JP2007270652A - 内燃機関のブリーザ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリーザ室を小型化して内燃機関全体の小型化が図られた内燃機関のブリーザ構造を提供する。
【解決手段】ケース4の左右側面のうち一側面を覆ってケース4に結合され、内部に動力伝達経路を断接するクラッチ機構115が収容される補器室25が形成された一側面カバー9を有し、ハウジングHの内部に、ハウジングHの外部に連通する外部連通口92が形成されたブリーザ室30と、クランク室24および補器室25に連通された小室36とを形成し、さらに、補器室25とブリーザ室30とを連通させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、内部にピストンが往復動自在に挿入配設されるシリンダボアが形成されたシリンダブロックと、シリンダブロックに結合され、内部にシリンダボアに連通されるとともにピストンと連動して回転するクランクシャフトが収容されるクランク室が形成されたケースとを有して構成される内燃機関のブリーザ構造に関する。
このような内燃機関においては、ピストンの往復動に応じて、シリンダボアと連通されたクランク室の内圧が変動する。そして、内圧の変動を低減するために、内燃機関を収納するハウジングの内部と外部とを連通するブリーザ室が形成され、クランク室の内圧変動の緩和が図られる(例えば、特許文献1参照)。
実開平2−22451号公報
特許文献1に示されるブリーザ構造によると、クランク室とクラッチを収容するクラッチ室とが連通され、このクラッチ室とブリーザ室とが連通されている。しかしながら、このようなブリーザ構造であると、クラッチ室がクランク室に直接的に連通しており、クランク室の圧力変動の影響を大きく受けることになる。したがって、クランク室内の圧力変動を緩和させるためには、ブリーザ室の容量を大型化することになり、ハウジング全体が大型化してしまう。
このような課題に鑑み、本発明は、ブリーザ室の容量を小型化することにより、内燃機関全体の小型化が図られた内燃機関のブリーザ構造を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る内燃機関のブリーザ構造は、内部にピストンが往復動自在に挿入配設されるシリンダボアが形成されたシリンダブロックと、シリンダブロックに結合され、内部にシリンダボアに連通されるとともにピストンと連動して回転するクランクシャフトが収容されるクランク室が形成されたケースとを有して構成される内燃機関のハウジングに設けられ、クランク室をハウジングの外部に連通させてクランク室の内圧変動を緩和させる内燃機関のブリーザ構造であって、ケースの内部に収容され、複数の軸部材と、クランクシャフトおよびこれら複数の軸部材の間での動力伝達を行うための伝達機構とからなる動力伝達経路を有し、クランクシャフトの回転駆動力を動力伝達経路を介して車輪に伝達する動力伝達装置と、ケースの左右側面のうち一側面を覆ってケースに結合され、内部に動力伝達経路を断接するクラッチ機構が収容される補器室が形成された一側面カバーを有して構成される。そして、ハウジングの内部に、ハウジングの外部に連通する外部連通口が形成されたブリーザ室と、クランク室および補器室に連通された小室とを形成し、クラッチ室とブリーザ室とを連通させている。
また、小室をケースの内部に形成することが好ましい。このとき、クランク室に伝達機構を構成するギヤを収容し、補器室とブリーザ室とを連通するブリーザ入口をこのギヤの一側に形成し、小室と補器室とを連通する連通口をこのギヤの他側に形成することが好ましい。さらには、補器室の内部に、側面視においてこのギヤと重なる領域に、ブリーザ入口を介して補器室に連通されるとともに所定の連通口を介してブリーザ室に連通された補室を区画形成することが好ましい。
さらに、ハウジングが、ケースの左右側面のうち他側面を覆ってケースに結合され、内部に内燃機関の補器が収容される補器室が形成された他側面カバーを有して構成され、小室とこの補器室とを連通させることが好ましい。
上記のように構成される本発明に係る内燃機関のブリーザ構造によると、クランク室の内圧が上昇すると、この圧力が小室で一度降下し、クラッチ機構が収容された大型の補器室でさらに降下する。このように、クランク室が補器室に直接的に連通されておらず、補器室内部の圧力変動を小さくすることができる。そして、この補器室は、ブリーザ室が連通されており、外部連通口を介してハウジングの外部に連通されている。このように、小室を設けることで補器室内の圧力変動の緩和が効果的に行われるため、従来のブリーザ構造に比べ、ブリーザ室の容量を小型化しても十分にブリージング効果を発揮させることができ、内燃機関全体の小型化が図られる。
また、クランク室に動力伝達装置の軸部材を収容する構成であると、この軸部材の周囲には、ギヤなどの伝達機構が設けられるため、伝達機構の外周部分にデッドスペースが形成されやすい。このデッドスペースを利用することで、小型容量化されたブリーザ室や小室をケースの内部に形成できる。このようなスペースの有効利用により、小室およびブリーザ室を形成する専用の部材を設ける必要がなくなり、内燃機関および動力伝達装置のハウジング構造が簡素化され、低コスト化が図られた内燃機関を提供できる。
