JP2007270279A - スパッタ成膜方法及び反射防止膜 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも高速で成膜でき、かつバッチ処理プロセスなしで透明薄膜を得ることができるスパッタ成膜方法を提供し、該スパッタ成膜方法により得られる反射防止膜を提供する。
【解決手段】CO及び/又はCOの反応性ガスの存在下で金属ターゲットをスパッタガスによりスパッタリングし、当該スパッタリング中の反応モードを酸化モードとして基板上に前記金属の酸化物からなる透明薄膜を成膜する。
【選択図】図8

Description

本発明は、反応性スパッタリング法によるスパッタ成膜方法及び反射防止膜に関するものである。
反応性スパッタリング法において、酸化物からなる薄膜を成膜する際には通常Arガスなどの不活性ガスとともに反応性ガスとしてOガスを導入してスパッタ成膜を行う。また、その薄膜を透明膜とするためにArガスとOガスとの流量比率を調整して成膜条件の決定を行っている。
反応性スパッタリング法においては、このArガスとOガスの流量比率によって大きく3種類の反応モードが存在することが良く知られている(図1)。Oガスの流量が少ない領域は堆積速度が大きくメタルモードと呼ばれ、堆積される膜はあまり酸化されず、ターゲット材料そのものを多く含む膜となる。さらにOガス流量を増やすことにより、遷移領域を経て酸化モードという安定して酸化物を得られる状態となる。また遷移領域は非常に不安定な領域であり、成膜を制御することが非常に困難である。このため、酸化モードを用いて成膜を行うことが一般的であるが、このモードでは堆積速度が非常に小さいという問題を抱えている。これはターゲット表面がスパッタされにくい酸化物になることに起因している。
この問題を解決する方法として、特許文献1では、まず反応性ガスとしてCOガスを導入したスパッタリング法によりメタルモードで不完全酸化物からなる薄膜を形成し、ついで該薄膜を酸素雰囲気下で熱処理を行うことにより最終的に透明薄膜を得る光学薄膜の成膜方法が提案されている。
特開2005−206875号公報
しかしながら、この方法ではスパッタ成膜工程では高速成膜が可能であるが、その薄膜に対する後処理として成膜後にバッチによる熱処理プロセスが必要であり、必ずしも容易に透明薄膜が得られるものではなかった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、従来よりも高速で成膜でき、かつバッチ処理プロセスなしで透明薄膜を得ることができるスパッタ成膜方法を提供し、該スパッタ成膜方法により得られる反射防止膜を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する請求項1の発明は、CO及び/又はCOの反応性ガスの存在下で金属ターゲットをスパッタガスによりスパッタリングし、当該スパッタリング中の反応モードを酸化モードとして基板上に前記金属の酸化物からなる透明薄膜を成膜することを特徴とするスパッタ成膜方法である。
また前記課題を解決するために提供する請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記スパッタガスは、Ar,Xe,Ne,Krから選ばれる1種類以上のガスであることを特徴とするスパッタ成膜方法である。
また前記課題を解決するために提供する請求項3の発明は、請求項1の発明において、スパッタ電源として、DC電源またはMF電源を用いることを特徴とするスパッタ成膜方法である。
また前記課題を解決するために提供する請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記反応性ガスとしてさらにOガスを追加することを特徴とするスパッタ成膜方法である。
前記課題を解決するために提供する請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載のスパッタ成膜方法により成膜されてなることを特徴とする反射防止膜である。
