有底筒状に形成されている。そして、ケーシング1は、図1、図2に示す如く、筒部1Aと、該筒部1Aの軸方向他側に設けられた底部1Bと、該底部1Bの中央に大径の筒状部として形成された軸受取付部1Cと、該軸受取付部1Cを取囲む位置で前記底部1Bに設けられ、後述の補助クランク7 が取付けられる例えば3個のボス部1D(図6参照)と、底部1Bから外向きに突設され、後述のファンカバー21が取付けられる取付枠部1Eとによって大略構成されている。
なお、図1は、空気の流れが可視化されるように、図3中の矢示I−I方向から変則的にみた図を示している。
ここで、軸受取付部1Cは、ケーシング1の底部1Bからファンカバー21に向けて、各ボス部1Dよりも大きく突出している。また、取付枠部1Eは、ファンカバー21の開口部21Aに対応した形状を有する枠状の突部として形成されている。また、ケーシング1は、軸方向他側(ファンカバー21側)に位置する外側面が背面1Fとなっている。
一方、筒部1Aの開口側には、図3 に示す如く、後述する固定スクロール2との間に位置して冷却風が流入する流入口1Gと、冷却風が流出する流出口1Hとが設けられている。これらの流入口1Gと流出口1Hとは、後述の旋回スクロール3(旋回スクロール側通気路25)を挟んで直径方向の両側に開口している。
2はケーシング1の開口側に設けられた固定スクロールで、該固定スクロール2は、筒部1Aの開口側を閉塞している。そして、固定スクロール2は、図1に示す如く、略円板状に形成された鏡板2Aと、該鏡板2Aの表面に軸方向に立設された渦巻状のラップ部2Bと、該ラップ部2Bを取囲んで形成された短尺な筒部2Cと、鏡板2Aの裏面に立設された複数の放熱フィン2Dとによって大略構成されている。
3はケーシング1内に旋回可能に設けられた旋回スクロールで、該旋回スクロール3は、図1ないし図3に示す如く、固定スクロール2の鏡板2Aと対向する略円板状の鏡板3Aと、該鏡板3Aの表面に立設された渦巻状のラップ部3Bと、鏡板3Aの裏面中央に立設され、後述の旋回軸受12を介して駆動軸8の主軸部9に連結される連結部3Cと、該連結部3Cを取囲む位置で鏡板3Aの裏面側に設けられ、補助クランク7がそれぞれ取付けられる3個のボス部3Dとによって大略構成されている。
ここで、鏡板3Aの裏面には複数の放熱フィン3Eが設けられている。また、連結部3Cは、例えば段付円筒状に形成され、鏡板3Aの裏面から駆動軸8に向けて軸方向に突出している。
また、ラップ部3Bは、固定スクロール2のラップ部2Bと所定角度だけずらした状態で重なり合うように配置され、これらのラップ部2B、3Bの間には複数の圧縮室4が画成されている。そして、各圧縮室4は、旋回スクロール3 が旋回運動するときに、ラップ部2B,3Bの間で連続的に縮小され、外気を外周側の吸込ポート5(図10参照)から吸込みつつ、圧縮した空気を中央部の吐出ポート6から外部に吐出するものである。
7はケーシング1と旋回スクロール3との間に設けられた自転防止機構としての例えば3個の補助クランク機構を示し、これらの補助クランク機構7は、旋回スクロール3が旋回運動するときに、その自転を防止するものである。ここで、補助クランク機構7は、図1、図3に示す如く、クランク状に屈曲した補助クランク軸7Aと、該補助クランク軸7Aの一端側を旋回スクロール3のボス部3Dに回転可能に取付ける旋回側軸受部7Bと、前記補助クランク軸7Aの他端側をケーシング1のボス部1Dに回転可能に取付ける固定側軸受部7Cとによって構成されている。
8は後述の主軸受10,11を介してケーシング1に回転可能に設けられた駆動軸を示し、該駆動軸8は、モータ15によって回転駆動されることにより、旋回スクロール3を旋回運動させるものである。そして、駆動軸8は、後述の主軸部9と継手部13とによって構成されている。
9は駆動軸8の本体部分を構成する段付筒状の主軸部で、該主軸部9は、図2に示す如く、軸方向一側が段付状に拡径した略筒状体として形成され、各主軸受10,11によって回転可能に支持されている。
また、主軸部9の軸方向一側には、旋回スクロール3に向けて開口した有底の円形穴からなる偏心穴9Aが設けられ、この偏心穴9Aは、駆動軸8の回転軸線に対して所定の寸法だけ径方向に偏心している。そして、偏心穴9A内には、後述の旋回軸受12を介して旋回スクロール3の連結部3Cが回転可能に嵌合されている。このため、駆動軸8 が回転するときには、その回転軸線の周囲で旋回スクロール3 が旋回運動する構成となっている。
10,11はケーシング1の軸受取付部1Cに設けられた例えば2個の主軸受で、これらの主軸受10,11は、例えばグリース封入式の深溝玉軸受等によって構成され、駆動軸8 の主軸部9を回転可能に支持している。
12は主軸部9の偏心穴9A内に設けられた旋回軸受で、該旋回軸受12は、例えば円筒ころ軸受等によって構成され、旋回スクロール3の連結部3Cの先端外周に嵌合されている。これにより、旋回軸受12は、主軸部9に対し連結部3Cを旋回可能に連結している。
