JP2007267477A - インバータ制御装置及びこれを用いた電動機制御システム - Google Patents

インバータ制御装置及びこれを用いた電動機制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチング回数を増大することなく、インバータの出力の波形歪を低減することが可能なインバータ制御装置及びこれを用いた電動機制御システムを提供する。
【解決手段】PWM指令値である変調率値を演算する変調率値演算手段2と、キャリア信号生成手段12と、PWM信号生成手段11とを備えたインバータ制御装置1において、変調率値演算手段2は、前記変調率値として第1の変調率値及び第2の変調率値を演算し、PWM信号生成手段11は、第1の変調率値及び第2の変調率値を三角波の正の傾きを有する部分及び負の傾きを有する部分とそれぞれ比較することによって、第1の変調率値に比例する部分と第2の変調率値に比例する部分とからなる幅を有するパルスが三角波の周期に対応する周期で配列されてなるPWM信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インバータ制御装置及びこれを用いた電動機制御システムに関し、特に高速回転でかつ大出力の電動機を駆動し、従って高周波でかつひずみ率の低い出力波形を生成することが要求されるインバータの制御装置及びこれを用いた電動機制御システムに関する。
従来の典型的なインバータ制御装置として、交流電動機を駆動する三相PWMインバータの制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置では、三相PWMインバータの3つのスイッチ(一対のスイッチング素子で構成される)のオンオフ信号(PWM信号)Su,Sv,Swは、三相の電圧指令に比例する変調率と三角波キャリア信号とを比較することによって得られる。つまり、変調率発生器の変調率Vu,Vv,Vwとキャリア発生器が出力する三角波Caとを比較器に入力し、比較器においてVu>CaならばSu=1、Vu>CaならばSu=0となるスイッチング信号Suを出力する。変調率Vv,Vwについても同様のスイッチング信号Sv,Swをそれぞれ出力する。三相PWMインバータはこれらのスイッチング信号Su,Sv,Swを入力され、Su=1ならばU相のスイッチをインバータの直流電源の正側に接続し、Su=0ならばU相のスイッチをインバータの直流電源の負側に接続する。V相及びW相のスイッチも同様に動作する。これにより、三相の電圧指令に比例する三相の電圧がインバータから出力されて交流電動機が駆動される。
特開5−168244号公報(特に図3)
ところで、上述のPWM信号を入力されたインバータでは、例えば電圧型インバータの場合、出力電圧はPWM信号に忠実な波形を有するものとなり、出力電流は誘導性負荷やフィルタ等により平滑化された波形を有するものとなる(電流型インバータではこの逆になる)。この場合、三角波キャリア信号によるPWM信号は、キャリア信号を構成する三角波の周期でパルスが配列されたパルス列信号のパルス幅を、変調信号に相当する、インバータに対する出力電流指令で変調して生成される信号である。従って、このPWM信号の復調信号に相当するインバータの出力電流の波形は、その周波数(変調信号の周波数に相当)に比べて、三角波キャリア信号の周波数が高い程、滑らかなものとなり、高調波が少なくなる。また、インバータの出力電流の波形は、三角波キャリア信号の周波数が高い程、誘導性負荷やフィルタ等により平滑化され易くなる。
一方、インバータの用途によっては、高い周波数でかつ大きな出力が要求される場合がある。例えば、回転速度が高くかつ出力が大きい(以下、高速回転でかつ大出力という)電動機を駆動する場合が該当する。また、インバータを構成するスイッチング素子はPWM信号の1つのパルスで2回スイッチングする(オン及びオフする)ので、三角波キャリア信号の周波数を高くすると、当該スイッチング素子のスイッチング回数が増大してそのスイッチング損失が増大する。このスイッチング損失の増大は、高速回転でかつ大出力の電動機ではその効率を低下させるため好ましくない。従って、このような高速回転でかつ大出力の電動機を駆動するインバータの制御装置では、三角波キャリア信号の周波数をある限度以上に高くすることができない。その結果、インバータの出力の周波数に三角波キャリア信号の周波数が近づいてしまい、インバータの出力における波形歪が大きくなるという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、スイッチング回数を増大することなく、インバータの出力の波形歪を低減することが可能なインバータ制御装置及びこれを用いた電動機制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインバータ制御装置は、PWM指令値である変調率値を三角波から成るキャリア信号と比較することによって前記変調率値に比例する幅を有するパルスが前記三角波の周期に対応する周期で配列されてなるPWM信号を生成し、該PWM信号によってインバータのスイッチング素子のスイッチングを制御する、インバータ制御装置において、前記変調率値として第1の変調率値及び第2の変調率値を演算し、該第1の変調率値及び第2の変調率値を前記三角波の正の傾きを有する部分及び負の傾きを有する部分とそれぞれ比較することによって、前記第1の変調率値に比例する部分と前記第2の変調率値に比例する部分とからなる幅を有するパルスが前記三角波の周期に対応する周期で配列されてなるPWM信号を生成する。
このような構成とすると、キャリア信号を構成する三角波の1周期内で変調率値が2回変更されるので、この変調率値(第1及び第2の変調率値)の変更周期で平均したインバータの出力が小刻みに変化するものとなり、その結果、波形歪が低減される。また、第1の変調率値に比例する部分と第2の変調率値に比例する部分とからなる幅を有するパルスが三角波の周期に対応する周期で配列されてなるPWM信号を生成するので、PWM信号におけるパルスPの発生周期が、三角波キャリア信号の周期と同じになる。従って、スイッチング回数を増大することなく、インバータの出力における波形歪を低減することができる。
インバータ制御装置は、前記第1の変調率値及び第2の変調率値を演算する変調率値演算手段と、前記三角波から成るキャリア信号を生成するキャリア信号生成手段と、前記第1の変調率値及び第2の変調率値を前記三角波の正の傾きを有する部分及び負の傾きを有する部分とそれぞれ比較することによって前記PWM信号を生成するPWM信号生成手段とを備えていてもよい。
前記三角波のある谷点から次の谷点までを1制御周期とし、前記変調率値演算手段は前記制御周期における前記三角波の谷点から頂点までの半周期及び頂点から次の谷点までの半周期に対応させてそれぞれ前記第1の変調率値及び第2の変調率値を演算し、前記PWM信号生成手段は前記1制御周期毎に前記PWM信号の前記パルスを発生してもよい。
