JP4862475B2 - 交流−交流直接変換装置のスイッチングパターン生成方法 - Google Patents

交流−交流直接変換装置のスイッチングパターン生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、単相または多相の交流電源から入力する電圧または周波数を、任意の電圧または周波数に変換して出力する交流−交流直接変換装置(マトリックスコンバータ)に係り、特に仮想入力コンバータは仮想直流リンクのP側とN側にそれぞれ異なる任意の入力相を接続する2n個の基本ベクトルおよびP側とN側に同相が接続されるn個の零ベクトルを組み合わせてスイッチングパターンを生成し、仮想出力インバータは2つの零ベクトルを含む2+2n種類の基本ベクトル(空間ベクトル)でスイッチングパターンを生成し、これらパターンを合成したスイッチングパターンで各双方向スイッチを制御するためのスイッチングパターン生成方法に関するものである。
従来から存在するこの種の交流−交流直接変換装置は、自己消弧形の半導体素子を用いた双方向スイッチを高速に切換え、単相または多相の交流入力を任意の電圧または周波数の電力に変換する変換装置であり、図9に基本構成を示す。三相交流電源1のR,S,Tの各相に入力フィルタ(InputFilter)2と双方向スイッチS1〜S9構成の交流−交流直接変換回路3を介挿し、制御装置(コントローラ)4によって各双方向スイッチを電源周波数よりも十分高い周波数でPWM制御することにより、入力電圧をモータなどの負荷Loadに直接に印加しながら任意の電圧または周波数に制御したU,V,Wの交流出力を得る。
交流−交流直接変換装置における双方向スイッチのスイッチングパターンは、例えばキャリア振幅による変調方式の場合には、入力電圧と同期した信号となるPWMコンバータパターンと、出力周波数と電圧に従って作成されるPWMインバータパターンとのAND条件で決まる。これにより、交流−交流直接変換装置の入力電流はPWMコンバータパターンで制限され、出力電圧と周波数はPWMインバータパターンで制御され、入力力率を「1」に保ちながら入力電流の正弦波化、出力波形の正弦波化、周波数変換動作を同時に実現する。なお、双方向スイッチは、図示のように単方向スイッチを複数用いて構成する場合もある。
ここで、交流−交流直接変換装置の制御法には、大きく分けて仮想DCリンク形とAC−AC直接形との2つの方式がある。仮想DCリンク方式では、仮想的に直流リンクを考えて仮想入力コンバータと仮想出力インバータを独立に制御できるように工夫したもので、従来の電流形PWMコンバータ+電圧形PWMインバータの構成に似ており、制御の考え方が容易になる。一方で、入力側と出力側の各相が1:1で全て異なる相に結線するような6つのスイッチングパターンが発生しないという制約条件がある。AC−AC直接形では、上記のスイッチングパターンに制約条件がないが、一般的にアルゴリズムが複雑となる嫌いがある。
また、PWMパターンを生成する方式としては、主にキャリア比較方式と空間ベクトル変調方式がある。キャリア比較方式は三角波キャリアと正弦波との大小比較によりPWMパターンを生成するもので、仮想DCリンク方式に適用したキャリア比較方式としては、仮想コンバータのキャリア及び仮想PWMパルスから仮想出力インバータキャリアを生成することで、PWM制御のスイッチング回数を少なくかつ同数にしてスイッチング損失やノイズを低減し、出力電圧の制御精度を向上させるものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
空間ベクトル変調方式は、マトリクスコンバータの各スイッチのスイッチング状態に応じて瞬時空間電流ベクトルを選択する方式であり、この選択によりスイッチングパターンが決定される。この空間ベクトル変調方式を採用した方法も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この空間ベクトル変調方式においては、適切なスイッチングパターンを選ぶことにより、スイッチの切り替え回数を減らし、スイッチング損失を減らしたり、負荷電流変化を小さくして出力電圧の歪みを低減することができる。
