JP2004244664A - スパッタリングターゲットとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スパッタリングターゲットはNb材からなる。このようなNbターゲットはスパッタ面におけるNbの(110)面、(200)面、(211)面、(220)面、(310)面、(222)面の各結晶方位比率が、(110)面の結晶方位比率=59.5%±59.5×0.30、(200)面の結晶方位比率=10.7%±10.7×0.30、(211)面の結晶方位比率=16.7%±16.7×0.30、(220)面の結晶方位比率=4.8%±4.8×0.30、(310)面の結晶方位比率=6.5%±6.5×0.30、(222)面の結晶方位比率=1.8%±1.8×0.30の条件を満足している。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば反射防止膜における高屈折率膜の形成などに用いられるスパッタリングターゲットとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のディスプレス装置の進展には著しいものがある。ディスプレイ装置としては陰極線管(CRT)を使用した装置が広く使用されてきたが、CRTはある程度以上の設置スペースが必要とされることから、軽量・薄型のディスプレイ装置として液晶表示装置が急速に普及している。液晶表示装置は携帯電話やPDAなどの表示部、パソコン用モニタ、さらには家庭用テレビを始めとする各種家電製品などの様々な分野で使用されている。また、自発光タイプのディスプレス装置としては、プラズマディスプレイパネル(PDP)が実用化されている。さらに、電界放出型冷陰極などの電子放出素子を用いた表示装置、いわゆる電界放出型表示装置(FED)の実用化も進められている。
【0003】
上述したような各種のディスプレイ装置には、当然ながら見やすさが第一に要求される。このため、コントラストの低下要因となる背景の映り込みを防止するために、画面の表面反射を抑制する必要がある。そこで、ディスプレイ装置の表面には一般に反射防止処理が施されている。反射防止膜は高低の屈折率の異なる薄膜を光学設計により交互に積層することで、反射光を干渉させて反射率を減衰させるメカニズムに基づくものである。このような反射防止膜の成膜方法には主として蒸着法やゾル・ゲル法が採用されてきたが、最近では生産能力と膜厚の制御性の観点からスパッタリング法が採用され始めている。
【0004】
反射防止膜の構成材料には、高屈折率膜としてTiOx膜が、また低屈折率膜としてSiO2膜が主に用いられてきたが、最近では高屈折率膜としてNb2O5膜などのNb酸化膜(NbOx膜)が使用されるようになってきている(例えば特許文献1など参照)。Nb酸化膜はTi酸化膜に比べて屈折率が高く、かつスパッタ成膜する際のスパッタレートが高いと共に、反応性スパッタの安定性に優れるなどの特徴を有するためである。
【0005】
Nb酸化膜の成膜方法としては、(1)Nbターゲットを用いてArとO2の混合ガス中で反応性スパッタしてNb酸化物膜を成膜する方法、(2)Nbターゲットを用いてスパッタ成膜したNb膜をプラズマ酸化する方法、その他に(3)Nb酸化物ターゲット(NbOxターゲット)を高周波スパッタしてNb酸化物膜を成膜する方法、などが知られているが、主として(1)の方法が適用されている。Nbターゲットとしては、溶解材(Nbインゴット)を所定形状に塑性加工したターゲットを用いることが一般的であるが、高融点金属ターゲットに焼結材を適用し得ることも知られている(特許文献2など参照)。なお、Nb酸化物ターゲットについては従来から焼結材が適用されている(特許文献3など参照)。
【0006】
ところで、反射防止膜用の薄膜にとっては特に屈折率が重要となる。しかも、反射防止膜を適用するディスプレス装置などの分野は大量生産が必要とされるため、同レベルの屈折率を有する薄膜を安定的に形成することが求められる。ここで、薄膜の屈折率はその膜厚に強く依存するため、スパッタリング法で反射防止膜用薄膜を形成する工程においては膜厚の安定性を高めることが求められている。特に、スパッタリングターゲットのライフエンドまで薄膜の膜厚のばらつきを抑えること、つまり成膜速度の安定化が重要になる。
【0007】