前記変調率値演算手段は、前記制御周期の始点近傍において前記インバータの出力を取得し、該取得した出力に基づいて前記インバータの出力の前記三角波の谷点及び頂点に対応する位相における前記PWM指令値をそれぞれ前記第1の変調率値及び第2の変調率値として演算してもよい。
前記インバータ制御装置は、前半周期用レジスタ及び後半周期用レジスタを有する第1及び第2のレジスタセットと、書き込み先切替手段と、読み出し手段とを備えており、前記変調率値演算手段は、前記演算した前記第1の変調率値及び第2の変調率値を前記第1及び第2のレジスタセットの前半周期用レジスタ及び後半周期用レジスタに書き込むものであり、前記書き込み先切替手段は、前記三角波の位相に基づいて、1つの前記制御周期で演算された前記第1の変調率値及び第2の変調率値が、第1のレジスタセット及び第2のレジスタセットに交互に書き込まれかつ各レジスタセットにおいてそれぞれ前半周期用レジスタ及び後半周期用レジスタに書き込まれるように、前記第1の変調率値及び第2の変調率値の書き込み先を切り替えるものであり、前記読み出し手段は、前記三角波の位相に基づいて、1つの前記制御周期で演算された前記第1の変調率値及び第2の変調率値を、前記第1のレジスタセット及び第2のレジスタセットのうちの前記変調率演算による書き込みが行われていない方のレジスタセットの前半周期用レジスタ及び後半周期用レジスタからそれぞれ読み出すものであり、前記PWM信号生成手段は、前記読み出された前記第1の変調率値及び前記第2の変調率値を用いて前記PWM信号を生成するものであってもよい。
複数の互いに並列に接続された前記インバータに対し、それぞれ、前記PWM信号を生成し、各々のPWM信号によって各々の前記インバータのスイッチング素子のスイッチングを制御し、かつ前記複数のインバータに対応する各々の前記PWM信号を生成するために用いる前記三角波の位相を互いに異ならしめてもよい。
このような構成とすると、PWM周波数を等価的に高くすることができるので、出力のリプルを低減することができる。
前記インバータ制御装置は前記複数のインバータに対応する各々の前記PWM信号を生成するために用いる前記三角波の位相をずらしてもよい。
このような構成とすると、複数のインバータによって多相交流を出力する場合において、当該複数のインバータに対応する各々のPWM信号を生成するための三角波の位相を適宜ずらすことによって、PWM信号を適切に高くすることができる。
前記インバータは正弦波交流電力を出力するものであってもよい。
前記インバータは三相の正弦波交流電力を出力するものであり、前記インバータ制御装置は、各相について前記PWM信号を生成し、該PWM信号によって前記インバータの各相のスイッチング素子のスイッチングを制御してもよい。
また、本発明の電動機制御システムは、請求項1に記載のインバータ制御装置と、該インバータ制御装置が生成するPWM信号によってそのスイッチング素子のスイッチングが制御される前記インバータと、該インバータによって駆動される電動機と、を備えたものである。
本発明は以上に説明したように構成され、インバータ制御装置及びこれを用いた電動機制御システムにおいて、スイッチング回数を増大することなく、インバータの出力の波形歪を低減することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るインバータ制御装置の概略の構成を示すブロック図である。図2は図1のインバータ制御装置の動作を示す波形図である。
最初に、本実施の形態のインバータ制御装置の制御対象であるインバータについて説明する。インバータには電圧型インバータと電流型インバータとがある。電圧型インバータでは、その出力電圧の波形が、入力されるPWM信号(正確にはゲート信号)の波形に忠実な波形となり、電流型インバータでは、その出力電流の波形が、入力されるPWM信号の波形に忠実な波形となる。インバータがいずれのタイプであるかは、インバータ制御装置の構成には本質的に無関係である。従って、以下では、インバータが電圧型である場合を述べるが、以下に述べるインバータ制御装置1は、インバータが電流型である場合にも、実質的にそのまま適用できる。また、インバータの出力波形は、一般には正弦波であるので、以下では正弦波である場合を述べるが、以下に述べるインバータ制御装置1は、インバータの出力波形が他の波形である場合にも、実質的にそのまま適用できる。
図1及び図2において、本実施の形態のインバータ制御装置1は変調率値演算器2を備えている。変調率値演算器2はマイコン等の演算器で構成されていて、インバータ(図1及び図2に不図示)の出力指令値(以下、単に出力指令値という)が入力される。この出力指令値は、インバータの駆動対象の電流を制御する場合は電流値であり、電圧を制御する場合は電圧値である。変調率値演算器2は、入力された出力指令値に基づいて、PWM指令値として前半周期用変調率値(第1の変調率値)Sm1と後半周期用変調率値(第2の変調率値)Sm2とを演算する。
ここで、まず、図2について説明する。図2において、上段の波形図は変調率(出力指令)Sm及び三角波キャリア信号Scの波形を示す。この波形図において、横軸は位相を示し、縦軸は変調率及び三角波キャリア信号の出力(以下、三角波出力と略す場合がある)を示す。符号Sm1及びSm2は、それぞれ、前半周期用変調率値及び後半周期用変調率値を示す。符号61及び62は、それぞれ、三角波キャリア信号Scの谷点及び頂点を示す。なお、本明細書においては、便宜上、三角波キャリア信号Scの最小値となる点及び最大値となる点をそれぞれ谷点及び頂点と呼ぶ。Tは制御周期を示し、Taは前半周期を示し、Tbは後半周期を示す。なお、図2では横軸が位相を示しているので、正確に言えば、T,Ta,Tbは、それらの周期に相当する位相区間を指し示している。本明細書では、制御周期Tは、インバータの出力のサンプリング間隔を意味している。従って、図1において、出力指令値は制御周期T毎に変調率値演算器2に入力される。ここでは、三角波キャリア信号Scの谷点61から次の谷点61までの期間が制御周期Tとして設定されている。また、三角波キャリア信号Scの谷点61から頂点62までの期間及び頂点62から次に谷点61までの期間が、それぞれ前半周期Ta及び後半周期Tbとして設定されている。前半周期Taと後半周期Tbとはその長さが等しい、すなわち、これらの長さは、制御周期Tの半分である。中断の波形図は、PWM信号Spの波形を示す。この波形図において、横軸は位相を示し、縦軸はPWM信号の出力(以下、PWM出力と略す場合がある)を示す。符号Pはパルスを示す。ここでは、PWM信号Spの出力は「0」と「1」との2値を取るものと仮定する。従って、PWM信号SpにおいてはパルスPの値は「1」である。符号WはパルスPの幅を示し、符号Wa及びWbはそれぞれ、パルスPの幅Wの、前半周期用変調率値Sm1に比例する部分及び後半周期用変調率値Sm2に比例する部分を示す。下段の波形図は中段のPWM信号に対応するインバータの出力電圧を模式化した波形図である。すなわち、中段のPWM信号を入力すると、インバータには、入力されたPWM信号の波形に忠実な波形の、パルス列からなる出力電圧が現れる。下段の波形図は、この出力電圧の各パルスを各々の属する各前半周期Ta又は後半周期Tb(変調率値を変更する周期)で平均した電圧(以下、変調率値変更周期平均電圧という)を波形図として表して模式化したものである。この波形図を用いると、後述するように、本発明と従来例との相違を明確に表すことができる。この波形図において、横軸は位相を示し、縦軸はインバータの変調率値変更周期平均電圧を示す。符号Vaは変調率値変更周期平均電圧を示し、符号Va1は前半周期Taに対応する変調率値変更周期平均電圧を示し、符号Va2は後半周期Tbに対応する変調率値変更周期平均電圧を示す。