また、仮想DCリンク方式で空間ベクトル変調方式を採用した手法も発表されている(例えば非特許文献2参照)。
特開2005−168198号公報 AC−AC直接変換回路の解析法、電気学会論文誌、SPC97−53 Space Vector Modulated Three−Phase To Three−Phase Matrix Converter With Input Power Factor Correction L.Huver 他 IEEE trans. On Industry Applications, vol.31,No.6,1995
前記のように、交流−交流直接変換装置のPWMパターンの生成にキャリア比較方式または空間ベクトル変調方式を採用することが前記の特許文献1や非特許文献1、2で提案されている。
しかし、特許文献1ではPWMパターンの生成にキャリア比較方式を採用する場合であり、このキャリア比較方式ではPWMパルスの配置順序が定められないため、空間ベクトル変調方式には適用できない。
また、非特許文献1はAC−AC直接形の交流−交流直接変換装置に空間ベクトル変調方式を採用する場合であるが、仮想DCリンク形の交流−交流直接変換装置には適用できない。
また、非特許文献2には仮想DCリンク形の交流−交流直接変換装置に空間ベクトル変調方式で双方向スイッチをPWM制御することが提案されているが、スイッチ切り替え時の接続状態まで言及されるものでなく、スイッチングパターンによっては高調波ノイズやスイッチング回数が増大することが考えられる。
本発明の目的は、仮想入力コンバータは6つの基本ベクトルおよび3つの零ベクトルを組み合わせてスイッチングパターンを生成し、仮想出力インバータは2つの零ベクトルを含む8種類の基本ベクトルでスイッチングパターンを生成し、これらパターンを合成したスイッチングパターンで各双方向スイッチをPWM制御する交流−交流直接変換装置における、高調波ノイズやスイッチング回数の低減に優れたスイッチングパターン生成方法を提供することにある。
前記の課題を解決するための本発明は、以下の方法を特徴とする。
(1)仮想入力コンバータは仮想直流リンクのP側とN側にそれぞれ異なる任意の入力相を接続する2n個の基本ベクトルおよびP側とN側に同相が接続されるn個の零ベクトルを組み合わせてスイッチングパターンを生成し、仮想出力インバータは2つの零ベクトルを含む2+2n種類の基本ベクトルでスイッチングパターンを生成し、これらパターンを合成したスイッチングパターンで各双方向スイッチを制御するn相の交流−交流直接変換装置において、
前記合成したスイッチングパターンは、零ベクトルのスイッチングパターンを任意スイッチング周期内で1相が常に変化しないように選択して、2相変調状態に近似させることを特徴とする。
(2)仮想入力コンバータは仮想直流リンクのP側とN側にそれぞれ異なる任意の入力相を接続する2n個の基本ベクトルおよびP側とN側に同相が接続されるn個の零ベクトルを組み合わせてスイッチングパターンを生成し、仮想出力インバータは2つの零ベクトルを含む2+2n種類の基本ベクトルでスイッチングパターンを生成し、これらパターンを合成したスイッチングパターンで各双方向スイッチを制御するn相の交流−交流直接変換装置において、
前記各基本ベクトルのデューティに従ってPWM制御を行う電流・電圧空間ベクトルのデューティパルスは、前記双方向スイッチが同時に2個以上スイッチングしないように切り替える配置順序とすることを特徴とする。
(3)前記配置順序は、入力セクター情報から零ベクトルを決定し、入力セクターおよび出力セクター情報の偶数・奇数判別情報に従って決定することを特徴とする。
(4)前記デューティ指令の更新タイミング毎にデューティ指令パルスの配置順序を反転させることを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、仮想入力コンバータは仮想直流リンクのP側とN側にそれぞれ異なる任意の入力相を接続する2n個の基本ベクトルおよびP側とN側に同相が接続されるn個の零ベクトルを組み合わせてスイッチングパターンを生成し、仮想出力インバータは2つの零ベクトルを含む2+2n種類の基本ベクトルでスイッチングパターンを生成し、これらパターンを合成したスイッチングパターンで各双方向スイッチを制御するn相の交流−交流直接変換装置において、高調波ノイズやスイッチング回数の低減により、出力電圧の歪みやスイッチング損失を少なくした優れたスイッチングパターンを生成できる。