Nbターゲットを用いてNb酸化物膜を反射防止膜用薄膜として形成する工程においては、薄膜の膜厚を管理するために成膜速度の制御などが行われているが、現状ではターゲットのライフエンドに近くなるにしたがって成膜速度が低下していく傾向があり、この成膜速度の変化に伴って膜厚のばらつきが大きくなることが問題となっている。また、反射防止膜の成膜用ターゲットには、反射防止膜を適用する装置によっては比較的大型のターゲットが用いられることなどに起因して、Nb酸化膜の面内における膜厚のばらつきも大きくなりやすい傾向があり、このような面内の膜厚ばらつきも問題になっている。
【0008】
【特許文献1】特開平11−171596号公報
【特許文献2】特開平6−136523号公報
【特許文献3】特開2002−338354号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のNbターゲットを用いて反射防止膜用のNb酸化物膜などをスパッタ成膜する工程においては、ライフエンドに近くなるにしたがって成膜速度が低下していく傾向があり、この成膜速度の変化に伴って膜厚のばらつきが大きくなることが問題になっている。また、Nb酸化膜の面内における膜厚のばらつきも問題になっている。このようなことから、Nbターゲットのライフエンドまで成膜速度の均一性を保つことで薄膜の膜厚のばらつきを低く抑えると共に、Nbターゲットに起因する薄膜の膜厚の面内ばらつきを抑制することが強く求められている。
【0010】
本発明はこのような課題に対処するためになされたもので、Nbターゲットのライフエンドまで成膜速度を安定化させることによって、例えば反射防止膜などの形成工程における膜厚のばらつきを抑制することを可能にしたスパッタリングターゲットを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために、Nbターゲットを用いてスパッタ成膜したNb酸化膜の膜厚のばらつきと各種のターゲット特性との相関性について種々検討した結果、Nbターゲット表面における結晶面の方位と比率が成膜速度、さらには成膜速度に強く依存する膜厚のばらつきに大きく影響しており、これらの間に重要な相関関係があることが判明した。そして、成膜速度を安定化して膜厚のばらつきを抑制するためには、Nbターゲットのスパッタ面を特定面に配向させないこと、つまり集合組織にしないことが重要であることを見出した。
【0012】
本発明はこのような知見に基づくものであって、本発明のスパッタリングターゲットは請求項1に記載したように、Nb材からなるスパッタリングターゲットであって、前記ターゲットのスパッタ面におけるNbの(110)面、(200)面、(211)面、(220)面、(310)面、(222)面の各結晶方位比率を、[(基準ピーク比A(%))±(A×許容係数B)]で表したとき、
(110)面の結晶方位比率=59.5%±59.5×0.30、
(200)面の結晶方位比率=10.7%±10.7×0.30、
(211)面の結晶方位比率=16.7%±16.7×0.30、
(220)面の結晶方位比率=4.8%±4.8×0.30、
(310)面の結晶方位比率=6.5%±6.5×0.30、
(222)面の結晶方位比率=1.8%±1.8×0.30
の条件を満足することを特徴としている。
【0013】
本発明のスパッタリングターゲット(Nbターゲット)は、JCPDSカードに記載されている無配向状態のNbのX線回折結果、すなわちNb粉末のX線回折結果(JCPDSカード:カード番号34−370)を基準(基準ピーク比A)とし、スパッタ面におけるNbの(110)面、(200)面、(211)面、(220)面、(310)面、(222)面の各結晶方位比率を、それぞれ基準ピーク比Aに対して±30%の範囲内(許容係数B=±0.3)に制御したものであり、実質的に無配向状態(ランダムな状態)のスパッタ面を有するものである。このようなスパッタ面を有するNbターゲットによれば、薄膜の経時的な膜厚のばらつきや面内での膜厚のばらつきを抑制することが可能となる。
【0014】
本発明のスパッタリングターゲットにおいて、スパッタ面におけるNbの各結晶方位比率は請求項2に記載したように、基準ピーク比Aに対して±20%の範囲内(許容係数B=±0.2)に制御することがより好ましい。また、本発明のスパッタリングターゲットは上述したような実質的に無配向状態のスパッタ面を得る上で、Nb焼結体でターゲットを構成すること、すなわち焼結ターゲットを適用することが好ましい。ただし、単にNbの焼結ターゲットを適用すれば、上述したような無配向状態のスパッタ面が再現性よく得られるわけではない。本発明のスパッタリングターゲットを製造するにあたっては、以下に示す本発明の製造方法を適用することが好ましい。