13は駆動軸8の一部を構成する継手部を示し、該継手部13は、図2、図9に示す如く、モータ15の出力軸15Bと主軸部9とを連結する円筒状のカップリングとして形成され、これらを一体にして回転させるものである。ここで、継手部13の内周側には、前記主軸部9と前記出力軸15Bとが互いに反対方向から挿嵌され、これらはキー14によって回転を規制されている。
15は後述のファンカバー21を介して前記ケーシング1に設けられた駆動源としてのモータを示し、該モータ15は、駆動軸8と冷却ファン19とを一緒に回転駆動するものである。ここで、モータ15は、図1、図11に示す如く、略円筒状のモータケース15Aと、該モータケース15Aに回転可能に設けられた出力軸15Bと、モータケース15A内に固着されたステータ15Cと、出力軸15Bの外周側に固着されたロータ15Dとによって大略構成されている。
また、モータケース15Aには、ファンカバー21の各取付座21Eに向けてそれぞれ突出する例えば3本の突起部15E(2本のみ図示)が設けられている。これらの突起部15Eは、後述の断熱材31を介してファンカバー21の各取付座21Eに接合(衝合)され、この状態で取付ねじ16によって断熱材31と一緒に取付座21Eに取り付けられている。
このように、モータ15は、各突起部15Eを用いてファンカバー21に取付けられている。この状態で、モータケース15Aとファンカバー21との間には、突起部15Eの突出寸法に対応した軸方向の隙間が形成され、この隙間は、図1中の矢印Aに示す如く、冷却ファン19の作動時にファンカバー21内に外気を吸込むファン側吸気口17となっている。
また、モータケース15Aには、前記ファン側吸気口17に対し軸方向反対側に位置して複数のモータ側吸気口18が設けられている。これらのモータ側吸気口18は、矢印Bに示す如く、冷却ファン19の作動時にモータケース15A内に外気(冷却風)を吸込むもので、この冷却風は、モータケース15A内を経由してファンカバー21内に吸込まれる。
19は駆動軸8の継手部13に設けられた円筒状の冷却ファンで、該冷却ファン19は、図1、図4に示す如く、例えば遠心ファン等によって構成され、ケーシング1の背面1Fとモータ15との間に配置されると共に、ファンカバー21内に収容されている。
そして、冷却ファン19は、駆動軸8と一緒に回転することにより、その内周側に吸込んだ空気を外周側から吹き出し、これによって後述のダクト20とモータ15の内部に冷却風を発生するものである。このとき、冷却ファン19は、後述する流出側開口29の近傍にも冷却風を発生し、これによって流出側開口29に負圧を作用させる。
20はケーシング1 と冷却ファン19とを取囲んで設けられたダクトで、該ダクト20は、冷却ファン19により発生した冷却風を固定スクロール2の裏面側と旋回スクロール3の裏面側にそれぞれ導くものである。そして、ダクト20は、後述のファンカバー21とスクロールカバー23とによって構成されている。
21はファンカバーで、該ファンカバー21は、図1に示す如く、ケーシング1の背面1Fとモータ15との間に配置され、冷却ファン19を取囲んで軸方向に延びている。そして、ファンカバー21の軸方向一側には、図4、図11に示す如く、ケーシング1の取付枠部1Eに衝合して取付けられる開口部21Aと、該開口部21Aから連続してケーシング1の径方向外側に延び、スクロールカバー23の側面カバー部23Aが接続される接続口21Bとが設けられている。
また、ファンカバー21の軸方向他側には、図8に示す如く底部21Cが設けられている。そして、底部21Cには、冷却ファン19の内周側に向けて開口する円形状の吸込穴21Dと、該吸込穴21Dを取囲む位置で底部21Cから背面側に突出し、ダクト20の駆動側(モータ15側)の端部を構成する例えば3個の取付座21Eとが設けられている。
そして、ファンカバー21は、開口部21Aが後述の断熱カバー30を介してケーシング1の取付枠部1Eに衝合された状態で、例えば複数本の取付ねじ22(図4参照)によって断熱カバー30と一緒にケーシング1に取り付けられている。
23はケーシング1に設けられたスクロールカバーで、該スクロールカバー23は、図1、図10に示す如く、例えば略コ字状の枠体として形成され、ケーシング1と固定スクロール2の外周側に沿って軸方向に延びる側面カバー部23Aと、固定スクロール2の裏面側に設けられ、各放熱フィン2Dを覆う平板状の背面カバー部23Bとによって構成されている。
そして、側面カバー部23Aは、図4に示す如く、基端側がファンカバー21の接続口21Bに接続され、先端側が背面カバー部23Bの位置まで延びている。これにより、ダクト20の先端側は、後述の固定スクロール側通気路24と旋回スクロール側通気路25とにそれぞれ接続されている。
24は固定スクロール2の裏面側に設けられた固定スクロール側通気路で、該固定スクロール側通気路24は、図1に示す如く、固定スクロール2とスクロールカバー23の背面カバー部23Bとの間に形成されている。
25は旋回スクロール3の裏面側に設けられた旋回スクロール側通気路で、該旋回スクロール側通気路25は、図1〜図3に示すように、ケーシング1内に位置して底部1Bと旋回スクロール3との間に形成され、ケーシング1の流入口1Gと流出口1Hとの間を直径方向に延びている。また、旋回スクロール側通気路25内には、旋回スクロール3の連結部3C、ボス部3D、放熱フィン3E、各補助クランク機構7、後述の流入側開口28などが配置されている。