次に、変調率値演算器2の説明に戻る。上述のように、本実施の形態では、1制御周期毎に、出力指令値が入力されるので、変調率値演算器2は、まず、入力された出力指令値に基づいて前半周期用変調率値Sm1を演算する。この演算した前半周期用変調率値Sm1を、アドレス切替器16を経由して変調率値記憶器19に書き込む。次いで、出力指令値とその入力のタイミング(位相)に基づいて、この入力の位相から前半周期Taに相当する位相(制御対象が電動機である場合にはその回転角速度をωとするとωTa)だけ遅れた位相における変調率を演算し、これを後半周期用変調率値とする。そして、この演算した後半周期用変調率値Sm2を、アドレス切替器16を経由して変調率値記憶器19に書き込む。
変調率値記憶器19は、第1の前半周期用レジスタ6と、第1の後半周期用レジスタ7と、第2の前半周期用レジスタ8と、第2の後半周期用レジスタ9とを備えている。そして、第1の前半周期用レジスタ6と第1の後半周期用レジスタ7とが第1のレジスタセット31を構成し、第2の前半周期用レジスタ8と第2の後半周期用レジスタ9とが第2のレジスタセット32を構成している。
一方、インバータ制御装置1は三角波発生器12を備えている。三角波発生器12は、三角キャリア信号Scを発生して、これをPWM信号生成器11及び変調率値切替信号発生器13に入力する。変調率値切替信号発生器13は、入力された三角波キャリア信号の谷点61と頂点62とを示す変調率値切替信号を発生して、これをアドレス切替器16及び変調率値切替器(切替読み出し手段)10に入力する。
アドレス切替器16は、前半周期用書き込みアドレス切替器3と後半周期用書き込みアドレス切替器4とを備えていて、前述の前半周期用変調率値Sm1は前半周期用書き込みアドレス切替器3を経由し、後半周期用変調率値Sm2は後半周期用書き込みアドレス切替器4を経由する。前半周期用書き込みアドレス切替器3は、変調率値切替信号発生器13から三角波キャリア信号Scの谷点61を示す変調率値切替信号が入力される度に、第1の前半周期用レジスタ6と第2の前半周期用レジスタ8との間で変調率値演算器2で演算された前半周期用変調率値Sm1の書き込み先を切り替える。また、後半周期用書き込みアドレス切替器4は、変調率値切替信号発生器13から三角波キャリア信号Scの谷点61を示す変調率値切替信号が入力される度に、第1の後半周期用レジスタ7と第2の後半周期用レジスタ9との間で変調率値演算器2で演算された後半周期用変調率値Sm2の書き込み先を切り替える。また、ここでは、前半周期用書き込みアドレス切替器3が前半周期用変調率値Sm1の書き込み先を第1の前半周期用レジスタ6に切り替えたとき、前半周期用書き込みアドレス切替器4が後半周期用変調率値Sm2の書き込み先を第1の後半周期用レジスタ7に切り替える。これにより、変調率値演算器2で演算された前半周期用変調率値Sm1と後半周期用変調率値Sm2とは、それぞれ、第1のレジスタセット31と第2のレジスタセット32とに1制御周期毎に交互に書き込まれる。この際、前半周期用変調率値Sm1と後半周期用変調率値Sm2とは、第1のレジスタセット31においては第1の前半周期用レジスタ6と第1の後半周期用レジスタ7とにそれぞれ書き込まれ、第2のレジスタセット32においては第2の前半周期用レジスタ8と第2の後半周期用レジスタ9とにそれぞれ書き込まれる。
変調率値切替器10は変調率値記憶器19から前半周期用変調率値Sm1及び後半周期用変調率値Sm2を読み出して、これをPWM信号生成器11に入力する。具体的には、変調率値切替器10は、ある制御周期Tにおいて、変調率値切替信号発生器13から三角波キャリア信号Scの谷点61を示す変調率値切替信号が入力されると第1の前半周期用レジスタ6から前半周期用変調率値Sm1を読み出し、その後、三角波キャリア信号Scの頂点62を示す変調率値切替信号が入力されると第1の後半周期用レジスタ7から後半周期用変調率値Sm1を読み出す。そして、次の制御周期Tにおいて、三角波キャリア信号Scの谷点61を示す変調率値切替信号が入力されると第2の前半周期用レジスタ8から前半周期用変調率値Sm1を読み出し、その後、三角波キャリア信号Scの頂点62を示す変調率値切替信号が入力されると第2の後半周期用レジスタ9から後半周期用変調率値Sm1を読み出す。そして、この一連の動作を繰り返す。この際、変調率値切替器10は、第1のレジスタセット31及び第2のレジスタセット32のうち、アドレス切替器16によって書き込み先として選択されていない方のレジスタセットから前半周期用変調率値Sm1及び後半周期用変調率値Sm2を読み出す。これにより、前半周期用変調率値Sm1及び後半周期用変調率値Sm2が、三角波キャリア信号Scの谷点61及び頂点62にそれぞれ同期して変調率値記憶器19から逐次読み出されてPWM信号生成器11に入力される。
PWM信号生成器11は比較器で構成されていて、このPWM信号生成器11には、この前半周期用変調率値Sm1及び後半周期用変調率値Sm2の他に、上述のように三角波キャリア信号Scが入力される。PWM信号生成器11は、順次入力される前半周期用変調率値Sm1及び後半周期用変調率値Sm2を三角波キャリア信号Scと比較してPWM信号を生成し、これをゲート駆動回路15に入力する。具体的には、図2に示すように、PWM信号生成器11は、制御周期Tの前半周期Taにおいて、三角波キャリア信号Scの傾きが正の部分(谷点61から頂点62までの部分)が前半周期用変調率値Sm1以下となる期間に渡って「1」を出力する。また、ある制御周期Tの後半周期Tbにおいて、三角波キャリア信号Scの傾きが負の部分(頂点62から谷点61までの部分)が後半周期用変調率値Sm2以下となる期間に渡って「1」を出力する。これにより、ある制御周期Tの後半周期Tbにおいて三角波キャリア信号Scの傾きが負の部分が後半周期用変調率値Sm2以下となり始める点(位相)から次の制御周期の前半周期Taにおいて三角波キャリア信号Scの傾きが正の部分が前半周期用変調率値Sm1を超えはじめる点(位相)までの期間(位相区間)に渡って1つのパルスPが発生する。このパルスPは、当該期間(「1」が出力される期間)に等しい幅Wを有し、かつ、上記ある制御周期Tの後半周期TbにおけるPWM出力の「1」の部分Pbと上記次の制御周期Tの前半周期TaにおけるPWM出力の「1」の部分Paとで構成されている。換言すれば、このパルスPは、前半周期用変調率値Sm1に比例する部分Waと後半周期用変調率値Sm2に比例する部分Wbとからなる幅Wを有している。このPWM信号Spの効果については後で詳しく説明する。