【0015】
本発明のスパッタリングターゲットの製造方法は、請求項6に記載したように、Nb粉末を所望のターゲット形状に成形し、このNb成形体を1300℃以上1800℃以下の焼結温度で焼結して、Nb焼結体からなるスパッタリングターゲットを製造するにあたり、800℃から前記焼結温度までの温度範囲を10℃/min以下の昇温速度で昇温し、前記焼結温度下で加圧焼結した後、前記焼結温度から800℃までの温度範囲を20℃/min以下の冷却速度で冷却することを特徴としている。さらに、請求項7に記載したように、前記昇温過程で800〜1200℃の温度にて圧力を印加せずに脱ガス処理を実施し、前記脱ガス処理後に圧力を印加して加圧焼結することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明のスパッタリングターゲットはNb材からなるターゲットであって、例えば反射防止膜における高屈折率膜に好適な酸化ニオブ(NbOx)膜の形成などに使用されるものである。Nb酸化膜はNbターゲットを用いて、例えばArとO2の混合ガス中で反応性スパッタを行うことにより得ることができる。また、Nbターゲットを用いてNb膜をスパッタ成膜し、これにプラズマ酸化処理を施すことでNb酸化膜を形成することもできる。
【0017】
ここで、スパッタリングターゲットを構成するNb材には、反射防止膜(高屈折率膜)などの使用用途を考慮して、例えば純度が99%以上のNb材を使用することが好ましい。ここで言う純度とはNb以外の不純物元素、例えばFe、Ni、Cr、Al、Cu、Ta、Na、Kなどの元素の各含有量(質量%)の合計量を100%から引いた値を示すものであり、これら不純物元素の含有量が1質量%以下、すなわちNbの純度が99%以上であることが好ましい。さらには、ターゲット中の不純物元素量が0.5質量%以下、すなわちNbの純度が99.5%以上であることがより好ましい。
【0018】
実用的には、ターゲット中の不純物元素量が0.01〜0.1質量%(Nbの純度が99〜99.99%)の範囲のNb材を用いることが好ましい。なお、不純物としてFe、Ni、Cr、Al、Cu、Ta、Na、Kを挙げたのは、これら元素はNb原料粉末や製造工程中に不可避的に含まれるもの、あるいは反射防止膜中に含まれると悪影響を与える元素であるからである。言い換えれば、これら不純物元素以外の不純物は、原料や工程中に不可避的に含まれる量が極少量であるため、実用的には無視できるものである。また、測定方法はICP分析法などの公知の方法を適用することができる。
【0019】
上述したようなスパッタリングターゲット(Nbターゲット)において、本発明ではスパッタ面におけるNbの(110)面、(200)面、(211)面、(220)面、(310)面、(222)面の各結晶方位比率を、JCPDSカードにおける無配向状態のNbのX線回折結果(カード番号34−370:Nb粉末のX線回折結果)を基準(基準ピーク比A)とし、この基準ピーク比Aに対してそれぞれ±30%の範囲内に制御しており、実質的に無配向状態(ランダムな状態)のスパッタ面を有するものである。このようなスパッタ面のNbの結晶方位制御(ランダム化)に基づいて、本発明ではスパッタ成膜時の成膜速度のばらつき、さらには成膜速度に強く依存する膜厚のばらつきを大幅に低減することを可能にしている。
【0020】
すなわち、スパッタリングターゲットは通常使用するにしたがってターゲットの特定領域だけ局所的に減少した形状、いわゆるエロージョンと呼ばれる形状となる。これは、一般的なマグネトロンスパッタでは特定領域のプラズマ密度を磁場により高くしているためであり、この部分が集中してスパッタリングされる。従来のNbターゲット(主に溶解・加工ターゲット)を用いて成膜を続けていくと、エロージョン部が傾斜をもって削られるため、スパッタ粒子は初期状態に比べて広範囲に飛散する傾向がある。
【0021】
このような点に対して、従来のNbターゲットの表面状態をXRD解析したところ、(200)面を主ピークとするパターンを示すことが確認された。この結果は使用後のNbターゲット表面においても同様であった。この(200)面は鍛造や圧延などの塑性変形に伴う転移のずれによって生じたものと推定される。すなわち、従来のNbターゲットは、溶解・精製したNbインゴットに冷間加工と真空熱処理を施して製造している。冷間で加工を行う理由は、Nbは酸素との親和力が非常に強く、高い温度では直ぐに酸化して脆化するためである。