そして、冷却ファン19の作動時には、ファンカバー21に吸込まれた冷却風がスクロールカバー23側に送風される。この冷却風は、図1中の矢示Cに示す如く、固定スクロール側通気路24内を放熱フィン2Dに沿って流通すると共に、矢示Dに示す如く、旋回スクロール側通気路25内を放熱フィン3Eに沿って流通し、固定及び旋回の各スクロール2,3、補助クランク機構7などを冷却する構成となっている。
次に、旋回スクロール3の連結部3Cと駆動軸8とに設けられた冷却構造について説明する。
26は駆動軸8の主軸部9に設けられた冷却風通路を示し、該冷却風通路26は、ケーシング1内を流れる冷却風の一部が流通することにより、主として主軸部9、主軸受10,11等を冷却するものである。ここで、冷却風通路26は、図2に示す如く、主軸部9を軸方向に貫通する貫通孔によって形成され、主軸受10の内周側を通って軸方向に延びている。そして、冷却風通路26の一端側は偏心穴9Aの底面に開口し、他端側は主軸部9の下端面に開口している。
27は旋回スクロール3の連結部3Cに設けられた補助冷却風通路で、該補助冷却風通路27は、前記冷却風通路26に向けて冷却風を流通させることにより、主として連結部3C、旋回軸受12などを冷却するものである。
ここで、補助冷却風通路27は、軸方向一側(鏡板3A側)が閉塞された有底穴として形成され、旋回軸受12の内周側を通って軸方向に延びている。そして、補助冷却風通路27の軸方向他側は、主軸部9の偏心穴9A内で連結部3Cの先端面に開口し、旋回スクロール3が旋回運動しているときでも、冷却風通路26と常に連通した状態に保持されている。
28は旋回スクロール3の連結部3Cに複数個設けられた流入側開口で、これらの流入側開口28は、図2,図3に示す如く、補助冷却風通路27の軸方向一側から径方向に延びて形成され、主軸受10,11よりも鏡板3Aの裏面側に近い位置で連結部3Cの外周面にそれぞれ開口している。この場合、流入側開口28は、例えば穿孔時の加工性等を考慮して、旋回スクロール3の各放熱フィン3Eの間に斜め上方(ラップ部3B側)に傾斜して穿設されている。
前記流入側開口28は、補助冷却風通路27を連結部3Cの外周面に開口させると共に、補助冷却風通路27を介して冷却風通路26と連通している。これにより、冷却ファン19の作動時には、図2中の矢示Pに示す如く、鏡板3Aの裏面側に沿って流れる冷却風の一部が流入側開口28に流入し、この冷却風は補助冷却風通路27を介して冷却風通路26を流通する。
29は駆動軸8の継手部13に設けられた他の開口としての流出側開口を示し、該流出側開口29は、図2,図9に示す如く、継手部13を径方向に貫通して形成されている。前記流出側開口29の径方向内側は、モータ15の出力軸15Bと駆動軸8の主軸部9との間に開口し、冷却風通路26の開口端の近傍に配置されている。また、流出側開口29の径方向外側は、冷却ファン19の内周側(吸込み側)に開口している。
これにより、流出側開口29には、冷却ファン19の吸込動作によって負圧が発生するので、冷却風通路26内を流れる冷却風は、図2中の矢印Qに示す如く流出側開口29から外部に流出し、冷却風通路26内には、新たな冷却風が前記流入側開口28から流入する構成となっている。
前記流出側開口29は、主軸受10,11と旋回軸受12とを挟んで流入側開口28と軸方向の反対側に開口し、これらの開口28,29の間に冷却風通路26と補助冷却風通路27とが配置されている。このため、各冷却風通路26,27を流れる冷却風は、3個の軸受10,11,12の内周側で駆動軸8 の主軸部9、旋回スクロール3の連結部3Cなどを効率よく冷却することができ、これらの軸受10〜12を低い温度に保持することができる。
次に、ケーシング1とファンカバー21との間、及びファンカバー21とモータ15との間に設けられた断熱構造について説明する。
まず、30はケーシング1の背面1Fとファンカバー21との間に設けられた断熱カバーを示し、該断熱カバー30は、ファンカバー21とその内部を流れる冷却風とに対してケーシング1 から熱が伝導するのを抑制している。また、断熱カバー30は、冷却ファン19の近傍に配置されたケーシング1が旋回スクロール3に比べて強く冷却されるのを防止するものである。
ここで、断熱カバー30は、図5〜図7に示す如く、例えば樹脂、ゴム等の断熱性を有する材料によって板状またはシート状に形成され、ケーシング1の取付枠部1E(ファンカバー21の開口部21A)に対応した外形状を有している。そして、断熱カバー30の周縁部は、前記取付枠部1Eと開口部21Aとの間に挟持され、この状態で取付ねじ22によって固定されている。
また、断熱カバー30の内側部位は、図1,図4に示す如く、ファンカバー21内に位置してケーシング1の背面1Fと冷却ファン19との間に配置され、ケーシング1の底部1B、ボス部1D等を覆っている。前記断熱カバー30の中央近傍には、ケーシング1の軸受取付部1Cが嵌合される嵌合穴30A(図5参照)が設けられている。