また前記課題を解決するために提供する請求項6の発明は、請求項5の発明において、基板上に、密着層(屈折率:nA,膜厚:dA)、高屈折率層a(屈折率:nHa,膜厚:dHa)、高屈折率層b(屈折率:nHb,膜厚:dHb)、低屈折率層(屈折率:nL,膜厚:dL)がこの順番に積層されてなり、前記各層の屈折率が、1.6≦nA≦2.4,1.8≦nHa≦2.0,2.0≦nHb≦2.4,1.4≦nL≦1.6、かつnHa<nHbであって、前記各層の膜厚が、設計中心波長λ(nm)に対して以下の式を満足することを特徴とする反射防止膜である。
1nm≦dA≦15nm
0.25λ≦nHa×dHa≦0.3λ
0.1λ≦nHb×dHb≦0.2λ
0.2λ≦ nL×dL ≦0.25λ
前記課題を解決するために提供する請求項7の発明は、CO及び/又はCOの反応性ガスの存在下で金属ターゲットをスパッタガスによりスパッタリングして基板上に前記金属の酸化物を含む薄膜を成膜し、ついで該薄膜をOプラズマ、Oイオン、Oラジカルの少なくともいずれか1つと反応させて透明薄膜にすることを特徴とするスパッタ成膜方法である。
本発明のスパッタ成膜方法によれば、従来のOプロセスよりも高速で透明薄膜を形成することができる。また、スパッタ成膜後に後処理を必要とせず、容易に透明薄膜を得ることができる。とくに反射防止膜のような光学多層膜を形成するような場合にはその効果が大きい。
また本発明の反射防止膜によれば、その反射防止膜の生産性を向上させることができる。
まず発明者らは、Siターゲットを用いて前記特許文献1に示された成膜方法による予備実験を行った。
すなわち、DC電源の反応性スパッタ装置を用いて、スパッタ室内を所定の圧力(5×10−3Pa)に排気した後、該スパッタ室内にArガスとCOガスを導入し、COガスの流量を変化させながらプラスチックフィルム上にスパッタ成膜を行った。ここで、ArガスとCOガスを導入しスパッタ成膜することをCOプロセスと称する。詳細なスパッタ条件は次の通りである。
・Arガス流量:300sccm
・COガス流量:0〜300sccm
・COガス流量コントロール:ガス流量300sccmから成膜を開始し、徐々にガス流量を減らしながら0sccmまで変化させた。ついでガス流量0sccmから徐々にガス流量を増やしながら300sccmまで変化させた。
・投入電力:20kW
・成膜時圧力:0.1Pa
図2に、前記実験時のCOガス流量とターゲット電圧(VDC)との関係を示す。
本実験条件ではCOガス流量100sccm以下の領域がメタルモードの領域であることが分かった。そこで、COガス流量を100sccmとし、それ以外のスパッタ条件は前記実験条件としてプラスチックフィルム上にSiO薄膜を形成しサンプルとした。また、COガスに代えてOガスを100sccm導入しそれ以外のスパッタ条件は前記実験条件としてプラスチックフィルム上にSiO薄膜を形成し比較サンプルとした(Oプロセス)。
図3に、得られたサンプルの光吸収特性を測定した結果を示す。ここでは、(100−反射率−透過率)を光吸収率(%)とした。その結果、COプロセスのサンプルはOプロセスのサンプルよりも光を多く吸収することが確認された。
また、図4に、得られたサンプルを光電子分光法により分析した結果を示す。Siの2p軌道のXPSスペクトルから、SiO薄膜の表層、膜中ともにOプロセスのサンプルではSiOの結合状態が確認され、COプロセスのサンプルではSi−Cの結合が確認された。
以上の結果から、特許文献1に記載のスパッタ成膜方法ではスパッタ成膜直後の薄膜としてはSiとCの強い結合があるために光吸収性の強い膜しか得られないことは明らかである。この膜を透明膜とするためには当該薄膜を完全に酸化させるための熱処理(焼成処理)が必要であり、これを考えるに特許文献1に開示されているスパッタ成膜方法は生産性を向上させる手段としては適切ではないと考えられる。
そこで発明者らは、酸化モードにおける成膜速度を向上させるべく鋭意検討を行い、本発明を成すに至った。以下に、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明に係るスパッタ成膜方法の第1の実施の形態における構成について説明する。
すなわち、本発明のスパッタ成膜方法は、CO及び/又はCOの反応性ガスの存在下で金属ターゲットをスパッタガスによりスパッタリングし、当該スパッタリング中の反応モードを酸化モードとして基板上に前記金属の酸化物からなる透明薄膜を成膜することを特徴とするものである。