このとき、クランク室に動力伝達装置の伝達機構を構成するギヤを収容すると、ケースの左右一側面を覆う一側面カバーの内部に形成された補器室には、側面視においてこのギヤと重なる領域が形成される。ここで、補器室とブリーザ室とを連通するブリーザ入口をこのギヤの一側に形成し、補器室と小室とを連通する連通口をこのギヤの他側に形成することにより、ブリーザ入口と連通口との間隔を大きく確保できる。これにより、側面視においてギヤと重なる領域を利用して、補器室を介した内圧変動の緩和を効果的に行うことができる。また、補器室の内部に、側面視においてギヤと重なる領域にブリーザ室に連通された補室を区画形成することにより、この補室を利用してさらに圧力変動の緩和が図られ、ブリーザ室の容量をさらに小型化できる。
さらに、ケースの左右他側面を覆う他側面カバーの内部に形成された第2補器室と小室とを連通させることにより、この第2補器室を圧力緩和に利用でき、クラッチ室の内部の圧力変動がさらに緩和され、ブリーザ室の容量をさらに小型化できる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1〜図5に、本発明に係る内燃機関のブリーザ構造が設けられた鞍乗型車両のパワーユニットPを示している。図中の矢印Uの向きを上方、矢印Fの向きを前方、矢印Rの向きを右方としており、これら矢印で示す方向は鞍乗型車両の運転者から見た方向に対応する。鞍乗型車両として、例えば二輪車や不整地走行用のバギーなどが挙げられる。
パワーユニットPは、ハウジングHの内外に構成部材が設けられる。ハウジングHは、ヘッドカバー1、シリンダヘッド2、シリンダブロック3、クランクケース4を結合して成る。シリンダブロック3の上方にシリンダヘッド2が結合され、シリンダヘッド2の上方を覆ってヘッドカバー1が結合され、シリンダブロック3の下方にクランクケース4が結合される。
図2,図6〜図8に示すように、クランクケース4は、左右半割りになっており、右ケース5および左ケース6を結合して成り、右ケース5の側面がクランクケース4の右側面となり、左ケース6の側面がクランクケース4の左側面となる。クランクケース4は、シリンダブロック3の下方から後方に延びて設けられており、後部に変速機ケース8が一体成形されている。変速機ケース8は、右ケース5および左ケース6の内部に成形された中央隔壁5a,6aと、クランクケース4の後壁部5e,6eと、上壁部5g,6gと、隔壁5i,6iとからなる。
右ケース5の右側面には、カバー取付リブ5nが囲繞されて成形されている。このカバー取付リブ5nに整合させて右カバー9が右ケース5の右側面を覆って結合される。また、左ケース6の左側面の前部には、左カバー取付リブ6nが囲繞されて成形されている。この左カバー取付リブ6nに整合させて左カバー10が左ケース6の左側面を覆って結合される。さらに、左ケース6の左側面の後部には、ギヤケース取付リブ6oが囲繞されて整形されている。このギヤケース取付リブ6oに整合させてギヤケース11(図4参照)が左ケース6の左側面を覆って結合される。
ハウジングHは、シリンダブロック3の内部に形成されたシリンダボア21、シリンダボア21の上方に形成された燃焼室22、ヘッドカバー1およびシリンダヘッド2の内部に形成された動弁室23、クランクケース7の内部に形成されたクランク室24、右ケース5と右カバー8に囲まれた右補器室25、左ケース6と左カバー9に囲まれた左補器室26、動弁室23と右補器室25とを連通するチェーン室27、変速機ケース8の内部に形成された変速機室28、左ケース6とギヤケース11に囲まれたファイナルギヤ室29を有する。さらに、ハウジングHの内部には、ブリーザ室30およびオイル貯留部35が形成される。オイル貯留部35は、変速機室28の下方に位置し、クランクケース4の下壁部5f,6fと中央隔壁5a,6aの下端部とに囲まれて形成され、内部に潤滑油が蓄えられる。
パワーユニットPは、単気筒・4ストロークタイプのレシプロエンジンEと、前進5段および後進1段を設定可能な変速機構120およびチェーンドライブ機構175を有する動力伝達装置Mとから構成される。エンジンEは、ヘッドカバー1、シリンダヘッド2、シリンダブロック3、クランクケース4、右カバー9および左カバー10をハウジングとし、これらの内外に構成部材や補器等が設けられる。動力伝達装置Mは、変速機ケース8、右ケース9およびギヤケース11をハウジングとし、これらの内外に構成部材が設けられる。
まず、エンジンEについて説明する。図1に示すように、シリンダブロック3には上下に開放された円筒空間が形成されており、この円筒空間の下方から上下に開放された円筒状のシリンダスリーブ12が嵌め込まれている。これにより、シリンダブロック3の内部に、シリンダスリーブ12の内周面に囲まれて上下に開放されたシリンダボア21が形成される。シリンダボア21の内部にはピストン41が挿入配設されている。ピストン41は、シリンダスリーブ12の内周面をシリンダボア21の軸方向に摺動自在になっている。
クランクケース4には、クランクシャフト42が左右方向に延びて回転自在に支持される。クランクシャフト42を支持するベアリング43,43は、右ケース5および左ケース6の側面に形成された貫通空間に取り付けられている。クランクシャフト42は、中央に位置する2つのウェブ部42c,42cおよびピン部42dがクランク室24に収容され、右端部42aが右ケース5の側面から突出して右補器室25に収容され、左端部42bが左ケース6の側面から突出して左補器室25に収容されている。