このように、断熱カバー30は、ケーシング1とファンカバー21との衝合部位に介在すると共に、ケーシング1の背面1Fをファンカバー21内で冷却ファン19の吹出し側から遮蔽している。
31はファンカバー21の背面側とモータ15との間(この例では3箇所)に設けられた断熱材を示している。これらの断熱材31は、モータ15の作動時に発生する熱がファンカバー21に伝導するのを抑えるものである。
前記断熱材31は、図1,図11に示す如く、例えば樹脂、ゴム等の断熱性を有する材料によって板状の小片として形成され、ファンカバー21の取付座21E(モータ15の突起部15E)に対応した外形状を有している。
また、前記断熱材31は、前記取付座21Eと突起部15Eとの間に挟持され、この状態で取付ねじ16によって固定されている。このように、断熱材31は、ファンカバー21とモータ15との接合部位(衝合部位で、この例では3箇所)に介在している。
次に、上述したスクロール式空気圧縮機の作動について説明する。
まず、圧縮機の運転時には、モータ15によって駆動軸8が回転駆動されると、この回転が主軸部9の偏心穴9Aによって旋回運動に変換される。これにより、旋回スクロール3は、各補助クランク機構7によって自転を規制された状態で、固定スクロール2に対して旋回運動する。
旋回スクロール3が旋回運動すると、そのラップ部3Bと固定スクロール2のラップ部2Bとの間で圧縮室4が連続的に縮小し、各圧縮室4は、吸込ポート5から吸込んだ空気を順次圧縮しつつ、吐出ポート6から外部の空気タンク(図示せず)等に向けて圧縮空気を吐出する。
一方、圧縮運転時には、モータ15によって冷却ファン19も回転駆動される。冷却ファン19が回転すると、図1に示す如く、外気がファン側吸気口17から矢印A方向に吸込まれ、ファンカバー21内に冷却風が発生する。また、冷却ファン19の吸込動作によってモータ側吸気口18からも外気が矢印B方向に吸込まれて冷却風となり、この冷却風はモータ15内の部品を冷却した後に、ファンカバー21内に流入する。
ファンカバー21内に発生した冷却風は、ダクト20によって導かれることにより、その一部が矢印Cに示すように固定スクロール側通気路24を流通し、固定スクロール2を冷却する。また、残りの冷却風は、矢印Dに示す如く、ケーシング1の流入口1Gから旋回スクロール側通気路25に流入し、旋回スクロール3の鏡板3A、連結部3C、ボス部3D、各補助クランク機構7などを冷却した後、流出口1Hから外部に流出する。
また、冷却ファン19が回転すると、その吸込み側に発生する負圧が流出側開口29に作用する。これにより、旋回スクロール側通気路25を流れる冷却風の一部は、図2に示す如く、流入側開口28から矢印P方向に吸込まれる。そして、この冷却風は、各冷却風通路26,27を流通することによって旋回スクロール3の連結部3C、駆動軸8の主軸部9などを冷却した後、矢印Qに示すように流出側開口29から流出する。
従って、圧縮運転によって各圧縮室4側で熱が発生しても、この熱が旋回スクロール3の連結部3Cや駆動軸8の主軸部9を介して主軸受10,11と旋回軸受12に伝わるのを抑制することができる。
一方、圧縮運転時には、圧縮室4側からケーシング1に熱が伝導し、またモータ15も発熱する。しかし、これらの熱は、断熱カバー30と断熱材31とによってファンカバー21に伝わるのを抑制されるので、ファンカバー21とその内部を流れる冷却風を低い温度に保持することができる。
また、ファンカバー21内に発生する冷却風がケーシング1に直接接触すると、ケーシング1が旋回スクロール3と比べて強く冷却され、ケーシング1と旋回スクロール3との間に大きな温度差(即ち、熱変形量の差)が生じることがあり、これによって補助クランク機構7などの部品が悪影響を受け易い。上述した例では、ケーシング1の背面1Fは、断熱カバー30によって冷却ファン19の吹出し側から遮蔽されているので、ケーシング1と旋回スクロール3との間で冷却状態のばらつきを低減して、熱膨張量の差が小さくなるようにしている。
しかし、前記旋回スクロール3は、圧縮運転によって各圧縮室4側で熱が発生するため、熱膨張を起こすことは回避できない。また、前記ケーシング1側の熱膨張は旋回スクロール3側と比較し、小さい。このため、組立時には高精度であっても、運転中には前記各クランク機構7において、前記熱膨張量の差により、旋回側軸受部7Bと固定側軸受部7Cとの位置が径方向に相対的な位置ずれを起こす。この位置ずれは、補助クランク機構7に過大なモーメント荷重となって作用し、補助クランク機構7を構成する旋回側軸受部7Bと固定側軸受部7Cの軸受寿命を著しく低下させる。
本実施例では、補助クランク機構7を構成する旋回側軸受部7Bと固定側軸受部7Cに、径方向の過大な荷重が作用するのを防止し、且つ旋回スクロールに作用するスラスト力も補助クランク機構7により十分支持可能にするため、補助クランク機構7の部分の構成を工夫している。以下、本実施例における補助クランク機構7の構成について図12〜図21を用いて詳細に説明する。なお、図12〜図21において図1〜図11と同一符号を付した部分は同一または相当する部分を示している。