ここで、図5に本発明のスパッタ成膜方法を適用する反応性スパッタリング装置の構成例を示す。
図5に示すように、反応性スパッタリング装置SEは、真空槽1内に、薄膜が形成される基板11を保持する基板ホルダ6と、基板ホルダ6を駆動するための駆動手段(図示せず)と、仕切壁5及び基板ホルダ3により仕切られスパッタリングにより薄膜を成膜するための空間であるスパッタ成膜室Sとを備えている。
真空槽1は、該真空槽1内を排気するための真空ポンプ(図示せず)が接続されており、真空槽1内を任意の真空度に調整できるように構成されている。
基板ホルダ6は、ドラム形状であり、真空槽1内の略中央に配置され、基板11を保持した状態でドラムの長手方向の中心軸を中心に回転する。また、基板ホルダ6が図中時計回り方向に回転し、それに伴って基板11はスパッタ成膜室Sを通るように搬送される。
スパッタ成膜室Sには、基板ホルダ3の外周面に対向するようにスパッタ電源に接続されたスパッタ電極(カソード)2及び該スパッタ電極2上に設置された平板形状のターゲット3が配置されている。なお、ターゲット3は、金属ターゲットであり、例えばSi,Nb,Sn,In,Znあるいはこれらの合金からなるものである。またスパッタ電源として、DC電源またはMF電源を用いることが好ましい。
また、スパッタ成膜室Sには、室内にガスを導入するための2種類の配管が接続されており、一方の配管では図示していないマスフローコントローラにより流量調整されたスパッタガス7がスパッタ成膜室S室内に導入されるようになっている。ここで、前記スパッタガスは不活性ガスであり、例えばAr,Xe,Ne,Krから選ばれる1種類以上のガスであることが好ましい。
また、他方の配管では図示していないマスフローコントローラにより流量調整されたCO及び/又はCOの反応性ガス8がスパッタ成膜室S室内に導入されるようになっている。
これにより、スパッタ成膜室Sでは、CO及び/又はCOの反応性ガス8の存在下でターゲット3がスパッタガスによってスパッタリングされることとなる。この際、前記反応性ガスとしてさらにOガスを追加するようにしてもよい。
また、本装置にはラジカル反応室Rが備えられている。該ラジカル反応室Rには反応ガスの活性種(イオンやラジカル)を発生する反応装置4が基板ホルダ6の外周面に対向するように設置されている。また、反応装置4は、公知の反応ガスの活性種を発生する装置であり、例えばマスフローコントローラにより流量調整されたOの反応ガス9を供給する供給手段、該反応ガスのプラズマを発生させる反応ガスプラズマ発生室からなるラジカル源と、前記プラズマの構成要素を選択するグリッドとからなり、Oプラズマ、Oイオン、Oラジカルの少なくともいずれか1つを選択的にラジカル反応室Rに供給するようになっている。
なお、本発明では、マグネトロンスパッタ、マグネトロン放電を用いない2極スパッタ、ECRスパッタ、バイアススパッタ等、種々の公知のスパッタ方式が適用可能である。
つぎに、反応性スパッタリング装置SEを用いたスパッタ成膜方法の詳細について説明する。本発明のスパッタ成膜方法によれば、つぎの手順で薄膜を製造することができる。本実施形態では、ターゲット1を金属Nbターゲットとしたスパッタ成膜室Sのみを使用し、5酸化ニオブ(Nb)の透明薄膜を形成する場合を説明する。
(S11)基板11を基板ホルダ6に保持させ、ターゲット3をスパッタ電極2の所定位置に配置する。
(S12)真空槽1内を真空排気しスパッタ成膜室S内を所定圧力以下にするとともに、基板ホルダ6を回転させる。
(S13)スパッタガス7をArガス、反応性ガス8をCOガスとして、スパッタ成膜室S内に両者が酸化モードを前提とした所定の流量比となるようにそれぞれのガス流量を調整しながら導入し、所定圧力とする。
(S14)つぎに、スパッタ成膜室Sのスパッタ電極2に電力を投入する。これにより、ターゲット3上にはプラズマが発生し、該ターゲット3のスパッタが開始される。酸化モードの場合、Oガスを導入した際にはターゲット3表面は酸化されスパッタレートが低下してしまうが、COはターゲット3表面の酸化を抑制する効果があるため、スパッタレートの低下を抑えることができる。また、COガスはプラズマ放電中で約30%のかい離により酸素イオンを発生し、スパッタされたNbと反応する。