ピストン41とクランクシャフト42とは、コンロッド44を介して連結される。コンロッド44の小端部44aがピストン41に枢結され、コンロッド44の大端部44bがクランクシャフト42のピン部42dに枢結されている。これにより、ピストン41の往復動とクランクシャフト42の回転とが連動し、クランクシャフト42がエンジンEの出力軸として機能する。
シリンダブロック3にはシリンダボア21の上方を覆ってシリンダヘッド2が結合される。これにより、シリンダヘッド2の下面、シリンダスリーブ12の内周面およびピストン41の上面に囲まれた燃焼室22が形成される。シリンダヘッド2には、電極部を燃焼室22の中心部に臨ませた点火プラグ45が取り付けられている。また、シリンダヘッド2の内部には、図2に示すように、それぞれ燃焼室22と外部とを連通する吸気通路31および排気通路32が形成されている。燃焼室22に開口して吸気通路31に繋がる吸気口33aは吸気バルブ46により開閉され、燃焼室22に開口して排気通路32に繋がる排気口34aは排気バルブ47により開閉される。吸排気バルブ46,47は、動弁室23に収容されており、常には弁バネ46a,47aにより上方に付勢されて吸排気口33a,34aを閉塞する。
吸排気バルブ46,47は、ヘッドカバー1とシリンダヘッド2との割り面上を左右方向に延びて回転自在に支持されたカムシャフト51を有した動弁機構により駆動される。動弁機構は、チェーン室27に収容されたチェーン伝動機構52と、カムシャフト51に設けられた吸気用カム53および排気用カム54と、一端が吸気用カム53に当接して他端が吸気バルブ46の上端に当接する吸気用ロッカーアーム55と、一端が排気用カム54に当接して他端が排気バルブ47の上端に当接する排気用ロッカーアーム56とから構成される。チェーン伝動機構52は、クランクシャフト42に結合された駆動スプロケット52aと、カムシャフト51に結合された従動スプロケット52bと、両スプロケット52a,52bの間に掛け渡されたカムチェーン52cとからなる。両ロッカーアーム55,56は、動弁室23の内部に固設されたアームシャフト57,58に枢結される。
クランクシャフト42が回転するとチェーン伝動機構52を介した動力伝達によりカムシャフト51が二分の一の速度に減速されて回転し、カム53,54の作用でロッカーアーム55,56が揺動する。これにより、吸排気バルブ46,47は弁バネ46a,47aの付勢力に抗して下方に押し下げられ、吸排気口33a,34aを開放する。
なお、シリンダブロック3には、カムチェーン52cに張力を与える図示しないチェーンテンショナが外側から取り付けられている。また、ヘッドカバー1の上壁面に形成された開口を覆って吸気バルブカバー13および排気バルブカバー14が取り付けられている。吸気バルブカバー13を取り外すとヘッドカバー1の開口から動弁室23に収容された吸気バルブ46の上端および吸気用ロッカーアーム55の他端を臨むことができ、排気バルブカバー14を取り外すと同じく排気バルブ47の上端および排気用ロッカーアーム56の他端を臨むことができるようになっている。
吸気通路31の外部との接続口33bには吸気管が設けられる。吸気管の上流端にはエアクリーナが設けられ、吸気管には浄化された空気が導入される。吸気管の下流部には図示しない気化器が設けられており、吸気通路31には浄化された空気に霧化された燃料が含まれた混合気が導入される。なお、排気通路32の外部との接続口34bには図示しない排気管が設けられており、車両後下部に取り付けられた図示しない消音器を介して外部に連通されている。
また、クランク室24には、図2に軸心O61の位置を示すように、クランクシャフト42(O42)の前方に位置して、バランサウェイト62が設けられたバランサシャフト61が左右方向に延びて回転自在に収容されている。図3に示すように、バランサウェイト62は、クランクシャフト42の2つのウェブ部42c,42cの間に配置される。バランサシャフト61は、クランク室24の内部に収容されたバランサギヤ列63を介した動力伝達により、クランクシャフト42により駆動されてクランクシャフト42と同速で回転し、一次バランサ軸として機能する。バランサシャフト61の右端部61aは右ケース5に支持され、バランサシャフト61の左端部61bは左ケース6に支持される。
バランサシャフト61の右端部61aを支持するベアリング64の取付空間64aは右側(外側)に開放されている。この空間64aに外側から水ポンプ65が取り付けられている。水ポンプ65の駆動軸66は、バランサシャフト61と継手を介して連結されている。