図12は本実施例における補助クランク機構7の部分の拡大断面図を示す。図において、7Aは補助クランク機構7の補助クランク軸、7Bは補助クランク軸7Aの旋回スクロール側を支持する旋回側軸受部で、この旋回側軸受部7Bは、有底筒状のボスピース(軸受ハウジング)40に保持されており、このボスピース40は,前記旋回側軸受部7Bを該ボスピース40の中に押え込むための押え板41と共に、旋回スクロール3の背面側に掲載されたボス部3Dに配置され、前記ボス部3Dの周囲に軸方向に立設された支柱42に締結部材(締結ねじ)43により締結されている。また、ボスピース40と旋回スクロール3のボス部3Dとの間にば、ボスピース40の底部40Aと旋回スクロール3とが接触しないように隙間52を設けている。
前記ボスピース40の軸受収容部44の深さは補助クランク機構の旋回側軸受部7Bの高さよりも小さくしており、押え板41を締結部材43で締結することにより前記旋回側軸受部7Bの外輪7Baに予圧を与えている。
図13は旋回スクロール3の背面側を示す斜視図で、旋回スクロール3の背面には図12に示すボスピース40を取り付けるためのボス部3Dが周方向に3箇所設けられている。また、この図13には、補助クランク機構7を構成する補助クランク軸7Aと旋回側軸受部7B、前記ボスピース40、前記押え板41などがそれぞれ分解して図示されている。
なお、補助クランク機構7を構成する固定側軸受部7Cについては図12及び図13には図示していないが、固定側軸受部7Cについては図1に示す固定側軸受部7Cと同一構造でも良いし、或いは図12,図13に示した旋回側軸受部7Cと同様に、ボスピースを用いた構造としても良い。また、固定側軸受部7Cを図12,図13に示したものと同様なボスピースを用いた構造とした場合、旋回側軸受部7Bについては図1に示す旋回側軸受部7Bと同一構造としても良い。即ち、旋回側軸受部7Bと固定側軸受部7Cの少なくとも何れか一方を図12,図13に示したものと同様なボスピースを用いた構造とすれば良い。更に、前記固定側軸受部7Cは固定側に設ければ良いので、前記ケーシング1に設けるのではなく、前記固定スクロール2側に設けるようにしても良い。
前記ボスピース40を支持する前記支柱42は、図13に示すように、ボス部3Dの周囲に3箇所以上設け、この3箇所以上の支柱でボスピース40を支持するので、ボスピース40を安定して保持できると共に、支柱42は軸方向に形成されているので、旋回スクロール3に作用するスラスト力も補助クランク機構7により十分支持可能となる。また、前記支柱42は軸方向に細長い形状としているから、旋回スクロール3が径方向に熱膨張しても支柱42が径方向に変形することで、補助クランク機構7に過大なモーメント荷重が作用するのを防止でき、補助クランク機構7を構成する旋回側軸受部7Bや固定側軸受部7Cの軸受寿命を向上できる。
スクロール式の圧縮機を運転すると、空気を圧縮することで発生する熱により、旋回スクロール3の温度が上昇し、旋回スクロール3とケーシング1との間に熱膨張量の差が生じる。前述した断熱カバー30により、ケーシング1と旋回スクロール3の冷却風による冷却については、それらのばらつきを低減でき、熱膨張量の差を低減できるが、旋回スクロール3とケーシング1の線膨張係数の差や温度状態による熱膨張量の差を無くすことは困難である。
図14は、従来の補助クランク機構の構成のものにおいて、旋回スクロール3とケーシング1との間に温度差がなく熱膨張量の差を生じていない場合(a)と、圧縮機の運転により、旋回スクロール3とケーシング1との間に温度差が生じて熱膨張量の差が生じた場合(b)の補助クランク機構7の状態を示す図である。この図に示すように、温度差がない(a)の状態では、補助クランク機構7には熱膨張量の差による曲げモーメントは作用しない。しかし、(b)に示すように、圧縮機の運転により熱膨張の方向50に熱膨張量の差が生じた場合、前記熱膨張量の差によって、補助クランク軸7がθ度傾き、旋回側軸受部7B及び固定側軸受部7Cには前記傾きによるモーメント荷重51A,51Bが作用する。
図15は旋回スクロール3とケーシングとの間に熱膨張量の差が生じて変形する前の状態(a)と、前記熱膨張量の差により旋回スクロール3に設けた前記支柱42が変形している状態(b)を示す図である。本実施例においては、前記熱膨張量の差等が生じた場合でも、ボスピース40を支持している支柱42が、図15に示すように変形することで、補助クランク軸7Aが傾くのを防止でき、或いは補助クランク軸7Aの傾きを小さくできる。従って、過大な前記モーメント荷重51A,51Bが補助クランク機構7の軸受7B,7Cに作用することを防止することができる。
図16は、図12,図13に示した前記支柱42の他の形状を示すものであり、前記熱膨張量の差を効果的に緩和できるようにした例である。この例では支柱42の剛性が、旋回スクロール3の周方向よりも径方向に柔となるように、その断面形状を工夫している。即ち、支柱42断面形状は、旋回スクロール3の径方向には剛性が小さくなるように、厚さHで示すように薄く形成し、旋回スクロール3の周方向には剛性が大となるように、厚さBで示すように厚く形成したものである。これにより、旋回スクロール3の自転によって発生する力を受ける耐荷重を落とすことなく、前記熱膨張量の差に対して径方向には効果的に変形できるようにし、補助クランク機構7の軸受7B、7Cに過大な荷重が作用するのを効果的に防止している。