(S15)スパッタ成膜室Sのスパッタリング状態が安定したら、基板ホルダ6上の基板11に成膜を開始し、Nb透明薄膜を成膜させる。
(S16)基板ホルダ6を連続して回転させて基板11をスパッタ室Sに繰り返して通過させることにより、ステップS15の成膜を繰り返して行い、所定膜厚のNb透明薄膜を得る。
このスパッタ成膜方法により、従来のOプロセスよりも高速で透明薄膜を形成することができる。また、スパッタ成膜後に後処理を必要とせず、容易に透明薄膜を得ることができる。とくに後述する反射防止膜のような光学多層膜を形成するような場合にはその効果が大きい。
つぎに、本発明に係るスパッタ成膜方法の第2の実施の形態における構成について説明する。
本発明のスパッタ成膜方法は、CO及び/又はCOの反応性ガスの存在下で金属ターゲットをスパッタガスによりスパッタリングして基板上に前記金属の酸化物を含む薄膜を成膜し、ついで該薄膜をOプラズマ、Oイオン、Oラジカルの少なくともいずれか1つと反応させて透明薄膜にするものである。
本実施形態においても、前記反応性スパッタリング装置SEを用いてスパッタ成膜を行う。その手順は以下の通りであり、スパッタ成膜室R及びラジカル反応室Rを使用する。ここではターゲット1を金属Nbターゲットとし、5酸化ニオブ(Nb)の透明薄膜
(S21)基板11を基板ホルダ6に保持させ、ターゲット3をスパッタ電極2の所定位置に配置する。
(S22)真空槽1内を真空排気しスパッタ成膜室S及びラジカル反応室R内を所定圧力以下にするとともに、基板ホルダ6を回転させる。
(S23)スパッタガス7をArガス、反応性ガス8をCOガスとして、スパッタ成膜室S内に両者がメタルモードを前提とした所定の流量比となるようにそれぞれのガス流量を調整しながら導入し、所定圧力とする。例えばCOガスの流量比を25%以下とする。
(S24)ラジカル反応室Rの反応装置にOガスを導入し、該反応装置からOガスの活性種(Oプラズマ、Oイオン、Oラジカルの少なくともいずれか1つ)をラジカル反応室R内に供給する。
(S25)つぎに、スパッタ成膜室Sのスパッタ電極2に電力を投入する。これにより、ターゲット3上にはプラズマが発生し、該ターゲット3のスパッタが開始される。
(S26)スパッタ成膜室Sのスパッタリング状態が安定し、目標の成膜速度となったら、基板ホルダ6上の基板11に成膜を開始する。
(S27)成膜としては、まずスパッタ成膜室Sにて基板11上にNbの不完全酸化物からなる中間薄膜が形成される。
(S28)ついで、基板11がラジカル反応室Rに搬送され、基板11上の中間薄膜に対してOガスの活性種をさらに反応させてNb透明薄膜にする。
(S29)基板ホルダ6を連続して回転させ、ステップS27,S28を繰り返して行い、所定膜厚のNb透明薄膜を得る。
以上のスパッタ成膜方法によっても、従来のOプロセスよりも高速で透明薄膜を形成することができる。また、反応性スパッタリング装置内の処理だけで容易に透明薄膜を得ることができ、スパッタ成膜後に後処理を必要としない。とくに後述する反射防止膜のような光学多層膜を形成するような場合にはその効果が大きい。また、前記2つのスパッタ成膜方法を用いることにより、反射防止膜、バンドパスフィルター、ダイクロイックミラーなどの光学膜の形成をより高速に行うことが可能となる。
つぎに、本発明に係る反射防止膜の構成について説明する。
図6は、本発明の反射防止膜の構成を示す断面図である。
反射防止膜10は、前述した本発明のスパッタ成膜方法の第1の実施の形態、第2の実施の形態のいずれかの方法により成膜されてなるものであり、基板11上に、密着層12(屈折率:nA,膜厚:dA)、高屈折率層13a(屈折率:nHa,膜厚:dHa)、高屈折率層13b(屈折率:nHb,膜厚:dHb)、低屈折率層14(屈折率:nL,膜厚:dL)がこの順番に積層されてなり、前記各層の屈折率が、1.6≦nA≦2.4,1.8≦nHa≦2.0,2.0≦nHb≦2.4,1.4≦nL≦1.6、かつnHa<nHbであって、前記各層の膜厚が、設計中心波長λ(nm)に対して以下の式を満足することを特徴とするものである。