(制御法の基本的な説明)
仮想DCリンク方式の交流−交流直接変換装置の制御法は、図1に示すように、本来9組のスイッチS1〜S9構成である変換回路を仮想電流形PWMコンバータと仮想電圧形PWMインバータの12組のスイッチS1〜S12の組み合わせとして考える。
これらスイッチS1〜S12のスイッチングパターンは、図2の表で示すように、仮想電流形PWMコンバータは仮想直流リンクのP側とN側にそれぞれ異なる任意の入力相を接続する6パターン(BaseVector:基本ベクトルi1〜i6)、およびP側とN側に同相が接続される零ベクトル状態が3パターン(i0r,i0s,i0t)存在する。一方、仮想電圧形PWMインバータは、零ベクトル状態2つを含む8種類の基本ベクトル(v0~v7)がある。ここで、入出力の空間ベクトルセクターと基本ベクトルを図3のように定義する。図2の表における仮想コンバータは入力相電流ベクトルIsを基準とし、仮想出力インバータは出力線間電圧ベクトルVrefを基準とし、どちらも反時計回りに回転するベクトルとして表現する。
次に、定義した入力側および出力側の基本ベクトルの組み合わせにおいて、仮想直流リンクのP、Nを通して接続される入力RST相と出力UVW相の関係から、本来の交流−交流直接変換装置のスイッチS1〜S9に照らし合わせると、図4に表で示すように合成されたスイッチングパターンが求められる。
また、交流−交流直接変換装置は、入力電圧源を短絡させてはならないこと、出力誘導性負荷の電流経路を確保することから、スイッチS1,S2,S3と、スイッチS4,S5,S6と、スイッチS7,S8,S9の出力相ごとにまとめた3つの組み合わせで考え、それぞれの組でON状態となるスイッチは1つのみに限られるという制約条件がある。したがって、3相/3相直接変換の全スイッチングパターンは図5に表で示すように27パターンに限られ、それらをmode1〜27として定義する。ただし、仮想DCリンク方式では、mode6,8,12,16,20,22は発生しない。
図4の表で示す合成結果より、各基本ベクトルのデューティに従ってPWM制御を行い、電流・電圧空間ベクトルをスイッチング周期毎に平均的に表現するが、このスイッチング周期内におけるデューティパルスの配置法について説明する。図6は、入力および出力のベクトルとデューティの関係図である。入力の第1基本ベクトルのデューティをA、入力の第2基本ベクトルのデューティをB、出力の第1基本ベクトルのデューティをX、出力の第2基本ベクトルのデューティをYとしている。仮想DCリンク方式ではこれら入出力のデューティ指令を合成して最終的なデューティ指令を生成する。すなわち、それぞれのデューティを掛け合わせて、AX、AY、BX、BYの4つのデューティ指令値を生成する。また、図7で示すように、合成後の零ベクトルZを求め、1スイッチング周期におけるそれぞれのパルス発生期間を定義する。
(実施形態1)
交流−交流直接変換装置は、入力相短絡防止のため、図1におけるスイッチS1、S2、S3の組(U相)、スイッチS4、S5、S6の組(V相)、スイッチS7、S8、S9の組(W相)の3つの組それぞれで1つのみスイッチがONになるように制御しなければならない。ON状態となる3つのスイッチの組み合わせは、前記の図5の表のとおり全27パターンとなる。
ここで、図3で定義した入力ベクトルセクターが「I」、出力ベクトルセクターも「I」のときを例に挙げる。入力セクターIなので、入力第1基本ベクトルはi6、入力第2基本ベクトルはi1となる。一方、出力セクターもIなので、出力第1基本ベクトルはv6、出力第2基本ベクトルはv1となる。よって、図5の表より、U、V、W相のスイッチ接続状態の組み合わせは、「1、5、7」「1、5、8」「1、6、7」「1、6、9」であり、デューティ指令(AX、AY、BX、BY)との関係は、「1、5、7」=AX、「1、5、8」=AY、「1、6、7」=BX、「1、6、9」=BYとなる。また、残る零ベクトル指令Zのスイッチング状態は「1、4、7」「2、5、8」「3、6、9」の3つのどれでも良い。