また、図2,図7,図8に示すように、左ケース6には、上壁部6gからシリンダブロック3の後方(クランクケース4の上方)に向けて延びるモータブラケット6bが一体成形されており、図示しないバッテリから電力が供給されて駆動される始動モータ71がモータブラケット6bの右側から取り付けられている。モータブラケット6bの左側面は左カバー10により覆われており、左補器室26がモータブラケット6bの延出方向に延長して形成されている。この延長部分を含めた左補器室26には、始動モータ71の駆動力をクランクシャフト42に伝達する始動減速機構が設けられる。始動減速機構は、第1および第2始動アイドル軸72,73と、第1始動アイドル軸72に相対回転自在に設けられて始動モータ71のピニオン71aと噛合するアウタロータ74aおよび第1始動アイドル軸72に結合されたインナロータ74bからなるトルクリミッタ74と、インナロータ74bに連結されて第1始動アイドル軸72上を回転する第1始動ギヤ75と、第1始動ギヤ75と噛合して第2始動アイドル軸73上を回転する第2始動ギヤ76と、第2始動ギヤ76に一体成形されて第2始動アイドル軸73上を回転する第3始動ギヤ77と、第3始動ギヤ77と噛合してワンウェイクラッチ79を介してクランクシャフト42の左端部42bに連結された第4始動ギヤ78とから構成されている。第1および第2アイドル軸72,73は、右端部72a,73aが左ケース6に支持され、左端部72b,73bが左カバー10に支持されており、図8に軸心O72,O73の位置を示すように、クランクシャフト42(O42)の後上方(メインシャフト101(O1)の前上方)に配置されている。
なお、図1に示すように、クランクシャフト42の左端には、クランクシャフト42により駆動されるAC発電器86が左補器室26に収容されて設けられている。さらに、図示略するが、AC発電器86の左側にはクランクシャフト42に係合してリコイルスタータが取り付けられている。また、クランクシャフト42の右端には、右補器室25に収容されてトロコイド式のフィードポンプ81およびスカベンジポンプ82が設けられており、2つのポンプ81,82の駆動軸83とクランクシャフト42とが管材84を介して連結されている。両ポンプ81,82は、潤滑油を循環させるためのオイルポンプである。
エンジンEは、始動モータ71が駆動され、始動モータ71の駆動力が始動減速機構を介してクランクシャフト42に伝達されて始動する。クランクシャフト42が始動モータ71により駆動されると、ピストン41が連動してシリンダボア21の内部を軸方向に往復する。ピストン41が上死点から下動すると、吸気用カム53の作用により吸気バルブ46が吸気口33を開放して混合気が燃焼室22に供給される(吸気行程)。ピストン42が下死点近傍まで下動すると、吸気バルブ46が吸気口33を閉塞する。ピストン42が下死点から上動すると、燃焼室22に導入された混合気が圧縮される(圧縮行程)。ピストン42が上死点近傍まで上動すると、点火プラグ45が作動して圧縮された混合気が着火され、ピストン42は再び下動する(膨張行程)。ピストン42が下死点近傍まで下動すると、排気用カム54の作用により排気バルブ47が排気口34を開放して燃焼室22内のガスが排気口34から排出される(排気行程)。ピストン42が上死点近傍まで上動すると、排気バルブ47が排気口34を閉塞し、吸気バルブ46が吸気口33を開放する。
この一連の吸気〜排気行程が、ピストン41が2往復(クランクシャフト42が2回転)するごとに行われる。なお、クランクシャフト42の回転速度が所定速度を超えると、ワンウェイクラッチ79が滑り、第4始動ギヤ78からクランクシャフト42への動力伝達が遮断される。なお、スタータモータ71側へのキックバックが生じても、トルクリミッタ74により第1始動ギヤ75からピニオン51aに過剰なトルクが伝達されないようになっている。また、クランクシャフト42が回転すると、AC発電器86が駆動されて車両の電気系に供給される電力が発電され、フィードポンプ81およびスカベンジポンプ82が駆動されてパワーユニットPの各部に潤滑油が供給される。さらに、バランサギヤ列63を介した動力伝達によりバランサシャフト61が駆動され、ピストン41の往復に伴う振動が軽減されるとともに、水ポンプ65が駆動されてシリンダボア21の周囲を冷却するための冷却水が循環される。
一方、動力伝達装置Mは、図4,図5に示すように、それぞれクランクシャフト42に対して平行に(左右方向に延びて)設けられたメインシャフト101、リバースアイドルシャフト102、カウンタシャフト103、ファイナルアイドルシャフト104およびアウトプットシャフト105を有して構成される。
なお、左ケース6には、変速機ケース8の後壁部6eからさらに後方に延びるギヤブラケット6cが一体成形されている。ギヤケース取付リブ6oは、このギヤブラケット6cにも渡って形成されており、ギヤケース11がギヤブラケット6cの左側面にも渡って結合されている。
メインシャフト101は、変速機室28に回転自在に収容されており、右端部101aが右ケース5に支持されて右補器室25の内部に突出し、左端部101bが左ケース6に支持される。リバースアイドルシャフト102は、変速機室28に収容された固定軸であり、右端部102aが右ケース5に支持され、左端部102bが左ケース6に支持される。カウンタシャフト103は、変速機室28に回転自在に収容されており、右端部103aが右ケース5に支持され、左端部103bが左ケース6に支持されてファイナルギヤ室29の内部に突出する。ファイナルアイドルシャフト104は、ファイナルギヤ室29に回転自在に収容されており、右端部104aがギヤブラケット6cに支持され、左端部104bがギヤケース11に支持される。アウトプットシャフト105は、ファイナルギヤ室29に回転自在に収容されており、右端部105aがギヤブラケット6cに支持され、左端部105bがギヤケース11に支持される。