1nm≦dA≦15nm
0.25λ≦nHa×dHa≦0.3λ
0.1λ≦nHb×dHb≦0.2λ
0.2λ≦ nL×dL ≦0.25λ
ここで、基板11は、可撓性プラスチックフィルムであって、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、TAC(トリアセチルセルロース)のいずれかからなることが好ましい。また、基板11の表面にアクリル系樹脂あるいはエポキシ系樹脂が塗布されてなるハードコートを備えていてもよい。
密着層12は、基板11と高屈折率層13aとの間の密着性を確保するためのものであり、例えばSiO、TiO、SnO、Nb(1.5≦x<2、4≦y<5)のいずれかからなる薄膜であることが好ましい。
高屈折率層13aは、SiN、SnO、ZnOのいずれかからなる薄膜であることが好ましい。また高屈折率層13bは高屈折率層13aよりも屈折率の大きな層であり、例えばNb、TiO、ZrOのいずれかからなる薄膜であることが好ましい。
低屈折率層14は、SiOからなる薄膜であることが好ましい。
従来の反射防止膜では高屈折率層13bの厚さを厚くする必要があり、その成膜に時間を要するために生産性に問題があった。また、高屈折率層13aについても大きな成膜速度が得られる構成材料がなく、やはり生産性を上げられない要因のひとつとなっていた。本発明の反射防止膜によれば、これらの問題を解決でき生産性を向上させることができる。また、本発明の反射防止膜は、液晶パネルやPDPパネルなどの画像表示装置の視認性を高めるために採用されている反射防止フィルム用途に用いることができる。
なお、本発明の反射防止膜20は、前述した本発明のスパッタ方法により製造される。このとき図5に示した反応性スパッタリング装置SEを用いて反射防止膜10の1層ごとにバッチ処理で形成するようにしてもよいが、本発明のスパッタ成膜方法が実現できる限り如何なる装置を用いてもよい。例えば、スパッタターゲットを複数基備えた連続巻き取り式スパッタロールコータを用いて、コータ内でロール状のプラスチックフィルムを巻出して処理槽中を走行させ、連続的に成膜するようにしてもよい。
以下に本発明を検証し、実施した例を説明する。
(実施例1)
図5に示した反応性スパッタリング装置SEを用い本発明の第1の実施の形態のスパッタ成膜方法により、Nbを成膜した例を示す。なお、スパッタ条件は次の通りとした。
・スパッタターゲット:金属Nb
・スパッタガス:Ar
・反応性ガス:CO
・反応性ガス流量比:0〜50%
なお、(反応性ガス流量比)=(COガス流量)/{(COガス流量)+(Arガス流量)}×100(%)とした。
・投入電力:DC500W
・成膜時圧力:0.6Pa
ここで、COガス流量のコントロールすることにより反応性ガス流量比を変化させ、それに伴うターゲット電圧をモニターした。なおCOガス流量のコントロールとして、反応性ガス流量比50%となるCOガス流量から成膜を開始し、徐々にCOガス流量を減らしながら反応性ガス流量比0%まで変化させた。ついで反応性ガス流量比0%から徐々にCOガス流量を増やしながら反応性ガス流量比50%まで変化させた。また比較例として、反応性ガスをCOガスに代えてOガスとし、それ以外は前記条件と同じとしてターゲット電圧をモニターした。
図7に、反応性ガス流量比とターゲット電圧との関係を示す。
比較例のOプロセスでは反応性ガス流量比が5%以下の範囲がメタルモードの領域であった。これに対して、本発明のCOプロセスでは反応性ガス流量比が5%ではすでに遷移領域の状態にあり、10%以上で酸化モードの領域となっていた。
以上の結果より、反応性ガス流量比を10%以上の範囲で該反応性ガス流量比を変化させながら、本発明の第1の実施の形態のスパッタ成膜方法として前記ステップS11〜S15の手順で基板上にNb透明薄膜サンプルを作成し、反応性ガス流量比ごとの成膜速度を求めた。また、比較例として反応性ガスをCOガスに代えてOガスとし、それ以外は同条件としてNb透明薄膜サンプルを作成している。その結果を図8に示す。本発明のスパッタ成膜方法(COプロセス)によれば、Oプロセスの場合よりも最大で1.7倍の成膜速度が達成されていた。