図17〜図19は前記ボスピース40を旋回スクロールに形成したボス部3Dの所定の部分に精度良く、簡単、確実に位置決めするための例を示す。図17の例は、支柱42の一部を支柱先端インロー部42Aとし、ボスピース40の外径の一部にもボスピース外形側面インロー部40Bを形成し、これらのインロー部40B,42Aを締まり嵌めまたは僅かに隙間をもったインロー嵌合による嵌合部で位置決めしたものである。前記嵌合部は、支柱42の高さ方向先端側42Aと、ボスピース40の外径部軸方向の締結部側の一部40Bのみとなり、それ以外の部分は旋回スクロール3との間に隙間を形成しているから、ボスピース40が支柱42の変形を妨げることはなく、前記熱膨張量の差による補助クランク機構7の軸受7B,7Cへ過大な荷重が作用するのを効果的に防止できる。
図18は、図17のVI−VI線矢視図(a)と、前記(a)図のZ−Z線矢視断面図(b)を示す図である。この例では、ボスピース40の外径の一部にのみボスピース外形側面インロー部40Bを形成し、このインロー部40Bと支柱42とを締まり嵌めまたは僅かに隙間をもったインロー嵌合による嵌合部で位置決めしたものである。この例も嵌合部は、支柱42に接するボスピース40のインロー部40Bのみとなり、それ以外の部分は旋回スクロール3との間に隙間δ1を形成しているから、ボスピース40が支柱42の変形を妨げることはなく、図17の例と同様の効果が得られる。
図19は、図18の(b)図に相当する図で、前記ボスピース40の他の位置決め手段を示しており、各補助クランク機構7の部分における3本設けられた支柱42のうち、少なくとも2本以上の支柱42の先端部を凸形で円状のインロー部42Bとし、ボスピース40の鍔部には前記インロー部42Bと嵌合する凹形で円状のインロー部40Cを形成し、これらインロー部40C,42Bを締まり嵌めまたは僅かに隙間をもったインロー嵌合により嵌合部で位置決めするようにしたものである。なお、この例において、前記インローの凹と凸(軸側と穴側)は、どちらの組合せでも良い。この例でも嵌合部は、支柱42のインロー部42Bに接するボスピース40のインロー部40Cのみとなり、それ以外の部分は旋回スクロール3との間に隙間δ2を形成しているから、ボスピース40が支柱42の変形を妨げることはなく、図17,図18の例と同様の効果が得られる。
図20は、図18の(b)図に相当する図で、ボスピース40を支持する支柱42の別の例を示すものである。前述した例では何れも、支柱42を旋回スクロール3の鏡板背面に一体に立設して形成しているが、この例では、前記支柱をボスピース40と一体成形して、ボスピース40を支柱42と共に旋回スクロール3に締結部材で取り付けるようにしたものである。このように構成しても前述した実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、更に、前記ボスピース40、支柱42及び旋回スクロール3の3者を一体成形するようにしても同様の効果が得られる。また、上述した実施例では前記支柱42は、旋回スクロール3、ケーシング1、或いはボスピース40に一体成形する例で説明したが、前記支柱42を別部材として製作し、ボスピース40や旋回スクロール3などに締結する構成としても良い。
図21は前記補助クランク軸7Aの他の例を示すもので、図12のV方向からみた図である。この例は、補助クランク機構7の前記軸受部7B,7Cと嵌合される補助クランク軸7Aの部分と、補助クランク軸7Aのオイルシール53(図17参照)との摺動部分以外の前記補助クランク軸の部分(円柱部)の一部に二面幅部7Aaを設けたものである。
補助クランク機構7の補助クランク軸7A及び旋回側軸受部7Bを、ボスピース40を介して旋回スクロール3に取り付けたものを、ケーシング1に取り付けた補助クランク機構7の固定側軸受部7Cに組み込む場合、図17に示すように、固定側軸受部7Cは内輪で予圧を付与するものであるから、補助クランク軸7Aに設けたネジ部7Abにボルト54により締結するのが一般的である。この場合、前記ボルト54を締結するために、旋回スクロール3自身を回転しないように固定しなければならない。前記ボルト54の締結トルクによる旋回スクロール3の固定保持力は非常に大きいため、前記支柱42を変形させてしまうおそれがある。
図21に示した本実施例では、前記ボルト54を前記補助クランク軸7Aに締結する際、補助クランク軸7Aに形成した前記二面幅部7Aaを利用して補助クランク軸7Aが回転しないように、前記二面幅部7Aaをレンチ等で押さえて固定できるから、旋回スクロール3自身を直接固定する必要がなくなり、支柱42に負荷をかけることがなく、安全に締結ボルト54の締結作業ができる。なお、図20に示した例では二面幅部7Aaを設けるようにしたが、二面幅部に限るものではなく、この部分は4角形や6角形などの角形部にしても同様にレンチ等で押さえて固定できる。