図2に示すように、メインシャフト101、リバースアイドルシャフト102およびカウンタシャフト103は、変速機室28の上部に収容されている。なお、図8に軸心O3,O4,O5の位置を示すように、カウンタシャフト103、ファイナルアイドルシャフト104およびアウトプットシャフト105は、ファイナルギヤ室29の内部において、ファイナルアイドルシャフト104がカウンタシャフト103とアウトプットシャフト105の間であって両軸103,105の上方に配置されている。
また、クランクシャフト42とメインシャフト101の間には、右補器室25に収容されたプライマリギヤ列110およびメインクラッチ115が設けられており、メインシャフト101およびカウンタシャフト103の間には、変速機室28に収容された5つの前進段設定ギヤ列G1〜G5が設けられているとともに、リバースアイドルシャフト102を介して1つの後進段設定ギヤ列GRが変速機室28の上部に収容されて設けられており、カウンタシャフト103およびアウトプットシャフト105の間には、ファイナルアイドルシャフト104を介してファイナルギヤ列170がファイナルギヤ室29に収容されて設けられており、アウトプットシャフト105と図示しない後輪の間には、チェーンドライブ機構175がハウジングHの外部に設けられている。
プライマリギヤ列110は、クランクシャフト42の右端部42aに結合されたプライマリ駆動ギヤ111と、プライマリ駆動ギヤ111と噛合してメインシャフト101の右端部101aに相対回転自在に設けられたプライマリ従動ギヤ112とから構成される。メインクラッチ115は、プライマリ従動ギヤ112と連結されたアウタロータ116と、メインシャフトに101に結合されたインナロータ117とからなり、スプリング118の付勢力に抗してピストン119を軸方向に押圧させるとアウタロータ116およびインナロータ117に設けられたクラッチディスク116a,117aが係合し、クランクシャフト42の回転をメインシャフト101に伝達できるようになり、スプリング118によりピストン119が付勢されるとクラッチディスク116a,117aが解放し、プライマリ従動ギヤ112からメインシャフト101への動力伝達が遮断される。なお、右カバー9は、メインクラッチ115を覆う部分が開放されている。この右カバー9の開放部分を覆って右側からクラッチカバー15が取り付けられている。
変速機室28には、上記6つのギヤ列G1〜G5,GRと、これら6つのギヤ列G1〜G5,GRからいずれか一つのギヤ列をメインシャフト101およびカウンタシャフト103と一体回転させる設定を行うためのドグクラッチ機構135と、ドグクラッチ機構135を作動させる図示しないシフトチェンジ機構とから構成される変速機構120が収容されている。6つのギヤ列G1〜G5,GRは、メインシャフト101およびカウンタシャフト103に設けられているギヤの一方がシャフトと一体回転し、他方が相対回転可能に設けられて常時噛み合っており、ドグクラッチ機構135の作動に応じて相対回転するギヤがシャフトと一体回転可能になる。この構成からわかるように、この変速機構120は、前進5段および後進1段を設定可能な常時噛合式の変速機構である。
この動力伝達装置Mにより、クランクシャフト42の回転がプライマリギヤ列110およびメインクラッチ115を介してメインシャフト101に伝達され、メインシャフト101の回転が変速機構120により設定されたギヤ列を介してカウンタシャフト103に伝達され、カウンタシャフト103の回転がファイナルギヤ列170を介してアウトプットシャフト105に伝達され、アウトプットシャフト105の回転がチェーンドライブ機構175を介して後輪に伝達され、車両が走行可能になる。
以下、このパワーユニットPに設けられたブリーザ構造について図9の模式図を併せて参照して説明する。図2,図7,図9に示すように、クランクケース4の内部において、クランク室24と変速機室28とは、中央隔壁5a,6aにより仕切られるが、この中央隔壁5a,6aの上方の連通空間4aを介して連通されている。
図2,図7に軸心O1,O2,O3の位置を示すように、メインシャフト101は、連通空間4aの後方に配置され、リバースアイドルシャフト102は、メインシャフト101に対して後上方に配置され、カウンタシャフト103は、メインシャフト101およびリバースアイドルシャフト102に対して後下方に配置されている。図2,図6,図8に二点鎖線で示すように、これら3つのシャフト101〜103に、後進段設定ギヤ列GRが設けられている。図2,図6に示すように、変速機ケース8を形成する上壁部5gの内面は、リバースアイドルギヤ132の上部輪郭線に沿うようにして形成されている。また、図2,図7に示すように、シリンダブロック3の後方に位置して始動モータ71が軸を左右方向に向けて設けられるため、変速機ケース8を形成する上壁部5gは、始動モータ71の下部輪郭線に沿うようにして形成されている。
クランク室28の後上方(すなわち、変速機室28の前上方、連通空間4aの上方)に、隔壁5i,6iに囲まれた小室36が形成されている。この隔壁5i,6iは、シリンダスリーブ12を嵌め込んだシリンダブロック3との嵌合口4bから後方に延びる変速機ケース8の上壁部と、嵌合口4bの後方から下方に延びて図7に二点鎖線で示すように組付状態におけるシリンダブロック3の下端部3aと対向する上下延出部5i1,6i1と、メインシャフト101に設けられたギヤのうち最も径の大きい5速ギヤ列G5の駆動ギヤの前上部輪郭線に沿うようにして上下延出部5i1,6i1の下端から後上方に延びて上壁部に繋がる前後延出部5i2,6i2とからなる。