また、得られたNb透明薄膜サンプルの屈折率、消光係数を求めた。なお、消光係数は複素屈折率をn+ikと表現した際のkに相当する透明性を表す指標であり、分光エルプソメータを用いて測定した。屈折率、消光係数測定の結果を図9、図10に示す。本発明のNb透明薄膜サンプルの屈折率、消光係数はともにOプロセスのNb透明薄膜サンプルと同等レベルにあることから、本発明により得られるNb透明薄膜は従来のNb透明薄膜と同等の光学特性を示すといえる。
また、Nb透明薄膜サンプルのうち、ガス流量比50%のものについて光電子分光法により分析した結果を示す。Nbの3d軌道のXPSスペクトルから、いずれのサンプルも酸化ニオブ(Nb)であることが確認された。
(実施例2)
図5に示した反応性スパッタリング装置SEを用い本発明の第1の実施の形態のスパッタ成膜方法により、SiOを成膜した例を示す。なお、スパッタ条件は次の通りとした。
・スパッタターゲット:Bドープされた多結晶Si
・スパッタガス:Ar
・反応性ガス:CO
・反応性ガス流量比:0〜100%
・投入電力:DC100,300,500W
・成膜時圧力:0.13Pa
ここで、それぞれの投入電力ごとにCOガス流量のコントロールすることにより反応性ガス流量比を変化させ、それに伴うターゲット電圧をモニターした。なおCOガス流量のコントロールとして、最大で反応性ガス流量比100%となるCOガス流量から成膜を開始し、徐々にCOガス流量を減らしながら反応性ガス流量比0%まで変化させた。ついで反応性ガス流量比0%から徐々にCOガス流量を増やしながら開始時の反応性ガス流量比まで変化させた。
図12に、反応性ガス流量比とターゲット電圧との関係を示す。図中丸プロットがCOガス流量を100%から0%まで減少させた際のものであり、三角形のプロットがCOガス流量を0%から100%まで増加させた際のものである。いずれの投入電力の場合にもメタルモード、遷移領域、酸化モードの3つの領域が確認され、投入電力100Wの場合には反応性ガス流量比が10%以下でメタルモードの領域となり、35%以上のときに酸化モードの領域となっていた。また、投入電力300Wの場合には反応性ガス流量比が20%以下でメタルモードの領域となり、46%以上のときに酸化モードの領域となっていた。また、投入電力500Wの場合には反応性ガス流量比が25%以下でメタルモードの領域となり、57%以上のときに酸化モードの領域となっていた。
以上の結果より、投入電力100W、成膜時圧力0.3Paとし反応性ガス流量比を10%以上の範囲で該反応性ガス流量比を変化させながら、本発明の第1の実施の形態のスパッタ成膜方法として前記ステップS11〜S15の手順で基板上にSiO透明薄膜サンプルを作成し、反応性ガス流量比ごとの成膜速度を求めた。また、比較例として反応性ガスをCOガスに代えてOガスとし、それ以外は同条件としてSiO透明薄膜サンプルを作成している。その結果を図13に示す。本発明のスパッタ成膜方法(COプロセス)によれば、Oプロセスの場合よりも最大で3倍の成膜速度が達成されていた。
また、得られたSiO透明薄膜サンプルの屈折率、消光係数を求めた。その結果を図14、図15に示す。本発明のSiO透明薄膜サンプルの屈折率、消光係数はともにOプロセスのSiO透明薄膜サンプルと同等レベルにあることから、本発明により得られるSiO透明薄膜は従来のSiO透明薄膜と同等の光学特性を示すといえる。
(実施例3)
図5に示した反応性スパッタリング装置SEを用い本発明の第1の実施の形態のスパッタ成膜方法により、SnOを成膜した例を示す。なお、スパッタ条件は次の通りとした。
・スパッタターゲット:金属Sn
・スパッタガス:Ar
・反応性ガス:CO
・反応性ガス流量比:0〜100%
・投入電力:3kW
・成膜時圧力:0.6Pa
ここで、COガス流量のコントロールすることにより反応性ガス流量比を変化させ、それに伴うターゲット電圧をモニターした。なおCOガス流量のコントロールとして、反応性ガス流量比0%から徐々にCOガス流量を増やしながら100%の反応性ガス流量比まで変化させた。