上述した本実施例によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)旋回側軸受部7Bの軸受ハウジングを、旋回スクロール3と別部材のボスピース40で構成し、更に前記ボスピース40を軸方向の細い支柱42で支持するようにしたことにより、支柱42を径方向に変形可能としているので、熱膨張或いは遠心力などにより、旋回スクロールとケーシングとの間に位置誤差(旋回側軸受部と固定側軸受部との間の位置ずれ)が発生しても、前記支柱42が変形することで、補助クランク機構7の軸受部7B,7Cに過大な荷重が作用するのを防止でき、軸受寿命を大幅に延長できる。
(2)軸受ハウジング(ボスピース40)を別ピースとしたことで、旋回スクロール3の熱が補助クランク機構7の旋回側軸受部7Bに直接伝わるのを防止できる。これにより、旋回側軸受部7Bの温度低減を図ることができるから、軸受寿命を延長できる。
(3)軸受ハウジング(ボスピース40)を別ピースとしたことで、旋回スクロール3とボスピース40との間に空間(隙間52,δ1,δ2)を形成できる。このため、この空間に冷却ファン19からの冷却風の一部を流すことにより、前記旋回側軸受部7Bの更なる温度低減を図れるから、軸受寿命を更に延長できる。
(4)前記ボスピース40を支持する軸方向の前記支柱42の形状を、径方向には薄く形成(肉厚H)し、周方向には前記径方向肉厚Hよりも厚く形成(肉厚B)することにより、前記支柱42を、径方向に変形し易くして熱膨張差が生じても補助クランク機構7の軸受部7B,7Cに過大な荷重が作用するのを防止できる。また、支柱42の剛性を周方向の荷重に対しては径方向よりも高くできるから、旋回スクロール3に発生する自転しようとする力や回転振動に対して十分な強度を持たせることができ、信頼性を向上できる。
(5)図17〜図19に示したようなインロー構造を前記ボスピース40の位置決め手段として採用すれば、旋回スクロール3に対しボスピース40を位置決めするに際し、位置決めのための特別な治具を用いることなく簡単に高精度な組立てが可能となる。また、位置決めピン等の位置決め手段も不要となるから、ボスピースに位置決めピン用の穴を開ける必要がなく、前記穴から軸受ハウジング(ボスピース)内のグリースが漏れるなどの心配やグリースの封止手段が不要となる。このため、旋回スクロール3とは別体のボスピース構造を採用しても、小形で安価に製作できる。
(6)図21に示したように、補助クランク機構7の補助クランク軸7Aに二面幅部7Aaを設けることにより、補助クランク機構7の固定側軸受部7Cを補助クランク軸7Aに締結する際、特別な治具を用いて旋回スクロール3を固定する必要がなく、しかも前記締結時に支柱42が変形するのも防止できる効果がある。
なお、上述した実施例では、旋回スクロール3の背面側に連結部3Cを突設させ、駆動軸8の主軸部9には偏心穴9Aを設け、この偏心穴9A内に旋回軸受12を介して前記連結部3Cを嵌合させる構成のスクロール式流体機械の例で説明したが、本発明はこれに限らず、例えば旋回スクロールの背面側に円筒状のボス部を設け、駆動軸の端部側には回転軸線から偏心した偏心軸部を設けて、この偏心軸部を旋回軸受を介して前記ボス部内に嵌合させる構成のスクロール式流体機械としたものにでも同様に適用できる。
また、上述した実施例では、駆動軸8と同心の2つの主軸受10,11を設けている例で説明したが、前記主軸受は1或いは3以上設けるようにしてもよい。
更に、スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明したが、オイルフリー型(圧縮ガス中に油を含まないタイプ)のスクロール式流体機械であれば、同様に適用でき、同様の効果が得られる。
また、上記実施例では旋回スクロールの背面に直接補助クランク機構の旋回側軸受を設ける構造のスクロール式流体機械に適用した例について説明したが、旋回スクロールの背面に冷却風通路を介して旋回補助板(背面プレート)を設け、この旋回補助板に前記補助クランク機構を設けるようにしたスクロール式流体機械にも本発明は同様に適用することができる。
1 ケーシング(1A…筒部、1B…底部、1C…軸受取付部、1D…ボス部、1E…取付枠部、1F…背面、1G…流入口、1H…流出口)
2 固定スクロール(2A…鏡板、2B…ラップ部、2C…筒部、2D…放熱フィン)
3 旋回スクロール(3A…鏡板、3B…ラップ部、3C…連結部、3D…ボス部、3E…放熱フィン)
4 圧縮室
5 吸込ポート
6 吐出ポート
7 補助クランク機構(7A…補助クランク軸、7B…旋回側軸受部、7C…固定側軸受部、7Aa…二面幅部、7Ab…ねじ部、7Ba…外輪)
8 駆動軸
9 主軸部(9A…偏心穴)
10,11 主軸受
12 旋回軸受
13 継手部
14 キー
15 モータ(駆動源)(15A…モータケース、15B…出力軸、15C…ステータ、15D…ロータ、15E…突起部)
16,22 取付ねじ
17 ファン側吸気口
18 モータ側吸気口
19 冷却ファン