図7に示すように、左ケース6に形成された隔壁6iにおいて、前後延出部6i2を上下に貫通する第1連通口93が形成されている。さらに、図2,図6に示すように、右ケース5の側面には、側面視において隔壁5iに囲まれた領域に、左右に貫通する第2連通口94が形成されている。また、図7,図8に示すように、左ケース6の側面には、側面視において隔壁6iに囲まれた領域に、左右に貫通する第3連通口95が形成されている。
図8に示すように、第3連通口95は、第1始動アイドル軸72の軸心O72の前下方であって第2始動アイドル軸73の軸心O73の後上方に位置し、左補器室26の後上部においてモータブラケット6bにより囲まれた延長部分に近接した位置に形成されている。また、左ケース6の側面には、クランク室24と左補器室26の前上部とを連通する第4連通口96が形成されている。さらに、左ケース6の側面には、クランク室24と左補器室26の前下部とを連通する第5連通口97が形成されている。
そして、クランクケース4の内部において、後上端部にブリーザ室30が隔壁5j,5k,6jにより囲まれて形成されている。図2,図7に示すように、右ケース5の左側面および左ケース6の右側面に設けられる隔壁5j,6jは、変速機ケース8の後上端を形成する上壁部5g,6gおよび後壁部5e,6eの一部と、リバースアイドルギヤ102の後部輪郭線に沿うようにして上壁部5g,6gから後下方に延びて成形された上下延出部5j1,6j1と、上下延出部5j1,6j1の下端からカウンタシャフト103に設けられたギヤのうち最も径の大きい1速ギヤ列G1の従動ギヤの上部輪郭線に沿うようにして後方に延びて成形された前後延出部5j2,6j2とからなる。また、図6に示すように、右ケース5の右側面に設けられる隔壁5kは、リバースアイドルギヤ132の上部輪郭線に沿うようにして右カバー取付リブ5nの後上部から前下方に延びる上方延出部5k1と、上方延出部5k1の前端から後方に延びるとともに、リバースアイドルシャフト132に沿うようにして延び、さらに、後方に延びる下方延出部5k2とからなる。
側面視において隔壁5kで囲まれた領域Aには、隔壁5kの上端部に成形されたネジ孔5mに挿入されるボルトを用いて右側からプレート16が結合される。これにより、右補器室25の内部には、右ケース5の右側面、隔壁5kおよびプレート16で囲まれたブリーザ補室38が区画されて形成される。
図6に示すように、このブリーザ補室38は、側面視においてリバースアイドルギヤ132の外周輪郭線と重なるようにして成形されている。また、隔壁5kの下方延出部5k2の後端部には切り欠きが形成されており、この切り欠きにより、右補器室25とブリーザ補室38とを連通するブリーザ入口91が形成されている。また、ブリーザ補室38は、右ケース5の側面に形成された左右に貫通する貫通口30aを介してクランクケース4の内部に形成されたブリーザ室30に連通する。
図2,図7に示すように、右ケース5の左側面および左ケース6の右側面に形成された隔壁5j,6jには、ブリーザ室30の内部に突出する複数の通路形成リブ5l,6lが形成されている。左ケース6の右側面に形成された隔壁6jの前後延出部6j2の後端部には、上下に貫通する油戻し孔98が形成されている。また、変速機ケース8の上壁部5gには、上下に貫通するブリーザ出口92が形成されている。このブリーザ出口92には、パイプ状の配管接続部材37が圧入されている。配管接続部材37は、一端がブリーザ室30の内部で開口し、他端がクランクケース4の外部に開口する。配管接続部材37の他端には図示しないブリーザ配管の一端開口が接続される。ブリーザ配管の他端開口はエアクリーナに接続される。
以上のように各室が配置されて構成されるブリーザ構造においては、図2に示すように、小室36およびブリーザ室30が、それぞれクランクケース4(変速機ケース8)の内部に区画形成されており、リバースアイドルギヤ132を挟んで前方に小室36が形成されて後方にブリーザ室30が形成されている。また、側面視においてリバースアイドルギヤ132と重なってブリーザ補室38が形成される。小室36は、始動モータ71と、メインシャフト101およびリバースアイドルシャフト102に設けられるギヤとの間に形成されており、ブリーザ室30は、リバースアイドルシャフト102およびカウンタシャフト103に設けられるギヤの外周部分に形成されている。
このように成形される右ケース5および左ケース6を結合してなるハウジングHに収容されるエンジンEが作動し、ピストン41がシリンダボア21の内部を下動すると、シリンダボア21とピストン41を介して連通するクランク室24の内圧が上昇し、連通空間4aを介して連通する変速機室28の内圧が上昇する。ここで、変速機室28は、第1連通口93を介して小室36と連通されており、内圧の上昇に伴って小室36にその上昇した圧力が逃げる。
また、クランク室24は、第4および第5連通口96,97を介して左補器室26と連通されている。これにより、クランク室24の内圧が上昇すると、その圧力が第4連通口96,第5連通口97を介して左補器室26に逃げる。左補器室26は、小室36と第3連通口93を介して連通されている。小室36は、左補器室26との差圧に応じて、左補器室26に圧力を逃がしたり、左補器室26の圧力を内部に逃がす。