【0022】
さらに詳細に述べると、従来のNbターゲットは、まずNbインゴットに冷間鍛造、冷間圧延を行った後、再結晶化を図るために特定温度以上で熱処理を行うことにより製造されている。もしくは、Nbインゴットを一度絞め鍛造した後に熱処理を行い、その後に上記した工程で製造されるものもある。このような従来の製造工程にしたがって得られるNbターゲットの表面は(200)面を主ピークとするパターンを示すことが多い。この(200)面は冷間鍛造や冷間圧延時における転移のずれによって生じるものと考えられる。
【0023】
このような表面の結晶方位が(200)面を主とするNbターゲットを用いてスパッタ成膜を行うと、成膜速度が使用初期から徐々に低下する傾向を示すことが確認された。これは特定面に配向したターゲットを用いて成膜を続けていくと、上述したようにエロージョン部が傾斜をもって削られるため、スパッタ粒子が徐々に広範囲にわたって飛散する傾向を示すためである。これが従来のNbターゲットの経時的な成膜速度の低下原因となっているものと考えられる。また、スパッタ粒子の飛散角度の拡大は面内の膜厚ばらつきの増加原因にもなっている。
【0024】
スパッタ粒子の飛散角度の拡大、すなわち経時的な飛散角度の変化(増大)を抑制するためには、Nbターゲットのスパッタ面を特定面に配向させないこと、つまり集合組織にしないことが重要である。すなわち、無配向状態(結晶面がランダムな状態)のスパッタ面は表面全体がほぼ均一に削られていくため、スパッタ粒子の経時的な飛散角度の増大が抑制される。これによって、成膜速度が初期状態からライフエンド近くまで安定に保たれ、膜厚の経時的なばらつきの発生が抑制される。さらに、膜厚の面内ばらつきも低減する。
【0025】
本発明のスパッタリングターゲットは、上述した無配向状態(ランダムな状態)のスパッタ面を実現する上で、Nbの(110)面、(200)面、(211)面、(220)面、(310)面、(222)面の各結晶方位比率を、それぞれ無配向状態を示す基準ピーク比Aに対して±30%の範囲内に制御している。スパッタ面の各結晶方位比率は、基準ピーク比Aに対して±20%の範囲内に制御することがより好ましく、さらに好ましくは±15%の範囲内である。Nbの無配向状態を示す基準ピーク比Aは、上述したようにJCPDSカードにおけるNb粉末のX線回折結果(カード番号34−370)に基づくものであり、この結晶方位比率(基準ピーク比A)は以下の表1に示す通りである。
【0026】
【表1】
【0027】
表1に示した無配向状態のNbの結晶方位比率(基準ピーク比A)に対するスパッタ面の各結晶方位比率を、[(基準ピーク比A(%))±(A×許容係数B)]で表したとき、それぞれ±30%の範囲内(許容係数B=±0.3)に制御している。具体的には、スパッタ面の各結晶方位比率を、(110)面の結晶方位比率=59.5%±59.5×0.30、(200)面の結晶方位比率=10.7%±10.7×0.30、(211)面の結晶方位比率=16.7%±16.7×0.30、(220)面の結晶方位比率=4.8%±4.8×0.30、(310)面の結晶方位比率=6.5%±6.5×0.30、(222)面の結晶方位比率=1.8%±1.8×0.30としている。スパッタ面の各結晶方位比率が基準ピーク比Aに対して±30%の範囲を超えると、スパッタ粒子の飛散角度が経時的に増大し、成膜速度の低下ひいては膜厚の経時的なばらつきや面内ばらつきが大きくなる。
【0028】
上述したような結晶方位比率条件を満足するスパッタ面、すなわち実質的に無配向状態のスパッタ面を有するNbターゲットによれば、初期状態からライフエンド近くまでの成膜速度の変化を極めて小さくすることができる。従って、そのようなNbターゲットを用いることによって、膜厚の安定性に優れた薄膜、例えばNb酸化膜を得ることができる。言い換えると、Nb酸化膜などの膜厚をターゲットの初期状態からライフエンド近くまで安定に保つことができ、ターゲットの使用時間の経過に伴う膜厚のばらつきを大幅に低減することが可能となる。さらに、膜厚の面内ばらつきも抑制することができる。前述したように、反射防止膜の用途では薄膜の屈折率の安定化が重要であり、この薄膜の屈折率はその膜厚に強く依存する。従って、膜厚のばらつきを大幅に低減したNbターゲットは、例えば反射防止膜の品質や生産性の向上に大きく寄与するものである。
【0029】