そこで、本実施形態では、零ベクトル指令を選択する方法として、他の4つのデューティ指令を見てON状態で変化しないスイッチに合わせて選択する。すなわち、上記のセクター「I−I」の組み合わせ例では、スイッチ「1」が常にONとなっているので、零ベクトルも「1、4、7」の組み合わせを選択して、そのセクター内では「1」が常時ONとなるようにパターンを決定する。他のセクター状態においても、1相がスイッチングしないような組み合わせを選択できるため、入出力のセクター状態に合わせて零相ベクトルも変更すればよい。これは、一般的なインバータ制御に当てはめると「2相変調」を行っている状態に近似できる。
したがって、本実施形態では、零相ベクトルのスイッチングパターンを任意スイッチング周期内で1相が常に変化しないように選択し、1相分のスイッチングを行わないでも制御できる2相変調状態に近似させることでスイッチング回数を低減する。
(実施形態2)
図8の表は、入力および出力の空間ベクトルセクターと、各入出力セクター組み合わせにおいて、9区間対称配置の片側5つの合成デューティ配置順序を示している。例として、入力セクターIで出力セクターIのとき、9区間はAY→AX→BX→BY→Z→BY→BX→AX→AYの順序で対称的に配置されることを意味する。ただし、実際はZを2分して5区間+5区間の繰り返しを行っており、デューティ更新も5区間ごとのタイミングで行っている。
図8の表の説明として、実施形態1と同様に入力ベクトルセクターが「I」、出力ベクトルセクターも「I」のときを例に挙げる。このときのU相、V相、W相のスイッチング状態は、「1、5、8」「1、5、7」「1、6、7」「1、6、9」と、零ベクトル「3、6、9」の5組となっている。スイッチング状態とデューティ指令5種の組み合わせを対応させると、「1、5、8」=AY、「1、5、7」=AX、「1、6、7」=BX、「1、6、9」=BY、「3、6、9」=Zということになる。図8の表中、セクター「I―I」の欄でもこの順で表記しており、各デューティ指令がスイッチングする順序もこれに従うことを意味している。
本実施形態では、実施形態1とは異なり、零相ベクトル「3、6、9」を選択して、スイッチング順序をAY→AX→BX→BY→Zとしている。図8の表中、スイッチング切り替わりに着目すると、スイッチが2つ以上同時に切り替わらないように順序が決定されていることが分かる。セクター「I−I」の組み合わせでは、「1、5、8」→「1、5、7」→「1、6、7」→「1、6、9」→「3、6、9」となり、どの切り替わり時も変化するのは1つのスイッチのみである。
したがって、本実施形態では、デューティ指令パルスの切り替わりにおいて、スイッチが同時に2個以上スイッチングしないようにパルス配置順序とする(またはテーブル化する)。これにより、同時スイッチングによる高調波ノイズの影響を低減するとともに、1スイッチング周期におけるスイッチング回数を低減する。
(実施形態3)
上記の実施形態2の手法によれば、任意セクターにおける1スイッチング周期内で同時スイッチングを防止することができるが、図8の表中、入出力セクターの組み合わせとスイッチング順序の関係および零ベクトルの選択状況を見ると、一定の決まりがある。すなわち、零ベクトルは入力セクター情報のみから決定することができ、スイッチング順序は「AY→AX→BX→BY→Z」もしくは「AX→AY→BY→BX→Z」の2パターンであり、この切り替え方法は、入出力セクターが「偶数」か「奇数」か判別して組み合わせが「偶・偶」「奇・奇」の場合は「AY→AX→BX→BY→Z」となり、「偶・奇」「奇・偶」の場合は「AX→AY→BY→BX→Z」となることが分かる。
よって、本実施形態では、図8の表のようなテーブルをすべて展開することなく、入力セクターおよび出力セクター状態からロジカルにデューティ指令パルス配置順序を決定することができる。