20 ダクト
21 ファンカバー(21A…開口部、21B…接続口、21C…底部、21D…吸込穴、21E…取付座(駆動側の端部)
23 スクロールカバー(23A…側面カバー部、23B…背面カバー部)
24 固定スクロール側通気路
25 旋回スクロール側通気路
26 冷却風通路
27 補助冷却風通路
28 流入側開口
29 流出側開口
30 断熱カバー(30A…嵌合穴)
31 断熱材
40 ボスピース(40A…底部、40B,40C…インロー部)
41 押え板
42 支柱(42A…支柱先端インロー部、42B…円状のインロー部)
43 締結部材(締結ねじ)
44 軸受収容部
50 熱膨張の方向
51A、51B モーメント荷重
52,δ1,δ2 隙間
53 オイルシール
54 ボルト。

Claims (12)

  1. ケーシングと、該ケーシングに設けられ渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、鏡板の表面に前記固定スクロールのラップ部と重なり合う渦巻状のラップ部が立設されると共に前記固定スクロールと組み合わされて複数の圧縮室を形成しつつ旋回運動される旋回スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられて前記旋回スクロールを駆動する駆動軸と、前記旋回スクロールの自転を防止して旋回運動させるために旋回スクロールの周方向に複数個設けられた補助クランク機構とを備えるスクロール式流体機械において、
    前記補助クランク機構は、前記旋回スクロール側に設けられた旋回側軸受部と、固定側に設けられた固定側軸受部と、これら旋回側軸受部と固定側軸受部に連結された補助クランク軸とを備え、
    旋回側軸受部と固定側軸受部の少なくとも一方をボスピースに収容し、このボスピースを軸方向の支柱を介して前記旋回スクロールまたは前記固定側に接続し、前記ボスピースと前記旋回スクロールの鏡板背面または前記固定側との間には隙間が形成されていることを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 請求項1に記載のスクロール式流体機械において、前記ボスピースは少なくとも3本の前記支柱で支持されていることを特徴とするスクロール式流体機械。
  3. 請求項1または2に記載のスクロール式流体機械において、前記ボスピースを支持する軸方向の支柱は、軸方向には剛性が大で、径方向には剛性が小となるように構成されていることを特徴とするスクロール式流体機械。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のスクロール式流体機械において、前記ボスピースを支持する軸方向の支柱は、旋回スクロールの周方向よりも径方向に剛性が小さくなるように、該支柱の寸法を、径方向には薄く、周方向には厚く構成したことを特徴とするスクロール式流体機械。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のスクロール式流体機械において、前記ボスピースは旋回スクロールの鏡板背面に設けられると共に、前記旋回スクロールの鏡板背面には冷却風が流れる構成とし、この冷却風の一部が前記隙間に流れるように構成したことを特徴とするスクロール式流体機械。
  6. 請求項に記載のスクロール式流体機械において、前記補助クランク機構の固定側軸受部を補助クランク軸に固定する際に前記補助クランク軸が回転しないように固定するための二面幅部または角形部を前記補助クランク軸に設けたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  7. 請求項1〜の何れかに記載のスクロール式流体機械において、前記ボスピースは有底筒状の軸受ハウジングとして構成されていることを特徴とするスクロール式流体機械。
  8. 請求項1〜の何れかに記載のスクロール式流体機械において、前記ボスピースと前記支柱との間に形成したインロー部を設け、前記ボスピースと前記旋回スクロールの鏡板背面または前記固定側との位置決めを、前記インロー部により行なうことを特徴とするスクロール式流体機械。
  9. 請求項1〜の何れかに記載のスクロール式流体機械において、前記支柱は、前記旋回スクロールまたは前記固定側に一体に成形されて設けられ、前記ボスピースは前記支柱に締結部材により固定されていることを特徴とするスクロール式流体機械。
  10. 請求項1〜の何れかに記載のスクロール式流体機械において、前記支柱は、前記ボスピースと一体に成形されていることを特徴とするスクロール式流体機械。
  11. 請求項10に記載のスクロール式流体機械において、前記支柱は、更に旋回スクロールとも一体に成形されていることを特徴とするスクロール式流体機械。
  12. 請求項1〜11の何れかに記載のスクロール式流体機械において、前記補助クランク機構の固定側軸受部は前記ケーシングに設けられていることを特徴とするスクロール式流体機械。
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