ゲート駆動回路15は、入力されるPWM信号Spの波形に忠実な波形を有するゲート駆動信号を生成して、これをインバータのスイッチ(一対のスイッチング素子)に出力する。なお、変調率値切替器10、PWM信号生成器11、三角波発生器12、変調率値切替信号発生器13、アドレス切替器16、及び変調率値記憶器19は、本実施の形態ではFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成されている。もちろん、これらをマイコンとソフトウエアとで実現してもよい。
次に、以上のように構成されたインバータ制御装置1の動作を説明する。
図1及図2において、インバータ制御装置1では、三角波発生器12が三角波キャリア信号Scを発生してこれをPMW信号生成器11と変調率値切替信号発生器13とに入力する。
変調率値切替信号発生器13は、入力される三角波キャリア信号Scに基づいて変調率値切替信号を発生して、これをアドレス切替器16と変調率値切替器10とに入力する。
一方、変調率値演算器2は、出力指令値を入力されると、この出力指令値に基づいて前半周期用変調率値Sm1及び第2のSm2を演算して、これらを、アドレス切替器16を介して変調率値記憶器19に書き込む。この際、アドレス切替器16は、変調率値演算器2で演算された前半周期用変調率値Sm1と後半周期用変調率値Sm2が、それぞれ、第1のレジスタセット31と第2のレジスタセット32とに1制御周期毎に交互に書き込まれるように、これらの書き込み先を選択する。
変調率値切替器10は、第1のレジスタセット31及び第2のレジスタセット32のうち、アドレス切替器16によって書き込み先として選択されていない方のレジスタセットから前半周期用変調率値Sm1及び後半周期用変調率値Sm2を読み出すようにして、前半周期用変調率値Sm1及び後半周期用変調率値Sm2を、三角波キャリア信号Scの谷点61及び頂点62にそれぞれ同期して変調率値記憶器19から逐次読み出し、これらをPWM信号生成器11に入力する。
PWM信号生成器11は、この順次入力される前半周期用変調率値Sm1及び後半周期用変調率値Sm2を、三角波発生器12から入力される三角波キャリア信号Scと比較して、図2の中段の波形図に示すような波形を有するPWM信号Spを生成し、これをゲート駆動回路15に入力する。
ゲート駆動回路15は、入力されるPWM信号Spに従ってその波形に忠実な波形のゲート駆動信号を生成して、これをインバータのスイッチに出力する。
インバータは、ゲート駆動信号に従って、そのスイッチをスイッチングする。これにより、出力指令に応じた電流又は電圧がインバータから出力される。
次に、本実施の形態の効果を比較形態と比較して説明する。
図3は比較形態のインバータ制御装置の動作を示す波形図である。図3において、上段の波形図は変調率Sm及び三角波キャリア信号Scの波形を示し、中段の波形図はPMW信号Spの波形を示し、下段の波形図はインバータの変調率値変更周期平均電圧Vaの波形を示す。
この比較形態は、一般的なPWM信号発生方法を用いるものであり、特許文献1に記載されたインバータ制御装置もこれと同様のPWM信号発生方法を用いていると考えられる。
図3に示すように、この比較形態においては、PWM信号生成器は、制御周期Tにおいて、三角波キャリア信号Scが変調率値Sm0以下となる期間に渡って「1」を出力する。これにより、変調率値Sm0が小さい場合には、制御周期Tにおいて「1」が出力される期間に一致する幅Wを有するパルスPが発生し、変調率値Sm0が大きい場合には、互いに前後する制御周期Tに跨って、各制御周期T内に位置する部分が「1」が出力される期間に対応するような幅Wを有するパルスPが発生する。このPMW信号Spをインバータに入力すると、入力されたPWM信号Spの波形に忠実な波形の電圧がインバータから出力される。この出力電圧の各パルスPを変調率値Sm0が変更される周期である制御周期Tで平均すると、図3の下段の波形図に示されるように、この平均電圧Va0が連なった波形を有する変調率値変更周期平均電圧Vaが得られる。この変調率値変更周期平均電圧Vaにおいては、三角波キャリア信号Scの周期に等しい制御周期Tで電圧が階段状に変化する。
これに対し、本実施の形態のインバータ制御装置1では、図2の下段の波形図に示すように、変調率値変更周期平均電圧Vaの波形は、三角波キャリア信号Scの周期の半分の周期Ta,Tbで電圧が階段状に変化する。従って、本実施の形態では、変調率値変更周期平均電圧Vaが、比較形態と比べて、半分の周期で小刻みに階段状に変化することとなり、その分、インバータから出力される電流の波形歪、すなわち、高調波が低減される。そして、さらに重要なことは、本実施の形態では、三角波キャリア信号Scの傾きが正の部分と傾きが負の部分とにそれぞれ別個の変調率値Sm1,Sm2を用意しかつ対比させてパルスを発生させるので、三角波キャリア信号Scのある周期における傾きが負の部分がその対応する変調率値Sm2以下となる期間に対応するパルスと、三角波キャリア信号Scの次の周期における傾きが正の部分がその対応する変調率値Sm1以下となる期間に対応するパルスとが繋がって1つのパルスとなる。このため、PWM信号SpにおけるパルスPの発生周期が、三角波キャリア信号Scの周期と同じであり、従って、比較形態と同じであるという点である。この故に、インバータのスイッチのスイッチング回数が、比較形態に比べて増加しないで済む。その結果、スイッチング回数を増大することなく(従ってスイッチング損失を増大させることなく)、インバータの出力の波形歪を低減することができる。
なお、上記ではインバータが電圧型である場合を述べたが、インバータが電流型である場合にも、上述のインバータ制御装置1を適用することができる。この場合には、インバータの出力電流がPWM信号Spの波形に忠実な波形を有するものとなる。そして、その出力電流の各パルスを変調率値の変更周期で平均した電圧が、従来(比較形態)に比べて、半分の周期で小刻みに階段状に変化することとなり、その分、インバータから出力される電圧の波形歪、すなわち、高調波が低減される。