図16に、反応性ガス流量比とターゲット電圧との関係を示す。ここでメタルモード、遷移領域、酸化モードの3つの領域が確認され、反応性ガス流量比が30%以下でメタルモードの領域となり、75%以上のときに酸化モードの領域となった。なお、図16の曲線だけでは明確に領域を区分することは難しいが、後述する図18の消光係数の結果を加味して75%以上が酸化モードであると判断した。
以上の結果より、反応性ガス流量比を75%以上の範囲で該反応性ガス流量比を変化させながら、本発明の第1の実施の形態のスパッタ成膜方法として前記ステップS11〜S15の手順で基板上にSnO透明薄膜サンプルを作成し、反応性ガス流量比ごとの成膜速度を求めた。また、比較例として反応性ガスをCOガスに代えてOガスとし、それ以外は同条件としてSnO透明薄膜サンプルを作成している。その結果を図17に示す。本発明のスパッタ成膜方法(COプロセス)によれば、Oプロセスの場合よりも大きな成膜速度が達成されていた。なお、図17では成膜速度として、連続フィルム巻き取り式のスパッタロールコータ装置を想定し、基板を1m/mmで搬送した際にどれだけの膜厚が堆積できるかを示している。
また、得られたSnO透明薄膜サンプルの消光係数を求めた。その結果を図18に示す。本発明のSnO透明薄膜サンプルの消光係数はOプロセスのSnO透明薄膜サンプルと同等レベルにあることから、本発明により得られるSnO透明薄膜は従来のSnO透明薄膜と同等の光学特性を示すといえる。
(実施例4)
図5に示した反応性スパッタリング装置SEを用い本発明の第1の実施の形態のスパッタ成膜方法により、図6に示す反射防止膜を成膜した例を示す。なお、反射防止膜の構成は表1の通りとし、図19にこの構成に基づくアドミタンスダイアグラムを示す。高屈折率層a(SnO膜)を1/4λ以上の膜厚とすることで、高屈折率層b(Nb膜)と低屈折率層(SiO膜)の膜厚を薄くしても反射防止特性を得られるようになっている。また、SnO膜の成膜速度はNb膜の成膜速度に対して1.5〜2倍程度も大きく非常に成膜速度が速いため、この構成にすることで生産性を高めることが可能となる。反射防止膜の光学設計に関しては高屈折率層aとして屈折率1.7程度の材料を用いることが一般的であるが、ここでは屈折率1.8以上の高屈折率材料を用いることで望ましい反射防止特性が得られる点、またこの高屈折率層aの膜厚を厚くすることで上層2層の膜厚を薄くすることを可能にしている。
また各層のスパッタ条件は下記の通りとし、各層の膜厚調整は基板の搬送速度を調整することで行った。
Figure 2007270279
(1)基板
・アクリル系樹脂のハードコートを塗布したPETフィルム
(2)密着層;SiOx
・スパッタターゲット:Bドープされた多結晶Si
・スパッタガス:Ar
・反応性ガス:O
・反応性ガス流量比:10%
・投入電力:100W
・成膜時圧力:0.13Pa
(3)高屈折率層a;SnO
・スパッタターゲット:金属Sn
・スパッタガス:Ar
・反応性ガス:CO
・反応性ガス流量比:85%
・投入電力:3kW
・成膜時圧力:0.6Pa
(4)高屈折率層b;Nb
・スパッタターゲット:金属Nb
・スパッタガス:Ar
・反応性ガス:CO
・反応性ガス流量比:10%
・投入電力:500W
・成膜時圧力:0.6Pa
(5)低屈折率層;SiO
・スパッタターゲット:Bドープされた多結晶Si
・スパッタガス:Ar
・反応性ガス:CO
・反応性ガス流量比:10%
・投入電力:100W
・成膜時圧力:0.3Pa
得られた反射防止膜のサンプルは密着層の存在により基板と光学多層膜(高屈折率層a、高屈折率層b、低屈折率層)との密着性は良好であった。また、得られたサンプルの分光反射率特性を測定した。反射率測定に際してはサンプルの裏面に反射成分を除去するために黒色処理を施している。分光反射率特性の結果を図20に示す。
(実施例5)
図5に示した反応性スパッタリング装置SEを用い本発明の第1の実施の形態のスパッタ成膜方法により、反射防止膜を成膜した例を示す。なお、反射防止膜の構成は表2の通りとし、図6の反射防止膜において密着層を省略した構成となっている。図21にこの構成に基づくアドミタンスダイアグラムを示す。また基板としてTAC(トリアセチルセルロース)を用い、それ以外の各層のスパッタ条件は実施例4と同じ条件としている。
Figure 2007270279