なお、本発明のスパッタリングターゲット(Nbターゲット)のスパッタ面における各結晶方位比率は、スパッタ面のX線回折パターンから各結晶面((110)面、(200)面、(211)面、(220)面、(310)面、(222)面)のピーク強度比を求め、これら各ピーク強度比(I(abc))から以下の式に基づいて求めるものとする。例えば、(110)面の結晶方位比率は、[I(110)/{I(110)+I(200)+I(211)+I(220)+I(310)+I(222)}]×100(%)の式により求める。他の結晶面の比率も同様にして求めるものとする。
【0030】
また、本発明で規定するNbターゲットのスパッタ面における各結晶方位比率は、以下のようにして測定した値を示すものとする。すなわち、例えばターゲットの形状が長方形の場合、まず長方形ターゲットの中心部(位置1)、4つの角部(位置2〜5)、中心部と各角部とを結ぶ直線を3等分した各位置(位置6〜13)、外周の各辺を2等分した各位置(位置14〜17)の合計17個所からそれぞれ試験片(15×15mm)を採取し、これら17個の試験片についてそれぞれXRD測定を行う。これら各試験片のXRDパターンから上述した各結晶方位比率を求め、これらの値の平均値を本発明の結晶方位比率とする。なお、測定部については特開2002−363736号公報などに記載されている測定部と同様である。
【0031】
上述したように、本発明のNbターゲットは実質的に無配向状態のスパッタ面を有するものである。このようなNbターゲットを前述した溶解・加工法で得ることは困難である。そこで、本発明のスパッタリングターゲットにはNbの焼結体、すなわち焼結ターゲットを適用することが好ましい。ただし、単に焼結ターゲットを適用しただけでは、焼結もしくは粒成長しやすい結晶方位が優先的に出現する傾向があるため、上述した実質的に無配向状態のスパッタ面を有するNbターゲットを得ることが難しいのに対して、以下に示す製造方法を適用することで本発明のスパッタリングターゲットを再現性よく得ることができる。
【0032】
すなわち、まず前述したような純度を有するNb粉末を、所望のターゲット形状に応じた成形型(例えばカーボン型)内に充填する。この際に、平均粒子径が500μm以下のNb粉末を用いることが好ましい。Nb粉末の平均粒子径が500μmを超えると、焼結時に配向しやすいと共に、焼結体の密度を十分に高めることが困難となる。低密度のNb焼結体はスパッタ時の不良発生原因となる。ただし、Nb粉末の平均粒子径があまり小さすぎると、不純物量の増大などを招くことから、Nb粉末の平均粒子径は50μm以上であることが好ましい。
【0033】
成形型内に充填されたNb粉末は焼結温度まで昇温され、ホットプレス(HP)により加圧焼結される。この際、800℃から焼結温度までの温度範囲は10℃/min以下の昇温速度で昇温する。Nbの結晶成長が始まる800℃以上の温度範囲を10℃/minを超える速度で昇温すると、焼結もしくは粒成長しやすい結晶方位が優先的に出現しやすくなる。この昇温工程は脱ガス処理を兼ねるため、圧力を印加せずに昇温することが好ましい。特に、圧力を印加しない状態で800〜1200℃の温度で1時間以上保持して脱ガス処理を実施することが好ましい。これは原料粉末に付着している酸素や他の不純物元素を除去するための処理であり、これによりNb焼結体の高純度化と高密度化を達成することができる。脱ガス処理時の雰囲気は1×10−2Pa以下の真空雰囲気とすることが好ましい。
【0034】
上記したような脱ガス処理を実施した後、例えば20MPa以上の圧力を加えつつ焼結温度まで昇温して加圧焼結する。この際の昇温速度も上述したように10℃/min以下とする。昇温速度は1〜5℃/minの範囲とすることがより好ましい。焼結温度(最高温度)は1300〜1800℃の範囲とする。焼結温度が1300℃未満であるとNb焼結体を十分に高密度化することができない。一方、焼結温度が1800℃を超えると粒成長が著しくなり、異常成長した結晶粒を発生させる原因となる。異常な粒成長が増えれば、本発明で規定する結晶ピーク比を満足させることが困難となる。このような焼結温度での保持時間は5時間以上とすることが好ましい。
【0035】
この後、加圧力を取り除いて室温まで冷却するが、少なくとも焼結温度から800℃までの温度範囲は20℃/min以下の冷却速度で冷却する。加圧焼結時に多少優先方位が生じることがあるが、焼結後の冷却速度を20℃/min以下とすることによって、加圧焼結時に生じた結晶方位(特定の結晶方位)を緩和してランダムな状態をより再現性よく得ることができる。焼結後の冷却速度は10℃/min以下とすることがより好ましい。