また、上記ではインバータの出力の波形が正弦波である場合を述べたが、インバータの出力波形が滑らかでかつ周期性を有する波形であれば、上述のインバータ制御装置1を適用して同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1のインバータ制御装置を電動機の制御システムに適用した例を示す。
図4は本実施の形態に係る電動機制御システムの概略の構成を示す回路図である。図4において図1における構成要素と同一又は相当する構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態の電動機制御システムは、周知の電動機制御システムにおいて、インバータ制御装置を実施の形態1のインバータ制御装置1で構成したものである。従って、本実施の形態では、インバータ制御装置1と関連する構成を詳細に説明し、その他の周知の構成については概略の説明に止める。
本実施の形態の電動機制御システムは、例えば、同期電動機のベクトル制御システムである。もちろん、他の電動機制御システムであってもよい。従って、モータMは、ここでは、同期電動機である。この電動機制御システムでは、三相交流電源21にコンバータ22が接続されている。コンバータ22の出力側には平滑コンデンサ等(図示せず)が接続されている。このコンバータ22の出力側にインバータ23の入力側が接続されている。インバータ23は、ここでは、三相の電圧型のインバータである。インバータ23は、U相、V相、及びW相の各相毎に、それぞれ、スイッチSWu、スイッチSWv、スイッチSWwを有している。スイッチSWuは一対のスイッチング素子51、52とこれらに逆並列に接続されたダイオードとで構成されている。スイッチSWvは一対のスイッチング素子53、54とこれらに逆並列に接続されたダイオードとで構成されている。スイッチSWwは一対のスイッチング素子55、56とこれらに逆並列に接続されたダイオードとで構成されている。スイッチング素子51〜56は、ここでは、IGBTで構成されている。
このインバータ23の出力側に三相同期電動機Mが接続されている。また、この電動機制御システムでは、インバータ23の各相の出力電流が電流センサ(図示せず)によって検出され、図示されない演算器によって、d−q軸変換されて、この変換後の出力電流値のd軸及びq軸の目標電流値に対する誤差がそれぞれ電流指令値として演算され、この電流指令値がd−q軸逆変換されて三相の出力電流指令値として三相インバータ制御装置41に入力される。この三相インバータ制御装置41は、各相のインバータ制御装置が実施の形態1のインバータ制御装置1でそれぞれ構成されている。各相のインバータ制御装置は、互いに同期して三角波キャリア信号を発生させるように構成されている。上述の三相の出力電流指令値は各相のインバータ制御装置1にそれぞれ入力される。従って、図1において、出力指令値として、各相の出力電流指令値が変調率値演算器2に入力される。そして、ゲート駆動回路15から出力されるゲート駆動信号がインバータ23の各相のスイッチSWu,SWv,SWwの一対のスイッチング素子51〜56のゲートに入力される。
このように構成された本実施の形態の電動機制御システムでは、インバータ23の出力電流が検出され、この検出された電流値に基づいてd軸及びq軸の電流指令値が生成され、このd軸及びq軸の電流指令値に基づいてインバータ制御装置1が各相のゲート信号を出力する。そして、インバータ23の各相のスイッチSWu,SWv,SWwは、このゲート信号に従ってスイッチングして、図2の中段の波形図に示すPWM信号Spの波形に中実な波形を有する電圧がインバータ23の各相において出力される。そして、このインバータ23の出力電圧が同期電動機Mに印加されて、インバータ23に出力電流(負荷電流)が流れる。この出力電流は、同期電動機Mの誘導性負荷によって平滑化されて実質的に正弦波となる。これにより、インバータの出力電流がフィードバック制御され、この制御を通じて、同期電動機Mの負荷電流の瞬時値が制御される。
ここで、本実施形態では、インバータ23の各相の出力電圧が、これを変調率値変更周期平均電圧で表した場合に、図2の下段の波形図に示すように、従来(比較形態)に比べて小刻みに階段状に変化する波形を有するものとなる。このため、従来に比べて、各相の負荷電流の歪が低減され、その結果、同期電動機における発熱が低減される。しかも、インバータ23に入力されるゲート信号(PWM信号)のパルス周期が従来と同じであるので、インバータ23のスイッチング回数が増大することはない。
(実施の形態3)
図5は本発明の実施の形態3に係る電動機制御システムの概略の構成を示す回路図である。図5において図14おける構成要素と同一又は相当する構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態の電動機制御システムは、実施の形態2の電動機制御システムにおいて、インバータ23の出力側と同期電動機Mとの間に、フィルタリアクトルL1〜L3とフィルタキャパシタC1〜C3とからなる三相のLCフィルタが挿入されたものである。その他の点は、実施の形態2と同様である。
このように構成された本実施の形態の電動機制御システムでは、三相のLCフィルタによって同期電動機Mの負荷電流の波形歪が低減されるが、上述のように、インバータ制御装置1から出力されるPWM信号Spの効果によって、同期電動機Mの負荷電流の波形歪が低減されているので、波形歪を従来と同レベルまで低減するために要求されるLCフィルタの波形歪低減能力は低くて済む。従って、その分、LCフィルタを小型化することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、インバータを並列運転する電動機制御システムを例示したものである。
図6は本実施の形態に係るインバータ制御装置の概略の構成を示すブロック図である。図7は本実施の形態に係る電動機制御システムの概略の構成を示す回路図である。図8は図7の電動機制御システムの動作を示す波形図である。図9は図8のA部に代わる他の波形を示す波形図である。図6において図1における要素と同一又は相当する要素には同一符号を付してその説明を省略する。また、図7において図5における要素と同一又は相当する要素には同一符号を付してその説明を省略する。また、図8及び図9において、図2と同一又は相当する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態の電動機制御システムでは、三相交流電源21に対し、2台のコンバータ22A,22Bが互いに並列に接続され、この2台のコンバータ22A,22Bに、2台のインバータ23A,23Bがそれぞれ接続されている。2台のコンバータ22A,22Bの出力側は相互に結線されている。2台のインバータ23A,23Bは、それぞれ、実施の形態3のインバータで構成されている。そして、この2台のインバータ23A,23Bの出力側は、U相、V相、及びW相の各相について、相間変圧器TRu,TRv,TRwによってそれぞれ磁気結合を生じるようにして並列に接続されている。この相間変圧器TRu,TRv,TRwによって、2台のインバータ23A,23B間の電流がバランスされる。この相間変圧器TRu,TRv,TRwの出力側に三相同期電動機Mが接続されている。また、2台のインバータ23A,23Bの出力側にはフィルタリアクトルL11,L12,L21,L22,L31,L32とフィルタキャパシタC1〜C3とが適宜配設されていて、これらによって三相のLCフィルタが構成されている。