得られたサンプルの分光反射率特性を測定した。反射率測定に際してはサンプルの裏面に反射成分を除去するために黒色処理を施している。分光反射率特性の結果を図22に示す。
反応性スパッタリング法における反応モードを示す概略図である。 反応性スパッタリング装置の予備実験におけるCOガス流量のターゲット電圧に対する影響を示す図である。 SiOサンプルの光吸収特性を示す図である。 SiOサンプルのSiの2p軌道のXPSスペクトルを示す図である。 本発明で使用する反応性スパッタリング装置の構成を示す概略図である。 本発明に係る反射防止膜の構成を示す断面図である。 実施例1の反応性ガス流量比とターゲット電圧との関係を示す図である。 実施例1の反応性ガス流量比と成膜速度との関係を示す図である。 実施例1の反応性ガス流量比と屈折率との関係を示す図である。 実施例1の反応性ガス流量比と消光係数との関係を示す図である。 実施例1のNbサンプルのNbの3d軌道のXPSスペクトルを示す図である。 実施例2の反応性ガス流量比とターゲット電圧との関係を示す図である。 実施例2の反応性ガス流量比と成膜速度との関係を示す図である。 実施例2の反応性ガス流量比と屈折率との関係を示す図である。 実施例2の反応性ガス流量比と消光係数との関係を示す図である。 実施例3の反応性ガス流量比とターゲット電圧との関係を示す図である。 実施例3の反応性ガス流量比と成膜速度との関係を示す図である。 実施例3の反応性ガス流量比と消光係数との関係を示す図である。 実施例4の反射防止膜のアドミタンスダイアグラムを示す図である。 実施例4の反射防止膜の分光反射率特性を示す図である。 実施例5の反射防止膜のアドミタンスダイアグラムを示す図である。 実施例5の反射防止膜の分光反射率特性を示す図である。
符号の説明
1…真空槽、2…スパッタ電極、3…ターゲット、4…反応装置、5…仕切壁、6…基板ホルダ、7…スパッタガス、8…反応性ガス(CO及び/又はCOガス)、9…Oガス、10…反射防止膜、11…基板、12…密着層、13a,13b…高屈折率層、14…低屈折率層、R…反応ラジカル室、S…スパッタ成膜室、SE…反応性スパッタリング装置

Claims (7)

  1. CO及び/又はCOの反応性ガスの存在下で金属ターゲットをスパッタガスによりスパッタリングし、当該スパッタリング中の反応モードを酸化モードとして基板上に前記金属の酸化物からなる透明薄膜を成膜することを特徴とするスパッタ成膜方法。
  2. 前記スパッタガスは、Ar,Xe,Ne,Krから選ばれる1種類以上のガスであることを特徴とする請求項1に記載のスパッタ成膜方法。
  3. スパッタ電源として、DC電源またはMF電源を用いることを特徴とする請求項1に記載のスパッタ成膜方法。
  4. 前記反応性ガスとしてさらにOガスを追加することを特徴とする請求項1に記載のスパッタ成膜方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一に記載のスパッタ成膜方法により成膜されてなることを特徴とする反射防止膜。
  6. 基板上に、密着層(屈折率:nA,膜厚:dA)、高屈折率層a(屈折率:nHa,膜厚:dHa)、高屈折率層b(屈折率:nHb,膜厚:dHb)、低屈折率層(屈折率:nL,膜厚:dL)がこの順番に積層されてなり、
    前記各層の屈折率が、1.6≦nA≦2.4,1.8≦nHa≦2.0,2.0≦nHb≦2.4,1.4≦nL≦1.6、かつnHa<nHbであって、
    前記各層の膜厚が、設計中心波長λ(nm)に対して以下の式を満足することを特徴とする請求項5に記載の反射防止膜。
    1nm≦dA≦15nm
    0.25λ≦nHa×dHa≦0.3λ
    0.1λ≦nHb×dHb≦0.2λ
    0.2λ≦ nL×dL ≦0.25λ
  7. CO及び/又はCOの反応性ガスの存在下で金属ターゲットをスパッタガスによりスパッタリングして基板上に前記金属の酸化物を含む薄膜を成膜し、ついで該薄膜をOプラズマ、Oイオン、Oラジカルの少なくともいずれか1つと反応させて透明薄膜にすることを特徴とするスパッタ成膜方法。
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