【0036】
また、冷却速度の制御で製造時間が長くなる場合には、例えば型内にNb粉末を充填した後に仕切り板を載せ、さらにその上に配置した型内にNb粉末を充填する、すなわちNb粉末/仕切り板/Nb粉末…を交互に積層することで、一度に複数枚のターゲットを製造することができる。これによって、焼結ターゲットの製造効率を向上させることができる。なお、仕切り板としてはNbと反応しないと共に耐熱性を有するもの、例えばカーボン板が好ましく用いられる。
【0037】
上述したような焼結工程を適用してNbターゲットの基となるターゲット素材を作製することによって、無配向状態のターゲット素材、すなわちNb焼結体を再現性よく得ることができる。また、ホットプレスにより作製したNb焼結体には、さらにHIP処理を施してもよい。HIP処理は特に大型のターゲットに対して効果的であり、より高密度のターゲット素材を得ることができる。HIP処理は1400〜1800℃の温度下で150MPa以上の圧力(静水圧)を印加して実施することが好ましい。
【0038】
このようにして得たターゲット素材(Nb焼結体)を所定の形状に機械加工し、さらに例えばAlやCuからなるバッキングプレートと接合することで、目的とするスパッタリングターゲット(Nbターゲット)が得られる。バッキングプレートとの接合には一般的な拡散接合やソルダー接合を適用することができる。ソルダー接合を適用する場合には、公知のIn系やSn系の接合材を介してバッキングプレートと接合する。また、拡散接合の温度は600℃以下とすることが好ましい。
【0039】
本発明のスパッタリングターゲット(Nbターゲット)は、例えば反射防止膜の高屈折率膜などとして用いられるNb酸化膜(NbOx膜)の成膜に好適に使用されるものである。NbOx膜は本発明のNbターゲットを用いて、例えばArとO2の混合ガス中で反応性スパッタを行うことにより得ることができる。また、本発明のNbターゲットを用いてNb膜をスパッタ成膜し、これにプラズマ酸化処理を施してNbOx膜を形成することもできる。
【0040】
上述したようなNbOx膜(あるいはNb膜)の成膜にあたって、本発明のスパッタリングターゲット(Nbターゲット)によれば、成膜速度並びにそれに基づく膜厚をターゲットの初期状態からライフエンド近くまで安定に保つことができるため、ターゲットの使用時間の経過に伴う膜厚のばらつきを大幅に低減することができる。これによって、膜厚に強く依存するNb酸化膜の屈折率を安定化できるため、例えば反射防止膜の品質や生産性を向上させることが可能となる。これは反射防止膜を有するディスプレイ装置などの各種装置や部品の品質や製造歩留りの向上に大きく寄与するものである。
【0041】
【実施例】
次に、本発明の具体的な実施例およびその評価結果について述べる。
【0042】
実施例1
まず、純度が2Nで平均粒子径が300μmのNb粉末を用意し、このNb粉末をカーボン型内に充填してホットプレス装置にセットした。この状態で装置内雰囲気を1×10−2Pa以下の真空雰囲気とし、900℃で5時間保持して脱ガス処理を実施した。次いで、30MPaの圧力を加えつつ、10℃/minの速度で1600℃まで昇温した。なお、脱ガス処理前においても800℃以上の昇温速度は10℃/minとした。そして、1600℃で5時間保持して焼結した後、圧力を取り除くと共に装置内雰囲気をArに置換して、室温近傍まで10℃/minの速度で冷却した。
【0043】
このようにして得たターゲット用Nb素材(Nb焼結体)を直径300mm×厚さ5mmの形状に機械加工した後、Cu製バッキングプレートにろう付け接合することによって、目的とするNbスパッタリングターゲットを作製した。このようなNbターゲットを後述する特性評価に供した。
【0044】
実施例2〜5
上記した実施例1において、Nb粉末の平均粒子径、脱ガス処理条件、焼結温度までの昇温速度、焼結(HP)条件、焼結温度からの冷却速度をそれぞれ表2に示す条件に変更する以外は、それぞれ実施例1と同様にしてターゲット用Nb素材(Nb焼結体)を作製し、さらに実施例1と同様にしてそれぞれNbスパッタリングターゲットを作製した。これら各Nbターゲットを後述する特性評価に供した。
【0045】
実施例6
実施例1で作製したNb焼結体に対して、さらに175MPa、1400℃、5時間の条件でHIP処理を施した。このHIP処理体をターゲット用Nb素材として用いて、実施例1と同様にしてNbスパッタリングターゲットを作製した。このNbターゲットを後述する特性評価に供した。