2台のインバータ23A,23Bは、それぞれ、三相インバータ制御装置41A,41Bによって制御される。これらの三相インバータ制御装置41A,41Bは、以下に述べる点を除き、実施の形態2の三相インバータ制御装置41と同様にそれぞれ構成されている。
2台の三相インバータ制御装置41A,41Bは、互いに180度位相が異なる三角波キャリア信号を発生するように構成されている。本実施の形態では、各々の三相インバータ制御装置41A,41Bの各相のインバータ制御装置は、図6に示すインバータ制御装置1で構成されている。
図6に示すように、本実施の形態に係るインバータ制御装置1は、以下の点を除き、図1のインバータ制御装置1と同じである。すなわち、本実施の形態に係るインバータ制御装置1は、三角波発生器17と、三角波切替器18と、三角波切替信号発生器20とをさらに備えている。三角波発生器17は、三角波発生器12が発生する三角波キャリア信号より90度位相が進んだ三角波キャリア信号を発生する。2つの三角波発生器12,17で発生する三角波キャリア信号は三角波切替器18と変調率値切替信号発生器13とにそれぞれ入力される。一方、三角波切替信号発生器20には、変調率値切替器10からPWM信号生成器11に入力される変調率値が入力される。また、図示しないが、この三角波切替信号発生器20には、他の各相のインバータ制御装置の変調率値切替器からその読み出した変調率値が入力され、かつ、このインバータ制御装置1の変調率値切替器10から他の各相のインバータ制御装置の三角波切替信号発生器にその読み出した変調率値が入力される。三角波切替信号発生器20は、他の2相のインバータ制御装置の変調率値切替器から入力される2つの変調率値がともに正の値又は負の値である場合には、三角波切替信号を発生して、これを三角波切替器18と変調率値信号発生器13とに入力する。三角波切替器18は、三角波切替信号が入力されていない時は、三角波発生器12から入力される三角波キャリア信号をPWM信号生成器11に入力し、三角波切替信号が入力されている間は、三角波発生器17から入力される三角波キャリア信号をPWM信号生成器11に入力する。また、変調率値切替信号発生器13は、三角波切替信号が入力されていない時は、三角波発生器12から入力される三角波キャリア信号に基づいて変調率値切替信号を発生し、三角波切替信号が入力されている間は、三角波発生器17から入力される三角波キャリア信号に基づいて変調率値切替信号を発生する。これにより、他の2相のインバータ制御装置の変調率値切替器が読み出した2つの変調率値の一方が正の値であり他方が負の値である場合には、PWM信号生成器11は、三角波発生器12が発生する通常位相の三角波キャリア信号に基づいてPMW信号を生成し、それらがともに正の値又は負の値である場合には、PWM信号生成器11は、三角波発生器17が発生する位相が90度進んだ三角波キャリア信号に基づいてPMW信号を生成する。
次に、以上のように構成された電動機制御システムの動作を、図6乃至図9を参照しながら説明する。
以下では交流電動機Mに入力される三相電力のU相及とV相との相間電圧を例にとり説明するが、V相及とW相との相間電圧及びW相及とU相との相間電圧もこれと同様である。
まず、図9について説明する。図9は、上段から順に、三角波キャリア信号の波形図、インバータ23AのU相の出力電圧U1の波形図、インバータ23BのU相の出力電圧U2の波形図、相間変圧器TRuの出力電圧Uaの波形図、インバータ23AのV相の出力電圧V1の波形図、インバータ23BのV相の出力電圧V2の波形図、相間変圧器TRvの出力電圧Vaの波形図、及びU相及とV相との相間電圧U−Vの波形図を示している。三角波キャリア信号の波形図を除き、これらの波形図では、見やすくするため、横軸の図示を省略している。
上段の三角波キャリア信号の波形図において、符号Sc1は三相インバータ制御装置41Aの各相のインバータ制御装置1において三角波発生器12が発生する通常位相の三角波キャリア信号を示し、符号Sc2は三相インバータ制御装置41Bの各相のインバータ制御装置1において三角波発生器12が発生する通常位相の三角波キャリア信号を示す。三角波キャリア信号Sc1と三角波キャリア信号Sc2とは互いに180度位相が異なっている。
符号Sm11及びSm21は、双方の三相インバータ制御装置41A,41BのU相のインバータ制御装置1において変調率値演算器2が演算する前半周期用変調率値及び後半周期用変調率値をそれぞれ示し、符号Sm12及びSm22は、双方の三相インバータ制御装置41A,41BのV相のインバータ制御装置1において変調率値演算器2が演算する前半周期用変調率値及び後半周期用変調率値をそれぞれ示す。符号T1、Ta1、及びTb1は、三相インバータ制御装置41Aの各相のインバータ制御装置1における制御周期、前半周期、及び後半周期をそれぞれ示し、符号21、Ta2、及びTb2は、三相インバータ制御装置41Bの各相のインバータ制御装置1における制御周期、前半周期、及び後半周期をそれぞれ示す。また、相間変圧器TRuの出力電圧Uaは、(U1+U2)/2であり、相間変圧器TRvの出力電圧Vaは、(V1+V2)/2である。
この電動機制御システムでは、2台の三相インバータ制御装置41A,41Bは互いに180度位相の異なる三角波キャリア信号Sc1,Sc2をそれぞれ発生する。そして、図8の最上段の波形図に示すように、三相インバータ制御装置41AのU相のインバータ制御装置1は、前半周期用変調率値Sm11及び後半周期用変調率値Sm21を、順次、三角波キャリア信号Sc1と比較してPWM信号を生成する。すると、図8の上から2番目の段の波形図に示すように、このPWM信号の波形に忠実な波形を有する電圧U1がインバータ23AのU相に出力される。また、図8の最上段の波形図に示すように、三相インバータ制御装置41BのU相のインバータ制御装置1は、前半周期用変調率値Sm11及び後半周期用変調率値Sm21を、順次、三角波キャリア信号Sc2と比較してPWM信号を生成する。すると、図8の上から3番目の段の波形図に示すように、このPWM信号の波形に忠実な波形を有する電圧U2がインバータ23BのU相に出力される。すると、これらの電圧U1,U2が相間変圧器TRuで電流バランスされて、図8の上から4番目の段の波形図に示すような波形を有する電圧Uaが相間変圧器TRuに出力される。