したがって、本実施形態によれば、実施形態2のテーブルをすべて展開することなく、入力セクター情報から零相ベクトルを決定し、入力セクターおよび出力セクター情報の偶数・奇数判別情報から配列順を決定することで、実施形態2の効果に加えてテーブルの展開が少なく制御速度を向上できる。
(実施形態4)
上記の実施形態2または実施形態3のパルス配置順序は1スイッチング周期内ではスイッチングが2回以上同時に発生することがないが、繰り返し、同じセクター内にあったとして、次のスイッチング周期が開始されたとすると、例えば「AY→AX→BX→BY→Z→AY→AX→BX→BY→Z…」となり、このうち「Z→AY」で示す周期2回目に移行する際のスイッチングで必ずしも同時スイッチングが防止できるとは限らない。例として入出力セクター「I−I」の組み合わせの時、図8の表より「Z→AY」の切り替わりは、「3、6、9」→「1、5、8」であるため、同時に3個すべてのスイッチが動作してしまう。これは、高調波の発生やスイッチング回数・損失増加に繋がり好ましくない。
そこで、本実施形態では、デューティ指令の更新タイミングごとにパルス配列順序を反転させるように繰り返す。すなわち、「AY→AX→BX→BY→Z→Z→BY→BX→AX→AY→AY→AX…」といった順で反転しながら繰り返す。
したがって、本実施形態は、スイッチング周期が同一セクターで繰り返される場合を想定して、デューティ指令更新タイミング毎にデューティ指令パルス配置順序を反転させる。これにより、実施形態2、3の効果に加えて、スイッチング周期が繰り返されても同時スイッチングの問題を引き起こすことなく、スイッチング回数および高調波低減を実現できる。
仮想DCリンク方式の交流−交流直接変換装置の等価回路図。 仮想変換器のスイッチングパターンの表。 空間ベクトルセクターと基本ベクトル図。 仮想スイッチングパターンの合成結果の表。 スイッチングモード27パターンの表。 入力および出力のベクトルとデューティの関係図。 1スイッチング周期でのパルス発生期間の図。 各セクター状態における合成デューティ配列順序の表。 交流−交流直接変換装置の基本構成図。
符号の説明
1 交流電源
2 入力LCフィルタ
3 交流−交流直接変換回路
4 制御装置

Claims (4)

  1. 仮想入力コンバータは仮想直流リンクのP側とN側にそれぞれ異なる任意の入力相を接続する2n個の基本ベクトルおよびP側とN側に同相が接続されるn個の零ベクトルを組み合わせてスイッチングパターンを生成し、仮想出力インバータは2つの零ベクトルを含む2+2n種類の基本ベクトルでスイッチングパターンを生成し、これらパターンを合成したスイッチングパターンで各双方向スイッチを制御するn相の交流−交流直接変換装置において、
    前記合成したスイッチングパターンは、零ベクトルのスイッチングパターンを任意スイッチング周期内で1相が常に変化しないように選択して、2相変調状態に近似させることを特徴とするスイッチングパターン生成方法。
  2. 仮想入力コンバータは仮想直流リンクのP側とN側にそれぞれ異なる任意の入力相を接続する2n個の基本ベクトルおよびP側とN側に同相が接続されるn個の零ベクトルを組み合わせてスイッチングパターンを生成し、仮想出力インバータは2つの零ベクトルを含む2+2n種類の基本ベクトルでスイッチングパターンを生成し、これらパターンを合成したスイッチングパターンで各双方向スイッチを制御するn相の交流−交流直接変換装置において、
    前記各基本ベクトルのデューティに従ってPWM制御を行う電流・電圧空間ベクトルのデューティパルスは、前記双方向スイッチが同時に2個以上スイッチングしないように切り替える配置順序とすることを特徴とするスイッチングパターン生成方法。
  3. 前記配置順序は、入力セクター情報から零ベクトルを決定し、入力セクターおよび出力セクター情報の偶数・奇数判別情報に従って決定することを特徴とする請求項2に記載のスイッチングパターン生成方法。
  4. 前記デューティ指令の更新タイミング毎にデューティ指令パルスの配置順序を反転させることを特徴とする請求項2または3に記載のスイッチングパターン生成方法。
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