【0046】
比較例1〜5
上記した実施例1において、Nb粉末の平均粒子径、脱ガス処理条件、焼結温度までの昇温速度、焼結(HP)条件、焼結温度からの冷却速度をそれぞれ表2に示す条件に変更する以外は、それぞれ実施例1と同様にしてターゲット用Nb素材(Nb焼結体)を作製し、さらに実施例1と同様にしてそれぞれNbスパッタリングターゲットを作製した。これら各Nbターゲットを後述する特性評価に供した。
【0047】
比較例6
純度2NのEB溶解製Nbインゴット(直径230mm×Lmm)を径方向に絞め鍛造して直径110mm×LmmのNb素材を作製した。次いで、このNb素材に0.067Paの真空雰囲気中にて1400℃×10hrの条件で熱処理(昇温速度:10℃/min)を施した。このNb素材を据え込み鍛造して直径330mm×厚さ3mmのNb素材とし、これに0.067Paの真空雰囲気中にて800℃×10hrの条件で熱処理(昇温速度:10℃/min)を施した。このようにして得たターゲット用Nb素材を用いて、実施例1と同様にしてNbスパッタリングターゲットを作製した。このNbターゲットを後述する特性評価に供した。
【0048】
【表2】
【0049】
上述した実施例1〜6および比較例1〜6による各Nbスパッタリングターゲットの表面(スパッタ面)の結晶方位比率を、前述した方法(XRD測定)にしたがって測定した。また、各Nbスパッタリングターゲットの純度を測定した。表3にターゲット表面の結晶方位比率と純度の測定結果を示す。
【0050】
なお、ターゲット表面(スパッタ面)の結晶方位比率の測定については、まず各サンプル(前述した試験片)の表面を#120から研磨を行って、#400で仕上げした表面状態でXRD測定を実施した。XRD測定は理学社製のXRD装置・RAD−Bを用いて行った。測定条件は、X線:Cu−κα1、管電圧:50V、管電流:100A、発散スリット:1deg、散乱スリット:1deg、受光スリット:0.15mm、走査モード:連続、スキャンスピード:5°/min、スキャンステップ:0.05°、測定角度:30〜110°、走査軸:2θ/θ、オフセット:0°、固定角:0°、ゴニオメータ:縦型ゴニオメータ2軸、である。Nbターゲットの純度については、Fe、Ni、Cr、Al、Cu、Ta、Na、Kの各元素の含有量(合計量)を引いた値をNb純度として示した。
【0051】
【表3】
【0052】
次に、上述した実施例1〜6および比較例1〜6の各Nbスパッタリングターゲットを用いて、スパッタ方式:マグネトロンスパッタ、出力DC:2kW、背圧:1×10−5Pa、Ar:5Pa、O2:0.5Pa、スパッタ時間:60minの条件下で、それぞれ8インチのSiウェハ基板上にNb酸化膜(NbOx膜)を成膜した。このNb酸化膜の成膜工程において、積算電力が1kwh、100kwh、500kwhとなった時点の成膜速度とNb酸化膜の面内膜厚分布を測定した。これらの測定結果を表4に示す。
【0053】
なお、成膜速度は接触式膜厚測定器(αステップ)を用いて膜厚を測定し、この膜厚から求めた。また、Nb酸化膜の面内膜厚分布は、まずSiウェハ基板の直径に対して端部から5mm間隔で膜厚を測定した。これら膜厚の測定値から最大値と最小値を求め、その最大値と最小値から{(最大値−最小値)/(最大値+最小値)}×100(%)の式に基づいて、Nb酸化膜の膜厚分布を算出した。
【0054】
【表4】
【0055】
表4から明らかなように、本発明の製造条件を適用して作製した実施例1〜6の各Nbスパッタリングターゲットは、いずれもスパッタ面の各結晶方位比率が基準ピーク比(無配向状態)に対して±30%の範囲内に制御されていることが分かる。一方、本発明の製造条件から外れている比較例1〜5の各Nbスパッタリングターゲットは、Nb焼結体をターゲット素材として使用しているにもかかわらず、スパッタ面にいずれかの結晶面が優先的に出現している。また、溶解・加工ターゲットを適用した比較例6は(200)面が優先的に存在している。
【0056】