一方、三相インバータ制御装置41AのV相のインバータ制御装置1は、図8の最上段の波形図に示すように、前半周期用変調率値Sm12及び後半周期用変調率値Sm22を、順次、三角波キャリア信号Sc1と比較してPWM信号を生成する。すると、図8の上から5番目の段の波形図に示すように、このPWM信号の波形に忠実な波形を有する電圧V1がインバータ23AのV相に出力される。また、三相インバータ制御装置41BのV相のインバータ制御装置1は、図8の最上段の波形図に示すように、前半周期用変調率値Sm12及び後半周期用変調率値Sm22を、順次、三角波キャリア信号Sc2と比較してPWM信号を生成する。すると、図8の上から6番目の段の波形図に示すように、このPWM信号の波形に忠実な波形を有する電圧V2がインバータ23BのV相に出力される。すると、これらの電圧V1,V2が相間変圧器TRvで電流バランスされて、図8の上から7番目の段の波形図に示すような波形を有する電圧Vaが相間変圧器TRvに出力される。これにより、三相同期電動機Mに入力される三相電力のU相及とV相との相間電圧U−Vが、図8の最下段に示すような波形を有するものとなる。
ところで、この相間電圧U−Vは、図8から明らかなように、二点鎖線で示す期間Aを除く部分では、パルスの発生周期(パルス周期)が、インバータを単独運転する場合に比べて半分(1/2)になっている。しかし、二点鎖線で示す期間Aでは、2倍になっておらず、インバータを単独運転する場合と同じである。これは、この期間Aでは、2つの相(ここではU相とV相)のインバータ制御装置1においてPMW信号生成に用いられる変調率値(Sm11とSm22との対、及びSm21とSm12との対)が、一方が正の値で他方が負の値となっている(この場合W相における変調率値は負の値である)からである。そこで、本実施の形態では、このような場合には、一方の相(ここではU相)のインバータ制御装置1において、三角波切替信号発生器20が三角波切替信号を発生する(各相のインバータ制御装置1において、三角波キャリア信号を切替可能であるが、実際に三角波キャリア信号を切り替えるのは、このように、一方の相のインバータ制御装置1においてだけである)。すると、図9の上段の波形図に示すように、双方の三相インバータ制御装置41A,41BのU相のインバータ装置1では、通常より90度位相が進んだ三角波キャリア信号Sc3,Sc4にそれぞれ基づいてPMW信号が生成され、各々のPWM信号に忠実な波形の電圧U1,U2(図9に示さず)がそれぞれインバータ23A,23BのU相に出力される。これにより、相間変圧器TRuに、図9の中断の波形図に示すような波形の電圧Uaが出力され、U相とV相との相間電圧U−Vが図9の下段の波形図のBに示すような波形を有するものとなる。つまり、図8の期間Aにおいては、実際には、図9に示すような波形の電圧U−Vが出力される。この図9の電圧U−Vの波形では、パルス周期はインバータを単独運転する場合に比べて半分になっている。従って、本実施の形態では、常に、U相とV相との相間電圧U−Vのパルス周期が、インバータを単独運転する場合に比べて半分になる。換言すれば、PWM信号の周波数がインバータを単独運転する場合に比べて等価的に2倍になる。これは、V相及とW相との相間電圧及びW相及とU相との相間電圧においても同様である。このため、インバータを単独運転する場合に比べてリプル電流を低減することができる。その結果、同期電動機Mの発熱をさらに低減することができ、三相LCフィルタをさらに小型化することができる。また、本実施形態では、双方のインバータ23A,23Bの各相の出力電圧が、これを変調率値変更周期平均電圧で表した場合に従来に比べて小刻みに階段状に変化する波形を有するものとなるので、相間変圧器TRu,TRv,TRwの騒音を低減することができる。
(実施の形態5)
図10は本発明の実施の形態5に係る電動機制御システムの概略の構成を示す回路図である。図10において図7と同一又は相当する要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、本実施の形態では、実施の形態4の3台の相間変圧器TRu,TRv,TRwに代えて、2台の三相変圧器TRA、TRBが用いられている。また、三相のLCフィルタが省略されている。その他の点は実施の形態4と同様である。
具体的には、2台の三相変圧器TRA、TRBでは、その一次巻線がデルタ結線されている。そして、三相変圧器TRAの一次巻線にインバータ23Aの出力側が接続され、三相変圧器TRBの一次巻線にインバータ23Bの出力側が接続されている。また、三相変圧器TRA及び三相変圧器TRAの二次巻線は各相毎に互いに直列に接続され、このように各相毎に直列接続された2台の三相変圧器TRA,TRBの二次巻線がスター結線されている。そして、このスター結線の各相の出力端子に三相同期電動機Mが接続されている。
このように構成された電動機制御システムの動作は、実施の形態4とほぼ同様であるので、その説明を省略する。本実施の形態によれば、実施の形態4と同様に、リプル電流を低減することができ、その結果、同期電動機Mの発熱をさらに低減することができる。また、三相LCフィルタが配設される場合には、これをさらに小型化することができる。また、双方のインバータ23A,23Bの各相の出力電圧が、これを変調率値変更周期平均電圧で表した場合に従来に比べて小刻みに階段状に変化する波形を有するものとなるので、3層変圧器TRA,TRBの騒音を低減することができる。
なお、上述の2台の三相変圧器TRA、TRBの結線に関しては、2台の三相変圧器TRA、TRBの一次巻線をそれぞれスター結線してもよく、また、2台の三相変圧器TRA、TRBの各相毎に互いに直列接続された二次巻き線をデルタ結線してもよい。このように結線しても、上記と同様の効果が得られる。
なお、実施の形態2乃至5では、電圧型インバータを用いる電動機制御システムを説明したが、電流型インバータを用いる電動機制御システムにも同様に本発明を適用することができる。
また、実施の形態2乃至5では、本発明を同期電動機の制御システムに適用する場合を説明したが、ブラシレスDCモータの制御システム、誘導電動機の制御システム等の他の電動機の制御システムにも同様に本発明を適用することができる。
本発明のインバータ制御装置は、電動機制御システムに用いられるインバータ制御装置等として有用である。
本発明の電動機制御システムは、電動機の速度制御、トルク制御等を行う機器、車両、設備等の用途において有用である。