この小室36は、第2連通口94を介して右補器室25と連通されている。右補器室25は、さらに、ブリーザ入口91を介してブリーザ補室38と連通されている。ここで、第2連通口94は、側面視において隔壁5iに囲まれた領域に形成されることから、メインシャフト101に設けられたギヤの上部輪郭線に近接するとともにリバースアイドルギヤ132の前端部に近接しており、ブリーザ入口91は、隔壁5kを切り欠いて形成されることから、カウンタシャフト103に設けられたギヤの上部輪郭線に近接するとともにリバースアイドルギヤ132の後端部に近接している。
右補器室25の内圧は、小室36を介して連通されることで、クランク室24に比べて大きく減少されており、圧力変動は小さくなるが、さらに、ブリーザ入口91を介してブリーザ補室38に逃げ、貫通口30aを介してブリーザ室30に逃げる。このような圧力降下を伴ってブリーザ室30に流入したエアは、さらに、通路形成リブ5l,6lにより区画形成されたジグザグ通路を通過する。このジグザグ通路を通過する過程で、クランク室24から流入したエアに含まれる霧化された潤滑油が通路形成リブ5l,6lに付着して液滴化する。液滴化された潤滑油は、左ケースの隔壁6jに形成された油戻し孔98から変速機室28の内部に落流し、左ケース6の後壁部6eの内面を伝って変速機室28の下方に形成されたオイル貯留部35に戻される。なお、図9は、ブリーザ室30の内部にジグザグ通路が形成されていることを模式的に示したものであり、図2,図7に示す右ケース5および左ケース6を結合したときに実際に形成されるような通路を示したものではない。
ブリーザ室30の内部に形成されたジグザグ通路を通過して潤滑油が除去されたエアは、ブリーザ出口92からハウジングHの外部に排気され、図示しないブリーザ配管を介してエアクリーナに導かれる。エアクリーナに導かれたエアは、吸気行程において再び燃焼室22に供給される。また、燃焼室22からピストン41およびシリンダスリーブ12の間を漏れてクランク室24に流入した燃料成分は、このように燃焼室22に供給されて再燃焼される。
このようなブリーザ構造によると、クランク室24に連通される変速機室28が、第1連通口93を介して小室36に連通され、小室36が第2連通口94を介してメインクラッチ115が収容された右補器室25に連通され、この右補器室25がハウジングHの外部に連通するブリーザ室30に連通される。
このように、クランク室24と連通される変速機室28で内圧が上昇したときには、小室36で圧力を減少させ、さらに、大型の容量が確保された右補器室25で大きく圧力を減少させることができる。このように、小室36および右補器室25を介することで圧力緩和を効果的に行わせることができ、ブリーザ室30の小型化が図られる。これにより、ハウジングHの全体が小型化され、車両搭載性の向上や低コスト化が図られる。
また、クランク室24が、変速機構120を構成するメインシャフト101、リバースアイドルシャフト102およびカウンタシャフト103を収容する変速機室28と連通されている。上記構成例では、メインシャフト101およびリバースアイドルシャフト102に設けられたギヤの輪郭線に沿うようにして小室36を形成し、リバースアイドルシャフト102およびカウンタシャフト103に設けられたギヤの輪郭線に沿うようにしてブリーザ室を30形成している。このように、ギヤの輪郭線の外側に形成されるデッドスペースに小室36およびブリーザ室30が形成されており、デッドスペースを内圧緩和に有効に用いることができる。また、小室36やブリーザ室30を形成するために専用のハウジング部材を用いる必要がなく、部品点数を増加させることなくブリージング効果の高いエンジンEを提供できる。
また、上記のように変速機構120を構成するシャフト101〜103を設けることにより、クランク室24と連通される変速機室28には、これらの間に設けられるギヤ列G1〜G5,GRが収容される。上記構成例では、小室36と右補器室25とを連通する第2連通口92がリバースアイドルギヤ132の前端部に近接して形成され、右補器室25とブリーザ補室38とを連通するブリーザ入口91がリバースアイドルギヤ132の後端部に近接して形成されている。このように、2つの連通口の距離を、リバースアイドルギヤ132の前後端の距離に相当する分だけ確保でき、大型の補器であるメインクラッチ115が収容されて大きな容量が確保された右補器室25を利用した内圧変動の緩和を効果的に行わせることができる。
さらに、側面視においてこのリバースアイドルギヤ132と重なるようにブリーザ室30に連通するブリーザ補室38が形成されている。このように、ギヤの輪郭線の外側に形成されるデッドスペースを有効に利用してブリーザ室30に連通する部屋を形成することで圧力変動の緩和が図られ、ブリーザ室30の容量を小型化でき、ブリージング効果の高いエンジンEを小型化して提供することができる。
また、クランク室24は、AC発電器86や始動減速機構が収容される左補器室26に第4および第5連通口96,97を介して連通されており、この左補器室26が第3連通口95を介して小室36に連通されている。したがって、クランク室24の内部で上昇した圧力は、左補器室26を利用して減少させることができる。したがって、右補器室25の内部における圧力の変動をより大きく緩和することができ、ブリーザ室30の容量をさらに小型化することができる。