そして、上述したスパッタ面が実質的に無配向状態(ランダムな状態)の実施例1〜6による各Nbスパッタリングターゲットを用いることによって、ターゲットの使用初期からライフエンド近くまでの成膜速度をほぼ一定に維持することができる。これによって、Nb酸化膜の膜厚のばらつきおよび面内分布について良好な結果が得られている。一方、比較例1〜6によるNbスパッタリングターゲットを用いた場合には、ターゲットの使用時間の経過と共に成膜速度が低下し、さらに膜厚分布も低下することが分かる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のNbスパッタリングターゲットによれば、スパッタ成膜時における成膜速度の経時的な変化を低減することができるため、例えば反射防止膜の形成工程などにおける膜厚のばらつきを抑制することが可能となる。従って、このような本発明のNbスパッタリングターゲットを用いることによって、例えば反射防止膜に用いられるNbOx膜やNb膜の品質や生産性の向上を図ることができる。
Claims (9)
- Nb材からなるスパッタリングターゲットであって、前記ターゲットのスパッタ面におけるNbの(110)面、(200)面、(211)面、(220)面、(310)面、(222)面の各結晶方位比率を、[(基準ピーク比A(%))±(A×許容係数B)]で表したとき、
(110)面の結晶方位比率=59.5%±59.5×0.30、
(200)面の結晶方位比率=10.7%±10.7×0.30、
(211)面の結晶方位比率=16.7%±16.7×0.30、
(220)面の結晶方位比率=4.8%±4.8×0.30、
(310)面の結晶方位比率=6.5%±6.5×0.30、
(222)面の結晶方位比率=1.8%±1.8×0.30
の条件を満足することを特徴とするスパッタリングターゲット。 - 請求項1記載のスパッタリングターゲットにおいて、
前記Nbの各結晶方位比率は前記基準ピーク比Aに対して±20%の範囲内であることを特徴とするスパッタリングターゲット。 - 請求項1または請求項2記載のスパッタリングターゲットにおいて、
前記ターゲットはNb焼結体からなることを特徴とするスパッタリングターゲット。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のスパッタリングターゲットにおいて、
前記ターゲットはNb以外の不純物元素の含有量が1質量%以下の純度を有することを特徴とするスパッタリングターゲット。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載のスパッタリングターゲットにおいて、
反射防止膜における高屈折率膜の形成用ターゲットとして用いられることを特徴とするスパッタリングターゲット。 - Nb粉末を所望のターゲット形状に成形し、このNb成形体を1300℃以上1800℃以下の焼結温度で焼結して、Nb焼結体からなるスパッタリングターゲットを製造するにあたり、
800℃から前記焼結温度までの温度範囲を10℃/min以下の昇温速度で昇温し、前記焼結温度下で加圧焼結した後、前記焼結温度から800℃までの温度範囲を20℃/min以下の冷却速度で冷却することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。 - 請求項6記載のスパッタリングターゲットの製造方法において、
前記昇温過程で800〜1200℃の温度にて圧力を印加せずに脱ガス処理を実施し、前記脱ガス処理後に圧力を印加して加圧焼結することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。 - 請求項6または請求項7記載のスパッタリングターゲットの製造方法において、
前記Nb粉末は500μm以下の平均粒子径を有することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。 - 請求項6ないし請求項8のいずれか1項記載のスパッタリングターゲットの製造方法において、
前記ターゲットのスパッタ面におけるNbの(110)面、(200)面、(211)面、(220)面、(310)面、(222)面の各結晶方位比率を、[(基準ピーク比A(%))±(A×許容係数B)]で表したとき、
(110)面の結晶方位比率=59.5%±59.5×0.30、
(200)面の結晶方位比率=10.7%±10.7×0.30、
(211)面の結晶方位比率=16.7%±16.7×0.30、
(220)面の結晶方位比率=4.8%±4.8×0.30、
(310)面の結晶方位比率=6.5%±6.5×0.30、
(222)面の結晶方位比率=1.8%±1.8×0.30
の条件内に制御することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
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