本発明の実施の形態1に係るインバータ制御装置の概略の構成を示すブロック図である。 図1のインバータ制御装置の動作を示す波形図である。 比較形態のインバータ制御装置の動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態2に係る電動機制御システムの概略の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係る電動機制御システムの概略の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態4に係るインバータ制御装置の概略の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る電動機制御システムの概略の構成を示す回路図である。 図7の電動機制御システムの動作を示す波形図である。 図8のA部に代わる他の波形を示す波形図である。 本発明の実施の形態5に係る電動機制御システムの概略の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 インバータ制御装置
2 変調率値演算器
3 前半周期用書き込みアドレス切替器
4 後半周期用書き込みアドレス切替器
6 第1の前半周期用レジスタ
7 第1の後半周期用レジスタ
8 第2の前半周期用レジスタ
9 第2の後半周期用レジスタ
10 変調率値切替器
11 PWM信号生成器
12 三角波発生器
13 変調率値切替信号発生器
14 FGPA
15 ゲート駆動回路
16 アドレス切替器
17 三角波発生器
18 三角波切替器
19 変調率値記憶器
21 三相交流電源
22,22A,22B コンバータ
23,23A,23b インバータ
31 第1のレジスタセット
32 第2のレジスタセット
41,41A,41B 三相インバータ制御装置
51〜56 スイッチング素子
61 谷点
62 頂点
C1〜C3 フィルタキャパシタ
L1〜L3,L11,L12,L21,L22,L31,L32 フィルタリアクトル
M 同期電動機
P パルス
Pa パルスの前半周期用変調率値に比例する部分
Pb パルスの後半周期用変調率値に比例する部分
Sc,Sc1〜Sc4 三角波キャリア信号
Sm 変調率
Sm1,Sm11,Sm12 前半周期用変調率値
Sm2,Sm21,Sm22 後半周期用変調率値
SWu,SWv,SWw スイッチ
T 制御周期
Ta 前半周期
Tb 後半周期
TRA,TRB 三相変圧器
TRu,TRv,TRw 相間変圧器
Va インバータの変調率値変更周期平均電圧
W パルスの幅
Wa パルスの幅の前半周期用変調率値に比例する部分
Wb パルスの後半周期用変調率値に比例する部分

Claims (10)

  1. PWM指令値である変調率値を三角波から成るキャリア信号と比較することによって前記変調率値に比例する幅を有するパルスが前記三角波の周期に対応する周期で配列されてなるPWM信号を生成し、該PWM信号によってインバータのスイッチング素子のスイッチングを制御する、インバータ制御装置において、
    前記変調率値として第1の変調率値及び第2の変調率値を演算し、該第1の変調率値及び第2の変調率値を前記三角波の正の傾きを有する部分及び負の傾きを有する部分とそれぞれ比較することによって、前記第1の変調率値に比例する部分と前記第2の変調率値に比例する部分とからなる幅を有するパルスが前記三角波の周期に対応する周期で配列されてなるPWM信号を生成する、インバータ制御装置。
  2. 前記第1の変調率値及び第2の変調率値を演算する変調率値演算手段と、
    前記三角波から成るキャリア信号を生成するキャリア信号生成手段と、
    前記第1の変調率値及び第2の変調率値を前記三角波の正の傾きを有する部分及び負の傾きを有する部分とそれぞれ比較することによって前記PWM信号を生成するPWM信号生成手段とを備えた、請求項1に記載のインバータ制御装置。
  3. 前記三角波のある谷点から次の谷点までを1制御周期とし、前記変調率値演算手段は前記制御周期における前記三角波の谷点から頂点までの半周期及び頂点から次の谷点までの半周期に対応させてそれぞれ前記第1の変調率値及び第2の変調率値を演算し、前記PWM信号生成手段は前記1制御周期毎に前記PWM信号の前記パルスを発生する、請求項2に記載のインバータ制御装置。
  4. 前記変調率値演算手段は、前記制御周期の始点近傍において前記インバータの出力を取得し、該取得した出力に基づいて前記インバータの出力の前記三角波の谷点及び頂点に対応する位相における前記PWM指令値をそれぞれ前記第1の変調率値及び第2の変調率値として演算する、請求項3に記載のインバータ制御装置。
  5. 前記インバータ制御装置は、前半周期用レジスタ及び後半周期用レジスタを有する第1及び第2のレジスタセットと、書き込み先切替手段と、読み出し手段とを備えており、
    前記変調率値演算手段は、前記演算した前記第1の変調率値及び第2の変調率値を前記第1及び第2のレジスタセットの前半周期用レジスタ及び後半周期用レジスタに書き込むものであり、
    前記書き込み先切替手段は、前記三角波の位相に基づいて、1つの前記制御周期で演算された前記第1の変調率値及び第2の変調率値が、第1のレジスタセット及び第2のレジスタセットに交互に書き込まれかつ各レジスタセットにおいてそれぞれ前半周期用レジスタ及び後半周期用レジスタに書き込まれるように、前記第1の変調率値及び第2の変調率値の書き込み先を切り替えるものであり、
    前記読み出し手段は、前記三角波の位相に基づいて、1つの前記制御周期で演算された前記第1の変調率値及び第2の変調率値を、前記第1のレジスタセット及び第2のレジスタセットのうちの前記変調率演算による書き込みが行われていない方のレジスタセットの前半周期用レジスタ及び後半周期用レジスタからそれぞれ読み出すものであり、
    前記PWM信号生成手段は、前記読み出された前記第1の変調率値及び前記第2の変調率値を用いて前記PWM信号を生成するものである、請求項4に記載のインバータ制御装置。
  6. 複数の互いに並列に接続された前記インバータに対し、それぞれ、前記PWM信号を生成し、各々のPWM信号によって各々の前記インバータのスイッチング素子のスイッチングを制御し、かつ
    前記複数のインバータに対応する各々の前記PWM信号を生成するために用いる前記三角波の位相を互いに異ならしめる、請求項1に記載のインバータ制御装置。
  7. 前記複数のインバータに対応する各々の前記PWM信号を生成するために用いる前記三角波の位相をずらす、請求項6に記載のインバータ制御装置。
  8. 前記インバータは正弦波交流電力を出力するものである、請求項1に記載のインバータ制御装置。
  9. 前記インバータは三相の正弦波交流電力を出力するものであり、前記インバータ制御装置は、各相について前記PWM信号を生成し、該PWM信号によって前記インバータの各相のスイッチング素子のスイッチングを制御する、請求項1に記載のインバータ制御装置。
  10. 請求項1に記載のインバータ制御装置と、該インバータ制御装置が生成するPWM信号によってそのスイッチング素子のスイッチングが制御される前記インバータと、該インバータによって駆動される電動機と、を備えた電動機制御システム。
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