また、第3連通口96は、左補器室26の後上部に形成されている一方、第4連通口96は左補器室268の前上部に形成されており、第5連通口97は左補器室26の前下部に形成されている。このように、第3連通口95と、第4および第5連通口96,97のそれぞれとの間隔が離隔しているため、大型の補器であるAC発電器86が収容されて大きな容量が確保された左補器室26のほぼ全体を利用して内圧変動の緩和を効果的に行わせることができる。
また、本構成例のパワーユニットPにおいては、右補器室25にプライマリギヤ列110とメインクラッチ115を設け、左補器室26にAC発電器86を設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限られず、右補器室25および左補器室26ともに、大型の補器が取り付けられて内圧変動を緩和させるために効果的な容量が確保できれば、同様にして実施できる。例えば、クランクシャフト42の回転をメインシャフト101に伝達するために、プライマリギヤ列に替えて金属Vベルト機構を設けてもよいし、トルクコンバータや遠心クラッチなどを設けてもよい。
本発明に係る内燃機関のブリーザ構造が設けられたパワーユニットの断面図である。 上記パワーユニットの断面図であり、シリンダブロックおよびシリンダヘッドの左側断面図と、右ケースの左側面図を示している。 上記パワーユニットのエンジンの断面図である。 上記パワーユニットの動力伝達装置の断面図である。 上記パワーユニットの動力伝達装置の断面図である。 右ケースの右側面図である。 左ケースの右側面図である。 左ケースの左側面図である。 上記パワーユニットのハウジングの内部に形成される各室の連通関係を示すハウジングの模式図である。
符号の説明
H…ハウジング,P…パワーユニット,E…エンジン,M…動力伝達装置,G1〜G5…前進段設定ギヤ列(伝達機構),GR…後進段設定ギヤ列(伝達機構),3…シリンダブロック,4…クランクケース,5…右ケース,6…左ケース,8…変速機ケース,9…右カバー(一端面カバー),10…左カバー(他端面カバー),21…シリンダボア,22…燃焼室,24…クランク室,25…右補器室(補器室),26…左補器室(第2補器室),28…変速機室,30…ブリーザ室,36…小室,37…配管接続部材,38…ブリーザ補室,86…AC発電器,101…メインシャフト(軸部材),102…リバースアイドルシャフト(軸部材),103…カウンタシャフト(軸部材),104…ファイナルアイドルシャフト(軸部材),105…アウトプットシャフト(軸部材),110…プライマリギヤ列(伝達機構),115…メインクラッチ(クラッチ機構),132…リバースアイドルギヤ(ギヤ),170…ファイナルギヤ列(伝達機構),175…チェーンドライブ機構(伝達機構)

Claims (5)

  1. 内部にピストンが往復動自在に挿入配設されるシリンダボアが形成されたシリンダブロックと、前記シリンダブロックに結合され、内部に前記シリンダボアに連通されるとともに前記ピストンと連動して回転するクランクシャフトが収容されるクランク室が形成されたケースとを有して構成される内燃機関のハウジングに設けられ、前記クランク室を前記ハウジングの外部に連通させて前記クランク室の内圧変動を緩和させる内燃機関のブリーザ構造であって、
    前記ケースの内部に収容され、複数の軸部材と、前記クランクシャフトおよび前記複数の軸部材の間での動力伝達を行うための伝達機構とからなる動力伝達経路を有し、前記クランクシャフトの回転駆動力を前記動力伝達経路を介して車輪に伝達する動力伝達装置と、
    前記ケースの左右側面のうち一側面を覆って前記ケースに結合され、内部に前記動力伝達経路を断接するクラッチ機構が収容される補器室が形成される一側面カバーとを備え、
    前記ハウジングの内部に、前記ハウジングの外部に連通する外部連通口が形成されたブリーザ室と、前記クランク室および前記補器室に連通された小室とが形成され、
    前記補器室と前記ブリーザ室とが連通されていることを特徴とする内燃機関のブリーザ構造。
  2. 前記小室が、前記ケースの内部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のブリーザ構造。
  3. 前記クランク室に、前記伝達機構を構成するギヤが収容され、
    前記補器室と前記ブリーザ室とを連通するブリーザ入口が前記ギヤの一側に位置して形成され、前記小室と前記補器室とを連通する連通口が前記ギヤの他側に位置して形成されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のブリーザ構造。
  4. 前記補器室の内部に、側面視において前記ギヤと重なる領域に、前記ブリーザ入口を介して前記補器室に連通されるとともに所定の連通口を介して前記ブリーザ室に連通された補室が区画形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のブリーザ構造。
  5. 前記ケースの左右側面のうち他側面を覆って前記ケースに結合され、内部に内燃機関の補器が収容される第2補器室が形成される他側面カバーを備え、
    前記小室と前記第2補器室とが連通されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関のブリーザ構造。
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